法面用簡易貫入試験装置
【課題】タイヤ、又は鉄道車輪を有しているので、法面上及び鉄道軌道上で移動可能であり、運搬、移動が容易である。
【解決手段】
タイヤ、又は車輪を備えている法面用簡易貫入試験装置1を法面に設置するとき、把手にロープ46の一端を結び法面の頂上付近から法面45の所望の位置に降ろす。3つに分割された下部支柱4、中間支柱5,及び上部支柱6を分解して互いに連結して支柱として、法面45に設置する。この後、通常の簡易貫入試験を行う。
【解決手段】
タイヤ、又は車輪を備えている法面用簡易貫入試験装置1を法面に設置するとき、把手にロープ46の一端を結び法面の頂上付近から法面45の所望の位置に降ろす。3つに分割された下部支柱4、中間支柱5,及び上部支柱6を分解して互いに連結して支柱として、法面45に設置する。この後、通常の簡易貫入試験を行う。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、地盤調査を目的とする法面用簡易貫入試験装置に関する。更に詳しくは、法面作業車に簡易貫入試験装置を搭載した法面用簡易貫入試験装置に関する。
【背景技術】
【0002】
鉄道、又は高速道路等の路線は、日本は国土が狭く、かつ山間部を走ることが多いのでその路線沿いも傾斜地が多い。この傾斜地は、豪雨、地震等で崩れることもあり、これらの傾斜地を地質調査をして対策を講じる必要がある。この地盤調査は、地盤の性状等土質検査のため、検査対象の地盤に試験用ロッドを貫入させ、ロッドの自沈量等の沈降状態を調査することが広く行われている。この結果によって、その法面に最適な土止め工、構造物による法面保護工等のための施工計画をなして施工し、法面の耐久性、耐震性をより高める。また、地盤が軟弱な土地の場合、後で不同沈下、地盤沈下等が発生しないように対策を施すための基礎データを得るためにも調査される。
【0003】
傾斜地の表層土の調査用に小型軽量化されたコーン貫入試験として、簡易動的コーン貫入試験(JGS 1433)が知られている。この貫入試験は、簡単に人手で行えものであり、質量3kg又は5kgのハンマーを50cmの高さから自由落下させ、コーンを10cm貫入させるのに要する打撃回数をNd値として計測するもので広く普及している。一方、法面等の傾斜地において、穴明け作業のように作業性を高くするために、車輪を備えた折り畳み式の法面作業車は知られている(例えば、特許文献1)。また、傾斜地の傾斜に合致させて、作業台の足の長さを変えて台を水平に保つものも知られている(特許文献2)。
【0004】
【特許文献1】特開平10−237892号公報
【特許文献2】特開平11−264139号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
法面での貫入試験は複数位置で貫入試験を行う必要があり、しかも傾斜地のために足場が悪く、簡易試験機ともいえども、その現場へのそれらの機材の搬入、貫入試験作業は困難を伴う。特に、鉄道、道路沿いでの法面での貫入試験作業は、危険を伴う作業でもある。しかしながら、前述した特許文献1に記載されたような法面作業車は、車輪の折り畳み駆動のために油圧装置を備えているので、貫入試験のように複数箇所での作業が必要の場合、結果として重量が重くなり搬送しにくく作業性も悪い。また、同様に、特許文献2に記載されたような作業台は、貫入試験位置まで搬送し、設置するのに多くの手数が必要となり、搬送性、作業性に劣る。
【0006】
本発明は上述のような技術背景のもとになされたものであり、下記目的を達成する。
本発明の目的は、法面作業車に簡易貫入試験装置を搭載した法面用簡易貫入試験装置を提供することにある。
本発明の他の目的は、法面での安全性と作業性を高めた法面用簡易貫入試験装置を提供することにある。
本発明の更に他の目的は、簡素で低コストの法面用簡易貫入試験装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、前記目的を達成するため、次の手段を採る。
本発明1の法面用簡易貫入試験装置は、法面の地盤中に試験用ロッドを貫入して試験する法面用簡易貫入試験装置において、第1車輪(10)を回転可能に支持する第1車輪支持体(11,12,13)と、第2車輪(10)を回転可能に支持する第2車輪支持体(16,17,18)と、前記第1車輪支持体(11,12,13)と前記第2車輪支持体(16,17,18)の間に掛け渡されて相互に連結して、前記法面用簡易貫入試験装置を構成し、かつ複数に分割された支柱(4,5,6)とからなる。
【0008】
本発明2の法面用簡易貫入試験装置は、本発明1において、前記第1車輪、及び前記第2車輪は、鉄道用の軌道を走行する鉄道車輪であることを特徴とする。
【0009】
本発明3の法面用簡易貫入試験装置は、本発明1又は2において、前記支柱(4,5,6)は、3本の下部支柱(4)、中間支柱(5),及び上部支柱(6)を連結したものであることを特徴とする。
【0010】
本発明4の法面用簡易貫入試験装置は、本発明1又は2において、前記第1車輪支持体(11,12,13)、及び前記第2車輪支持体(16,17,18)は、三角形状を成し、この三角形状の一辺が前記第1車輪(10)及び前記第2車輪(10)を回転自在に支持する車軸(11,16)を構成するものであることを特徴とする。
【0011】
本発明5の法面用簡易貫入試験装置は、本発明4において、二つの前記車軸(11,16)間に前記中間支柱(5),及び上部支柱(6)を連結し、前記三角形状の頂点の位置に前記下部支柱(4)を掛け渡してあることを特徴とする。
【0012】
本発明6の法面用簡易貫入試験装置は、本発明4において、前記下部支柱(4)の一端には、前記法面用簡易貫入試験装置を移動させるときに引っ張るためのハンドル(25)が揺動自在に連結され、他端には前記下部支柱(4)を地盤固定するためのスパイク(31)が配置されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明の法面用簡易貫入試験装置は、法面の貫入試験位置までの移動が容易であり、またその貫入試験現場で組立ができるために、法面での貫入試験を安全でかつ作業性を高めることができた。また、その構造が簡素なために低コストで実現できるという効果を有する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
簡易貫入試験装置1の収納、又は移送時の構造
以下、本発明の実施の形態を説明する。図1は、本発明の実施の形態を示す法面用簡易貫入試験装置の平面図であり、図2は正面図であり、図3は左側面図であり、図4は右側面図である。図1、及び図2に示す状態は、法面用簡易貫入試験装置の移送、又は収納時の状態である。法面用簡易貫入試験装置1は、その先端にロープを巻き付けて法面の上から降ろして使用することが多い。法面用簡易貫入試験装置1の機体は、概略すると前部車輪支持体2、後部車輪支持体3、及びこれを相互に連結する3本の部材、即ち下部支柱4、中間支柱5、及び上部支柱6からなる。
【0015】
下部支柱4、中間支柱5,及び上部支柱6は、搬送、又は収納時には車体の本体である機体を構成する。法面において貫入試験するときは、これらは連結されて貫入試験機50を支持するための支柱を構成する。下部支柱4は、搬送、又は収納時には車体の機体を構成し、貫入試験時には貫入試験機50を支持するための支柱を構成する。本例では中間支柱5,及び上部支柱6は、車軸11及び車軸16の上に搭載されているのみであるが、これを固定して車体としても良い。また、中間支柱5又は上部支柱6を上部に配置して、これを機体としても良い。図3に示されているように、前部車輪支持体2は、2本のゴムタイヤ10が車軸11の両端に回転自在に軸受(図示せず)で支持されている。車軸11は、鋼材で作られた角パイプで作られている。
【0016】
角パイプの両端に断面形状が円形の軸を溶接し、これにゴムタイヤ10を回転自在に支持したものである。一方ゴムタイヤ10側で車軸11の上面には、三角形状の一辺を構成する斜軸12の下端が溶接で固定されている。同様に、他方のゴムタイヤ10側で車軸11の上面には、三角形状の一辺を構成する斜軸13の下端が溶接で固定されている。この斜軸12と斜軸13の上端は、互いに一体になるように溶接されて連結されている。従って、車軸11、斜軸12、及び斜軸13は、三角形状のフレームを構成する。
【0017】
このフレームの頂点は、上面が開口したコ字状の支柱支持部14が形成されている。支柱支持部14は、下部支柱4の一端をこれに挿入して、1本のボールロックピン15により、下部支柱4を着脱自在に連結するものである。図8は、その連結部の断面を示す図である。ボールロックピン15は、支柱支持部14及び下部支柱4に形成された貫通孔に挿入すると、ボールロックピン15の外周にバネ力で出没自在に設けられたボール22が引っ込み、これらの貫通孔を貫通する。
【0018】
ボール22がこの貫通孔を突き抜けると、その先端のボール22がバネ力で飛び出して、ボールロックピン15を固定する。ボールロックピン15を引き抜くときは、これに連結されたリング23を引っ張って、ボール22のバネ力に抗して貫通孔から引き抜くことができるので、支柱支持部14と下部支柱4の連結を解放する。
【0019】
同様に、後部車輪支持体3は、車軸16、斜軸17、及び斜軸18は、三角形状のフレームを構成する(図4参照)。このフレームの頂点は、上面が開口したコ字状の支柱支持部19が形成されている(図7参照)。支柱支持部19は、下部支柱4の他端、即ち下部をこれに挿入して、2本のボールロックピン20により、下部支柱4を着脱自在に連結するためのものである。後部車輪支持体3の車軸16には、2本のスパイク21が車軸16の軸線と直角に取り付けてある。スパイク21は、後述するように、貫入試験時に、これを打ち込んで法面に固定するためのものである。
【0020】
図1及び図2に示すように、下部支柱4の上端部には、ハンドル25が揺動自在に連結されている。ハンドル25は、法面用簡易貫入試験装置1を移送するときにこれを使用するものである。ハンドル25は、概略すると長いT字状の形を成している。長軸26の一端は、ボルトナットからなる軸27により揺動自在に連結されている。長軸26の他端は、一端には手で掴み易いように把手28が溶接により一体に固定されている。把手28の中央部には棒状のストッパ29が固定されている。ストッパ29は、図2に示すように、把手28が地面に密着しないようにして、把手28を手で掴みやすくするためのものである。
【0021】
下部支柱4の下端には、概略形状が野球のホームベース状の形をした支柱支持プレート30の上面が一体に溶接されて固定されている。下部支柱4の中心軸線方向とその支柱支持プレート30が成す面が直交(直角方向)している。支柱支持プレート30の下面には、複数本のスパイク31が一体に溶接されている。スパイク31は、貫入試験をするとき、支柱支持プレート30を法面に固定するためのものである。更に、支柱支持プレート30には、杭用貫通孔33が形成されている(図4参照)。杭用貫通孔33は、下部支柱4を法面に設置したとき、これが滑落しないように貫通孔33に設置用の杭(図示せず)を挿入するためのものである。支柱支持プレート30の中央部には、貫入ロッド用貫通孔32が形成されている(図4参照)。貫入ロッド用貫通孔32は、法面の貫入試験を行うとき、貫入ロッド52を貫通するための貫通孔である。
【0022】
他方、2本の中間支柱5,及び上部支柱6は、前部車輪支持体2の車軸11、及び後部車輪支持体3の車軸16に掛け渡して固定されている。前部車輪支持体2の車軸11には、上方に開口したコ字状の上部支柱支持部35、及び中間支柱支持部36が一体に溶接で固定されている(図5参照)。上部支柱支持部35、及び中間支柱支持部36は、両者を貫通する前述した構造のボールロックピン37により、中間支柱5,及び上部支柱6にそれぞれ連結されている。後部車輪支持体3の車軸16には、T字状の固定プレート40が固定されている(図7参照)。固定プレート40の下部は、車軸16にネジ41で固定されている。固定プレート40の上部は、中間支柱5,及び上部支柱6の矩形断面形状に合致するような2個の孔形に形成されている(図7参照)。従って、この孔形に2本の中間支柱5,及び上部支柱6の一端部を、それぞれ挿入することにより、これらは後部車輪支持体3に支持される。
【0023】
以上のような構造の法面用簡易貫入試験装置1は、図9に示すように、法面45に設置するときには、把手28にロープ46の一端を結び、ロープ46の他端を人間が掴む。この状態で、法面45の頂上付近からロープ46を少しずつ長くして、法面45の所望の位置で止める。この位置で止めた後、操作者が掴んでいるロープ46の他端を、立木、杭等に結びつける。この位置に止めた法面用簡易貫入試験装置1は、次に説明するような要領で貫入試験ができるような状態に組み立てる。
【0024】
法面用簡易貫入試験装置1の貫入試験時の組立
図10は、前述した法面45に降ろした法面用簡易貫入試験装置1を分解し、貫入試験できるように組み立てた状態を示す正面図である。図11は、図10の側面図である。法面用簡易貫入試験装置1は、次のような順序で組み立てる。図9に示したように法面45に位置させて止める。次に、前部車輪支持体2の車軸11上のボールロックピン37のリングを引っ張って外し、中間支柱5,及び上部支柱6を外して取り出す。更に、ボールロックピン15を支柱支持部14から外して、前部車輪支持体2を下部支柱4から取り外す。この状態で、下部支柱4を法面45から鉛直方向に立てる。
【0025】
このときの法面45への固定は、後部車輪支持体3の車軸16のスパイク21、及び支柱支持プレート30のスパイク31を法面45に打ち込むことにより行う(図10参照)。下部支柱4の法面45への固定が完了すると、下部支柱4の上端から中間支柱5の下端部を挿入して両者を相互に固定する。中間支柱5の下端部には、矩形パイプの孔に挿入できるように下部支柱4の下部に挿入部42が形成されている(図5参照)。この両者の固定は、両者を貫通する前述したボールロックピンを挿入して行う。
【0026】
下部支柱4の上端部と中間支柱5の下端部との固定が完了すると、更に、中間支柱5の上端部に上部支柱6の挿入部39(図5参照)を挿入して、両者にピンを挿入して連結する。これで法面用簡易貫入試験装置1の本体の組立と設置は完了する。なお、中間支柱5の中間部には取っ手47が配置されている。取っ手47は、足場が悪い法面で作業者が作業するとき、これを掴んで安定した作業を行うことができる。次に、この本体に貫入試験機50を設置する。貫入試験機50の構造、機能は公知のものであり、その説明は概略のみにとどめる。下端に貫入コーン51を付けた貫入ロッド52をロッドガイド45に挿入して配置する。貫入ロッド52の上部には、ノッキングヘッド53が固定されている。貫入ロッド52の上端には、ガイドロッド54の下端が固定されており、このガイドロッド54の外周には重錘55が、50cm距離のみ上下自在に挿入されている。
【0027】
そして、このガイドロッド54上の50cmの上限位置にリリースカップリング56が固定配置されている。リリースカップリング56は、重錘55の上部を掴むためのキャッチャー57を有している。キャッチャー57の基本構造は、日本工業規格で規定されている構造(A1219)であり、このキャッチャー57の上端にはロープの58の一端が結んである。このロープ58は、上部支柱6の最上部に配置された2個の滑車43に掛け渡され、方向転換される。このロープ58の他端を緩めると、ロープ58の一端に固定されたキャッチャー57は下降する。リリースカップリング56は、ノッキングヘッド53で落下が止められている重錘55の上部を掴む。
【0028】
キャッチャー57が重錘55を掴むと、ロープ58を手繰り寄せて引っ張り、重錘55をガイドロッド58に沿って引き上げる。キャッチャー57がリリースカップリング56の位置に達すると、キャッチャー57のシバー機構が重錘55を解き放し、これを落下させる。重錘55はノッキングヘッド53の位置まで落下し、この衝撃で貫入ロッド52を地盤に打ち込む。そして、これを繰り返してコーン51を10cm貫入させるのに要する打撃回数をNd値として計測する。
【0029】
[その他の実施の形態]
図12は、鉄道軌道上を走行する車輪を用いた例を示す図である。前述した前部車輪支持体2、及び後部車輪支持体3のゴムタイヤ10に換えて、鉄道軌道60上を走行できる車輪61であっても良い。この車輪61は、ゴムタイヤ10を取り外して、これに換えて車輪61を取り付けるものである。この場合、山間地のように鉄道に沿った道路がない地域でも移動が容易に行える利点がある。また、前述した支柱は、中間支柱5、上部支柱6、下部支柱4の3本に分割したものであったが、2本、又は4本以上に分割したものであっても良い。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】図1は、本発明の実施の形態を示す法面用簡易貫入試験装置の平面図である。
【図2】図2は、法面用簡易貫入試験装置の正面図である。
【図3】図3は、法面用簡易貫入試験装置の左側面図である。
【図4】図4は、法面用簡易貫入試験装置の右側面図である。
【図5】図5は、図2のA−A線で見た平面図である。
【図6】図6は、図1のB−B線で見た側面図である。
【図7】図7は、図1ののC−C線で見た側面図である。
【図8】図8は、ボールロックピンの連結部の断面を示す断面図である。
【図9】図9は、法面用簡易貫入試験装置を法面に降ろすときの状態を示す概念図である。
【図10】図10は、法面に位置決めした法面用簡易貫入試験装置を組み立てた状態を示す正面図である。
【図11】図11は、図9の右側面図である。
【図12】図12は、鉄道軌道上を走行する車輪を用いた例を示す図である。
【符号の説明】
【0031】
1…法面用簡易貫入試験装置
2…前部車輪支持体
3…後部車輪支持体
4…下部支柱
5…中間支柱
6…上部支柱
10…ゴムタイヤ
11…車軸
14…支柱支持部
16…車軸
50…貫入試験機
51…貫入コーン
54…ガイドロッド
56…リリースカップリング
57…キャッチャー
【技術分野】
【0001】
本発明は、地盤調査を目的とする法面用簡易貫入試験装置に関する。更に詳しくは、法面作業車に簡易貫入試験装置を搭載した法面用簡易貫入試験装置に関する。
【背景技術】
【0002】
鉄道、又は高速道路等の路線は、日本は国土が狭く、かつ山間部を走ることが多いのでその路線沿いも傾斜地が多い。この傾斜地は、豪雨、地震等で崩れることもあり、これらの傾斜地を地質調査をして対策を講じる必要がある。この地盤調査は、地盤の性状等土質検査のため、検査対象の地盤に試験用ロッドを貫入させ、ロッドの自沈量等の沈降状態を調査することが広く行われている。この結果によって、その法面に最適な土止め工、構造物による法面保護工等のための施工計画をなして施工し、法面の耐久性、耐震性をより高める。また、地盤が軟弱な土地の場合、後で不同沈下、地盤沈下等が発生しないように対策を施すための基礎データを得るためにも調査される。
【0003】
傾斜地の表層土の調査用に小型軽量化されたコーン貫入試験として、簡易動的コーン貫入試験(JGS 1433)が知られている。この貫入試験は、簡単に人手で行えものであり、質量3kg又は5kgのハンマーを50cmの高さから自由落下させ、コーンを10cm貫入させるのに要する打撃回数をNd値として計測するもので広く普及している。一方、法面等の傾斜地において、穴明け作業のように作業性を高くするために、車輪を備えた折り畳み式の法面作業車は知られている(例えば、特許文献1)。また、傾斜地の傾斜に合致させて、作業台の足の長さを変えて台を水平に保つものも知られている(特許文献2)。
【0004】
【特許文献1】特開平10−237892号公報
【特許文献2】特開平11−264139号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
法面での貫入試験は複数位置で貫入試験を行う必要があり、しかも傾斜地のために足場が悪く、簡易試験機ともいえども、その現場へのそれらの機材の搬入、貫入試験作業は困難を伴う。特に、鉄道、道路沿いでの法面での貫入試験作業は、危険を伴う作業でもある。しかしながら、前述した特許文献1に記載されたような法面作業車は、車輪の折り畳み駆動のために油圧装置を備えているので、貫入試験のように複数箇所での作業が必要の場合、結果として重量が重くなり搬送しにくく作業性も悪い。また、同様に、特許文献2に記載されたような作業台は、貫入試験位置まで搬送し、設置するのに多くの手数が必要となり、搬送性、作業性に劣る。
【0006】
本発明は上述のような技術背景のもとになされたものであり、下記目的を達成する。
本発明の目的は、法面作業車に簡易貫入試験装置を搭載した法面用簡易貫入試験装置を提供することにある。
本発明の他の目的は、法面での安全性と作業性を高めた法面用簡易貫入試験装置を提供することにある。
本発明の更に他の目的は、簡素で低コストの法面用簡易貫入試験装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、前記目的を達成するため、次の手段を採る。
本発明1の法面用簡易貫入試験装置は、法面の地盤中に試験用ロッドを貫入して試験する法面用簡易貫入試験装置において、第1車輪(10)を回転可能に支持する第1車輪支持体(11,12,13)と、第2車輪(10)を回転可能に支持する第2車輪支持体(16,17,18)と、前記第1車輪支持体(11,12,13)と前記第2車輪支持体(16,17,18)の間に掛け渡されて相互に連結して、前記法面用簡易貫入試験装置を構成し、かつ複数に分割された支柱(4,5,6)とからなる。
【0008】
本発明2の法面用簡易貫入試験装置は、本発明1において、前記第1車輪、及び前記第2車輪は、鉄道用の軌道を走行する鉄道車輪であることを特徴とする。
【0009】
本発明3の法面用簡易貫入試験装置は、本発明1又は2において、前記支柱(4,5,6)は、3本の下部支柱(4)、中間支柱(5),及び上部支柱(6)を連結したものであることを特徴とする。
【0010】
本発明4の法面用簡易貫入試験装置は、本発明1又は2において、前記第1車輪支持体(11,12,13)、及び前記第2車輪支持体(16,17,18)は、三角形状を成し、この三角形状の一辺が前記第1車輪(10)及び前記第2車輪(10)を回転自在に支持する車軸(11,16)を構成するものであることを特徴とする。
【0011】
本発明5の法面用簡易貫入試験装置は、本発明4において、二つの前記車軸(11,16)間に前記中間支柱(5),及び上部支柱(6)を連結し、前記三角形状の頂点の位置に前記下部支柱(4)を掛け渡してあることを特徴とする。
【0012】
本発明6の法面用簡易貫入試験装置は、本発明4において、前記下部支柱(4)の一端には、前記法面用簡易貫入試験装置を移動させるときに引っ張るためのハンドル(25)が揺動自在に連結され、他端には前記下部支柱(4)を地盤固定するためのスパイク(31)が配置されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明の法面用簡易貫入試験装置は、法面の貫入試験位置までの移動が容易であり、またその貫入試験現場で組立ができるために、法面での貫入試験を安全でかつ作業性を高めることができた。また、その構造が簡素なために低コストで実現できるという効果を有する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
簡易貫入試験装置1の収納、又は移送時の構造
以下、本発明の実施の形態を説明する。図1は、本発明の実施の形態を示す法面用簡易貫入試験装置の平面図であり、図2は正面図であり、図3は左側面図であり、図4は右側面図である。図1、及び図2に示す状態は、法面用簡易貫入試験装置の移送、又は収納時の状態である。法面用簡易貫入試験装置1は、その先端にロープを巻き付けて法面の上から降ろして使用することが多い。法面用簡易貫入試験装置1の機体は、概略すると前部車輪支持体2、後部車輪支持体3、及びこれを相互に連結する3本の部材、即ち下部支柱4、中間支柱5、及び上部支柱6からなる。
【0015】
下部支柱4、中間支柱5,及び上部支柱6は、搬送、又は収納時には車体の本体である機体を構成する。法面において貫入試験するときは、これらは連結されて貫入試験機50を支持するための支柱を構成する。下部支柱4は、搬送、又は収納時には車体の機体を構成し、貫入試験時には貫入試験機50を支持するための支柱を構成する。本例では中間支柱5,及び上部支柱6は、車軸11及び車軸16の上に搭載されているのみであるが、これを固定して車体としても良い。また、中間支柱5又は上部支柱6を上部に配置して、これを機体としても良い。図3に示されているように、前部車輪支持体2は、2本のゴムタイヤ10が車軸11の両端に回転自在に軸受(図示せず)で支持されている。車軸11は、鋼材で作られた角パイプで作られている。
【0016】
角パイプの両端に断面形状が円形の軸を溶接し、これにゴムタイヤ10を回転自在に支持したものである。一方ゴムタイヤ10側で車軸11の上面には、三角形状の一辺を構成する斜軸12の下端が溶接で固定されている。同様に、他方のゴムタイヤ10側で車軸11の上面には、三角形状の一辺を構成する斜軸13の下端が溶接で固定されている。この斜軸12と斜軸13の上端は、互いに一体になるように溶接されて連結されている。従って、車軸11、斜軸12、及び斜軸13は、三角形状のフレームを構成する。
【0017】
このフレームの頂点は、上面が開口したコ字状の支柱支持部14が形成されている。支柱支持部14は、下部支柱4の一端をこれに挿入して、1本のボールロックピン15により、下部支柱4を着脱自在に連結するものである。図8は、その連結部の断面を示す図である。ボールロックピン15は、支柱支持部14及び下部支柱4に形成された貫通孔に挿入すると、ボールロックピン15の外周にバネ力で出没自在に設けられたボール22が引っ込み、これらの貫通孔を貫通する。
【0018】
ボール22がこの貫通孔を突き抜けると、その先端のボール22がバネ力で飛び出して、ボールロックピン15を固定する。ボールロックピン15を引き抜くときは、これに連結されたリング23を引っ張って、ボール22のバネ力に抗して貫通孔から引き抜くことができるので、支柱支持部14と下部支柱4の連結を解放する。
【0019】
同様に、後部車輪支持体3は、車軸16、斜軸17、及び斜軸18は、三角形状のフレームを構成する(図4参照)。このフレームの頂点は、上面が開口したコ字状の支柱支持部19が形成されている(図7参照)。支柱支持部19は、下部支柱4の他端、即ち下部をこれに挿入して、2本のボールロックピン20により、下部支柱4を着脱自在に連結するためのものである。後部車輪支持体3の車軸16には、2本のスパイク21が車軸16の軸線と直角に取り付けてある。スパイク21は、後述するように、貫入試験時に、これを打ち込んで法面に固定するためのものである。
【0020】
図1及び図2に示すように、下部支柱4の上端部には、ハンドル25が揺動自在に連結されている。ハンドル25は、法面用簡易貫入試験装置1を移送するときにこれを使用するものである。ハンドル25は、概略すると長いT字状の形を成している。長軸26の一端は、ボルトナットからなる軸27により揺動自在に連結されている。長軸26の他端は、一端には手で掴み易いように把手28が溶接により一体に固定されている。把手28の中央部には棒状のストッパ29が固定されている。ストッパ29は、図2に示すように、把手28が地面に密着しないようにして、把手28を手で掴みやすくするためのものである。
【0021】
下部支柱4の下端には、概略形状が野球のホームベース状の形をした支柱支持プレート30の上面が一体に溶接されて固定されている。下部支柱4の中心軸線方向とその支柱支持プレート30が成す面が直交(直角方向)している。支柱支持プレート30の下面には、複数本のスパイク31が一体に溶接されている。スパイク31は、貫入試験をするとき、支柱支持プレート30を法面に固定するためのものである。更に、支柱支持プレート30には、杭用貫通孔33が形成されている(図4参照)。杭用貫通孔33は、下部支柱4を法面に設置したとき、これが滑落しないように貫通孔33に設置用の杭(図示せず)を挿入するためのものである。支柱支持プレート30の中央部には、貫入ロッド用貫通孔32が形成されている(図4参照)。貫入ロッド用貫通孔32は、法面の貫入試験を行うとき、貫入ロッド52を貫通するための貫通孔である。
【0022】
他方、2本の中間支柱5,及び上部支柱6は、前部車輪支持体2の車軸11、及び後部車輪支持体3の車軸16に掛け渡して固定されている。前部車輪支持体2の車軸11には、上方に開口したコ字状の上部支柱支持部35、及び中間支柱支持部36が一体に溶接で固定されている(図5参照)。上部支柱支持部35、及び中間支柱支持部36は、両者を貫通する前述した構造のボールロックピン37により、中間支柱5,及び上部支柱6にそれぞれ連結されている。後部車輪支持体3の車軸16には、T字状の固定プレート40が固定されている(図7参照)。固定プレート40の下部は、車軸16にネジ41で固定されている。固定プレート40の上部は、中間支柱5,及び上部支柱6の矩形断面形状に合致するような2個の孔形に形成されている(図7参照)。従って、この孔形に2本の中間支柱5,及び上部支柱6の一端部を、それぞれ挿入することにより、これらは後部車輪支持体3に支持される。
【0023】
以上のような構造の法面用簡易貫入試験装置1は、図9に示すように、法面45に設置するときには、把手28にロープ46の一端を結び、ロープ46の他端を人間が掴む。この状態で、法面45の頂上付近からロープ46を少しずつ長くして、法面45の所望の位置で止める。この位置で止めた後、操作者が掴んでいるロープ46の他端を、立木、杭等に結びつける。この位置に止めた法面用簡易貫入試験装置1は、次に説明するような要領で貫入試験ができるような状態に組み立てる。
【0024】
法面用簡易貫入試験装置1の貫入試験時の組立
図10は、前述した法面45に降ろした法面用簡易貫入試験装置1を分解し、貫入試験できるように組み立てた状態を示す正面図である。図11は、図10の側面図である。法面用簡易貫入試験装置1は、次のような順序で組み立てる。図9に示したように法面45に位置させて止める。次に、前部車輪支持体2の車軸11上のボールロックピン37のリングを引っ張って外し、中間支柱5,及び上部支柱6を外して取り出す。更に、ボールロックピン15を支柱支持部14から外して、前部車輪支持体2を下部支柱4から取り外す。この状態で、下部支柱4を法面45から鉛直方向に立てる。
【0025】
このときの法面45への固定は、後部車輪支持体3の車軸16のスパイク21、及び支柱支持プレート30のスパイク31を法面45に打ち込むことにより行う(図10参照)。下部支柱4の法面45への固定が完了すると、下部支柱4の上端から中間支柱5の下端部を挿入して両者を相互に固定する。中間支柱5の下端部には、矩形パイプの孔に挿入できるように下部支柱4の下部に挿入部42が形成されている(図5参照)。この両者の固定は、両者を貫通する前述したボールロックピンを挿入して行う。
【0026】
下部支柱4の上端部と中間支柱5の下端部との固定が完了すると、更に、中間支柱5の上端部に上部支柱6の挿入部39(図5参照)を挿入して、両者にピンを挿入して連結する。これで法面用簡易貫入試験装置1の本体の組立と設置は完了する。なお、中間支柱5の中間部には取っ手47が配置されている。取っ手47は、足場が悪い法面で作業者が作業するとき、これを掴んで安定した作業を行うことができる。次に、この本体に貫入試験機50を設置する。貫入試験機50の構造、機能は公知のものであり、その説明は概略のみにとどめる。下端に貫入コーン51を付けた貫入ロッド52をロッドガイド45に挿入して配置する。貫入ロッド52の上部には、ノッキングヘッド53が固定されている。貫入ロッド52の上端には、ガイドロッド54の下端が固定されており、このガイドロッド54の外周には重錘55が、50cm距離のみ上下自在に挿入されている。
【0027】
そして、このガイドロッド54上の50cmの上限位置にリリースカップリング56が固定配置されている。リリースカップリング56は、重錘55の上部を掴むためのキャッチャー57を有している。キャッチャー57の基本構造は、日本工業規格で規定されている構造(A1219)であり、このキャッチャー57の上端にはロープの58の一端が結んである。このロープ58は、上部支柱6の最上部に配置された2個の滑車43に掛け渡され、方向転換される。このロープ58の他端を緩めると、ロープ58の一端に固定されたキャッチャー57は下降する。リリースカップリング56は、ノッキングヘッド53で落下が止められている重錘55の上部を掴む。
【0028】
キャッチャー57が重錘55を掴むと、ロープ58を手繰り寄せて引っ張り、重錘55をガイドロッド58に沿って引き上げる。キャッチャー57がリリースカップリング56の位置に達すると、キャッチャー57のシバー機構が重錘55を解き放し、これを落下させる。重錘55はノッキングヘッド53の位置まで落下し、この衝撃で貫入ロッド52を地盤に打ち込む。そして、これを繰り返してコーン51を10cm貫入させるのに要する打撃回数をNd値として計測する。
【0029】
[その他の実施の形態]
図12は、鉄道軌道上を走行する車輪を用いた例を示す図である。前述した前部車輪支持体2、及び後部車輪支持体3のゴムタイヤ10に換えて、鉄道軌道60上を走行できる車輪61であっても良い。この車輪61は、ゴムタイヤ10を取り外して、これに換えて車輪61を取り付けるものである。この場合、山間地のように鉄道に沿った道路がない地域でも移動が容易に行える利点がある。また、前述した支柱は、中間支柱5、上部支柱6、下部支柱4の3本に分割したものであったが、2本、又は4本以上に分割したものであっても良い。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】図1は、本発明の実施の形態を示す法面用簡易貫入試験装置の平面図である。
【図2】図2は、法面用簡易貫入試験装置の正面図である。
【図3】図3は、法面用簡易貫入試験装置の左側面図である。
【図4】図4は、法面用簡易貫入試験装置の右側面図である。
【図5】図5は、図2のA−A線で見た平面図である。
【図6】図6は、図1のB−B線で見た側面図である。
【図7】図7は、図1ののC−C線で見た側面図である。
【図8】図8は、ボールロックピンの連結部の断面を示す断面図である。
【図9】図9は、法面用簡易貫入試験装置を法面に降ろすときの状態を示す概念図である。
【図10】図10は、法面に位置決めした法面用簡易貫入試験装置を組み立てた状態を示す正面図である。
【図11】図11は、図9の右側面図である。
【図12】図12は、鉄道軌道上を走行する車輪を用いた例を示す図である。
【符号の説明】
【0031】
1…法面用簡易貫入試験装置
2…前部車輪支持体
3…後部車輪支持体
4…下部支柱
5…中間支柱
6…上部支柱
10…ゴムタイヤ
11…車軸
14…支柱支持部
16…車軸
50…貫入試験機
51…貫入コーン
54…ガイドロッド
56…リリースカップリング
57…キャッチャー
【特許請求の範囲】
【請求項1】
法面の地盤中に試験用ロッドを貫入して試験する法面用簡易貫入試験装置において、
第1車輪(10)を回転可能に支持する第1車輪支持体(11,12,13)と、
第2車輪(10)を回転可能に支持する第2車輪支持体(16,17,18)と、
前記第1車輪支持体(11,12,13)と前記第2車輪支持体(16,17,18)の間に掛け渡されて相互に連結して、前記法面用簡易貫入試験装置を構成し、かつ複数に分割された支柱(4,5,6)と
からなる法面用簡易貫入試験装置。
【請求項2】
請求項1において、
前記第1車輪、及び前記第2車輪は、鉄道用の軌道を走行する鉄道車輪である
ことを特徴とする法面用簡易貫入試験装置。
【請求項3】
請求項1又は2において、
前記支柱(4,5,6)は、3本の下部支柱(4)、中間支柱(5),及び上部支柱(6)を連結したものである
ことを特徴とする法面用簡易貫入試験装置。
【請求項4】
請求項1又は2において、
前記第1車輪支持体(11,12,13)、及び前記第2車輪支持体(16,17,18)は、三角形状を成し、この三角形状の一辺が前記第1車輪(10)及び前記第2車輪(10)を回転自在に支持する車軸(11,16)を構成するものである
ことを特徴とする法面用簡易貫入試験装置。
【請求項5】
請求項4において、
二つの前記車軸(11,16)間に前記中間支柱(5),及び上部支柱(6)を連結し、前記三角形状の頂点の位置に前記下部支柱(4)を掛け渡してある
ことを特徴とする法面用簡易貫入試験装置。
【請求項6】
請求項4において、
前記下部支柱(4)の一端には、前記法面用簡易貫入試験装置を移動させるときに引っ張るためのハンドル(25)が揺動自在に連結され、他端には前記下部支柱(4)を地盤固定するためのスパイク(31)が配置されている
ことを特徴とする法面用簡易貫入試験装置。
【請求項1】
法面の地盤中に試験用ロッドを貫入して試験する法面用簡易貫入試験装置において、
第1車輪(10)を回転可能に支持する第1車輪支持体(11,12,13)と、
第2車輪(10)を回転可能に支持する第2車輪支持体(16,17,18)と、
前記第1車輪支持体(11,12,13)と前記第2車輪支持体(16,17,18)の間に掛け渡されて相互に連結して、前記法面用簡易貫入試験装置を構成し、かつ複数に分割された支柱(4,5,6)と
からなる法面用簡易貫入試験装置。
【請求項2】
請求項1において、
前記第1車輪、及び前記第2車輪は、鉄道用の軌道を走行する鉄道車輪である
ことを特徴とする法面用簡易貫入試験装置。
【請求項3】
請求項1又は2において、
前記支柱(4,5,6)は、3本の下部支柱(4)、中間支柱(5),及び上部支柱(6)を連結したものである
ことを特徴とする法面用簡易貫入試験装置。
【請求項4】
請求項1又は2において、
前記第1車輪支持体(11,12,13)、及び前記第2車輪支持体(16,17,18)は、三角形状を成し、この三角形状の一辺が前記第1車輪(10)及び前記第2車輪(10)を回転自在に支持する車軸(11,16)を構成するものである
ことを特徴とする法面用簡易貫入試験装置。
【請求項5】
請求項4において、
二つの前記車軸(11,16)間に前記中間支柱(5),及び上部支柱(6)を連結し、前記三角形状の頂点の位置に前記下部支柱(4)を掛け渡してある
ことを特徴とする法面用簡易貫入試験装置。
【請求項6】
請求項4において、
前記下部支柱(4)の一端には、前記法面用簡易貫入試験装置を移動させるときに引っ張るためのハンドル(25)が揺動自在に連結され、他端には前記下部支柱(4)を地盤固定するためのスパイク(31)が配置されている
ことを特徴とする法面用簡易貫入試験装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2007−332565(P2007−332565A)
【公開日】平成19年12月27日(2007.12.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−162673(P2006−162673)
【出願日】平成18年6月12日(2006.6.12)
【出願人】(592145268)ジェイアール東日本コンサルタンツ株式会社 (53)
【出願人】(596139993)株式会社地研コンサルタンツ (1)
【出願人】(390025759)株式会社ワイビーエム (26)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成19年12月27日(2007.12.27)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年6月12日(2006.6.12)
【出願人】(592145268)ジェイアール東日本コンサルタンツ株式会社 (53)
【出願人】(596139993)株式会社地研コンサルタンツ (1)
【出願人】(390025759)株式会社ワイビーエム (26)
【Fターム(参考)】
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