説明

汚泥濃縮装置

【課題】コンパクト化を図って設置スペースを縮小することができるとともに、汚泥凝集槽濾と濃縮機とを接続する配管を無くして汚泥フロックの破壊や詰まりの発生を防ぐことができる汚泥濃縮装置を提供すること。
【解決手段】凝集剤が添加された汚泥を撹拌機24で撹拌してフロック化させる汚泥凝集槽21と、外筒2内に濾過筒3を収容し、該濾過筒3の内部にスパイラルスクリュー4を回転可能に収容し、該スパイラルスクリュー4を回転駆動することによって、前記汚泥凝集槽21から前記濾過筒3内の下部に導入される汚泥を上方へと搬送しながら、該汚泥に含まれる水分を前記濾過筒3の濾過面3aを通過させて分離液として分離液排出管11から排出して汚泥を濃縮するとともに、濃縮された汚泥を前記濾過筒3の上部より排出する濃縮機1とを備えた汚泥濃縮装置において、前記濃縮機1を前記汚泥凝集槽21の上に直結配置する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、汚泥凝集槽と、該汚泥凝集槽においてフロック化された汚泥を濃縮する濃縮機を備えた汚泥濃縮装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
各種汚泥を廃棄又は焼却するため、汚泥を脱水機にて脱水処理することが行われるが、脱水機の処理能力のみで汚泥の脱水を効率良く行うことは困難である。このため、汚泥の脱水機による脱水処理に先立って、汚泥を凝集剤で凝集させてフロック化し、このフロック化された汚泥(凝集汚泥)から水分を分離して汚泥を濃縮することが行われ、これを実施するための汚泥濃縮装置が今までに種々提案されて実用に供されている。
【0003】
ところで、汚泥濃縮装置には、大別してロータリスクリーン型とスクリュープレス型があるが、図2にスクリュープレス型の汚泥濃縮装置の一例を示す(例えば、特許文献1,2参照)。
【0004】
即ち、図2は従来の汚泥濃縮装置の基本構成を示す概略図であり、図示の汚泥濃縮装置は、濃縮機1と汚泥凝集槽21を備えており、凝集剤が添加された汚泥を汚泥凝集槽21でフロック化し、このフロック化された汚泥を濃縮機1で濃縮するものである。
【0005】
上記汚泥凝集槽21は、上面が開口した円筒タンク状の容器であって、その下部には原泥供給管22が接続されている。又、汚泥凝集槽21内には、モータ23によって回転駆動される撹拌機24が設けられている。
【0006】
又、前記濃縮機1は、密閉構造を有する円筒タンク状の外筒2の内部に円筒状の濾過筒3を縦方向に配置し、該濾過筒3内にスパイラルスクリュー4を回転可能に収容して構成されている。
【0007】
ここで、上記濾過筒3の前記外筒2内に臨む部位の周面は、パンチングプレート又はウェッジワイヤー等から成る濾過面3aを構成しており、濾過筒3の上部にはスクリューコンベア5が水平に設けられており、濾過筒3の下部には前記汚泥凝集槽21の上部から導出する凝集汚泥導入管6が接続されている。ここで、スクリューコンベア5は、円筒状のハウジング5a内に、モータ7によって回転駆動されるスクリュー5bを収容して構成されており、ハウジング5aの下部には濃縮汚泥排出管8が下方に向かって導出している。
【0008】
又、前記外筒2の上下からは分離液取出管9,10が水平に導出しており、これらの分離液取出管9,10は、逆U字状の分離液排出管11に接続されている。
【0009】
前記スパイラルスクリュー4は、回転軸4aにスクリュー羽根4bを螺旋状に巻装して構成されており、回転軸4aには、駆動源としてのモータ12が連結されている。尚、スパイラルスクリュー4の外径は、濾過筒3の濾過面3aの内径よりも僅かに小さく設定されており、スパイラルスクリュー4の外周縁と濾過筒3の濾過面3aとの間には微小隙間が形成されている。
【0010】
而して、前記原泥供給管22から汚泥凝集槽21に汚泥(原泥)が供給されるが、原泥供給管22を流れる汚泥にはポリマー等の凝集剤が添加され、凝集剤が添加された汚泥が汚泥凝集槽21内において撹拌機24によって撹拌され、この汚泥は、これに含まれる固形成分が凝集されてフロック化される。
【0011】
前記汚泥凝集槽21内の凝集汚泥は、凝集汚泥導入管6を通って濃縮機1の濾過筒3内にその下部から導入される。
【0012】
濃縮機1においては、前記スパイラルスクリュー4がモータ12によって濾過筒3内で所定の速度で回転駆動されており、濾過筒3内の下部に導入された凝集汚泥は、回転するスパイラルスクリュー4によって上方へと搬送されるとともに、これに含まれる水分が濾過筒3の濾過面3aを通過して外筒2内に分離液として収容される。ここで、前記分離液排出管11内の分離液の水位h2 は、濾過筒3内の液位h1 よりも低く設定されているため(h2 <h1)、両者h1 ,h2 の差(ヘッド差)Δh12(=h1 −h2 )に基づく差圧を濾過圧力として、凝集汚泥から分離された水分が濾過筒3の濾過面3aを通過して外筒2内に分離液として収容される。又、この場合、外筒2は、分離液の水位h2 よりも下方に配置されているため、外筒2内に収容される分離液は外筒2内に充満し、この分離液中に濾過筒3の濾過面3aが埋没することとなる。
【0013】
そして、外筒2内に収容された分離液は、外筒2の上下に接続された分離液取出管9,10から分離液排出管11へと流れ込んで外部へと排出される。又、スパイラルスクリュー4の回転によって濾過筒3内を上方へと搬送される凝集汚泥は、その途中で水分が分離されることによって濃縮されて濃縮汚泥となり、この濃縮汚泥は、スクリューコンベア5によって濾過筒3の上部から外部に排出されて濃縮汚泥排出管8から不図示の脱水機へと供給されて脱水処理される。
【特許文献1】特許第3627809号公報
【特許文献2】特開2006−075675号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
ところが、図2に示した従来の汚泥濃縮装置においては、濃縮機1と汚泥凝集槽21がそれぞれ独立に構成されて互いに離間して設置されていたため、これらの設置に大きなスペースを要する他、両者を接続する凝集汚泥導入管6が長くなり、その内部を流れる汚泥のフロックが途中で破壊されたり、途中で詰まる可能性があるという問題がある。
【0015】
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、その目的とする処は、コンパクト化を図って設置スペースを縮小することができるとともに、汚泥凝集槽と濃縮機とを接続する配管を無くして汚泥フロックの破壊や詰まりの発生を防ぐことができる汚泥濃縮装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0016】
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、
凝集剤が添加された汚泥を撹拌機で撹拌してフロック化させる汚泥凝集槽と、
外筒内に濾過筒を収容し、該濾過筒の内部にスパイラルスクリューを回転可能に収容し、該スパイラルスクリューを回転駆動することによって、前記汚泥凝集槽から前記濾過筒内の下部に導入される汚泥を上方へと搬送しながら、該汚泥に含まれる水分を前記濾過筒の濾過面を通過させて分離液として分離液排出管から排出して汚泥を濃縮するとともに、濃縮された汚泥を前記濾過筒の上部より排出する濃縮機と、
を備えた汚泥濃縮装置において、
前記濃縮機を前記汚泥凝集槽の上に直結配置したことを特徴とする。
【0017】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記濃縮機で濃縮された汚泥をスクリューコンベアによって前記濾過筒の上部から排出することを特徴とする。
【0018】
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の発明において、前記汚泥凝集槽の撹拌機と前記濃縮機のスパイラルスクリーとを同軸で連結し、これらの撹拌機とスパイラルスクリューを共通の駆動源によって回転駆動することを特徴とする。
【0019】
請求項4記載の発明は、請求項1〜3の何れかに記載の発明において、前記分離液排出管を外管と内管の二重管構造とするとともに、前記内管の上端縁の高さを前記濾過筒内の液位よりも低く設定し、該内管の上端縁を溢流部として分離液が外管から内管又は内管から外管へとオーバーフローするよう構成したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0020】
請求項1記載の発明によれば、濃縮機を汚泥凝集槽の上に直結配置したため、汚泥濃縮装置をコンパクト化してその設置スペースを小さく抑えることができる。又、汚泥凝集槽と濃縮機とを接続する配管が不要となり、汚泥凝集槽でフロック化された凝集汚泥は、そのまま濃縮機へと導入されて濃縮処理されるため、汚泥フロックが配管の途中で破壊されたり、配管を閉塞する等の不具合が発生することがない。
【0021】
請求項2記載の発明によれば、濃縮機で濃縮された汚泥をスクリューコンベアによって濾過筒の上部から可変定量的に排出することができる。
【0022】
請求項3記載の発明によれば、汚泥凝集槽の撹拌機と濃縮機のスパイラルスクリーとを同軸で連結し、これらの撹拌機とスパイラルスクリューを共通の駆動源によって回転駆動するようにしたため、部品点数を削減して構造の単純化を図ることができる。
【0023】
請求項4記載の発明によれば、外筒から分離液排出管へと流れ込む分離液は、内管の上端縁にてオーバーフローして内管又は外管へと流れ込むため、この内管の上端縁が溢流部となり、この溢流部の長さは内管の円周長さとなり、その長さは、従来の汚泥濃縮装置の溢流部の幅(溢流幅)よりも長くなる。従って、本発明に係る汚泥濃縮装置によれば、分離液量が変化しても分離液排出管での分離液の液位の変動を小さく抑えることができ、濾過筒の液位と分離排出管での分離液の液位との差に基づく濾過圧力の変動も小さく抑えることができ、分離液量が変化しても濾過圧力を略一定に保つことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
【0025】
図1は本発明に係る汚泥濃縮装置の基本構成を示す概略断面図であり、本発明に係る汚泥濃縮装置は、ポリマー等の凝集剤が添加された汚泥を汚泥凝集槽21でフロック化し、このフロック化された汚泥を濃縮機1で濃縮するものであって、濃縮機1を汚泥凝集槽21の上に直結配置したことを特徴とする。
【0026】
上記汚泥凝集槽21は、上面が開口した円筒タンク状の容器であって、その下部には原泥供給管22が接続されている。又、汚泥凝集槽21の内部には、中心軸上に縦方向に配された回転軸24aの上下に撹拌羽根24bを互いに位相を90°ずらして取り付けて成る撹拌機24が回転可能に配されている。そして、汚泥凝集槽21の上端開口部の内周部にはリング状のフランジ13が結着されている。
【0027】
又、汚泥凝集槽21の上に配置された濃縮機1は、密閉構造を有する円筒タンク状の外筒2の内部に円筒状の濾過筒3を縦方向に配置し、該濾過筒3内にスパイラルスクリュー4を回転可能に収容して構成されている。そして、この濃縮機1は、外筒2と濾過筒3の下端に結着されたフランジ14を汚泥凝集槽21の前記フランジ13の上から重ねて不図示の複数のボルトで締め付けることによって汚泥凝集槽21の上に直結配置される。
【0028】
前記濾過筒3の外筒2内に臨む部位の周面は、パンチングプレート又はウェッジワイヤー等から成る濾過面3aを構成しており、濾過筒3の上部にはスクリューコンベア5が水平に設けられている。ここで、スクリューコンベア5は、円筒状の水平なハウジング5a内に、モータ7によって回転駆動されるスクリューを収容して構成されており、ハウジング5aの下部には濃縮汚泥排出管8が下方に向かって導出している。
【0029】
又、前記外筒2の上下からは分離液取出管9,10が水平に導出しており、これらの分離液取出管9,10は、内管11aと外管11bとで二重管構造を構成する分離液排出管11の外管11bの上下に接続されている。ここで、分離液排出管11の内管11aは、外管11b内の上部に開口しており、外管11bの底部を貫通して下方へと延出している。
【0030】
更に、前記スパイラルスクリュー4は、回転軸4aにスクリュー羽根4bを螺旋状に巻装して構成されており、回転軸4aと汚泥凝集槽21に設けられた前記撹拌機24の回転軸24aとは同軸に配され、両回転軸4a,24aは、カップリング15によって直結されている。そして、スパイラルスクリュー4の回転軸4aの上端には、共通の駆動源としてのモータ12が直結されている。尚、スパイラルスクリュー4の外径は、濾過筒3の濾過面3aの内径よりも僅かに小さく設定されており、スパイラルスクリュー4の外周縁と濾過筒3の濾過面3aとの間には微小隙間が形成されている。
【0031】
而して、前記原泥供給管22から汚泥凝集槽21に汚泥(原泥)が供給されるが、原泥供給管22を流れる汚泥にはポリマー等の凝集剤が添加され、凝集剤が添加された汚泥が汚泥凝集槽21内において撹拌機24によって撹拌され、この汚泥は、これに含まれる固形成分が凝集されてフロック化される。尚、スパイラルスクリュー4の回転軸4aと撹拌機24の回転軸24aは同軸に配され、両者はカップリング15によって直結されるとともに、回転軸4aの上端には共通のモータ12が直結されているため、スパイラルスクリュー4と撹拌機24は、共通のモータ12によって同時に同方向に同一速度で回転駆動される。
【0032】
上述のように汚泥凝集槽21においてフロック化された凝集汚泥は、汚泥凝集槽21の上に設置された濃縮機1の濾過筒3内で回転するスパイラルスクリュー4によって濾過筒3内に下方から導入される。
【0033】
ここで、分離液排出管11の内管11aの上端縁の高さは、濾過筒3内の汚泥の液位h1 よりも低く設定されており、後述のように外筒2から分離液取出管9,10を通って分離液排出管11へと排出される分離液は、分離液排出管11の内管11aの上端縁を溢流部としてオーバーフローして外管11bから内管11aへと流れ込む。従って、分離液排出管11内の分離液の液位h2 は濾過筒3内の汚泥の液位h1 よりも低くなり(h2 <h1 )、両者h1 ,h2 の差(ヘッド差)Δh12(=h1 −h2 )に基づく差圧を濾過圧力として、凝集汚泥から分離された水分が濾過筒3の濾過面3aを通過して外筒2内に分離液として収容される。
【0034】
そして、外筒2内に収容された分離液は、外筒2の上下に接続された分離液取出管9,10を経て分離液排出管11の外管11bへと流れ込み、外管11bと内管11aとの間を上向きに流れ、内管11aの上端縁にてオーバーフローして内管11aへと流れ込み、内管11a内を下向きに流れて外部へと排出される。
【0035】
他方、スパイラルスクリュー4の回転によって濾過筒3内を上方へと搬送される凝集汚泥は、その途中で水分が分離されることによって濃縮されて濃縮汚泥となり、この濃縮汚泥は、スクリューコンベア5によって濾過筒3の上部から外部に可変定量的に排出され、濃縮汚泥排出管8から不図示の脱水機へと供給されて脱水処理される。
【0036】
以上において、本発明に係る汚泥濃縮装置によれば、濃縮機1を汚泥凝集槽21の上に直結配置したため、汚泥濃縮装置をコンパクト化してその設置スペースを小さく抑えることができる。
【0037】
又、汚泥凝集槽21と濃縮機1とを接続する配管が不要となり、汚泥凝集槽21でフロック化された凝集汚泥は、そのまま濃縮機1へと導入されて濃縮処理されるため、汚泥フロックが配管の途中で破壊されたり、配管を閉塞する等の不具合が発生することがない。
【0038】
更に、汚泥凝集槽21の撹拌機24と濃縮機1のスパイラルスクリー4とを同軸で連結し、これらの撹拌機24とスパイラルスクリュー4を共通の駆動源によって回転駆動するようにしたため、部品点数を削減して構造の単純化を図ることができる。
【0039】
又、外筒2から分離液排出管11へと流れ込む分離液は、分離液排出管11の内管11aの上端縁にてオーバーフローして内管11a内へと流れ込むため、この内管11aの上端縁が溢流部となり、この溢流部の長さは内管11aの円周長さとなり、その長さは、従来の汚泥濃縮装置の溢流部の幅(溢流幅)よりも長くなる。
【0040】
従って、本発明に係る汚泥濃縮装置によれば、分離液量が変化しても分離液排出管11での分離液の水位の変動を小さく抑えることができ、濾過筒3の液位h1 と分離排出管11での分離液の液位h2 との差Δh12(=h1 −h2 )に基づく濾過圧力の変動も小さく抑えることができ、分離液量が変化しても濾過圧力を略一定に保つことができる。この結果、濾過筒3の濾過面3aにおける固形成分のリークや濾過面3aの目詰まりの発生を防ぐことができる。
【0041】
尚、本実施の形態では、分離液排出管11において分離液が外管11bから内管11aへとオーバーフローする構成を採用したが、逆に分離液が内管11aから外管11bへとオーバーフローする構成を採用しても良い。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】本発明に係る汚泥濃縮装置の基本構成を示す概略断面図である。
【図2】従来の汚泥濃縮装置の基本構成を示す概略図である。
【符号の説明】
【0043】
1 濃縮機
2 外筒
3 濾過筒
3a 濾過面
4 スパイラルスクリュー
4a 回転軸
4b スクリュー羽根
5 スクリューコンベア
5a ハウジング
5b スクリュー
6 濃縮汚泥導入管
7 モータ
8 濃縮汚泥排出管
9,10 分離液取出管
11 分離液排出管
11a 内管
11b 外管
12 モータ(駆動源)
13,14 フランジ
15 カップリング
21 汚泥凝集槽
22 原泥供給管
23 モータ
24 撹拌機
24a 回転軸
24b 撹拌羽根
1 濾過筒内の汚泥の液位
2 分離液排出管での分離液の液位

【特許請求の範囲】
【請求項1】
凝集剤が添加された汚泥を撹拌機で撹拌してフロック化させる汚泥凝集槽と、
外筒内に濾過筒を収容し、該濾過筒の内部にスパイラルスクリューを回転可能に収容し、該スパイラルスクリューを回転駆動することによって、前記汚泥凝集槽から前記濾過筒内の下部に導入される汚泥を上方へと搬送しながら、該汚泥に含まれる水分を前記濾過筒の濾過面を通過させて分離液として分離液排出管から排出して汚泥を濃縮するとともに、濃縮された汚泥を前記濾過筒の上部より排出する濃縮機と、
を備えた汚泥濃縮装置において、
前記濃縮機を前記汚泥凝集槽の上に直結配置したことを特徴とする汚泥濃縮装置。
【請求項2】
前記濃縮機で濃縮された汚泥をスクリューコンベアによって前記濾過筒の上部から排出することを特徴とする請求項1記載の汚泥濃縮装置。
【請求項3】
前記汚泥凝集槽の撹拌機と前記濃縮機のスパイラルスクリーとを同軸で連結し、これらの撹拌機とスパイラルスクリューを共通の駆動源によって回転駆動することを特徴とする請求項1又は2記載の汚泥濃縮装置。
【請求項4】
前記分離液排出管を外管と内管の二重管構造とするとともに、前記内管の上端縁の高さを前記濾過筒内の液位よりも低く設定し、該内管の上端縁を溢流部として分離液が外管から内管又は内管から外管へとオーバーフローするよう構成したことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の汚泥濃縮装置。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2008−43911(P2008−43911A)
【公開日】平成20年2月28日(2008.2.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−223862(P2006−223862)
【出願日】平成18年8月21日(2006.8.21)
【出願人】(000001063)栗田工業株式会社 (1,536)
【Fターム(参考)】