説明

毒餌剤容器

【課題】毒餌剤が容器外に流出する危険性を低減し、しかも害虫の喫食性が損なわれない新規な毒餌剤容器を提供することである。
【解決手段】容器本体2とこの容器本体2の上面開口を塞ぐ上蓋3とを備え、内部に毒餌剤を収容するようにした毒餌剤容器1であって、前記上蓋3に毒餌剤注入用の貫通孔4が形成されており、この貫通孔4から注入された流動性を有する毒餌剤を収容する毒餌剤収容部5を容器内の底面に有し、容器側面に害虫侵入口8が形成されると共に、この害虫侵入口8から毒餌剤収容部5までの間に毒餌剤収容補充部9を設けたものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、容器内に毒餌剤を収容し、ゴキブリなどの害虫を駆除するために用いる毒餌剤容器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、殺虫剤成分と害虫誘引成分を含有したジェル状等の毒餌剤は、所定の注入器に封入され、使用時に注入器からシート材等に押し出して使用されていた(特許文献1)。このような注入器に封入された流動性を有するジェル状の毒餌剤は、常時新鮮な毒餌を供給できるため、害虫の駆除効果が高いという利点がある。
【0003】
しかしながら、このような使用形態であると、シート材等に押し出された毒餌剤が外部に露出しているため、子供が指で触れるなどの危険性があり、安全上および衛生上の問題がある。一方、毒餌剤を容器に入れて使用することも考えられるが、このような容器には必ずゴキブリ等の害虫侵入口を必要とするため、毒餌剤が流動性を有する場合には、害虫侵入口から容器外に流出する危険性がある。例えば、注入器で所定量より多くの毒餌剤を容器内に注入した場合、あるいは雰囲気温度が高くなって毒餌剤の流動性が増大した場合などに毒餌剤が容器外に流出する危険性がある。
【0004】
【特許文献1】特許第3844348号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の課題は、毒餌剤が容器外に流出する危険性を低減し、しかも害虫の喫食性が損なわれない新規な毒餌剤容器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するための本発明の毒餌剤容器は、容器本体とこの容器本体の上面開口を塞ぐ上蓋とを備え、内部に毒餌剤を収容するようにした容器であって、前記上蓋に毒餌剤注入用の貫通孔が形成されており、この貫通孔から注入された流動性を有する毒餌剤を収容する毒餌剤収容部を容器内の底面に有し、容器側面に害虫侵入口が形成されると共に、この害虫侵入口から前記毒餌剤収容部までの間に毒餌剤収容補充部を設けたことを特徴とする。
【0007】
また、前記害虫侵入口には、前記毒餌剤収容補充部から毒餌剤が流出するのを阻止するための第1の流出防止用堤部を設けるのがよい。さらに、前記毒餌剤収容部の周縁には、一部を除いて、第2の流出防止用堤部を設けるのがよい。この第2の流出防止用堤部は、前記害虫侵入口と対面する部位に設けられるのがよい。
【0008】
さらに、前記上蓋の下面に、前記第2の流出防止用堤部の上面に当接する幕板部が下方に突設されているのが好ましい。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、害虫侵入口から前記毒餌剤収容部までの間に毒餌剤収容補充部を設けているので、たとえ毒餌剤収容部から毒餌剤が溢れ出しても、毒餌剤収容補充部があるので、直ちに害虫侵入口から容器外に流出する危険性は少ないという効果がある。すなわち、本発明によれば、容器側面に害虫侵入口が形成されているので、害虫が毒餌剤収容部まで侵入しやすいにもかかわらず、流動性を有する毒餌剤が容器外に流出しにくいという効果がある。
特に毒餌剤として、水分量を多くした処方が可能になるので、害虫の喫食性を高めることができる。また、本発明の毒餌剤容器を使用すると、毒餌剤の粘度は特に限定されず、幅広い粘度から適宜選択できるが、例えば低粘度な毒餌剤であれば、容器内への注入がきわめて容易になるという利点がある。一般には、毒餌剤が流動性を有する限り、容器内への毒餌剤注入は容易であるといえる。
なお、本発明において、流動性を有する毒餌剤とは、例えば、注射器などの注入器から押し出し可能なものをいい、液状、ジェル状、ゲル状、ペースト状などの形態を有する毒餌剤が例示される。また、流動性は、毒餌剤を収容した毒餌剤容器の全使用期間にわたって維持されていることは必ずしも必要ではなく、経時的に流動性が低下するものであってもよい。
さらに、本発明では、毒餌剤容器を横置き型(例えば比較的扁平な箱形等)にすることが可能であるので、床面などに安定に載置することができるという効果もある。
また、本発明において、害虫侵入口に、流出防止用堤部(第1の流出防止用堤部)を設けると、流出防止に効果的である。また、害虫侵入口に設けた前記流出防止用堤部によって、幼児や小児の指が容器内に入りにくくなり、そのため、幼児や小児が毒餌剤に触れるのを防ぐことができ、安全性が高まる。
また、毒餌剤収容部の周縁に、一部を除いて、第2の流出防止用堤部を設けるのも流出防止に効果的である。ここで、「一部を除いて」とは、当該一部で害虫が毒餌剤収容部内の毒餌剤を喫食したり、毒餌剤収容部内に侵入したりする部位となるからである。本発明では、特に第2の流出防止用堤部を、前記害虫侵入口と対面する部位に設けると、より一層流出防止に効果的である。
さらに、上蓋の下面に、前記第2の流出防止用堤部の上面に当接する幕板部を下方に突設させておいても、毒餌剤の流出防止に効果的である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明の一実施形態にかかる毒餌剤容器を図面に基づいて説明する。図1は本発明の一実施形態にかかる毒餌剤容器を示す分解斜視図、図2(a),(b),(c)はそれぞれ毒餌剤容器の組立て状態を示す平面図、正面図および側面図である(但し、この実施形態では、容器の背面図は正面図と同じであり、左右の側面図も同じであるので、一方のみを示している)。図3はこの実施形態における容器本体の平面図であり、図4(A)〜(C)はそれぞれ図3のA-A線断面図、B-B線端面図およびC-C線端面図である。また、図5および図6はこの実施形態における上蓋の平面図および底面図であり、図7(D)〜(F)はそれぞれ図3のD-D線、E-E線およびF-F線断面図である。
【0011】
図1および図2に示すように、本発明の毒餌剤容器1は、容器本体2とこの容器本体2の上面開口を塞ぐ上蓋3とを備える。上蓋3には毒餌剤注入用の貫通孔4が形成されており、この貫通孔4から容器1内に毒餌剤を注入する。
【0012】
容器本体2には、図1に示すように、貫通孔4から注入された毒餌剤を収容する毒餌剤収容部5を有する。この毒餌剤収容部5は容器本体2の中央部に容器本体2の底面から立設された筒形の隔壁6によって仕切られた領域で構成される。
【0013】
また、容器本体2は平面形状が略六角形で構成され、その対角線方向に離隔した容器側面の2箇所に切り欠き部7,7が形成されており(図1および図3)、この切り欠き部7,7が、容器本体2に上蓋3を被せた状態で害虫侵入口8となる。そして、害虫侵入口8から毒餌剤収容部5までの間に毒餌剤収容補充部9が形成されている。この毒餌剤収容補充部9は、毒餌剤収容部5から溢れた毒餌剤が容器外に流出するのを抑制する緩衝域となると共に、害虫を害虫侵入口8から前記毒餌剤収容部5へと導く通路ともなりうるものである。
【0014】
害虫侵入口8の下部には、前記毒餌剤収容補充部9から毒餌剤が流出するのを阻止するための第1の流出防止用堤部(以下、第1の堤部という)10が設けられる。この第1の堤部10は、図4(C)に示すように、切り欠き部7,7の全長にわたって床面から立ち上がった板状部である。第1の堤部10の下部から容器外へ続く面11は、害虫が侵入しやすいように斜面状に形成されている。第1の堤部10の高さは、害虫の侵入に支障のない開口(害虫侵入口8)を形成するのに充分な高さであるのが好ましい。
【0015】
前記毒餌剤収容部5は、前記したように隔壁6によって囲設された領域である。このとき、害虫侵入口8と対面する領域には、隔壁6の上部にさらに第2の流出防止用堤部(以下、第2の堤部という)12が立設される。そして、この第2の堤部12は、隔壁6の全周にわたって形成されているのではなく、各害虫侵入口8から見て隠れて見えない領域13(図1、図3を参照、請求項3における「一部」に該当)は、第2の堤部12が形成されていない。これによって、たとえ毒餌剤収容部5から毒餌剤が流出したとしても、毒餌剤は直ちに害虫侵入口8に到達することがないので、容器外への流出を抑制することができる。一方、害虫侵入口8から侵入した害虫は、毒餌剤収容補充部9を通って第2の堤部12のない領域13に至り、該領域13で毒餌剤収容部5内の毒餌剤を喫食することになる。前記領域13は、毒餌剤収容部5を平面視したときの該収容部5の全周(全長)に対して約80〜20%、好ましくは約70〜30%、より好ましくは60〜40%の長さであるのがよい。
【0016】
また、毒餌剤収容部5からの毒餌剤の流出をより効果的に阻止するために、上蓋3の下面(蓋内面)には略弧状の幕板部14が下方に突設される。この幕板部14は下端面が前記第2の堤部12の上面に当接するように構成される。これによって、毒餌剤が第2の堤部12を越えて害虫侵入口8に流出するのを阻止することができる。なお、幕板部14の先端に折曲部14aが形成されているが、これは図7(D)に示すように折曲部14aの下端に下向き突起15を形成することにより、この下向き突起15が第2の堤部12に係止して幕板部14を第2の堤部12上に位置決めするのに役立つ。
【0017】
容器本体2の長手方向の両端にはそれぞれ2本の柱状部16,16が立設されている。これらの柱状部16,16の間隙17に、対応する上蓋3の両端に設けた水平突出部18を嵌合させて容器本体2上に上蓋3を被せる。このとき、上蓋3が不用意に開かないように、上蓋3の両側部に形成した凹部19内に垂下片20を形成し、その下端部の外面側に係止部21を設けると共に、容器本体2の前記凹部19と対応する位置に、該凹部19と嵌合する柱状部22、22を立設させ、各柱状部22の内面に前記係止部21が係止する係止用凹部23を形成している(図4(A),(C)を参照)。
【0018】
従って、容器本体2上に上蓋3を被せたときは、係止部21が係止用凹部23に係止するので、上蓋3が不用意に開くことがなく、従って、幼児等が上蓋3を開いて内部の毒餌剤に触れるなどの危険性を回避することができる。
【0019】
この実施形態における容器本体2および上蓋3は、例えば透明ないし半透明のプラスチック成形品で構成することができるが、不透明なプラスチック品であってもよい。プラスチックの材質は特に限定されるものではない。具体的には、この実施形態における容器本体2および上蓋3は、それぞれ別々に成形され、図8(a),(b)に示すように、複数個を接合部26で切り離し可能に接続した状態で製造される。そして、使用に際しては、1つずつ容器本体2と上蓋3とを切り離し、ついでこの容器本体2の上面に上蓋3を被着固定し、しかるのち毒餌剤を注入する。
【0020】
容器1に毒餌剤を注入するには、図9に示すように、あらかじめ毒餌剤を吸引した注射器のシリンダ24の先端注入口を容器1の貫通孔4に挿入し、シリンダ24内にプランジャ25を押し込むことにより毒餌剤を容器1内に注入する。このとき、所定量の毒餌剤を注入できるようにシリンダ24の外周面に目盛をつけておくのが好ましい。
【0021】
使用される毒餌剤は、殺虫剤成分と害虫誘引成分を含有したものであり、流動性を有するジェル状、ゲル状、ペースト状などの形態で使用されるが、液体状であってもよく、粉体や細粒が入っているものであってもよい。また、毒餌剤の効能は、速効性であっても、遅効性であってもよい。毒餌剤が速効性である場合には、その毒餌剤を経口摂取した害虫またはこれに接触した害虫はその周囲で死に至る。毒餌剤が遅効性である場合には、害虫がその毒餌剤を巣に持ち帰れば、その持ち帰った毒餌剤を経口摂取した害虫またはこれに接触した害虫も毒餌することができる。
また、毒餌剤に含まれる殺虫剤成分として、揮発性、昇華性のものを単独或いは併用してもよい。
【0022】
殺虫剤成分としては、例えば、ホウ酸、ホウ酸塩、アミジノヒドラゾン系殺虫剤をはじめ、有機リン系、カーバメート系、ピレスロイド系、オキサジアゾール系、フェニルピラゾール系、ジノテフランなどの殺虫剤が挙げられ、これらの中から一種または二種以上を混合して用いられる。前記ホウ酸塩としては、例えば四ホウ酸ナトリウム(ホウ砂)、メタホウ酸ナトリウム、過ホウ酸ナトリウム、ホウ酸アンモニウム、ホウ酸カリウム、ホウ酸マグネシウムなどが挙げられる。前記アミジノヒドラゾン系殺虫剤としては、例えばテトラヒドロ−5,5−ジメチル−2(IH)−ピリミジノイン{3−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1−{2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]エテニル}−2−プロペニリデン}ヒドラゾンなどが挙げられる。さらに、上記以外の殺虫剤成分として、例えばフェニトロチオン、トリクロルホン、ピリダフェンチオン、ダイアジノン、フェンチオンなどの有機リン系殺虫剤、セビン、プロポクサーなどのカーバメート系殺虫剤、レスメトリン、d−T80−レスメトリン、フェノトリン、ペルメトリン、フタルスリン、d−T80−フタルスリン、シフェノトリン、シペルメトリン、フェンバレレート、エトフォンプロックス、プラレスリン、フェンフルスリン、トランスフルトリンなどのピレスロイド系殺虫剤、オキサジアゾール系殺虫剤のメトキサジアゾン、フィプロニル等のフェニルピラゾール系殺虫剤などの1種または2種以上を使用してもよく、または前記した殺虫剤成分と混合して使用してもよい。
【0023】
毒餌剤に含まれる害虫誘引成分としては、例えば、動植物エキス、カゼインなどの蛋白質類、繊維素粉、木粉、樹皮などの動植物粉末、トウモロコシ油、ヒマシ油、オリーブ油、大豆油、ナタネ油、ピーナッツ油、米ぬか油などの植物油、その他(3S,4R,6E,10Z)−3,4,7,11−テトラメチル−トリデカ−6,10−ジエナール、(Z)−9−ヘキサデセナール、2,5−ジメチルピラジン、3−メチル−2,5−ジメチルピラジン、Z,E−またはE,E−痾−フラネセンなどの道標フェロモン、性フェロモン、集合フェロモン等のフェロモン類、カプリル酸、カプロン酸、カプリン酸、ラウリル酸、オレイン酸などの有機酸、オクチルアルコール、ドデシルアルコール、オレインアルコールなどの高級アルコール類、トリエチルアミン、エチルアミンなどのアルキルアミン類、およびその塩類、オニオンフレーバー、ミルクフレーバー、バターフレーバー、ストロベリーフレーバー、コーヒーフレーバーなどの食品用フレーバーなどが挙げられる。
【0024】
さらに、幼若ホルモン剤、摂食物質、酸化防止剤、防腐剤、誤食防止剤、着色剤などを添加してもよい。幼若ホルモン剤としては、例えばメトプレン、ハイドロプレン、ピリプロキシフェンなどの昆虫幼若ホルモン剤、プレコセンなどの抗幼若ホルモン剤、エクダイソンなどの脱皮ホルモン剤などが挙げられる。摂食物質としては、例えば、小麦粉、米粉、米糖、とうもろこし粉などの穀粉、ポテトスターチ、コーンスターチなどのスターチ類、グラニュー糖、麦芽糖、アラビノース、ガラクトース、ラクトース、フルクトース、ソルビトール、廃糖蜜、蜂蜜などの糖類、および糖蜜類やグリセリンなどが挙げられる。酸化防止剤としては、例えば、2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノール、2,2−メチレンビス(4−メチル−6−t−ブチル)フェノールなどのフェノール誘導体が挙げられる。防腐剤としては、例えば、ソルビン酸、ソルビン酸塩、パラオキシ安息香酸エステル類などが挙げられる。誤食防止剤としては、例えば、トウガラシ粉、トウガラシエッセンス、安息香酸デナトリウム、アセチル化蔗糖などが挙げられる。着色剤としては、例えば、赤色2号、赤色3号、赤色102号、赤色201号、黄色4号、黄色5号、青色1号、青色2号、カーボンブラックなどの色素、顔料が挙げられる
【0025】
必要に応じてゲル化剤を添加してもよい。ゲル化剤としては、害虫の誘引効力を阻害しないものであればよく、さらにはその誘引効力を助長するものであればなお良い。例えば、α化デンプン等のデンプン、ペクチン、カラーギーナン、寒天、ゼラチン、ゼラチンゴム、アルギン酸ソーダ、グァガム、ジェランガム、ローカストビーンガム、カルボキシメチルセルロース、ポリアクリル酸、グルテン乳清タンパク質などが挙げられる。また、第二リン酸カルシウム、塩化カルシウム、塩化カリウム、乳酸カルシウム、グルコノデルラクトンなどの固化助剤を適宜加えることもできる。
【0026】
このように、本発明では、害虫駆除の必要なときは、いつでも使用者が自ら毒餌剤容器1を組立て、毒餌剤を内部に注入して使用するので、毒餌が新鮮であり、高い害虫駆除効果が期待できる。また、毒餌剤容器1は取り扱いが簡単で安全性にも優れている。
【0027】
以上、本発明の好ましい実施形態を説明したが、本発明は以上の実施形態に限定されるものではなく、種々の変形や改良が可能であることはいうまでもない。例えば、上記実施形態の毒餌剤容器1は、特にチャバネゴキブリの駆除を想定した大きさで構成されているが、他のゴキブリやその他の害虫の駆除に適用するように大きさや形状を変えることができる。また、上記実施形態では、毒餌剤収容部を容器内の中央部に設けたが、容器内の片側に設け、残りを毒餌剤収容補充部としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本発明の毒餌剤容器の一実施形態を示す分解斜視図である。
【図2】(a),(b),(c)はそれぞれ毒餌剤容器の組立て状態を示す平面図、正面図および側面図である。
【図3】この実施形態における容器本体の平面図であり、
【図4】(A)〜(C)はそれぞれ図3のA-A線断面図、B-B線端面図およびC-C線端面図である。
【図5】この実施形態における上蓋の平面図である。
【図6】この実施形態における上蓋の底面図である。
【図7】(D)〜(F)はそれぞれ図3のD-D線、E-E線およびF-F線断面図である。
【図8】組立て前の容器本体(a)および上蓋(b)を示す平面図である。
【図9】毒餌剤容器への毒餌剤の注入方法の一例を示す説明図である。
【符号の説明】
【0029】
1:毒餌剤容器、2:容器本体、3:上蓋、4:貫通孔、5:毒餌剤収容部、8:害虫侵入口

【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器本体とこの容器本体の上面開口を塞ぐ上蓋とを備え、内部に毒餌剤を収容するようにした容器であって、
前記上蓋に毒餌剤注入用の貫通孔が形成されており、この貫通孔から注入された流動性を有する毒餌剤を収容する毒餌剤収容部を容器内の底面に有し、容器側面に害虫侵入口が形成されると共に、
この害虫侵入口から前記毒餌剤収容部までの間に毒餌剤収容補充部を設けたことを特徴とする毒餌剤容器。
【請求項2】
前記害虫侵入口には、第1の流出防止用堤部が設けられる請求項1に記載の毒餌剤容器。
【請求項3】
前記毒餌剤収容部の周縁には、一部を除いて、第2の流出防止用堤部が設けられる請求項1または2に記載の毒餌剤容器。
【請求項4】
第2の流出防止用堤部が、前記害虫侵入口と対面する部位に設けられる請求項3に記載の毒餌剤容器。
【請求項5】
前記上蓋の下面に、前記第2の流出防止用堤部の上面に当接する幕板部が下方に突設される請求項1〜4のいずれかに記載の毒餌剤容器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2009−159842(P2009−159842A)
【公開日】平成21年7月23日(2009.7.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−340118(P2007−340118)
【出願日】平成19年12月28日(2007.12.28)
【出願人】(000100539)アース製薬株式会社 (191)
【Fターム(参考)】