説明

油水分離方法、及び油水分離システム

【課題】火力発電設備などで発生する油水混合液の処理を効率よく行えるようにする。
【解決手段】油水混合液を油水分離槽100に随時供給し、油水分離槽100の上方に分離される油を第1の油溜め槽300に供給し、第1の油溜め槽300に複数の液室311,312,313を設け、油水分離槽100の上方に分離される油を第1の油溜め槽300の第1の液室311に供給し、第1の液室311の上方に分離される油を第2の液室312に導き、第1の液室311の下方に分離される水を第3の液室313に導き、第1の液室311の上方に分離される油を第2の油溜め槽200に供給し、第2の油溜め槽200の下方に分離される水を油水分離槽100に導く経路217を設け、第2の油溜め槽200の下方に分離される水を、当該水より上方に存在する油の自重により経路217を通じて油水分離槽100に戻すようにする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、油水分離方法、及び油水分離システムに関し、とくに発電設備や機械加工現場などにおいて発生する油水混合液の処理を効率よく行えるようにするための技術に関する。
【背景技術】
【0002】
火力発電設備や機械加工現場などにおいては、廃油、潤滑油、切削油、研削油等を含む油水混合液が発生するが、それらは直接廃棄することができず、油と水を分離する処理を行う必要がある。油水混合液を油と水に分離する仕組みとしては、油と水の比重差を利用して分離する油水分離槽が知られている。
【0003】
例えば、特許文献1には、分離槽本体を複数の仕切板で区切って区画を形成するとともに流路を設定し、油水分離前の油分混合水を入口より流入し、区画ごとに油分を比重差によって表面側に分離させ、油分除去後の排水のみを排水口から流出させるようにした油水分離槽が開示されている。
【0004】
また特許文献2には、排水を滞留させて油水を分離する複数の油水分離区画と、油水分離区画を構成する側壁の上方に設けられる流出孔と、側壁の下方から流出孔に至る排水路を形成する流路形成部材とを有する油水分離槽が記載されている。
【0005】
特許文献3には、ドレン水を油と水とに分離するための油水分離装置における吸着材を用いて油粒子を吸着するための二次液室において、吸着材が飽和状態となり目詰りした時に、吸着の表面に付着した油膜を効率良く除去すべく、圧縮空気除湿装置等の空調機器から排出されるドレン水を槽の上部から供給し、下部から排出する吸着材層及び活性炭層からなる二次液室において、吸着材層の厚さの約1/2から1/3の部分にエアーストーンを配置すると共にエアーストーンに対して0.5kg/cm2~2.0kg/cm2の空気圧からなる空気を間歇的に供給する油水分離槽の二次液室の構造が記載されている。
【0006】
また特許文献4には、水中にエマルジョン状態で含まれている油分を、気泡を利用して効率よく分離すべく、分離槽底部から含油水中へ気泡を噴出させ、油粒子を気泡に付着させる油水分離方法において微細気泡と粗大気泡を交互に噴出させることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開平10−272302号公報
【特許文献2】特開2004−314000号公報
【特許文献3】特開平8−108003号公報
【特許文献4】特開平7−289801号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ところで、例えば特許文献1や特許文献2に開示されている油水分離槽では、各区画に上澄みとして分離している油分を区画ごとに回収する必要があるため作業員等の負担が大きい。また油分の処理を長期間怠ると、油分が区画を越流して漏洩する可能性があり、各区画における油分の状態を頻繁に監視する必要がある。
【0009】
また特許文献3に開示されている油水分離装置では、活性炭や油処理剤を頻繁に交換する必要がある。また特許文献1や特許文献2と同様に、監視や油の抜き取りを怠ると油分がオーバーフローする可能性がある。
【0010】
本発明はこのような背景に鑑みてなされたもので、油水混合液の処理を効率よく行うことが可能な油水分離方法、及び油水分離システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的を達成するための本発明のうちの一つは、油水分離方法であって、油水混合液を油水分離槽に随時供給し、前記油水分離槽の上方に分離される油を油溜め槽に供給し、前記油溜め槽の下方に分離される水を前記油水分離槽に導く経路を設け、前記油溜め槽の下方に分離される水を、当該水より上方に存在する油の自重により前記経路を通じて前記油水分離槽に戻すこととする。
【0012】
本発明によれば、油水分離槽の上方に分離される油を油溜め槽に供給し、油溜め槽の下方に分離される水を再び油水分離槽に戻すので、油水分離槽から油溜め槽に油を供給することによる油溜め槽の液面上昇を抑えることができる。また油溜め槽の水は、当該水よりも上方に存在する油(油水分離槽から供給される油)の自重により経路を通じて油水分離槽に戻すので、ポンプ等の特別な仕組みを必要とすることなく、油溜め槽の水を油水分離槽に戻すことができる。また油水分離槽の上方に分離する油が油溜め槽に集約されて管理されるので、油を容易に回収することができる。また油が油水分離槽ではなく油溜め槽で管理されることで、油水分離槽の液面の監視負担が軽減される。このように、本発明よれば、油水混合液の処理を効率よく行うことができる。
【0013】
上記目的を達成するための本発明のうちの他の一つは、上記油水分離方法であって、前記油水分離槽に、隔壁を介して区画された複数の液室を設け、隣接する前記液室を、夫々の底部近傍において流路を介して連通し、前記油水混合液を前記液室の一つに供給し、前記液室の下方に分離される水を、前記流路を通じて前記液室とは異なる他の前記液室に導くこととする。
【0014】
このように油水分離槽として複数の液室を有するものを用いることで、油水の分離を確実に行うことができる。
【0015】
上記目的を達成するための本発明のうちの他の一つは、上記油水分離方法であって、前記油水分離槽の複数の前記液室の夫々の上方に分離される油を前記油溜め槽に供給することとする。
【0016】
本発明によれば、油水分離槽の複数の液室の夫々の上方に分離される油を油溜め槽に供給するので、分離された油を確実に油溜め槽に供給することができる。
【0017】
上記目的を達成するための本発明のうちの他の一つは、上記油水分離方法であって、前記油水分離槽内をバブリングすることとする。
【0018】
このように油水分離槽内をバブリングすることで気泡が発生して油水の分離が促進され、取水の分離を確実に行うことができる。
【0019】
上記目的を達成するための本発明のうちの他の一つは、油水分離方法であって、油水混合液を油水分離槽に随時供給し、前記油水分離槽の上方に分離される油を第1の油溜め槽に供給し、前記第1の油溜め槽に複数の液室を設け、前記油水分離槽の上方に分離される油を前記第1の油溜め槽の第1の前記液室に供給し、前記第1の液室の上方に分離される油を第2の前記液室に導き、前記第1の液室の下方に分離される水を第3の前記液室に導き、前記第1の液室の上方に分離される油を第2の油溜め槽に供給し、前記第2の油溜め槽の下方に分離される水を前記油水分離槽に導く経路を設け、前記第2の油溜め槽の下方に分離される水を、当該水より上方に存在する油の自重により前記経路を通じて前記油水分離槽に戻すこととする。
【0020】
本発明によれば、油水分離槽にて分離された油に残留する水がさらに第1の油溜め槽にて分離されて第2の油溜め槽に貯留されるので、油水の分離をより確実に行うことができる。
【0021】
その他、本願が開示する課題、及びその解決方法は、発明を実施するための形態の欄、及び図面により明らかにされる。
【発明の効果】
【0022】
本発明によれば、油水混合液の処理を効率よく行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】油水分離システム1の構成を示す図である。
【図2】第1の油溜め槽300の構成を示す図である。
【図3】油水分離システム1の他の構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、本発明の実施形態につき図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0025】
図1に実施形態として説明する油水分離システム1の構成を示している。同図に示すように、油水分離システム1は、油水分離槽100、第2の油溜め槽200、及び油水分離槽100と第2の油溜め槽200との間に介在される第1の油溜め槽300、を含んで構成されている。
【0026】
同図に示すように、油水分離槽100は、第1処理槽110、第1の隔壁151を介して第1処理槽110に隣接して設けられる第2処理槽120、及び第2の隔壁152を介して第2処理槽120に隣接して設けられる第3処理槽130を有する。
【0027】
第1の隔壁151の底部近傍には、第1処理槽110と第2処理槽120とを連通する第1流路1511が設けられている。また第2の隔壁152の底部近傍には、第2処理槽120と第3処理槽130とを連通する第2流路1521が設けられている。これにより第1処理槽110、第2処理槽120、及び第3処理槽130の全体は、第1流路1521及び第2流路1522を介して一連の流路を構成している。
【0028】
第1処理槽110には、当該第1処理槽110に油水混合液11を供給するための、図示しない給水口(以下、油水混合液給水口と称する。)が設けられている。油水混合液給水口は、例えば、第1処理槽110の壁面や、第1処理槽110の上方に設けられる。第1処理槽110には、この油水混合液給水口から、火力発電設備、機械加工現場等で発生する油水混合液11が随時供給される。
【0029】
第2処理槽120には、第1の防油壁161が設けられている。また第3処理槽130には、第2の防油壁162、及び油水混合液11中の水を外部に排出するための第1の排出口135が設けられている。
【0030】
油水分離槽100と第1の油溜め槽300との間には、第1の油溜め槽300にて分離された水を油水分離槽100に戻すための流路(以下、第1戻し流路116と称する。)が設けられている。
【0031】
また第2の油溜め槽200と油水分離槽100との間には、第2の油溜め槽200の下方に分離された水を油水分離槽100に戻すための流路(以下、第2戻し流路217と称する。)が設けられている。
【0032】
図2に第1の油溜め槽300の構成を示している。同図に示すように、第1の油溜め槽300は、略直方体状の第1の液室311と、第1の液室311の上方の一部に区画される略直方体状の第2の液室312と、第1の液室311の上方の一部に上記第2の液室312に隣接して区画される略直方体状の第3の液室313とを有する。第1の油溜め槽300は、例えば、ステンレス等の素材を用いて構成される。
【0033】
同図に示すように、第2の液室312は、その底面及びその側面の一つによって第1の液室311と分離されているが、上記側面の上方は開放されて第1の液室311と通じている。また上記側面には第2の油溜め槽200に通じる排油口3121が設けられている。
【0034】
同図に示すように、第3の液室313は、その側面の一つによって第1の液室311と分離されているが、その底面は開放されて第1の液室311と通じている。また第3の液室313の他の側面には排水口3131が設けられている。
【0035】
第1の液室311には、油水分離槽100の第1処理槽110又は第2処理槽120にて分離され、後述する液体搬送装置などの搬送手段330により導入された油320が供給される。この油320は第1の液室311にてさらに油水分離され、これにより第1の液室311の上方に分離した油は、第2の液室312の側面の開放部から第2の液室312に流入し、第1の液室311の下方に分離した水は第3の液室313の底面から第3の液室313に流入する。そして第2の液室312に流入した油は排油口3121から第2の油溜め槽200に搬出される。第3の液室313に流入した水は排水口3131に接続される第1戻し流路116を通じて油水分離槽100に戻される。
【0036】
図1に示すように、第2の油溜め槽200は、第1貯留槽211と、隔壁213を介して第1貯留槽211に隣接して設けられる第2貯留槽212とを有する。隔壁213の底部近傍には、第1貯留槽211と第2貯留槽212とを連通する流路2131が設けられている。
【0037】
第2貯留槽212には、第2戻し流路217を構成する配管215が設けられている。同図に示すように、配管215の一端に設けられる開口部2151は、第2貯留槽212内の底部に配置され、配管215の他端の開口部2152は、油水分離槽100の第1処理槽110の所定位置に配置されている。
【0038】
尚、配管215の構造や配管215の設置位置等、第2戻し流路217の態様は、必ずしも以上に説明した構成に限られない。第2戻し流路217は、少なくとも第2の油溜め槽200の第1貯留槽211の下方に分離した水が、第1貯留槽211の上方に分離した油の自重によって自動的に第2戻し流路217を通じて油水分離槽100に搬出される(戻される)ように構成されていればよい。
【0039】
以上の構成からなる油水分離システム1において、油水分離槽100の第1処理槽110又は第2処理槽120の上方に分離された油は、第1の油溜め槽300に供給される。また第1の油溜め槽300にて分離された油は、第2の油溜め槽200に供給される。また第1の油溜め槽300にて分離された水は、第1戻し流路116を通じて油水分離槽100に戻される。
【0040】
第2の油溜め槽200では、油とこの油に含まれていた水とがさらに分離し、第1貯留槽211の上方には油が、第1貯留槽211の下方には水が、夫々分離する。そして下方に分離した水は、上方に分離されている油の自重によって第2戻し流路217を通じて油水分離槽100に戻される。
【0041】
ここでこのように第1の油溜め槽300から供給された油に残留している水は、第2の油溜め槽200の上方に分離された油の自重によって第2戻し流路217を通じて油水分離槽100に自動的に戻され、その分、第2の油溜め槽200に油の収容可能量が確保されることになる。つまり第2の油溜め槽200には油が優先して貯留されることとなり、第2の油溜め槽200を油の貯留の為に効率よく使用することができる。
【0042】
また第2の油溜め槽200から自動的に油水分離槽100に水が戻されるので、第2の油溜め槽200の液面上昇を抑えることができる。また第2の油溜め槽200の水は油の自重によって油水分離槽100に戻されるので、ポンプ等の特別な仕組みを設けることなく、第2の油溜め槽200の水を油水分離槽100に戻すことができる。
【0043】
また第2の油溜め槽200の容量が油の貯留のために優先して利用されるため、第2の油溜め槽200の状態を頻繁に監視する必要がなく、第2の油溜め槽200の監視負担は少なくて済む。また油が第2の油溜め槽200に集中して管理されるので、第2の油溜め槽200に対してのみ油の回収作業をすればよく、効率よく分離された油を回収することができる。
【0044】
また油水分離槽100に戻された水は、油水分離槽100の下方に分離していた水とともに油水分離槽100から搬出されるので、第2の油溜め槽200側では基本的に水を搬出する必要がない。
【0045】
尚、油水分離槽100として、このように複数の処理槽を有するものを用いることで、油水の分離を確実に行うことができる。また複数の処理槽の夫々から回収した油を第1の油溜め槽300に供給するので、分離された油を確実に第2の油溜め槽200に供給することができる。
【0046】
ところで、例えば、図3に示すように、油水分離槽100と第1の油溜め槽300との間に油水分離槽100にて分離された油をポンプ(例えばダイヤフラムポンプ)等の液体搬送装置により第1の油溜め槽300に搬送するための汲み上げ機構181を設けるようにしてもよい。
【0047】
また汲み上げ機構181は、その吸込口1811の高さが第2の防油壁162の高さ(油水分離槽100の最終段処理槽の防油壁の高さ)と同程度になるように設置することが好ましい。そのような設定とすることで、満水状態では吸込口1811の高さが液面近傍に保持され、上澄みの油を確実に汲み上げ対象とすることができる。
【0048】
また同図に示すように、第1の油溜め槽300と第2の油溜め槽200との間に、第1の油溜め槽300にて分離された油を第2の油溜め槽200に供給するための流路218を設けてもよい。またこの流路218にポンプ等の搬送機構を設けてもよい。
【0049】
また油水の分離が促進され、取水の分離を確実に行うべく、同図に示すように、第1処理槽110の底面に、第1処理槽110を流れている油水混合液11の上方に向かって浮上する気泡1131を発生させるバブリング装置113を設けてもよい。
【0050】
尚、油水分離システム1の運転開始時等においては、第2の油溜め槽200の液面が低くなることがあるが、その場合、第2の油溜め槽200に搬入される油が第2戻し流路217を構成する配管215内に進入し、第2の油溜め槽200から油が油水分離槽100に戻されてしまう可能性がある。これを回避するには、例えば、運転開始前に液面が少なくとも配管215の開口を水没させる程度以上になるように第2の油溜め槽200に予め水を満たしておくようにすればよい。
【0051】
以上に説明した実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。例えば、以上に説明した油水分離システム1において、第1の油溜め槽300を設けず、油水分離槽100から回収した油を直接第2の油溜め槽200に供給するようにしてもよい。
【符号の説明】
【0052】
1 油水分離システム
11 油水混合液
100 油水分離槽
110 第1処理槽
120 第2処理槽
130 第3処理槽
151 第1の隔壁
152 第2の隔壁
200 第2の油溜め槽
211 第1貯留槽
212 第2貯留槽
213 仕切壁
300 第1の油溜め槽

【特許請求の範囲】
【請求項1】
油水混合液を油水分離槽に随時供給し、
前記油水分離槽の上方に分離される油を油溜め槽に供給し、
前記油溜め槽の下方に分離される水を前記油水分離槽に導く経路を設け、
前記油溜め槽の下方に分離される水を、当該水より上方に存在する油の自重により前記経路を通じて前記油水分離槽に戻す
ことを特徴とする油水分離方法。
【請求項2】
請求項1に記載の油水分離方法であって、
前記油水分離槽に、隔壁を介して区画された複数の処理槽を設け、
隣接する前記処理槽を、夫々の底部近傍において流路を介して連通し、
前記油水混合液を前記処理槽の一つに供給し、
前記処理槽の下方に分離される水を、前記流路を通じて前記処理槽とは異なる他の前記処理槽に導く
ことを特徴とする油水分離方法。
【請求項3】
請求項2に記載の油水分離方法であって、
前記油水分離槽の複数の前記処理槽の夫々の上方に分離される油を前記油溜め槽に供給すること
を特徴とする油水分離方法。
【請求項4】
請求項1に記載の油水分離方法であって、前記油水分離槽内をバブリングすることを特徴とする油水分離方法。
【請求項5】
油水混合液を油水分離槽に随時供給し、
前記油水分離槽の上方に分離される油を第1の油溜め槽に供給し、
前記第1の油溜め槽に複数の液室を設け、
前記油水分離槽の上方に分離される油を前記第1の油溜め槽の第1の前記液室に供給し、
前記第1の液室の上方に分離される油を第2の前記液室に導き、
前記第1の液室の下方に分離される水を第3の前記液室に導き、
前記第1の液室の上方に分離される油を第2の油溜め槽に供給し、
前記第2の油溜め槽の下方に分離される水を前記油水分離槽に導く経路を設け、
前記第2の油溜め槽の下方に分離される水を、当該水より上方に存在する油の自重により前記経路を通じて前記油水分離槽に戻す
ことを特徴とする油水分離方法。
【請求項6】
油水混合液が随時供給される油水分離槽と、
前記油水分離槽の上方に分離される油が供給される油溜め槽と、
前記油溜め槽の下方に分離される水を前記油水分離槽に導く経路と
前記油溜め槽の下方に分離される水を、当該水よりも上方に存在する液体の自重によって前記経路を通じて前記油水分離槽に導く経路と
を備えることを特徴とする油水分離システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2012−55812(P2012−55812A)
【公開日】平成24年3月22日(2012.3.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−200217(P2010−200217)
【出願日】平成22年9月7日(2010.9.7)
【出願人】(000211307)中国電力株式会社 (6,505)
【Fターム(参考)】