説明

水溶性泡の立たない動物用(ペット)シャンプー&トリートメント組成物。

【課題】 従来のペット用シャンプーは、泡のたつ組成物、界面活性剤等の特定科学物質を含有しているものが多く、泡や科学物質を洗い流す必要があった、この為浴室などの水が流せる場所での洗う作業をよぎなくされています、又ペットが暴れて作業が困難である、その為大変時間が掛かることも挙げられる。
【解決手段】 本発明は課題で述べた全ての点において簡潔且つ安全に解決できる方法として考案したもので、先ず無機質な組成物であるメタ珪酸ナトリュウム、塩化ナトリュウムを水に段落番号0011及び0012の割合で融解させ熱を加えアルカリ性洗浄組成物を形成させる事により解決できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はメタ珪酸ナトリュウム、塩化ナトリュウムを主とした洗浄組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
文献1で見られるように、今までは塩素化合物や海面活性剤で汚れを取り強い消臭物質で匂いをごまかしたり消したりの方法が主流であった。
【0003】
【特許文献1】特開平8−10314号広報(第2項〜第6項)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
今までのペット用シャンプーは飼い主の時間的な余裕がないと使用することが困難なことを示唆していると思われます、従来のシャンプーだと界面活性剤などの泡がたつ物質を使っている為、風呂場など水を使える場所でしか洗えない煩わしさがあり簡単に洗えないと言う課題がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
そこで本発明はNa2Si2O、NaHCO3、NaOSiO4、Na2Si2O5、Na2Si4O9、Clを組成物として水場でなくとも清潔感を保つために室内外を問わずペットにシャンプーができ皮膚、体毛、羽毛の汚れや体毛の絡みも解消でき外的要因による汚れを取り艶やかでさらさらな感触にし臭気も押さえる効果もあげられるシャンプー組成物である。
【発明の効果】
【0006】
本発明は動物の皮膚及び体毛、羽毛に付いた皮脂やタンパク質、外的要因による汚れをイオン化合物、メタ珪酸ナトリュウム、塩化ナトリュウムを洗浄組成物とすると、油分やタンパク質を薄利し分解する能力に優れていて、アンモニア臭などの臭気も和らぐことができ、さらに泡が立たないので水で洗い流す作業がいらない、しかも動物に安全なシャンプー組成物である。
in vitro で、可溶性ケイ酸塩類は細菌に遺伝子突然変異を誘導しなかった:ケイ酸ナトリウムは大腸菌復帰突然変異試験で陰性であり、メタケイ酸ナトリウムは枯草菌およびサルモネラ菌で変異原活性を持たなかった。OECD TG 473 に従って実施された最近の1 件のガイドライン試験で、ケイ酸ナトリウム水溶液( 活性成分36% ) はV79 細胞において代謝活性化系の有無にかかわらず染色体異常を誘導しなかった。in vivo では、メタケイ酸ナトリウムはOECD TG475 と同様に実施された一試験でマウスの骨髄細胞に染色体異常を誘導しなかった。但しこの試験では陽性対照の使用に関する情報が明らかにされていない。したがってこの試験の信頼性は完全には評価できないが、この陰性結果は化学構造的に遺伝子毒性の懸念を生じる要素が含
まれていないこと、およびケイ酸ナトリウムの遺伝子毒性試験の結果が陰性であったことにより裏付けられる。したがって、ここで検討する可溶性ケイ酸塩類のグループについては遺伝子毒性の証拠は無いと結論される。
【0007】
(1) ケイ酸ナトリウムSilicic acid, sodium salt 1344-09-8
(2) ケイ酸二ナトリウムSilicic acid (H2SiO3), disodium salt 6834-92-0
(3) ケイ酸二ナトリウム五水和物Silicic acid (H2SiO3), disodium salt, pentahydrate
10213-79-3
ケイ酸二ナトリウム九水和物Silicic acid (H2SiO3), disodium salt nonahydrate13517-24-3
(4) ケイ酸カリウム Silicic acid, potassium salt 1312-76-1
化学式:M2O・nSiO2 M=Na またはKn= モル比(MR)(M2O 1 モル当たりのSiO2 のモル数。モル比1 はメタケイ酸塩M2SiO3を示す)
図1にNa2−SiO2−H2O 三成分系の等温断面図を示す。
【0008】
可溶性ケイ酸塩類は構造的に極めて類似している、基礎構造単位である酸化ケイ素四面体がSi-O-Si 結合により相互に繋がり、無数の三次元ネットワーク構造を作り出している。非共有結合酸素原子の負の電荷は、隙間に不規則に配置しているナトリウムまたはカリウムの陽イオンと平衡を保っている。平衡をつくりだすアルカリイオンが特定のケイ酸塩中に存在する程度はモル比SiO2/M2O(M=Na またはK)により決まる。モル比が高くなるにしたがってケイ素ネットワーク構造中に存在するナトリウムまたはカリウムイオンが少なくなり、その結果ケイ酸塩のアルカリ度が低くなる。ナトリウム塩およびカリウム塩は非結晶質の三次元構造を持つが、二ナトリウム塩( メタケイ酸塩) は結晶質で五水和物と九水和物があり、無水物の構造と
は結晶水を持つ点のみ異なる。水溶液では、全ての可溶性ケイ酸塩が同じ分子種となり、モノマーの四面体イオン、オリゴマーの鎖状または環状ケイ酸イオン、ポリケイ酸イオンの混合物を生じる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態について説明する。
【実施例】
【0010】
本発明における動物の皮膚及び体毛、羽毛用汚れ取シャンプーとは、メタ珪酸ナトリュウム、(二酸化珪素を炭酸ナトリュウム又は水酸化ナトリュウムと融解して得られる)と塩化ナトリュウムを水溶液状に融解すると加水分解されてアルカリ性を示す、したがってPH調整剤を使用せずアルカリ性の水溶液になる。
【0011】
このことにより水溶液のクラスターがより小さくなり、汚れの付着している隙間に入り汚れを剥離する為、界面活性剤を使用しなくとも皮脂汚れを取ることができる、したがって水で洗い流さなくても汚れを取ることができ利便性、安全性に優れ環境保護の観点からもすぐれている。
【0012】
近年は戸建に住んでいる人も時間が無く又集合住宅に住んでいる人は風呂場などの水を使える場所でしかペットを洗えない為定期的に洗う事が難しくなっている現状がある、しかし意識としては清潔感を重要視しており現実とのギャップが生じている。
【0013】
請求項4で述べた塩化ナトリュウム0.1〜0.05重量%が本発明のシャンプー組成物を安定的に形成を保ち、且つ動物の皮膚や体毛、羽毛に刺激が少なく汚れを取り除く事ができる最も適した重量%である。
【0014】
0011で挙げた水溶液をPH8〜PH10に調整安定させるために、水に熱を加えメタ珪酸ナトリュウムを0.5〜1.0重量%を加える、このことにより安定したアルカリ性の水溶液ができる、
【0015】
珪酸ナトリュウム溶液のpHはモル比及び濃度によって変化します。
また、酸での電位差滴定によれば、珪酸ナトリュウムのpHは、ほとんど中和が完了されるまで維持されるまで維持できることがわかり、リン酸塩のようなアルカリの2倍程度の緩衝作用があり、この緩衝作用はモル比が高いほど大きくなります。表1にモル比とpHの関係を示します。
【表1】

【0016】
請求項5で述べたメタ珪酸ナトリュウム0.5〜1.0重量%が本発明のシャンプー組成物を安定的に形成を保ち、且つ動物の皮膚や体毛、羽毛に刺激が少なく汚れを取り除く事ができる最も適した重量%である。
【0017】
請求項6で示唆した水溶液へのマイナスイオンの付加についても請求項1〜請求項5にマイナスイオンを付加した水溶液も0012、0013と同じ意味を持つ。
【0018】
請求項1〜請求項3に請求項7で述べた炭酸ナトリュウム1.0〜2.0重量%を加える事により本発明のシャンプー組成物を安定的に形成を保ち、且つ動物の皮膚や体毛、羽毛に刺激が少なく汚れを取り除く事ができる最も適した重量%である。
【0019】
メタ珪酸ナトリュウムの比重を表す数式。
【数1】

【0020】
ラット経口LD50 はケイ酸塩のモル比に応じて1,152〜 5,700mg/kg 体重となる。言い換えるとモル比SiO2:M2O が大きくなるに連れて毒性は減少する。臨床徴候としては無気力、よろめき歩行、緊張性痙攣、呼吸異常、チアノーゼ、立毛、腹部不快感の徴候があった。
ケイ酸ナトリウムとケイ酸カリウムはモル比および濃度に応じてウサギの皮膚に対し刺激性ないし腐食性を持つ可能性がある。
【0021】
ケイ酸ナトリウムとケイ酸カリウムは皮膚刺激性に関して類似した挙動を示すので、対のイオン(Na+またはK+)の特性は影響を及ぼさないと考えられる。
皮膚に対するどのような影響もモル比の増大に連れて減少し、加えて刺激性は濃度の上昇に連れて増大する。モル比が3.4 と3.9 の35% と29%( それぞれ最高試験濃度)のケイ酸カリウムがウサギの眼に及ぼす刺激性はそれぞれ軽微と無刺激であった。妥当性が実証されていないin vitro 試験の結果から、眼への影響の重篤度がモル比と逆相関性であることが示され、摘出したウサギの眼の試験で、モル比1.0 のケイ酸二ナトリウム粉末のばく露後に腐食性影響が認められた。
1 件のマウス局所リンパ節試験で、メタケイ酸ナトリウムは感作性を示さなかった。ヒトではケイ酸ナトリウムにより惹起された接触蕁麻疹の単一症例が報告されている。
可溶性ケイ酸塩類は多数の反復投与毒性試験で28〜180 日間のばく露により試験されている。
【0022】
メタケイ酸ナトリウムのラットNOAEL(90 日間) は227〜237mg/kg 体重/日、マウスで260〜284mg/kg 体重/日であった( それぞれ最高試験用量)。
ケイ酸ナトリウムのラットNOAEL(180 日間) は159mg/kg 体重/日であった( 最高試験用量)。メタケイ酸ナトリウムのマウスLOAEL(90 日間) は716〜892mg/kg 体重/日であり、有害性影響として雌マウスの下垂体重量の減少が認められた。ラット、イヌ、シチメンチョウにおける有害性影響は多飲、多尿、軟便、血漿Ca 値およびMg 値の低下、肝臓Zn 濃度の低下、腎臓皮質の肉眼的病変、または血漿P の増加、血漿Cu の減少が1000mg/kg 体重/日より高い用量においてあった。
in vitro で、可溶性ケイ酸塩類は細菌に遺伝子突然変異を誘導しなかった:ケイ酸ナトリウムは大腸菌復帰突然変異試験で陰性であり、メタケイ酸ナトリウムは枯草菌およびサルモネラ菌で変異原活性を持たなかった。OECD TG 473 に従って実施された最近の1 件のガイドライン試験で、ケイ酸ナトリウム水溶液( 活性成分36% ) はV79 細胞において代謝活性化系の有無にかかわらず染色体異常を誘導しなかった。in vivo では、メタケイ酸ナトリウムはOECD TG475 と同様に実施された一試験でマウスの骨髄細胞に染色体異常を誘導しなかった。但しこの試験では陽性対照の使用に関する情報が明らかにされていない。したがってこの試験の信頼性は完全には評価できないが、この陰性結果は化学構造的に遺伝子毒性の懸念を生じる要素が含まれていないこと、およびケイ酸ナトリウムの遺伝子毒性試験の結果が陰性であったことにより裏付けられる。
したがって、ここで検討する可溶性ケイ酸塩類のグループについては遺伝子毒性の証拠は無いと結論され, ケイ素と酸素の化合物は地球の陸塊の主成分であり、さらにバイオマス中の重要な化合物であるので、ケイ素は食品のありふれた成分である。
【0023】
固体の結晶性ケイ酸塩類の融点はばらばらであり、結晶水の含量に応じて決まる: 無水メタケイ酸ナトリウム塩は1089℃ で融解するが、ナトリウム塩の五水和物と九水和物はそれぞれ72℃ と48℃ で融解する。ガラスとしての特性のため、個体の非結晶質ケイ酸塩類は個別の融点を持たないが流動点を持つ。ケイ酸塩水溶液の融点は水の融点よりも僅かに低いに過ぎない。
ケイ酸塩溶液の比重または密度は濃度( 固体の含量)、温度、ケイ素対アルカリ比に依存する。
市販品ケイ酸塩溶液の密度は20℃ で約1.2〜 1.7g/cm3 である。3 種類の固体ケイ酸ナトリウムについて測定された蒸気圧は極めて低く、1175℃ で0.0103hPa(MR 1.0、メタケイ酸塩)、1165℃で0.0031hPa(MR 2.0)、1172℃ で0.0016hPa(MR 3.0)である。したがって環境温度におけるそれぞれの蒸気圧は測定不能なほど低いだろう。
【0024】
本発明の洗浄用組成物の応用例は特に限定するものではないが、動物(ペット)の皮膚及び体毛、羽毛洗浄を目的とする動物(ペット)用シャンプーとしての使用が最も好ましい。
【産業上の利用可能性】
【0025】
本発明で使用している洗浄組成物であるメタ桂酸ナトリュウムは無機質で安全性が高く動物(ペット)の皮膚や体毛、羽毛及び取り扱う人の皮膚に接触しても炎症等おこしにくい組成物であることが確認「されています、又自然環境へも影響の少ないシャンプー組成物で、できており忙しい現代社会において、又環境保護の観点からも利便性と安全性を兼ねている為社会的貢献性があり産業上の利用可能性が非常に高い動物(ペット)用シャンプー組成物の提供ができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】Na2−SiO2−H2O 三成分系の等温断面図

【特許請求の範囲】
【請求項1】
水溶性でメタ珪酸ナトリュウム及び塩化ナトリュウムでアルカリ性に安定させ動物の皮膚及び体毛、羽毛の皮脂やアンモニア又外的要因による汚れを分解して取り除き臭気も抑え体毛の絡みも解消できるシャンプー組成物、しかも安全で且つ本発明は泡がたたないので水で洗い流す必要が無くいつでも何処でも使用可能なのが特徴な水性シャンプー組成物。
【請求項2】
請求項1の水溶液phを8〜10とアルカリ範囲内に安定するようにメタ珪酸ナトリュウム、塩化ナトリュウム組成物を配合し、動物の皮膚及び体毛の皮脂やアンモニア及び外的要因による汚れを分解し取り除き臭気も抑え体毛の絡みも解消できる水性シャンプー組成物。
【請求項3】
請求項1〜請求項2に塩化ナトリュウム0.1〜0.05重量%を含有することを特徴とする皮膚及び体毛羽毛の皮脂やアンモニア及び外的要因による汚れを取り除き臭気も抑え体毛の絡みも解消できる水性シャンプー組成物。
【請求項4】
請求項1〜請求項3にメタ珪酸ナトリュウム0.5〜1重量%を含有することを特徴とする皮膚及び体毛羽毛の皮脂やアンモニア、外的要因による汚れを取り除き臭気も抑え体毛の絡みも解消できる水性シャンプー組成物。
【請求項5】
水溶性で炭酸水素ナトリュウム及び塩化ナトリュウムでアルカリ性に安定させ動物の皮膚及び体毛、羽毛の皮脂やアンモニア又外的要因による汚れを分解して取り除き臭気も抑え体毛の絡みも解消できるシャンプー組成物、しかも安全で且つ本発明は泡がたたないので水で洗い流す必要が無くいつでも何処でも使用可能なのが特徴な水性シャンプー組成物。
【請求項6】
請求項1〜請求功5全てに使用する元水はトルマリン石を浸水させ圧力を加えマイナスイオンを発生させ、それを含有する水を作りこれに請求項1〜請求項5を付加したことを特徴とする動物(ペット)の皮膚や体毛、羽毛の皮脂やアンモニア及び外的要因による汚れを取り除き臭気もおさえ体毛の絡みも解消できるシャンプー組成物。

【図1】
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【公開番号】特開2009−227897(P2009−227897A)
【公開日】平成21年10月8日(2009.10.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−77605(P2008−77605)
【出願日】平成20年3月25日(2008.3.25)
【出願人】(308011155)
【Fターム(参考)】