説明

気体状の流体から汚染物質を浄化および除去するためのシステム

気体状の流体から汚染物質を浄化および除去するための本システムおよびこれに対応する方法は、ハウジングを含み、このハウジングはインレット、アウトレット、およびハウジング内に配置された細長いUVチャンバーを含む。UV放射源がUVチャンバー内において縦方向に配置されている。UVチャンバー内における気体状流体の流れを制限するため、ならびにUVチャンバー内において気体状流体の乱流を発生させるため、少なくとも1つのバッフル構造がハウジング内の上流側に配置されている。更に、ハウジングを通じる気体状流体の選定された流量での流れを促進するため、ファンがハウジング内の選定された位置に配置されている。UVチャンバーおよびUV放射源の寸法、ならびにバッフル構造の形状は、UVチャンバーを通じて流れる流体の曝露時間および混合を増大するように、更には、流動する流体のUV放射源への近接を増大させるように選択されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願への相互参照)
この出願は、「Apparatus and Method for Removing Contaminants from Gaseous Fluids(気体状の流体から汚染物質を除去するための装置および方法)」と題する、2003年5月8日に出願された米国仮特許出願第60/468,655号からもたらされる優先権を主張するものである。前述の特許出願の開示は、参照により、その開示内容全体が本明細書に組み入れられる。
【0002】
(1.技術分野)
本発明は、汚染された空気流から汚染物質を除去するためのシステムおよびこれに対応する方法に関するものである。詳細には、本発明は、空気流からの汚染物質の除去を最適化すべく、汚染された空気流の殺菌性放射線への曝露を増強するための方法および装置に関するものである。
【背景技術】
【0003】
(2.関連技術の検討)
現在、処理される空間(即ち、典型的には部屋)内の空気を清浄化するため、空気の紫外線(UV)照射により発生されるオゾンを利用する装置が非常に数多く存在する。これらの装置のうち多くのものは、空気の殺菌を促進するため、大量のオゾンガスを発生する。殺菌に必要なオゾン濃度レベルは人間及び/又は動物にとって危険であるほどに充分に高いレベルであるため、これらの装置の使用は、典型的には、除去するのが困難な臭気(即ち、火からもたらされる煙、衣服にこぼれた有機物質など)に対する脱臭装置に制限されている。更に、このようなオゾン装置が人間及び/又は動物の近くで使用されるときには、保健機関は、オゾン濃度を安全なレベルにまで下げることを要求している。しかし、これらの低減されたレベルまたは「安全な」レベルは、空気を効果的に脱臭および清浄化するには低すぎることが多く、これにより、オゾンを用いる手法を魅力のないものに為している。
【0004】
幾つかの装置は、空気中に存在する細菌を破壊すべく、特定の周波数範囲における紫外線の殺菌特性を利用しているが、一般的に、処理される空間を高レベルの放射線に曝露し、これにより、人間及び/又は動物に健康上のリスク(眼外傷、皮膚病変など)をもたらすか、または低い空気流量を要求する非常に低レベルの放射線を使用し、長い曝露時間にわたって空気を装置内でこの放射線に曝露できるようにするかのいずれかである。長い曝露時間はこれらの装置を非効率的に為し、そこでは、これらの長い曝露時間が部屋の空気の「ターンオーバー」時間(即ち、殺菌性放射線で部屋全体を処理するのに要する時間)を長引かせる。長いターンオーバー時間は、装置の有効性を最小化し、そこでは、装置が室内のすべての空気の清浄化を果たす前に、部屋の空気が再汚染されかねないことは明らかである。
【0005】
また、従来技術によるUV方式の室内空気清浄化装置における非効率性および非有効性は、装置を通じて流れる空気の混合が適切でないことによっても引き起こされる。この件に関して、従来技術の装置は、典型的には、これらの装置を通じる空気の層流を利用しており、更に言えば、空気の層流を得ようと躍起になってさえいる。これは、UV放射に暴露することによる効果を層流のうちのUVバルブに最も近い部分に制限する。この件に関して、従来技術による装置の設計者は、UV放射の強度がUV放射源からの距離の関数として低減することに対して殆どまたは全く認識を示していない。従って、流動する空気流全体のUV放射源への近接を最大化することが望ましい。この放射線の浄化効果または「殺菌」効果を最大化するためには、空気流の層流性ではなく、空気清浄化装置内における空気のUV放射への曝露を最適化すべく、先行技術では考慮されていなかった他のフローパラメーターを斟酌しなければならない。
【0006】
従来技術による室内清浄化装置におけるUV放射源バルブの交換は数多くの問題を提示し、そのうちの少なからぬ問題は、アクセスするのが困難なUVバルブが取り外し工程または挿入工程中に割れかねず、消費者に危険が及ぶことである。UV放射源を容易且つ安全に取り替えることができる、効率的な空気清浄化装置を提供することが望ましい。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0007】
従って、本発明の一つの目的は、処理される空間内のすべての空気を処理するのに要する時間を最小化しながら、更には、取り巻く環境へ紫外線を漏らすことなく、流動する空気流のUV放射への曝露を最大化することにより、処理される空間内の空気から汚染物質を除去することである。
【0008】
コストを低減すると共に、汚染された空気流から汚染物質を除去するためのシステムにおける紫外線放射チャンバーのサイズを最小化することが本発明の別の目的である。
【0009】
本発明の別の目的は、殺菌効率を高めるべく、空気清浄化装置のUV殺菌チャンバーにおける空気のフローパラメーターを最適化することである。
【0010】
殺菌性放射線を用いる空気清浄化装置を提供することが本発明の更なる別の目的であり、そこでは、この清浄化装置を通じる空気流が、UV殺菌チャンバーに流入する空気の乱流を最適化すべく処理される。
【0011】
このチャンバー内における空気の滞留時間を増大させ、且つ、空気をUV放射源に極めて近い近傍に差し向けることが本発明の更なる目的である。
【0012】
本発明の尚も別の目的は、システムの内部におけるUV放射を発するバルブの取り外しおよび取り付けを容易化できるように構成されたバルブホルダーを有するシステムにより、汚染された空気流から汚染物質を除去することである。
【0013】
本発明の更なる目的は、UVチャンバーを通じて流れる空気に乱流をもたらし、且つ、この空気の滞留時間を増大させるための独特なバッフル配列を備えた空気清浄化装置を提供することである。
【0014】
システムの汎用性および容易なメインテナンスを促進すべく、空気流から汚染物質を除去するためのシステムと共に交換可能なカートリッジを利用することが本発明の別の目的である。
【0015】
上述の種々の目的は個別的に、および組み合わせて達成され、本明細書に添付されている特許請求項によりはっきりと求められていない限り、本発明がこれらの目的のうちの2つまたはそれ以上を組み合わせることを要求しているものと解釈されることは意図されていない。
【0016】
本発明によれば、気体状の流体から汚染物質を浄化および除去するための本システムは、ハウジングを含み、このハウジングはインレット、アウトレット、およびハウジング内に配置された細長いUVチャンバーを含んでいる。UV放射源がUVチャンバー内において縦方向に配置されている。UVチャンバー内における気体状流体の流れを制限するため、ならびにUVチャンバー内において気体状流体の乱流を発生させるため、少なくとも1つのバッフル構造がハウジング内の上流側に配置されている。更に、ハウジングを通じる気体状流体の選定された流量での流れを促進するため、ファンがハウジング内の選定された位置に配置されている。UVチャンバーおよびUV放射源の寸法、ならびにバッフル構造の形状は、UVチャンバーを通じて流れる流体の曝露時間および混合を増大することができるように、更には、流動する流体のUV放射源への近接を増大させることができるように選択されている。
【0017】
好適には、中空のカートリッジがハウジング内に取り外し可能に配置されており、その場所でUVチャンバーが定められ、UV放射源がこの中空カートリッジ内に配置されている。一つの実施態様では、前述のカートリッジはカートリッジの下流側端部に配置された端部キャップを含んでおり、この端部キャップは、カートリッジ内においてUV放射源の下流側端部を支持する支持構造を含んでいる。
【0018】
好適には、UV放射源はUVチャンバー内において選定された相対的配置で配向された複数の細長いUVバルブを含んでおり、これにより、これらのUVバルブとUVチャンバーの内壁表面部分との間における流体用の流路、更には、隣接したバルブ間における少なくとも1つの流路を提供している。一つの典型的な実施態様では、UV放射源は3つの細長いUVバルブを含んでおり、これら3つのUVバルブは、これらのUVバルブの間で定められ、且つ、これらのUVバルブに平行に延びる中心軸から120度間隔で配列されている。
【0019】
本発明の上述の目的、特徴および利点、ならびに尚も更なる本発明の目的、特徴および利点は、特に添付図面(これらの添付図面では、様々な図における同様な参照番号は、同様なコンポーネントを命令すべく使用されている)と結び付けて斟酌すれば、本発明の特定の実施態様に関する以下の詳細な説明を考慮することにより明らかになろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
本発明によれば、また、添付図面を総体的に参照すると、汚染された空気流から汚染物質を除去するための本システムは、細長いシステムハウジングのインレット側端部に空気の流れを引き込むことにより果たされ、このハウジングは交換可能なカートリッジを含んでおり、このカートリッジには1つまたはそれ以上の紫外線放射バルブが取り付けられている。これらのバルブは紫外線を発し、この紫外線が、空気の流れに乗せて運ばれている細菌、ウイルス、カビの胞子及び/又は他の微生物を破壊することにより、空気を効果的に浄化する。このシステムは、更に、ハウジングの上流側端部及び/又は下流側端部にバッフル構造を含んでおり、これらのバッフル構造は、空気がハウジングを通過するときに、更には、空気の流れに乗せて運ばれている粒子状物質を除去するためのフィルター部材を通過するときに、空気に充分な量の乱流をもたらす。本システムのハウジングまたは他のコンポーネントとの関係において本明細書で使用する場合、「上流」および「下流」という用語は、それぞれ、このようなコンポーネントのインレットおよびアウトレットに相当する場所、またはインレット付近およびアウトレット付近の場所を表す。更に、本明細書で使用する場合、「上流方向」および「下流方向」という用語は、それぞれ、特定のシステムコンポーネントに関してアウトレットからインレットへ向けた方向およびインレットからアウトレットへ向けた方向を表す。
【0021】
本発明の例証的な実施態様が図1〜7に描かれている。システム2は細長いハウジング10を含み、このハウジング10は、内部に取り付けられ、且つ、一般的に円筒状を為すシャーシ15、16を含んでいる。シャーシ15、16は取り外し可能で交換可能なカートリッジ20を含んでおり、カートリッジ20の内部には紫外線放射バルブ21が取り付けられている。これらのバルブは、好適には、適切な寸法を有する細長い円筒状の紫外線(UV)バルブであり、これらのバルブの軸がハウジングを通じる有効空気流の方向に対して平行に配向された状態で、カートリッジ内のある選定された直径の円内で縦方向に配向されている。この例証的なシステムは3本のUVバルブを含んでいるが(図3)、特定の用途にとって必要なUV放射の強度に応じて、あらゆる適切なサイズ及び/又は幾何学的形状を有するあらゆる選定された個数のバルブを使用し得ることが特筆される。これらのバルブの上流側端部および下流側端部は、以下で説明されている如く、カートリッジ20の上流側端部および下流側端部に、またはそれらの近辺に位置付けられているバルブ取り付け用部材に配置された受け入れ用の穴またはスロット内にぴったりと嵌るように、タブ様の形状に細められている。
【0022】
ハウジングの上流側端部には取り入れ口グリル11およびファン12が配置されている。代替的に、ファンは、ハウジングを通じて空気を押し込むのではなく、引き入れるため、下流側端部に位置付けられていてもよい。ファン12は、好適には、調節可能な動作速度を有する直流ファン、即ちDCファンであり、この動作速度は、以下で説明されている如く、システムの動作中にユーザーにより選択的にコントロールされる。代替的に、ファンは交流ファン、即ちACファンであってもよい。
【0023】
UVバルブ21は、以下で説明されているような仕方で電子バラスト17により電力供給される。バラスト17はAC電源により電力供給されてよく(例えば、不動状態での動作において使用する場合)、または代替的に、DC電源により電力供給されてもよい(例えば、本システムを携帯可能にし、自動車、ボート、トラック、トレーラーなどの移動可能な環境において使用できるようにするため、バッテリーに接続する場合)。ハウジング基盤19にしっかりと固定されたエレクトロニクスハウジング18は本システムの電気的コンポーネントおよびエレクトロニクスコンポーネントを包含しており、これらのコンポーネントはUVバルブ21用のバラスト17、プロセッサー、電源装置および関連する電子回路機構(図2では総体的にエレメント23として命令されている)を含む。図2の分解図から分かるように、エレクトロニクスハウジング18、ファン12およびカートリッジ20は、本装置が完全に組み立てられたときに、ハウジング10の上流側端部で積み重ねられる相互関係において配列されている。基盤19はスタンドとして機能し、これにより、本ユニットを室内の床上にどこにでも配置することが可能になる。代替的に、本ユニットは、壁もしくは天井に取り付けられるように構成されていてよく、または壁もしくは天井内に据え付けられるように構成されていてもよい。
【0024】
ハウジングは、好適には、魅力的な外観をもたらすような外形に為された2つの実質的に対称な半分13、14を含む射出成形プラスチックで構成されている。代替的に、ハウジングは、プラスチックまたは他の適切な剛性の覆いを有する発泡体で構成されていてもよい。同様に、中空のシャーシは、好適には、2つの実質的に対称な半分15、16を含む発泡体または成形プラスチックで構成されている。ファン12は、シャーシの上流側端部付近で半分15、16の間に取り付けられている。代替的に、シャーシは、シャーシの上流側端部及び/又は下流側端部においてファン12およびカートリッジ20をシャーシに挿入することによりこれらのコンポーネントを受け入れることができるような形状に為された単一の成形発泡体部品で構成されていてもよい。
【0025】
ハウジングの前側半分13は、シャーシの外面と接触すべく内向きに突出したリブ90を含んでおり、これらのリブ90は、シャーシをハウジング内において実質的に中央に位置する配向で、好適にはハウジングと共軸的な配向で位置付けるための支持スペーサーとして機能する。代替的に、これらのリブは、ハウジング内におけるシャーシの適切な位置付けを容易化するため、ハウジングの両側半分に及び/又はシャーシの外面に配置することもできる。
【0026】
カートリッジ20は総体的に円筒状の形状を有しており、好適には、カートリッジ内で発せられるUV放射がカートリッジシェル22を浸透するのを実質的に制限または防止するため、適切な不透明の材料で構成されている。最も好適には、カートリッジは、本システムの動作中にカートリッジシェルの内壁からもたらされる様々な角度におけるUV放射を反射させるべくカートリッジ内に反射性の表面を提供するため、アルミニウムまたは何らかの他の適切な反射性材料(例えばステンレス鋼)で構成されている。カートリッジはあらゆる適切な仕方で形成することができ、このような仕方は、これらに限定するものではないが、長手方向の両端が共に組み合わされてリベット留めまたは接着された状態の単一のシートを用いて単一の一体型部品を形成するための押出しによる方法、共にリベット留めまたは接着される対称な両半分を提供する方法、及び/又は2つまたはそれ以上の円筒の切片をこれらの切片の端部で共に組み合わせる方法を含む。3本の平行配備UV放射源またはバルブ21が、好適には相互に実質的に等しい距離を隔ててカートリッジ内に取り付けられている。これらの殺菌性UV放射源は約254ナノメートルの範囲の波長を有する放射線を発生し、この波長の放射線は、細菌、ウイルス、カビの胞子などのDNA/RNAを不活性化し、及び/又は細菌、ウイルス、カビの胞子などを破壊することが知られている。しかし、これらのUV放射源として、所望の殺傷率をもたらすのに有効なあらゆる他の適切な波長を利用することができる。カートリッジ20はシャーシと共軸的な配向で取り付けられていて、以下で説明されているような仕方で定期的に交換できるように為されており、これにより、本システムの汎用性および容易なメインテナンスを促進することができる。
【0027】
図3および4A〜4Bを参照すると、カートリッジ20の両端は、そこに取り付けられた総体的に円形の端部キャップ24、34を含んでいる。上流側端部キャップ24は一連の支持ストラット26を伴う外側リング部材25を含んでおり、これらの支持ストラット26はリング部材25から(例えば車輪のスポークの如く)内向きに放射状に延びていて、中央の総体的に円形のプレート27とつながっており、この円形プレート27はリング部材25内の中央に配置されている。各ストラット26は、端部キャップ24の上面側端部と底面側端部との間で延びる比較的短い寸法または幅を含んでいる。バルブ取り付け用プレート28は、ストラット31を介してカートリッジの上流側端部内における上流側端部付近に取り付けられている。この取り付け用プレート28は総体的に三角形の形状を有しており、その三角形の中心に開口29を含んでいる。取り付け用プレート28には3つの開口またはスロット30が定められており、相互に約120度の角度をもって配置されている。これらのスロット30は、更に、中央の開口29から等しい距離の位置に定められている。これらのスロット30は、バルブ21の上流側のタブ様端部を受け入れ、且つ、保持することができるように、適切な寸法に為され、この相対的配置で整列されている。支持ストラット31は、取り付け用プレートのスロット30からカートリッジシェル22へ向けて外向きに延びている。各ストラット31は、カートリッジ内において下流方向に延び、且つ、カートリッジシェル22の内面部分と係合するタブ部材を含んでいる。これらのタブ部材は、何らかの適切な仕方(例えばポップリベット、ネジなどによる方法)でカートリッジシェル22にしっかりと固定されている。
【0028】
端部キャップ24および取り付け用プレート28は、カートリッジ20内へ流入する空気に対する、ハウジング10の上流側端部におけるバッフルとして機能する。詳細には、空気は、外側リング25、ストラット26および端部キャップ24のプレート27との間で定められた開口を通り、開口29および取り付け用プレート28のストラット31間に形成された付加的な開口を通じてカートリッジに流入する。端部キャップ24および取り付け用プレート28のこれらのコンポーネントは、空気の流れを制限し、更には、空気がカートリッジに入る際に空気の混合および乱流を引き起こす機能を果たす障害物を提供する。上流側端部キャップ24および取り付け用プレートを通過すると、空気は、カートリッジ内を下流側端部キャップ34へ向けて、バルブ21とカートリッジシェル22との間に設けられたスペースに、更にはバルブ21間に存在するスペースに流入する。
【0029】
図3、4Aおよび4Bを参照すると、下流側端部キャップ34は一連の支持ストラット36を伴う外側リング部材35を含んでおり、これらの支持ストラット36はリング部材35から(例えば車輪のスポークの如く)内向きに放射状に延びていて、中央の総体的に円形のプレート37とつながっており、この円形プレート37は外側リング部材35内の中央に配置されている。各ストラット36の幅は、この端部キャップの上面側端部と底面側端部との間にわたって延びている。ハンドル41がプレート37の上面にピボット回転可能に固定されており、これにより、このハンドルを把持することによって、本システムのハウジングからカートリッジ20を容易に取り出すことが可能に為されている。
【0030】
各バッフルに対して円錐台形の幾何学的形状を定める角度付き表面を有する一連の同心的に配列された中空のリングまたはバッフル38が外側リング部材35とプレート37との間に配置されていて、これらのバッフル38はストラット36により支持されており、従って、この端部キャップ34の上側(即ち、アウトレット側)端部を見ると、図4Aに描かれている如く、「ブルズアイ」パターンを形成している。更に、第三のバッフル38がプレート37の底面から延びており、他のバッフル38と同様の円錐台形の幾何学的形状を有している。それぞれのバッフル38は端部キャップ34の上面と底面との間に延びており、ここで、各バッフル38の直径は、端部キャップ34の上流方向に向けて増大している。別な言葉で表現すれば、バッフル38は、プレート37からリング部材35に向けて外向きに放射状に延びており、且つ、端部キャップ34の上面またはアウトレット面から底面またはインレット面へ向かう方向に延びている。図4Aおよび4Bの実施態様では、各バッフル38の角度付き表面は、これらのバッフルと交差し、且つ、プレート37と平行な平面から約45度の角度で延びている。
【0031】
円形プレート37は、相互に約120度の角度を付けて配置され、且つ、このプレートの中心から等しい距離の位置に定められた3つの細長い取り付け用スロット39を含んでいる。これらのスロット39は、バルブ21の下流側のタブ様端部を受け入れ、且つ、保持することができるように、適切な寸法に為され、且つ、前述の取り付け用プレートにこの相対的配置で配列されている。また、プレート37は電気ソケット40も含んでおり、電気ソケット40は、このプレートを通じて延び、電気プラグ(図示せず)と解放可能な係合(例えば雄型/雌型嵌め合いでの係合など)を為すことができるように構成されている。プラグはシャーシ15、16に沿って延び、バルブ21を電子バラスト17と電気的に接続するため、バラスト17とつながっている。ソケット40は、更に、プレート37の底部に配置された端子を含んでおり、これらの端子は、電気配線(図示せず)を介して、バルブ21の上流側端部および下流側端部に配置された対応する端子とつながっている。詳細には、2本の導線が各バルブの上流側端部端子および下流側端部端子の両方からソケット40の端子まで延びている(即ち、各バルブに対して合計で4本の導線がソケット40まで延びている)。従って、ソケット40は、バラスト17からのバルブの離脱を容易化し、本システムのハウジングからカートリッジ20を取り外すことを可能にする。
【0032】
バルブ21から発せられる紫外線は、本システムのハウジングから逃げ、ハウジングの上流側端部および下流側端部の両方において、本ユニットを目にする人間および動物に損傷を及ぼすことが防止されている。この遮断機能は、上流側端部においては、図2に描かれている如く、相対的に積み重ねられた配置においてファン12、電子ハウジング18および取り入れ口グリル11を適切に位置付けることにより達成されている。
【0033】
下流側端部においては、光の遮断は、少なくともカートリッジ20の下流側端部キャップ34とハウジング10の下流側端部につながっているアウトレットグリル60との組合せにより、効果的に達成されている。図2および5〜7を参照すると、ハウジング10の下流側端部は、ハウジング10およびシャーシ15、16の上方側または下流側端部の開口内にぴったりと嵌る総体的に円筒状のセクションと、ハウジング10の上縁面に載っかる総体的に卵形の上方リップ部分とを有するベゼル52を含んでいる。ベゼル52は中空であり、ベゼル52に関してカートリッジ20の共軸的な配置を可能にするのに充分な寸法の内面径を有しており、これにより、ベゼルをハウジング10に取り付けた状態のまま、カートリッジの取り外しを容易に行うことが可能になる。ベゼル52は、更に、丸形のリップ拡張部54を含んでおり、このリップ拡張部54は、ハウジング10の前側半分13における下流側端部に配置されたポケット55と対応している。ポケット55は、本システムに電力を供給するためのボタンおよび、以下で説明されている如く、ファン12の動作を制御するためのボタンを含むボタンツリー70を受け入れるのに適した寸法に為されている。ベゼル52のリップ拡張部54は、ボタンツリーのボタンを受け入れ、ユーザーによる動作用のアクセスを提供するための開口を含んでいる。ベゼル52は何らかの適切な仕方(例えばポップリベット、ネジ、スナップ締め結合による方法など)でハウジング10にしっかりと固定されている。
【0034】
ベゼル52の内面は、粒子フィルター56を受け入れ、且つ、保持するのに適した寸法に為された第一の段または棚53を含んでいる。フィルター56はあらゆる適切な仕方(例えば、ベゼルの表面部分から内向きに延びるタブにより、フィルター56をスナップ填めによって棚53にしっかりと固定する方法など)で棚53に確保されていてよい。フィルター56はHEPA、または空気の流れに乗せて運ばれている選定された寸法の粒子状物質の除去を促進するのに適したあらゆる他のタイプの粒子フィルターであってよい。
【0035】
場合によっては、空気の流れに乗せて運ばれている臭気を効果的に低減するため及び/又はあらゆる揮発性有機化合物(VOC’s)を取り除くため、フィルターを光触媒でコーティングしてよく、及び/又は(例えばディスクまたは基体の形態における)光触媒支持構造をベゼル内またはベゼルから上流のある位置(例えばハウジング及び/又はシャーシの内部)に設けてもよい。本システムにおいて使用されているUVバルブはオゾンの形成を封鎖しており、これらのバルブは、大量のオゾンをもたらすことが知られている波長の光を発しないことに留意すべきである。しかし、(例えば、少量であっても)カートリッジ内で発生され得るあらゆるオゾンを本システムから出て行く前に酸素に変換するため、適切な光触媒を設けてもよい。適切且つ効果的な反応速度でオゾンを酸素に分解するため、あらゆる適切な光触媒(例えば二酸化チタンなど)を使用することができる。
【0036】
ベゼル52は、更に、ベゼルの上方側またはアウトレット側端部と第一の棚53との間の位置においてベゼルの内面に沿って配置された第二の棚58を含んでいる。この第二の棚58は、アウトレットグリル60がベゼル52と係合したときに、このアウトレットグリルを受け入れ、且つ、保持する。アウトレットグリル60は、カートリッジ20をハウジング10から取り外す必要があるとき(例えばバルブ21を交換するため)に、アウトレットグリルの容易な除去を促進するのに適した何らかの仕方(例えばネジ、スナップ締め結合による方法など)でベゼル52に確保されている。
【0037】
アウトレットグリル60は、ベゼル52の上方リップ部分に対応した総体的に卵形の形状を有する外側リング部材62を含んでいる。一連のストラット63が、グリル60の縦方向寸法において、外側リング部材62の内側辺縁表面部分間に延びている。各ストラット63の幅は、このグリルの上面(即ちアウトレット側端部表面)と底面(即ちインレット側端部表面)との間に延びている。外側リング部材の内側には、各バッフルに対して円錐台形の幾何学的形状を定める角度付き表面を有する一連の同心的に配列された中空のリングまたはバッフル64も配置されており、ストラット63により支持されている。それぞれのバッフル64はグリル60の上面と底面との間に延びており、ここで、各バッフル64の直径は、グリル60の下流方向に向けて増大している。別な言葉で表現すれば、これらのバッフルは、グリル60の中心軸から外側リング部材62に向けて外向きに放射状に延びており、且つ、グリル60の底面から上面へ向かう方向に延びている。図5および6の実施態様では、各バッフル64の角度付き表面は、これらのバッフルと交差し、且つ、グリル60と平行な平面から約45度の角度で延びている。
【0038】
図7の断面図において描かれている如きこのアウトレットグリル60とカートリッジ端部キャップ34との組合せは、カートリッジ20内に定められたUVチャンバー内において発生されるあらゆるUV放射がハウジング10から逃げるのを実質的に制限または防止する。詳細には、アウトレットグリル60の円錐台形のバッフル64は、本システムが完全に組み立てられたときに、カートリッジ端部キャップ34の円錐台形のバッフル38に関して反対向きに角度が付けられており、従って、これら2組のバッフルの組合せがUV光に対する遮断特性をもたらすことに留意すべきである。例えば、一般的には端部キャップ34のバッフル38と平行である、UVチャンバーから発せられる光は、カートリッジ20から出て来るものの、これらの発せられた光は、端部キャップバッフル38に関して反対向きの角度で配向されているバッフル64により、グリル60を通過するのを実質的に遮断または防止されるであろう。更に、端部キャップおよびアウトレットグリルのうちの一方または両方のセットのバッフルは、UV放射がハウジングから逃げるのを更に防止するため、ハウジング10内の上流方向に面した表面を反射性に為してもよい。カートリッジ端部キャップおよびアウトレットグリルのバッフルの組合せは、更に、ハウジングの下流側端部において本システムを通って流れる空気に対し、曲がりくねった流路または曲折した流路を提供する。下流側端部において形成される、この結果的な曲折した流路は、渦および逆方向への流れを発生させ、これにより、空気がカートリッジ20のチャンバー内に滞留する時間を増大させる。
【0039】
バラスト17はUV放射源のオン−オフ操作を制御し、エレクトロニクスハウジング18は、本ユニットの動作状況に関する情報を提供するランプ、LCD及び/又はLED表示器、音声信号などの適切なインジケーターを制御するためのプロセッサーおよび関連する回路機構を含んでいる。更に、この回路機構は、予め定められた条件下において本ユニットの動作を停止する安全機能を含んでいる。
【0040】
図1〜7の実施態様では、システム2はハウジング10のポケット55内に支持されたボタンツリー70を含んでおり、このボタンツリーから3つのコントロールボタン71、72、73が延びていて、ベゼル52のリップ拡張部54における対応する開口と整列している。また、このボタンツリーはシャーシ15、16の壁部分に沿って縦方向に延びる適切な配線によりエレクトロニクスハウジング18に接続されている。ボタンツリーは、更に、配線ハーネスを介してLEDインジケーター74に接続されており、このLEDインジケーター74は、LEDインジケーターからの配線をボタンツリーの場合と同様の仕方でエレクトロニクスハウジング18と接続することができるように、ハウジング10の前側半分13の開口を通じて延びている。LEDインジケーター74は、ポケット55とハウジングの上流側端部との間の適切な場所に配置されている。コントロールボタン71はファン12および電子バラスト17の動作用のオン/オフスイッチとして機能する電源ボタンであり、一方、コントロールボタン72および73はファンの速度を選定された増分で効果的に増大または減少させる。ファンは、好適には、DC電圧によってコントロールされ、あらゆる選定された個数の速度(例えば16段階の速度または数え切れないほど多数の可変速度)に調節することができる。
【0041】
LEDインジケーターは、好適には、エレクトロニクスハウジング18内に配置されたプロセッサーにより制御される3色インジケーターである。詳細には、LEDインジケーターは、これらに限定するものではないが、本ユニットが正常な状態で作動しており、バルブが想定平均寿命(例えば、各バルブは約8,800時間の使用を想定平均寿命と見積もることができる)のうちの10%より長い余命を有しているときにもたらされる持続的な緑色の表示、本ユニットが正常な状態で作動しており、バルブの合計使用時間がこれらのバルブに対する想定平均寿命の90%かそれ以上であるときにもたらされる持続的なオレンジ色の表示、(例えば、使用時間がこれらのバルブに対する想定平均寿命を超えていることにより、または1つもしくはそれ以上のバルブが作動していないという命令が為されていることにより)ファンが動作されないとき、またはバルブが作動しないときにもたらされる持続的な赤色の表示、ハウジング内においてカートリッジが検出されていない状態及び/又はアウトレットグリルが適切に取り付けられていない状態を命令するためにもたらされる、点滅する仕方で赤色と緑色が交互する表示、バルブ及び/又はバラストの故障を命令するためにもたらされる、赤色の一重点滅表示、および保守サービスが必要である(例えばファンが作動していない)ことを命令するためにもたらされる赤色の二重点滅表示を含め、システムの動作中にユーザーに対して数多くの動作状態を提示すべく、緑色、オレンジ色および赤色の表示色で点灯する。バルブの実際の動作時間または使用時間は、プロセッサーにより、または代替的に、プロセッサーと何らかの適切な仕方(例えば電気的な配線による方法)で遣り取りする、カートリッジ20内に設けられた不揮発性ランダムアクセスメモリー(NovRam)記憶装置により記録することができる。
【0042】
上で述べられているように、LEDインジケーター74により提供される動作状態のうちの一つは、アウトレットグリル60がハウジング20に適切に取り付けられていない状態であることのユーザーへの通知である。このような命令は、シャーシ15、16の下流側端部に配置される機械的なインターロックスイッチ80を設けることにより達成される。インターロックスイッチ80は適切な電気配線を介してファン12およびバラスト17を含む電気回路に接続されており、ベゼル52の第二の棚58の外側辺縁に配置された開口を通じて延びている。このスイッチ80は、アウトレットグリル60がベゼル52内に適切に確保されていない限り、電力がファンおよびバラストへ供給されるのを防止すべく、開放位置へ弾力的に偏倚されている。アウトレットグリル60が上で述べられている仕方でベゼル52に確保されると、スイッチ80は、回路を閉じ、ファンおよびバラストへの電力供給を可能にすべく、カートリッジ20へ向けて押し下げられる。
【0043】
本システムの様々な機能および働きを制御するためにエレクトロニクスハウジング18内に統合され得る一つの典型的な制御回路が図8に描かれている。詳細には、回路100は、AC電源101(例えば、壁のアウトレットへのプラグ)とつながっている電源装置102を含んでいる。代替的に、上で述べられている如く、本システムはDC電源(例えばバッテリー)から電力を受け取るように構成することもできる。電源装置102は、電源101から受け取ったAC電力をプロセッサーおよびファンへ送給されるDC電力へ変換することができるようにプロセッサー104およびファン12と接続されている。代替的に、ファンがAC電力を受け取ることができるように構成されている場合には、ファンは、直接的にインラインで(即ち、電源装置104をバイパスして)電源101と接続することができる。バラスト17は、この回路内で、電源101とカートリッジ20内に配置されているバルブ21との間につながっている。プロセッサー104はバラスト17、ファン12、カートリッジ20内に配置されたNovRam装置106、LEDインジケーター74、ならびにファンコントロールボタン72および73にも接続されている。場合によっては、プロセッサー104は音声信号装置108及び/又は何らかの他のシステムインジケーター装置(例えばLCD表示器など)とも接続されていてよい。
【0044】
システム電源スイッチ71は、この回路内における、電源101と電源装置102およびバラスト17の接続点との間の適切な場所に接続されている。更に、インターロックスイッチ80が、電源装置102とファン12との間の接続および電源101とバラスト17との間の接続でこの回路に配置されている。
【0045】
動作する際には、電源101からバラスト17へ、および電源装置からファン12およびプロセッサー104へ電力を供給できるようにするため、電源スイッチ71が操作される。ファン12によりハウジング10内への空気の流入が引き起こされ、ハウジング10を通る空気の流れがもたらされる。入ってきた空気はカートリッジ20内に差し向けられ、最初に、端部キャップ24内のストラット26およびプレート27により方向が向け直され、攪乱される。プレート27の周縁を通過した流れの一部およびストラット26を通過した流れの一部は、全体的な流れに乱れを導入する渦状成分または逆流成分を創出する。端部キャップ24を通じる有効フロー断面積は、この端部キャップの直ぐ上流側におけるフロー断面よりも小さく、従って、有効流量制限および流量の低減が存在する。
【0046】
この後、空気流はカートリッジ20のUVチャンバー内へ進み、カートリッジシェル22の内面とUVバルブ21との間で定められた通路、更にはUVバルブ間で定められた通路を流れ、ここで、これらのバルブから発せられたUV放射への曝露が、空気流に乗せて運ばれてきた細菌、胞子、ウイルスなどを効果的に殺傷する。空気が本システムの下流側端部を通過する際、端部キャップ34およびアウトレットグリル60の組み合わされた円錐台形のバッフリングは、UV光がハウジング20から逃げるのを実質的に制限または防止し、その一方で、空気流に対する曲がりくねった流路または曲折した流路を創出し、これにより滞留時間を増大させ、且つ、カートリッジ内における空気流の渦流および逆流を発生させる。フィルター56は、本システムから出る前に、空気流から粒子状物質を濾過する。更に、フィルター56は空気に対する更なる流量制限をもたらし、これにより、UVチャンバー内における滞留時間を増大させる。
【0047】
ユーザーは、ボタン72および73を押し下げることにより、ファンの速度を様々な速めおよび遅めの速度設定(例えば16段階もしくはそれ以上の制御設定)に選択的に制御することができる。プロセッサー104はファンコントロールボタン72および73からの信号を受け取り、その信号に従ってファンの速度を制御する。更に、プロセッサー104は、現行の動作状態に基づき、上で説明されている如き1つまたはそれ以上の色による命令を表示させるべくLEDインジケーター74を制御する。プロセッサー104は、更に、バラスト17と遣り取りし、これにより、すべてのUVバルブ21が作動しているかどうかを決定するため、バラストにより引き込まれた電流を検出する。もし1つまたはそれ以上のランプが故障している場合には、プロセッサー104は、バラストおよびファン12への電力の供給を停止すべくバラスト17を制御し、また、バルブの交換が必要であることを示す適切な信号命令(例えば赤色灯の点滅)をもたらすべくLEDインジケーター74を制御する。プロセッサー104は、更に、NovRam装置106と遣り取りし、これにより、バルブ21が使用されてきた時間を決定し、且つ、このような使用時間が予め定められた残りのバルブ平均寿命値(例えば、約8,800時間のバルブ使用)に近付いているかどうかを決定する。LEDインジケーター74は、バルブの使用時間がバルブの想定平均寿命に近付いているとき、または想定平均寿命を超えているときに、上で命令されている如く適切な光による命令を与えるべくプロセッサーにより制御されている。
【0048】
1つまたはそれ以上のバルブを交換するため及び/又は本システムに新しいカートリッジを提供するために行われるカートリッジ20の取り外しは、先ず、アウトレットグリル60およびフィルター56をベゼル52との係合から取り外すことにより果たされる。アウトレットグリル60の取り外しはインターロックスイッチ80の開放をもたらす。もしユーザーが本システムへの電力を手操作で切っていない場合には、ファン12およびバラスト17への電力供給が停止されることとなり、これにより、グリルが取り外されている間にバルブが作動するのを防止することができる。このような状況(即ち、電源スイッチ71が入ったままの場合)においては、LEDインジケーター74は、グリル60がベゼル52に確保されていないことをユーザーに知らせるための上で命令されている如き適切な信号をもたらすべくプロセッサー104により制御されている。
【0049】
アウトレットグリルおよびフィルターが取り外された後、バラスト17をバルブ21へ接続している電気プラグがカートリッジ20の下流側端部キャップ34に配置されているソケット40から外される。この後、カートリッジ20が、ユーザーにより、ハンドル41を用いてシステムハウジング10から取り外される。このカートリッジ内において1つまたはそれ以上のバルブが交換されてよく、または代替的に、新たなカートリッジを本システムに供給してもよい。ハウジング内へカートリッジを戻し、電気プラグをソケット40と係合させ、フィルターおよびアウトレットグリルを取り付けると、本システムは再び使用準備が整う。
【0050】
本システムの一つの代替的な実施態様が図9および10に描かれている。このシステムは、バルブが以下で説明されている通りのバッフルプレート構成を伴うカートリッジの上流側端部と下流側端部との両方で支持されている点を除き、上で説明されているシステムと同様である。システム202はハウジング10と構成が同様な細長いハウジング210を含み、このハウジング210は、内部に取り付けられたシャーシ215、216を含んでおり、また、これらのシャーシは交換可能なカートリッジ220を包含しており、このカートリッジ内に1つまたはそれ以上の紫外線放射バルブ221が取り付けられている。これらのバルブは、図1〜8のシステムに対して上で説明されているのと同様の仕方でカートリッジ内に縦方向に配向された、細長い円筒状のUVバルブであり、ここで、これらのバルブの軸はハウジングを通じる有効空気流の方向に平行に配向されている。取り入れ口グリル211およびファン212がハウジングのインレット側または上流側端部に配置されているが、ファンは、ハウジングを通じて空気を押し込むのではなく、引き入れるため、アウトレット側または下流側端部に配置されてもよい。
【0051】
ハウジング210は、好適には、上で説明されているシステムの場合と同様に、魅力的な外観をもたらすような外形に為された2つの実質的に対称な半分213、214を含む射出成形プラスチックで構成されている。代替的に、ハウジングは、あらゆる適切な金属(例えばアルミニウム、亜鉛メッキ鋼及び/又はステンレス鋼)または他の適切な剛性の覆いで構成されていてもよい。同様に、中空のシャーシは、典型的には、2つの実質的に対称な半分215、216を含む発泡体または成形プラスチックで構成されていて、それぞれの半分は、ハウジングの内面と接触するために外向きに突出したリブを含んでおり、これらのリブは、シャーシをハウジングの内部において実質的に中央に位置させ、好適にはハウジングと共軸的な配向で位置付けるための支持スペーサーとして機能する。
【0052】
カートリッジ220は、好適には、シャーシ内に共軸的な配向で取り外し可能に取り付けられたUV−不透過性円筒の形態を為している。図9および10の実施態様では、カートリッジは、UVチャンバー内に反射性表面部分を提供するため、アルミニウム(または、例えば反射性金属コーティングを伴うプラスチックを含む、他のあらゆる適切な反射性材料)からなる2つの実質的に同様な半円筒状半分シェルセクション222、223でできており、平行に取り付けられた3つのUV放射源またはバルブがこのカートリッジ内に取り付けられている。これらの殺菌性UV放射源は約254ナノメートルの波長(この波長は、細菌、ウイルス、カビの胞子などのDNA/RNAを不活性化し、及び/又は細菌、ウイルス、カビの胞子などを破壊することが知られている)を有する放射線を発生する。これらのバルブは、(不動状態での動作用に)電子ACバラスト217により電力供給され、または本システムを携帯可能に為し、移動可能な環境(例えば自動車、ボート、トラック、トレーラーなど)において使用できるようにするため、バッテリーに接続された電子DCバラストにより電力供給される。
【0053】
ハウジング基盤219にしっかりと固定されたエレクトロニクスハウジング218は本システムの電気的コンポーネントおよびエレクトロニクスコンポーネントを包含しており、これらのコンポーネントはプロセッサー、電源装置および関連する電子回路機構(図9では総体的にエレメント260として命令されている)を含む。この回路機構はファンおよびUV放射源のオン−オフ操作を制御しており、また、本ユニットの動作状況に関する情報(例えば、上で説明されているシステムの場合と同様の情報)を提供するランプ、LCD及び/又はLED表示器などの適切なインジケーターも制御することができる。カートリッジ220は定期的に交換できるように為されており、これにより、本システムの汎用性および容易なメインテナンスを促進することができる。
【0054】
基盤219は、本ユニットを室内の床のどこにでも配置できるように為すスタンドとして機能する。代替的に、本ユニットは、壁もしくは天井に取り付けられるように構成されていてよく、または壁もしくは天井内に据え付けられるように構成されていてもよい。
【0055】
カートリッジ220の端部は、それぞれ、そこに取り付けられた実質的に同一の端部キャップ224、225を有している。それぞれの端部キャップは、中央の総体的に円形のバルブ取り付け用プレート227を保持するために内向きに延びた支持ストラット228を伴う外側リングまたは環226の形態を為している。この外側リングは、カートリッジ壁の外径と実質的に等しい内径を持った短い軸長を有している。従って、外側リングはカートリッジの端部上にぴったりと適合し、ポップリベットなどによりそこにしっかりと固定される。アウトレット側端部キャップ225における中央の取り付け用プレートは、本ユニットに供給されるAC電力を受け入れるためのプラグまたはソケット用のコネクター230を支持している。インレット側端部キャップ224におけるコネクター用の場所は空いたままになっていて、このプレートに小さな開口231を形成しており、これにより、カートリッジに流入する空気に対する流量制限がもたらされている。付加的な空気は、取り付け用プレートと外側リングとの間に設けられた総体的に環状のスペース232を通じて中央の取り付け用プレートの辺縁周りを流れる。この環状の流路は、中央の取り付け用プレート227を支持している支持ストラット228により妨げられている。
【0056】
取り入れ口バッフルユニット233は、インレット側端部キャップ224の外側リングの内径に実質的に等しい外径を有する環状バッフル部材234を含んでいる。この環状バッフル部材の内径はかなり小さく、カートリッジを通じる空気流の通路に延びる半径方向厚み寸法を定めている。軸方向に配向された第一支持タブ235が環状バッフル部材234にしっかりと固定されており、カートリッジシェル222の内面と接触状態にある場所に対して短い距離だけ上流側に延びている。支持タブ235は、インレット側バッフルユニット233をカートリッジ壁に関して相対的に適切な場所に固定するため、ポップリベットなどの手段によりカートリッジシェル222にしっかりと固定される。軸方向に配向された第二支持タブ236は、第一支持タブ235から約180度の間隔をあけた位置で、環状バッフル部材234から下流側に延びている。支持タブ236は半径方向内向きの終端セグメントを含んでおり、この終端セグメントは、カートリッジ220の縦軸に対して垂直な平面内において、且つ、この軸の中心に位置するように、カートリッジの内側の総体的に円形のバルブ取り付け用プレート237を支持している。支持タブ236は、ポップリベットなどによりカートリッジシェル223にしっかりと固定できるように為されている。取り付け用タブ238が支持タブ236の前述の終端から180度の間隔をあけた縁の場所で取り付け用プレート237から半径方向外向きに延びている。取り付け用タブ238は、ポップリベットなどの手段によりカートリッジシェル222にしっかりと固定できるように為されている。このプレートの中心から等しい距離の120度間隔の場所に、プレート237を通じて定められた3つの取り付け用アパーチャーが設けられている。プレート237の各取り付け用アパーチャーは、ランプアセンブリ221におけるそれぞれのUVバルブの上流側端部を受け入れ、且つ、支持することができるように構成されている。
【0057】
アウトレット側バッフルユニット243は、カートリッジ220の内径に実質的に等しい外径を有する環状のバッフル部材244を含む。環状バッフル部材244の内径はかなり小さく、カートリッジを通じる空気流の通路に突き出る半径方向厚み寸法を定めている。軸方向に配向された第一支持タブ245が環状バッフル部材244にしっかりと固定されており、カートリッジシェル222の内面と接触状態にある場所に対して短い距離だけ上流側に延びている。支持タブ245は、インレット側バッフルユニット233をカートリッジ壁に関して相対的に適切な場所に固定するため、ポップリベットなどの手段によりカートリッジシェル222にしっかりと固定される。軸方向に配向された第二支持タブ246は、第一支持タブ245から約180度の間隔をあけた位置で、環状バッフル部材244から下流側に延びている。支持タブ246は半径方向内向きの終端セグメントを含んでおり、この終端セグメントは、カートリッジ220の縦軸に対して垂直な平面内において、且つ、この軸の中心に位置するように、カートリッジの内側の総体的に円形のバルブ取り付け用プレート247を支持している。支持タブ246は、ポップリベットなどによりカートリッジシェル223にしっかりと固定できるように為されている。取り付け用タブ248が支持タブ246の前述の終端から180度の間隔をあけた縁の場所で取り付け用プレート247から半径方向外向きに延びている。取り付け用タブ248は、ポップリベットなどの手段によりカートリッジシェル222にしっかりと固定できるように為されている。このプレートの中心から等しい距離の120度間隔の場所に、プレート247を通じて定められた3つの取り付け用アパーチャーが設けられている。プレート247の各取り付け用アパーチャーは、ランプアセンブリ221におけるそれぞれのUVバルブの下流側端部を受け入れ、且つ、支持することができるように構成されている。更なるバッフル部材249が最も外側の縁でタブ248の下流側終端にしっかりと固定されている。バッフル部材249はカートリッジ220の内径に実質的に等しい外径を有しており、また、バッフル部材249の内径はかなり小さく、カートリッジを通じる空気流の通路に延びる半径方向厚み寸法を定めている。
【0058】
ランプアセンブリ221から発せられるUV放射は、本ユニットから逃げ、このユニットを目にする人間および動物に損傷を及ぼすことが防止されている。上流側端部においては、この遮断機能は、ファン212、エレクトロニクスハウジング218および取り入れ口グリル211を配置することにより達成されている。下流側端部においては、光の遮断は、ハウジング210およびシャーシ215、216にそれぞれしっかりと固定されたアウトレットグリル250およびベゼル252との組合せにおける適切な遮蔽およびセラミック製のランプ基盤(図示せず)により果たされている。
【0059】
システム202は、更に、図1〜8のシステムに対して上で説明されているのと同様のボタンツリー270、LEDインジケーター274、プロセッサーおよび制御回路機構を含んでいる。場合によっては、本システム202は、更に、先述のシステムと同様の場所に配置された、上で説明されているのと同様のフィルター及び/又は光触媒を含むことができる。従って、システム202のプロセッサーは、先述のシステムと同様の仕方でシステムの動作を制御する。
【0060】
システム200のカートリッジ220を通じる空気の流れは以下の如く説明される。動作中、ファン212により本ユニットへの空気の流入が引き起こされ、本ユニットを通る空気の流れがもたらされる。入ってきた空気はカートリッジ内に差し向けられ、最初に、端部キャップ224内のストラット228およびプレート227により方向が向け直され、攪乱される。詳細に説明すると、最初には円柱状であり、且つ、可能性として層状の空気流は、プレート227を通り越して流れるため、その内部から外向きに圧縮され、環状の流れになる。プレート227の周縁を通過した流れの一部およびストラット238を通過した流れの一部は、全体的な流れに乱れを導入する渦状成分または逆流成分を創出する。この空気のうちの小さな割合が、プレート227に設けられたアパーチャー231を通じて流れる。端部キャップ224を通じる有効フロー断面積は、この端部キャップの直ぐ上流側におけるフロー断面よりも小さく、従って、有効流量制限および流量の低減が存在する。次いで、この流れの外縁はバッフル部材234により内側へ押しやられてもっと円柱状(環状ではなく)の流れの形態に為され、このバッフル部材234の内側の環状縁は、流れの乱れを増大させる付加的な渦を誘発する。バッフル部材234の間近の下流側では、流れは、プレート237を通り越して流れるため、環状断面の回復が引き起こされる。結果として、ランプアセンブリ221に向けて流れ、次いでランプアセンブリ221に沿って流れる空気に更なる制限および遅延化、ならびにより一層の乱れがもたらされる。アウトレット側バッフル部材244および249、ならびに間に差し挟まれたプレート247により、同様の仕方で、流れは制限され、且つ、遅延化され、更には流れに乱れが導入される。詳細には説明されていないが、これらの端部キャップは、さもなければ本ユニットに指を差し込む可能性のある個人に損傷が及ぶのを防止するため、金属性またはプラスチック製の安全格子を備えている。
【0061】
ランプアセンブリを通過した流れは、ランプアセンブリに対するカートリッジシェル222、223により定められた周囲の壁の半径方向における近接性により円柱状に抑制される。従って、カートリッジ内において流動する空気流は、実質的にすべての空気の乱流が様々なときに1つまたはそれ以上のバルブ表面と直接的な接触を果たすことができるように、上で述べられている仕方で導入された乱れにより絶えず混合される。これは、流量制限により引き起こされた流れの遅延化から結果的にもたらされる、カートリッジ内における空気の滞留時間の増大と組み合わさって、フローパラメーターを最適化し、これにより、ランプアセンブリ221から発せされたUV放射による空気の殺菌処理が最大化される。
【0062】
本発明の主要な目標は、空気中の細菌、ウイルス、胞子などの殺傷率を最大化するため、本システムを通じて流れる空気の殺菌性UV放射への曝露を最適化することである。これは、数多くのシステムパラメーターを最適化することにより達成され、このようなパラメーターは、これらに限定するものではないが、UVチャンバーの寸法(即ち、カートリッジの内部寸法)、UVチャンバー内に設けられるUVバルブのサイズ、個数および強度、UVチャンバーを通じて流れる空気栓に対する適切なUV放射による曝露を確実化するためのチャンバー内におけるUVバルブの置かれた状態および場所、UVチャンバーを通じて充分な容量で空気流を送給するためのファンのサイズおよび動作性、UVチャンバー内における反射性表面の使用および湾曲度、UVチャンバー内における空気流の充分な程度の乱流混合を果たすために上流側端部、下流側端部及び/又はハウジング内における他の場所でもたらされるバッフリングの程度、ならびに上流側端部、下流側端部及び/又はハウジング内における他の場所での空気の流れを充分に制限することによる、UVチャンバーを通じて流れる空気の滞留時間の制御、といったものを含む:。
【0063】
上で説明されているシステムは、ハウジング内における上流側および下流側の場所で適切なバッフリングをもたらすことにより、空気中の細菌、ウイルス、胞子などの望ましい殺傷率を達成する。詳細には、上で説明されているシステムは、チャンバーへのバルブの容易な取り付けおよびチャンバーからのバルブの容易な取り外しを可能にするシンプルな設計を促進しながら、UVチャンバーを通じて流れる空気流に対して乱流混合を効果的に誘発するため、UVバルブの上流側および下流側に配置されたバッフリングを含んでいる。これらのシステムは、更に、充分な殺傷率が達成されるのを確実化すべく、ハウジング内における滞留時間を増大させるため、適切な流量制限をもたらす。更に、空気流のUV放射への曝露を最適化し、これにより、空気中に存在する汚染物質の殺傷率/除去率を最適化するため、UVチャンバー内におけるバルブの間隔および配向、使用されるバルブの個数、UVチャンバーの寸法、ならびにフィルターの配置が選択される。更に、アウトレットグリルとカートリッジ端部キャップとの組合せ式バッフル設計は、システムの動作中に、UV放射がハウジングから逃げるのを実質的に制限または防止する。UVチャンバー内における湾曲した反射性表面の使用もUV強度および殺傷率を増大させる。
【0064】
先述のシステムに対して上で説明されている3本のバルブランプアセンブリにおいて使用され得るバルブの例証的な寸法は、各バルブの引き込み電流を120VのACライン電圧において約425mAとし、長さは約12〜16インチ(約30.5〜40.6cm)の間であり、直径は約0.6インチ(約1.5cm)である。これら3本のバルブは約2.11インチ(約5.36cm)の直径を有する円内にぴったりと収まるように配向することができる。カートリッジ内に定められた内部または中空のスペースであるUVチャンバーは、好適には、直径が約5.46インチ(約13.9cm)であり、且つ、UVバルブを収容するのに充分な長さを有している。カートリッジは、このようなUVチャンバーを定めるのに適した寸法を持って設計され、好適には、UVチャンバー内におけるUV放射を強めるべく丸められた(例えば円筒状の)反射性内面を含んでいる。従って、少なくともUVバルブ設計とUVチャンバー内における配向、UVチャンバーのサイズ、およびハウジング内におけるバッフル構造との組合せは、UVチャンバーを通じる空気の乱流、更には、UVバルブとUVチャンバーを通じて流れる空気との間の近接した接触を確実化する。これが、延いては、空気流に乗せて運ばれてくる汚染物質の殺傷率を最大化させる。
【0065】
この好適な実施態様では3本のバルブランプアセンブリが示されているが、もっと高い出力の放射線またはもっと低い出力の放射線を伴うもっと多い個数のバルブもしくはランプまたはもっと少ない個数のバルブもしくはランプを用いることにより、殺傷率を上方または下方に調節できることを理解すべきである。更に、UVチャンバー内における空気の曝露時間は長いバルブ形状の場合に最大化されるため、細長いUVバルブが好適であり、スポット型または他のタイプのバルブ形状よりももっと効果的であると考えられる。これらのバルブは、あらゆる適切な仕方でUVチャンバー内に取り付けられてよく、バルブの一方の端部または両方の端部を、UVチャンバー壁に確保された取り付け用プレート、及び/又は端部キャップもしくはUVチャンバー内の他の端部壁支持構造に確保された取り付け用プレートに取り付けることができる。
【0066】
上で説明されているカートリッジはあらゆる形またはサイズであってよく、また、あらゆる個数のUVチャンバー、放射源または他のシステム電気コンポーネントもしくは他のコンポーネントを含んでいてよい。放射源は組合せバルブにより果たされてよく、または特定の波長において放射線を発する独立した放射源により果たされてもよい。カートリッジは使い捨て式であって、定期的に交換されてよい。しかし、基盤とカートリッジを一体的な使い捨て式のユニットとして実行することもできる。更に、本発明のこの好適な実施態様は交換可能なカートリッジの形態におけるUVチャンバーを提供しているが、本発明の範囲内において恒久的なUVチャンバーが提供され得ることを理解しなければならない。別な表現をすれば、本発明の下に包含される他の実施態様は、ハウジング内に恒久的に配置され、ハウジングから取り外すことができないUVチャンバーを有することができる。
【0067】
基盤はあらゆる形またはサイズであってよく、また、本システムを支持構造にしっかりと固定するためのあらゆる個数およびタイプの取り付け用エレメントを含んでいてよい。ハウジングは、あらゆる仕方で配列されたあらゆる個数(例えば少なくとも1つ)のバラスト、ファンまたは他の電気的コンポーネントもしくはシステムコンポーネントを含んでいてよく、また、あらゆる適切な材料で構成されていてよい。
【0068】
空気流に選択されたレベルの乱れを発生させるため、空気流における流れの充分な制限および混合をもたらすべく、あらゆる適切な形状を有するあらゆる適切な個数およびタイプのバッフルがシステムハウジングの上流側端部および下流側端部に、または上流側端部および下流側端部の近くに設けられていてよい。これに加え、バッフルは、空気の乱流を更に増強し、結果として、この空気流内に存在する汚染物質の殺傷率を更に高めるため、UVチャンバー内におけるあらゆる適切な場所に設けられていてよい。本システムの下流側端部は、システムハウジングのUVチャンバーからのUV放射の逃げを実質的に制限または防止しながら、本システム内における空気流の滞留時間を増大させる、あらゆる適切なフィン形状またはバッフル形状を含んでいてよい。
【0069】
バッフル構造とのUVチャンバーの組合せは、上で説明されているシステムなどの独立構造で実行されてよく、または代替的に、現存する構造に統合されてもよく、これらの現存する構造は、これらに限定するものではないが、壁および天井ユニット、HVACシステムなどの空気処理システム、加湿器、空調及び/又は加熱システム、及び/又は装置内で空気流を浄化し、浄化された空気を周囲の環境へ戻すための他の装置を含む。本システムは、空気流を浄化するための装置による空気の処理前、処理後または処理中に、これらの装置内のあらゆる場所に配置されてよい。
【0070】
バルブの端部キャップは、電力または他の接続に対してこの端部キャップを整列させるため、あらゆる形状のガイド機構または通常のガイド機構を含んでいてよい。電源プラグはあらゆる形またはサイズであってよく、あらゆる通常のコネクターまたは他のコネクターにより実行されてよく、また、対応するピンを電源に接続するためのあらゆる個数(例えば少なくとも1つ)のソケットを含んでいてよい。同様に、雌型プラグはあらゆる通常のプラグまたは他のプラグにより実行されてよく、また、この端部キャップを電源プラグを整列させるため、あらゆる個数(例えば少なくとも1つ)の延長部分もしくはペグ、または他の形態を含んでいてよい。更に、端部キャップは、放射源に対する電力接続を確立するため、あらゆる形またはサイズのあらゆる個数(例えば少なくとも1つ)のピンを含んでいてよく、また、あらゆる仕方で配列されていてよい。
【0071】
カートリッジはあらゆる適切な材料で構成されていてよく、また、UV放射源を適切に収容するのに充分な寸法のUVチャンバーを提供すべく、あらゆる適切な寸法および幾何学的形状を有していてよい。カートリッジは、UVチャンバー内におけるあらゆる適切な場所で反射性表面を含んでいてよい。
【0072】
カートリッジの端部キャップは、あらゆる仕方で端部キャップに配列されたあらゆる個数(例えば少なくとも1つ)、形またはサイズのスロット、窓または他の開口を含んでいてよい。カートリッジ内に配置されたUV放射源とUV放射源に電力を供給するバラストとの間の解放可能な接続を容易化するため、あらゆる適切なタイプの、あらゆる適切な個数の電気コネクターを一方または両方の端部キャップに設けてよい。ユーザーがカートリッジを容易に取り外すことができるようにするため、あらゆる適切なハンドルまたは他の把持装置が端部キャップに設けられていてよい。
【0073】
UV放射源により処理すべく空気をUVチャンバーを通じて1つまたはそれ以上の選定されたあらゆる方向に押し込むため、または引き入れるため、あらゆる適切な個数の流体フローコントローラー(例えばファン、送風機、ポンプなど)が本システム内のあらゆる適切な場所に設けられてよい。これらの流体フローコントローラーは、あらゆる選定された個数の速度制御設定に調節可能であってよい。
【0074】
システムの電力、流体フローコントローラーの動作及び/又は他のシステム機能を制御するため、あらゆる適切な個数の入力制御装置(例えばボタン)が設けられてよい。更に、システムの動作中における様々な状態に関する情報をユーザーに提供するため、あらゆる適切な個数およびタイプの表示インジケーター(例えばLED及び/又はLCDインジケーター、音声インジケーターなど)が設けられてよい。
【0075】
本システムは、上で説明されている仕方での本システムの動作を促進するため、あらゆる適切なプロセッサーまたはコントローラーを他のあらゆる適切な電子回路コンポーネントと組み合わせて使用してよい。UV放射源へ電力を供給するため、あらゆる適切な個数の、あらゆる適切なタイプの電子バラストが使用されてよく、また、1つまたはそれ以上のシステムコンポーネントが本システムから取り外されたときに、UV放射源への電力供給を不可能にするため、あらゆる適切な個数の安全スイッチ及び/又はインターロックスイッチが1つまたはそれ以上のあらゆる適切な場所に設けられてよい。
【0076】
「上面」、「底面」、「上部」、「下部」、「上」、「下」、「高さ」、「幅」、「長さ」、「厚み」、「深さ」、「前」および「後」という用語は、本明細書では、単に参照ポイントの説明を容易化するためだけに用いられており、本発明をどんな特定の相対的配置または配向に限定するものではないことを理解すべきである。
【0077】
気体状の流体から汚染物質を除去するための新規なシステムおよびこれに対応する方法を説明してきたが、ここで明らかにされている教示を考慮すれば、他の変更態様、変形態様および変更が当業者に対して示唆されるものと確信される。従って、すべてのそのような変形態様、変更態様および変更は、添付の特許請求項により定められる通りの本発明の範囲内に収まるものと確信されていることを理解すべきである。
【図面の簡単な説明】
【0078】
【図1】図1は、本発明による空気清浄化システムの透視図である。
【図2】図2は、図1のシステムの透視図的な立体的分解図である。
【図3】図3は、図1のシステムにおけるカートリッジの切り落とし断面を含む、透視図的な立体的分解図である。
【図4A】図4Aは、図3のカートリッジにおける下流側端部キャップの平面図的な上面図である。
【図4B】図4Bは、図4aの下流側端部キャップの断面図である。
【図5】図5は、ベゼル、フィルターおよびアウトレットグリルを含む、図1のシステムにおける下流側端部の立体的分解図である。
【図6】図6は、図1のシステムにおけるアウトレットグリルの断面図である。
【図7】図7は、図1のカートリッジの下流側端部キャップと組み合わせたアウトレットグリルの断面図である。
【図8】図8は、図1のシステム用の制御回路に対する概略的なブロックダイアグラムである。
【図9】図9は、本発明による空気清浄化システムの代替的な実施態様の透視図的な立体的分解図である。
【図10】図10は、図9のシステムにおけるカートリッジの透視図的な立体的分解図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
気体状流体を浄化するためのシステムであって、
ハウジングであって、インレット、アウトレット、および該ハウジング内に配置された細長いUVチャンバーを含む、ハウジングと、
該UVチャンバー内に長手方向に配置されたUV放射源と、
該UVチャンバー内における気体状流体の流れを制限するため、および該UVチャンバー内において気体状流体の乱流を発生させるために、該ハウジング内における上流側の場所に配置された少なくとも1つのバッフル構造と、
該ハウジングを通じる気体状流体の選定された流量における流れを促進するため、該ハウジング内の選定された場所に配置されたファンと
を含み、該UVチャンバーおよびUV放射源の寸法、ならびに該バッフル構造の形状が、該UVチャンバーを通じて流れる流体の曝露時間および混合を増大させ、かつ流動している該流体の該UV放射源への近接度を増大させるように選択されている、システム。
【請求項2】
前記バッフル構造が、前記ハウジング内において、前記UV放射源から上流側の場所に配置されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記UV放射源が、前記UVバルブと前記UVチャンバーの内壁表面部分との間における流体用の流路、および、隣接したバルブ間における少なくとも1つの流路を提供すべく選定された相対的配置で該UVチャンバー内に配向されている複数の細長いUVバルブを含む、請求項2に記載のシステム。
【請求項4】
前記UV放射源が、前記UVバルブの間で規定されかつ該UVバルブに平行に延びる中心軸から120度間隔の場所に配置された3本の細長いUVバルブを含む、請求項3に記載のシステム。
【請求項5】
前記ハウジング内に取り外し可能に配置された中空のカートリッジであって、該中空のカートリッジ内において前記UVチャンバーが規定され、かつ前記UV放射源が該中空のカートリッジ内に配置される、中空カートリッジをさらに含む、請求項2に記載のシステム。
【請求項6】
前記バッフル構造が、前記カートリッジの上流側端部付近に配置された取り付け用部材を含み、該取り付け用部材が、前記カートリッジ内における前記UV放射源の上流側端部を固定する、請求項5に記載のシステム。
【請求項7】
前記カートリッジが、該カートリッジの下流側端部に配置された端部キャップを含み、該端部キャップが、該カートリッジ内における前記UV放射源の下流側端部を支持する支持構造を含む、請求項5に記載のシステム。
【請求項8】
前記カートリッジが、前記ハウジングからの該カートリッジの取り外しを容易にために、前記端部キャップに固定されたハンドルをさらに含む、請求項7に記載のシステム。
【請求項9】
前記カートリッジが、前記端部キャップに固定されかつ前記UV放射源と電気接触した電気ソケットをさらに含み、該電気ソケットが電気供給源と解放可能に係合するように構成されている、請求項7に記載のシステム。
【請求項10】
前記ファンが異なった動作速度に調節可能であり、前記システムが、
ユーザーによる該ファンの該動作速度の選択的な制御を容易にするための少なくとも1つの入力ボタンと、
該入力ボタンにより提供される入力信号に基づいて該ファンの該動作速度を制御するために、少なくとも該入力ボタンおよび該ファンと通信するプロセッサーと
をさらに含む、請求項7に記載のシステム。
【請求項11】
システムの動作中に前記ユーザーに対して視覚的な命令および音声による命令のうちの少なくとも1つを提供するために前記プロセッサーにより制御されたインジケーター装置をさらに含む、請求項10に記載のシステム。
【請求項12】
前記インジケーター装置が三色LED表示器を含む、請求項11に記載のシステム。
【請求項13】
前記プロセッサーが、前記ユーザーに対して、前記UV放射源が該UV放射源の想定平均寿命のうちの選定されたパーセンテージ内で稼働している状態、該UV放射源が該想定平均寿命に近付いている状態、および該UV放射源が該想定平均寿命を超えている状態のうちの少なくとも1つに対して命令を与えるべく前記インジケーター装置を制御する、請求項11に記載のシステム。
【請求項14】
前記ハウジングの下流側端部に取り外し可能に固定されたアウトレットグリルであって、前記カートリッジの取り外しを容易にするために該ハウジングから取り外される、アウトレットグリルをさらに含む、請求項7に記載のシステム。
【請求項15】
前記ハウジングの下流側端部に配置されかつ前記アウトレットグリルと解放可能に係合され得る電気スイッチであって、該アウトレットグリルが該ハウジングから取り外されたときに、前記UV放射源の動作を防止するために開かれる、電気スイッチをさらに含む、請求項14に記載のシステム。
【請求項16】
前記アウトレットグリルと前記端部キャップとのうちの少なくとも1つが、選定された量のUV光が該ハウジングから逃げるのを防止し、かつ、システムの動作中に、該ハウジングの下流側端部を流動する流体に曲がりくねった流路を提供するための第二バッフル構造を含む、請求項14に記載のシステム。
【請求項17】
前記第二バッフル構造が第一セットおよび第二セットの円錐台形バッフルを含み、該第一セットは、前記端部キャップに配置され、該端部キャップを通じて延びかつ該バッフルの間を延びる一連の開口を規定し、該第二セットは、前記アウトレットグリルに配置され、該アウトレットグリルを通じて延びかつ該バッフルの間を延びる一連の開口を規定する、請求項16に記載のシステム。
【請求項18】
前記ハウジングに関して前記カートリッジおよび前記アウトレットグリルを組み立てるときにおいて、前記第一および第二セットの円錐台形のバッフルは、該第一セットにおける各バッフルの直径が前記システムの上流方向に大きくなり、該第二セットにおける各バッフルの直径が該システムの下流方向に大きくなるように配向される、請求項17に記載のシステム。
【請求項19】
前記ハウジング内における下流側の場所に配置された第二バッフル構造をさらに含み、該第二バッフル構造が、該ハウジングの該アウトレットからの流体の流れを制限しかつシステムの動作中に、選定された量のUV光が該ハウジングから逃げるのを阻止するように構成されている、請求項2に記載のシステム。
【請求項20】
前記UV放射源と前記ハウジングの前記アウトレット側端部との間に配置されたフィルターをさらに含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項21】
内部に配置された細長いUVチャンバーを伴うハウジングと、該UVチャンバー内に長手方向に配置されたUV放射源と、該ハウジング内における上流側の場所に配置された少なくとも1つのバッフル構造と、ファンとを含むシステムを用いることによって、気体状流体の浄化を増強する方法であって、
該UVチャンバー内におけるUV放射の発生を促進するために、該UV放射源に電力を供給するステップと、
該ファンにより、該ハウジングおよび該UVチャンバーを介して流体を流動させるステップと、
該バッフル構造により、該UVチャンバーに流入する流体の乱流の発生および混合を促進させるステップと、
該流体の該UV放射への曝露時間を増大させるために、該UVチャンバーを解した流体の流れを制限するステップと
を含む、方法。
【請求項22】
前記バッフル構造が、前記ハウジング内において、前記UV放射源から上流側の場所に配置される、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記UV放射源が、前記UVバルブと前記UVチャンバーの内壁表面部分との間における前記流体用の流路、および隣接したバルブ間における少なくとも1つの流路を提供すべく選定された相対的配置で該UVチャンバー内において配向される複数の細長いUVバルブを含む、請求項21に記載の方法。
【請求項24】
前記UV放射源が、前記UVバルブの間で規定されかつ該UVバルブに平行に延びる中心軸から120度間隔をおいた場所に配列された3本の細長いUVバルブを含む、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記システムが、前記ハウジング内に配置された中空のカートリッジをさらに含み、該中空のカートリッジ内において前記UVチャンバーが規定され、かつ前記UV放射源が該中空のカートリッジ内に配置されており、
該ハウジング内への新たなカートリッジの提供と、該カートリッジ内における該UV放射源の交換とのうちの少なくとも1つを容易にするために、該ハウジングから該カートリッジを取り外すステップをさらに含む、請求項21に記載の方法。
【請求項26】
前記バッフル構造が前記カートリッジの上流側端部付近に配置された取り付け用部材を含み、該取り付け用部材が、該カートリッジ内における前記UV放射源の上流側端部を固定する、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記カートリッジが該カートリッジの下流側端部に配置された端部キャップを含み、該端部キャップが、該カートリッジ内における前記UV放射源の下流側端部を支持する支持構造を含む、請求項25に記載の方法。
【請求項28】
前記カートリッジが、前記ハウジングからの該カートリッジの取り外しを容易にするために、前記端部キャップに固定されたハンドルをさらに含む、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
前記カートリッジが、前記端部キャップに固定された電気ソケットを含み、該電気ソケットは前記UV放射源と電気接触しており、かつ電気供給源と解放可能に電気接触しており、該ハウジングから該カートリッジを取り外す前において、該電気ソケットが該電気供給源から外される、請求項27に記載の方法。
【請求項30】
前記ファンが異なった動作速度に調節可能であり、前記システムが、少なくとも1つの入力ボタンと、該入力ボタンおよび該ファンと通信するプロセッサーをさらに含み、
該少なくとも1つの入力ボタンを押すことによって、該プロセッサーを介して、該ファンの該動作速度の選択的な制御を促進するステップをさらに含む、請求項27に記載の方法。
【請求項31】
前記システムが、前記プロセッサーと通信するインジケーター装置をさらに含み、システムの動作中において、該プロセッサーによる該インジケーター装置の制御を介して、視覚的な命令および音声による命令のうちの少なくとも1つを前記ユーザーに提供するステップをさらに含む、請求項30に記載の方法。
【請求項32】
前記インジケーター装置が三色LED表示器を含み、前記プロセッサーが、システムの動作中において、前記ユーザーに対して複数の異なる命令を提供すべく該LED表示器を制御する、請求項31に記載の方法。
【請求項33】
前記プロセッサーが、前記ユーザーに対して、前記UV放射源が該UV放射源の想定平均寿命のうちの選定されたパーセンテージ内で稼働している状態、該UV放射源が該想定平均寿命に近付いている状態、および該UV放射源が該想定平均寿命を超えている状態のうちの少なくとも1つに対する命令を与えるべく前記LED表示器を制御する、請求項32に記載の方法。
【請求項34】
前記システムが、前記ハウジングの下流側端部に取り外し可能に固定されたアウトレットグリルをさらに含み、
前記カートリッジを取り外す前において、該ハウジングから該アウトレットグリルを取り外すステップをさらに含む、請求項27に記載の方法。
【請求項35】
前記システムが、前記ハウジングの下流側端部に配置され、かつ前記アウトレットグリルと解放可能に係合することができる電気スイッチをさらに含み、
該アウトレットグリルが該ハウジングから取り外されたときにおいて、前記UV放射源の動作を防止すべく、該電気スイッチの開放を促進するステップをさらに含む、請求項34に記載の方法。
【請求項36】
前記アウトレットグリルおよび前記端部キャップのうちの少なくとも1つが第二バッフル構造を含み、
選定された量のUV光が該ハウジングから逃げるのを防止し、かつ該第二バッフル構造により、該ハウジングの下流側端部を流動する流体に曲がりくねった流路を提供するステップをさらに含む、請求項34に記載の方法。
【請求項37】
前記第二バッフル構造が第一セットおよび第二セットの円錐台形バッフルを含み、該第一セットは前記端部キャップに配置され、該端部キャップを通じて延びかつ該バッフルの間を延びる一連の開口を規定しており、該第二セットは前記アウトレットグリルに配置され、該アウトレットグリルを通じて延びかつ該バッフルの間を延びる一連の開口を規定している、請求項36に記載の方法。
【請求項38】
前記ハウジングに関して前記カートリッジおよび前記アウトレットグリルを組み立てるときにおいて、前記第一および第二セットの円錐台形のバッフルは、該第一セットにおける各バッフルの直径が前記システムの上流方向に大きくなり、該第二セットにおける各バッフルの直径が該システムの下流方向に大きくなるように配向される、請求項37に記載の方法。
【請求項39】
前記システムが、前記ハウジング内における下流側の場所に配置された第二バッフル構造をさらに含み、
該第二バッフル構造により、選定された量のUV光が該ハウジングから逃げるのを阻止し、かつ該ハウジングの下流側端部を流動する流体に曲がりくねった流路を提供するステップをさらに含む、請求項22に記載の方法。
【請求項40】
前記システムが、前記UV放射源と前記ハウジングの前記アウトレット側端部との間に配置されたフィルターをさらに含み、該ハウジングを通じて流れる流体を濾過するステップをさらに含む、請求項21に記載の方法。
【請求項41】
気体状流体を浄化するためのシステムであって、
細長いUVチャンバーを収容するための手段と、
該UVチャンバー内に長手方向に配置された、UV放射を発生させるための手段と、
該UVチャンバー内において該気体状流体の流れを制限し、かつ該気体状流体の乱流を発生させるための手段であって、該制限するための手段は該収容するための手段内における上流側の場所に配置される、手段と、
該収容するための手段を介した気体状流体の流れを発生させるための手段と
を含み、該UVチャンバー、ならびに該UV放射を発生させるための手段および該流れを制限するための手段の寸法が、該UVチャンバーを介して流れる流体の曝露時間および混合を増大させ、そして該流動している流体の該UV放射源への近接度を増大させるように選択されている、システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4A】
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【図4B】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公表番号】特表2007−500055(P2007−500055A)
【公表日】平成19年1月11日(2007.1.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−532909(P2006−532909)
【出願日】平成16年5月10日(2004.5.10)
【国際出願番号】PCT/US2004/014544
【国際公開番号】WO2004/101101
【国際公開日】平成16年11月25日(2004.11.25)
【出願人】(505415488)エコ−アールエックス, インコーポレイテッド (1)
【Fターム(参考)】