説明

水路洗浄補助器具

【課題】 水路内をそこを流れる水によって洗浄する際、洗い残しを少なくする。
【解決手段】水路洗浄補助器具10は、水路104内に設置され、水路104内の水流60によって水路104内を洗浄させるものである。水路洗浄補助器具10は、水流逸らし部材20と、部材移動機構22とを備える。水流逸らし部材20は、水流60を遮って逸らす。部材移動機構22は、水流60の方向が変化するよう、水流逸らし部材20を繰返し移動させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、水路洗浄補助器具に関し、特に、水路内をそこを流れる水によって洗浄する際、洗い残しを少なくすることができる水路洗浄補助器具に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、動物ラック用水洗装置を開示する。この動物ラック用水洗装置は、動物収容箇所の下方に水路を配備し、水路の上流側端部に給水容器を配備したものである。水路は、動物収容箇所からの落下した汚物を受け止め、その汚物を洗浄水により洗い流すためのものである。給水容器は、その洗浄水を貯えている。給水容器は、その洗浄水を水路上に供給する。給水容器の近傍には、縦案内板が設けられている。縦案内板は、給水容器から流出した洗浄水を板面で受け止めて、その受け止めた洗浄水をその板面に沿わせて水路上へ流下させる。
【0003】
特許文献1に開示された発明によると、水洗装置全体が大型化することを回避しながら、水流の乱れが少なくなるよう洗浄水を供給することにより洗い流し機能の向上を図ることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平9−215456号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に開示された発明では、水路において洗い残しが生じることが多いという問題があった。
【0006】
水路のうち 洗い残しが生じる部分は、動物ラック用水洗装置ごとに異なる。多くの動物ラック用水洗装置において、水路のうち洗い残しが生じる部分は、水路の側壁付近のうち少なくとも一方である。水路の側壁付近に洗い残しが生じる場合、定期的に洗浄水を供給しているにも関わらず、水路の側壁付近には数日のうちに大量の汚物が溜まることがある。
【0007】
本発明は、このような問題点を解消するためになされたものであり、その目的とするところは、水路内をそこを流れる水によって洗浄する際、洗い残しを少なくすることができる水路洗浄補助器具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
図面を参照して本発明の水路洗浄補助器具を説明する。なお、この欄で図中の符号を使用したのは、発明の内容の理解を助けるためであって、内容を図示した範囲に限定する意図ではない。
【0009】
上記目的を達成するために、本発明のある局面に従うと、水路洗浄補助器具10は、水路104内に設置され、水路104内の水流60によって水路104内を洗浄させるものである。水路洗浄補助器具10は、水流逸らし部材20と、部材移動機構22とを備える。水流逸らし部材20は、水流60を遮って逸らす。部材移動機構22は、水流60の方向が変化するよう、水流逸らし部材20を繰返し移動させる。
【0010】
部材移動機構22が水流逸らし部材20を繰返し移動させることで、水流60の方向が変化する。水流60の方向が変化するので、水路104内のうち、その水流60によってよく洗浄される部分が変化する。よく洗浄される部分が変化することで、よく洗浄される部分が変化しない場合に比べ、洗い残しが少なくなる。
【0011】
また、上述した水流逸らし部材20は、水流対向面50を有することが望ましい。水流対向面50は、水路104内の水流の上流側を向くよう配置される。この場合、水流対向面50が、水流60の水面130との間で鋭角をなす鋭角部分を有している。部材移動機構22が、軸部材30と、回転支持部材32とを有している。軸部材30は、水流対向面50から見て水流逸らし部材20の裏側に設けられており、かつ、水流逸らし部材20の回転軸となる。回転支持部材32は、水流逸らし部材20が回転軸を中心に回ることで水流逸らし部材20が水流60に対して上下方向に移動できるよう軸部材30を支持する。水流逸らし部材20の重心は、回転軸よりも水流60の上流側にある。
【0012】
水流対向面50の鋭角部分が水流60の水面130との間で鋭角をなすので、水流対向面50に衝突した水流60は水流対向面50を押し上げる。水流対向面50が押し上げられると、水流逸らし部材20が回転軸を中心に回る。水流逸らし部材20が回転軸を中心に回ることで水流逸らし部材20が水流60の上へ移動する。水流逸らし部材20が水流60の上へ移動すると、水流逸らし部材20の下を水流60が通過する。水流逸らし部材20の下を水流60が通過することで、水流の方向がそれまでと変化する。その後、水流逸らし部材20の重心が回転軸よりも水流60の上流側にあるため、水流逸らし部材20が下方向へ移動する。水流逸らし部材20が下方向に移動すると、水流逸らし部材20が水流60を遮って逸らす。これにより、部材移動機構22は、水流60自体が持つ力と重力とによって水流逸らし部材20を繰返し移動させることとなる。その結果、水流60自体が持つ力と重力とを利用して稼動する水路洗浄補助器具10を提供できる。
【0013】
もしくは、上述した回転支持部材32が、軸孔40と、吸盤42とを有することが望ましい。軸孔40は、軸部材30を支持する。吸盤42は、水路104の底面に吸着する。
【0014】
回転支持部材32が、水路104の底面に吸着する吸盤42を有しているので、その吸盤42を用いて、水路洗浄補助器具10を水路104の底面に取り付けたり水路洗浄補助器具10を水路104の底面から取り外したりすることが容易となる。
【0015】
もしくは、上述した水流逸らし部材20が、板材52をさらに有することが望ましい。板材52は、水面130から見て水流対向面50の上に配置され、かつ、水流対向面50から出っ張るよう設けられている。
【0016】
板材52が設けられているので、水流60のうち水流対向面50を押し上げた部分と水流対向面50に衝突することなくその上を乗り越えようとする部分とが衝突することを防止できる。それらの部分の衝突が防止できるので、水流60が水路洗浄補助器具10の周囲で乱れることを抑制できる。
【0017】
もしくは、上述した板材52が、水流対向面50に対して垂直な方向に出っ張っていることが望ましい。
【0018】
水流対向面50に対して垂直な方向に板材52が出っ張っていると、水流逸らし部材20の動きが安定する。水流対向面50に対して垂直な方向とは水流60と平行な方向と言える。水流60と平行な方向に板材52が出っ張っていると、板材52が水流60の抵抗となることが少なくなるためである。水流逸らし部材20の動きが安定すると、そうでない場合に比べ、水流60が水路洗浄補助器具10の周囲で乱れることをより抑制できる。
【0019】
もしくは、上述した水流逸らし部材20が、水流60の上流側を向くよう配置される凸面50を有することが望ましい。
【0020】
水流逸らし部材20が凸面50を有すると、水路104内の水流60は、凸面50に衝突して二手に分かれる。二手に分かれるので、水路104内の二箇所が同時に洗浄されることとなる。
【0021】
もしくは、上述した凸面50が湾曲した面であることが望ましい。
【0022】
凸面50が湾曲していると、水流60は二手に分かれた後もゆるやかにその向きを変えることとなるため、水路104の両脇において水滴が跳ね上がることを少なくできる。
【発明の効果】
【0023】
本発明によれば、水路内をそこを流れる水によって洗浄する際、洗い残しを少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】飼育架台の水路へ本発明の実施例にかかる水路洗浄補助器具を設置した状況を示す図である。
【図2】本発明の実施例にかかる水路洗浄補助器具の配置例を示す図である。
【図3】本発明の実施例にかかる水路洗浄補助器具の斜視図である。
【図4】本発明の実施例にかかる水路洗浄補助器具の断面図である。
【図5】本発明の実施例にかかる洗浄補助器具を設置した場合の水流の第1の状況を示す図である。
【図6】本発明の実施例における水流逸らし部材が水流から受ける力を示す概念図である。
【図7】本発明の実施例にかかる洗浄補助器具を設置した場合の水流の第2の状況を示す図である。
【図8】飼育架台の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施例について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同一である。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
【0026】
図1は、飼育架台100の水路104へ水路洗浄補助器具10を設置した状況を示す図である。図2は、本実施例にかかる水路洗浄補助器具10の配置例を示す図である。図3は、本実施例にかかる水路洗浄補助器具10の斜視図である。図4は、本実施例にかかる水路洗浄補助器具10の断面図である。図5は、本実施例にかかる水路洗浄補助器具10を設置した場合の水流60の第1の状況を示す図である。図6は、本実施例にかかる水流逸らし部材20が水流60から受ける力を示す概念図である。図7は、本実施例にかかる水路洗浄補助器具10を設置した場合の水流60の第2の状況を示す図である。図8は、飼育架台100を示す図である。
【0027】
まず、飼育架台100について説明する。図8に示すように、飼育架台100は、複数段の飼育空間102を備える。1つの飼育空間102は、複数台のケージ120を収容できる。ケージ120の下には、水路104が設けられている。飼育架台100の最も高い場所には給水タンク108が設けられている。給水タンク108の下に縦案内板106が設けられている。給水タンク108から流れだした水は縦案内板106を伝って水路104へ流れる。水路104の下流側の端には、図1に示すような、排水口110が設けられている。排水口110の下には縦案内板106が設けられている。排水口110から流れ出した排水は縦案内板106を伝って下の段の水路104へ流れる。以下、同様に、1番下の段の水路104の排水口110まで排水は排出される。1番下の段の排水口110から排出された排水は図示しない排出管に流入する。給水タンク108から排出された水が1番下の段の排水口110から排出されることで、各水路104は洗浄される。
【0028】
図1に示すように、本実施例にかかる水路洗浄補助器具10は、水路104の底面に設置される。本実施例にかかる水路洗浄補助器具10は、図2に示すように、一層につき複数個設置されることが望ましい。ただし、水路洗浄補助器具10の配置は図2に示したものに限定されない。ちなみに、本実施例においては、図2における右側から左側へ水が流れる。
【0029】
図3を参照しつつ、本実施例にかかる水路洗浄補助器具10の構成を説明する。本実施例にかかる水路洗浄補助器具10は、水流逸らし部材20と、部材移動機構22とを備える。水流逸らし部材20は、水路104に流れてきた水流60を遮って逸らす部材である。部材移動機構22は、その水流60の方向が変化するよう、水流逸らし部材20を繰り返し移動させるための機構である。
【0030】
図1ないし図4を参照しつつ、本実施例にかかる水流逸らし部材20の構成を説明する。図4に示すように、本実施例においては、水流逸らし部材20は、凸面50と板材52とを有する。
【0031】
凸面50は、水流60の上流側を向くように配置される。このため、凸面50は、本実施例における水流対向面にあたる。本実施例における凸面50は、図1ないし図3から明らかなように湾曲している。図4に示すように、本実施例における凸面50の中央部分と水流60の仮想水面130とがなす角θは鋭角をなしている。なお、仮想水面130は、水流60が極めて静かに流れることにより水流60の水面が平坦になったと仮定したときの水流60の水面である。
【0032】
板材52は、水面から見て凸面50の上に配置される。しかも、図4に示すように、板材52は、凸面50から、凸面50に対して垂直な方向に出っ張るように設けられている。
【0033】
図3と図4とを参照しつつ、本実施例にかかる部材移動機構22の構成を説明する。本実施例にかかる部材移動機構22は、軸部材30と、回転支持部材32とを有する。軸部材30は、凸面50から見て水流逸らし部材20の裏側に設けられている。軸部材30は、水流逸らし部材20の回転軸となる部材である。回転支持部材32は軸部材30を支持する部材である。回転支持部材32は、水流逸らし部材20がその回転軸を中心に回り得るよう軸部材30を支持する。これにより、水流逸らし部材20は、図4において想像線で示したように移動できる。本実施例では、図4に示したような移動方向を「水流60に対して上下方向」と称する。このように称するのは、水流60の上流側を向くように凸面50を配置して水路104に水を流したとき、水流逸らし部材20が水底(すなわち水流60の下部)と水面の上(すなわち水流60より上)との間で移動可能なためである。
【0034】
図4を参照しつつ、本実施例にかかる回転支持部材32の構成を説明する。本実施例にかかる回転支持部材32は、軸孔40と、吸盤42とを有する。軸孔40は、軸部材30が貫通する孔である。軸部材30が軸孔40を貫通することにより、軸部材30は軸孔40に支持されることとなる。吸盤42は、水路104の底面に吸着する。
【0035】
なお、本実施例において、水路104の底面に吸盤42が吸着したとき、水流逸らし部材20の重心はその回転軸よりも水流60の上流側にある。
【0036】
つぎに、本実施例にかかる水路洗浄補助器具10の使用方法と動作とを説明する。
【0037】
まず、図2に示したように、水路104の底面に水路洗浄補助器具10を3個貼り付ける。この状態で給水タンク108から水を排出させると、その水は縦案内板106を伝って水路104の上流側に達する。水路104の上流側に達した水は、そのまま水路104を排水口110側へ向かって流れる。このとき、水流逸らし部材20の凸面50の中央部分の下端は、図4に示すように、水路104に接触している。
【0038】
この状態で凸面50に水流60が当たると、水流60は凸面50に遮られてその向きを変える。本実施例の場合、水流逸らし部材20の凸面50が水流60の上流側を向いているので、水流60は二手に分かれるようその向きを変える。図5は、このようにして水流60がその向きを変えられている状況を示す。水流60が凸面50によって水流60の向きを変えられると、それら水流60は、水路104の両脇に集中する。水流60が水路104の両脇に集中するため、水路104の両脇付近には、大量の水が集中して流れることとなる。大量の水が集中して流れるので、水路104の両脇付近における水流60の流速は、水路104の中央部よりも速くなる。流速が速いので、水路104の両脇付近の汚物は一挙に押し流される。
【0039】
このとき、水流60から、凸面50に対して、これを上へ押し上げる方向の力が加わる。図6に示す白抜き矢印は、水流60から凸面50に対して加わる力の分力を示す。凸面50が押し上げられると、水路104の底面と凸面50の下との間にすき間ができる。すき間ができると、水流60は、図7に示すように、まっすぐに排水口110へ向かって流れる。水流60が排水口110に向かってまっすぐ流れるため、このとき、水路104の中央付近の汚物が流される。水流60がまっすぐ流れる状態になると、凸面50を上へ押し上げる力が弱まる。凸面50を上へ押し上げる力が弱まるため、しばらくすると、水流逸らし部材20は自重により下方向(水路104の底面へ向かう方向)に下がる。水流逸らし部材20が下がると、水流60は凸面50に再び当たることとなる。水流60が凸面50に再び当たることで、水流60は、再び、図5に示すように、水路104の両脇に集中することとなる。ちなみに、このとき、板材52が設けられていることで、水路洗浄補助器具10の周囲に乱流が生じることは防止される。
【0040】
これ以降、水流逸らし部材20が上下することにより、水流60は、繰り返しその向きを変える。水流60が繰り返し向きを変えることで、水路104の両脇部分と中央部分とが繰り返し洗浄されることとなる。このため、水路104の中央部分だけでなく、水路104の両脇部分も効率よく洗浄される。
【0041】
水路洗浄補助器具10に汚れが付着したら、吸盤42を水路104から外す。これにより、水路洗浄補助器具10全体が水路104から離れることとなる。水路洗浄補助器具10全体が水路104から離れたら、水路洗浄補助器具10を洗浄する。
【0042】
以上のようにして、本実施例にかかる水路洗浄補助器具10は、水路104内をそこを流れる水によって洗浄する際、洗い残しを少なくすることができる。本実施例にかかる水路洗浄補助器具10は、水流60自体が持つ力と重力とを利用して稼動できる。本実施例にかかる水路洗浄補助器具10は、吸盤42を有しているので、水路104の底面に取り付けたり取り外したりすることが容易である。本実施例にかかる水路洗浄補助器具10は、板材52が設けられているので、水流60が水路洗浄補助器具10の周囲で乱れることを抑制できる。本実施例にかかる水路洗浄補助器具10は、湾曲した凸面50を有するので、凸面50が平面である場合に比べ、水路104の両脇において水滴が跳ね上がることを少なくできる。
【0043】
今回開示された実施例はすべての点で例示である。本発明の範囲は上述した実施例に基づいて制限されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更をしてもよいのはもちろんである。
【0044】
例えば、水流逸らし部材20の凸面50は、図3に示すように湾曲したものに限定されない。凸面50は、「L」字型に折れ曲がったものであってもよい。あるいは、水流逸らし部材20は、凸面50に代えて、水流60に対して斜めを向くよう配置される平面を有していてもよい。この場合、その平面が、水流60の仮想水面130との間で鋭角をなす鋭角部分を有していることが望ましい。また、その平面の上に板材52が設けられていることが望ましい。
【0045】
板材52は、必ずしも必要なものではない。しかしながら、板材52が設けられていると、水流60に乱れが生じることを抑制できる。乱れが生じることを抑制できるのは、水流60のうち、凸面50に衝突してこれを押し上げた部分と凸面50に衝突することなくその上を乗り越えようとする部分とが衝突することを防止できるためである。そのような衝突が防止できるのは、水流60のうち凸面50に衝突してこれを押し上げた部分が凸面50の上を乗り越えるのを抑え、その部分を凸面50の両脇へ誘導するためである。
【0046】
また、部材移動機構は、図3に示すようなものに限定されない。例えば、部材移動機構は、水流逸らし部材20にバネを取り付けることで水流逸らし部材20を上下させるものであってもよい。あるいは、部材移動機構は、モータとリンクとを組み合わせて定期的に水流逸らし部材20を上下させるものであってもよい。
【0047】
また、水流逸らし部材20の移動方向は上述した上下方向に限定されない。例えば、水流逸らし部材20は、水流60に対して直交したり斜めを向いたりするよう移動してもよい。ただし、水流逸らし部材20を水流の方向が変化するよう移動させることが必要である。
【0048】
また、部材移動機構22が水路104に固定されるしくみも、上述したものに限定されない。例えば、部材移動機構22は、質量の大きな部材を設けることで、自重によって水路104に固定されてもよい。
【符号の説明】
【0049】
10 水路洗浄補助器具
20 水流逸らし部材
22 部材移動機構
30 軸部材
32 回転支持部材
40 軸孔
42 吸盤
50 凸面
52 板材
60 水流
100 飼育架台
102 飼育空間
104 水路
106 縦案内板
108 給水タンク
110 排水口
120 ケージ
130 仮想水面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
水路内に設置され、前記水路内の水流によって前記水路内を洗浄させる水路洗浄補助器具であって、
前記水流を遮って逸らす水流逸らし部材と、
前記水流の方向が変化するよう、前記水流逸らし部材を繰返し移動させるための部材移動機構とを備えることを特徴とする、水路洗浄補助器具。
【請求項2】
前記水流逸らし部材は、前記水路内の水流の上流側を向くよう配置される水流対向面を有しており、
前記水流対向面が、前記水流の水面との間で鋭角をなす鋭角部分を有しており、
前記部材移動機構が、
前記水流対向面から見て前記水流逸らし部材の裏側に設けられており、かつ、前記水流逸らし部材の回転軸となる、軸部材と、
前記水流逸らし部材が前記回転軸を中心に回ることで前記水流逸らし部材が前記水流に対して上下方向に移動できるよう前記軸部材を支持する回転支持部材とを有しており、
前記水流逸らし部材の重心が、前記回転軸よりも前記水流の上流側にあることを特徴とする、請求項1に記載の水路洗浄補助器具。
【請求項3】
前記回転支持部材が、
前記軸部材を支持する軸孔と、
前記水路の底面に吸着する吸盤とを有することを特徴とする、請求項2に記載の水路洗浄補助器具。
【請求項4】
前記水流逸らし部材が、前記水面から見て前記水流対向面の上に配置され、かつ、前記水流対向面から出っ張るよう設けられている板材をさらに有することを特徴とする、請求項2に記載の水路洗浄補助器具。
【請求項5】
前記板材が、前記水流対向面に対して垂直な方向に出っ張っていることを特徴とする、請求項4に記載の水路洗浄補助器具。
【請求項6】
前記水流逸らし部材が、前記水流の上流側を向くよう配置される凸面を有することを特徴とする、請求項1に記載の水路洗浄補助器具。
【請求項7】
前記凸面が湾曲した面であることを特徴とする、請求項6に記載の水路洗浄補助器具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2011−229420(P2011−229420A)
【公開日】平成23年11月17日(2011.11.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−100532(P2010−100532)
【出願日】平成22年4月26日(2010.4.26)
【出願人】(396009344)ハムリー株式会社 (4)
【Fターム(参考)】