説明

歯磨き粉の小滴

本発明の実施形態は、歯磨き粉の送達に関する当該技術の欠点に対処し、ユーザに歯磨き粉を送達する新しくて進歩性があるデバイス、方法およびシステムを提供している。本発明の一実施形態では、ユーザに歯磨き粉を送達する小滴を提供することができる。この小滴は、容積を規定し、その容積内に歯磨き粉を有する可溶性の外膜を有しうる。外膜は、歯ブラシの毛に付着するよう構成された尾部を有しうる。この小滴はさらに外膜の外面に結合された1以上の拡張部を有し、1以上の拡張部は三角形、棘形状またはその種の形状を有しうる。この実施形態の一態様では、小滴はさらに、外膜に印刷されたロゴ、アニメのキャラクタ、文章またはその種のものを有しうる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の分野は一般に歯磨き粉に関し、より具体的には、歯ブラシの毛に付着するよう構成された歯磨き粉の小滴に関するものである。
【背景技術】
【0002】
人々は少なくとも1日に2回は歯磨き粉を使用するよう推奨されており、歯磨き粉は完全に安全な健康管理製品であると考えている。フッ化物が歯腔や虫歯を防ぐのに役立つため、殆どの歯磨き粉はフッ化物を含有している。しかしながら、フッ化物は健康リスクを引き起こすこともある。例えば、歯磨き粉などのフッ化物含有製品の過剰摂取の結果、中毒を起こすことがある。1997年、米国食品医薬品局(FDA)はフッ化物を含有する歯磨き粉に警告文を要求し始めた。FDAの警告文は、ユーザに「誤って歯ブラシに使用するより多くの量を飲み込んだ場合は、専門家の助けを得るか、直ぐに中毒管理所協会に連絡すること」と警告している。2006年、米国中毒管理所協会(AAPCC)はフッ化物を含有する歯磨き粉が関わる22,168件の発覚を報告し、2007年にはAAPCCはフッ化物を含有する歯磨き粉が関わる24,237件の発覚を報告した(ウェブサイトwww.aapcc.orgで入手可能なAAPCC年次報告書)。他のケースでは、歯磨き粉の摂取による中毒作用は、重篤な腹痛や下痢といった胃腸の不快症状を引き起こしうる。さらに、フッ化物の摂取は歯のフッ素症と呼ばれる歯の変色を引き起こすことがある。フッ化物は、歯を形成する際に歯のエナメルを生成する細胞を損傷させることによって歯のフッ素症を引き起こす。歯のフッ素症は、歯の白点が茶色の汚れに変化する表面的な変化の範囲として表れる。重症例では、歯がくぼんだり脆くなる。
【0003】
歯磨き粉の過剰摂取のリスクは、従来の歯磨き粉チューブでは防止されない。従来のチューブやポンプは、歯ブラシの上に適量の歯磨き粉をユーザに提供していない。従って、歯を磨くのに使用する歯磨き粉の量を定量化したり制御することはできない。歯磨き粉の摂取による健康リスクに加えて、従来のチューブには他の欠点もある。例えば、従来のチューブは度々、歯磨き粉の無駄使いが起きたり、乱雑となる。さらに、これらの従来のチューブは劣化するまで長期間を要するため、多くの空の歯磨き粉のチューブによる環境コストがかかる。
【0004】
これらの課題を解決する試みの1つには、歯磨き粉のカプセルを受ける手段を有する歯磨き粉および/または歯ブラシキットを含む、使い捨てのチュアブルカプセルを提供することが挙げられていた。しかしながら、カプセルを歯ブラシの上に保持できない限り歯磨き粉のカプセルを飲み込むリスクはあり、歯磨き粉送達システムを含む歯ブラシキットは歯磨き粉のカプセルを保持するための構造を必要とする。
【発明の概要】
【0005】
本発明の実施形態は、歯磨き粉の送達に関する分野の欠点に対処し、歯磨き粉をユーザに送達する新しくて進歩性があるデバイス、方法、およびシステムを提供する。本発明の一実施形態では、歯磨き粉をユーザに送達する小滴を提供することができる。この小滴は、容積を規定し、その容積内に歯磨き粉を有する可溶性の外膜を含みうる。この外膜は、歯ブラシの毛に付着するよう構成された尾部を有しうる。この小滴はさらに外膜の外面に結合された1以上の拡張部を有することができ、この1以上の拡張部は三角形、棘形状またはその種の形状を有しうる。この実施形態の一態様では、この小滴はさらに、外膜に印刷されたロゴ、アニメのキャラクタ、文章またはその種のものを有しうる。
【0006】
本発明の他の実施形態では、歯を清掃する方法を提供することができる。この方法は、容積を規定し、その容積内に歯磨き粉を有する可溶性の外膜を有する小滴を提供するステップを含みうる。この外膜は、歯ブラシの毛に付着するよう構成された尾部を有しうる。提供された小滴はさらに外膜の外面に結合された1以上の拡張部を有することができ、この1以上の拡張部は三角形、棘形状またはその種の形状を有しうる。この実施形態の一態様では、この小滴はさらに、外膜に印刷されたロゴ、アニメのキャラクタ、文章またはその種のものを有しうる。この方法は更に、小滴を歯ブラシの毛に配置するステップと、外膜から歯ブラシの毛に歯磨き粉を放出するステップと、歯磨き粉で歯を清掃するステップとを含みうる。この方法の態様では、歯磨き粉の放出は唾液で可溶性の外膜を溶解するステップを含みうる。この方法の別の態様では、当該方法は可溶性の外膜を飲み込むステップを含みうる。この方法の更に別の態様では、外膜の尾部の外面は1以上の拡張部を有しうる。
【0007】
本発明の更に他の実施形態では、歯磨き粉の小滴を分配する容器を提供することができる。この容器は、上面と底面を有するシェル体と、上面と反対側の底面と、上面に回転可能に接続され、歯磨き粉の小滴を放出するよう構成された吐出口とを有しうる。
【0008】
本発明の更なる態様は以下の記載に部分的に説明されており、一部はその記載から明らかである、あるいは本発明を実施することにより分かるであろう。本発明の態様は、特許請求の範囲で特に指摘された要素および組み合わせの手段によって実現および達成するであろう。前記の概説および以下の詳述の双方とも例示であって説明するためだけのものであり、主張するように本発明を限定するものではないと理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本明細書に組み込まれ、その一部を構成する添付の図面は、説明と共に本発明の実施形態を示しており、本発明の原理を説明する役割を果たしている。本書に図示されている実施形態は現在好適なものであると解されるが、本発明は図示されたまさにその構成および手段には限定されない。
【図1】図1は、本発明に従って作られた歯磨き粉の小滴の正面図である。
【図2】図2は、歯ブラシに付着させるべく配置された歯磨き粉の小滴の正面図である。
【図3】図3は、歯ブラシの毛に付着した小滴の正面図である。
【図4】図4は、本発明の一実施形態に従って作られた歯磨き粉の小滴を分配するための容器の斜視図である。
【図5】図5は、本発明の一実施形態に従って作られた歯磨き粉の小滴を分配するための別の容器の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
歯磨き粉の各小滴は、ユーザの歯の1回の清掃に推奨される量の歯磨き粉を含有している。歯を磨くのに必要な量の歯磨き粉を厳密に消費者に提供することで、無駄をなくすことができる。この小滴は密閉されたプラスチック箱に収めて配達することができ、この箱には望ましい歯磨きを提供すべく推奨数の小滴が入れられる。例えば、(1日の歯磨きには十分足りる)2つの小滴の箱は、ホテル、航空会社、会社、病院および刑務所によって滞在者、乗客、従業員、患者および被収容者に供給され、滞在中に推奨される量の歯磨き粉を提供することができる。この便利な歯磨き粉の送達システムは著しく無駄を省く。歯磨き粉の小滴はさらに、運搬が楽であり、空港のセキュリティを容易に通過し、小滴が従来の歯磨き粉チューブのような空間や重量を必要としないため、旅行には非常に便利である。
【0011】
複数の実施形態では、歯磨き粉の小滴は流滴形状を有しうる。歯磨き粉の小滴は歯ブラシの毛に付着するよう構成される。ユーザは小滴を歯ブラシの毛の上に載せることだけ必要であり、小滴は更なる補助がなくとも歯ブラシに付くことができる。これらの小滴は、毛に保持するために歯ブラシに押し付けるか押し込む必要はない。複数の実施形態では、歯ブラシおよび/または毛の種類に応じて、小滴を毛に付着させるために僅かな力が必要なこともあるが、通常は力は必要ない。さらに、ユーザが歯ブラシを口に運ぶ際に、小滴が落ちることはなく、誤って飲み込むのを防ぐ。一般的にいえば、歯磨き粉を摂取するリスクは子供が高い。実際、殆どの子供が嚥下反射を制御することを学んでいないため、口の中にある歯磨き粉を非常に簡単に飲み込んでしまうことがある。さらに、子供は、その味が好きな場合に故意に歯磨き粉を飲み込むこともあり、子供用の歯磨き粉は多くの場合に子供が歯を磨くようにアピールしたり動機付けするために異なる風味、色または配合を有していることもある。飲み込むリスクは、歯磨き粉の流滴形の小滴が歯ブラシの毛に付着したままの状態にあることで防止される。
【0012】
小滴は可溶性のフィルムストリップで覆うことができる。従って、小滴内に含有されている歯磨き粉は、水が小滴に注がれたときに歯ブラシの上に広がる。中の歯磨き粉を放出するために小滴を圧迫するか、押しつぶして噛む必要はない。従って、ユーザが歯ブラシの上に小滴を載せることができ、水または唾液で小滴を濡らして、ユーザの歯を磨くことができたとき、小滴は歯磨きプロセスを簡単且つ整然にする。歯磨き粉の語が本明細書を通して使用されているが、歯磨き粉の語は様々な種類の歯磨剤を含むことを意味しており、例えば、歯磨き粉の語は良い口腔衛生を保つために使用されるペースト、液体、ゲルまたは粉末を含みうる。
【0013】
歯磨き粉の流滴形の小滴は全ての種類の毛または歯ブラシに保持することができる。この歯ブラシは小滴を保持するために特別に設計する必要はなく、小滴を受けるために毛を構成する必要もない。従って、優れた健康管理には頻繁な歯ブラシの交換を含み、歯磨き粉の流滴形の小滴は如何なる歯ブラシにも利用できるため、経済的な利点も認められる。例えば、歯磨き粉の流滴形の小滴は、回転またはスピン歯ブラシにも上手く適合する。さらに、小滴は使用が簡単であり、これは特に複雑な歯磨き粉送達システムを有する歯磨き粉のチューブまたは歯ブラシキットでは困難がある子供や高齢者にとっては非常によい。
【0014】
従って、本発明は、歯磨き粉の小滴を使用する経済的かつ簡単な方法を展開しており、ユーザによる歯磨き粉の過剰摂取に関する健康リスクに対処している。図面では、図1は歯磨き粉の小滴100を示している。図1に示すように、歯磨き粉の小滴100は、外膜102と、内側に特定量の歯磨き粉104とを有しうる。複数の実施形態では、外膜102は封入材料を利用して形成することができる。この封入材料は、水または唾液があると溶解する、ポリビニルアルコールなどの可溶性のフィルムストリップで作ることができる。代替的に、複数の実施形態では、封入材料をセルロース、カラギーナン、デンプンおよびグルテンなどの食用フィルムで作ることができる。
【0015】
複数の実施形態では、対象の消費者、例えば子供、大人および高齢者などに応じて、膜102にロゴ、キャラクタおよびその種のものを印刷できる。異なる配合の歯磨き粉104を膜102に封入することもできる。それぞれの小滴100は、ユーザの歯を1回清掃するため、米国歯科医師会(ADA)により規定された推奨量の歯磨き粉を含有することができる。
【0016】
歯磨き粉の予め調整される量は、ユーザの必要性に基づいて決定することができる。殆どの子供に関して、乳歯が生後6ヶ月までには生え始め、子供の歯磨きは歯の寿命がある間は必要とされる。しかしながら、一人の歯を適切に磨くために必要な歯磨き粉の量は、ユーザの年齢によって異なることがある。例えば、豆粒大の量、例えば0.8乃至1.2グラムの歯磨き粉が幼児の歯には推奨されている。対照的に、1.5から2つの豆粒大の量、例えば1.2乃至1.8グラムの歯磨き粉が完全な乳歯を持つ子供には推奨されている。さらに、小滴100は、ユーザの必要性に適応した異なる量の歯磨き粉、例えば成人の推奨量である1.6乃至2.4グラムを提供することができる。さらに、歯磨き粉の小滴の包装容器は、対象の消費者および/または供給者に適応させることができる。各小滴100はユーザの歯を完全に1回歯磨きするのに推奨される量の歯磨き粉を含有し、1日に2度の歯磨きが推奨頻度であるため、小滴の包装容器は決まった期間に対して推奨される量の歯磨き粉を収容することができる。例えば、ホテルまたは航空会社などの、想定される歯磨き粉の供給者は、クライアントが滞在する予定の日数を見通して、その結果、各クライアントに提供したい歯磨き粉の小滴の数量を予測することができる。病院または刑務所などの歯磨き粉の他の想定される供給者が、歯磨き粉の健康的かつ経済的な送達システムに関心を持つ可能性がある。
【0017】
図2および3に示すように、小滴100は流滴のように形作ることができ、歯ブラシ110の毛108に容易に付着できるような尾部106を有しうる。小滴100は毛108に突き刺さることができるため、歯ブラシ110を口に運ぶ際に小滴100は落下しない。歯磨き粉の小滴100の外膜102は、水または唾液と接触すると溶解できる。小滴100を機能させるため、消費者は、小滴100が歯ブラシ110の毛に付着している間に小滴100に水を注ぐか、あるいは小滴100が毛に付着している間に小滴100を唾液で濡らすかの何れを選択することができる。何れの場合も、歯ブラシの毛が歯磨き粉の小滴100を保持している限りは飲み込むリスクを防ぎ、外膜102が溶解すると歯磨き粉104が歯ブラシ110の毛108にわたって広がることが可能となる。
【0018】
複数の実施形態では、歯磨き粉の小滴100の尾部106は、尾部106の外面から突出している1以上の拡張部112を有しうる。例えば、拡張部112は、1以上の三角形の突出部、曲線形の突出部、曲線形の棘またはその種のものであってもよい。複数の実施形態では、拡張部112は直線などの列に配置されてもよい、あるいは尾部106の外面の周りに分散していてもよい。拡張部112の形状にかかわらず、これらの拡張部112は、歯磨き粉の小滴100の尾部106を歯ブラシ110の毛108に取り付けるか付着させる効果があるように構成される。複数の実施形態では、歯磨き粉の小滴100は、流滴形、エンペラーカットなどのダイアモンド形、あるいは同様の形状を有しうる。
【0019】
歯磨き粉の小滴100を保管して分配するために幾つもの種類の包装容器を利用できる。図4に示すように、チューブまたは箱の形態をした容器400を設けて歯磨き粉の小滴100を保管し分配することができる。容器400は、箱状の構造を形成するよう形作られたシェル体402を有しうる。箱状の構造は、4つの側面404、406、408、410と、上面412と、上面412と反対側の底面414とを有しうる。この容器400はさらに、歯磨き粉の小滴100を分配する吐出口416を有しうる。この吐出口416は、上面412、底面414または側面404、406、408、410のうちの1つに配置することができる。複数の実施形態では、吐出口416は、吐出口416の遠位エッジ、例えば上面412部分の中央から最も離れた端部を持ち上げることにより、動かすことができる。複数の実施形態では、容器400は歯磨き粉の小滴100を収容するライナ(liner)(図示せず)を有しうる。このライナは、シェル体402の内側に配置することができる。ライナは、生分解性プラスチックを含む様々なプラスチック材料で作ることができる。図4は容器400を箱状の構造として図示しているが、容器400はこの形状に限定はされない。その代わりに、容器400はチューブ、円筒などの様々な形状を取ることができると考えられる。
【0020】
図5に示すように、ガムボールディスペンサの形態をした容器500を設けて、歯磨き粉の小滴100を保管および分配することもできる。この容器500は、ガムボールディスペンサのような底部を形成するよう形作られたシェル体502を有しうる。例えば、シェル体502は、底部または基部504と、側部514と、ドーム506と、ガイドらせん部512と、分配スロット510と受け壁508とを有しうる。複数の実施形態では、ガイドらせん部512は固定されている、あるいは回転可能であってもよい。ドームは、歯磨き粉の小滴100を収容できるライナ(図示せず)を有していてもよい。
【0021】
複数の実施形態では、歯磨き粉の小滴100をユーザの歯を磨く方法に利用することができる。例えば、最初に歯磨き粉の小滴が提供されうる。この小滴は容積を規定する可溶性の外膜を有しており、歯磨き粉が規定された容積に充満している。外膜はさらに、歯ブラシの毛に付着するよう構成された尾部を有しうる。次に、提供された小滴を歯ブラシの毛の上に載せることができる。この時点で、小滴を水または唾液で濡らすことにより、歯磨き粉を外膜から歯ブラシの毛に放出できる。最終的に歯を歯磨き粉で清掃することができる。複数の実施形態では、小滴100の外膜102は可溶性のフィルムストリップ技術で形成することができる。複数の実施形態では、外膜の尾部の外面は1以上の拡張部を有しうる。これらの拡張部は三角形または棘形状を含む様々な形状を有しうるが、これらに限定はされない。さらに、小滴の外膜は流滴形状を形成することができる。
【0022】
本発明は特定の好適な実施形態について記載されているが、本発明は例として開示および図面に示された具体的な構成にのみ限定されるものではなく、特許請求の範囲内に含まれるような対象および妥当な改変または均等物も包含する。


【特許請求の範囲】
【請求項1】
容積を規定する可溶性の外膜と;
前記容積内側の歯磨き粉とを具える小滴において;
前記外膜が尾部を有し、当該尾部が歯ブラシの毛に付着するよう構成されていることを特徴とする小滴。
【請求項2】
請求項1の小滴において、前記外膜が、可溶性のフィルムストリップから形成されることを特徴とする小滴。
【請求項3】
請求項1の小滴がさらに、前記外膜の前記尾部の外面に結合された1以上の拡張部を具えていることを特徴とする小滴。
【請求項4】
請求項3の小滴において、前記1以上の拡張部が三角形を有することを特徴とする小滴。
【請求項5】
請求項3の小滴において、前記1以上の拡張部が棘形状を有することを特徴とする小滴。
【請求項6】
請求項1の小滴において、前記外膜が流滴形状を形成することを特徴とする小滴。
【請求項7】
請求項1の小滴において、前記外膜が、ロゴ、アニメのキャラクタ、および文章のうち1つを含むことを特徴とする小滴。
【請求項8】
請求項1の小滴において、前記外膜が、流滴形、星形、三角形およびダイヤモンド形からなるグループによる形状を有することを特徴とする小滴。
【請求項9】
歯を清掃する方法において、当該方法が:
小滴を提供するステップであって、前記小滴は、
容積を規定する可溶性の外膜と;
前記容積内部の歯磨き粉とを具え;
前記外膜は尾部を有し、当該尾部は歯ブラシの毛に付着するよう構成されているステップと;
前記小滴を前記歯ブラシの毛の上に載せるステップと;
前記外膜から前記歯ブラシの毛に前記歯磨き粉を放出するステップと;
前記歯を前記歯磨き粉で清掃するステップとを含むことを特徴とする方法。
【請求項10】
請求項9に記載の方法において、前記外膜から前記歯ブラシの毛に前記歯磨き粉を放出するステップが、前記可溶性の外膜を水で溶解させるステップを含むことを特徴とする方法。
【請求項11】
請求項9に記載の方法において、前記外膜から前記歯ブラシの毛に前記歯磨き粉を放出するステップが、前記可溶性の外膜を唾液で溶解させるステップを含むことを特徴とする方法。
【請求項12】
請求項9に記載の方法において、前記外膜が、可溶性のフィルムストリップから形成されることを特徴とする方法。
【請求項13】
請求項9に記載の方法がさらに、前記外膜の前記尾部の外面に結合された1以上の拡張部を具えていることを特徴とする方法。
【請求項14】
請求項13に記載の方法において、前記1以上の拡張部が三角形を有することを特徴とする方法。
【請求項15】
請求項13に記載の方法において、前記1以上の拡張部が棘形状を有することを特徴とする方法。
【請求項16】
請求項9に記載の方法において、前記外膜が流滴形状を形成することを特徴とする方法。
【請求項17】
請求項9に記載の方法において、前記外膜がロゴ、アニメのキャラクタ、および文章のうち1つを含むことを特徴とする方法。
【請求項18】
歯磨き粉の小滴を分配する容器において、当該容器が:
シェル体と;
前記シェル体に取り付けられた上面および底面であって、前記底面は前記上面と向かい合っている上面および底面と;
前記上面に回転するよう連結され、前記歯磨き粉の小滴を放出するように構成された吐出口とを具えることを特徴とする容器。
【請求項19】
請求項18の容器がさらに:
前記シェル体の内側にライナを具え、当該ライナは前記歯磨き粉の小滴を保持するよう構成されていることを特徴とする容器。
【請求項20】
請求項18の容器がさらに、前記シェル体に取り付けられたドームを具えることを特徴とする容器。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2012−532880(P2012−532880A)
【公表日】平成24年12月20日(2012.12.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−519704(P2012−519704)
【出願日】平成22年7月7日(2010.7.7)
【国際出願番号】PCT/US2010/041260
【国際公開番号】WO2011/005896
【国際公開日】平成23年1月13日(2011.1.13)
【出願人】(512004578)デンタル ディベロップメント システム,エルエルシー (1)
【氏名又は名称原語表記】DENTAL DEVELOPMENT SYSTEM,LLC
【Fターム(参考)】