説明

油水分離ユニット

【課題】設備が大型化するのを防ぐとともに、水分除去性能も優れた油水分離ユニットを提供すること。
【解決手段】水分混入油にドライエアーを混入させたうえで、遠心分離機30に導入する事で、回転体304内での油保有スペースにおける混合作用、さらに回転体への導入時及び排出時の撹拌作用で発生する副産物である撹拌ミスト(霧状体)M1を利用して、水分混入油の中の水分を効率よくドライエアーと接触させる油水分離ユニット1を提供する。水分混入油にドライエアーを混入させるためにバブリング筒10とドライエアー発生機構20とを備え、かつ、遠心分離させるために所定の遠心分離機30を備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明は、さまざまな要因(結露等)で水分が混入した潤滑油、作動油、防錆油、洗浄油など(以下、「水分混入油」という。)から、混入水分を除去する油水分離ユニットに関するものである。
【背景技術】
【0002】
水分混入油は潤滑性能が低下したり、潤滑不良や錆の発生が生じやすくなる等の不具合が生じる。したがって、水分混入油から水分を除去する油水分離ユニットが必要となる。
【0003】
従来より、利用場面、利用油の種類など様々な場面に応じた油水分離装置が考案されている。
【0004】
例えば、遠心分離の方法によるものもあるが、装置が大型化する及び油水分離性能が低いなどの欠点が指摘されている。
【0005】
また、フィルタによりろ過する方法によるものもあるが、水分を吸着するろ過フィルタの寿命が短く、ろ過フィルタ自体の消耗品コスト及びろ過フィルタ交換による人的コストなどの欠点が指摘されている。
【0006】
また、遠心分離の方法によるものや水分をろ過する方法によるものの欠点を解消するものとして、水分混入油の貯留容器内にドライエアーを微細な気泡にして混入する方法によるものも考案されている(特許文献1:特開平11−197404)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開平11−197404号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、上述の特許文献1においても、ドライエアーと水分混入油を効率的にムラなく混合するためには装置や設備が大型化してしまうものと考える。
【0009】
そこで、装置や設備が大型化することを防ぐとともに、水分除去性能も優れた油水分離ユニットを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本願発明は、上述の課題を解決するために、油の中に水分が混入した水分混入油を供給し混入水分を除去する油水分離ユニットであって、水分混入油を供給する水分混入油供給口と、乾燥空気を導入するドライエアー導入口とを有する液気混入機構と、当該液気混入機構と連通する液気混入機構排出管と、当該液気混入機構排出管と連通し当該液気混入機構排出管の内部を流れる液気混合流体を導入する遠心分離機と、当該遠心分離機の内部で発生する霧状体を当該遠心分離機の内部から外部へと導く霧状体導出管と、を少なくとも有し、当該水分混入油が前記液気混入機構、前記遠心分離機の順で移動する油水分離ユニットを提供する。
【0011】
また、本願発明は、上述の課題を解決するために、油の中に水分が混入した水分混入油を供給し混入水分を除去する油水分離ユニットであって、水分混入油を供給する水分混入油供給口と、乾燥空気を導入するドライエアー導入口とを有する液気混入機構と、当該液気混入機構と連通する液気混入機構排出管と、当該液気混入機構排出管と連通し当該液気混入機構排出管の内部を流れる液気混合流体を導入する遠心分離機と、当該遠心分離機の内部で発生する霧状体を当該遠心分離機の内部から外部へと導く霧状体導出管と、を少なくとも有し、さらに前記遠心分離機の内部に、遠心分離後液体を貯留する遠心分離後液体貯留空間を備える、油水分離ユニットを提供する。
【発明の効果】
【0012】
本願発明の油水分離ユニットは、遠心分離工程で水分混入油の中に存在する混入水分とドライエアーを効率的に接触させることができるので、大容量の液気混入機構は必ずしも必要ではなくコンパクト(小容量)の液気混入機構を選択することが可能になる。従って、遠心分離機の設置スペース相当のスペース内で油水分離ユニット全体を納めることができ得る。
【0013】
また、本願発明の油水分離ユニットは、遠心分離工程で発生する副産物である撹拌ミスト(霧状体)を利用し、水分混入油の中に存在する混入水分とドライエアーを効率的に接触させることを実現したので水分除去性能を向上させることが出来た。
【0014】
また、本願発明の油水分離ユニットは、遠心分離機の内部に遠心分離後液体貯留空間を備える事で、水分混入油の中に存在する混入水分とドライエアーをさらに効率的に接触させることを実現したので、さらに水分除去性能を向上させることが出来た。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】図1は、油水分離ユニットの主な構成を示す図である。
【図2】図2は、実施例1の油水分離ユニットの全体を示す図である。
【図3】図3は、油水分離ユニットの水分除去性能を示す社内試験結果である。
【図4】図4は、実施例2の油水分離ユニットの全体を示す図である。
【図5】図5は、実施例3の油水分離ユニットの全体を示す図である。
【図6】図6は、実施例4の油水分離ユニットの主な構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
船舶等で使用中の水分混入油から混入水分を除去する油水分離ユニットとして実施する。
【実施例1】
【0017】
まずは、油水分離ユニットの構成について、図2に従い説明する。
【0018】
油水分離ユニット(1)は、水分混入油を供給する水分混入油供給口(101)と、乾燥空気を導入するドライエアー導入口(102)とが接続された液気混入機構であるバブリング筒(10)と、前記ドライエアー導入口(102)へドライエアーを供給するドライエアー発生装置(20)と、前記バブリング筒(10)と連通したバブリング筒排出管(103)と、前記バブリング筒排出管(103)を通じて水分混入油及びドライエアーが混合した液気混合油を導入する前記バブリング筒排出管と連通した遠心分離機(30)と、遠心分離工程を経た遠心分離後液体を前記遠心分離機(30)の内部から外部へ排出する遠心分離機排出口(303)と、前記遠心分離機(30)の内部で発生する撹拌ミスト(M1)を当該遠心分離機の内部から外部へ導出する前記遠心分離機排出口(303)と連通した霧状体導出管(40)と、前記霧状体導出管(40)の立ち下げ方向に設置する結露水回収タンク(50)とで構成する。
【0019】
前記バブリング筒(10)は、水分混入油にドライエアーを混入することができれば、容量、大きさ、形状に制限はないが、油水分離ユニット全体の省スペース化のためには、コンパクト(小容量)なバブリング筒にする方が好ましい。
【0020】
前記ドライエアー発生装置(20)から供給されるドライエアーの供給流量は、1分間に5リットル程度の供給流量にしているが、設計変更し得る。なお、ドライエアーの供給流量は、より多いほど水分除去性能は向上する。
【0021】
前記遠心分離機(30)の内部に備える円筒形状の回転体(304)の軸心側底部には、遠心分離機(30)を停止したときに前記回転体(304)内の残留液体を抜くための抜き穴(305)を備えている。
【0022】
前記抜き穴(305)から排出及び漏出する流体を遠心分離器の内部から外部に排出するために、遠心分離機(30)の底部には、ドレーン出口(306)を備えている。
【0023】
前記遠心分離機(30)としては、様々な形式のものを使用可能であるが、少なくとも前記遠心分離機の内部に、遠心分離後液体を貯留する遠心分離後液体貯留空間(307)を備える遠心分離機(30)であることが好ましい。前記遠心分離後液体貯留空間(307)を備えることで当該空間における混合作用により、撹拌ミスト(M1)がドライエアーとより接触しやすいからである。
【0024】
なお、本実施例の遠心分離機(30)は、回転数が2000rpm〜3000rpmで動作させている。
【0025】
前記霧状体導出管(40)は、前記遠心分離機排出口(303)との結合部から略直角に曲げた後、上下方向に分岐させ垂直に立ち上げて設置をしている。
【0026】
前記霧状体導出管(40)の立ち下げ先(霧状体導出管の立ち下げ部の真下方向)には、前記結露水回収タンク(50)を設置している。霧状体から液体水分に変化した水分が自然落下で回収できるので当該位置に設置をしているが、特に限定はされない。
【0027】
なお、前記霧状体導出管(40)の立ち上げ先(霧状体導出管の立ち上げ部の真上方向)には、別途ミスト吸着装置(図示せず)を備えても良い。
【0028】
なお、油水分離ユニット(1)の内部又は外部に水分混入油の温度を上昇させる設備を設ける設計変更も行い得る。水分混入油は温度がより高温になるほど水分除去性能が向上するからである。
【0029】
次に、水分混入油から混入水分が除去されていく工程(油水分離動作)について、図2に従い説明する。
【0030】
供給ポンプ(P1)により、集油タンク(60)から移送した水分混入油を、水分混入油供給口(101)を通じてバブリング筒(10)に供給する。
【0031】
一方で、コンプレッサー(図示せず)により空気をドライエアー発生装置(20)に供給し、ドライエアー発生装置(20)からドライエアーをドライエアー導入口(102)を通じて前記バブリング筒(10)に導入する。
【0032】
前記水分混入油供給口(101)からバブリング筒(10)に供給した前記水分混入油と、前記ドライエアー導入口(102)からバブリング筒(10)に導入した前記ドライエアーは、前記バブリング筒(10)の内部で混合され、水分混入油とドライエアーとを混合した液気混合油となってバブリング筒排出管(103)に排出される。
【0033】
前記バブリング筒排出管(103)に排出された前記液気混合油は、前記バブリング筒排出管(103)を通じて遠心分離機(30)の内部に備える回転体(304)に導入される。
【0034】
前記遠心分離機(30)の内部に備える回転体(304)に導入された前記液気混合油は、前記遠心分離機(30)の内部で、遠心分離工程を経て、遠心分離後液体は、前記回転体(304)の上部方向に排出される。
【0035】
前記回転体(304)の上部方向に排出された前記遠心分離後液体は、遠心分離後液体貯留空間(307)に貯留するとともに、遠心分離後液体貯留空間(307)と連通した遠心分離機排出口(303)を通じて集油タンク(60)へ排出される。
【0036】
前記集油タンク(60)へ排出された回収油(水分混入油)は、再び水分混入油供給ポンプ(P1)により前記バブリング筒(10)へと供給され、当該油水分離ユニット(1)の内部を循環する。
【0037】
上述の様な動作を繰り返し、水分混入油を循環させることにより、水分混入油から混入水分がどんどん除去され、最終的には限りなく水分が除去された高濃度油(循環回数及び時間を延ばせば100ppm以下も可能)になる。
【0038】
一方、前記液気混合油を前記回転体(304)に導入する時及び排出する時の撹拌作用により、副産物として撹拌ミスト(M1)が発生する。
【0039】
遠心分離機(30)の内部で発生した前記撹拌ミスト(M1)は、遠心分離機(30)の内部に拡散する。
【0040】
遠心分離機(30)の内部に拡散した前記撹拌ミスト(M1)は、遠心分離機(30)の内部で効率よくドライエアーと接触し水分を含んだウェットエアーとなり、前記遠心分離機排出口(303)を通じて霧状体導出管(40)へ導出される。
【0041】
前記霧状体導出管(40)へ導出されたウェットエアーは、前記霧状体導出管(40)の上部方向から遠心分離機(30)の外部へと放出される。
【0042】
なお、前記ウェットエアーの一部は、前記霧状体導出管(40)の内部でウェットエアーから水滴(液体水分)に変化し結露水回収タンク(50)にも収容される。
【0043】
なお、ドライエアーが水分ミストと接触することでウェットエアーとなり水分が蒸発する。油分もミストとして存在するが沸点の違いから蒸発するのはほとんどが水分である。
【0044】
図3は、本願の油水分離ユニット(1)を使用し、含有水分6000ppm程度の水分混入油を循環させ続けた場合の社内試験結果である。縦軸に含有水分(単位はppm)を示し、横軸に循環回数(単位は回)を示した。
【実施例2】
【0045】
実施例2の油水分離ユニット(1)は、船舶で主に使用している液上抜きタイプの全自動油水分離ユニットである。その構成を図4に従い、実施例1との変更点のみを説明する。
【0046】
油水分離ユニット(1)を構成する、遠心分離機(30)の回転体(304)が截頭円錐台形状である。実施例1に使用した遠心分離機(30)にはない付加構成を備えているが、本願の油水分離ユニット(1)の一部として説明を必要とする部分については、概ね同様であるのでその他の構成については、省略する。
【0047】
次に、水分混入油から混入水分が除去されていく工程(油水分離動作)について、図4に従い説明する。
【0048】
遠心分離機(30)の内部に備える回転体(304)に導入された液気混合油は、前記遠心分離機(30)の内部で、遠心分離工程を経て、遠心分離後液体は、前記回転体(304)の上部方向に排出される。
【0049】
前記回転体(304)の上部方向に排出された前記遠心分離後液体は、遠心分離後液体貯留空間(307)に貯留するとともに、遠心分離後液体貯留空間(307)と連通した遠心分離機排出口(303)を通じて集油タンク(60)へ排出される。
【0050】
一方、前記液気混合油を前記回転体(304)に導入する時及び排出する時の撹拌作用により、副産物として撹拌ミスト(M1)が発生する。
【0051】
遠心分離機(30)の内部で発生した前記撹拌ミスト(M1)は、前記遠心分離機(30)の内部に拡散し、前記遠心分離機(30)の内部で効率よくドライエアーと接触し水分を含んだウェットエアーとなり、前記遠心分離機排出口(303)を通じて霧状体導出管(40)へ導出される。
【0052】
その後の動作については、実施例1と同様であるので省略する。
【実施例3】
【0053】
実施例3の油水分離ユニット(1)は、陸上向けで主に使用する液下抜きタイプの全自動油水分離ユニットである。その構成を図5に従い、実施例1との変更点のみを説明する。
【0054】
油水分離ユニット(1)は、水分混入油を供給する水分混入油供給口(101)と、乾燥空気を導入するドライエアー導入口(102)とが接続された液気混入機構であるバブリング筒(10)と、前記ドライエアー導入口(102)へドライエアーを供給するドライエアー発生装置(20)と、前記バブリング筒(10)と連通したバブリング筒排出管(103)と、前記バブリング筒排出管(103)を通じて水分混入油及びドライエアーが混合した液気混合油を導入する前記バブリング筒排出管(103)と連通した遠心分離機(30)と、遠心分離工程を経た遠心分離後液体を前記遠心分離機(30)の内部から外部へ排出する遠心分離機排出口(303)と、前記遠心分離機(30)の内部で発生する撹拌ミスト(M1)を当該遠心分離機の内部から外部へ導出する霧状体導出管(40)と、前記霧状体導出管(40)の立ち下げ方向に設置する遠心分離後液体回収タンク兼用仕切付結露水回収タンク(50’)と、前記遠心分離後液体回収タンク兼用仕切付結露水回収タンク(50’)に貯留された回収油を集油タンク(60)へと移送する移送ポンプ(P2)とで構成する。
【0055】
その他の構成は、概ね実施例1と同様であるので省略する。
【0056】
次に、水分混入油から混入水分が除去されていく工程(油水分離動作)について、図5に従い説明する。
【0057】
遠心分離機(30)の内部に備える回転体(304)に導入された液気混合油は、前記遠心分離機(30)の内部で、遠心分離工程を経て、遠心分離後液体は、前記回転体(304)の上部方向に排出される。
【0058】
前記回転体(304)の上部方向に排出された前記遠心分離後液体は、遠心分離後液体貯留空間(307)に貯留するとともに、遠心分離後液体貯留空間(307)と連通した遠心分離機排出口(303)を通じて遠心分離後液体回収タンク兼用仕切付結露水回収タンク(50’)へ排出される。
【0059】
前記遠心分離後液体回収タンク兼用仕切付結露水回収タンク(50’)へ排出された、前記回収油は移送ポンプ(P2)により集油タンク(60)へ移送される。
【0060】
一方、前記液気混合油を前記回転体(304)に導入する時及び排出する時の撹拌作用により、副産物として撹拌ミスト(M1)が発生する。
【0061】
遠心分離機(30)の内部で、発生した前記撹拌ミスト(M1)は、前記遠心分離機(30)の内部に拡散し、前記遠心分離機(30)の内部で効率よくドライエアーと接触し水分を含んだウェットエアーとなり、遠心分離機(30)の内部を経由して霧状体導出管(40)へ導出される。
【0062】
その後の動作については、実施例1と概ね同様であるので省略する。
【実施例4】
【0063】
実施例4の油水分離ユニット(1)は、霧状体導出管のルートを異にする油水分離ユニットである。その構成について、図6に従い実施例1との変更点のみ説明する。
【0064】
油水分離ユニットの遠心分離機(30)は円筒形状である。前記遠心分離機(30)の内部で発生する撹拌ミスト(M1)を導く霧状体導出管(40)はケーシングと連通している。その他の構成は、実施例1と同様であるので省略する。
【0065】
なお、前記霧状体導出管(40)の接続もと(分岐もと)は、前記遠心分離機(30)のケーシングとしているが、前記遠心分離機排出口(303)よりも上流位置であれば良く、例えば遠心分離機(30)の蓋部としても良い。
【0066】
次に、水分混入油から混入水分が除去されていく工程(油水分離動作)について、図6に従い説明する。
【0067】
遠心分離機(30)の内部に備える回転体(304)に導入された液気混合油は、前記遠心分離機(30)の内部で、遠心分離工程を経て、遠心分離後液体は、前記回転体(304)の上部方向に排出される。
【0068】
前記回転体(304)の上部方向に排出された前記遠心分離後液体は、遠心分離後液体貯留空間(307)に貯留するとともに、遠心分離後液体貯留空間(307)と連通した遠心分離機排出口(303)を通じて集油タンク(図示せず)へ回収される。
【0069】
一方、前記液気混合油を前記回転体(304)に導入する時及び排出する時の撹拌作用により、副産物として撹拌ミスト(M1)が発生する。
【0070】
遠心分離機(30)の内部で、発生した撹拌ミスト(M1)は、前記遠心分離機(30)の内部に拡散し、前記遠心分離機(30)の内部で効率よくドライエアーと接触し水分を含んだウェットエアーとなり、前記遠心分離機(30)のケーシングと連通した霧状体導出管(40)を通じて上部方向へ移動し当該遠心分離機(30)の内部から外部に排出される。
【0071】
その後の動作については、実施例1と同様であるので省略する
【産業上の利用可能性】
【0072】
本願発明の油水分離ユニットは、設備の小型化(省スペース化)を実現させるとともに、水分混入油中の水分除去性能も向上させる油水分離ユニットであるので、産業上の利用性を有する。
【符号の説明】
【0073】
1 油水分離ユニット
10 バブリング筒(液気混入機構)
101 水分混入油供給口
102 ドライエアー導入口
103 バブリング筒排出管(液気混入機構排出管)
20 ドライエアー発生装置
30 遠心分離機
303 遠心分離後流体排出口
304 回転体
305 抜き穴
306 ドレーン出口
307 遠心分離後液体貯留空間
40 霧状体導出管
50 結露水回収タンク
50’ 遠心分離後液体回収タンク兼用仕切付結露水回収タンク
60 集油タンク
M1 撹拌ミスト(霧状体)
P1 水分混入油供給ポンプ
P2 移送ポンプ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
油の中に水分が混入した水分混入油を供給し混入水分を除去する油水分離ユニットであって、
水分混入油を供給する水分混入油供給口と、乾燥空気を導入するドライエアー導入口とを有する液気混入機構と、
当該液気混入機構と連通する液気混入機構排出管と、
当該液気混入機構排出管と連通し当該液気混入機構排出管の内部を流れる液気混合流体を導入する遠心分離機と、
当該遠心分離機の内部で発生する霧状体を当該遠心分離機の内部から外部へと導く霧状体導出管と、
を少なくとも有し、
当該水分混入油が前記液気混入機構、前記遠心分離機の順で移動する油水分離ユニット。
【請求項2】
前記遠心分離機の内部に、遠心分離後液体を貯留する遠心分離後液体貯留空間を備える請求項1の油水分離ユニット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2013−66874(P2013−66874A)
【公開日】平成25年4月18日(2013.4.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−209126(P2011−209126)
【出願日】平成23年9月26日(2011.9.26)
【出願人】(598158130)株式会社 アメロイド日本サービス社 (5)