説明

水栓装置

【課題】飲用水に洗浄液が混ざることを確実に防止でき、しかも小型化やデザイン性の向上を実現できる水栓装置を提供する。
【解決手段】飲用水を吐出する飲用水吐出部6aと洗浄液を吐出する洗浄液吐出部6bとが並べて突設される。飲用水吐出部6a又は洗浄液吐出部6bのうち少なくとも一方、またはその間に撥水性皮膜処理がなされる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は水を吐出する吐出部と洗浄液を吐出する吐出部が設けられた水栓装置に関する。
【背景技術】
【0002】
水を吐出する水用吐出部と洗浄液を吐出する洗浄液吐出部が設けられた水栓装置が特許文献1により知られている。この水栓装置は両吐出部が互いに離間するよう並べて突設されており、水用吐出部に洗浄液が付着し難い構造となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第2957396号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、特許文献1に示すような水用吐出部と洗浄用吐出部を備えた水栓装置にあっては、水用吐出部から飲用水を吐出する場合がある。この場合、例えば使用後において洗浄液吐出部に付着した洗浄液が表面張力によって水栓装置の外面を伝わり、水用吐出部側に流れて水用吐出部が汚されることを確実に防止する必要がある。この対策としては、例えば両吐出部を大きく離間して配置したり、両吐出部の突出長を長くする等が考えられるが、このようにすると水栓装置の大型化やデザイン性の低下を招く恐れがある。
【0005】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであって、飲用水に洗浄液が混ざることを確実に防止でき、しかも小型化やデザイン性の向上を実現できる水栓装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために本発明の第一の水栓装置は、飲用水を吐出する飲用水吐出部6aと洗浄液を吐出する洗浄液吐出部6bとが並べて突設され、飲用水吐出部6a又は洗浄液吐出部6bのうち少なくとも一方、またはその間に撥水性皮膜処理がなされていることを特徴とする。
【0007】
このように飲用水吐出部6a又は洗浄液吐出部6b、あるいはその間に撥水性皮膜処理を施すことにより、使用後においてこれらの部位の水切れ性を向上することができ、使用後において洗浄液吐出部6bに付着した飲用水が表面張力によりノズル15の外面を伝って飲用水吐出部6aに至ったり、洗浄液吐出部6bに付着した飲用水と飲用水吐出部6aに付着した飲用水とが表面張力により周囲の外面を伝って繋がり、結果的に飲用水吐出部6aが洗浄液で汚されたりすることを防止することができる。したがって、飲用水吐出部6aが洗浄液で汚されることを確実に防止でき、飲用水吐出部6aからはより安全な飲用水を吐出することができる。また、このように撥水性皮膜処理を施すことにより、飲用水吐出部6aが洗浄液で汚されることを防止するので、飲用水吐出部6aと洗浄液吐出部6bとを比較的近い位置に配置したり、飲用水吐出部6aや洗浄液吐出部6bの突出長を短くして、水栓装置1を小型化したり、デザイン性を向上したりできる。
【0008】
また、本発明の第二の水栓装置は、飲用水を吐出する飲用水吐出部6aと洗浄液を吐出する洗浄液吐出部6bとが並べて下方に向けて突設され、飲用水吐出部6aの吐出口23が形成された先端面又は洗浄液吐出部6bの吐出口24が形成された先端面のうち少なくともいずれか一方を、他方の吐出部と反対側に向けて下り傾斜させたことを特徴とする。
【0009】
このように飲用水吐出部6aの先端面又は洗浄液吐出部6bの先端面を他方の吐出部と反対側に向けて下り傾斜させることにより、使用後における飲用水吐出部6aに付着した飲用水又は洗浄液吐出部6に付着した洗浄液が傾斜に沿って他方の吐出部から離れる方向に向かって流れ落ちやすくなり、これによって飲用水吐出部6aが洗浄液で汚される等することを防止することができる。また、このように飲用水吐出部6aの先端面又は洗浄液吐出部6bの先端面を傾斜させることにより飲用水吐出部6aが洗浄液で汚されることを防止するので、飲用水吐出部6aと洗浄液吐出部6bとを比較的近い位置に配置する等でき、水栓装置1を小型化したり、デザイン性を向上したりできる。
【0010】
また、前記第一及び第二の水栓装置にあっては、飲用水を飲用水吐出部6aと洗浄液吐出部6bのいずれか一方に切り替えて供給する切替手段と、洗浄液吐出部6b側に供給された飲用水に洗剤を供給する洗剤供給部を備えていることが好ましい。
【0011】
この場合、洗剤供給部にて飲用水に洗剤を混合して洗浄液吐出部6bから吐出される洗浄液にすることができ、供給された飲用水を飲用水吐出部6aから吐出される飲用水としてだけではなく、浄液吐出部6bから吐出される洗浄液としても利用することができる。
【発明の効果】
【0012】
本発明にあっては、飲用水に洗浄液が混ざることを確実に防止でき、しかも小型化やデザイン性の向上を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の実施の形態の一例のカランを示す側断面図である。
【図2】同上の水栓装置の説明図である。
【図3】同上のノズルの断面図である。
【図4】同上のノズルの先端部を示し、(a)は底面図であり、(b)は正面図である。
【図5】同上の切替手段を示す説明図である。
【図6】他例のノズルの先端部を示し、(a)は底面図であり、(b)は正面図である。
【図7】更に他例のノズルの先端部を示し、(a)は底面図であり、(b)は正面図である。
【図8】湯水混合部を備えた水栓装置を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて説明する。本実施形態の一例の水栓装置1は、図2のように流し台2に設けられ、飲用水と洗浄液のうち選択されたものをシンク3に吐出できるものである。
【0015】
水栓装置1は、上水道から飲用水が供給される給水路5を備えており、給水路5の下流端には飲用水を吐出する飲用水吐出部6aと洗浄液を吐出する洗浄液吐出部6bとが設けられている(図4参照)。
【0016】
給水路5の流し台2の内部に通された上流部には、上流側から順に止水栓7、逆止弁8、定流量弁9、及び電磁弁からなる開閉弁10が設けられている。
【0017】
給水路5の下流部は、シンク3の周縁部上に立設されたカラン11で構成されている。カラン11は、図1に示すように上流側から順に設けられた縦管部12、横管部13、及びノズル15で構成されている。
【0018】
横管部13は縦管部12の上端部から前方に向けて突設され、ノズル15は横管部13の前端部から下方に向けて突出するよう設けられている。なお、ノズル15は横管部13に対して所定の可動範囲で首振り自在に設けられるものであってもよいし、固定的に設けられるものであってもよい。
【0019】
縦管部12の下部には給水路5を流れる水の量を調節するための電動弁16が設けられている。電動弁16及び開閉弁10の動作は流し台2に内装された制御部17によって制御される。縦管部12の下部には操作部18が設けられており、操作部18の操作情報は電気信号として制御部17に伝えられる。操作部18を操作することで、電動弁16の開度を調節して下流側に供給される水量を調節したり、開閉弁10の開閉を切り替えて吐出部6a、6bからの吐水の有無を切り替えたりすることができるようになっている。
【0020】
図1に示すように略鉛直な縦管部12の上端部にはフロート弁からなる大気開放弁19が設けられている。大気開放弁19は、開閉弁10が開いて給水路5に水が流れているときには上昇して縦管部12に形成された大気開放孔20を閉塞する。また、開閉弁10が閉じられると、大気開放弁19は下降して大気開放孔20を開放し、これによって給水路5における大気開放孔20の下流側に残った水が飲用水吐出部6a又は洗浄液吐出部6bから排出される。
【0021】
ノズル15は略円柱状の外形を有し、着脱自在の洗剤タンク21を備えている。洗剤タンク21には開閉自在な蓋22が設けられており、蓋22を開いて洗剤タンク21に洗剤を補充できるようになっている。
【0022】
図4に示すように飲用水吐出部6aと洗浄液吐出部6bはノズル15の下端部に左右方向に並べて設けられている。両吐出部6a、6bは円筒状であってノズル15から下方に向けて突設されており、両吐出部6a、6bの間に隙間が形成されるよう離間して設けられている。また、両吐出部6a、6bの突出長さは略同じである。
【0023】
このうち飲用水吐出部6aは飲用水をストレート吐水するものであり、その下端部(先端部)には飲用水吐出口23として下方に開口する一個の円孔が形成されている。また、洗浄液吐出部6bは洗浄液をシャワー状に吐出するものであり、その下端部(先端部)には洗浄液吐出口24として飲用水吐出口23よりも小径の下方に開口する多数の孔24aが形成されている。
【0024】
図1及び図3に示すようにノズル15の内部には、給水路5の下流側の端部を構成する吐出路25が形成されている。吐出路25は、横管部13と飲用水吐出部6aを連通接続する飲用水路25aと、飲用水路25aから分岐して飲用水路25aと洗浄液吐出部6bとを連通接続する洗浄用水路25bとで構成されている。
【0025】
飲用水路25aと洗浄用水路25bとに分岐する分岐点26よりも下流側の吐出路25には、切替手段として図5に示す切替弁28が設けられている。切替弁28は、上流側から供給された飲用水を飲用水路25a側又は洗浄用水路25b側のいずれに供給するかを切り替えるものである。切替弁28はスライド弁で構成され、手動により図5に示す矢印方向にスライドさせることで、飲用水路25a側を閉じて洗浄用水路25bに飲用水を供給可能とした図5(a)に示す状態と、洗浄用水路25b側を閉じて飲用水路25aに飲用水を供給可能とした図5(b)に示す状態とに切り替えられるようになっている。
【0026】
飲用水路25aに供給された飲用水はそのまま飲用水吐出口23から下方のシンク3に向けて吐出される。他方、洗浄用水路25bに供給された飲用水は、以下に説明するように気泡及び洗剤、あるいは気泡のみが混入されて、洗浄液として洗浄液吐出口24から吐出される。
【0027】
洗浄用水路25bの分岐点26よりも下流側には、図3に示すように下流側程流路面積が小さくなった絞り部29が形成され、絞り部29の下流側は負圧発生部30となっている。負圧発生部30には、洗浄用水路25bを外部に連通させる外気取込口31が形成されている。洗浄用水路25bに飲用水が流れたときには、負圧発生部30において負圧が発生し、これにより図3の紙面右側の矢印で示すように外気が外気取込口31から洗浄用水路25bに供給される。つまり、負圧発生部30は気体を混入する気体混入部を構成している。
【0028】
洗浄用水路25bにおける負圧発生部30の下流側には、洗浄水の流れ方向において流路面積を小さくした後に大きくした減圧・加圧部32が形成されている。減圧・加圧部32を流れる水は圧力変動が生じるため、前記負圧発生部30で混入された空気からなる気泡が剪断されて微細化される。
【0029】
また、減圧・加圧部32には前記洗剤タンク21が洗剤供給路33を介して接続されている。洗剤供給路33にはノズル15に設けられた弁操作部36(図2参照)により手動操作される弁35が設けられている。洗浄用水路25bに水が流れているときに弁操作部36を操作して弁35を開くと、減圧・加圧部32で発生する負圧により、図3の紙面左側の矢印で示すように洗剤タンク21内の洗剤が洗剤供給路33を介して洗浄用水路25bに供給され、前記気泡を含む飲用水に洗剤が混合される。つまり、本例では気泡を微細化する手段となる減圧・加圧部32によって飲用水に洗剤を供給する洗剤供給部が構成されている。
【0030】
水栓装置1は、開閉弁10を開いた状態で切替弁28を切り替えることで、飲用水吐出口23から飲用水を吐出する状態と、洗浄液吐出口24から洗浄液を吐出する状態とに切り替えることができる。
【0031】
また、前記洗浄液吐出口24から吐出される洗浄液は、弁35の開閉を切り替えることにより、洗剤及び微細化された気泡を含む洗浄液と微細化された気泡のみを含む洗浄液のいずれかに変更することができる。このうち、洗剤及び気泡を含む洗浄液にあっては、洗剤の洗浄力と気泡の効果により洗浄効果が高められているため、食器等の被洗浄物を綺麗に洗浄するのに特に有効である。また、気泡のみを含む洗浄液を吐出する場合には、洗剤を消費することなく、洗浄効果の高い気泡を含んだ水で被洗浄物を綺麗に洗浄することができ、経済的である。
【0032】
ここで、本例の水栓装置1にあっては、各吐出部6a、6bに撥水性皮膜処理を施している。なお、この撥水性皮膜処理は各吐出部6a、6bの下面、外周面、内面の全てに施してもよく、また、これらのうち選択された1乃至複数の箇所に撥水性皮膜処理を施してもよい。また、これらに加えて、吐出部6a、6bが突設されたノズル15の下面にも撥水性皮膜処理を施してもよい。また、これらに代えて、吐出部6a、6bが突設されたノズル15の下面のうち、吐出部6aと吐出部6bの間の部分のみに、撥水性皮膜処理を施してもよい。
【0033】
このように撥水性皮膜処理を施すことにより、開閉弁10を閉じて飲用水や洗浄液の吐出を停止した時における各吐出部6a、6bの水切れ性を向上することができる。このため、例えば使用後において洗浄液吐出部6bに付着した飲用水が表面張力によりノズル15の外面を伝って飲用水吐出部6aに至ったり、洗浄液吐出部6bに付着した飲用水と飲用水吐出部6aに付着した飲用水とが表面張力により周囲の外面を伝って繋がり、結果的に飲用水吐出部6aが洗浄液で汚されたりすることを確実に防止することができ、これによって飲用水吐出部6aから安全な飲用水を吐出することができる。また、このように撥水性皮膜処理を施すことにより、飲用水吐出部6aが洗浄液で汚されることを防止するので、飲用水吐出部6aと洗浄液吐出部6bとを比較的近い位置に配置したり、飲用水吐出部6aや洗浄液吐出部6bの突出長を短くして、水栓装置1の小型化や、デザイン性の向上を実現できる。
【0034】
なお、本例では飲用水吐出部6a及び洗浄液吐出部6bに撥水性皮膜処理を施したが、飲用水吐出部6a又は洗浄液吐出部6bのいずれか一方にのみ撥水性皮膜処理を施してもよいものとする。
【0035】
また、本例の水栓装置1は気泡を含む飲用水に洗剤を混合するものであるが、飲用水に洗剤を供給した後に気泡となる気体を混合するものであってもよい。
【0036】
次に上記一例とは異なる他例の水栓装置1について説明する。なお以下の説明では一例と同一の構成については同一の番号を付与し、重複する説明は省略する。
【0037】
一例の水栓装置1にあっては、図4に示すように飲用水吐出部6a及び洗浄液吐出部6bの夫々の下端面を略水平としたが、本例の水栓装置1にあっては、図6に示すように飲用水吐出部6aの飲用水吐出口23が形成された下端面(先端面)を洗浄液吐出部6bと反対側に向けて徐々に下り傾斜する傾斜面37としてあり、飲用水吐出部6aの突出長が洗浄液吐出部6bから離れるに従って短くなるようにしている。
【0038】
このように飲用水吐出部6aの下端面を傾斜させることで、使用後における飲用水吐出部6aに付着した飲用水が傾斜面37に沿って他方の洗浄液吐出部6から離れる方向に向かって流れ落ちやすくなり、これによって飲用水吐出部6aが洗浄液で汚される等することを確実に防止することができる。
【0039】
なお、図6では洗浄液吐出部6bの下端面(先端面)を水平としたが、同面を図7のように飲用水吐出部6aと反対側に向けて徐々に下り傾斜する傾斜面38としてもよい。また、図6とは逆に、洗浄液吐出部6bの下端面を水平とすると共に洗浄液吐出部6bの下端面を図7と同様の傾斜面38としてもよい。さらに本例では一例と同様に飲用水吐出部6aや洗浄液吐出部6bに撥水性皮膜処理を施してもよいし、施さなくてもよい。
【0040】
また、前記各例は図8に示す水栓装置1に適用してもよく、以下、この水栓装置1について説明する。なお以下の説明では前記各例の水栓装置1と同一の構成については同一の番号を付与し、重複する説明は省略する。
【0041】
図8に示す水栓装置1は、給水路5に湯水混合部39が設けられており、湯水混合部39よりも上流側の給水路5は水用配管40と湯用配管41とで構成されている。水用配管40には上水道から常温の飲用水が供給され、湯用配管41には給湯器を通して加熱された高温の飲用水が供給され、これら飲用水を湯水混合部39にて混合して温度調節された飲用水を給水路5の下流側に供給するものである。
【0042】
カラン11の縦管部12の下部にはレバーからなる手動操作部42が設けられており、手動操作部42を操作することにより、湯水混合部39にて混合される湯と水の混合比及び混合された水の下流側への供給量を手動で調節できるようになっている。
【0043】
逆止弁8及び定流量弁9は湯水混合部39よりも下流側に設けられている。また、湯水混合部39が給水路5の下流側への飲用水の供給の有無及び供給量を変更する機能を有するため、本例の水栓装置1にあっては開閉弁10及び電動弁16が設けられていない。
【符号の説明】
【0044】
1 水栓装置
6a 飲用水吐出部
6b 洗浄液吐出部
15 ノズル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
飲用水を吐出する飲用水吐出部と洗浄液を吐出する洗浄液吐出部とが並べて突設され、飲用水吐出部又は洗浄液吐出部のうち少なくとも一方、またはその間に撥水性皮膜処理がなされていることを特徴とする水栓装置。
【請求項2】
飲用水を吐出する飲用水吐出部と洗浄液を吐出する洗浄液吐出部とが並べて下方に向けて突設され、飲用水吐出部の吐出口が形成された先端面又は洗浄液吐出部の吐出口が形成された先端面のうち少なくともいずれか一方を、他方の吐出部と反対側に向けて下り傾斜させたことを特徴とする水栓装置。
【請求項3】
飲用水を飲用水吐出部と洗浄液吐出部のいずれか一方に切り替えて供給する切替手段と、洗浄液吐出部側に供給された飲用水に洗剤を供給する洗剤供給部を備えていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の水栓装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate