説明

泡噴出容器

【課題】流通時における予期せぬ外力などの作用や、容器の転倒などにより、内容物が容器本体内からノズルや内容器内に流出することを阻止する泡噴出容器を提供する。
【解決手段】内容器の口部13b上側に配置され充填空間に空気を導入する管体15aと、この管体を取り囲む周壁16aを有し管体との間に形成した環状の通路r1に内容器からの空気及び容器本体からの内容物を通過させて泡状の内容物として排出させる泡生成部材17を配したノズル16とを備え、このノズルを、管体を中心に時計および/又は反時計回りに回転可能とすると共に、当該ノズルの底部16cに、泡生成部材を抜け止め保持する保持部18aを有して内容物の導入を可能とする開口部が形成されたノズル底部材18を設け、このノズル底部材に、ノズルの時計および/又は反時計回りの回転により開口部A4aと一致した際に当該開口部を封止する封止部を形成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、容器の胴部をスクイズすることによる変形及び復元の繰り返しにより、流動性を有する内容物(液状、ゲル状等)を発泡させて噴出する泡噴出容器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
いわゆるスクイズタイプの泡噴出容器は、泡立て動作を省略して簡便な利用を図りつつ、携帯性を考慮した小型化を図ることを目的に、噴出器の内部にメッシュ部材に代表される泡生成部材を組み入れると共に、内容物を充填する容器本体の胴部を変形及び復元の可能なものとすることで、胴部の圧搾(変形)により内容物と空気との混合物を泡生成部材に通して発泡させて泡状の内容物として排出させるものである。
【0003】
こうした従来の泡噴出容器としては、流通時などの意図せぬ泡噴出を防止すべく、容器本体の口部に装着した開閉部材を時計・反時計回りの回転可能とすることで噴出孔を開閉するものがある(例えば、特許文献1参照。)
【特許文献1】特公平3−66938号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の泡噴出容器は、開閉部材を回転することで、泡生成部材よりも下流側(噴出ノズル側)の位置における噴出通路の開閉を行う構造であるため、流通時に流出した内容物が噴出通路内に残留してしまい、使用時の噴出状態などに影響するおそれがあった。
【0005】
つまり、泡状の内容物を噴出通路内に残留したまま放置した場合、再度、使用するときにきめ細かい泡が生成できないことなどが懸念される。
【0006】
本発明の解決すべき課題は、流通時などにおける意図せぬ泡噴出を防止すると共に、良好な泡噴出性能を維持することにあり、
予期せぬ外力などの作用や、容器の転倒などにより、内容物が容器本体内からノズルや内容器内に流出することを阻止することで、従来の問題が解消された新規な泡噴出容器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明である、泡噴出容器は、スクイズ操作により変形及び復元の可能な胴部を有し当該胴部の内側に内容物の充填空間を形成する容器本体と、この容器本体の充填空間内に垂下して前記スクイズ操作に追随して変形及び復元の可能な胴部を有し当該胴部の内側に空気の充填空間を形成する内容器と、この内容器の口部上側に配置され当該内容器の充填空間に空気を導入する管体と、この管体を取り囲む周壁を有し当該周壁と管体との間に形成した環状の通路に内容器からの空気及び容器本体からの内容物を通過させて泡状の内容物として排出させる泡生成部材を配したノズルとを備え、このノズルを、管体を中心に時計および/又は反時計回りに回転可能とすると共に、当該ノズルの底部に、泡生成部材を抜け止め保持する保持部を有して内容物の導入を可能とする開口部が形成されたノズル底部材を設け、このノズル底部材に、ノズルの時計および/又は反時計回りの回転により容器本体内とノズル内部との連通を開閉する開閉部を形成したことを特徴とするものである。
【0008】
また、本発明によれば、前記管体に、容器本体の充填空間内に垂下して内容器を取り囲む防護筒体を一体に形成することができる。この場合、前記防護筒体に、内容物を通過させるための窓孔を形成することが好ましい。
【0009】
更に、本発明によれば、前記管体に、容器本体の変形に伴う内容物の噴出時に管体を封止し、容器本体の復元に伴う内容器の復元時には管体を開放する逆止弁を備えることが好ましい。
【0010】
本発明に係る泡生成部材には、例えば、焼結体や発泡体等の多孔質体、インナーリングとアウターリングとの間にメッシュを配置した環状のメッシュリング等が挙げられるが、流動性を有する内容物(液状、ゲル状等)及び気体(空気)を透過させることができる構造の部材であれば、これに限定されることはない。
【発明の効果】
【0011】
本発明である泡噴出容器によれば、内容器に空気を導入する管体と、この管体を取り囲む周壁を有し当該周壁と管体との間に環状の通路を形成するノズルとの間に、管体からの空気及び容器本体からの内容物を通過させて泡状の内容物として排出させる泡生成部材を配する一方、このノズルを、管体を中心に時計および/又は反時計回りに回転可能とすると共に、当該ノズルの底部に、泡生成部材を抜け止め保持する保持部を有して内容物の導入を可能とする開口部が形成されたノズル底部材を設け、このノズル底部材に、ノズルの時計および/又は反時計回りの回転により容器本体とノズル内部との連通を開閉する開閉部を形成したことから、ノズルを管体中心に時計および/又は反時計回りに回転させるだけで、ノズル内部と容器本体内との連通が開閉されるので、流通時に予期せぬ外力が作用したり、容器が転倒状態にあった場合においても、容器本体からの内容物はノズル内に配置した泡生成部材に誘導されることがない。また、かかる構成によれば、内容物が内容器に侵入することもない。
【0012】
従って、本発明によれば、予期せぬ液漏れや、内容器への内容物の侵入を防止することができる。
【0013】
加えて、本発明によれば、従来のように、泡生成部材を通って発泡してしまった内容物の噴出を阻止する構造ではないため、流通時において噴出通路内に内容物が侵入することが防止される。このため、本発明によれば、良好な発泡状態を維持することができる。
【0014】
つまり、本発明によれば流通時において噴出通路内に侵入した内容物の影響で、使用時にきめ細かい泡が生成できないという懸念もなく、きめの細かい泡を安定的に生成することができる。
【0015】
また、本発明において、前記管体に、容器本体の充填空間内に垂下して内容器を取り囲む防護筒体を一体に形成すれば、内容物の充填時、詰め替え時、付け替え時等における内容器の破損が防止される。これにより、内容器の薄肉化が図れることから、使用材料の削減や内容器のコンパクト化に有利である。
【0016】
加えて、上記防護筒体は、容器本体の胴部を変形させたときのストッパとして機能する。即ち、容器本体の胴部を押し込んだとき、当該胴部が防護筒体に接触することで、それ以上押し込むことができなくなるから、定量的な内容物の噴出と、安定した変形及び復元が可能となる。
【0017】
また、前記防護筒体に、内容物を通過させるための窓孔を形成すれば、内容物の効率的な誘導が可能になる。
【0018】
更に、本発明において、前記管体に、容器本体の変形に伴う内容物の噴出時に管体を封止し、容器本体の復元に伴う内容器の復元時には管体を開放する逆止弁を設ければ、内容物を噴出させる際には、管体内は確実に遮断されるため、内容物と空気との混合割合が一定になり、安定した性状の泡を得ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、図面を参照して本発明の一形態を詳細に説明する。
【0020】
図1は、本発明である泡噴出容器10の一形態を示す断面図であり、また、図2、図3はそれぞれ、同形態のノズル周辺を、流通状態及び封止状態で示す要部断面図である。
【0021】
符号11は、スクイズ操作により、変形及び復元の可能な胴部11aを有し当該胴部11aの内側に液状の内容物の充填空間R1を形成する容器本体である。容器本体11の具体例としては、合成樹脂製ボトルが挙げられる。
【0022】
符号12は、容器本体11の口部11bに着脱可能に装着される装着部12aを有し当該装着部12aと繋がる天壁12bに円筒部12cが立設されたキャップである。キャップ12は、容器本体11の口部11bに螺合しているが、凹凸による嵌合等により装着してもよい。
【0023】
符号13は、キャップ12から容器本体11の充填空間R1内に垂下して、容器本体11に対するスクイズ操作に追随して変形及び復元の可能な胴部13aを有し当該胴部13aの内側に空気の充填空間R2を形成する内容器である。内容器13の具体例としては、合成樹脂製の薄肉ボトルや、スパウト付きパウチ容器、チューブ容器などが挙げられる。
【0024】
符号14は、図2等に示すように、内容器13の口部13bに装着される装着部14aを有し当該装着部14aと天壁14bを介して繋がる突出部14cが設けられた内容器保持部材である。突出部14cには、空気の充填空間R2に通じる開口部A1が形成されている。
【0025】
符号15は、内容器保持部材14の突出部14cが嵌合して内容器13の充填空間R2に空気を導入する管体15aと、この管体15aと繋がってキャップ12に固定される固定部15bとを有する隔壁部材である。
【0026】
管体15aの先端には、図2等に示すように、外界と繋がる開口部A2が形成されており、この開口部A2が突出部14cの開口部A1を介して内容器13の充填空間R2に通じている。また、管体15aの側壁にも、突出部14cの開口部A1を介して内容器13の充填空間R2に通じる開口部A3が形成されている。
【0027】
開口部A3は、周方向に等間隔をおいて放射状に複数設けられることが好ましく、管体15aの下端から上方に向かって穿設された切欠き部となっている。
【0028】
また、固定部15bには、容器本体11の充填空間R1に充填された内容物が供給される開口部A4が形成されている。ここで、開口部A4は、固定部15bのフランジ状部分に形成された開孔A4bと固定部15bの筒状部外面に形成された凹溝A4aとから構成されている。
【0029】
符号16は、隔壁部材15の管体15aを取り囲む周壁16aを有し当該周壁16aと管体15aとの間に環状の通路r1を形成するノズルである。ノズル16は、周壁16aに繋がり管体15aを取り囲む筒状の基部16bを有し、この基部16bと管体15aとの間に隔壁部材15からの空気及び内容物を通過させて泡状の内容物として排出させる泡生成部材17が配置されている。
【0030】
泡生成部材17は、インナーリング17aとアウターリング17bとの間にメッシュ17cを配置した環状のメッシュリングである。なお、泡生成部材17は、流動性を有する内容物(液状、ゲル状等)及び気体(空気)を透過させることができる構造の部材であれば、これに限定されることはない。
【0031】
符号18は、泡生成部材17を抜け止め保持する保持部18aを有し隔壁部材15の開口部A4と共にノズル16への内容物の導入を可能とする周壁の内面に刻設された複数の凹溝からなる開口部A5(図2参照)が形成され、ノズル16と相対回動不能にノズル16の底部16cに装着されたノズル底部材である。
【0032】
ノズル底部材18には、キャップ12の筒状部12cに沿って摺動可能に嵌合して容器軸線Oを中心とした時計および/又は反時計回りの回転を可能とする周溝18bが形成されている。また、本形態では、ノズル底部材18に形成した開口部A5は、凹溝で構成されるため、開口部A5の存在しない部分は、ノズル16の時計および/又は反時計回りの回転により、図3に示すように、隔壁部材15の固定部15bに形成した上方側に位置する開口部A4aと下方側に位置する開口部A4bとのうち、この開口部A4aと一致した際に当該開口部A4を封止する封止部18cとしてなる。
【0033】
即ち、ノズル底部材18は、少なくとも1つの開口部A5と、当該開口部A5を除いた封止部18cとを有し、当該開口部A5及び封止部18cが、ノズル16の時計および/又は反時計回りの回転により、容器本体11内とノズル16内部との連通を開閉する開閉部を構成する。
【0034】
更に詳細には、ノズル16の基部16bの内側面と、ノズル底部材18の保持部18a外周面とにはそれぞれ、ノズル16とノズル底部材18との空転を防止するための嵌合部Sが形成されている。また、ノズル16の底部16cの内側面には、容器軸線Oに沿って間隔を空けて2つの突条16dが形成されている。これらの突条16dは、ノズル底部材18の外周面に形成した突起18dを嵌合させることで、ノズル底部材18を抜け止め保持する。
【0035】
即ち、ノズル16にノズル底部材18を装着させると共に、2つの突条16dの間に、ノズル底部材18の外周面に形成した突起18dを嵌合させることで、ノズル16は、空転及び抜け落ちることなく、ノズル底部材18と一体に回転することができる。
【0036】
また、ノズル底部材18の内周面には、突条18eが形成されており、この突条18eに、キャップ12の円筒部12cの外周面に形成した突起12dを嵌合させることで、ノズル16は、ノズル底部材18を介してキャップ12の円筒部12cに沿って時計回りおよび/又は反時計回りに回転することができる。
【0037】
本発明である泡噴出容器によれば、内容器13に空気を導入する管体15aと、この管体15aを取り囲む周壁16aを有し当該周壁16aと管体15aとの間に環状の通路を形成するノズル16との間に、隔壁部材15からの空気及び内容物を通過させて泡状の内容物として排出させる泡生成部材17を配する一方、このノズル16の底部16cに、泡生成部材17を抜け止め保持する保持部18aを有し隔壁部材15からの内容物の導入を可能とする開口部A5が形成されたノズル底部材18を設け、このノズル底部材18に、キャップ12の円筒状部12cに沿って摺動可能に嵌合して管体15aを中心とした時計および/又は反時計回りの回転を可能とする周溝18bと、このノズル16の時計および/又は反時計回りの回転により隔壁部材15の固定部15bに形成した開口部A4と一致して当該開口部A4を封止する封止部18cを形成したことから、ノズル16を管体15a中心に時計および/又は反時計回りに回転させるだけで、ノズル16の内部と容器本体11内との連通が開閉されるので、流通時に予期せぬ外力が作用したり、泡噴出容器10が転倒状態にあった場合においても、容器本体11からの内容物はノズル16内に配置した泡生成部材17に誘導されることがない。また、かかる構成によれば、内容物が内容器に侵入することがない。
【0038】
従って、本発明によれば、予期せぬ液漏れや、内容器への内容物の侵入などを防止することができる。
【0039】
また、本形態には、内容器保持部材14の装着部14aに折り返し部14dが形成されると共に、隔壁部材15の固定部15bに円筒部15cが一体に垂下している。これにより、内容器保持部材14と隔壁部材15との間には、この隔壁部材15の固定部15bに形成した開口A4(開孔A4b)に向かって迂回しながら容器本体11の内容物を誘導する迂回路r2が形成される。
【0040】
かかる迂回路r2は、泡生成部材17の手前の当該迂回路r2により内容物の排出を抑制(勢いを弱める)し、泡生成部材17で空気と内容物との混合物を発泡させるようになるので、内容物と空気との混合が安定化し、泡生成部材17からはきめの細かい泡を安定的に生成することができる。
【0041】
また、本形態では、隔壁部材15に、容器本体11の充填空間R1内に垂下して内容器13を取り囲む防護筒体15dが一体に形成されている。この場合、内容物の充填時、詰め替え時、付け替え時等における内容器13の破損が防止される。これにより、内容器13の薄肉化が図れることから、使用材料の削減や内容器13のコンパクト化に有利である。
【0042】
また、防護筒体15dは、容器本体11の胴部11aを変形させたときのストッパとして機能する。即ち、容器本体11の胴部11aを押し込んだとき、当該胴部11aが防護筒体15dに接触することで、それ以上押し込むことができなくなるから、定量的な内容物の噴出と、安定した変形及び復元が可能となる。
【0043】
防護筒体15dの迂回路r2と隣接する位置に、当該迂回路r2に内容物を供給するための窓孔(開口部)A6を形成すれば、内容物の効率的な誘導が可能になる。これにより、泡生成部材17からはきめの細かい泡を安定的に生成することができる。
【0044】
なお、本形態に係る防護筒体15dは、その下端が開口したものであるが、本形態の如く、窓孔A6の下方に別途貫通孔(開口部)A7を形成しても良いし、防護筒体15dの下端を蓋体等で封止してもよい。
【0045】
更に、本形態では、内容器保持部材14の突出部14cと隔壁部材15の管体15aとの間に、容器本体11の変形に伴う内容物の噴出時には管体15aを封止し、容器本体11の復元に伴う内容器13の復元時には管体15aを開放する逆止弁19が設けられている。
【0046】
本形態の逆止弁19は、内容器保持部材14の突出部14cと一体に設けられた変形及び復元の可能な弾性部位19aと、この弾性部位19aを介して一体に繋がる弁体19bとからなり、弾性部位19aにより弁体19bを上方(弁座)に付勢している。
【0047】
逆止弁19を設ける場合、少なくとも内容物を噴出させる際には、管体15a内は確実に遮断されるため、内容物と空気との混合割合が一定になり、安定した性状の泡を得ることができる。なお、逆止弁19は、内容器保持部材14の突出部14cと隔壁部材15の管体15aとの間を移動可能なボール弁等の既存の逆止弁とすることができる。
【0048】
また、符号20は、内容物の噴出時のみに開放され、変形及び復元の可能な可撓性を有する環状の弾性部材からなる逆止弁である。
【0049】
上述したところは、本発明の好適な形態を示したものであるが、用途に応じて様々に設計変更することができる。例えば、内容器13は、薄肉のブロー成形ボトルとして例示したが、スパウトを備えたパウチタイプの容器(袋状の容器)や薄肉のスリーブチューブを用いることが可能である。
【産業上の利用可能性】
【0050】
本発明である泡噴出容器は、シャンプー、ボディソープ、ハンドソープ、洗顔料等の各種液体洗浄剤やセットローション等の整髪料を内容物とする商品に適用させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0051】
【図1】本発明である泡噴出容器の一形態を示す断面図である。
【図2】同形態のノズル周辺を、流通状態で示す要部断面図である。
【図3】同形態のノズル周辺を、封止状態で示す要部断面図である。
【符号の説明】
【0052】
10 泡噴出容器
11 容器本体
11a 容器本体胴部
11b 容器本体口部
12 キャップ
12a キャップ装着部
12b 天壁
12c 円筒部
13 内容器
13a 内容器胴部
13b 内容器口部
14 内容器保持部材
14a 内容器側装着部
14b 天壁
14c 突出部
15 隔壁部材
15a 管体
15b 固定部
16 ノズル
16a 周壁
16b 基部
17 泡生成部材(メッシュ部材)
17a インナーリング
17b アウターリング
17c メッシュ
18 ノズル底部材
18a 保持部
18b 周溝
18c 封止部
19 逆止弁
19a 弾性部位
19b 弁体
20 逆止弁
A1 開口部
A2 開口部
A3 開口部
A4a 凹溝(開口部)
A4b 開孔(開口部)
A5 開口部
A6 窓孔(開口部)
A7 貫通孔(開口部)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
スクイズ操作により変形及び復元の可能な胴部を有し当該胴部の内側に内容物の充填空間を形成する容器本体と、
この容器本体の充填空間内に垂下して前記スクイズ操作に追随して変形及び復元の可能な胴部を有し当該胴部の内側に空気の充填空間を形成する内容器と、
この内容器の口部上側に配置され当該内容器の充填空間に空気を導入する管体と、
この管体を取り囲む周壁を有し当該周壁と管体との間に形成した環状の通路に内容器からの空気及び容器本体からの内容物を通過させて泡状の内容物として排出させる泡生成部材を配したノズルとを備え、
このノズルを、管体を中心に時計および/又は反時計回りに回転可能とすると共に、
当該ノズルの底部に、泡生成部材を抜け止め保持する保持部を有すると共に、内容物の導入を可能とする開口部が形成されたノズル底部材を設け、
このノズル底部材に、ノズルの時計および/又は反時計回りの回転により容器本体内とノズル内部との連通を開閉する開閉部を形成したことを特徴とする泡噴出容器。
【請求項2】
請求項1において、前記管体に、容器本体の充填空間内に垂下して内容器を取り囲む防護筒体を一体に形成したことを特徴とする泡噴出容器。
【請求項3】
請求項2において、前記防護筒体に内容物を通過させるための窓孔を形成したことを特徴とする泡噴出容器。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれか一項において、管体に、容器本体の変形に伴う内容物の噴出時に管体を封止し、容器本体の復元に伴う内容器の復元時には管体を開放する逆止弁を備えることを特徴とする泡噴出容器。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれか一項において、前記泡生成部材は、インナーリングとアウターリングとの間にメッシュを配置した環状のメッシュリングであることを特徴とする泡噴出容器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2009−107709(P2009−107709A)
【公開日】平成21年5月21日(2009.5.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−283949(P2007−283949)
【出願日】平成19年10月31日(2007.10.31)
【出願人】(000006909)株式会社吉野工業所 (2,913)
【Fターム(参考)】