説明

汚れ除去装置

【課題】 小型化ができ安価につくとともに、取扱が容易で、かつ搬送機能を損なうことのない汚れ除去装置を提供すること。
【解決手段】 遊技球Bを打球位置に搬送する搬送機構15の一部を構成し、遊技球Bに付着した汚れを除去する汚れ除去装置20に、遊技球Bが搬送される方向に延びる支持部本体31aと研磨布32とからなる支持部と、軸周り方向に回転することにより支持部との間で遊技球Bを搬送方向に搬送するスクリュー28とを設けた。そして、スクリュー28の外周面に、搬送方向に延びる順方向部29aと、搬送方向と逆方向に延びる逆方向部29bとからなる異形螺旋状溝29を形成して、遊技球Bを搬送方向に対して前後させながら搬送できるようにした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技球を打球位置に搬送する搬送機構の一部を構成し、遊技球に付着した汚れを除去する汚れ除去装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、パチンコ機などの遊技機においては、打球位置から発射され入賞口やアウト口に入った遊技球は、下方の球集合部に一旦流下したのちに、揚送装置によって上方に搬送され、再度打球位置に送られる。そして、遊技球は、揚送装置によって上方に搬送される際に、汚れ除去装置によって、表面に付着した汚れを除去される。このような汚れ除去装置として、ベルト方式の汚れ除去装置(特許文献1参照)や、ペレット方式の汚れ除去装置(特許文献2参照)がある。
【0003】
特許文献1に記載された汚れ除去装置(玉磨き揚送装置)は、搬送ベルトと、球磨き用の布ベルトとを対面させて配置し、搬送ベルトの作動により遊技球を上方に搬送するように構成されている。そして、搬送ベルトが作動する際に、布ベルトは搬送ベルトに強制的に押し上げられながら遊技球の表面に押し付けられて遊技球の汚れを拭き取る。また、特許文献2に記載された汚れ除去装置(揚送研磨装置)は、水平に延びる横送り筒の端部から垂直に延びる揚送筒を連結して、横送り筒と揚送筒との内部にそれぞれモータの作動により回転する螺旋体を配置した構成をしている。そして、横送り筒と揚送筒との内部に遊技球と研磨ペレットとを入れて、両螺旋体を回転させることにより、遊技球をペレットで研磨しながら揚送筒内を上昇させる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平5−7662号公報
【特許文献2】特開平7−136337号公報
【発明の概要】
【0005】
しかしながら、特許文献1,2に記載された汚れ除去装置は、ともに大型であるため、広い設置スペースが必要になるという問題がある。また、摩耗した布ベルトやペレットの廃棄および新たな布ベルトやペレットの新規購入に専門業者を用いなければならないという規制がある。さらに、特許文献1に記載された発明では、布ベルトの装着に不具合が生じて布ベルトが揚送装置の通常接触しない部分に接触すると、揚送装置の機能に悪影響が出るという問題もある。また、特許文献2に記載された発明では、汚れたペレットの洗浄のための専用の洗浄機器が必要になるという問題がある。
【0006】
本発明は、前述した問題に対処するためになされたもので、その目的は、小型化ができ安価につくとともに、取扱が容易で、かつ搬送機能を損なうことのない汚れ除去装置を提供することである。なお、下記本発明の各構成要件の記載においては、本発明の理解を容易にするために、実施形態の対応箇所の符号を括弧内に記載しているが、本発明の構成要件は、実施形態の符号によって示された対応箇所の構成に限定解釈されるべきものではない。
【0007】
前述した目的を達成するため、本発明に係る汚れ除去装置の構成上の特徴は、遊技球(B)を打球位置に搬送する搬送機構(15)の一部を構成し、遊技球に付着した汚れを除去する汚れ除去装置(20)において、遊技球が搬送される方向に延びる支持部(31a,32)と、軸方向を支持部の延びる方向に沿わせて設置された棒状回転体からなり、軸周り方向に回転することにより遊技球を支持部との間で搬送方向に対して前後させながら搬送する異形螺旋状溝(29,59)が外周面に形成されたスクリュー(28,58)と、支持部とスクリューとの対向面の少なくとも一方に形成され、遊技球を研磨する研磨面(32)とを備えたことにある。
【0008】
本発明に係る汚れ除去装置には、支持部と、遊技球を支持部とで挟んで搬送できるように回転可能に配置されたスクリューとが備わっている。そして、支持部とスクリューとの少なくとも一方に遊技球を研磨する研磨面が形成されている。このため、スクリューを回転させることにより遊技球をスクリューと支持部との間で搬送方向の上流側から下流側に搬送できると同時に、遊技球の表面に付着する汚れを研磨面で除去できる。その際、遊技球は、支持部および回転する異形螺旋状溝に沿って搬送方向に進行したり、搬送方向と逆方向に後退したりしながら搬送される。このため、研磨面に対して遊技球が接触しながら移動する際の前進と後退との合計の移動距離が長くなる。
【0009】
すなわち、異形螺旋状溝は、遊技球を単純に搬送経路の上流側から下流側に搬送するだけでなく、搬送方向と反対方向にも逆送するため、遊技球の支持部および異形螺旋状溝に対する移動距離は全体として長くなる。このように、遊技球が搬送方向に対して、前後することにより、支持部やスクリューの長さを大幅に短くすることができ、これによって、汚れ除去装置全体を小型化できる。すなわち、支持部やスクリューの長さを短くしても、異形螺旋状溝の形状を遊技球が前後に移動して徐々に搬送方向に向かうように形成することで、研磨面に対する遊技球の接触面積を大きくすることができる。
【0010】
また、研磨面は、支持部とスクリューとの少なくとも一方に形成されていればよく、研磨面を支持部に形成する場合には、支持部を汚れ除去装置の本体部分に対して着脱可能にすることが好ましい。これによると、遊技球の表面から除去され研磨面に付着した汚れの除去や研磨面の処理等の作業が容易になる。また、研磨面をスクリューの異形螺旋状溝に形成した場合には、遊技球の表面に付着した汚れは、スクリューの異形螺旋状溝の表面によって削ぎ落とされるようにして除去される。そして、その汚れは、スクリューに付着するが、スクリューは遊技球を研磨する機能だけでなく、遊技球を搬送する機能も備えて回転するため、汚れの一部はスクリューの回転によって振るい落とされる。
【0011】
また、汚れがスクリューに付着したままの場合には、その付着した汚れが、所定量を超えたときに、スクリューの下方に落下していく。このため、スクリューは、殆どメンテナンスなしで使用することができる。さらに、スクリューの異形螺旋状溝に研磨面を形成する場合には、スクリューにおける支持部との対向面以外の所定部分に、スクリューに付着した汚れを掻き落とすためのブラシなどからなる掻き落し部を設けることもできる。これによると、スクリューによって遊技球から除去された汚れのうちのスクリューに付着した汚れは、掻き落し部によって、スクリューから掻き落されるため、スクリューに付着した汚れを除去する作業が不要になる。このため、スクリューは、メンテナンスなしで使用することができ、汚れ除去装置の連続使用が可能になる。
【0012】
なお、研磨面は、遊技球の表面に付着する汚れを遊技球から除去できる粗さを備えた面であればどのような面であってもよい。また、スクリューにおける少なくとも遊技球に接触する異形螺旋状溝の表面部分を、スポンジ、ゴム、エラストマーなどからなる弾性材料で構成してもよい。
【0013】
本発明に係る汚れ除去装置の他の構成上の特徴は、異形螺旋状溝を、スクリューの外周面に沿って周方向に回転しながら遊技球の搬送方向に延びる順方向部(29a,59a)と、スクリューの外周面に沿って周方向に回転しながら搬送方向と逆方向に延びる逆方向部(29b,59b)とで構成したことにある。本発明によると、簡単な構造で、遊技球を前後させながら搬送することができる異形螺旋状溝を得ることができる。この場合、遊技球は、順方向部で搬送方向に進行し、逆方向部で搬送方向と逆方向に後退して、汚れを除去されながら搬送方向に移動していく。
【0014】
本発明に係る汚れ除去装置のさらに他の構成上の特徴は、支持部とスクリューとをケース部材(22)に設置して、ケース部材におけるスクリューの上流端側部分に対応する部分に球入口部(25)を形成するとともにケース部材におけるスクリューの下流端側部分に対応する部分に球出口部(26)を形成し、逆方向部をスクリューにおける上流端側部分と下流端側部分とのうちの少なくとも上流端側部分を除いた部分に設けたことにある。
【0015】
本発明によると、スクリューにおけるケース部材の球入口部に対応する部分には、逆方向部が設けられていないため、球入口部に入った遊技球がいきなり逆行する方向に移動することがなくなる。これによって、遊技球がケース部材の球入口部側で無駄に逆行することが防止される。なお、スクリューにおけるケース部材の球入口部に対応する部分だけでなく、スクリューにおけるケース部材の球出口部に対応する部分にも、逆方向部を設けないことが好ましく、これによると、球出口部から出ようとする遊技球が逆行する方向に移動することがなくなる。これによって、遊技球がケース部材の球出口部側で無駄に逆行することが防止される。
【0016】
本発明に係る汚れ除去装置のさらに他の構成上の特徴は、支持部におけるスクリューに対向する面に、遊技球が搬送される方向に直交する断面の形状が遊技球の表面の曲率と略同じ曲率の凹部になるように形成された溝部を設けたことにある。本発明によると、遊技球は、支持部の溝部に沿って一列になってスクリューの回転により搬送されるため、搬送方向に対する前進と後退との往復移動がしやすくなる。
【0017】
本発明に係る汚れ除去装置のさらに他の構成上の特徴は、スクリューに防振手段を設けたことにある。本発明によると、スクリューの回転により振動が生じることを防止できるため、スクリューを精度よく回転させて遊技球を適正な状態で搬送することができる。この場合の防振手段は、スクリューの中心に軸部を設けその軸部を防振ゴムなどからなる支持部材で支持したり、スクリュー自体を防振性を備えた材料で構成したりすることによって得ることができる。また、スクリューを支持する汚れ除去装置の本体に防振性を備えた機構を設けてもよい。
【0018】
本発明に係る汚れ除去装置のさらに他の構成上の特徴は、支持部をスクリューに対して押圧する押圧手段(35)を設けたことにある。本発明によると、支持部を搬送される遊技球は、押圧手段を介してスクリューに押圧されるため、表面に付着する汚れが効果的に除去される。この場合の押圧手段としては、例えば、ばね部材を用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の一実施形態に係る汚れ除去装置を備えたパチンコ機の内部を示した正面図である。
【図2】図1のパチンコ機の内部を示した背面図である。
【図3】裏面側から見た汚れ除去装置を示した斜視図である。
【図4】前面側から見た汚れ除去装置を示した斜視図である。
【図5】汚れ除去装置を示した側面図である。
【図6】図5に示した汚れ除去装置の縦断面図である。
【図7】図5の7−7断面図である。
【図8】正面側から見たスクリューを示した斜視図である。
【図9】図8のスクリューの上下を逆にして側面側から見た状態を示した斜視図である。
【図10】スクリューを示しており、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は背面図である。
【図11】スクリューの回転に対する遊技球の位置を示した説明図である。
【図12】本発明の他の実施形態に係る汚れ除去装置に備わったスクリューを示しており、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は背面図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の一実施形態を図面を用いて説明する。図1および図2は、同実施形態に係る汚れ除去装置20を備えた封入式のパチンコ機10の概略を示している。図1は、パチンコ機10の正面側から見た内部を示し、図2は、パチンコ機10の裏面側から見た内部を示しており、以下、本明細書では、左右、前後および上下の各方向は、図1に基づいて記載する。パチンコ機10は、矩形の外枠11と、外枠11に回転自在に取り付けられた内枠12と、内枠12に取り付けられた遊技盤13とを備えており、外枠11の前部には、ガラス板を備えた前扉(図示せず)が上下に延びる一方の縁部を中心として回転可能に取り付けられている。遊技盤13の中央には円形の遊技領域13aが形成され、遊技領域13aには、入賞口(図示せず)やアウト口14などが設けられている。また、前扉の前面下部に、操作ハンドルが設けられている。
【0021】
このパチンコ機10の内枠12の下部には裏面から正面にかけて搬送機構15が設けられており、汚れ除去装置20は、搬送機構15に組み込まれている。搬送機構15は、内枠12の裏面に形成された集球樋16と、汚れ除去装置20と、内枠12の裏面から正面にかけて形成された球通路17とで構成されている。集球樋16は、内枠12の裏面で左側から右側に向かって(図2では左右が逆)やや下り傾斜になって延びる樋状の通路で構成されている。遊技領域13aの入賞口やアウト口14に入った遊技球B(図3参照)は、内枠12の裏面に移動してこの集球樋16の内部に落下する。そして、集球樋16に入った遊技球Bは、集球樋16の右下側の端部に向かって順次流れていく。
【0022】
集球樋16の右下側の端部の右側には、汚れ除去装置20が設置されており、集球樋16は、汚れ除去装置20に連通している。汚れ除去装置20は、左下から右上に傾斜して延びており、遊技球Bを上方に搬送する揚送機能と、遊技球Bの表面に付着する汚れを除去する汚れ除去機能とを備えている。この汚れ除去装置20は、図3ないし図7に示したように、モータ21と、ケース部材22と、スクリュー28と、球受部30とを備えている。モータ21は、汚れ除去装置20における左下部に配置されており、略円柱状に形成されたモータ本体21aの右上面から、図6に示したように、回転軸21bを右上(図6では左)に突出させている。
【0023】
また、モータ本体21aの右上面における左上部と右下部とからは、それぞれ中央にねじ挿通穴が形成された略三角形の固定片21c,21dがモータ本体21aの外部側(左上方と右下方)に向かって突出している。そして、固定片21c,21dと、ねじ(図示せず)とを介して、モータ本体21aの右上面に、ケース部材22が連結されている。
【0024】
ケース部材22は、スクリュー収容部23と、球入口部25と、球出口部26と、球受部収容部27とで構成されており、スクリュー収容部23の下部は固定部24で構成されている。スクリュー収容部23は、モータ21の右上面から右上に延びており、左上面の下部(図3の右下側部分)、右下面の上部(図3の左上部分)および後面における上下方向の中央よりもやや下方から上端近傍の部分にかけての細長い部分が開口した箱状に形成されている。このスクリュー収容部23の前面は、図4に示したように、幅方向の中央が両側よりも前方に突出したかまぼこ形の曲面に形成されている。また、スクリュー収容部23の右上の端面の中央に軸穴が形成され、この軸穴に円筒状の支持部材23aが取り付けられている。
【0025】
固定部24は、後部を除いた部分がスクリュー収容部23の他の部分よりも外部側に突出しており、これによってスクリュー収容部23は段違いに形成されている。また、固定部24の左下の端面の中央に、固定部24の内部と外部とを連通する穴部を備えた筒状の軸挿通穴部23bが形成されている。そして、固定部24の左右両側における固定片21c,21dに対向する部分にそれぞれ筒状のねじ係合部24a,24bが形成されている。球入口部25は、スクリュー収容部23の左上面下側の開放部分から左側に延びる略三角形の箱状に形成されており、前面が開口している。この前面の開口部25aの周縁部は、前部における左側部分および上部が切り欠かれて段違いに形成されており、この切欠き部25bを介して開口部25aは集球樋16に連通している。
【0026】
球出口部26は、スクリュー収容部23の右下面上部の開放部分から右側に延びる略四角形の箱状に形成されており、前面が開口している。この前面の開口部26aは遊技球Bを1個通すことのできる大きさに設定されている。球受部収容部27は、細長い箱状に形成されており、スクリュー収容部23の後面に設けられた開口23cに設置されている。この球受部収容部27は、スクリュー収容部23の後面における球入口部25と球出口部26との間の部分に設置されており、長手方向の中央部に、左右の側面が円弧状に突出した膨出部27aが形成されている。
【0027】
この膨出部27aの内部には、図7に示したように、膨出部27aと間隔を保って球受部収容部27の裏面部27bから球受部収容部27の内部に向かって突出する円筒状のばね支持部27cが形成されている。球受部収容部27の内部には、後述する球受部30および押圧ばね35が設けられる。このように構成されたケース部材22は、スクリュー収容部23の軸挿通穴部23b内に、回転軸21bを挿通させ、ねじ係合部24a,24bを、それぞれねじ(図示せず)を介して固定片21c,21dに固定することにより、モータ21に組み付けられている。
【0028】
スクリュー28は、図8ないし図10(a)〜(c)に示したように、外周面に異形螺旋状溝29が形成された中空の棒状回転体で構成されており、下端面に、モータ21の回転軸21bを挿入させて固定できる筒状固定穴部28aが形成され、上端面にケース部材22の上端に取り付けられた支持部材23aに回転可能に支持される軸穴28bが形成されている。スクリュー28は、筒状固定穴部28aを回転軸21bに連結し、軸穴28bの周縁部を支持部材23aに支持させて、回転軸21bと同軸上に位置するようにして回転軸21bの先端部に連結されており、モータ21の作動により、回転軸21bが回転すると、スクリュー28は回転軸21bと一体となって回転する。
【0029】
スクリュー28の外周に形成された異形螺旋状溝29は、順方向部29aと逆方向部29bとで構成されており、図10(a)に示した正面から見た状態では、順方向部29aのみが表れ、図10(c)に示した裏面から見た状態では、下部に順方向部29aが表れ、中央側から上部にかけて逆方向部29bが表れる。また、図10(b)に示した側面から見た状態では、下部に順方向部29aが表れ、中央側から上部にかけての部分の左側に逆方向部29bが表れ、右側に順方向部29aが表れる。すなわち、スクリュー28の中央側から上部にかけての部分には、円周方向に半回転するごとに順方向部29aと逆方向部29bとが交互に形成されている。
【0030】
また、順方向部29aにおけるスクリュー28の中央側から上部にかけて形成された部分は、下部に形成された部分よりも、円周方向に対する軸方向の長さが大きく設定されている。そして、順方向部29aにおけるスクリュー28の下部に形成された部分と、逆方向部29bとの円周方向に対する軸方向の長さは略同じに設定されている。このため、スクリュー28を回転させて遊技球Bを搬送する際、順方向部29aにおいては、スクリュー28の下部よりも中央側から上部にかけての部分で遊技球Bの搬送距離は長くなり、逆方向部29bにおいては、順方向部29aにおけるスクリュー28の下部と略同じ搬送距離で遊技球Bは搬送方向に対して逆行する。
【0031】
図11に、スクリュー28の回転と遊技球Bの搬送距離との関係を示している。図11は、図10(a)〜(c)に示したスクリュー28を下方から見た状態で反時計回りに回転したときの遊技球Bの位置を数字の順に示しており、図11の遊技球Bの各位置は、スクリュー28が半回転するごとの搬送距離に対応している。数字「1」は、異形螺旋状溝29の下端部に位置する遊技球Bを示し、数字「13」は、異形螺旋状溝29の上端部に位置する遊技球Bを示している。図11に示したように、スクリュー28が2回転するまでは、遊技球Bは等間隔で少しずつ上方に搬送され、スクリュー28の回転が3回転目以降になると、遊技球Bは搬送方向に大きく前進(上昇)したのちに、搬送方向と逆方向に少し後退(下降)するといったことを繰り返しながら、前進していく。
【0032】
そして、本実施形態では、スクリュー28が6.5回転したときに、遊技球Bはスクリュー28の上流端(図10(a)〜(c)の下端)から下流端(図10(a)〜(c)の上端)に到達する。また、スクリュー28は、弾性および防振性を備えたゴム、エラストマーまたは樹脂材料などからなっている。そして、異形螺旋状溝29の幅は、遊技球Bの直径よりもやや短く設定されており、異形螺旋状溝29の長手方向に直交する断面形状は、遊技球Bの曲面と略同じ曲率の円弧状に形成されている。
【0033】
球受部30は、スクリュー28の外周面に対して進退可能な状態で、球受部収容部27の内部に設置されており、球受部本体31と研磨布32とで構成されている。球受部本体31は、湾曲した板状の支持部本体31aと、ガイド筒31bと、一対の固定用突起31cとで構成されている。支持部本体31aは、スクリュー28の長手方向に沿って延び、スクリュー28に対向する前面に、幅方向の中央が両側よりも窪んだ凹状の溝部が形成されている。この溝部の長手方向に直交する断面の曲率は、遊技球Bの表面の曲率と同じに設定されている。
【0034】
そして、支持部本体31aの後面の長手方向の中央に、後方に突出するガイド筒31bが設けられている。このガイド筒31bは、ばね支持部27cの内部を貫通しており、その先端は、支持部本体31aの位置に応じて球受部収容部27の外部に進退可能になっている。一対の固定用突起31cは、ガイド筒31bと上下にそれぞれ間隔を保って支持部本体31aの裏面から突出した小突起で構成されている。研磨布32は、支持部本体31aの前面に沿って貼り付けた薄い布で構成されており、遊技球Bに接触することにより、遊技球Bの表面に付着する汚れを遊技球Bから除去することができる。支持部本体31aと、研磨布32とで本発明に係る支持部が構成され、研磨布32の表面で本発明に係る研磨面が構成される。
【0035】
押圧ばね35は、本発明における押圧手段を構成するものでコイルばねからなっている。押圧ばね35の前部は、一対の固定用突起31c間に差し込まれることによって球受部30に係合し、押圧ばね35の後部は、ばね支持部27cの外周面を覆った状態で球受部収容部27に係合している。そして、押圧ばね35の前端が支持部本体31aの後面に当接し、押圧ばね35の後端が球受部収容部27の裏面部27bの内面に当接することによって、球受部30はスクリュー収容部23の内部側に付勢されている。
【0036】
また、ガイド筒31bの後端開口には、フランジ部36aを備えたストッパ36が取り付けられている。ストッパ36のフランジ部36aは、球受部収容部27の裏面部27bに当接することによって、球受部30の前進位置を規制する。このため、球受部30は、押圧ばね35が伸長してフランジ部36aが球受部収容部27の裏面部27bに当接したときの前方位置と、押圧により押圧ばね35が最短長さまで収縮したときの後方位置との間で移動可能になる。
【0037】
また、スクリュー28の異形螺旋状溝29と支持部本体31aに張り付けられた研磨布32との間に搬送路37(図6参照)が形成されており、スクリュー28は、モータ21の作動により回転して、球入口部25の開口部25aからケース部材22内に入ってくる遊技球Bを搬送路37に沿って前後させながら移動させる。そして、移動した遊技球Bは、球出口部26の開口部26aからケース部材22の外部に出て行く。なお、異形螺旋状溝29の凹部と研磨布32との間隔は、遊技球Bを一個収容できる大きさになっている。
【0038】
球通路17は、内枠12の裏面における汚れ除去装置20の球出口部26から内枠12の表面に貫通する穴部17aと、内枠12の正面で、穴部17aから左側に向かってやや下方に傾斜して延びる傾斜部17bとで構成されている。そして、内枠12の表面における傾斜部17bの左端側に、打球装置40が設置されている。この打球装置40は、プランジャ式ソレノイド41、弾発部および球発射部などで構成されており、球発射部の上方には、打撃された遊技球Bを、遊技領域13a内に導くガイドレール42が設けられている。このため、汚れ除去装置20の上方に送り出された遊技球Bは、球通路17を通過して、球発射部に送られ、打球装置40の作動により、遊技領域13a内に発射される。この打球装置40は操作ハンドルの回転操作により作動する。
【0039】
また、パチンコ機10には、入賞口やアウト口14に入った遊技球Bを検出するセンサが備わっている。さらに、パチンコ機10、またはパチンコ機10の近傍には、入賞口に入った遊技球Bに基づく景品球の数を加算したり、入賞口とアウト口14とに入った遊技球Bの数を減算したりする加減算装置や、加減算装置が算出した値を記憶する記憶装置およびその値を表示する数値表示装置等も設けられている。すなわち、このパチンコ機10では、入賞に基づく景品球を払い出すことなく景品球の数を加算していくとともに、その数から使用した遊技球Bの数を減算して記憶し、その記憶した数の範囲内で遊技球Bを発射して遊技が行われる。
【0040】
このように構成されたパチンコ機10を使用する場合には、まず、汚れ除去装置20の作動により、所定量の遊技球Bが、集球樋16から球通路17に向けて搬送される。その際、遊技球Bは、集球樋16を無整列の状態で流れ、球入口部25からケース部材22の内部に入っていく。そして、遊技球Bは、スクリュー28の下部に到達したところで、1個ずつスクリュー28の異形螺旋状溝29と、支持部本体31aの前面の研磨布32との間に入っていき、スクリュー28の回転によって、一列になって、搬送路37を斜め上方に向かって移動していく。
【0041】
このとき、遊技球Bは、前述したように、スクリュー28が2回転するまでは、等間隔で少しずつ搬送され、スクリュー28の回転が3回転目以降になると、遊技球Bは搬送方向に大きく上昇したのちに、搬送方向と逆方向に少し下降するといったことを繰り返しながら、上方に前進していく。また、遊技球Bは、押圧ばね35に付勢される球受部30の支持部本体31aによって研磨布32を介して、スクリュー28に押さえ付けられる。その際、遊技球Bは、異形螺旋状溝29によってスクリュー28の回転方向と逆方向に回転させられるとともに、研磨布32に対して円弧状の線状に接触しながら搬送方向にも回転しながら移動するため、少ない回転数で、遊技球Bの表面全体が研磨布32に接触する。このため、遊技球Bの表面に付着する汚れは、効率よく除去される。
【0042】
また、遊技球Bは、直線状に一列になって搬送路37を通過する。その間、押圧ばね35は、支持部本体31aおよび研磨布32を介して遊技球Bをスクリュー28に押し付けることにより、遊技球Bが、異形螺旋状溝29から浮き上がって搬送路37から外れることを防止する。汚れが除去され搬送路37を通過した遊技球Bは、順次球通路17に流れて行く。そして、所定量の遊技球Bが、球通路17内に溜まったところで、操作ハンドルを操作して、打球装置40を作動させることにより、球通路17から球発射部に送られる遊技球Bが1個ずつ遊技盤13の遊技領域13aに放出される。
【0043】
これによって、遊技球Bは、遊技領域13aの入賞口またはアウト口14に入る。入賞口に入った入賞球やアウト口14に入ったアウト球は、それぞれ所定の通路を通って集球樋16に落下する。また、加減算装置は、入賞口に入った入賞球をセンサが検出すると景品球の数を加算し、その値は、数値表示装置に表示される。その際、入賞口やアウト口14に入った遊技球Bの数は、減算される。すなわち、加減算装置は、センサの検出に応じて常時加減算を行っており、それによって算出された値は、数値表示装置に表示され、実物の景品球が払い出されることはない。
【0044】
このため、パチンコ機10内では、一定数の遊技球Bが循環するようになる。そして、遊技球Bは、汚れ除去装置20を通過するたびに表面に付着した汚れ、例えば、タバコの煙、油、埃などが除去される。また、研磨布32に付いた汚れは、定期的に、研磨布32の表面部分を削り取ったり、研磨布32を支持部本体31aから剥がして新たな研磨布32を支持部本体31aに貼り付けたりすることにより除去できる。なお、研磨布32に付いた汚れが、所定量以上溜まると、下方に落下するため、放置しておくこともできる。これによると、汚れ除去装置20の手入れは殆ど不要になり、落下した汚れを除去するために、パチンコ機10の内部を定期的に掃除するだけですむ。
【0045】
以上のように、本実施形態に係る汚れ除去装置20には、表面に研磨布32が貼り付けられた支持部本体31aと、外周面に異形螺旋状溝29が形成され遊技球Bを研磨布32とで挟んで搬送できるように回転可能に配置されたスクリュー28とが備わっている。このため、スクリュー28を回転させて、遊技球Bをスクリュー28と研磨布32との間の搬送路37の上流側から下流側に搬送することができると同時に、遊技球Bの表面に付着する汚れを研磨布32で除去することができる。その際、遊技球Bは、研磨布32に沿って搬送方向に進行したり、搬送方向と逆方向に後退したりしながら搬送されるため、研磨布32に対して遊技球Bが接触しながら移動する際の前進と後退との合計の移動距離が長くなる。
【0046】
この結果、支持部本体31aやスクリュー28の長さを大幅に短くすることができ、これによって、汚れ除去装置20全体を小型化できる。また、研磨布32は支持部本体31aに対して貼り付けたり、剥がしたりすることができるため、遊技球Bの表面から除去され研磨布32に付着した汚れの除去や研磨布32の交換等の作業が容易になる。さらに、支持部本体31aや研磨布32を設けたことによって、汚れ除去装置20の機能が損なうこともない。また、スクリュー28を、弾性および防振性を備えた材料で構成したため、遊技球Bに対する衝撃が緩和されるとともに、スクリュー28に振動が生じることが防止され、スクリュー28の回転による遊技球Bの搬送がスムーズになる。
【0047】
さらに、異形螺旋状溝29を、順方向部29aと、順方向部29aと逆方向に延びる逆方向部29bとを交互に配置して形成したため、簡単な構造で、遊技球Bを前後させながら搬送することができる。また、スクリュー28における球入口部25に対向する部分には、逆方向部29bが設けられていないため、球入口部25内に入った遊技球Bがいきなり逆行する方向に移動することがなくなる。これによって、遊技球Bが無駄に逆行することが防止される。さらに、支持部本体31aの前面および研磨布32に、遊技球Bが搬送される方向に直交する断面の形状が遊技球Bの表面の曲率と略同じ曲率の凹部に形成された溝部を設けたため、遊技球Bは、一列になって搬送されるようになり、搬送方向に対する前進と後退との往復移動がしやすくなる。
【0048】
図12(a)〜(c)は、本発明の他の実施形態に係る汚れ除去装置が備えるスクリュー58を示している。このスクリュー58には、順方向部59aと逆方向部59bとからなる異形螺旋状溝59が備わっており、図12(a)に示した正面から見た状態では、順方向部59aのみが表れ、図12(c)に示した裏面から見た状態では、逆方向部59bのみが表れる。また、図12(b)に示した側面から見た状態では、左側に順方向部59aのみが表れ右側に逆方向部59bのみが表れる。すなわち、このスクリュー58には、円周方向に半回転するごとに順方向部59aと逆方向部59bとが交互に形成されており、順方向部59aは、逆方向部59bよりも円周方向に対する軸方向の長さが大きく設定されている。なお、スクリュー58の下端面には、筒状固定穴部58aが形成され、スクリュー58の上端面には軸穴(図示せず)が形成されている。
【0049】
また、スクリュー58が設置されるケース部材の下部には、遊技球Bが球入口部から多少逆行できるスペースが設けられている。このスクリュー58を備えた汚れ除去装置のそれ以外の部分の構成は、前述した汚れ除去装置20と同一であり、この汚れ除去装置もパチンコ機に組み込まれる。本実施形態に係る汚れ除去装置によると、球入口部内に入った遊技球Bが逆方向部59b内に位置した場合には、遊技球Bは、一旦搬送方向に逆行する方向に移動するが、その後順方向部59aに入ることにより、搬送方向に移動するようになる。このため、遊技球Bは、適正な状態で研磨されながら搬送される。本実施形態に係る汚れ除去装置のそれ以外の作用効果は、前述した汚れ除去装置20の作用効果と同様である。
【0050】
また、図示は省略するが、本発明のさらに他の実施形態として、汚れ除去装置20におけるスクリュー28の異形螺旋状溝29の表面に研磨面を形成し、研磨布32を省略して汚れ除去装置を構成することができる。この場合、スクリュー28を、弾性を有するとともに耐摩耗性を備えた硬質スポンジで構成して、異形螺旋状溝29の表面を研磨面を構成する粗面に形成することができる。また、支持部本体31aにおける遊技球Bと接触する面は、例えば、ポリウレタン等の合成ゴムをコーティングすることにより、摩擦抵抗の大きな面に形成しておくことができる。
【0051】
本実施形態によると、遊技球Bの表面に付着した汚れは、スクリュー28の異形螺旋状溝29の表面によって削ぎ落とされるようにして除去され、その汚れは、スクリュー28に付着するか、または、スクリュー28の下方に落下していく。この際、スクリュー28は遊技球Bを研磨する機能だけでなく、回転することにより遊技球Bを搬送する機能も備えているため、汚れの多くはスクリュー28の回転によって振るい落とされる。また、汚れがスクリュー28に付着した場合には、その付着した汚れが、所定量を超えたときに、スクリュー28の下方に落下していく。このため、スクリュー28は、殆どメンテナンスなしで使用することができる。
【0052】
また、スクリュー28における支持部本体31aとの対向面以外の所定部分に、スクリュー28に付着した汚れを掻き落とすためのブラシなどからなる掻き落し部を設けることもできる。これによると、遊技球Bから除去された汚れのうちのスクリュー28に付着した汚れは、掻き落し部によって、スクリュー28から掻き落されるため、スクリュー28に付着した汚れを除去する作業が不要になる。このため、スクリュー28は、メンテナンスなしで使用することができ、汚れ除去装置の連続使用が可能になる。なお、本実施形態において、研磨布32を用いて、支持部の表面と、スクリュー28との双方に研磨面を設けてもよい。これによると、さらに効率のよい研磨が可能になる。
【0053】
また、本発明に係る汚れ除去装置およびそれを用いた遊技球の搬送方法は、前述した実施形態に限定するものでなく、適宜変更することができる。例えば、前述した各実施形態では、異形螺旋状溝29を順方向部29aと逆方向部29bとで構成し、異形螺旋状溝59を順方向部59aと逆方向部59bとで構成しているが、本発明に係る異形螺旋状溝はこれに限定するものでなく、他の構成のものを用いてもよい。例えば、順方向に形成された螺旋状溝の所定部分に幅の広い部分を設け、その幅の広い部分で遊技球Bが前後に移動できるようにすることもできる。また、スクリュー28における逆方向部29bを設けない部分には、スクリュー28の上流端側部分だけでなく下流側部分も加えることが好ましい。
【0054】
さらに、前述した実施形態では、スクリュー28,58を、弾性および防振性を備えた材料で構成することにより、スクリュー28,58に振動が生じることを防止しているが、これに代えて、または、これにさらに加えて、スクリュー28,58の筒状固定穴部28a,58aや、スクリュー収容部23の支持部材23aなどを防振ゴムで構成して、スクリュー28,58の回転によって生じる振動が、パチンコ機10の本体側に伝わることを防止してもよい。また、前述した実施形態では、押圧ばね35を1個設けているが、この押圧ばね35は複数個設けてもよい。これによると、支持部本体31aの上下を均等に押圧できるため、支持部本体31aに傾きが生じることを防止できる。
【0055】
また、研磨布32として、繰り返し遊技球Bに接触することにより擦り減っていくものや、両端をロールに巻いて、ロールを回転することにより支持部本体31aの前面で位置を変えることができるものを用いることもできる。さらに、前述した各実施形態では、汚れ除去装置を封入式のパチンコ機の内部に組み込んでいるが、この汚れ除去装置は、従来の島設備に備わっている球送り装置に組み込むこともできる。また、本発明に係る汚れ除去装置のそれ以外の部分の構成についても本発明の技術的範囲内で適宜変更して実施することが可能である。
【符号の説明】
【0056】
15…搬送機構、20…汚れ除去装置、22…ケース部材、25…球入口部、26…球出口部、28,58…スクリュー、29,59…異形螺旋状溝、29a,59a…順方向部、29b,59b…逆方向部、31a…支持部本体、32…研磨布、35…押圧ばね、B…遊技球。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技球を打球位置に搬送する搬送機構の一部を構成し、前記遊技球に付着した汚れを除去する汚れ除去装置において、
前記遊技球が搬送される方向に延びる支持部と、
軸方向を前記支持部の延びる方向に沿わせて設置された棒状回転体からなり、軸周り方向に回転することにより前記遊技球を前記支持部との間で搬送方向に対して前後させながら搬送する異形螺旋状溝が外周面に形成されたスクリューと、
前記支持部と前記スクリューとの対向面の少なくとも一方に形成され、前記遊技球を研磨する研磨面と
を備えたことを特徴とする汚れ除去装置。
【請求項2】
前記異形螺旋状溝を、前記スクリューの外周面に沿って周方向に回転しながら前記遊技球の搬送方向に延びる順方向部と、前記スクリューの外周面に沿って周方向に回転しながら前記搬送方向と逆方向に延びる逆方向部とで構成した請求項1に記載の汚れ除去装置。
【請求項3】
前記支持部と前記スクリューとをケース部材に設置して、前記ケース部材における前記スクリューの上流端側部分に対応する部分に球入口部を形成するとともに前記ケース部材における前記スクリューの下流端側部分に対応する部分に球出口部を形成し、前記逆方向部を前記スクリューにおける上流端側部分と下流端側部分とのうちの少なくとも上流端側部分を除いた部分に設けた請求項2に記載の汚れ除去装置。
【請求項4】
前記支持部における前記スクリューに対向する面に、前記遊技球が搬送される方向に直交する断面の形状が前記遊技球の表面の曲率と略同じ曲率の凹部になるように形成された溝部を設けた請求項1ないし3のうちのいずれか一つに記載の汚れ除去装置。
【請求項5】
前記スクリューに防振手段を設けた請求項1ないし4のうちのいずれか一つに記載の汚れ除去装置。
【請求項6】
前記支持部を前記スクリューに対して押圧する押圧手段を設けた請求項1ないし5のうちのいずれか一つに記載の汚れ除去装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2013−94457(P2013−94457A)
【公開日】平成25年5月20日(2013.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−240547(P2011−240547)
【出願日】平成23年11月1日(2011.11.1)
【出願人】(000148287)株式会社浅間製作所 (114)
【Fターム(参考)】