治療用テープ

【目的】指に存在する反射区（ツボ）を刺激することにより疾病／傷を治療すること。
【構成】長手方向に伸縮性を有する帯状をなした本体１の裏面に粘着層２を設け、裏面側を疾病／傷に対応する反射区（ツボ）が存在する指に左ねじ回転方向（反時計回り方向）に張力をかけながらその根元から指先に向って螺旋状に回巻させ、この指に左回り方向（反時計回り方向）のねじり力が加えられる様にした。

【考案の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】
この考案は治療具、詳しくは指のツボを刺激することにより各種疾病／傷の治療に効果を発揮する治療用テープに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
指（掌）の第一指（親指）から第五指（小指）までそれぞれの指に、骨格臓器に対応する反射区（ツボ）が存在することは従来から知られている。しかし、傷病治療の為、この指の反射区（ツボ）を積極的に活用する治療方法は今まで確立していなかった。
【０００３】
【考案が解決しようとする課題】
本考案者は骨格臓器と指との関係を詳しく研究した結果、骨格臓器に傷病／傷がある場合、対応する指の反射区には右回り（時計回り）方向のねじれが生じる現象を発見した。たとえば、右側の腰部から下腿部にかけての疾病や腎系の疾病の場合、右手の小指に右回り方向のねじれが生ずる。
【０００４】
従って、右回り方向にねじれている指に左回り方向のねじりを加え、疾病／傷に起個する右回り方向のねじれを矯正すれば症状は改善されるはずであり、左手で右の小指を握って固定し、左巻きにねじる動作を繰り返すだけでも一応の治療効果が期待できる。
【０００５】
本考案者はこの指のねじれとして現れる疾病／傷に対する治療を更に効果的に行える方法を研究した結果、単に指に巻くだけで非常に効果のある治療用テープを開発することに成功し、本考案としてここに提案するものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
この考案は、長手方向に伸縮性を有する帯状をなした本体１の裏面に粘着層２を設け、裏面側を疾病／傷に対応する反射区（ツボ）が存在する指に左ねじ回転方向（反時計回り方向）に張力をかけながらその根元から指先に向って螺旋状に回巻させ、この指に左回り方向（反時計回り方向）のねじり力が加えられる様にすることにより、上記課題を解決せんとするものである。
【０００７】
【作用】
傷病状態にある骨格臓器に対する反射区（ツボ）が存在する指（例えば右側の腰部から下腿部の疾病や腎系の疾病の場合には右手の第五指）に、左ねじ回転方向（反時計回り方向）にこの治療用テープを張力をかけながら螺旋状に下から上へ巻き付ければ、裏面の粘着層の作用により、この治療用テープは左回り方向（反射時計回り方向）にねじり力をかけた状態で固定される。
【０００８】
従って、この指には絶えず左回り方向（反時計回り方向）のねじり力が生じ、疾病／傷によって生じた右回りのねじれは矯正されることになり、症状の軽減あるいは改善が図られる。
【０００９】
なお、この治療用テープに磁力発生物質が固着あるいは含有されている場合には、この治療用テープから磁力線が反射区（ツボ）へ照射され、磁気効果によって血行の促進、細胞の活性化が図られる為、更に治療効果は高められる。
【００１０】
【実施例】
図１は本考案に係る治療用のテープの一実施例の斜視図、図２はその使用状態を示した斜視図である。
【００１１】
図中１はこの治療用テープの本体であり、長手方向に伸縮性を有する帯状をなしており、織布、不織布、軟質合成樹脂フィルム等をその素材としている。
そして、この本体１の裏面には粘着剤を塗布してなる粘着層２が形成されていおり、患者の指に巻き付けられる様になっている。
【００１２】
図２はこの治療用テープの使用状態を示したものであり、粘着層２を内側にして、治療したい疾病／傷に対応した反射区（ツボ）を有する指３に、その根元から指先に向かって左ねじ回転方向（反時計回り方向）に螺旋状に張力をかけながら回巻する。
なお、左ねじ回転方向とは図３に示す通り、反時計回り方向に仮想木ネジ５を回転させた場合、この仮想木ネジ５が前進する様に螺旋が設けられている時のこの螺旋の回巻方向を言う。
【００１３】
粘着層２の作用により、本体１は指３に貼り付き、この指３には左方向のねじり力が発生する。この左方向のねじり力により、疾病／傷によって生じた右回りのねじれは矯正され、疾病／傷の軽減あるいは症状の改善が図られる。
【００１４】
図４はこの考案に係る治療用テープの他の実施例の斜視図であり、この実施例においては磁力発生物質である磁石小粒４が本体１に固着されている。
磁力発生物質は磁石小粒４だけではなく、ゴム磁石等でも良いことはもちろんである。
【００１５】
この様に、磁力発生物質を本体１中に固着あるいは含有させた場合には、ねじれの矯正だけでなく、磁気効果も相乗的に加わり、血行の促進、細胞の活性化が図られ、益々治療効果が高まることになる。
【００１６】
【考案の効果】
この効果は上記の通りの構成を有するものであり、治療したい疾病／傷に対応する反射区（ツボ）が存在する指に、左回り方向に螺旋状に巻き付けるだけで症状の改善、軽減を図ることができる。
又、副作用もなく、疲労回復、ストレス解消、リハビリテーション、健康の保持増進にも著効があり、極めて実用的なものである。
【００１７】
【図面の簡単な説明】
【図１】この考案に係る治療用テープの一実施例の斜視図。
【図２】その使用状態を示した斜視図。
【図３】左ネジ回転方向を説明する為の仮想木ネジの正面図。
【図４】他の実施例の斜視図。
【符号の説明】
１本体
２粘着層
３指
４磁石小粒
５仮想木ネジ

【実用新案登録請求の範囲】
【請求項１】長手方向に伸縮性を有する帯状をなした本体１の裏面に粘着層２を設け、裏面側を疾病／傷に対応する反射区（ツボ）が存在する指３に左ねじ回転方向（反時計回り方向）に張力をかけながらその根元から指先に向って螺旋状に回巻させ、この指３に左回り方向（反時計回り方向）のねじり力が加えられる様にしたことを特徴とする治療用テープ。
【請求項２】本体１に磁力発生物質を固着あるいは含有させたことを特徴とする請求項（１）記載の治療用テープ。

【図１】