説明

殺微生物組成物

【課題】新規な殺微生物剤の組み合わせを提供する。
【解決手段】(a)N−(n−ブチル)−1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン;並びに、(b)ジイセチオン酸ヘキサミジンまたはヘキセチジンを含有する相乗作用性殺微生物組成物。N−(n−ブチル)−1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オンのジイセチオン酸ヘキサミジンに対する重量比は1:0.02〜1:3であり、ヘキセチジンに対する重量比は1:0.02〜1:40である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、個別の殺微生物剤について観察されるよりも高い活性を有する、選択された複数の殺微生物剤の相乗的組み合わせに関する。
【背景技術】
【0002】
ある殺微生物剤に対して抵抗性である微生物などの、特定の種類の微生物に対する活性が弱いため、あるいは激しい環境条件のために、市販の殺微生物剤は、高い使用濃度でさえも、微生物の効果的な防除が行えないことが場合により発生する。特定の最終使用環境において微生物を全体的に防除するために、異なる殺微生物剤を組み合わせて使用する場合がある。たとえば、米国特許出願公開第2004/0014799号には、N−(n−ブチル)−1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン(BBIT)および2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン(MI)の、BBIT対MIの比が10:1〜1.67:1の限定された範囲における相乗的組み合わせが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】米国特許出願公開第2004/0014799号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、微生物の効果的な防除を行うために、さまざまな系統の微生物に対して向上した活性を有するさらに別の殺微生物剤の組み合わせが必要とされている。さらに、環境および経済的な利益のための個別の殺微生物剤をより少量含有する組み合わせが必要とされている。本発明の対処する問題は、このようなさらなる殺微生物剤の組み合わせを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、(a)N−(n−ブチル)−1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン;並びに(b)塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、ベンジルアルコール、ベンゾイソチアゾリノン、2−ブロモ−2−ニトロプロパン−1,3−ジオール、ブチレングリコール、カプリリルグリコール、クロルフェネシン、1,3−ジメチロール−5,5−ジメチルヒダントイン、ジチオ−2,2’−ビス(N−メチルベンズアミド)、エチレンジアミン四酢酸あるいはその塩、エチルパラベン、ジイセチオン酸ヘキサミジン、ヘキセチジン、メチルパラベン、フェノキシエタノール、リノールアミドプロピルPG−ジモニウムクロライドホスフェート、コカミドプロピルPG−ジモニウムクロライドホスフェート、プロピルパラベン、ソルビン酸あるいはその塩、1−(3−クロロアリル)−3,5,7−トリアザ−1−アゾニアアダマンタンクロライド、デヒドロ酢酸あるいはその塩、安息香酸あるいはその塩、およびクエン酸あるいはその塩から選択される少なくとも1種類の殺微生物剤:を含む殺微生物組成物に関する。
【0006】
さらに本発明は、(a)N−メチル−1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン;並びに(b)N−(n−ブチル)−1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、ベンジルアルコール、ベンゾイソチアゾリノン、2−ブロモ−2−ニトロプロパン−1,3−ジオール、ブチレングリコール、カプリリルグリコール、クロルフェネシン、ジチオ−2,2’−ビス(N−メチルベンズアミド)、エチレンジアミン四酢酸あるいはその塩、エチルパラベン、ジイセチオン酸ヘキサミジン、ヘキシチジン(hexitidine)、メチルパラベン、フェノキシエタノール、リノールアミドプロピルPG−ジモニウムクロライドホスフェート、コカミドプロピルPG−ジモニウムクロライドホスフェート、ソルビン酸あるいはその塩、プロピルパラベン、1−(3−クロロアリル)−3,5,7−トリアザ−1−アゾニアアダマンタンクロライド、デヒドロ酢酸あるいはその塩、安息香酸あるいはその塩、クエン酸あるいはその塩、および亜鉛ピリチオンから選択される少なくとも1種類の殺微生物剤:を含む殺微生物組成物に関する。
【発明を実施するための形態】
【0007】
「BBIT」はN−(n−ブチル)−1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オンである。「EDTA」はエチレンジアミン四酢酸である。「MBIT」はN−メチル−1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オンである。
【0008】
本明細書において使用される場合、文脈が明らかに他のことを示すのではない限り、以下の用語は指定された定義を有する。用語「殺微生物剤」は、ある場所における微生物の殺滅、増殖の阻害、あるいは増殖の防除を行うことができる化合物を意味し、殺微生物剤としては、殺バクテリア剤、殺真菌剤、および殺藻剤が挙げられる。用語「微生物」は、たとえば、真菌類(酵母およびカビなど)、細菌および藻類を含んでいる。用語「場所」は、微生物によって汚染をうける工業システムあるいは製品を意味する。本明細書全体で以下の略語が使用される:ppm=100万重量部当たりの重量部数(重量/重量)、mL=ミリリットル、ATCC=アメリカン・タイプ・カルチャー・コレクション(American Type Culture Collection)、MBC=最小殺生物剤濃度、MIC=最小阻止濃度。他に特に明記しない限り、温度の単位は摂氏温度(℃)であり、パーセント値(%)は重量を基準としている。有機殺微生物剤の量は、活性成分を基準にしてppm(w/w)で示している。
【0009】
予期せぬことに、本発明の組成物は、個別の殺微生物剤よりも少ない総活性成分量において向上された殺微生物活性を提供することを見出した。本発明の一実施形態において、ハロゲン化3−イソチアゾロンを含有する抗微生物組成物は、これを比較的少量含有し、好ましくは1000ppm以下、より好ましくは500ppm以下、より好ましくは100ppm以下、最も好ましくは50ppm以下含有する。本発明の組成物中のハロゲン化3−イソチアゾロンの濃度は、組成物中の活性成分の全重量を基準としており、すなわち、本発明の殺微生物剤から、存在しうる溶媒、担体、分散剤、安定剤、あるいはその他の材料の量は除外される。本発明の一実施形態において、本発明の抗微生物組成物は、1000ppm未満、より好ましくは500ppm以下、より好ましくは100ppm以下、最も好ましくは50ppmの以下の5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オンを含有する。
【0010】
本発明の一実施形態において、本発明の抗微生物組成物は、N−(n−ブチル)−1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オンと塩化ベンザルコニウムとを含む。好ましくは、N−(n−ブチル)−1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オンの塩化ベンザルコニウムに対する重量比は1:0.1〜1:30であり、より好ましくは1:0.3〜1:20である。
【0011】
本発明の一実施形態において、本発明の抗微生物組成物は、N−(n−ブチル)−1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オンと塩化ベンゼトニウムとを含む。好ましくは、N−(n−ブチル)−1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オンの塩化ベンゼトニウムに対する重量比は1:0.02〜1:1.5であり、より好ましくは1:0.01〜1:1である。
【0012】
本発明の一実施形態において、本発明の抗微生物組成物は、N−(n−ブチル)−1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オンとベンジルアルコールとを含む。好ましくは、N−(n−ブチル)−1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オンのベンジルアルコールに対する重量比は1:1〜1:1000であり、より好ましくは1:2〜1:800であり、より好ましくは1:3〜1:800である。
【0013】
本発明の一実施形態において、本発明の抗微生物組成物は、N−(n−ブチル)−1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オンと1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オンとを含む。好ましくは、N−(n−ブチル)−1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オンの1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オンに対する重量比は1:0.02〜1:20であり、より好ましくは1:0.02〜1:16である。
【0014】
本発明の一実施形態において、本発明の抗微生物組成物は、N−(n−ブチル)−1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オンと2−ブロモ−2−ニトロプロパン−1,3−ジオールとを含む。好ましくは、N−(n−ブチル)−1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オンの2−ブロモ−2−ニトロプロパン−1,3−ジオールに対する重量比は1:0.01〜1:500である。
【0015】
本発明の一実施形態において、本発明の抗微生物組成物は、N−(n−ブチル)−1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オンとブチレングリコールとを含む。好ましくは、N−(n−ブチル)−1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オンのブチレングリコールに対する重量比は1:1〜1:5000であり、より好ましくは1:3〜1:5000である。
【0016】
本発明の一実施形態において、本発明の抗微生物組成物は、N−(n−ブチル)−1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オンとカプリリルグリコールとを含む。好ましくは、N−(n−ブチル)−1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オンのカプリリルグリコールに対する重量比は1:1〜1:1000であり、より好ましくは1:3〜1:1000である。
【0017】
本発明の一実施形態において、本発明の抗微生物組成物は、N−(n−ブチル)−1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オンとクロルフェネシンとを含む。好ましくは、N−(n−ブチル)−1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オンのクロルフェネシンに対する重量比は1:0.5〜1:700であり、より好ましくは1:1〜1:500である。
【0018】
本発明の一実施形態において、本発明の抗微生物組成物は、N−(n−ブチル)−1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オンと1,3−ジメチロール−5,5−ジメチルヒダントインとを含む。好ましくは、N−(n−ブチル)−1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オンの1,3−ジメチロール−5,5−ジメチルヒダントインに対する重量比は1:0.02〜1:200であり、より好ましくは1:0.06〜1:160である。
【0019】
本発明の一実施形態において、本発明の抗微生物組成物は、N−(n−ブチル)−1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オンとジチオ−2,2’−ビス(N−メチルベンズアミド)とを含む。好ましくは、N−(n−ブチル)−1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オンのジチオ−2,2’−ビス(N−メチルベンズアミド)に対する重量比は1:0.02〜1:160である。
【0020】
本発明の一実施形態において、本発明の抗微生物組成物は、N−(n−ブチル)−1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オンとEDTAあるいはその塩、好ましくはEDTAとを含む。好ましくは、N−(n−ブチル)−1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オンのEDTAあるいはその塩に対する重量比は1:1〜1:500であり、より好ましくは1:3〜1:500である。
【0021】
本発明の一実施形態において、本発明の抗微生物組成物は、N−(n−ブチル)−1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オンとエチルパラベンとを含む。好ましくは、N−(n−ブチル)−1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オンのエチルパラベンに対する重量比は1:1〜1:200であり、より好ましくは1:2〜1:200である。
【0022】
本発明の一実施形態において、本発明の抗微生物組成物は、N−(n−ブチル)−1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オンとジイセチオン酸ヘキサミジンとを含む。好ましくは、N−(n−ブチル)−1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オンのジイセチオン酸ヘキサミジンに対する重量比は1:0.02〜1:3である。
【0023】
本発明の一実施形態において、本発明の抗微生物組成物は、N−(n−ブチル)−1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オンとヘキセチジンとを含む。好ましくは、N−(n−ブチル)−1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オンのヘキセチジンに対する重量比は1:0.02〜1:40である。
【0024】
本発明の一実施形態において、本発明の抗微生物組成物は、N−(n−ブチル)−1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オンとメチルパラベンとを含む。好ましくは、N−(n−ブチル)−1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オンのメチルパラベンに対する重量比は1:0.2〜1:250であり、より好ましくは1:0.5〜1:240である。
【0025】
本発明の一実施形態において、本発明の抗微生物組成物は、N−(n−ブチル)−1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オンとフェノキシエタノールとを含む。好ましくは、N−(n−ブチル)−1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オンのフェノキシエタノールに対する重量比は1:0.5〜1:800であり、より好ましくは1:1〜1:800である。
【0026】
本発明の一実施形態において、本発明の抗微生物組成物は、N−(n−ブチル)−1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オンとリノールアミドプロピルPG−ジモニウムクロライドホスフェートとを含む。好ましくは、N−(n−ブチル)−1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オンのリノールアミドプロピルPG−ジモニウムクロライドホスフェートに対する重量比は1:8〜1:500である。
【0027】
本発明の一実施形態において、本発明の抗微生物組成物は、N−(n−ブチル)−1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オンとコカミドプロピルPG−ジモニウムクロライドホスフェートとを含む。好ましくは、N−(n−ブチル)−1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オンのコカミドプロピルPG−ジモニウムクロライドホスフェートに対する重量比は1:0.1〜1:400である。
【0028】
本発明の一実施形態において、本発明の抗微生物組成物は、N−(n−ブチル)−1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オンとプロピルパラベンとを含む。好ましくは、N−(n−ブチル)−1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オンのプロピルパラベンに対する重量比は1:1〜1:500であり、より好ましくは1:4〜1:400である。
【0029】
本発明の一実施形態において、本発明の抗微生物組成物は、N−(n−ブチル)−1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オンと、ソルビン酸あるいはその塩、好ましくはソルビン酸カリウムとを含む。好ましくは、N−(n−ブチル)−1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オンのソルビン酸あるいはその塩に対する重量比は1:6〜1:1200である。
【0030】
本発明の一実施形態において、本発明の抗微生物組成物は、N−(n−ブチル)−1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オンと1−(3−クロロアリル)−3,5,7−トリアザ−1−アゾニアアダマンタンクロライドとを含む。好ましくは、N−(n−ブチル)−1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オンの1−(3−クロロアリル)−3,5,7−トリアザ−1−アゾニアアダマンタンクロライドに対する重量比は1:0.5〜1:200であり、より好ましくは1:1〜1:200である。
【0031】
本発明の一実施形態において、本発明の抗微生物組成物は、N−(n−ブチル)−1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オンと、デヒドロ酢酸あるいはその塩、好ましくはデヒドロ酢酸ナトリウムとを含む。好ましくは、N−(n−ブチル)−1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オンのデヒドロ酢酸あるいはその塩に対する重量比は1:0.5〜1:7であり、より好ましくは1:0.7〜1:5である。
【0032】
本発明の一実施形態において、本発明の抗微生物組成物は、N−(n−ブチル)−1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オンと、安息香酸あるいはその塩、好ましくは安息香酸ナトリウムとを含む。好ましくは、N−(n−ブチル)−1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オンの安息香酸あるいはその塩に対する重量比は1:10〜1:1600であり、より好ましくは1:13〜1:1600である。
【0033】
本発明の一実施形態において、本発明の抗微生物組成物は、N−(n−ブチル)−1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オンと、クエン酸あるいはその塩、好ましくはクエン酸ナトリウムとを含む。好ましくは、N−(n−ブチル)−1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オンのクエン酸あるいはその塩に対する重量比は1:50〜1:2400である。
【0034】
本発明の一実施形態において、本発明の抗微生物組成物は、N−メチル−1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オンとN−(n−ブチル)−1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オンとを含む。好ましくは、N−メチル−1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オンのN−(n−ブチル)−1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オンに対する重量比は1:0.1〜1:30であり、より好ましくは1:0.5〜1:24である。
【0035】
本発明の一実施形態において、本発明の抗微生物組成物は、N−メチル−1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オンと塩化ベンザルコニウムとを含む。好ましくは、N−メチル−1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オンの塩化ベンザルコニウムに対する重量比は1:0.1〜1:20であり、より好ましくは1:0.2〜1:20である。
【0036】
本発明の一実施形態において、本発明の抗微生物組成物は、N−メチル−1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オンと塩化ベンゼトニウムとを含む。好ましくは、N−メチル−1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オンの塩化ベンゼトニウムに対する重量比は1:0.3〜1:0.6であり、より好ましくは1:0.4〜1:0.6である。
【0037】
本発明の一実施形態において、本発明の抗微生物組成物は、N−メチル−1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オンとベンジルアルコールとを含む。好ましくは、N−メチル−1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オンのベンジルアルコールに対する重量比は1:1〜1:800であり、より好ましくは1:5〜1:800である。
【0038】
本発明の一実施形態において、本発明の抗微生物組成物は、N−メチル−1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オンとベンゾイソチアゾリノンとを含む。好ましくは、N−メチル−1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オンのベンゾイソチアゾリノンに対する重量比は1:0.1〜1:25であり、より好ましくは1:0.3〜1:20である。
【0039】
本発明の一実施形態において、本発明の抗微生物組成物は、N−メチル−1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オンと2−ブロモ−2−ニトロプロパン−1,3−ジオールとを含む。好ましくは、N−メチル−1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オンの2−ブロモ−2−ニトロプロパン−1,3−ジオールに対する重量比は1:0.1〜1:100である。
【0040】
本発明の一実施形態において、本発明の抗微生物組成物は、N−メチル−1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オンとブチレングリコールとを含む。好ましくは、N−メチル−1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オンのブチレングリコールに対する重量比は1:5〜1:400であり、より好ましくは1:13〜1:375である。
【0041】
本発明の一実施形態において、本発明の抗微生物組成物は、N−メチル−1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オンとカプリリルグリコールとを含む。好ましくは、N−メチル−1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オンのカプリリルグリコールに対する重量比は1:25〜1:1500である。
【0042】
本発明の一実施形態において、本発明の抗微生物組成物は、N−メチル−1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オンとクロルフェネシンとを含む。好ましくは、N−メチル−1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オンのクロルフェネシンに対する重量比は1:1〜1:250であり、より好ましくは1:5〜1:250である。
【0043】
本発明の一実施形態において、本発明の抗微生物組成物は、N−メチル−1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オンとジチオ−2,2’−ビス(N−メチルベンズアミド)とを含む。好ましくは、N−メチル−1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オンのジチオ−2,2’−ビス(N−メチルベンズアミド)に対する重量比は1:0.1〜1:100である。
【0044】
本発明の一実施形態において、本発明の抗微生物組成物は、N−メチル−1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オンとEDTAあるいはその塩、好ましくはEDTAとを含む。好ましくは、N−メチル−1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オンのEDTAあるいはその塩に対する重量比は1:1〜1:400であり、より好ましくは1:10〜1:320である。
【0045】
本発明の一実施形態において、本発明の抗微生物組成物は、N−メチル−1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オンとエチルパラベンとを含む。好ましくは、N−メチル−1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オンのエチルパラベンに対する重量比は1:5〜1:500であり、より好ましくは1:7〜1:400である。
【0046】
本発明の一実施形態において、本発明の抗微生物組成物は、N−メチル−1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オンとジイセチオン酸ヘキサミジンとを含む。好ましくは、N−メチル−1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オンのジイセチオン酸ヘキサミジンに対する重量比は1:0.1〜1:5であり、より好ましくは1:0.1〜1:3である。
【0047】
本発明の一実施形態において、本発明の抗微生物組成物は、N−メチル−1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オンとヘキセチジンとを含む。好ましくは、N−メチル−1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オンのヘキセチジンに対する重量比は1:0.1〜1:40である。
【0048】
本発明の一実施形態において、本発明の抗微生物組成物は、N−メチル−1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オンとメチルパラベンとを含む。好ましくは、N−メチル−1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オンのメチルパラベンに対する重量比は1:1〜1:400であり、より好ましくは1:2〜1:400である。
【0049】
本発明の一実施形態において、本発明の抗微生物組成物は、N−メチル−1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オンとフェノキシエタノールとを含む。好ましくは、メチル−ベンゾイソチアゾリノンのフェノキシエタノールに対する重量比は1:120〜1:160である。
【0050】
本発明の一実施形態において、本発明の抗微生物組成物は、N−メチル−1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オンとリノールアミドプロピルPG−ジモニウムクロライドホスフェートとを含む。好ましくは、N−メチル−1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オンのリノールアミドプロピルPG−ジモニウムクロライドホスフェートに対する重量比は1:3〜1:400である。
【0051】
本発明の一実施形態において、本発明の抗微生物組成物は、N−メチル−1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オンとコカミドプロピルPG−ジモニウムクロライドホスフェートとを含む。好ましくは、N−メチル−1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オンのコカミドプロピルPG−ジモニウムクロライドホスフェートに対する重量比は1:0.1〜1:125であり、最も好ましくは1:0.4〜1:125である。
【0052】
本発明の一実施形態において、本発明の抗微生物組成物は、N−メチル−1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オンと、ソルビン酸あるいはその塩、好ましくはソルビン酸カリウムとを含む。好ましくは、N−メチル−1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オンのソルビン酸あるいはその塩に対する重量比は1:5〜1:600であり、より好ましくは1:8〜1:600である。
【0053】
本発明の一実施形態において、本発明の抗微生物組成物は、N−メチル−1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オンとプロピルパラベンとを含む。好ましくは、N−メチル−1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オンのプロピルパラベンに対する重量比は1:10〜1:1200であり、より好ましくは1:13〜1:1200である。
【0054】
本発明の一実施形態において、本発明の抗微生物組成物は、N−メチル−1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オンとcis−1−(3−クロロアリル)−3,5,7−トリアザ−1−アゾニアアダマンタンクロライドとを含む。好ましくは、N−メチル−1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オンのcis−1−(3−クロロアリル)−3,5,7−トリアザ−1−アゾニアアダマンタンクロライドに対する重量比は1:0.2〜1:400であり、より好ましくは1:0.3〜1:200である。
【0055】
本発明の一実施形態において、本発明の抗微生物組成物は、N−メチル−1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オンとデヒドロ酢酸あるいはその塩、好ましくはデヒドロ酢酸ナトリウムとを含む。好ましくは、N−メチル−1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オンのデヒドロ酢酸あるいはその塩に対する重量比は1:1〜1:5である。
【0056】
本発明の一実施形態において、本発明の抗微生物組成物は、N−メチル−1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オンと、安息香酸あるいはその塩、好ましくは安息香酸ナトリウムとを含む。好ましくは、N−メチル−1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オンの安息香酸あるいはその塩に対する重量比は1:1〜1:600であり、より好ましくは1:4〜1:600である。
【0057】
本発明の一実施形態において、本発明の抗微生物組成物は、N−メチル−1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オンとクエン酸あるいはその塩、好ましくはクエン酸ナトリウムとを含む。好ましくは、N−メチル−1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オンのクエン酸あるいはその塩に対する重量比は1:30〜1:2500であり、より好ましくは1:33〜1:2400である。
【0058】
本発明の一実施形態において、本発明の抗微生物組成物は、N−メチル−1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オンと亜鉛ピリチオンとを含む。好ましくは、N−メチル−1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オンの亜鉛ピリチオンに対する重量比は1:0.01〜1:6であり、より好ましくは1:0.04〜1:4である。
【0059】
本発明の組成物中の殺微生物剤は、「そのままで」使用することができるし、溶媒あるいは固体担体と最初に配合することもできる。好適な溶媒としては、たとえば、水;グリコール、たとえばエチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、およびポリプロピレングリコール;グリコールエーテル;アルコール、たとえばメタノール、エタノール、プロパノール、フェネチルアルコール、およびフェノキシプロパノール;ケトン、たとえばアセトンおよびメチルエチルケトン;エステル、たとえば酢酸エチル、酢酸ブチル、クエン酸トリアセチル、およびグリセロールトリアセテート;カーボネート、たとえばプロピレンカーボネートおよびジメチルカーボネート;ならびにそれらの混合物が挙げられる。溶媒は、水、グリコール、グリコールエーテル、エステル、およびそれらの混合物から選択されることが好ましい。好適な固体担体としては、たとえば、シクロデキストリン、シリカ、珪藻土、蝋、セルロース系材料、アルカリおよびアルカリ土類(たとえば、ナトリウム、マグネシウム、カリウム)金属塩(たとえば、塩化物、硝酸塩、臭化物、硫酸塩)、ならびにチャコールが挙げられる。
【0060】
殺微生物成分が溶媒中に配合される場合、その配合物は場合により界面活性剤を含有することができる。そのような配合物が界面活性剤を含有する場合、それらは一般に、エマルジョン化可能な濃縮物、エマルジョン、マイクロエマルジョン化可能な濃縮物、あるいはマイクロエマルジョンの形態である。エマルジョン化可能な濃縮物は、十分な量の水を加えることによってエマルジョンを形成する。マイクロエマルジョン化可能な濃縮物は、十分な量の水を加えることによってマイクロエマルジョンを形成する。このようなエマルジョン化可能な濃縮物およびマイクロエマルジョン化可能な濃縮物は一般に当技術分野において周知であり、このような配合物は界面活性剤を含有しないことが好ましい。種々のマイクロエマルジョンおよびマイクロエマルジョン化可能な濃縮物の調製に関するさらなる概論および具体的な詳細については、米国特許第5,444,078号を参考にすることができる。
【0061】
殺微生物成分は、分散体の形態で配合することもできる。この分散体の溶媒成分は有機溶媒あるいは水であってよく、好ましくは水である。このような分散体は、補助剤、たとえば、共溶媒、増粘剤、不凍剤、分散剤、充填剤、顔料、界面活性剤、バイオ分散剤(bio dispersant)、スルホスクシネート、テルペン、フラノン、ポリカチオン、安定剤、スケール防止剤、および防蝕剤などを含有することができる。
【0062】
最初に両方の殺微生物剤を溶媒と配合する場合、第1の殺微生物剤に使用される溶媒は、他の市販の殺微生物剤の配合に使用される溶媒と同じ場合も異なる場合もあるが、ほとんどの工業的な殺微生物用途では水が好ましい。これら2種類の溶媒が混和性であることが好ましい。
【0063】
当業者であれば理解できるように、本発明の複数の殺微生物成分は、特定の場所に逐次あるいは同時に加えることができるし、混合してからその場所に加えることもできる。第1の殺微生物剤および第2の殺微生物成分を特定の場所に同時にあるいは逐次に加えることが好ましい。これらの殺微生物剤を同時あるいは逐次加える場合、そのそれぞれは、補助剤、たとえば、溶媒、増粘剤、不凍剤、着色剤、金属イオン封鎖剤(エチレンジアミン四酢酸、エチレンジアミンジコハク酸、イミノジコハク酸、およびそれらの塩など)、分散剤、界面活性剤、バイオ分散剤、スルホスクシネート、テルペン、フラノン、ポリカチオン、安定剤、スケール防止剤、および防食剤など含有しうる個別の成分であってよい。
【0064】
本発明の殺微生物組成物は、微生物汚染を受ける場所の上、中、あるいはその場所に向けて殺微生物的有効量の組成物を導入することによって、微生物あるいはより高等な水生生物(原生動物、無脊椎動物、コケムシ、渦鞭毛虫、甲殻類、軟体類など)の増殖を阻害するために使用することができる。好適な場所としては、たとえば、工業プロセス水;電着堆積システム;冷却塔;空気清浄器;ガス洗浄器;無機スラリー;排水処理;装飾用噴水;逆浸透濾過;限外濾過;バラスト水;蒸発凝縮器;熱交換器;パルプおよび紙加工用の流体および添加剤;デンプン;プラスチック;エマルジョン;分散剤;塗料;ラテックス;コーティング剤、たとえばワニス;建造品、たとえばマスチック、コーキンク剤、およびシーラント;構造用接着剤、たとえばセラミック接着剤、カーペット裏地接着剤、および積層用接着剤;工業用あるいは消費者用接着剤;写真薬剤;印刷用流体;家庭用品、たとえば浴室および台所用洗剤;化粧品;洗面用化粧品;シャンプー;セッケン;洗剤;工業用洗浄剤;床磨き剤;洗濯すすぎ水;金属加工用流体;コンベヤ潤滑剤;作動流体;皮革および皮革製品;織物;織物製品;木材および木製品、たとえば合板、チップボード、ウォールボード、フレークボード、積層梁、配向ストランドボード、ハードボード、およびパーティクルボード;石油精製用流体;燃料;油田の流体、例えば注入水、破砕流体、およびドリル用泥水;農業用補助剤の保存;界面活性剤の保存;医療用具;診断試薬の保存;食品保存、たとえばプラスチックあるいは紙製の食品ラップ;食品、飲料、および工業加工用の殺菌装置;便器;レクリエーション水域;プール;ならびに温泉が挙げられる。
【0065】
好ましくは、本発明の殺微生物組成物は、無機スラリー、パルプおよび紙加工用の流体および添加剤、デンプン、エマルジョン、分散体、塗料、ラテックス、コーティング剤、構造用接着剤、たとえばセラミック接着剤、カーペット裏地接着剤、写真薬剤、印刷用流体、家庭用品、たとえば浴室および台所用洗剤、化粧品、洗面用化粧品、シャンプー、セッケン、洗剤、工業用洗浄剤、床磨き剤、洗濯すすぎ水、金属加工用流体、織物製品、農業用補助剤の保存、界面活性剤の保存、断試薬の保存、食品保存、ならびに食品、飲料、および工業加工用の殺菌装置の1つ以上から選択される場所における微生物の増殖を阻害するために使用することができる。
【0066】
特定の場所における微生物およびより高等な水生生物の増殖を阻害あるいは防除するために必要な本発明の組成物の具体的な量は、保護されるべき個別の場所に依存する。典型的には、特定の場所における微生物の増殖を防除するための本発明の組成物の量は、組成物のイソチアゾリン成分0.1〜1,000ppmをその場所に提供するのに十分な量である。その場所に存在すべき組成物のイソチアゾロン成分の量は、好ましくは少なくとも0.5ppm、より好ましくは少なくとも4ppm、最も好ましくは少なくとも10ppmである。その場所に存在すべき組成物のイソチアゾロン成分の量は、好ましくは1000ppm以下、より好ましくは500ppm以下、最も好ましくは200ppm以下である。
【0067】
本発明の一実施形態において、本発明の組成物は、酵素殺生物剤を実質的に含有しない。好ましくは、BBITあるいはMBITと、およびメチルパラベンあるいはエチルパラベンのいずれかとを併用する場合、本発明の組成物は酵素殺生物剤を実質的に含有しない。酵素殺生物剤は、米国特許出願公開第2002/0028754号などに定義されるような微生物に対する活性を有する酵素である。
【実施例】
【0068】
材料および方法
広範囲の濃度および比率の化合物を試験することによって本発明の組み合わせの相乗作用を実証した。
【0069】
相乗作用の指標の1つは、クル(Kull),F.C.;アイスマン(Eisman),P.O.;シルウェストロウィッチ(Sylwestrowicz),H.D.およびマイヤー(Mayer),R.L.,Applied Microbiology 9:538−541(1961)に記載されている工業的に認められている方法であり、次式で求められる比を使用する:
/Q+Q/Q=相乗作用指数(「SI」)
上式中:
=単独で作用させて終点を生じさせた、化合物A(第1の成分)の濃度(単位ppm)(化合物AのMIC)
=終点を生じさせた、混合物中の化合物Aの濃度(単位ppm)
=単独で作用させて終点を生じさせた、化合物B(第2の成分)の濃度(単位ppm)(化合物BのMIC)
=終点を生じさせた、混合物中の化合物Bの濃度(単位ppm)。
【0070】
/QおよびQ/Qの合計が1を超える場合、拮抗作用が示される。この合計が1に等しい場合、相加性が示され、1未満である場合、相乗作用が示される。SIが小さいほど、その特定の混合物によって示される相乗作用が大きい。殺微生物剤の最小阻止濃度(MIC)は、特定の組の条件下で試験した場合に、加えた微生物の増殖を阻止する最小濃度である。
【0071】
相乗作用試験は、試験微生物の増殖が最適となるように意図された培地を使用した標準的なマイクロタイタープレートアッセイを使用して行った。0.2%のグルコースおよび0.1%の酵母抽出物を加えた最小塩培地(M9GY培地)がバクテリアを試験するために使用された;ポテトデキストロースブロス(PDB培地)が、酵母およびカビを試験するために使用された。この方法において、種々の濃度のBBITあるいはMBITの存在下で高分解能MICアッセイを実施することによって、殺微生物剤および他のパーソナルケア原材料の多種多様の組み合わせについて試験した。高分解能MICは、マイクロタイタープレートの1列に種々の量の殺微生物剤を加え、自動液体取り扱いシステムを使用して逐次10倍に希釈し、2ppm〜10,000ppmの範囲の活性成分の一連の終点を求めることにより実施した。
【0072】
本発明の組み合わせの相乗作用は、細菌のEscherichia coli(E.coli−ATCC#8739)、酵母のCandida albicans(C.albicans−ATCC 10231)、およびカビのAspergillus niger(A.niger−ATCC 16404)に対して調べた。細菌は約5×10個の細菌/mLの濃度で使用し、酵母およびカビは5×10個の菌類/mLの濃度で使用した。これらの微生物は、多くの消費者および工業用の用途における天然の汚染体の代表例である。25℃(酵母およびカビ)あるいは30℃(細菌)において種々のインキュベーション時間後に、これらのプレートの微生物の増殖(濁度)を目視で評価してMICを求めた。
【0073】
本発明のBBITの組み合わせの相乗作用を実証する試験結果を以下の表1〜26に示している。各試験において、第1の成分(A)はBBITであり、第2の成分(B)は他の市販の殺微生物剤である。各表は、BBITおよび第2の成分の特定の組み合わせ;種々のインキュベーション時間で試験した微生物に対する結果;BBIT単独(Q)、第2の成分単独(Q)、混合物中のBBIT(Q)、および混合物中の第2の成分(Q)についてのMICにより測定した終点活性(ppm);計算SI値;ならびに試験した各組み合わせにおける相乗作用的比の範囲(BBIT/第2の成分あるいはA/B)を示している。
【0074】
本発明のMBITの組み合わせの相乗作用を実証する試験結果を以下の表27〜54に示している。各試験において、第1の成分(A)はMBITであり、第2の成分(B)は他の市販の殺微生物剤である。各表は、MBITおよび第2の成分の特定の組み合わせ;種々のインキュベーション時間で試験した微生物に対する結果;MBIT単独(Q)、第2の成分単独(Q)、混合物中のMBIT(Q)、および混合物中の第2の成分(Q)についてのMICにより測定した終点活性(ppm);計算SI値;ならびに試験した各組み合わせにおける相乗作用的比の範囲(MBIT/第2の成分あるいはA/B)を示している。
【0075】
【表1】

【0076】
【表2】

【0077】
【表3】

【0078】
【表4】

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【表5】

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【表6】

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【表8】

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【表10】

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【表69】

【0144】
【表70】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a)N−(n−ブチル)−1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン;並びに
(b)ジイセチオン酸ヘキサミジンまたはヘキセチジン
を含み、N−(n−ブチル)−1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オンのジイセチオン酸ヘキサミジンに対する重量比は1:0.02〜1:3であり、N−(n−ブチル)−1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オンのヘキセチジンに対する重量比は1:0.02〜1:40である殺微生物組成物。

【公開番号】特開2011−16815(P2011−16815A)
【公開日】平成23年1月27日(2011.1.27)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2010−187341(P2010−187341)
【出願日】平成22年8月24日(2010.8.24)
【分割の表示】特願2006−271738(P2006−271738)の分割
【原出願日】平成18年10月3日(2006.10.3)
【出願人】(590002035)ローム アンド ハース カンパニー (524)
【氏名又は名称原語表記】ROHM AND HAAS COMPANY
【Fターム(参考)】