説明

泥水分級装置

【解決手段】複数のサイクロン1,2.3,4,5,6を供給設備13と排出設備14との間の処理経路Rにおいて並設した。各サイクロン1〜6のうち、最上流側のサイクロン1の入口10に供給設備13を接続するとともに、最下流側のサイクロン6の上側出口11に排出設備14を接続し、上流側と下流側とで互いに隣接する両サイクロン1〜6では上流側のサイクロン1〜5の上側出口11と下流側のサイクロン2〜6の入口10とを互いに接続した。各サイクロン1〜6のアンダーフロー調整弁12から回収される粒体Bの径が上流側のサイクロン1〜5よりも下流側のサイクロン2〜6で小さくなるように、分離筒7内の旋回室の内径が上流側のサイクロン1〜5よりも下流側のサイクロン2〜6で小さくなるようにした。
【効果】処理する供給泥水Aの種類に応じて供給泥水Aから粒体Bを効率良く洗浄して回収することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、供給泥水をサイクロンにより処理して分離泥水と回収粒体とに分離し、特に、供給泥水中の粒体に付着した重金属類等の付着物をその粒体から剥離して洗浄する泥水分級装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、入口から分離筒内の旋回室に導入された供給泥水を、この分離筒の上側出口から排出される分離泥水と、この分離筒の下側出口から回収される粒体とに分離するサイクロンは、周知になっている。そのサイクロンについては、供給泥水が導入される旋回室の内径が大きいものから小さいものまで幅広くある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
旋回室の内径が小さいサイクロンについては、旋回室の内径が大きいサイクロンと比較して、径の小さい粒体を回収することができる反面、処理量が小さく、粒体に重金属類が残り易い。旋回室の内径が大きいサイクロンについては、旋回室の内径が小さいサイクロンと比較して、処理量が大きく、粒体に重金属類が残りにくい反面、径の小さい粒体を回収することができない。そのため、旋回室の内径が小さいサイクロンと旋回室の内径が大きいサイクロンとではそれぞれ一長一短がある。従って、旋回室の内径が同じサイクロンのみでは、処理する供給泥水の種類に応じて供給泥水から粒体を効率良く回収することは難しい。
【0004】
この発明は、処理する供給泥水の種類に応じて供給泥水から粒体を効率良く洗浄して回収することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
後記実施形態の図面(図1,4に示す第1実施形態、図2,4に示す第2実施形態、図3,4に示す第3実施形態、)の符号を援用して本発明を説明する。
請求項1の発明にかかる泥水分級装置は、第1実施形態及び第2実施形態に対応し、下記のように構成されている。
【0006】
処理前泥水供給口(13)と処理後泥水排出口(14)との間の一または二以上の処理経路(R)において複数のサイクロン(1,2,3,4,5,6)を並設している。この各サイクロン(1〜6)においては、入口(10)から分離筒(7)内の旋回室(8a)に導入された供給泥水(A)を、この分離筒(7)の上部にある上側出口(11)から排出される分離泥水(C)と、この分離筒(7)の下部にある下側出口(12)から回収される粒体(B)とに分離する。この処理経路(R)における各サイクロン(1,2,3,4,5,6)のうち、最上流側のサイクロン(1)の入口(10)に前記処理前泥水供給口(13)を接続するとともに、最下流側のサイクロン(6)の上側出口(11)に前記処理後泥水排出口(14)を接続し、上流側と下流側とで互いに隣接する両サイクロン(1,2と2,3と3,4と4,5と5,6)では上流側のサイクロン(1〜5)の上側出口(11)と下流側のサイクロン(2〜6)の入口(10)とを互いに接続している。下側出口(12)から回収される粒体(B)の径が上流側のサイクロン(1〜5)よりも下流側のサイクロン(2〜6)で小さくなるように、例えば請求項2の発明にかかる各サイクロン(1,2,3,4,5,6)を処理経路(R)に配設している。例えば、一つの処理経路(R)における各サイクロン(1〜6)の配置については、第1実施形態及び第2実施形態のようにサイクロン(1〜6)における旋回室(8a)の内径(D)を上流側から下流側へ順次小さくなるようにする。
【0007】
請求項1の発明では、回収される粒体(B)の径が異なる複数のサイクロン(1,2,3,4,5,6)により供給泥水(A)から粒体(B)を分離して径の大きい粒体(B)から径の小さい粒体(B)まで順次効率良く洗浄して回収することができる。径の小さい粒体(B)には重金属類が残り易いため、各サイクロン(1,2,3,4,5,6)を処理経路(R)に配置する際、粒体(B)内に残る重金属類が許容範囲内になるように、処理する供給泥水(A)の種類に応じて、サイクロン(1〜6)における旋回室(8a)の内径(D)、台数及び配置を予め決めることができる。
【0008】
請求項1の発明を前提とする請求項2の発明は、第1実施形態及び第2実施形態に対応し、下記のように構成されている。
前記処理経路(R)の各サイクロン(1,2,3,4,5,6)において、分離筒(7)内の旋回室(8a)の内径(D)が上流側のサイクロン(1〜5)よりも下流側のサイクロン(2〜6)で小さくなるようにして、下側出口(12)から回収される粒体(B)の径が上流側のサイクロン(1〜5)よりも下流側のサイクロン(2〜6)で小さくなるようにしている。請求項2の発明では、供給泥水(A)が導入される旋回室(8a)の内径(D)の異なる各サイクロン(1,2,3,4,5,6)を処理経路(R)に配置するだけで、回収される粒体(B)の径を簡単に変更することができる。
【0009】
請求項3の発明にかかる泥水分級装置は、第3実施形態に対応し、下記のように構成されている。
処理前泥水供給口(13)と処理後泥水排出口(14)との間の処理経路(R)において複数のサイクロンユニット(U1,U2,U3,U4,U5,U6)を並設している。この各サイクロンユニット(U1〜U6)においては、入口(10)から分離筒(7)内の旋回室(8a)に導入された供給泥水(A)を、この分離筒(7)の上部にある上側出口(11)から排出される分離泥水(C)と、この分離筒(7)の下部にある下側出口(12)から回収される粒体(B)とに分離するサイクロン(1,2,3,4,5,6)を、一または二以上有している。この処理経路(R)における各サイクロンユニット(U1,U2,U3,U4,U5,U6)のうち、最上流側のサイクロンユニット(U1)の搬入口(21)に前記処理前泥水供給口(13)を接続するとともに、最下流側のサイクロンユニット(U6)の搬出口(32)に前記処理後泥水排出口(14)を接続し、上流側と下流側とで互いに隣接する両サイクロンユニット(U1,U2とU2,U3とU3,U4とU4,U5とU5,U6)では上流側のサイクロンユニット(U1〜U5)の搬出口(22,24,26,28,30)と下流側のサイクロンユニット(U2〜U6)の搬入口(23,25,27,29,31)とを互いに接続している。各サイクロンユニット(U1〜U6)において搬入口(21,23,25,27,29,31)及び搬出口(22,24,26,28,30,32)については、それぞれ一または二以上設けることができる。それぞれのサイクロンユニット(U1,U2,U3,U4,U5,U6)では搬入口(21,23,25,27,29,31)をサイクロン(1〜6)の入口(10)に接続するとともにサイクロン(1〜6)の上側出口(11)を搬出口(22,24,26,28,30,32)に接続し、各サイクロンユニット(U1〜U6)でサイクロン(1〜6)の下側出口(12)に接続した回収口(33)から回収される粒体(B)の径が上流側のサイクロンユニット(U1〜U5)よりも下流側のサイクロンユニット(U2〜U6)で小さくなるように各サイクロンユニット(U1〜U6)を配設している。ちなみに、各サイクロンユニット(U1〜U6)内には一または二以上のサイクロン(1〜6)を設けているが、その各サイクロンユニット(U1〜U6)ごとのサイクロン(1〜6)における旋回室(8a)の内径(D)については、第3実施形態のようにすべて同一にしても、図示しないが異なるようにしてもよく、要するに、回収される粒体(B)の径が上流側のサイクロンユニット(U1〜U5)よりも下流側のサイクロンユニット(U2〜U6)で小さくなるように、処理する供給泥水(A)の種類に応じて、各サイクロンユニット(U1〜U6)ごとにサイクロン(1〜6)における旋回室(8a)の内径(D)、台数及び配置などを決める。
【0010】
請求項3の発明では、回収される粒体(B)の径が異なる複数のサイクロンユニット(U1,U2,U3,U4,U5,U6)により供給泥水(A)から粒体(B)を分離して径の大きい粒体(B)から径の小さい粒体(B)まで順次効率良く洗浄して回収することができる。径の小さい粒体(B)には重金属類が残り易いため、各サイクロンユニット(U1〜U6)を処理経路(R)に配置する際、粒体(B)内に残る重金属類が許容範囲内になるように、処理する供給泥水(A)の種類に応じて、各サイクロンユニット(U1〜U6)内におけるサイクロン(1〜6)における旋回室(8a)の内径(D)及び台数を予め決めることができる。
【発明の効果】
【0011】
本発明は、処理する供給泥水(A)の種類に応じて供給泥水(A)から粒体(B)を効率良く洗浄して回収することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
まず、本発明の第1実施形態にかかる泥水分級装置について図1及び図4を参照して説明する。
図1に示す一つの処理経路Rにおいて複数(例えば6台)のサイクロン1,2,3,4,5,6(負圧サイクロン)が上流側から下流側に沿って順次並設されている。図4に示すように、この各サイクロン1,2,3,4,5,6において、分離筒7は上部に設けられた円筒部8と下部に設けられた円錐部9とを備え、この円筒部8の外周面に入口10が設けられているとともに、この円筒部8の上端面に上側出口11が設けられ、この円錐部9の下端部にはアンダーフロー調整弁12(下側出口)が設けられている。この処理経路Rにおける各サイクロン1,2,3,4,5,6のうち、最上流側のサイクロン1の入口10には処理前泥水供給口としての供給設備13(供給タンク13aと供給ポンプ13b)が接続されている。また、最下流側のサイクロン6の上側出口11には処理後泥水排出口としての排出設備14(排出タンク14aと排水路14b)が接続されている。さらに、上流側と下流側とで互いに隣接する両サイクロン1,2、両サイクロン2,3、両サイクロン3,4、両サイクロン4,5及び両サイクロン5,6では、それぞれ、上流側のサイクロン1〜5の上側出口11と下流側のサイクロン2〜6の入口10とが供給設備15(供給タンク15aと供給ポンプ15b)を介して互いに接続されている。この各サイクロン1,2,3,4,5,6の分離筒7において、円筒部8内の旋回室8aの内径D(サイクロン1の内径D1、サイクロン2の内径D2、サイクロン3の内径D3、サイクロン4の内径D4、サイクロン5の内径D5、サイクロン6の内径D6)は、上流側のサイクロン1〜5よりも下流側のサイクロン2〜6で小さくなるように、D1>D2>D3>D4>D5>D6に設定されている。なお、この旋回室8aの内径Dが小さくなると、分離筒7の円錐部9の長さLも小さくなる。
【0013】
供給設備13と排出設備14との間の処理経路Rにおいて、原砂含有供給泥水Aは各サイクロン1,2,3,4,5,6により下記のようにして順次処理される。
原砂含有供給泥水Aは、供給設備13により、供給管16(供給路)を通ってサイクロン1の入口10からその分離筒7内の旋回室8aに導入される。この分離筒7内では供給泥水Aに遠心力が働いてその供給泥水Aから分離された回収粒体B(回収砂)が下降し、分離筒7内の真空度に応じて開くアンダーフロー調整弁12からその回収粒体Bが排出管17(排出路)へ回収される。一方、電磁空気弁やストップバルブ等を含む空気補給調整手段18により空気補給調整可能なサイホン管19(オーバーフロー路)では、運転開始前に予め調整されて適度な真空圧になっているため、この分離筒7内で最適な分級が行われ、上側出口11からサイホン管19へ分離泥水Cとして排出される。供給泥水A中の粒体に重金属類が付着している場合、その粒体から重金属類を剥離して洗浄する。洗浄後、その重金属類はこの分離泥水Cとともに排出される。また、供給管16で一定以上の真空圧が発生すると、真空逃し弁20が開いて充分な空気が流入するため、異常な真空圧の発生を防止する。
【0014】
サイクロン1の上側出口11からサイホン管19へ排出された分離泥水Cは、供給設備15により、供給管16(供給路)を通ってサイクロン2の入口10からその分離筒7内の旋回室8aに導入され、サイクロン1の場合と同様に分級されて回収粒体Bと分離泥水Cとに分離される。その後、サイクロン2から排出された分離泥水Cはサイクロン3で同様に分級されて回収粒体Bと分離泥水Cとに分離され、サイクロン3から排出された分離泥水Cはサイクロン4で同様に分級されて回収粒体Bと分離泥水Cとに分離され、サイクロン5から排出された分離泥水Cはサイクロン6で同様に分級されて回収粒体Bと分離泥水Cとに分離される。それらの回収粒体Bは集められて洗浄砂Eとして再利用される。分離泥水C中の粒体に重金属類が付着している場合、その粒体から重金属類を剥離して洗浄する。洗浄後、その重金属類はこの分離泥水Cとともに排出される。供給泥水Aや各分離泥水Cに重金属類が含有されている場合、その重金属類はこれらの回収粒体Bにも若干残ることがある。サイクロン6の上側出口11からサイホン管19へ排出された分離泥水Cは、排出設備14により排出汚泥Fと排水Gとに分離される。その排出汚泥Fはさらにフィルタープレス等により処理された後に廃棄される。供給泥水Aや各分離泥水Cに重金属類が含有されている場合、その重金属類はこの排出汚泥Fや排水Gとともに排出される。
【0015】
前述したように、前記処理経路Rの各サイクロン1,2,3,4,5,6において、分離筒7内の旋回室8aの内径Dは上流側のサイクロン1〜5よりも下流側のサイクロン2〜6で小さくなるようにD1>D2>D3>D4>D5>D6に設定されているので、その旋回室8a内での周速度は内径Dが小さいほど大きくなり、アンダーフロー調整弁12から回収される粒体Bの径は上流側のサイクロン1〜5よりも下流側のサイクロン2〜6で小さくなる。そのため、そのサイクロン(実施形態では内径Dの異なる6台のサイクロン1,2,3,4,5,6)を増やせば、径の大きい回収粒体Bから径の小さい回収粒体Bまで順次回収することができる。従って、回収粒体B(洗浄砂E)を効率良く回収して再利用することができる。しかし、径の小さい回収粒体Bには重金属類が残り易いため、回収粒体B内に残る重金属類が許容範囲内になるように、処理する供給泥水Aの種類に応じてサイクロン(実施形態では内径Dの異なる6台のサイクロン1,2,3,4,5,6)の内径D及び台数を予め決める。
【0016】
次に、本発明の第2実施形態にかかる泥水分級装置について第1実施形態との相違点を中心に図2及び図4を参照して説明する。
1台のサイクロン1の上側出口11から分岐された2本の供給管16が2台のサイクロン2の入口10に接続されている。2台のサイクロン2の上側出口11からそれぞれ分岐された2本の供給管16が3台のサイクロン3の入口10に接続されている。3台のサイクロン3の上側出口11からそれぞれ分岐された2本の供給管16が4台のサイクロン4の入口10に接続されている。4台のサイクロン4の上側出口11からそれぞれ分岐された3本の供給管16が9台のサイクロン5の入口10に接続されている。9台のサイクロン5の上側出口11からそれぞれ分岐された3本の供給管16が19台のサイクロン6の入口10に接続されている。19台のサイクロン6の上側出口11がそれぞれ排出設備14に接続されている。従って、この泥水分級装置は、供給設備13と排出設備14との間で各サイクロン1,2,3,4,5,6を第1実施形態と同様に並設した複数(19)の処理経路Rからなる。ちなみに、サイクロン1,2,3,4,5,6の内径Dを小さくすると、処理量も小さくなるため、内径Dの小さいサイクロン1,2,3,4,5,6ほど台数を増やしている。
【0017】
次に、本発明の第3実施形態にかかる泥水分級装置について第1実施形態との相違点を中心に図3及び図4を参照して説明する。
供給設備13と排出設備14との間の処理経路Rにおいて各サイクロンユニットU1,U2,U3,U4,U5,U6が並設されている。サイクロンユニットU1では、1台のサイクロン1を備え、搬入口21に供給設備13が接続されているとともに、その搬入口21にサイクロン1の入口10が供給管16により接続され、搬出口22にサイクロン1の上側出口11がサイホン管19により接続されている。サイクロンユニットU2では、2台のサイクロン2を備え、搬入口23にサイクロンユニットU1の搬出口22が接続されているとともに、その搬入口23に各サイクロン2の入口10が供給設備15を介して供給管16により接続され、搬出口24に各サイクロン2の上側出口11がサイホン管19により接続されている。サイクロンユニットU3では、3台のサイクロン3を備え、搬入口25にサイクロンユニットU2の搬出口24が接続されているとともに、その搬入口25に各サイクロン3の入口10が供給設備15を介して供給管16により接続され、搬出口26に各サイクロン3の上側出口11がサイホン管19により接続されている。サイクロンユニットU4では、4台のサイクロン4を備え、搬入口27にサイクロンユニットU3の搬出口26が接続されているとともに、その搬入口27に各サイクロン4の入口10が供給設備15を介して供給管16により接続され、搬出口28に各サイクロン4の上側出口11がサイホン管19により接続されている。サイクロンユニットU5では、9台のサイクロン5を備え、搬入口29にサイクロンユニットU4の搬出口28が接続されているとともに、その搬入口29に各サイクロン5の入口10が供給設備15を介して供給管16により接続され、搬出口30に各サイクロン5の上側出口11がサイホン管19により接続されている。サイクロンユニットU6では、19台のサイクロン6を備え、搬入口31にサイクロンユニットU5の搬出口30が接続されているとともに、その搬入口31に各サイクロン6の入口10が供給設備15を介して供給管16により接続され、搬出口32に各サイクロン6の上側出口11がサイホン管19により接続されているとともに、その搬出口32に排出設備14が接続されている。各サイクロンユニットU1,U2,U3,U4,U5,U6では、回収口33に各サイクロン1,2,3,4,5,6のアンダーフロー調整弁12が接続されているとともに、その回収口33に排出管17が接続されている。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】第1実施形態にかかる泥水分級装置を示すシステム図である。
【図2】第2実施形態にかかる泥水分級装置を示すシステム図である。
【図3】第3実施形態にかかる泥水分級装置を示すシステム図である。
【図4】各実施形態にかかる各サイクロンを示す概略断面図である。
【符号の説明】
【0019】
1,2,3,4,5,6…サイクロン、7…分離筒、8a…旋回室、10…入口、11…上側出口、12…アンダーフロー調整弁(下側出口)、13…供給設備(処理前泥水供給口)、14…排出設備(処理後泥水排出口)、21,23,25,27,29,31…搬入口、22,24,26,28,30,32…搬出口、33…回収口、U1,U2,U3,U4,U5,U6…サイクロンユニット、R…処理経路、A…供給泥水、B…回収粒体、C…分離泥水、D…旋回室の内径。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
入口から分離筒内の旋回室に導入された供給泥水を、この分離筒の上部にある上側出口から排出される分離泥水と、この分離筒の下部にある下側出口から回収される粒体とに分離する複数のサイクロンを、処理前泥水供給口と処理後泥水排出口との間の一または二以上の処理経路において並設し、この処理経路における各サイクロンのうち、最上流側のサイクロンの入口に前記処理前泥水供給口を接続するとともに、最下流側のサイクロンの上側出口に前記処理後泥水排出口を接続し、上流側と下流側とで互いに隣接する両サイクロンでは上流側のサイクロンの上側出口と下流側のサイクロンの入口とを互いに接続し、下側出口から回収される粒体の径が上流側のサイクロンよりも下流側のサイクロンで小さくなるように各サイクロンを処理経路に配設したことを特徴とする泥水分級装置。
【請求項2】
前記処理経路の各サイクロンにおいて、分離筒内の旋回室の内径が上流側のサイクロンよりも下流側のサイクロンで小さくなるようにして、下側出口から回収される粒体の径が上流側のサイクロンよりも下流側のサイクロンで小さくなるようにしたことを特徴とする請求項1に記載の泥水分級装置。
【請求項3】
入口から分離筒内の旋回室に導入された供給泥水を、この分離筒の上部にある上側出口から排出される分離泥水と、この分離筒の下部にある下側出口から回収される粒体とに分離するサイクロンを、一または二以上有する複数のサイクロンユニットを備え、この各サイクロンユニットを処理前泥水供給口と処理後泥水排出口との間の処理経路において並設し、この処理経路における各サイクロンユニットのうち、最上流側のサイクロンユニットの搬入口に前記処理前泥水供給口を接続するとともに、最下流側のサイクロンユニットの搬出口に前記処理後泥水排出口を接続し、上流側と下流側とで互いに隣接する両サイクロンユニットでは上流側のサイクロンユニットの搬出口と下流側のサイクロンユニットの搬入口とを互いに接続し、それぞれのサイクロンユニットでは搬入口をサイクロンの入口に接続するとともにサイクロンの上側出口を搬出口に接続し、各サイクロンユニットでサイクロンの下側出口に接続した回収口から回収される粒体の径が上流側のサイクロンユニットよりも下流側のサイクロンユニットで小さくなるように各サイクロンユニットを配設したことを特徴とする泥水分級装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2006−43566(P2006−43566A)
【公開日】平成18年2月16日(2006.2.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−227133(P2004−227133)
【出願日】平成16年8月3日(2004.8.3)
【出願人】(504296840)
【出願人】(591104859)
【出願人】(504297010)
【出願人】(304042744)
【Fターム(参考)】