水の噴出部に突起物を設けたシャワーヘッド

【課題】従来のシャワーヘッドによるシャワー作業では、片方の手でシャワーを操作しながら、他の手で身体を擦り、また頭髪や頭皮を揉んで洗わなければならない。この作業は、安全性や利便性に課題がある。この課題を解決したシャワーヘッドを提供する。
【解決手段】シャワーヘッド１の水または温水噴出部２に突起物３を設けたものであることを特徴とするシャワーヘッドで解決した。

【発明の詳細な説明】
【発明の所属する技術分野】
【０００１】
本発明は、身体や頭部を洗う時に使用するシャワーヘッドに関するものである。
【背景技術】
【００２】
従来のシャワーヘッドには、頭部を洗うための有効な突起物が無く、特に頭部を洗う時には、一方の手でシャワーを持ち、他方の手で頭皮を揉んで洗っている。高齢者や身障者では、両手を使う作業は、難しく身体が不安定で安全性も問題がある。
【特許文献１】実案登録３１０１３６７
【特許文献２】実案公開平７−３４７２
【特許文献３】特許開平２００３−１００６１
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００３】
これらの特許公開文献に記載されたものは、例えば
【特許文献１】実案登録３１０１３６７は主として洗髪時の汚れ落としの効率を目的とするもので当該発明に近いものであるが、このシャワーヘッドの構造では、頭皮を押さえて行うマッサージ効果は、頭皮を傷める危険がある。
【特許文献２】実案公開平７−３４７２は、シャワー水に洗剤を混合することを目的とするものであるが、シャワーヘッドが重くなり操作面に課題がある。特許開平２００３−１００６１は、シャワー水噴出面に突起を１ヶもうけたもので頭部洗髪時に突起１ヶをマッサージに使用することを目的としたものであるが突起を１ヶでは、頭皮を指で囲んで揉むようなマッサージをするには、効果は期待できない。
【０００４】
本発明は、かかる従来の事情に対処するためになされたもので、本発明の機能は、片手でシャワー操作が可能となり、健常者のみに便利なものでなく、重要なことは、高齢者や身体障害者に特に利便性を提供できることである。
【課題を解決するための手段】
【００５】
上記目的を達成するための本発明は、シャワーヘッド１の水噴出部２に突起物３を設けたものである。
【００６】
請求項１記載の発明である当該突起物は、手でシャワーブヘッドを軽く押し付けてマッサージをするため頭皮接触部は、ゴム製等の比較的柔らかいもので、例えば長さ３０ｍｍ、基底部の直径約６ｍｍ、先端部は、直径約３ｍｍで先端部に丸みを付けたものを適当数設けたものである。
この突起物の機能は、指の代りをして頭髪と頭皮を揉む役割をするもので頭髪と頭皮の汚れ落とし、さらに当該シャワーヘッドを持って頭皮を軽く叩くこともでき、このマッサージ効果で頭皮の汚れと血行促進が期待できるものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【００７】
以下に本発明に係る洗身シャワー装置の形態を図１に基づき説明する。（請求項１に対応）。
図１は、実施の形態に係る突起物付きシャワーヘッドの水や温水の噴出部の正面を示す図である。
図１において、請求項１の目的を達成するための本発明は、シャワーヘッド１の水や温水の噴出面２に突起物３を設けたものである。
図２は、シャワーヘッドの側面図である。
【００８】
本発明は、突起物をシャワーヘッドに設けたことによる頭髪と頭皮との洗浄効果の向上とさらに頭皮のマッサージ効果による血行促進効果が期待できるものである。
【００９】
本シャワーヘッドの使用は、頭髪を揉みながら洗髪し、頭皮もマッサージできることにあり、高齢者や身障者は、片手が空く事で身体を安定させることができる。
介護を必要とする場合には、介護者は、シャワーノズルを片手にもって被介護者にシャワー浴を施すことができ、片手が空くため安全で、かつ便利である。この方法では、シャワーが洗身者本人の肉体的負担を軽減すると共に介護者は同作業の労力を軽減し、シャワー作業時間が短縮されるので被介護者の負担も軽減する。
【発明の効果】
【００１０】
以上の説明の通り、請求項１に記載の突起物付きシャワーヘッドは、健常者はもとより、高齢者や身体障害者等の入浴時における介護者及び被介護者の肉体的負担を軽減し、安全、円滑に、その目的を達成することを可能とした。
【図面の簡単な説明】
【００１１】
【図１】本発明の突起物付きシャワーヘッドの正面図である。
【図２】本発明の突起物付きシャワーヘッドの側面図である。
【符号の説明】
【００１２】
上記課題を達成するための本発明は、シャワーヘッド１の水噴出部２に突起物３を設けたものである。