水位検知装置
【課題】簡易な構造で、浮遊物の堆積により検知漏れが生じるのを効果的に防止できる水位検知装置を提供する。
【解決手段】光ファイバと、磁界の強さに応じて光ファイバに出射する光の強度を制御するファラデー近接センサと、ファラデー近接センサを収納するセンサケースと、ファラデー近接センサにおける磁界の強さを変化させる磁石を内蔵したフロートと、水位の上昇/下降に伴うフロートの昇降方向を規制するガイド部を備える水位検知装置において、この水位検知装置を設置面に取り付けるときの取付状態を決定する位置決め部を設ける。そして、位置決め部に従って設置面に取り付けたときに、設置面からフロートまでの距離が、設置面からガイド部までの距離より小さくなる、すなわちガイド部が設置面とフロートとの間に介在しないようにする。
【解決手段】光ファイバと、磁界の強さに応じて光ファイバに出射する光の強度を制御するファラデー近接センサと、ファラデー近接センサを収納するセンサケースと、ファラデー近接センサにおける磁界の強さを変化させる磁石を内蔵したフロートと、水位の上昇/下降に伴うフロートの昇降方向を規制するガイド部を備える水位検知装置において、この水位検知装置を設置面に取り付けるときの取付状態を決定する位置決め部を設ける。そして、位置決め部に従って設置面に取り付けたときに、設置面からフロートまでの距離が、設置面からガイド部までの距離より小さくなる、すなわちガイド部が設置面とフロートとの間に介在しないようにする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光ファイバを利用して下水道や河川などの水位を検知する水位検知装置に関する。
【背景技術】
【0002】
光ファイバを利用して下水道や河川などの水位を検知する水位検知装置としては、ファラデー近接センサと磁石内臓のフロートを組み合わせた方式が知られている(例えば特許文献1の図11)。ファラデー近接センサとは、ファラデー素子を利用した磁界センサであり、磁界の強さによって直線偏光の偏波面を回転させることで、反射光の強度を変化させる特性がある。ファラデー近接センサを備えた水位検知装置では、水位の上昇/下降に伴い磁石内蔵フロートが浮沈すると、ファラデー近接センサにおける磁界の強さが変化する。したがって、反射光の強度を測定することにより、水位が上昇しているか否かを検知することができる。
また、水位を検知するセンサの周りに浮遊物(例えばゴミ、油脂又は砂等)が堆積するのを抑制する技術として、センサを保護する防波管の底板を遠隔操作で開閉させるようにした水位検知装置(例えば特許文献2)や、フロートケースとマイクロスイッチを組み合わせたフリクト方式の水位検知装置(例えば特許文献3)が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−164557号公報
【特許文献2】特開2007−78561号公報
【特許文献3】特開平9−288943号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の水位検知装置は、タンク内液体の水面上昇検知等への利用には適しているが、下水道や河川の水位検知に適用した場合には、フロートとケースの隙間に浮遊物が詰まってしまい、フロートの動きが鈍くなり、検知漏れを起こす虞がある。特許文献2に記載の水位検知装置は、センサ周りの堆積物を防波管の底板を開閉させることにより除去することができるが、底板を開閉させる遠隔操作手段を設けるために高価なシステムになってしまう上、遠隔操作用の電源を確保しなければならない。また、特許文献3に記載の水位検知装置は、フロート内部に検知機構を組み込む必要があるため装置が大型化し、またケーブルとチェーンに浮遊物が絡みつくことにより検知漏れを起こす虞がある。
【0005】
本発明は、上記課題を解決すべくなされたもので、下水道や河川の水位を検知する水位検知装置において、簡易な構造で、浮遊物の堆積により検知漏れが生じるのを効果的に防止できる技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に記載の発明は、光ファイバと、
磁界の強さに応じて前記光ファイバに出射する光の強度を制御するファラデー近接センサと、
前記ファラデー近接センサを収納するセンサケースと、
前記ファラデー近接センサにおける磁界の強さを変化させる磁石を内蔵したフロートと、
水位の上昇/下降に伴う前記フロートの昇降方向を規制するガイド部を備える水位検知装置であって、
この水位検知装置を設置面に取り付けるときの取付状態を決定する位置決め部を有し、
前記位置決め部に従って設置面に取り付けたときに、前記設置面から前記フロートまでの距離が、前記設置面から前記ガイド部までの距離より小さくなることを特徴とする。
【0007】
請求項2に記載の発明は、光ファイバと、
磁界の強さに応じて前記光ファイバに出射する光の強度を制御するファラデー近接センサと、
前記ファラデー近接センサを収納するセンサケースと、
前記ファラデー近接センサにおける磁界の強さを変化させる磁石を内蔵したフロートと、
水位の上昇/下降に伴う前記フロートの昇降方向を規制するガイド部と、
前記ファラデー近接センサ、前記センサケース、前記フロート及び前記ガイド部が一体的に固定される固定基板を備える水位検知装置であって、
前記固定基板から前記フロートまでの距離が、前記固定基板から前記ガイド部までの距離より小さいことを特徴とする。
【0008】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の水位検知装置において、前記設置面又は前記固定基板から前記フロートまでの距離が5mm以上であることを特徴とする。
【0009】
請求項4に記載の発明は、請求項1から3の何れか一項に記載の水位検知装置において、前記ガイド部が、前記フロートの外面に沿うように前記センサケースに吊設された3本以上の支柱で構成されていることを特徴とする。
【0010】
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の水位検知装置において、前記支柱で規定される多角形の一辺が前記フロートを横切り前記設置面又は前記固定基板に平行となるように、前記支柱が配置されていることを特徴とする。
【0011】
請求項6に記載の発明は、請求項1から5の何れか一項に記載の水位検知装置において、前記センサケースの外周に平坦面が形成されていることを特徴とする。
【0012】
請求項7に記載の発明は、請求項1から6の何れか一項に記載の水位検知装置において、前記ファラデー近接センサ、前記センサケース、前記フロート及び前記ガイド部を取り囲む、上下面が開放されたカバーを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明に係る水位検知装置よれば、センサ本体を設置面(又は固定基板)に取り付けたときに、フロートの昇降方向を規制するガイド部が設置面とフロートとの間に介在しないので、設置面とフロートとの間に浮遊物が堆積しにくくなる。したがって、簡易な構造で、浮遊物の堆積により検知漏れが生じるのを効果的に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】第1実施形態に係る水位検知装置の構成を示す斜視図である。
【図2】第1実施形態に係る水位検知装置の構成を示す底面図ある。
【図3】第1実施形態の水位検知装置を構成するセンサ本体の構成を示す図である。
【図4】ファラデー近接センサの原理を示す図である。
【図5】第2実施形態に係る水位検知装置の構成を示す斜視図である。
【図6】第2実施形態に係る水位検知装置の構成を示す底面図ある。
【図7】変形例1に係るセンサ本体の構成を示す図である。
【図8】変形例1のセンサ本体を適用した水位検知装置の構成を示す底面図である。
【図9】変形例2に係るセンサ本体の構成を示す図である。
【図10】変形例3に係るセンサ本体の構成を示す図である。
【図11】変形例4に係る水位検知装置の構成を示す図である。
【図12】変形例5に係る水位検知装置の構成を示す図である。
【図13】変形例5に係る水位検知装置の他の構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
[第1実施形態]
図1は第1実施形態に係る水位検知装置の構成を示す斜視図で、図2は水位検知装置の構成を示す底面図で、図3は第1実施形態の水位検知装置を構成するセンサ本体の構成を示す図である。
図1、2に示すように、水位検知装置100は、鞍型の止め具6により設置面(例えば下水道管渠壁面)Wに固定されるセンサ本体10と、センサ本体10を覆うように設置面Wに取り付けられるカバー1を備えて構成されている。例えば、センサ本体10は、止め具6の両端部に設けられたボルト穴にボルトを挿通して、このボルトを設置面Wに螺着することにより設置面Wに固定される。また、カバー1は、両端部に設けられたボルト穴にボルトを挿通して、このボルトを設置面Wに螺着することにより設置面Wに固定される。
【0016】
センサ本体10は、図3に示すように、光ファイバF、ファラデー近接センサ11、センサケース12、フロート13、支柱14を備えている。センサ本体10の全長(センサケース12の上面から支柱14の先端までの長さ)は、例えば200mmとされる。
【0017】
光ファイバFは、一端がファラデー近接センサ11に接続され、他端が光パルス試験装置(図示略)に接続されている。ファラデー近接センサ11は、磁界の強さに応じて光ファイバFに出射する光の強度を制御するものであり、円筒状のセンサケース12に下部が突出した状態で収納されている。
フロート13は、例えば、外径20mm、長さ60mmの円柱状部材で構成され、ファラデー近接センサ11と同軸上に配置されている。また、フロート13は、ファラデー近接センサ11における磁界の強さを変化させる磁石15を内蔵している。なお、フロート13は、磁力を発生するものであればよく、磁石15を内蔵する代わりに、フロート13の表面に磁性体をコーティングして磁化させたものを採用することもできる。
【0018】
センサケース12の底面には、フロート13の昇降方向を規制する3本の支柱14が周方向に等間隔(120°間隔)で吊設されている。支柱14の下側先端は、フロート13が抜け落ちるのを防止するために内側に向けて傾斜している。フロート13は、支柱14によってセンサ本体10から分離不能に支持され、水位の上昇/下降に伴い、支柱14に沿って昇降することとなる。
ここで、フロート13と支柱14とは2mm以上の間隙で離間させるのが望ましい。これにより、フロート13を安定した状態で自由に昇降させることができる。また、水位が昇降する際に、フロート13が上下方向以外に水平方向にも揺れ動くこととなり、フロート表面に付着した浮遊物が効率よく洗浄されるので、ヘドロの成長を抑制できる(自己洗浄効果)。
【0019】
このように、水位検知装置100においては、支柱14が、フロート13の外面に沿うようにセンサケース12に吊設された3本以上の支柱で構成されている。これにより、支柱14とフロート13との間に浮遊物が堆積するのを効果的に防止することができる。つまり、フロート13の周囲を壁体(例えば円筒状部材)で覆った場合、一度堆積した浮遊物は離脱しにくいが、フロート13を支柱14により支持することで、浮遊物が堆積しにくくなるとともに、堆積した浮遊物も自己洗浄効果により離脱しやすくなる。
【0020】
センサケース12の周面には、予め止め具6が固着されており、設置面Wに所定の状態でセンサ本体10が取り付けられるようになっている。つまり、止め具6が、センサ本体10を設置面Wに取り付けるときの取付状態を決定する位置決め部となる。
【0021】
支柱14の表面には、防汚材料からなる保護膜を形成するのが望ましい。例えば、防汚材料をテフロン(登録商標)で構成した場合は、テフロンの有する高い潤滑効果により支柱14の表面に浮遊物が付着しにくくなるので、フロート13と支柱14の間における浮遊物の堆積を効果的に低減させることができる。テフロンからなる保護膜は、例えば、支柱14に直接テフロンを焼き付けたり、テフロン製の熱収縮チューブをフロート13に被せて熱処理したりすることにより形成される。
また、防汚材料として銅めっきを採用した場合には、銅の有する殺菌効果により、支柱14の表面におけるヘドロの成長が抑制される。
【0022】
図4は、ファラデー近接センサの原理を示す図である。図4に示すように、ファラデー近接センサ11は、例えば、光パルス試験装置から出射され光ファイバFを介して入射された光Liを平行光にするコリメートレンズ111、特定の直線偏光だけを通過させる偏光子112、磁界の強さに応じて光の偏波面を回転させるファラデー素子113、ファラデー素子113を通過した光を反射する反射ミラー114を備えている。ファラデー素子113は、例えば、フロート13の上昇に伴い磁石15による磁界が印加されたときに光の偏波面を45°回転させるように構成されている。
【0023】
ファラデー近接センサ11において、ファラデー素子113に磁界が印加されると、偏光子112を通過した偏光の偏波面はファラデー素子113を通過する際に45°回転する。そして、この通過光は反射ミラー114で反射され、ファラデー素子113を再度通過する際にさらに45°回転する。つまり、ファラデー素子113に磁界が印加されると、光ファイバFから出射され偏光子112を通過した偏光の偏波面は結果として90°回転するため、復路で偏光子112に吸収され、光ファイバFには出射されない(反射光の強度が小さくなる)。
一方、ファラデー素子113に磁界が印加されなければ、偏光子112を通過した偏光の偏波面はファラデー素子113を通過する際に回転しないので、反射ミラー114で反射され、そのまま偏光子112を通過して反射光Lrとして光ファイバFに出射される(反射光の強度が大きくなる)。
【0024】
光パルス試験装置から光ファイバFに光パルスが入射されると、この入射光Liがファラデー近接センサ11の反射ミラー114で反射し、光ファイバFを介して光パルス試験装置に戻る。このときの反射光Lrの強度を計測することで下水道管渠内の水位の変動(水位が基準水位に到達したか否か)を検知することができる。
つまり、水位検知装置100において、下水道管渠内の水位が低いときはフロート13が上昇しないので、ファラデー素子113に磁界は印加されない。したがって、反射光Lrの強度が小さくなり、水位が基準水位以下であることが検知される。一方、下水道管渠内の水位が高くなるとフロート13が上昇し、ファラデー素子113に磁界が印加される。したがって、反射光Lrの強度が大きくなり、水位が基準水位以上となったことが検知される。
【0025】
第1実施形態では、位置決め部となる止め具6に従ってセンサ本体10を設置面Wに取り付けたときに、設置面Wからフロート13までの距離が、設置面Wから支柱14までの距離より小さくなるようにしている。すなわち、図2において、設置面Wとフロート13の間隙C1に支柱14が介在しないようにしている。
具体的には、図2に示すように、支柱14で規定される三角形の一辺がフロート13を横切り設置面Wに平行となるように、支柱14をセンサケース12に配置する。これにより、設置面Wからフロート13までの距離は、確実に設置面Wから支柱14までの距離より小さくなる。
【0026】
フロート13と設置面Wの間隙C1に支柱14が介在すると、そこに浮遊物が堆積してフロート13の昇降を妨げる虞があるが、本実施形態では、設置面Wとフロート13の間隙C1に支柱14が介在しないので、このような問題は生じない。
なお、フロート13の自己洗浄効果を考慮すると、フロート13と設置面Wの間隙C1が、5mm以上となるようにするのが望ましい。間隙C1は、設置面Wと接触することとなるセンサケース12の外径とフロート13の外径(支柱14の設置箇所)により制御される。
【0027】
なお、フロート13を支持する支柱14の本数は3本に限定されず、4本以上としてもよい。この場合も、支柱で規定される多角形の一辺(設置面Wに最も接近する一辺)がフロート13を横切り設置面Wに平行となるように支柱を配置することで、設置面Wからフロート13までの間隙に支柱は介在しない。
【0028】
水位検知装置100において、センサ本体10は、フロート13が3本の支柱14によってガイドされており、汚水の流れがフロート13に直接衝突する、すなわちフロート13に汚水中の浮遊物が堆積しやすい構造となっている。また、汚水の流れによってフロート13の昇降が影響を受けやすく、誤検知が発生する虞がある。
そこで、第1実施形態では、センサ本体10の周囲を覆うカバー1を設けることにより、センサ本体10を汚水の流れから保護している。これにより、フロート13表面における浮遊物の堆積が抑制されるので、浮遊物の堆積によりフロート13の昇降が妨げられるのを防止できる。
【0029】
カバー1は、例えば、強度に優れるステンレスや鉄などの金属材料で構成され、外周面が曲面状(例えば断面半円弧状)に形成されている。カバー1は、センサ本体10の側面のみを覆うように上下面が開放されており、汚水の流れが上下方向から流出入できるようになっている。
カバー1の寸法は、センサ本体10の寸法(フロート13の外径、センサ全長等)に応じて適宜設定される。例えば、フロート13の外径が20mm、センサ本体10の全長が200mmの場合には、カバー1の内径を60mm、高さを250mmに設定するとよい。そして、設置面Wに取り付けたときに、センサ本体10がカバー1に内包されるように、それぞれの取付高さが調整される。これにより、カバー1によってセンサ本体10を効果的に保護することができる。
【0030】
また、センサ本体10及びカバー1は、両者の間隙がほぼ均等となるように、それぞれ設置面Wに取り付けられる。このとき、センサ本体10(特にフロート13)とカバー1との間に浮遊物が堆積しないように、センサ本体10とカバー1の間隙(最も狭い部分)は20mm以上とするのが望ましい。下水道管渠内に設置する場合には、下水道管渠の大きさを考慮して、汚水の流れが著しく妨げられないように、センサ本体10とカバー1の間隙は500mm以下とする。
【0031】
水位検知装置100において、カバー1によって汚水の流れが阻害されて乱流が発生すると、カバー1内に汚水が流れ込み、フロート13の昇降が不安定になるため、水位を正確に検知することが困難となる。本実施形態では、カバー1の外周面を曲面状に形成することにより、汚水の流れが曲面に沿って流線型状に進行するようにしているので、汚水の流れが阻害されることに伴い不具合が発生するのを防止できる。
【0032】
このように、第1実施形態の水位検知装置100(センサ本体10)は、光ファイバFと、磁界の強さに応じて光ファイバFに出射する光の強度を制御するファラデー近接センサ11と、ファラデー近接センサ11を収納するセンサケース12と、ファラデー近接センサ11における磁界の強さを変化させる磁石15を内蔵したフロート13と、水位の上昇/下降に伴うフロート13の昇降方向を規制する支柱(ガイド部)14を備えている。
そして、この水位検知装置100を設置面Wに取り付けるときの取付状態を決定する止め具(位置決め部)6を有し、止め具6に従って設置面Wに取り付けたときに、設置面Wからフロート13までの距離が、設置面Wから支柱14までの距離より小さくなるようにしている。
【0033】
水位検知装置100によれば、設置面Wに取り付けたときに、フロート13の昇降方向を規制する支柱14が、設置面Wとフロート13との間に介在しないので、設置面Wとフロート13との間に浮遊物が堆積しにくくなる。したがって、簡易な構造で、浮遊物の堆積により検知漏れが生じるのを効果的に防止できる。
実際に、水位検知装置100を下水道管渠内に取り付け、長期間の水位検知を試験したところ、フロート13の周囲に浮遊物が堆積することによる検知漏れは生じていない。
【0034】
[第2実施形態]
図5は第2実施形態に係る水位検知装置の構成を示す斜視図で、図6は水位検知装置の構成を示す底面図ある。図5、6において、第1実施形態の水位検知装置100の構成要素と同一の構成要素には同一の符号を付し、重複する説明については省略する。
図5、6に示すように、水位検知装置200は、設置面(例えば下水道管渠壁面)Wに固定される固定基板3と、固定基板3に一体的に固定されるセンサ本体10と、センサ本体10を覆うように固定基板3を介して設置面Wに取り付けられるカバー1を備えて構成されている。第2実施形態では、第1実施形態のようにセンサ本体10を設置面Wに直接取り付けるのではなく、予め固定基板3に固定しておく。
例えば、センサ本体10は、止め具6の両端部に設けられたボルト穴にボルト(図示略)を挿通して、このボルトを固定基板3に螺着することにより固定基板3に固定される。また、カバー1は、予め固定基板3に溶接などにより固着されている。センサ本体10及びカバー1が固定された固定基板3は、例えば、両端部に設けられたボルト穴にカバー1のボルト穴を介してボルトを挿通して、このボルトを設置面Wに螺着することにより設置面Wに固定される。
【0035】
第2実施形態では、固定基板3からフロート13までの距離が、固定基板3から支柱14までの距離より小さくなるように、センサ本体10を固定基板3に取り付ける。すなわち、図6において、固定基板3とフロート13の間隙C1に支柱14が介在しないようにしている。
【0036】
このように、第2実施形態の水位検知装置100(センサ本体10)は、光ファイバFと、磁界の強さに応じて光ファイバFに出射する光の強度を制御するファラデー近接センサ11と、ファラデー近接センサ11を収納するセンサケース12と、ファラデー近接センサ11における磁界の強さを変化させる磁石15を内蔵したフロート13と、水位の上昇/下降に伴うフロート13の昇降方向を規制する支柱(ガイド部)14と、センサ本体10(ファラデー近接センサ11、センサケース12、フロート13及び支柱14)が一体的に固定される固定基板3を備えている。そして、固定基板3からフロート13までの距離が、固定基板3から支柱14までの距離より小さくなるようにしている。
【0037】
水位検知装置200によれば、フロート13の昇降方向を規制する支柱14が、固定基板3とフロート13との間に介在しないので、固定基板3とフロート13との間に浮遊物が堆積しにくくなる。したがって、簡易な構造で、浮遊物の堆積により検知漏れが生じるのを効果的に防止できる。
また、水位検知装置200では、センサ本体10とカバー1が位置決めされた状態で固定基板3に取り付けられるので、設置作業が格段に容易になるとともに、製造段階でセンサ本体10及びカバー1の取付状態を容易に調整することができる。
【0038】
以下では、第1実施形態又は第2実施形態におけるセンサ本体10の変形例について説明する。
[変形例1]
図7は、変形例1に係るセンサ本体の構成を示す図である。変形例1に係るセンサ本体20の基本構成は、センサ本体10とほぼ同様であるので説明を省略する。図7において、センサ本体10の構成要素と同一又は対応する構成要素には20番台で置き換えた符号を付している。
変形例1では、センサケース22の外周に平坦面22aが形成されており、センサ本体20を設置面Wに取り付けるときに、この平坦面22aが設置面W(又は固定基板3)に接触するようになっている(図8参照)。変形例1のセンサ本体20を第1実施形態に適用する場合、センサケース22の平坦面22aが、センサ本体20を設置面Wに取り付けるときの取付状態を決定する位置決め部となる。
【0039】
3本の支柱24は、この平坦面22aを基準としてセンサケース12に配置されることとなる。すなわち、平坦面22aが設置面W(又は固定基板3)に一致するので、平坦面22aからフロート13までの距離が、平坦面22aから支柱14までの距離より小さくなるように、支柱24がセンサケース12に配置される。
センサケース12をこのような構成とすることで、センサ本体20が所定の取付状態となるように簡単に位置決めできるとともに、安定した取付状態を保持できる。なお、第1実施形態における止め具6は、予めセンサケース12に固着しておいてもよいが、位置決め部としては必ずしも必要ではない。
【0040】
[変形例2]
図9は、変形例2に係るセンサ本体の構成を示す図である。変形例2に係るセンサ本体30の基本構成は、センサ本体10とほぼ同様であるので説明を省略する。図9において、センサ本体10の構成要素と同一又は対応する構成要素には30番台で置き換えた符号を付している。
変形例2では、フロート33の昇降方向を規制するガイド部が、3本の支柱34と、支柱34の下端に固着されたリング部材36で構成されており、リング部材36によってフロート33が抜け落ちるのを防止している。
かかる構成によれば、支柱34がセンサケース32とリング部材36によって上下で固定されることとなるので、汚水の流れ等により支柱34が変形するのを防止できる。したがって、支柱34の変形に伴いフロート33が脱落するのを確実に防止できる。
【0041】
[変形例3]
図10は、変形例3に係るセンサ本体の構成を示す図である。変形例3に係るセンサ本体40の基本構成は、センサ本体10とほぼ同様であるので説明を省略する。図10において、センサ本体10の構成要素と同一又は対応する構成要素には40番台で置き換えた符号を付している。
変形例3では、フロート43の昇降方向を規制するガイド部が、ファラデー近接センサ41の中心軸上に配設された1本の支柱44と、支柱44の下端に固着された円板部材46で構成されている。支柱44は、センサケース42に吊設された円板状の中間板47に取り付けられている。また、フロート43は中空円筒状に形成され、フロート43の中空部に支柱44が挿通されている。
かかる構成によれば、設置面W(又は固定基板3)とフロート43の間隙には明らかに支柱44が介在しないので、設置面Wとフロート43との間に浮遊物が堆積しにくくなる。
【0042】
以下では、第1実施形態又は第2実施形態におけるカバー1の変形例について説明する。
[変形例4]
図11は、変形例4に係る水位検知装置の構成を示す図である。
第1実施形態では、カバー1の外周面を断面半円弧状に形成しているが、変形例4の水位検知装置110では、カバー2の外周面を断面コ字状に形成している。カバー2においては、側面2a,2bが汚水の流れに対して傾斜して形成されているので、汚水の流れがカバー2に衝突したときの乱流の発生が抑制される。したがって、汚水の流れが阻害されることに伴い不具合が発生するのを防止できる。なお、カバー2は、第2実施形態の水位検知装置200においても適用できる。
【0043】
[変形例5]
図12、13は、変形例5に係る水位検知装置の構成を示す図である。
変形例5の水位検知装置210では、第2実施形態におけるカバー1と固定基板3を一体化した円筒形のカバー4を用いている。カバー4は、例えば、鞍型の止め具(図示略)により設定面に固定される。
図12では、カバー4の内面に止め具6によってセンサ本体10を取り付けている。かかる構成によれば、カバー4の部品加工がほとんど不要であり、汎用のパイプを適用することもできる。また、図13に示すように、カバー4の略中央に梁5を横架し、これに止め具6によってセンサ本体10を取り付けるようにしてもよい。カバー4の内面とフロート13の間隙が大きくなるので、浮遊物の堆積を効果的に防止できる。
【0044】
変形例4,5に示す水位検知装置110,210においても、変形例1〜3に示すセンサ本体20〜40を適用することができる。
【0045】
以上、本発明者によってなされた発明を実施形態に基づいて具体的に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0046】
1 カバー
6 止め具
10 センサ本体
11 ファラデー近接センサ
12 センサケース
13 フロート
14 支柱
15 磁石
100 水位検知装置
F 光ファイバ
【技術分野】
【0001】
本発明は、光ファイバを利用して下水道や河川などの水位を検知する水位検知装置に関する。
【背景技術】
【0002】
光ファイバを利用して下水道や河川などの水位を検知する水位検知装置としては、ファラデー近接センサと磁石内臓のフロートを組み合わせた方式が知られている(例えば特許文献1の図11)。ファラデー近接センサとは、ファラデー素子を利用した磁界センサであり、磁界の強さによって直線偏光の偏波面を回転させることで、反射光の強度を変化させる特性がある。ファラデー近接センサを備えた水位検知装置では、水位の上昇/下降に伴い磁石内蔵フロートが浮沈すると、ファラデー近接センサにおける磁界の強さが変化する。したがって、反射光の強度を測定することにより、水位が上昇しているか否かを検知することができる。
また、水位を検知するセンサの周りに浮遊物(例えばゴミ、油脂又は砂等)が堆積するのを抑制する技術として、センサを保護する防波管の底板を遠隔操作で開閉させるようにした水位検知装置(例えば特許文献2)や、フロートケースとマイクロスイッチを組み合わせたフリクト方式の水位検知装置(例えば特許文献3)が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−164557号公報
【特許文献2】特開2007−78561号公報
【特許文献3】特開平9−288943号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の水位検知装置は、タンク内液体の水面上昇検知等への利用には適しているが、下水道や河川の水位検知に適用した場合には、フロートとケースの隙間に浮遊物が詰まってしまい、フロートの動きが鈍くなり、検知漏れを起こす虞がある。特許文献2に記載の水位検知装置は、センサ周りの堆積物を防波管の底板を開閉させることにより除去することができるが、底板を開閉させる遠隔操作手段を設けるために高価なシステムになってしまう上、遠隔操作用の電源を確保しなければならない。また、特許文献3に記載の水位検知装置は、フロート内部に検知機構を組み込む必要があるため装置が大型化し、またケーブルとチェーンに浮遊物が絡みつくことにより検知漏れを起こす虞がある。
【0005】
本発明は、上記課題を解決すべくなされたもので、下水道や河川の水位を検知する水位検知装置において、簡易な構造で、浮遊物の堆積により検知漏れが生じるのを効果的に防止できる技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に記載の発明は、光ファイバと、
磁界の強さに応じて前記光ファイバに出射する光の強度を制御するファラデー近接センサと、
前記ファラデー近接センサを収納するセンサケースと、
前記ファラデー近接センサにおける磁界の強さを変化させる磁石を内蔵したフロートと、
水位の上昇/下降に伴う前記フロートの昇降方向を規制するガイド部を備える水位検知装置であって、
この水位検知装置を設置面に取り付けるときの取付状態を決定する位置決め部を有し、
前記位置決め部に従って設置面に取り付けたときに、前記設置面から前記フロートまでの距離が、前記設置面から前記ガイド部までの距離より小さくなることを特徴とする。
【0007】
請求項2に記載の発明は、光ファイバと、
磁界の強さに応じて前記光ファイバに出射する光の強度を制御するファラデー近接センサと、
前記ファラデー近接センサを収納するセンサケースと、
前記ファラデー近接センサにおける磁界の強さを変化させる磁石を内蔵したフロートと、
水位の上昇/下降に伴う前記フロートの昇降方向を規制するガイド部と、
前記ファラデー近接センサ、前記センサケース、前記フロート及び前記ガイド部が一体的に固定される固定基板を備える水位検知装置であって、
前記固定基板から前記フロートまでの距離が、前記固定基板から前記ガイド部までの距離より小さいことを特徴とする。
【0008】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の水位検知装置において、前記設置面又は前記固定基板から前記フロートまでの距離が5mm以上であることを特徴とする。
【0009】
請求項4に記載の発明は、請求項1から3の何れか一項に記載の水位検知装置において、前記ガイド部が、前記フロートの外面に沿うように前記センサケースに吊設された3本以上の支柱で構成されていることを特徴とする。
【0010】
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の水位検知装置において、前記支柱で規定される多角形の一辺が前記フロートを横切り前記設置面又は前記固定基板に平行となるように、前記支柱が配置されていることを特徴とする。
【0011】
請求項6に記載の発明は、請求項1から5の何れか一項に記載の水位検知装置において、前記センサケースの外周に平坦面が形成されていることを特徴とする。
【0012】
請求項7に記載の発明は、請求項1から6の何れか一項に記載の水位検知装置において、前記ファラデー近接センサ、前記センサケース、前記フロート及び前記ガイド部を取り囲む、上下面が開放されたカバーを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明に係る水位検知装置よれば、センサ本体を設置面(又は固定基板)に取り付けたときに、フロートの昇降方向を規制するガイド部が設置面とフロートとの間に介在しないので、設置面とフロートとの間に浮遊物が堆積しにくくなる。したがって、簡易な構造で、浮遊物の堆積により検知漏れが生じるのを効果的に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】第1実施形態に係る水位検知装置の構成を示す斜視図である。
【図2】第1実施形態に係る水位検知装置の構成を示す底面図ある。
【図3】第1実施形態の水位検知装置を構成するセンサ本体の構成を示す図である。
【図4】ファラデー近接センサの原理を示す図である。
【図5】第2実施形態に係る水位検知装置の構成を示す斜視図である。
【図6】第2実施形態に係る水位検知装置の構成を示す底面図ある。
【図7】変形例1に係るセンサ本体の構成を示す図である。
【図8】変形例1のセンサ本体を適用した水位検知装置の構成を示す底面図である。
【図9】変形例2に係るセンサ本体の構成を示す図である。
【図10】変形例3に係るセンサ本体の構成を示す図である。
【図11】変形例4に係る水位検知装置の構成を示す図である。
【図12】変形例5に係る水位検知装置の構成を示す図である。
【図13】変形例5に係る水位検知装置の他の構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
[第1実施形態]
図1は第1実施形態に係る水位検知装置の構成を示す斜視図で、図2は水位検知装置の構成を示す底面図で、図3は第1実施形態の水位検知装置を構成するセンサ本体の構成を示す図である。
図1、2に示すように、水位検知装置100は、鞍型の止め具6により設置面(例えば下水道管渠壁面)Wに固定されるセンサ本体10と、センサ本体10を覆うように設置面Wに取り付けられるカバー1を備えて構成されている。例えば、センサ本体10は、止め具6の両端部に設けられたボルト穴にボルトを挿通して、このボルトを設置面Wに螺着することにより設置面Wに固定される。また、カバー1は、両端部に設けられたボルト穴にボルトを挿通して、このボルトを設置面Wに螺着することにより設置面Wに固定される。
【0016】
センサ本体10は、図3に示すように、光ファイバF、ファラデー近接センサ11、センサケース12、フロート13、支柱14を備えている。センサ本体10の全長(センサケース12の上面から支柱14の先端までの長さ)は、例えば200mmとされる。
【0017】
光ファイバFは、一端がファラデー近接センサ11に接続され、他端が光パルス試験装置(図示略)に接続されている。ファラデー近接センサ11は、磁界の強さに応じて光ファイバFに出射する光の強度を制御するものであり、円筒状のセンサケース12に下部が突出した状態で収納されている。
フロート13は、例えば、外径20mm、長さ60mmの円柱状部材で構成され、ファラデー近接センサ11と同軸上に配置されている。また、フロート13は、ファラデー近接センサ11における磁界の強さを変化させる磁石15を内蔵している。なお、フロート13は、磁力を発生するものであればよく、磁石15を内蔵する代わりに、フロート13の表面に磁性体をコーティングして磁化させたものを採用することもできる。
【0018】
センサケース12の底面には、フロート13の昇降方向を規制する3本の支柱14が周方向に等間隔(120°間隔)で吊設されている。支柱14の下側先端は、フロート13が抜け落ちるのを防止するために内側に向けて傾斜している。フロート13は、支柱14によってセンサ本体10から分離不能に支持され、水位の上昇/下降に伴い、支柱14に沿って昇降することとなる。
ここで、フロート13と支柱14とは2mm以上の間隙で離間させるのが望ましい。これにより、フロート13を安定した状態で自由に昇降させることができる。また、水位が昇降する際に、フロート13が上下方向以外に水平方向にも揺れ動くこととなり、フロート表面に付着した浮遊物が効率よく洗浄されるので、ヘドロの成長を抑制できる(自己洗浄効果)。
【0019】
このように、水位検知装置100においては、支柱14が、フロート13の外面に沿うようにセンサケース12に吊設された3本以上の支柱で構成されている。これにより、支柱14とフロート13との間に浮遊物が堆積するのを効果的に防止することができる。つまり、フロート13の周囲を壁体(例えば円筒状部材)で覆った場合、一度堆積した浮遊物は離脱しにくいが、フロート13を支柱14により支持することで、浮遊物が堆積しにくくなるとともに、堆積した浮遊物も自己洗浄効果により離脱しやすくなる。
【0020】
センサケース12の周面には、予め止め具6が固着されており、設置面Wに所定の状態でセンサ本体10が取り付けられるようになっている。つまり、止め具6が、センサ本体10を設置面Wに取り付けるときの取付状態を決定する位置決め部となる。
【0021】
支柱14の表面には、防汚材料からなる保護膜を形成するのが望ましい。例えば、防汚材料をテフロン(登録商標)で構成した場合は、テフロンの有する高い潤滑効果により支柱14の表面に浮遊物が付着しにくくなるので、フロート13と支柱14の間における浮遊物の堆積を効果的に低減させることができる。テフロンからなる保護膜は、例えば、支柱14に直接テフロンを焼き付けたり、テフロン製の熱収縮チューブをフロート13に被せて熱処理したりすることにより形成される。
また、防汚材料として銅めっきを採用した場合には、銅の有する殺菌効果により、支柱14の表面におけるヘドロの成長が抑制される。
【0022】
図4は、ファラデー近接センサの原理を示す図である。図4に示すように、ファラデー近接センサ11は、例えば、光パルス試験装置から出射され光ファイバFを介して入射された光Liを平行光にするコリメートレンズ111、特定の直線偏光だけを通過させる偏光子112、磁界の強さに応じて光の偏波面を回転させるファラデー素子113、ファラデー素子113を通過した光を反射する反射ミラー114を備えている。ファラデー素子113は、例えば、フロート13の上昇に伴い磁石15による磁界が印加されたときに光の偏波面を45°回転させるように構成されている。
【0023】
ファラデー近接センサ11において、ファラデー素子113に磁界が印加されると、偏光子112を通過した偏光の偏波面はファラデー素子113を通過する際に45°回転する。そして、この通過光は反射ミラー114で反射され、ファラデー素子113を再度通過する際にさらに45°回転する。つまり、ファラデー素子113に磁界が印加されると、光ファイバFから出射され偏光子112を通過した偏光の偏波面は結果として90°回転するため、復路で偏光子112に吸収され、光ファイバFには出射されない(反射光の強度が小さくなる)。
一方、ファラデー素子113に磁界が印加されなければ、偏光子112を通過した偏光の偏波面はファラデー素子113を通過する際に回転しないので、反射ミラー114で反射され、そのまま偏光子112を通過して反射光Lrとして光ファイバFに出射される(反射光の強度が大きくなる)。
【0024】
光パルス試験装置から光ファイバFに光パルスが入射されると、この入射光Liがファラデー近接センサ11の反射ミラー114で反射し、光ファイバFを介して光パルス試験装置に戻る。このときの反射光Lrの強度を計測することで下水道管渠内の水位の変動(水位が基準水位に到達したか否か)を検知することができる。
つまり、水位検知装置100において、下水道管渠内の水位が低いときはフロート13が上昇しないので、ファラデー素子113に磁界は印加されない。したがって、反射光Lrの強度が小さくなり、水位が基準水位以下であることが検知される。一方、下水道管渠内の水位が高くなるとフロート13が上昇し、ファラデー素子113に磁界が印加される。したがって、反射光Lrの強度が大きくなり、水位が基準水位以上となったことが検知される。
【0025】
第1実施形態では、位置決め部となる止め具6に従ってセンサ本体10を設置面Wに取り付けたときに、設置面Wからフロート13までの距離が、設置面Wから支柱14までの距離より小さくなるようにしている。すなわち、図2において、設置面Wとフロート13の間隙C1に支柱14が介在しないようにしている。
具体的には、図2に示すように、支柱14で規定される三角形の一辺がフロート13を横切り設置面Wに平行となるように、支柱14をセンサケース12に配置する。これにより、設置面Wからフロート13までの距離は、確実に設置面Wから支柱14までの距離より小さくなる。
【0026】
フロート13と設置面Wの間隙C1に支柱14が介在すると、そこに浮遊物が堆積してフロート13の昇降を妨げる虞があるが、本実施形態では、設置面Wとフロート13の間隙C1に支柱14が介在しないので、このような問題は生じない。
なお、フロート13の自己洗浄効果を考慮すると、フロート13と設置面Wの間隙C1が、5mm以上となるようにするのが望ましい。間隙C1は、設置面Wと接触することとなるセンサケース12の外径とフロート13の外径(支柱14の設置箇所)により制御される。
【0027】
なお、フロート13を支持する支柱14の本数は3本に限定されず、4本以上としてもよい。この場合も、支柱で規定される多角形の一辺(設置面Wに最も接近する一辺)がフロート13を横切り設置面Wに平行となるように支柱を配置することで、設置面Wからフロート13までの間隙に支柱は介在しない。
【0028】
水位検知装置100において、センサ本体10は、フロート13が3本の支柱14によってガイドされており、汚水の流れがフロート13に直接衝突する、すなわちフロート13に汚水中の浮遊物が堆積しやすい構造となっている。また、汚水の流れによってフロート13の昇降が影響を受けやすく、誤検知が発生する虞がある。
そこで、第1実施形態では、センサ本体10の周囲を覆うカバー1を設けることにより、センサ本体10を汚水の流れから保護している。これにより、フロート13表面における浮遊物の堆積が抑制されるので、浮遊物の堆積によりフロート13の昇降が妨げられるのを防止できる。
【0029】
カバー1は、例えば、強度に優れるステンレスや鉄などの金属材料で構成され、外周面が曲面状(例えば断面半円弧状)に形成されている。カバー1は、センサ本体10の側面のみを覆うように上下面が開放されており、汚水の流れが上下方向から流出入できるようになっている。
カバー1の寸法は、センサ本体10の寸法(フロート13の外径、センサ全長等)に応じて適宜設定される。例えば、フロート13の外径が20mm、センサ本体10の全長が200mmの場合には、カバー1の内径を60mm、高さを250mmに設定するとよい。そして、設置面Wに取り付けたときに、センサ本体10がカバー1に内包されるように、それぞれの取付高さが調整される。これにより、カバー1によってセンサ本体10を効果的に保護することができる。
【0030】
また、センサ本体10及びカバー1は、両者の間隙がほぼ均等となるように、それぞれ設置面Wに取り付けられる。このとき、センサ本体10(特にフロート13)とカバー1との間に浮遊物が堆積しないように、センサ本体10とカバー1の間隙(最も狭い部分)は20mm以上とするのが望ましい。下水道管渠内に設置する場合には、下水道管渠の大きさを考慮して、汚水の流れが著しく妨げられないように、センサ本体10とカバー1の間隙は500mm以下とする。
【0031】
水位検知装置100において、カバー1によって汚水の流れが阻害されて乱流が発生すると、カバー1内に汚水が流れ込み、フロート13の昇降が不安定になるため、水位を正確に検知することが困難となる。本実施形態では、カバー1の外周面を曲面状に形成することにより、汚水の流れが曲面に沿って流線型状に進行するようにしているので、汚水の流れが阻害されることに伴い不具合が発生するのを防止できる。
【0032】
このように、第1実施形態の水位検知装置100(センサ本体10)は、光ファイバFと、磁界の強さに応じて光ファイバFに出射する光の強度を制御するファラデー近接センサ11と、ファラデー近接センサ11を収納するセンサケース12と、ファラデー近接センサ11における磁界の強さを変化させる磁石15を内蔵したフロート13と、水位の上昇/下降に伴うフロート13の昇降方向を規制する支柱(ガイド部)14を備えている。
そして、この水位検知装置100を設置面Wに取り付けるときの取付状態を決定する止め具(位置決め部)6を有し、止め具6に従って設置面Wに取り付けたときに、設置面Wからフロート13までの距離が、設置面Wから支柱14までの距離より小さくなるようにしている。
【0033】
水位検知装置100によれば、設置面Wに取り付けたときに、フロート13の昇降方向を規制する支柱14が、設置面Wとフロート13との間に介在しないので、設置面Wとフロート13との間に浮遊物が堆積しにくくなる。したがって、簡易な構造で、浮遊物の堆積により検知漏れが生じるのを効果的に防止できる。
実際に、水位検知装置100を下水道管渠内に取り付け、長期間の水位検知を試験したところ、フロート13の周囲に浮遊物が堆積することによる検知漏れは生じていない。
【0034】
[第2実施形態]
図5は第2実施形態に係る水位検知装置の構成を示す斜視図で、図6は水位検知装置の構成を示す底面図ある。図5、6において、第1実施形態の水位検知装置100の構成要素と同一の構成要素には同一の符号を付し、重複する説明については省略する。
図5、6に示すように、水位検知装置200は、設置面(例えば下水道管渠壁面)Wに固定される固定基板3と、固定基板3に一体的に固定されるセンサ本体10と、センサ本体10を覆うように固定基板3を介して設置面Wに取り付けられるカバー1を備えて構成されている。第2実施形態では、第1実施形態のようにセンサ本体10を設置面Wに直接取り付けるのではなく、予め固定基板3に固定しておく。
例えば、センサ本体10は、止め具6の両端部に設けられたボルト穴にボルト(図示略)を挿通して、このボルトを固定基板3に螺着することにより固定基板3に固定される。また、カバー1は、予め固定基板3に溶接などにより固着されている。センサ本体10及びカバー1が固定された固定基板3は、例えば、両端部に設けられたボルト穴にカバー1のボルト穴を介してボルトを挿通して、このボルトを設置面Wに螺着することにより設置面Wに固定される。
【0035】
第2実施形態では、固定基板3からフロート13までの距離が、固定基板3から支柱14までの距離より小さくなるように、センサ本体10を固定基板3に取り付ける。すなわち、図6において、固定基板3とフロート13の間隙C1に支柱14が介在しないようにしている。
【0036】
このように、第2実施形態の水位検知装置100(センサ本体10)は、光ファイバFと、磁界の強さに応じて光ファイバFに出射する光の強度を制御するファラデー近接センサ11と、ファラデー近接センサ11を収納するセンサケース12と、ファラデー近接センサ11における磁界の強さを変化させる磁石15を内蔵したフロート13と、水位の上昇/下降に伴うフロート13の昇降方向を規制する支柱(ガイド部)14と、センサ本体10(ファラデー近接センサ11、センサケース12、フロート13及び支柱14)が一体的に固定される固定基板3を備えている。そして、固定基板3からフロート13までの距離が、固定基板3から支柱14までの距離より小さくなるようにしている。
【0037】
水位検知装置200によれば、フロート13の昇降方向を規制する支柱14が、固定基板3とフロート13との間に介在しないので、固定基板3とフロート13との間に浮遊物が堆積しにくくなる。したがって、簡易な構造で、浮遊物の堆積により検知漏れが生じるのを効果的に防止できる。
また、水位検知装置200では、センサ本体10とカバー1が位置決めされた状態で固定基板3に取り付けられるので、設置作業が格段に容易になるとともに、製造段階でセンサ本体10及びカバー1の取付状態を容易に調整することができる。
【0038】
以下では、第1実施形態又は第2実施形態におけるセンサ本体10の変形例について説明する。
[変形例1]
図7は、変形例1に係るセンサ本体の構成を示す図である。変形例1に係るセンサ本体20の基本構成は、センサ本体10とほぼ同様であるので説明を省略する。図7において、センサ本体10の構成要素と同一又は対応する構成要素には20番台で置き換えた符号を付している。
変形例1では、センサケース22の外周に平坦面22aが形成されており、センサ本体20を設置面Wに取り付けるときに、この平坦面22aが設置面W(又は固定基板3)に接触するようになっている(図8参照)。変形例1のセンサ本体20を第1実施形態に適用する場合、センサケース22の平坦面22aが、センサ本体20を設置面Wに取り付けるときの取付状態を決定する位置決め部となる。
【0039】
3本の支柱24は、この平坦面22aを基準としてセンサケース12に配置されることとなる。すなわち、平坦面22aが設置面W(又は固定基板3)に一致するので、平坦面22aからフロート13までの距離が、平坦面22aから支柱14までの距離より小さくなるように、支柱24がセンサケース12に配置される。
センサケース12をこのような構成とすることで、センサ本体20が所定の取付状態となるように簡単に位置決めできるとともに、安定した取付状態を保持できる。なお、第1実施形態における止め具6は、予めセンサケース12に固着しておいてもよいが、位置決め部としては必ずしも必要ではない。
【0040】
[変形例2]
図9は、変形例2に係るセンサ本体の構成を示す図である。変形例2に係るセンサ本体30の基本構成は、センサ本体10とほぼ同様であるので説明を省略する。図9において、センサ本体10の構成要素と同一又は対応する構成要素には30番台で置き換えた符号を付している。
変形例2では、フロート33の昇降方向を規制するガイド部が、3本の支柱34と、支柱34の下端に固着されたリング部材36で構成されており、リング部材36によってフロート33が抜け落ちるのを防止している。
かかる構成によれば、支柱34がセンサケース32とリング部材36によって上下で固定されることとなるので、汚水の流れ等により支柱34が変形するのを防止できる。したがって、支柱34の変形に伴いフロート33が脱落するのを確実に防止できる。
【0041】
[変形例3]
図10は、変形例3に係るセンサ本体の構成を示す図である。変形例3に係るセンサ本体40の基本構成は、センサ本体10とほぼ同様であるので説明を省略する。図10において、センサ本体10の構成要素と同一又は対応する構成要素には40番台で置き換えた符号を付している。
変形例3では、フロート43の昇降方向を規制するガイド部が、ファラデー近接センサ41の中心軸上に配設された1本の支柱44と、支柱44の下端に固着された円板部材46で構成されている。支柱44は、センサケース42に吊設された円板状の中間板47に取り付けられている。また、フロート43は中空円筒状に形成され、フロート43の中空部に支柱44が挿通されている。
かかる構成によれば、設置面W(又は固定基板3)とフロート43の間隙には明らかに支柱44が介在しないので、設置面Wとフロート43との間に浮遊物が堆積しにくくなる。
【0042】
以下では、第1実施形態又は第2実施形態におけるカバー1の変形例について説明する。
[変形例4]
図11は、変形例4に係る水位検知装置の構成を示す図である。
第1実施形態では、カバー1の外周面を断面半円弧状に形成しているが、変形例4の水位検知装置110では、カバー2の外周面を断面コ字状に形成している。カバー2においては、側面2a,2bが汚水の流れに対して傾斜して形成されているので、汚水の流れがカバー2に衝突したときの乱流の発生が抑制される。したがって、汚水の流れが阻害されることに伴い不具合が発生するのを防止できる。なお、カバー2は、第2実施形態の水位検知装置200においても適用できる。
【0043】
[変形例5]
図12、13は、変形例5に係る水位検知装置の構成を示す図である。
変形例5の水位検知装置210では、第2実施形態におけるカバー1と固定基板3を一体化した円筒形のカバー4を用いている。カバー4は、例えば、鞍型の止め具(図示略)により設定面に固定される。
図12では、カバー4の内面に止め具6によってセンサ本体10を取り付けている。かかる構成によれば、カバー4の部品加工がほとんど不要であり、汎用のパイプを適用することもできる。また、図13に示すように、カバー4の略中央に梁5を横架し、これに止め具6によってセンサ本体10を取り付けるようにしてもよい。カバー4の内面とフロート13の間隙が大きくなるので、浮遊物の堆積を効果的に防止できる。
【0044】
変形例4,5に示す水位検知装置110,210においても、変形例1〜3に示すセンサ本体20〜40を適用することができる。
【0045】
以上、本発明者によってなされた発明を実施形態に基づいて具体的に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0046】
1 カバー
6 止め具
10 センサ本体
11 ファラデー近接センサ
12 センサケース
13 フロート
14 支柱
15 磁石
100 水位検知装置
F 光ファイバ
【特許請求の範囲】
【請求項1】
光ファイバと、
磁界の強さに応じて前記光ファイバに出射する光の強度を制御するファラデー近接センサと、
前記ファラデー近接センサを収納するセンサケースと、
前記ファラデー近接センサにおける磁界の強さを変化させる磁石を内蔵したフロートと、
水位の上昇/下降に伴う前記フロートの昇降方向を規制するガイド部を備える水位検知装置であって、
この水位検知装置を設置面に取り付けるときの取付状態を決定する位置決め部を有し、
前記位置決め部に従って設置面に取り付けたときに、前記設置面から前記フロートまでの距離が、前記設置面から前記ガイド部までの距離より小さくなることを特徴とする水位検知装置。
【請求項2】
光ファイバと、
磁界の強さに応じて前記光ファイバに出射する光の強度を制御するファラデー近接センサと、
前記ファラデー近接センサを収納するセンサケースと、
前記ファラデー近接センサにおける磁界の強さを変化させる磁石を内蔵したフロートと、
水位の上昇/下降に伴う前記フロートの昇降方向を規制するガイド部と、
前記ファラデー近接センサ、前記センサケース、前記フロート及び前記ガイド部が一体的に固定される固定基板を備える水位検知装置であって、
前記固定基板から前記フロートまでの距離が、前記固定基板から前記ガイド部までの距離より小さいことを特徴とする水位検知装置。
【請求項3】
前記設置面又は前記固定基板から前記フロートまでの距離が5mm以上であることを特徴とする請求項1又は2に記載の水位検知装置。
【請求項4】
前記ガイド部が、前記フロートの外面に沿うように前記センサケースに吊設された3本以上の支柱で構成されていることを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載の水位検知装置。
【請求項5】
前記支柱で規定される多角形の一辺が前記フロートを横切り前記設置面又は前記固定基板に平行となるように、前記支柱が配置されていることを特徴とする請求項4に記載の水位検知装置。
【請求項6】
前記センサケースの外周に平坦面が形成されていることを特徴とする請求項1から5の何れか一項に記載の水位検知装置。
【請求項7】
前記ファラデー近接センサ、前記センサケース、前記フロート及び前記ガイド部を取り囲む、上下面が開放されたカバーを備えることを特徴とする請求項1から6の何れか一項に記載の水位検知装置。
【請求項1】
光ファイバと、
磁界の強さに応じて前記光ファイバに出射する光の強度を制御するファラデー近接センサと、
前記ファラデー近接センサを収納するセンサケースと、
前記ファラデー近接センサにおける磁界の強さを変化させる磁石を内蔵したフロートと、
水位の上昇/下降に伴う前記フロートの昇降方向を規制するガイド部を備える水位検知装置であって、
この水位検知装置を設置面に取り付けるときの取付状態を決定する位置決め部を有し、
前記位置決め部に従って設置面に取り付けたときに、前記設置面から前記フロートまでの距離が、前記設置面から前記ガイド部までの距離より小さくなることを特徴とする水位検知装置。
【請求項2】
光ファイバと、
磁界の強さに応じて前記光ファイバに出射する光の強度を制御するファラデー近接センサと、
前記ファラデー近接センサを収納するセンサケースと、
前記ファラデー近接センサにおける磁界の強さを変化させる磁石を内蔵したフロートと、
水位の上昇/下降に伴う前記フロートの昇降方向を規制するガイド部と、
前記ファラデー近接センサ、前記センサケース、前記フロート及び前記ガイド部が一体的に固定される固定基板を備える水位検知装置であって、
前記固定基板から前記フロートまでの距離が、前記固定基板から前記ガイド部までの距離より小さいことを特徴とする水位検知装置。
【請求項3】
前記設置面又は前記固定基板から前記フロートまでの距離が5mm以上であることを特徴とする請求項1又は2に記載の水位検知装置。
【請求項4】
前記ガイド部が、前記フロートの外面に沿うように前記センサケースに吊設された3本以上の支柱で構成されていることを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載の水位検知装置。
【請求項5】
前記支柱で規定される多角形の一辺が前記フロートを横切り前記設置面又は前記固定基板に平行となるように、前記支柱が配置されていることを特徴とする請求項4に記載の水位検知装置。
【請求項6】
前記センサケースの外周に平坦面が形成されていることを特徴とする請求項1から5の何れか一項に記載の水位検知装置。
【請求項7】
前記ファラデー近接センサ、前記センサケース、前記フロート及び前記ガイド部を取り囲む、上下面が開放されたカバーを備えることを特徴とする請求項1から6の何れか一項に記載の水位検知装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2012−73120(P2012−73120A)
【公開日】平成24年4月12日(2012.4.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−218234(P2010−218234)
【出願日】平成22年9月29日(2010.9.29)
【出願人】(000005290)古河電気工業株式会社 (4,457)
【出願人】(000220675)東京都下水道サービス株式会社 (98)
【出願人】(500343371)社団法人日本下水道光ファイバー技術協会 (1)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年4月12日(2012.4.12)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年9月29日(2010.9.29)
【出願人】(000005290)古河電気工業株式会社 (4,457)
【出願人】(000220675)東京都下水道サービス株式会社 (98)
【出願人】(500343371)社団法人日本下水道光ファイバー技術協会 (1)
【Fターム(参考)】
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