説明

段ボール棺の製造方法

【課題】面取り板を含む段ボール板の四隅部分を切削機等による機械で加工し易くし、段ボール棺の生産効率を高める。
【解決手段】段ボール棺10の製造方法は、矩形の段ボール板P1を準備し、この段ボール板P1に天板13a、妻板13b、側板13cおよび面取り板13eの板幅の間隔を保って縦横方向に延びる第1縦V溝Y1、第2縦V溝Y2および第1横V溝X1、第2横V溝X2を形成する。次いで、段ボール板P1の四隅部分の方形片を、第1縦V溝Y1と第1横V溝X1の中心線に沿って切断して取り除く。これを各V溝に沿って折り曲げて箱状に組み立て、この箱体の四隅の開放空間に、別個に作製した4つの均等形状の角部材を嵌め合わせ、妻板13b、側板13cおよび面取り板13eの各端面に接着する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、段ボール棺の製造方法に関し、詳しくは、矩形の蓋の外形に面取り形状を有する段ボール棺の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、棺の形状は、矩形の板で囲まれた長箱状のものが広く知られている。この種の棺は、棺本体と蓋とを組み合わせて箱状に形成され、この矩形の蓋の上部外縁に沿って一定幅で面取りを施すことが多い。
例えば図21に示すように、従来の棺1は、棺本体2の上方に面取りを施した蓋3が開放可能に載置される。蓋3は、矩形の天板3aの縦方向に妻板3bが向き合い、横方向に側板3cが向き合うように配置され、天板3aの四辺外形端から妻板3bおよび側板3cの上端にかけて一定幅で傾斜する面取り板3d,3eが設けられる。
【0003】
このような面取り形状を有する棺を製造する場合、従来の木製の棺では、予め蓋3の部品である天板3a、妻板3b、側板3cおよび面取り板3d,3eを適正な寸法でそれぞれ別個に製作し、これらを繋ぎ合わせて箱状に組み立てている。
【0004】
一方、最近は棺の材料として木材の他、特殊加工で強化された段ボール板が用いられることがあり、このような段ボール棺においても、上記と同様な面取り形状が採用される。
例えば図21に示す形状の蓋3を段ボール板で製造する場合には、図22に示すように、一枚の段ボール板P0に天板3a,妻板3b,側板3c,面取り板3d,3eを配置し、各板の境界(折り目)に縦V溝y1,y2、横V溝x1,x2を形成する。そして、これらの縦V溝y1,y2、横V溝x1,x2に沿って段ボール板P0を折り曲げ、これらの各板の端面を接着して蓋3を完成させる。
【0005】
このような段ボール棺の製造方法によれば、一枚の段ボール板P0で天板3a,妻板3b,側板3c,面取り板3d,3eの展開状態を一体的に形成するため、工程数が少なく、蓋3の組立作業を簡単に行うことができる。
なお、特許文献1および2には、同様な段ボール棺の製造方法が開示されている。
【0006】
【特許文献1】特開平9−276346号公報
【特許文献2】実用新案登録第3036027号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、このような従来の段ボール棺の製造方法では、段ボール板P0を加工する場合、面取り板3d,3eが存在するために四隅部分の端面(繋ぎ目)の形状が複雑になり、この部分の加工に手間が掛かる。図22の例で言えば、天板3aを囲む縦V溝y1と横V溝x1とを、各V溝同士の交差部分で外側にはみ出させることなく正確な位置で止めた上で、隣り合う面取り板3d,3e間に鋭角的な切り込みを形成し、さらに、各板の繋ぎ目にそれぞれ異なる方向の傾斜面を形成しなければならない。
このため、実際の現場では、切削機等による機械的な加工で段ボール板P0の四隅部分を仕上げるのが困難で、手作業に頼っているのが現状である。
【0008】
本発明は、このような現状に鑑みなされたもので、面取り板を含む段ボール板の四隅部分を切削機等による機械で加工し易くし、生産効率を高めるようにした段ボール棺の製造方法を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
[第1発明]
前記課題を解決するための本発明の段ボール棺の製造方法は、
矩形の天板と、
前記天板の縦方向に向き合う一対の妻板と、
前記天板の横方向に向き合う一対の側板と、
前記天板の四辺外形端から前記妻板および前記側板の上端にかけて一定幅で傾斜して連なる面取り板とを有する段ボール棺の製造方法であって、
A.下記の縦寸法および横寸法を有する矩形の段ボール板を準備する工程、
縦寸法:前記天板の縦幅+(前記妻板の高さ×2)+(前記面取り板の板幅×2)、
横寸法:前記天板の横幅+(前記側板の高さ×2)+(前記面取り板の板幅×2)。
B.前記段ボール板の板面に下記B1〜B4に示すV溝を形成する工程、
B1:前記天板の横幅の間隔を保ち、前記段ボール板の左右端部に前記面取り板および前記側板の板幅を残して縦方向に延びる一対の第1縦V溝、
B2:前記一対の第1縦V溝の左右外側に前記面取り板の板幅を保ち、前記段ボール板の左右端部に前記側板の板幅を残して縦方向に延びる一対の第2縦V溝、
B3:前記天板の縦幅の間隔を保ち、前記段ボール板の上下端部に前記面取り板および前記妻板の板幅を残して横方向に延びる一対の第1横V溝、
B4:前記一対の第1横V溝の上下外側に前記面取り板の板幅を保ち、前記段ボール板の上下端部に前記妻板の板幅を残して横方向に延びる一対の第2横V溝。
C.前記一対の第1縦V溝と、前記一対の第1横V溝により区画される前記段ボール板の四隅部分の方形片を、前記第1縦V溝および前記第1横V溝の中心線に沿って切断して取り除く工程、
D.前記工程Cにより前記方形片を取り除いた段ボール板を、前記工程Bの各V溝に沿って折り曲げて箱状に組み立てる工程、
E.前記工程Dにより組み立てられた箱体の四隅の開放空間に合わせて4つの均等形状の角部材を作製する工程、
F.前記四隅の開放空間に前記4つの角部材を嵌め合わせ、前記面取り板、前記妻板および前記側板の各端面に接着する工程を含む構成とした。
【0010】
このような構成によれば、面取り板を含む段ボール板の折り目に縦V溝および横V溝を形成する際に、これらのV溝の延長線で区画される四隅部分を方形片として切り離す。このため、V溝加工用の切削機等を用いて、段ボール板の四隅部分を簡単に加工することができる。また、四隅部分の角部材を製作する場合も、比較的単純な形状を機械加工で形成すればよいからその作業負担が少なくて済む。
【0011】
言い換えれば、本発明は、面取り形状を有する段ボール棺を製造するに際し、四隅部分を除く本体部分を、矩形の段ボール板を折り曲げて形成し、段ボール板の加工が困難な四隅部分を別部品として製作するものである。これにより、面取り形状を有する段ボール棺を簡単な加工の組み合わせにより効率よく製造することが可能になる。
【0012】
本発明において、前記工程Bの段ボール板にV溝を形成する手段としては、従来から知られるV溝加工用の回転刃を備えた切削機を使用することができる。前記B1〜B4に示すV溝を加工する順序は、特に限定されず、また、これらのV溝のうち同一方向に延びる複数のV溝を同時に切削加工してもよい。前記工程Bでは、V溝加工を行うときに段ボール板の端から端まで直線上に回転刃を移動させて特定の位置で止める必要がないため、複数のV溝を同時に加工する作業が極めて簡単になる。
【0013】
前記工程Eにおける角部材の作製は、既存の成形機や切削機等によることができる。角部材の材料は、段ボール板に容易に接着可能な材料、例えば樹脂(発泡材を含む。)、木材、紙材等を使用する。例えば樹脂等の成形材料を同一の金型で成形するか、または、樹脂、木材、紙材等を切削加工することで4つの角部材を比較的簡単に製作することができる。棺の四隅部分は、他の部分に比べて僅かな材料で済むことから、仮に樹脂や木材で角部材を製作したとしても、これらの材料は少量使用するだけで済む。これにより、燃えやすく、軽量で運搬しやすい段ボール材の特性を損なうことはない。
また、角部材は、後述する第2および第3発明に示すように、段ボール板を切削加工することで作製することもできる。
【0014】
角部材の形状は、図21に示す棺1の四隅部分と同一形状にする他、図21の角部を平面で取った形状、または角部を曲面で丸めた形状にすることもできる。
前記工程Dの箱体に接着する角部材の接着面については、隣接する各板の端面(繋ぎ面)にガタ付きや段差を生じることなく一致する面とする。
【0015】
前記工程D〜Fについては、特にこれらの工程の順序は限定されず、段ボール板を組み立てた状態で最終的に四隅の開放空間に角部材が固定されればよい。例えば、工程Dにより段ボール板を組み立てる前に、予め作製した角部材を、段ボール板の四隅の対応する箇所に部分的に接着しておき、段ボール板を組み立てるときに残りの部分を四隅の対応する箇所に接着するようにしてもよい。
【0016】
前記工程A〜Fを行った後の段ボール棺の仕上げについては、段ボール紙面に布張り等の装飾を施すことが望ましい。このような装飾材により角部材の継ぎ目を隠すことで、段ボール棺の外観を従来の棺と何ら変わりなく仕上げることができる。
【0017】
[第2発明]
第2発明による段ボール棺の製造方法は、前記第1発明において、前記工程Eの角部材が、前記段ボール棺の平面方向から観た外形が四角形をなすように、段ボール板の切削加工により形成される構成とした。
【0018】
このような構成によれば、平面方向から観て四角形をなす段ボール棺、すなわち図21に示す外観形状の段ボール棺を、段ボール板の切削加工により低コストで簡単に製造することができる。また、段ボール棺の四隅部分を含めて全体の質感が統一され、見た目も良好になる。
【0019】
[第3発明]
第3発明による段ボール棺の製造方法は、前記第1発明において、前記工程Eの角部材が、前記段ボール棺の平面方向から観た外形が八角形をなすように、段ボール板の切削加工により形成される構成とした。
【0020】
このような構成によれば、平面方向から観て八角形をなす段ボール棺、すなわち図21に示す外観形状でその四隅の角にも面取りを有する段ボール棺を、段ボール板の切削加工により低コストで簡単に製造することができる。また、第2発明と同様に、段ボール棺の四隅部分を含めて全体の質感が統一され、見た目も良好になる。さらに、第3発明では、段ボール棺の外観を構成する面の数が増すことになり、棺の高級感を高めることもできる。
【0021】
[第4発明]
第4発明による段ボール棺の製造方法は、前記第1〜3発明において、前記妻板および前記側板の下端部に前記段ボール板のW溝に沿って折り曲げられる折返し板を設ける構成とした。
【0022】
このような製法によれば、段ボール板のW溝に沿って段ボール板を2重に折り曲げると、妻板および側板の下端部に段ボール板の2倍の厚みの折返し部が形成される。これにより、妻板および側板の端部の強度が増すため、破断や変形の起こりにくい耐久性に優れた段ボール棺を製造することができる。
【0023】
なお、第4発明において、前記W溝とは、二つのV溝が溝幅方向に隣接するように形成されるものを意味する。このW溝の溝角は、妻板および側板の板面を折り返すために隣接する二つのV溝の溝角の和を180゜にすることが必要である。
【0024】
また、第4発明の製法では、段ボール板の縦横寸法が、折返し用のW溝の溝幅と折返し板の板幅との長さだけ長くなる。このため、前記工程Aの縦寸法および横寸法には、上記折返し用のW溝の溝幅と折返し板の板幅とを含めるものとする。
【0025】
[第1〜4発明]
本発明の製造方法は、矩形の板面の四辺に均一幅の面取り板を有する段ボール棺に適用することができる。通常は、段ボール棺の蓋の部分に適用されることが想定されるが、同様な面取り形状を有するものであれば、棺本体に本発明の製法を適用することも可能である。また、段ボール棺の用途(人用、ペット用等)や種類(寝棺、座棺等)は、特に限定されることはない。
【0026】
なお、第1〜4発明は、単独で適用してもよいし、これらの発明を必要に応じて組み合わせて適用することもできる。また、第1〜4発明に本明細書に記載される他の発明を組み合わせてもよい。
【発明を実施するための最良の形態】
【0027】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。本実施形態は、段ボール棺の蓋に本発明を適用した例である。下記説明において「平面四角形タイプ」は段ボール棺の平面方向から見た外観が四角形であるものを意味し、「平面八角形タイプ」は同方向から観た外観が八角形であるものを意味する。
【0028】
[第1実施形態:平面四角形タイプ]
図1〜3に平面四角形タイプの段ボール棺10を示した。
図1に示すように、段ボール棺10は、棺本体12と蓋13とを組み合わせてなるもので、棺本体12の上に面取り形状を有する蓋13が載置されている。具体的な寸法としては、例えば段ボール棺10の長さが170〜200cm程度、幅が50〜70cm程度、棺本体12から蓋13までの高さが40〜50cm程度に設定される。
【0029】
蓋13の一端寄りの位置には窓枠14が取り付けられる。図3に示すように、窓枠14には、蓋13の開口部Wを開閉するための観音扉が取り付けられる。
【0030】
図1に示すように、蓋13は、矩形の天板13aと、天板13aの縦方向(図2では左右方向)に向き合う妻板13b,13bと、天板13aの横方向(図2では上下方向)に向き合う側板13c,13cとを有している。天板13aの四辺外形端から妻板13b,13bおよび側板13c,13cの上端にかけて面取り板13d,13dおよび13e,13eが一定幅で下向きに傾斜する。
【0031】
蓋13の四隅部分には、段ボール板からなる4つの角部材15が固定される。これらの角部材15の板面は、妻板13b,13b、側板13c,13cおよび面取り板13d,13dおよび13e,13eの各板面に連なる。なお、図1および図2では、説明の都合上、蓋13の四隅部分に角部材15がむき出しになっているが、通常は、段ボール棺10の表面に布張り等の仕上げを施すため、蓋13の外観には角部材15は見えなくなる。
【0032】
次に、蓋13の製造工程について説明する。
(A)段ボール板の準備
図4に示すように、まず、蓋13を作製するための矩形の段ボール板P1を準備する。段ボール板P1の寸法は、縦寸法L1:天板13aの縦幅+(妻板13bの高さ×2)+(面取り板13dの板幅×2)、横寸法L2:天板13aの横幅+(側板13cの高さ×2)+(面取り板13eの板幅×2)に設定される。
段ボール板P1には、三層強化段ボール材(例えばトライウォール社製)を使用する。この種の強化段ボール材は、2枚の厚板(ライナー)の間に3層の波板が積層されており、優れた耐圧性・耐水性をもつ。なお、段ボール板P1の四辺の切断面は、紙面に対し垂直な面である。
【0033】
(B)V溝の切削加工
次に、段ボール板P1の紙面に、縦方向の折り目に沿って第1縦V溝Y1および第2縦V溝Y2を形成し、横方向の折り目に沿って第1横V溝X1および第2横V溝X2を形成する。
【0034】
各V溝の位置関係は、下記に示す条件を満たすようにする。
第1縦V溝Y1,Y1は、これらの中心線の間隔を天板13aの横幅と一致させ、第1縦V溝Y1,Y1の中心線の左右外側の板幅を面取り板13e,13eと側板13c,13cの板幅と一致させる。
第2縦V溝Y2,Y2は、これらの中心線と第1縦V溝Y1,Y1の中心線との間隔を面取り板13e,13eの板幅と一致させ、第2縦V溝Y2,Y2の中心線の左右外側の板幅を側板13c,13cの板幅と一致させる。
【0035】
一方、第1横V溝X1,X1は、これらのV溝の中心線の間隔を天板13aの縦幅と一致させ、第1横V溝X1,X1の中心線の上下外側の板幅を面取り板13d,13dと妻板13b,13bの板幅と一致させる。
第2横V溝X2,X2は、これらの中心線と第1横V溝X1,X1の中心線との間隔を面取り板13d,13dの板幅と一致させ、第2横V溝X2,X2の中心線の上下外側の板幅を妻板13b,13bの板幅と一致させる。
【0036】
各V溝の形成には、例えば等辺鋭角断面の回転刃を備えた切削機を使用するとよい。このような回転刃を紙面上で直線方向に移動させることにより、その先端でV溝中心を形成し、両側の斜面でV溝面を均等に切削することができる。段ボール板P1の積層構造のうち、図4を上方から見て最も下層にある厚板(ライナー)を残して他の層を回転刃で切削すると、残した厚板部分がV溝に沿って簡単に折れ曲がる。
【0037】
各V溝の傾斜面のなす角は45゜に設定する。V溝の溝角を全て45゜に設定することで、蓋13の面取り形状が適度な傾斜になり、また、V溝毎に回転刃を変更する手間が省け、切削加工の負担が軽減される。
なお、各V溝の加工の順序については、特に限定されないが、望ましくは、縦方向または横方向のV溝を複数同時に切削すると、縦横2回の切削工程で図4の各V溝を短時間で仕上げることができる。
【0038】
(C)四隅部分の切取り
次いで、図5に示すように、段ボール板P1の四隅部分から方形片を切断して取り除く。この工程は、第1縦V溝Y1,Y1と第1横V溝X1,X1の中心線に沿って刃物を入れ、段ボール板P1の図5で最下層の厚板(ライナー)のみを切断すればよく、機械的な作業で行う他、手作業でも行ってもよい。
なお、この工程では、方形片の切り取りと合わせて窓用の開口部Wの切断も行う。
【0039】
(D)段ボール板の折曲げ
図5に示すように、段ボール板P1の四隅部分から方形片を切り離した状態で、各V溝に沿って段ボール板P1を折り曲げ、図6に示す箱体を形成する。このとき、各V溝は谷折り状態になって各溝面が接触するため、これらの溝面を接着剤等で固定することで、箱体の形状を安定させる。
【0040】
(E)角部材の作製
図6に示すように、工程Dで組み立てた箱体は、その四隅部分に方形片を除いた分の開放空間Sが生じる。この開放空間Sには、妻板13b、側板13cおよび面取り板13d,13eの端面が一定の形状および傾斜をもって露出する。そこで、これらの端面の形状および傾斜に対応し、かつ、妻板13b、側板13cおよび面取り板13dの各板面に連なる角部材15(図7の二点鎖線参照)を別個に作製する。
【0041】
角部材15の作製は、例えば段ボール材に接着可能な材料(樹脂、木材、紙材等)を、従来から知られる成形方法(射出成形、プレス成形等)、切削、研磨等の方法を用いて図7に示す形状に加工することにより行う。樹脂材料により作製する場合は、図7の二点鎖線で示す形状を得るための成形型を予め準備しておき、この成形型で樹脂材料を成形することで4つの角部材15を作製する。その他の製法としては、木材チップを圧縮したり、パルプ材をモールド成形することにより角部材15を作製してもよい。
【0042】
また、角部材15の製法については、段ボール板P1と同様に段ボール板の切削加工により平面四角形タイプの形状を作製することもできる。以下、この製法を具体的に説明する。
【0043】
(Ea−1)段ボール紙片の準備
まず、図8に示すように、角部材15を作製するための段ボール紙片Q1を準備する。
段ボール紙片Q1は、例えば図5に示す段ボール板P1の網掛け部分q1に相当する紙片を段ボール板から切り出すことにより得ることができる。
すなわち、段ボール紙片Q1は、外板16と内板17とを有し、これらの間に縦V溝Y3、内板17の図8で右端に縦切断面Y4を有する。外板16は、妻板13bまたは側板13cと同一の板幅(高さ)で、内板17は、面取り板13d,13eと同一の板幅である。
また、縦V溝Y3と縦切断面Y4は、段ボール板P1のV溝と等しい傾斜面を有し、横切断面X3とX4は、段ボール板P1の図5で裏側から横V溝を形成したときの傾斜面に等しい傾斜面を有する。
【0044】
(Ea−2)分割片の作製
次に、段ボール紙片Q1を用いて角部材15の分割片15A,15Bを形成する(図11参照)。分割片15A,15Bは、まず、図8に示す段ボール紙片Q1を縦V溝Y3に沿って谷折りし、図9に示すように、外板16と内板17とを「く」の字形に曲げた状態にする。この状態で、段ボール紙片Q1を、平面方向から観て内板17の先端の角を通る45゜の平面Hで切断し(図10参照)、段ボール紙片Q1の両端部分を切り離す。すると、段ボール紙片Q1の平面Hで切り離した部分から分割片15A,15Bが得られる。
【0045】
(Ea−3)分割片の合体
次いで、図11に示すように、分割片15A,15Bの平面Hによる切断面を合掌状態に重ね合わせて接着し、角部材15を完成させる。
この角部材15は、平面方向から観ると、分割片15A,15Bとを合わせた外形が四角形になり、前記工程Eの箱体の開放空間Sを平面方向から観た形状と同一になる。また、角部材15の端面(繋ぎ面)は、段ボール板P1のV溝による切断面と逆向きの傾斜になっているため、開放空間Sの妻板13b、側板13cおよび面取り板13d,13eの端面(繋ぎ面)にぴったり一致する。
【0046】
なお、分割片15A,15Bを合体させる手順については、必ずしも上記順番に限られず、予め分割体15A,15Bを展開状態で図5の段ボール板P1に接着しておいてもよい。この場合、段ボール板P1を折り曲げて組み立てる際に、同時に分割体15A,15Bを合体させて四隅の開放空間Sを埋めるようにする。
【0047】
このように段ボール紙片Q1を用いて角部材15を作製することにより、段ボール板P1により形成される箱体と角部材15との表面の色や質感を統一することができ、見た目も良好になる。また、段ボール板P1と段ボール紙片Q1には共通の溝幅および間隔のV溝を形成すればよいから、同一の切削機を効率よく使用することができ、製造コストを抑えることができる。
【0048】
(F)角部材の取り付け
角部材15の作製後、図7に示すように、段ボール板P1による箱体の開放空間Sに角部材15を嵌め合わせ、妻板13b、側板13c、面取り板13d,13eの各端面と角部材15の端面を、両者の繋ぎ目に段差や隙間が生じないように接着剤等で固定する。箱体の四隅の開放空間に4つの角部材15を固定すると、図1に示す平面四角形タイプの蓋13が完成する。
【0049】
このように第1実施形態の製法によれば、段ボール板P1の折り目となる第1縦V溝Y1と第1横V溝X1に沿って四隅部分の方形片を切り離すため、段ボール板P1の四隅部分に複雑な加工を施す必要がない。このため、V溝加工用の切削機で段ボール板P1の加工を簡単に行うことができる。また、角部材15についても、成形機、切削機等により簡単に作製することができることから、段ボール板P1の加工と角部材15の作製とを組み合わせて、面取り形状を有する蓋13を効率よく製造することができる。
【0050】
[第2実施形態:平面八角形タイプ]
次に、図12に示す平面八角形タイプの段ボール棺の製法について説明する。
このタイプの段ボール棺20は、平面方向から観て四隅の角が取られており、八角形の形状をなす。蓋13の四隅部分には、角取り面を有する4つの角部材25が取り付けられている(図13二点鎖線参照)。
【0051】
蓋13の製法については、第1実施形態の角部材15に代えて、角部材25を使用することで、第1実施形態と基本的に同様の製法によることができる。すなわち、前記工程A〜工程Fのうち、工程Eを除く部分は共通の手順で行うことができる。
【0052】
工程Eにおいて角部材25の作製する場合は、図13の二点鎖線に示すように、角部材25の形状を、矩形と三角形とを組み合わせた形状とする。このような形状の4つの角部材25を、第1実施形態と同様に、既存の成形方法、切削・研磨等の加工方法により作製し、段ボール板P1を折り曲げてなる箱体の四隅に嵌めることで、平面八角形タイプの蓋13が完成する。
【0053】
また、第1実施形態と同様に、段ボール板の切削加工により角部材25を作製する場合には、下記の製法によることができる。
【0054】
(Eb−1)段ボール紙片の準備
図14に示すように、角部材25を作製するための段ボール板には、例えば第1実施形態と同様の段ボール紙片Q1を用いる。図14に示すように、第2実施形態では、段ボール紙片Q1の外板16と内板17とを縦V溝Y3の中心線で切り離して使用する。
【0055】
(Eb−2)三角片および矩形片の作製
次に、外板16に、面取り板13d,13eの板幅と同じ間隔で図14の左右方向に2本の横V溝X5,X6を形成し、これらのV溝の中心線で矩形片25Aを切り離す。
一方、内板17には、面取り板13d,13eの板幅を一辺の長さとする正三角形を描くように、斜め方向に横V溝X7,X8を形成し、これらのV溝の中心線で三角形片25Bを切り離す。
【0056】
(Eb−3)三角片と矩形片の合体
前記工程で得られた矩形片25Aと三角形片25Bとを、縦V溝Y3の溝面で貼りあわせて合体させる。すると、図13の二点鎖線に示すように、矩形片25Aの上方に三角形片25Bが「く」の字形に曲がった形状の角部材25が得られる。
そして、この角部材25の端面は、前記工程Eの箱体の開放空間Sで、妻板13b,側板13c,面取り板13d,13eの端面(繋ぎ面)にぴったり一致し、妻板13bと側板13cの板面を矩形片25Aの板面で繋ぎ、面取り板13d,13eの板面を三角形片25Bの板面で繋ぐことになる。
【0057】
このように第2実施形態の製法によれば、角部材15に代えて角部材25を採用することで、平面八角形タイプの段ボール棺20を簡単に製造することができる。また、段ボール棺20棺の外形を構成する面の数が増すことから、棺の高級感を高めることができる。
【0058】
また、段ボール板の切削加工により角部材25を作製する場合には、段ボール板P1により形成される箱体と角部材25との表面の色や質感を統一することができ、見た目も良好になる。また、段ボール板P1と段ボール紙片Q1の加工に同一の切削機を効率よく使用することができ、製造コストを抑えることができる。
【0059】
[第3実施形態:折返し付き平面四角形タイプ]
次に、折返し付き平面四角形タイプの段ボール棺の製法を説明する。
図15に示すように、段ボール棺30は、蓋13の下端部、すなわち図示されない妻板13bと側板13cとの下端部に均一幅の折返し板33を有している。このように折返し板33を有する蓋13についても、前記第1実施形態と基本的には同様な製法を採用することができる。具体的に示すと次の通りになる。
【0060】
(A)段ボール板の準備
図16に示すように、第3実施形態では、まず、段ボール板P1(図4参照)よりも縦寸法L1および横寸法L2が折返し板33の板幅およびこれを折り返すためのW溝の溝幅だけ長い段ボール板P2を準備する。
【0061】
(B)V溝の切削加工
段ボール板P2の縦方向には、第1実施形態と同様に第1縦V溝Y1,第2縦V溝Y2を形成し、さらに、第2縦V溝Y2,Y2の左右外側に折返し板33,33の板幅を残して縦W溝Y5,Y5を形成する。
一方、段ボール板P2の横方向には、第1実施形態と同様に第1横V溝X1,第2横V溝X2を形成し、さらに、第2横V溝X2,X2の上下外側に折返し板33の板幅を残して横W溝X5,X5を形成する。
【0062】
なお、縦W溝Y5,5および横W溝X5,5の溝角は、2列に並んだV字傾斜面がそれぞれ90゜の角度をなすようにする。これにより、縦W溝Y5,5および横W溝X5,5の折り目に沿って段ボール板P2の折り曲げると、側板13cと妻板13bの下端部が180゜折り返されることになる。
【0063】
(C)四隅部分の切取り
次いで、図16に示すように、段ボール板P2から、第1縦V溝Y1,Y1と第1横V溝X1,X1の中心線に沿って四隅部分の方形片を切断して取り除く。
【0064】
(D)段ボール板の折り曲げ
段ボール板P2の四隅部分から方形片を切り離した状態で、各V溝および各W溝に沿って段ボール板P2を折り曲げ、図17に示す箱体を形成する。このとき、各V溝および各W溝は谷折り状態になって各溝面が接触するため、これらの溝面を接着剤等で固定することで、箱体の形状を安定させる。
【0065】
(E)角部材の作製
工程Dで組み立てた箱体の開放空間Sに、妻板13b、側板13c,面取り板13d,13e,および折返し板33の各板面に連なって開放空間Sを埋める角部材35(図17の二点鎖線参照)を別個に作製する。
角部材35は、第1実施形態と同様に段ボール板に接着可能な材料を用いて既存の成形方法、切削・研削等の加工法により作製することができる。
【0066】
また、第1実施形態と同様な手順により角部材35を段ボール板で作製してもよい。この場合、例えば図16に示す段ボール板P2の網掛け部分q2に相当する段ボール紙片を準備し、図18に示すように、この段ボール紙片Q2をV溝およびW溝に沿って折り曲げる。折り曲げた段ボール紙片Q2を第1実施形態(工程Ea−2)と同様な平面Hで切断すると、二つの互いに対象な分割片35A,35Bが得られる。そして、これらの分割片35A,35Bの切断面を合掌状態で貼りあわせることで、折返し付き平面四角形タイプの角部材35となる。
【0067】
(F)角部材の取り付け
角部材35の作製後、図17に示すように、段ボール板P2による箱体の四隅部分に角部材35を嵌め合わせ、妻板13b、側板13c、面取り板13d,13eおよび折返し板33の各端面に角部材35の端面を接着剤等で固定する。段ボール板P2の四隅にそれぞれ4つの角部材35を固定すると、折返し付き平面四角形タイプの蓋13が完成する。
【0068】
このような製法によれば、角部材35を採用することで、段ボール板P2の四隅部分に面倒な加工を行わなくて済むため、折返し付き四角形タイプの段ボール棺を簡単に製造することができる。また、蓋13の下端部が折返し板33で補強されるため、蓋13の耐久性を格段に高めることができる。
【0069】
[第4実施形態:折返し付き八角形タイプ]
折返し付き八角形タイプの段ボール棺は、第2実施形態の段ボール棺と同様に四隅の角を取った形状を有している(図12参照)。このタイプの段ボール棺の蓋13は、図19に示すように、第3実施形態の角部材35に代えて、角部材45を使用することにより製造することができる。すなわち、第3実施形態の工程A〜工程Fのうち、工程Eを除く部分は第3実施形態と共通の手順で行うことができる。
【0070】
第4実施形態では、工程Eにおける角部材45の作製は、図19の二点鎖線に示すように、角部材45に矩形と三角形の角取り面を形成する。このような形状の4つの角部材45を、第3実施形態と同様に、既存の成形方法、切削・研磨等の加工方法により作製し、段ボール板P2を折り曲げてなる箱体の四隅に嵌めることで、折返し付き平面八角形タイプの蓋13が完成する。
【0071】
また、第2実施形態と同様な手順により角部材45を段ボール板で作製してもよい。この場合、例えば図20に示すように、段ボール板P2の折返し板33,33を予め縦W溝Y5および横W溝X5(図16参照)に沿って図20で手前側に180゜折り返して接着剤等で固定しておく。この状態で図20の網掛け部分q3に相当する段ボール紙片Q3を形成し、この段ボール紙片Q3を、第2実施形態と同様な手順で各傾斜面で切断し、折返し付きの矩形片45Aおよび三角形片45Bを得る(図19参照)。そして、これらの矩形片45Aと三角形片45Bを「く」の字形に折れ曲がった状態に合体させて角部材45とする。
【0072】
このように第4実施形態の製法によれば、角部材45を採用することで、段ボール板P2の四隅部分には面倒な加工を行わなくて済むため、折返し付き八角形タイプの段ボール棺を簡単に製造することができる。また、蓋13の下端部が折返し板33で補強されるため、蓋13の耐久性を格段に高めることができ、さらには、段ボール棺の外形を構成する面の数が増すことから、棺の高級感を高めることができる。
【0073】
[変形例]
以上、本発明の第1〜第4実施形態を説明したが、本発明の実施形態はこれらに限定されることなく、種々の変形を伴ってもよい。
例えば第1〜第4実施形態では、段ボール棺の蓋に本発明の製法を適用したが、棺本体に同様な面取り形状を付けて本発明の製法を適用してもよい。
また、第1〜第4実施形態では、段ボール板を折り曲げるためのV溝の角度を45゜に設定したが、必ずしもこれに限定されず、面取り板の角度、または側板または妻板の角度に応じて変更することが可能である。
また、第1〜第4実施形態では、段ボール棺の蓋に窓枠を設けているが、窓枠は必要に応じて省略してもよいのはもちろんである。
【図面の簡単な説明】
【0074】
【図1】本発明の第1実施形態の段ボール棺を示す斜視図である。
【図2】同段ボール棺を示すもので、(A)は平面図、(B)は側面図である。
【図3】同段ボール棺を示す分解断面図である。
【図4】同段ボール棺の蓋を製造するための段ボール板を示す平面図および破線方向の端面図である。
【図5】同段ボール板の四隅部分から方形片を取り除いた状態を示す平面図である。
【図6】図5の段ボール板を折り曲げてなる箱体(蓋の半製品)を示す斜視図である。
【図7】同蓋の四隅部分を示す部分拡大斜視図である。
【図8】同蓋の角部材を作製するための段ボール紙片を示す平面図および破線方向の端面図である。
【図9】図8の段ボール紙片を折り曲げた状態を示す斜視図である。
【図10】図9に示す段ボール紙片の平面図および破線方向の端面図である。
【図11】同蓋の角部材を示す斜視図である。
【図12】本発明の第2実施形態の段ボール棺を示す斜視図である。
【図13】同段ボール棺の蓋の四隅部分を示す部分拡大斜視図である。
【図14】同蓋の角部材を作製するための段ボール紙片を示す平面図および破線方向の端面図である。
【図15】本発明の第3実施形態の段ボール棺を示す分解断面図である。
【図16】同段ボール棺の蓋を製造するための段ボール板を示す平面図および破線方向の端面図である。
【図17】同蓋の四隅部分を示す部分拡大斜視図である。
【図18】同蓋の角部材を作製するための段ボール紙片を折り曲げた状態を示す斜視図である。
【図19】本発明の第4実施形態による段ボール棺の蓋の四隅部分を示す部分拡大斜視図である。
【図20】同段ボール棺の蓋を製造するための段ボール板を示す平面図および破線方向の端面図である。
【図21】従来の棺の形状を示す斜視図である。
【図22】従来の段ボール棺の蓋を製造するための段ボール板を示す平面図および破線方向の端面図である。
【符号の説明】
【0075】
10 段ボール棺(第1実施形態)
12 棺本体
13 蓋
13a 天板
13b 妻板
13c 側板
13d,13e 面取り板
14 窓枠
15 角部材(第1実施形態)
20 段ボール棺(第2実施形態)
25 角部材(第2実施形態)
30 段ボール棺(第3,4実施形態)
33 折返し板
35 角部材(第3実施形態)
45 角部材(第4実施形態)
P1 段ボール板(第1,2実施形態)
P2 段ボール板(第3,4実施形態)
S 開放空間
X1 第1横V溝
X2 第2横V溝
X5 横W溝
Y1 第1縦V溝
Y2 第2縦V溝
Y5 縦W溝
W 開口部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
矩形の天板と、
前記天板の縦方向に向き合う一対の妻板と、
前記天板の横方向に向き合う一対の側板と、
前記天板の四辺外形端から前記妻板および前記側板の上端にかけて一定幅で傾斜して連なる面取り板とを有する段ボール棺の製造方法であって、
A.下記の縦寸法および横寸法を有する矩形の段ボール板を準備する工程、
縦寸法:前記天板の縦幅+(前記妻板の高さ×2)+(前記面取り板の板幅×2)、
横寸法:前記天板の横幅+(前記側板の高さ×2)+(前記面取り板の板幅×2)。
B.前記段ボール板の板面に下記B1〜B4に示すV溝を形成する工程、
B1:前記天板の横幅の間隔を保ち、前記段ボール板の左右端部に前記面取り板および前記側板の板幅を残して縦方向に延びる一対の第1縦V溝、
B2:前記一対の第1縦V溝の左右外側に前記面取り板の板幅を保ち、前記段ボール板の左右端部に前記側板の板幅を残して縦方向に延びる一対の第2縦V溝、
B3:前記天板の縦幅の間隔を保ち、前記段ボール板の上下端部に前記面取り板および前記妻板の板幅を残して横方向に延びる一対の第1横V溝、
B4:前記一対の第1横V溝の上下外側に前記面取り板の板幅を保ち、前記段ボール板の上下端部に前記妻板の板幅を残して横方向に延びる一対の第2横V溝。
C.前記一対の第1縦V溝と、前記一対の第1横V溝により区画される前記段ボール板の四隅部分の方形片を、前記第1縦V溝および前記第1横V溝の中心線に沿って切断して取り除く工程、
D.前記工程Cにより前記方形片を取り除いた段ボール板を、前記工程Bの各V溝に沿って折り曲げて箱状に組み立てる工程、
E.前記工程Dにより組み立てられた箱体の四隅の開放空間に合わせて4つの均等形状の角部材を作製する工程、
F.前記四隅の開放空間に前記4つの角部材を嵌め合わせ、前記面取り板、前記妻板および前記側板の各端面に接着する工程を含むことを特徴とする段ボール棺の製造方法。
【請求項2】
請求項1記載の段ボール棺の製造方法であって、前記工程Eの角部材は、前記段ボール棺の平面方向から観た外形が四角形をなすように、段ボール板の切削加工により形成される、段ボール棺の製造方法。
【請求項3】
請求項1記載の段ボール棺の製造方法であって、前記工程Eの角部材は、前記段ボール棺の平面方向から観た外形が八角形をなすように、段ボール板の切削加工により形成される、段ボール棺の製造方法。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか一項記載の段ボール棺の製造方法であって、前記妻板および前記側板の下端部に前記段ボール板のW溝に沿って折り曲げられる折返し板を設ける、段ボール棺の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【公開番号】特開2008−93362(P2008−93362A)
【公開日】平成20年4月24日(2008.4.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−281998(P2006−281998)
【出願日】平成18年10月16日(2006.10.16)
【出願人】(594101994)有限会社平和カスケット (12)