説明

水浮遊成型体

【課題】 従来の浴槽で使う成型体は、使用中の安全性や廃棄処理などに加え、少量多品種の製品を容易に製造し、供給することが難しいなどの問題点がある。
【解決手段】 ワックスや天然樹脂、合成重合体を材料としてなる水浮遊成型体であって、その成型体の底部に推進性成形物の収納部を設け、水に接触して気体発生物質あるいは気体発生物質と薬効物質、香料、着色剤から選ばれた物質とでなる推進性成形物を収納し、その成形物挿着口兼成形物からの発生物噴出口を成型体後部に設け、成形物が水と接触して発生する気体の噴出により推進する構成の水浮遊成型体である。更に、成型体の水浮遊上部に発光体装着部を設けて照明と共に癒しの効果を得る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、水槽や浴槽、あるいは池や沼、川などに浮かべて水遊びに用いたり、風情を楽しんだり、また、例えば、浴槽に浮かべて薬効物質などを水中に溶出分散させるのに用いることができ、使用時の安全性を考慮した水浮遊成型体に関するものである。更に、使用済み成型体廃棄物は回収して燃料に利用することもできる水浮遊成型体である。
【背景技術】
【0002】
従来、水遊びで用いる成型体として、ワックス又はワックス系重合体を除く天然樹脂や合成重合体を単独又は混用して加工成型した製品であったり、また、金属を所望の形状に加工成型した水浮遊性の成型体、例えば、アヒル等の水鳥、金魚、鯨、魚や蛸、蟹などの水中動物様の成型体、あるいは船舶様の形状をした成型体に、水に接して気体を発生する固形物質や気体発生物質を含む固形入浴剤を装着し、その固形物質が水中で溶解する際に発生する炭酸ガスなどの気体を推進力として浴槽内を走り回るもの、あるいは水中に沈下・浮上を繰り返すものなどが提案されている
【特許文献1】。そうした従来の水に接して気体を発生する固形物質を装着する成型体としては、例えば、成型体底部に水に接して気体を発生する固形物質収納室を設け、その底部にある多穴状の扉となる蓋を開けて固形入浴剤を挿着し、その固形物質から発生した気体を収納室上部の気体噴出口から噴出させて推進力とするもの
【特許文献2】
【特許文献3】、玩具仕様の浮きの下に発泡性入浴剤を入れるネット状袋を設け、そのネット状袋に入浴剤を入れて使用し、炭酸ガスの噴出力で水面を移動させる玩具
【特許文献4】などが提案されている。
【特許文献1】実開昭63−109198号公報
【特許文献2】特開平9−276558号公報
【特許文献3】特開平9−294797号公報
【特許文献4】特開2003−103064号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来の水に浮かべて遊ぶ成型体は、成型体の底部や腹部に設けた収納部に気体発生物質を含む入浴剤や成形物を収納し、その収納した固形物質が水中に溶解拡散する際に発する炭酸ガスなどの気体を推進力として成型体が走り回り、浮き沈みを繰り返す機構の玩具である。これらの水に浮かべて使用する成型体は比重の比較的小さい素材、例えば、ポリプロピレン系やポリエチレン系などの素材、ポリエステル系素材などを主材とした合成重合体で造られたもの、また、水中で沈下・浮上を繰り返すものにあっては、例えば、ABS系重合体や合成ゴム、あるいは充填剤や無機系顔料等を配合したポリオレフィン系重合体やポリエステル系重合体など、比較的比重を高くした重合体を材料として造られている。こうした材料を用いた成型加工法では、通常多額の設備投資費が必要になる。また、これらの設備で少量多品種の製品を造るためには、更に多くの設備投資が必要になる場合がある。一方、これらの成型体製品は、固形入浴剤などの装着方法が小児には繁雑であったり、小児が遊びで使用して破損した場合、その破損箇所によって擦傷や切傷などの怪我をすることがあり、取り扱い上の安全性にも注意を払う必要がある。更に、使用済み成型体を廃棄する場合でも、その廃棄物処理が容易ではなくなってきた。
【課題を解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、成型体の底部に推進性成形物収納部を設け、その収納部に水と接して推進性を発現する物質の成形物を挿着し、水に浮かべて使用するものであり、この成型体の主たる構成素材が所望の形状に容易に加工ができ、得られた成型体が水浮遊性を有し、かつ、少量多品種の成型体を容易に製造し、供給ができる水浮遊成型体を提供することにある。更に、この成型体は浴槽で裸の小児が使用する場合の安全性を考慮した製品であると共に、使用済み成型体の廃棄処理として、成型体を燃料として利用することができ、後処理の容易な製品を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、所望の形状に加工した水浮遊性の成型体であって、該成型体を推進させる推進性成形物の収納部を成型体底部に設け、該収納部への推進性成形物挿着口を成型体後部に設け、該挿着口部は推進性成形物からの発生物質の噴出口を兼ねる構造とした成型体であり、かつ、推進性成形物が水と接触して気体発生物質(A)、又は、該物質(A)と薬効物質、香料、着色剤から選ばれた少なくとも1種の配合物質(B)とでなる組成物を含有してなる成形物とで構成したことを特徴とする水浮遊成型体である。
【0006】
また、本発明は、上記の水浮遊成型体が所望の形状に加工した水浮遊性の成型体であって、該成型体の底部に設けた推進性成形物収納部の形状が、該収納部上部に推進性成形物からの発生気体の保有空間部を設けた構成である水浮遊成型体である。
【0007】
また、本発明は、上記の水浮遊成型体が所望の形状に加工した水浮遊性の成型体であって、該成型体の水浮遊上部(水中に没しない部分)に火炎、白熱電灯光、蛍光電灯光、放電光、発光ダイオード光、あるいは化学的発光体光から選ばれた発光体の装着部を設けた構成である水浮遊成型体である。
【0008】
更に、本発明は、上記の水浮遊成型体が所望の形状に加工した水浮遊成型体が天然ワックス又は/及び合成ワックス、あるいは該ワックス及びエチレン系共重合体からなるワックス系組成物から選ばれたワックスを主体とした成型体、又は、ワックス及びワックス系組成物を除く非結晶性又は非配向性重合体あるいは低結晶性又は低配向性重合体を主体とした成型体である水浮遊成型体である。
【発明の効果】
【0009】
本発明の水浮遊成型体は、成型体の底部に設けた推進性成形物収納部に推進性成形物を挿着して水に浮かべると、水に接した推進性成形物の主成分や配合成分、例えば、推進性成形物から発する炭酸ガスなどの気体の発散力や噴射力を利用して水浮遊成型体が水面を動き回る。一方、推進性成形物に配合した薬効物質や保温効果剤などが共に水中に分散・拡散あるいは溶解することによって、例えば、薬効成分や皮膚のケアー成分などの治療剤や殺菌剤等による治療効果が得られたり、また、保温剤によって体の温もり効果や気分の安らぎ感を得ることができる。一方、単なる水遊びの場合は、単純な発泡性物質を含む推進性成形物を用いて水浮遊成型体の推進作用を付与することでもよい。
【0010】
更に、水浮遊成型体が天然ワックスや合成ワックス、あるいはそれらワックスとエチレン系共重合体からなるワックス系組成物から選ばれたワックスを主体とした成型体、又は非結晶性又は非配向性重合体あるいは低結晶性又は低配向性重合体を主材料とした場合には、所望する形状の水浮遊成型体を少量多品種の製品を容易に製造し、供給することができる特長がある。また、これらの成型体が使用中に割れた場合でも、その破損部位によって擦傷や切傷などの重大な怪我を引き起こすことを軽減し、比較的安全な水遊びができる成型体が得られる。この成型体は、小児が全裸状態の入浴時に使用する玩具としても使用できるし、また、池や川などに浮かべて水遊びに使用したり、風情を楽しむことも出来るものである。更に、使用済み成型体や破損した成型体を廃棄する場合でも、燃料として利用することもできる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
本発明の水浮遊成型体を構成するのに好ましい材料は、例えば、天然ワックスとしては、木ロウ、植物系ワックス、動物系ワックス、石油系ワックス、鉱物系ワックスなどであり、また、合成ワックスとしては、重合性単量体の1種又は2種を重合して得たワックスで、例えば、フィッシャ・トロプシュワックス、ポリエチレン系ワックス、ポリプロピレン系ワックス、ポリプロピレンーエチレン系ワックス、ポリエチレン−酢酸ビニル系ワックス、あるいは脂肪酸系や脂肪酸エステル系ワックスなどの合成ワックスである。また、ワックス様の合成重合体としては、重合性単量体の1種又は2〜3種を重合して得た重合体構造が非結晶性又は非配向性重合体あるいは低結晶性又は低配向性重合体であり、例えば、ポリエチレン系、ポリプロピレン系、ポリプロピレンーエチレン系、ポリブチレン系、ポリメチルペンテン系、ポリエチレンー酢酸ビニル系、ジカルボン酸とジオールとの重合体である脂肪族系エステル重合体、脂環族系エステル重合体などの熱可塑性重合体であって、好ましくは低軟化点の熱可塑性重合体である。更に、これらの熱可塑性重合体は常温において重大な切傷をもたらさない硬さの重合体を用いる。また、これらの合成重合体の硬さの調節に可塑剤を配合して可塑化重合体として使用することでもよい。これらワックスや合成重合体は所望する成型体に応じて単独で使用してもよく、またワックスと合成重合体を混合して使用してもよい。更に、これら使用材料の選択は成型加工性や製品の性能などから適宜に選択することが出来る。また、成型体に趣を添えるためにワックスや合成重合体には、市販の着色剤、蛍光顔料や蓄光顔料、香料から選ばれた1種類又は複数種類の組成物を成型体材料に配合することもよい。更に、成型体表面仕上げに用いてもよい。これらのワックスや合成重合体、あるいはそれらの組成物を使用することで少量多品種の成型体を製造することができる。
【0012】
これらの天然ワックスや合成ワックス、及び熱可塑性重合体から選ばれた1種類あるいは複数種類の混合組成物を材料とし、その加工特性によって所望の材料熔融物を流し込む鋳造法や注型法で成型する方法、又は、熔融物の射出成形法で成型することもできる。しかし、要求される少量多品種の製品を製造し、供給する場合には、設備投資費やユティリティ費などを勘案すると鋳造法や注型法が適している場合がある。また、エチレン系重合体やプロピレン系重合体などの熱可塑性重合体を材料として、ある程度まとまった量の製品を製造する場合には射出成形法で製造することがよい。
【0013】
一方、本発明の水浮遊成型体の成型体底部に設けた収納部に挿着する推進性成形物は、例えば、炭酸塩や炭酸水素ナトリウム塩、クエン酸、酒石酸、リンゴ酸などの気体発生物質を配合した物質を所望の形状に加工して得た成形物、また、推進性成形物を製造するに際して薬効物質、例えば、界面活性剤系保湿剤、植物抽出物、動物抽出物、天然鉱物や人造鉱物の加工物、合成化学物質などのいわゆる入浴剤成分を、所望する効果が得られるように選択し、配合調整した改質剤であり、例えば、肌の痒み改善、しっとり感、体の温もり感などの効果をもたらす配合物である。これらの組成物でなる推進性成形物を成型体に挿着して水に浮かべると、成型体は水面を動き回ることができる。そのため、推進性成形物に薬効物質などを配合することで、配合物質を水中に撒き散らすことができて、皮膚のケアーや保温剤などの効用によって気分に安らぎ感を得ることができる。
【0014】
更に、成型体の水浮遊上部に照明体、例えば、キャンドルやオイルランプ、ガストーチなどの火炎照明、また、例えば、白熱電灯光や蛍光電灯光、放電光、発光ダイオードによる光、あるいは化学的発光体による光などの小型発光体による照明体を装着する部位を設けておくと、水浮遊成型体の使用雰囲気作りに趣を添えるものとすることができる。
【0015】
また、水浮遊成型体の成型体底部に設けた推進性成形物収納部の形状が、収納部上部に推進性成形物からの発生気体の保有空間部を設けておくと、推進性成形物からの発生物質の噴出に変化を持たせることができたり、また、照明体を装着した場合には成型体の浮遊性に安定性を付与することができる。
【0016】
本発明で得られた成型体は、使用中に破損した場合でも擦傷や切傷などの安全性に配慮した製品を得ることができる。また、使用済み成型体を廃棄する場合にも、廃棄物を燃料として利用することができるために後処理が容易である。
【実施例1】
【0017】
フィッシャー・トロプシュワックス〔融点約98℃、熔融粘度8CP(135℃)〕を主体としたワックス組成物を約130℃で熔融し、シリコン樹脂製のアヒルを型取りした収納部構造の異なる2種類の型を用い、注型法でワックス製水浮遊成型体を造った。この2種類の成型体の模式図を図1及び図2に示した。図1は、水浮遊成型体の模式図であり、水浮遊成型体1の一部分を切断面2として示した。すなわち、成型体を推進させる推進性成形物7の収納部5を成型体底部に設け、推進性成形物の挿着口4を成型体後部に設けた構造体であり、更に、挿着口4は推進性成形物からの発生物質の噴出口を兼ねるものとした。また、推進性成形物収納部5の上部に推進性物質からの発生気体の保有空間部6を設けた成型体である。なお、3は成型体に存在する空間部である。
【0018】
図2は、他の構造体の水浮遊成型体の模式図であり、水浮遊成型体1の一部分を切断面2として示した。図1の水浮遊成型体との構造上の相違は推進性成形物7の収納部5に推進性物質からの発生気体保有空間部を有しない成型体である。この2種類の成型体は、例えば、推進性成形物の配合物やその組成によって、また、水浮遊性や推進性などによって使い分けをするのに適している。
【0019】
すなわち、図1及び図2の水浮遊成型体の推進性成形物収納部に、市販の水中で炭酸ガス発生量の異なる入浴剤組成成形物を用意し、収納部に挿着して浴槽で使用したところ、図1の成型体には気体発生量の多い入浴剤組成成形物を使用することで、推進性成形物を適度に溶解しつつ水面を活発に動き回って、子供の入浴心を沸き立てるものであった。一方、図2の成型体の場合は気体発生量の少ない入浴剤組成物成形物を挿着することで、推進性成形物を緩やかに溶解しつつ緩慢な動きで推進するため、入浴をゆっくりと楽しむ者に適していた。また、2種類の成型体とも浴槽で踏み付けて割っても、割れた部分での切傷するには至らなかった。
【実施例2】
【0020】
ポリエチレン系合成ワックス〔融点約109℃、熔融粘度20CP(140℃)〕を主体としたワックス組成物を用い、約130℃で熔融し、シリコン樹脂製のペンギンを型取りした型を用い、注型法でワックス製水浮遊成型体を造った。その成型体模式図を図3に示した。この図3の水浮遊成型体1の一部分を切断面2として示した。すなわち、推進性成形物7の収納部5を成型体底部に設け、推進性成形物の挿着口4を成型体後部に設けた構造体とし、更に、推進性成形物挿着口4は発生物質の噴出口を兼ねるものとした。また、推進性成形物収納部5の上部に推進性物質からの発生気体の保有空間部6を設けた。一方、成型体の水浮遊上部(水中に没しない部分)には発光体装着部8を設けて、その装着部に容器に入れたキャンドル9を装着した成型体である。3は成型体に存在する空間部である。
【0021】
この水浮遊成型体の推進性成形物収納部に、市販の水中で炭酸ガスを発生する入浴剤組成成形物を挿着し、成型体の水浮遊上部の発光体装着部には容器に入れたキャンドルを装着して浴槽で使用したところ、入浴剤組成成形物を適度に溶解しつつ水面をゆっくりと動き回り、キャンドルの光の揺らぎを眺めていると気持ちの安らぎ感が増し、一日の疲れが癒された気持ちが増してきた。また、成型体を素足で踏み付けて割っても、割れた部分での切傷には至らなかった。
【実施例3】
【0022】
脂肪族系エステル重合体20部/ポリエチレン系ワックス80部からなるワックス組成物を用い、約130℃で熔融し、シリコン樹脂製の船舶を型取りした型に注型法で船型水浮遊成型体を造った。この船型水浮遊成型体の後部船の推進部に相当する部分に推進性成形物収納部を設け、推進性成形物の挿着口を成型体後部底に設けた構造体とし、更に、挿着口は推進性成形物からの発生物質の噴出口を兼ねるものとした。また、推進性成形物収納部の上部に推進性物質からの発生気体の保有空間部を設けた。一方、船型成型体の水浮遊上部甲板部には発光体装着部を設け、その装着部に電池と発光ダイオードのセットを装着し、発光部をマストにつけた成型体とした。
【0023】
この船型水浮遊成型体の推進性成形物収納部に、市販の水中で炭酸ガスを発生する入浴剤組成成形物を挿着して浴槽で使用したところ、入浴剤組成成形物を適度に溶解しつつ水面を動き回り、発光ダイオード光の揺らぎを追うように子供がはしゃいでいた。
【産業上の利用可能性】
【0024】
本発明の水浮遊成型体は、例えば、推進性成形物として、発泡剤配合入浴剤を水浮遊成型体の収納部に挿着し、浴槽に浮かべて用いた場合、入浴剤を効果的に溶解散布することが出来るばかりではなく、子供に対しては入浴が楽しくなる効果を有し、大人にとっても癒しの効果を有するものであった。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】 実施例1の水鳥形状の水浮遊成型体の説明図である。
【図2】 実施例1の水鳥形状の他の例の水浮遊成型体の説明図である。
【図3】 実施例2のペンギン状の水浮遊成型体上部にキャンドルを装着した説明図である。
【符号の説明】
【0026】
1 水浮遊成型体
2 成型体部分切断面
3 空間部
4 成形物挿着口兼推進性発生物質の噴出口
5 推進性成形物収納部
6 発生気体保有空間部
7 推進性成形物
8 発光体装着部
9 装着キャンドル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所望の形状に加工した水浮遊性の成型体であって、該成型体を推進させる推進性成形物の収納部を成型体底部に設け、該収納部への推進性成形物挿着口を成型体後部に設け、該挿着口部は推進性成形物からの発生物質の噴出口を兼ねる構造とした成型体であり、かつ、推進性成形物が水と接触して気体発生物質(A)、又は、該物質(A)と薬効物質、香料、着色剤から選ばれた少なくとも1種の配合物質(B)とでなる組成物を含有してなる成形物とで構成したことを特徴とする水浮遊成型体。
【請求項2】
所望の形状に加工した水浮遊性の成型体であって、該成型体の底部に設けた推進性成形物収納部の形状が、該収納部上部に推進性成形物からの発生気体の保有空間部を設けた構成である請求項1に記載の水浮遊成型体。
【請求項3】
所望の形状に加工した水浮遊性の成型体であって、該成型体の水浮遊上部に火炎、白熱電灯光、蛍光電灯光、放電光、発光ダイオード光、あるいは化学的発光体光から選ばれた発光体の装着部を設けた構成である請求項1又は請求項2に記載の水浮遊成型体。
【請求項4】
所望の形状に加工した水浮遊成型体が天然ワックス又は/及び合成ワックス、あるいは該ワックス及びエチレン系共重合体からなるワックス系組成物から選ばれたワックスを主体とした成型体、又は、ワックス及びワックス系組成物を除く非結晶性又は非配向性重合体あるいは低結晶性又は低配向性重合体を主体とした成型体である請求項1、請求項2又は請求項3のいずれかに記載の水浮遊成型体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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