注ぎ口用具
【課題】
注ぎ口を有しない容器から別な容器に内容物を移す際、移し元の容器から内容物が垂れる場合があるため、容器開口部に使用する着脱可能な注ぎ口用具を提供する。
【解決手段】
注ぎ口を有しない移し元の容器から傾けながら移し先の別な容器に内容物を移す際、移し元の容器の側面及び周囲に内容物が垂れる場合がある。この場合、一般的にはジョウゴ等を使用して移す先の口を大きくし、移す場合が多いが、この場合も周りに飛び散ることは少なくなるが、移し元の容器側面に内容物が垂れる場合があり、経済的にも衛生的にも問題があった。また、コップから鍋、釜、寸胴鍋、工業用容器など大型小型を問わず、容器全般に応用できる注ぎ口用具はこれまで無かった。そこで、弾性を有する変形可能な材質による、囲い込み部と挟み込み部からなり、容器開口部を挟み込む弾性力により固定し垂れを防止する着脱可能を特徴とする注ぎ口用具を提供する。
注ぎ口を有しない容器から別な容器に内容物を移す際、移し元の容器から内容物が垂れる場合があるため、容器開口部に使用する着脱可能な注ぎ口用具を提供する。
【解決手段】
注ぎ口を有しない移し元の容器から傾けながら移し先の別な容器に内容物を移す際、移し元の容器の側面及び周囲に内容物が垂れる場合がある。この場合、一般的にはジョウゴ等を使用して移す先の口を大きくし、移す場合が多いが、この場合も周りに飛び散ることは少なくなるが、移し元の容器側面に内容物が垂れる場合があり、経済的にも衛生的にも問題があった。また、コップから鍋、釜、寸胴鍋、工業用容器など大型小型を問わず、容器全般に応用できる注ぎ口用具はこれまで無かった。そこで、弾性を有する変形可能な材質による、囲い込み部と挟み込み部からなり、容器開口部を挟み込む弾性力により固定し垂れを防止する着脱可能を特徴とする注ぎ口用具を提供する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、容器開口部に使用する着脱可能な注ぎ口用具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
着脱可能な注ぎ口用具としては、例えば,特開2010−13191号公報に示す如く、調理用ボウルに取り付けが可能な注ぎ口(以下、「従来の注ぎ口用具」という。)があり、注ぎ口部の溝をボウルの縁に引っ掛け、ボウル底部にそって注ぎ口を取り付けた反対側の縁に末尾のストッパーを引っかけることで固定され、ストッパーは複数形成されており、また全体がシリコン等の弾力性材で形成されていることから、取り付けたいボウルのサイズや形状にも柔軟に対応が可能であり、取り外しも簡単で、繰り返し使用が可能なるものが従来より存在していた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−13191号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかるに、従来の注ぎ口用具においては、垂れを防止する仕組みとしての固定方法及び形状に問題があった。
即ち、固定方法については注ぎ口部の溝をボウルの縁に引っ掛け、ボウル底部にそって注ぎ口を取り付けた反対側の縁に末尾のストッパーを引っかけるだけの固定方法のため、ボウルの縁と注ぎ口溝は固定箇所がボウル開口部の2箇所のみの縁と溝との引っ掛けによる固定方法であり、さらに、底部経由のベルト状の部材による固定のため、注ぎ口とボウル開口部との密着性に問題があり、内容物によっては容器を傾けた際、注ぎ口及びベルトのズレ等が発生し内容物が垂れる恐れがあった。
また、形状については、注ぎ口先のみの形状であり、容器開口部より上部に囲い込み面の誘導面を有しないことから、前述のように容器を傾けた際、内容物が垂れる恐れがあり、注ぎ口としての役割を果たすことは困難と考える。
【0005】
また、従来の注ぎ口用具は、調理用ボウルのみを対象とした注ぎ口用具であり、ボウルに限らず、コップから、缶、鍋、釜、寸胴鍋、工業用容器まで小型、大型問わず容器全般に使用できる注ぎ口用具は存在していない。
そこで、本発明は前述のような従来技術の問題点に鑑みて、容器と注ぎ口用具との固定方法及び形状を工夫することにより、内容物が垂れない注ぎ口用具を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、請求項1の発明は、弾性を有した変形可能な材質による、囲い込み部と挟み込み部からなり、囲い込み部は挟み込み部と一体化され、容器開口部より上部に位置し、容器開口部を囲い込む形状により内容物を移動させる場合、容器を傾けた際に誘導面の機能を有し、囲い込み部両脇から内容物が垂れない構成となっている。また、挟み込み部は容器開口部の内側から挟み込む、挟み込み内側部と外側から挟み込む、挟み込み外側部からなり、両部が容器開口部の内側と外側から挟み込み、挟み込む隙間を広げる力又は挟み込み部の容器開口部外周に沿った径を変形させる力のうち少なくとも何れかの力に対して反発する弾性力により固定できるため、前述同様、容器を傾けて内容物を移動させる際に、挟み込み部の外れ防止及び内容物の垂れ防止が図られる。
【0007】
ここで挟み込み部は容器開口部を挟み込み固定することを目的としており容器開口部の一部又は全部を挟み込みこんでもよい。また、囲い込み部と挟み込み部の材質はともに弾性を有する変形可能な材質からなるが、必ずしも同一の材質でなくてもよい。
【0008】
また、請求項2の発明は、請求項1の前述の構成に加えて、挟み込み内側部又は挟み込み外側部の少なくともどちらかの部位において、囲い込み部及び挟み込み部を構成する材質よりも高い弾性を有した部材を内蔵しており、挟み込む隙間を広げる力又は挟み込み部の容器開口部外周に沿った径を変形させる力のうち少なくとも何れかの力に対して反発する弾性力が強化されているため、内蔵されていない場合の挟み込み部より、容器開口部を挟み込む力は強化されるため、容器を傾けて内容物を移動させる際に、挟み込み部の外れ防止及び内容物の垂れ防止が図られる。
【0009】
ここで、前述の高い弾性を有した部材は、形状、材質を限定するものではない。
【0010】
また、請求項3の発明は、請求項2の前述の構成に加えて、挟み込み内側部又は挟み込み外側部の少なくともどちらかの部位に内蔵した部材と連動し、挟み込み部の挟み込む隙間及び挟み込む力を、他の弾性力を利用し、外力によって制御することにより調節可能とする機構を有するため、容器を傾けて内容物を移動させる際に、挟み込み部の外れ防止及び内容物の垂れ防止が図られる。
【0011】
ここで、他の弾性力を利用し、外力によって制御することにより調節可能とする機構とは、挟み込み部の挟み込む隙間及び挟み込む力を調節可能とするものであればいかなるものでもよく、材質、形状などを限定するものではなく、また、外力による制御とは、物理的な力によるものである。
【0012】
例えば、挟み込み内側部と追加部材をコの字型に一体化させ、外力を与える押下ボタンが、戻り止めボールを有する追加部材経由で挟み込む締め付け方向にスライドし、挟み込み外側部を容器開口部側に押しだし、ロックを施錠解除できる機構、若しくは、追加部材の中央のネジ穴を経由し、外力である押下ネジによる締め付けにより、挟み込み外側部を容器開口部側に押しだし、挟み込む力を調節できる機構等、形態は種々ある。
【0013】
また、請求項4の発明は、請求項1から3のいずれかの項記載の注ぎ口用具において、少なくとも容器開口部の外周に沿った囲い込み部と挟み込み部の境界部に、角度調節可能で変形可能な部材を内臓し、容器開口部の形状に適合するための変形可能な機構を有するため、容器開口部と挟み込み部の密着性を高めるものである。
【0014】
ここでいう適合とは、容器開口部の形状に挟み込み部の容器開口部と接する部位が、挟み込む隙間を可能な限り最小限にすることによりうまくあてはまることを意味する。なお、以下、適合と表現する場合は同様のことを意味する。
【0015】
角度調節可能で変形可能な内蔵する部材としては、内蔵する部材が角度調節可能で変形可能なることを利用し、容器開口部の外周に沿って囲い込み部及び挟み込み部を構成する各部位の骨格を形成する上で曲がる芯として機能し、誘導、ガイドできれば、材質,形状を問わずいかなるものでもよく、例えばジャバラ構造の部材もしくはボールジョイント構造による連結部材などの部材がある。
【0016】
また、請求項5の発明は、請求項1から4のいずれかの項記載の注ぎ口用具において、挟み込み部において、容器開口部の形状に適合するため、挟み込み内側部及び挟み込み外側部の容器開口部と接する表面形状を容器開口部の形状に成形されていること又は挟み込み内側部及び挟み込み外側部に挟み込み部を構成する材質よりも柔軟性又は流動性を有した部材を内臓することにより容器開口部と挟み込み部の密着性を高めるものである。
ここでいう、容器開口部の形状とは、例えば、段差又は溝又は凹凸又は傾斜又はネジ形状又は球面の形状又はそれらを組み合わせた種々の形状があり、それらの形状に適合すべく、容器開口部の形状タイプ別に挟み込み内側部及び挟み込み外側部の容器開口部と接する表面形状が成形されていること、又は挟み込み内側部及び挟み込み外側部の内部の層に柔軟性又は流動性を有した部材を内蔵させることにより適合され、容器開口部と挟み込み部の密着性を高めるものである。
また、柔軟性又は流動性を有した部材とは、挟み込み部よりも柔軟性又は流動性を有した部材であればいかなるものでもよく、例えば、シリコン素材又はゲル状素材の樹脂等を使用することができる。
【0017】
請求項1から5のいずれかの項記載の注ぎ口用具において、挟み込み内側部及び挟み込み外側部の容器開口部と接する表面形状に容器開口部の形状を適合させるため、容器本体側に設置する部材であり、挟み込み部と容器開口部との隙間を減少させるために設置する変形可能な材質からなる注ぎ口用具アタッチメントである。
【0018】
容器開口部の形状には、段差又は溝又は凹凸又は傾斜又はネジ形状又は球面の形状又はそれらを組み合わせた種々の形状タイプがあり、挟み込み部の容器開口部と接する表面形状を変えずに、容器本体側に設置し、適合させる注ぎ口用具アタッチメントである。
【0019】
ここで形状に適合する変形可能な部材とは、耐熱性、防水性など容器の用途を考慮し、容器開口部の形状タイプに適合すれば、形状,材質はいかなるものでもよく、例えば、金属又は樹脂等を使用することができる。
【発明の効果】
【0020】
請求項1の発明によれば、囲い込み部は容器開口部より上部に位置し、誘導面を形成しているため、内容物を注ぎ口先に誘導させ、両脇から垂れることなく移動できる。また、挟み込み部が弾性を有する変形可能な材質から構成されているため、挟み込む弾性力により、注ぎ口用具は容器開口部に固定されるため、容器を傾けても挟み込み部の外れ防止及び内容物の垂れ防止が図られ、着脱も可能である。
【0021】
挟み込む弾性力の範囲内で固定できる場合は、容器開口部の材質、強度、形状、容器の用途等を考慮の上、前述の構成部材を基本として、大型小型を問わず、応用は可能であり容器の適用範囲を広げることができる。
【0022】
また、同じく弾性を有する変形可能な材質のため、適用できる容器開口部の厚さは、容器開口部の材質、強度、形状、容器の用途等を考慮のうえ挟み込み部の隙間よりやや厚いものがなおよい。
また、囲い込み部及び挟み込み部の材質が同一の場合は簡便安価に製造できる。
【0023】
請求項2の発明によれば、注ぎ口用具に内蔵された部材により、弾性が高められ、容器との密着性が増すことにより、挟み込み部の外れ防止及び内容物の垂れ防止が強化される。また、内蔵された部材により、容器開口部に装着する際、内蔵された部材が挟み込み部の補強、装着時の誘導、ガイドにもなり着脱も容易になる。
【0024】
請求項3の発明によれば、注ぎ口用具が有する機構により、挟み込む隙間及び挟み込む力を、外力により制御し、調節可能となることから、密着性が増すことにより、挟み込み部の外れ防止及び内容物の垂れ防止が強化される。さらに、同じく、挟み込む隙間及び挟み込む力が調節可能となることにより、容器開口部の厚さの適用容器の汎用性が広げられる。また、外力を与える機構が挟み込み外側部から露出する場合は、この部位により、注ぎ口用具の内容物が接する面に触れることなく着脱できるため、衛生的に使用できる。
【0025】
請求項4の発明によれば、請求項1から3の注ぎ口用具において、少なくとも容器開口部の外周に沿った囲い込み部と挟み込み部の境界部に、角度調節可能で変形可能な部材を内臓し、容器開口部の形状に適合するための変形可能な機構を有するため、容器開口部と挟み込み部の密着性を高めることができ、容器開口部の外周の形状が必ずしも円形又は楕円状等に限らずとも他の形状にも適合できるため、適用容器の汎用性が高められる。
また、容器開口部と挟み込み部の密着性を高めることができるため、挟み込み部の外れ防止及び内容物の垂れ防止が図られる。
【0026】
請求項5の発明によれば、請求項1から4の注ぎ口用具における挟み込み部において、容器開口部の形状に適合するため、あらかじめ、挟み込み内側部及び挟み込み外側部の容器開口部と接する表面形状が容器開口部の形状タイプに成形した場合は、挟み込み部と容器開口部とが適合しやすくなる。例えば、凹凸のある容器開口部には、逆の凹凸の形状を持つ挟み込み部に成形したときは、挟み込む隙間は少なくなり、適合させやすくなる。これにより、挟み込み部の挟み込む隙間を狭めることが可能となり、適用容器の汎用性が高められ、密着性が増すことにより、挟み込み部の外れ防止及び内容物の垂れ防止が図られる。
【0027】
また、挟み込み内側部及び挟み込み外側部に挟み込み部を構成する材質よりも柔軟性又は流動性を有した部材を層として内臓した場合は容器開口部の形状に対して挟み込み部が柔軟に変形するため、前述同様、挟み込む隙間は少なくなり、適合させやすくなる。これにより、挟み込み部の挟み込む隙間を狭めることが可能となり、適用容器の汎用性が高められ、密着性が増すことにより、挟み込み部の外れ防止及び内容物の垂れ防止が図られる。
また、挟み込み部の容器開口部と接する面に、柔軟性又は流動性を有した突起状に成形した部材を内蔵する場合は、その材質の弾性力及び隙間をうめやすい形状のため容器開口部の形状に適合しやすくなり、密着性が増すことにより、挟み込み部の外れ防止及び内容物の垂れ防止が図られる。
【0028】
請求項6の発明によれば、挟み込み内側部及び挟み込み外側部の容器開口部と接する表面形状に容器開口部の形状を適合させるための容器本体側に設置する部材であり、容器開口部の形状タイプ別に成形した場合は、変形可能な材質からなるため、注ぎ口用具の挟み込み部の挟み込む表面形状に適合し、挟み込み部と容器開口部との隙間を減少させることが可能となるため、密着性が増すことにより、挟み込み部の外れ防止及び内容物の垂れ防止が図られる。また、容器開口部の種々の形状タイプにかかわらず、平坦であっても、挟み込み部の挟み込む初期隙間幅が広すぎた場合の中間部材として隙間をうめる補完材としての利用も可能である。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】本発明に係る注ぎ口用具の実施例1を示す斜視図
【図2】図1の注ぎ口用具を容器開口部に使用した斜視図
【図3】実施例1の平面図
【図4】実施例1の正面図
【図5】実施例1の側面図
【図6】図4における実施例1の注ぎ口先を中心に縦方向に切断したy−y断面図 (以下、y−y断面図と同一方向の断面図を注ぎ口先を中心に縦方向に切断した断面図という)
【図7】実施例2の斜視図
【図8】実施例2を鈍角方向に囲い込み部を成形した斜視図
【図9】円形状の注ぎ口用具例としての実施例3の斜視図
【図10】実施例4において注ぎ口先を中心に縦方向に切断した断面図
【図11】実施例4に使用する内蔵の部材の斜視図
【図12】実施例5に使用する内蔵の部材の斜視図
【図13】実施例6に使用する内蔵の部材の斜視図
【図14】実施例7に使用する内蔵の部材の斜視図
【図15】実施例8に使用する内蔵の部材及び外力をえる機構の斜視図
【図16】実施例8で使用する内蔵の部材及び外力をえる機構の注ぎ口先を中心に縦方向に切断した概略の断面図
【図17】実施例9に使用する内蔵の部材及び外力をえる機構の斜視図
【図18】実施例10に使用する内蔵の部材の斜視図
【図19】実施例10に使用する内蔵の部材及び外力をえる機構の注ぎ口先部を含む斜視図
【図20】実施例10に使用する内蔵の部材及び外力をえる機構の注ぎ口先を中心に縦方向に切断した概略の断面図
【図21】実施例11に使用する内蔵の部材の斜視図
【図22】実施例11に使用する内蔵の部材及び外力をえる機構の注ぎ口先部を含む斜視図
【図23】実施例11に使用する内蔵の部材及び外力をえる機構の注ぎ口先を中心に縦方向に切断した概略の断面図
【図24】実施例12で使用するジャバラ状の部材Aを内蔵した注ぎ口用具の斜視図
【図25】実施例12で使用するジャバラ状の部材Aを内蔵した注ぎ口用具の注ぎ口先を中心に縦方向に切断した断面図
【図26】実施例12を角丸四角形の容器開口部に使用した斜視図
【図27】実施例12で使用する内蔵の部材のボールジョイント構造による連結部材例の斜視図
【図28】実施例13で使用するジャバラ状の部材Bを内蔵した注ぎ口用具の斜視図
【図29】実施例13で使用するジャバラ状の部材Bを内蔵した注ぎ口用具の注ぎ口先を中心に縦方向に切断した断面図
【図30】図29のx−x断面の概略図
【図31】実施例14の斜視図
【図32】実施例14の注ぎ口先を中心に縦方向に切断した断面図
【図33】実施例15の注ぎ口先を中心に縦方向に切断した断面図
【図34】実施例16の挟み込み部の挟み込み表面端を拡大した斜視図
【図35】実施例16の注ぎ口先を中心に縦方向に切断した断面図
【図36】実施例17の容器開口部に注ぎ口用具アタッチメントを使用した斜視図
【図37】実施例17の容器開口部に注ぎ口用具アタッチメントを使用した際の注ぎ口先を中心に縦方向に切断した断面図
【発明を実施するための形態】
【0030】
本発明の実施の形態について図面に基づいて説明する。
図1は注ぎ口用具の実施例1の斜視図であり、囲い込み部1と挟み込み部2からなり、囲い込み部1は挟み込み部2と一体化され、容器開口部3より上部に位置し、中央に注ぎ口先1−1を有し、挟み込み部2は容器開口部3の内側から挟み込む挟み込み内側部2−1と外側から挟み込む挟み込み外側部2−2からなり、両部(2−1及び2−2)が容器開口部3の内側と外側から挟み込み固定される 。図2は図1の注ぎ口用具を容器開口部3に使用した斜視図である。
【0031】
次に各部の作用及び効果について説明する。
本発明は、挟み込み部2の挟み込み内側部2−1と挟み込み外側部2−2の間に容器開口部3を挟み込み使用する。挟み込み部2は弾性を有し変形可能な材質により構成されているため、容器開口部3に密着し固定される。
なお、 弾性を有する変形可能な材質のため、使用できる容器開口部3の厚さは、容器開口部3の強度、形状等を考慮のうえ挟み込み部2の隙間よりやや厚いものがなおよい。
また、容器開口部3の開口径3−1と挟み込み部2の容器開口部3の外周に沿った径3−2は必ずしも一致する必要は無く、前述のように弾性を有する変形可能な材質のため、挟み込む隙間を広げる力又は挟み込み部2の容器開口部3の外周に沿った径3−2を変形させる力のうち少なくとも何れかの力に対して反発する弾性力を有するため容器に密着し固定され、挟み込み部2の外れ防止及び内容物の垂れ防止が図られる。
【0032】
また、囲い込み部1は、挟み込み部2と一体化されているため、容器を傾けた際に内容物が移動する誘導面の機能を有し、囲い込み部1の両脇から内容物が垂れないように注ぎ口先1−1へ誘導することができる。
【0033】
ここで、囲い込み部1と挟み込み部2を構成する各部位は必ずしも同じ材質である必要は無く、適用する容器開口部3の材質、強度、形状、容器の用途等により、それぞれの機能、作用を考慮し、弾性を有する変形可能な材質であれば変更することは可能である。
【0034】
本発明は、前述の実施の形態及び後述の実施例に限らず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形可能である。
【0035】
次に他の実施の形態について図を用いて説明するが、実施例1の形態と同一の作用効果を奏する部分には同一の符号を付することによりその部分の詳細な説明を省略し、実施例1の形態と主に異なる点を説明する。
【0036】
次に図7及び図8の実施例2について説明する。
実施例2は、実施例1の変形例であり、囲い込み部1と挟み込み部2が共通面により一体化された実施例であるが、図8の実線のように鈍角方向に囲い込み部1を成形するなど、囲い込み部1と挟み込み部2を構成する角度は種々可能である。また、適用する容器開口部3の材質、強度、形状、容器の用途等を考慮し、実施の形態及び形状の変更は可能である。
また、図8のように注ぎ口先1−1においては、ジャバラ構造などの注ぎ口先角度調整部2−3を設けて内容物を移動させやすい構造も種々可能である。
【0037】
次に図9の実施例3について説明する。
実施例3は実施例1の変形例であり、実施例1が容器開口部3の一部を挟み込む湾曲状の形状となっているのに対して、必ずしも湾曲状の形状に限定されず、実施例3は容器開口部3の外周全体を挟み込む円形、楕円状等の輪の形状に応用されたものである。
【0038】
次に図10及び図11の実施例4について特に内蔵される部材を中心に説明する。
実施例4は挟み込み部2の挟み込み内側部2−1及び挟み込み外側部2−2の両方にまたがって逆U字型の一体化した板バネ部材4を内蔵した例である。逆U字型の板バネ部材4は囲い込み部1及び挟み込み部2を構成する材質よりも高い弾性を有するものである。
【0039】
この種の部材の場合は、部材自体の弾性を有する性質から、挟み込む隙間を広げる力及び挟み込み部2の容器開口部3の外周に沿った径3−2を変形させる力に対して反発する強い弾性力を有し、容器開口部3に密着して固定でき、挟み込み部2の外れ防止及び内容物の垂れ防止が図られる。
また、逆U字型の板バネ部材4が装着時の誘導、ガイドとなるため装着が容易であり、単一部材の場合は簡便安価な製造が可能となる。
【0040】
なお、本実施例4から以下実施例11までの実施例における内蔵する部材については、特に断りのない限り、金属又は樹脂等からなる板バネ部材を例に説明を実施するが、囲い込み部1及び挟み込み部2を構成する材質よりも高い弾性を有した部材であればよく、特に板バネ部材に限定するものではない。
【0041】
次に図12の実施例5について特に内蔵される部材を中心に説明する。
実施例5は実施例4の変形例であり、板バネ部材4−1は挟み込み内側部2−1及び挟み込み外側部2−2の両方にまたがって内蔵しているものの、実施例4とは違い、一部材で一体化しているのではなく、縦方向に分断しているところに特徴がある。
【0042】
ここでいう分断とは一部材で一体化されて成形されていないということであり、分断された複数の部材が線材、網部材などの別部材を介して分断された部材が連結する形態でもよい。
この場合、実施例4と同様に容器開口部3に密着して固定され、挟み込み部2の外れ防止及び内容物の垂れ防止が図られるとともに、装着時の誘導、ガイドとなり装着が容易になる。また、容器開口部3を挟み込む際に、挟み込み部2の容器開口部3の外周に沿った中央部と両端部又はその間においても、挟み込む隙間を広げる力に対する反発力に差が出にくくなるため適用容器の範囲を広げることができる。
【0043】
次に図13の実施例6について特に内蔵される部材を中心に説明する。
実施例6は実施例4の変形例であり、実施例4は挟み込み部2の挟み込み内側部2−1及び挟み込み外側部2−2の両方にまたがって逆U字型の一体化した板バネ部材4を内蔵した例であったが、本実施例6は、挟み込み内側部2−1のみに板バネ部材4−1−1を内蔵させた実施例である。
【0044】
また、挟み込み内側部2−1及び挟み込み外側部2−2の弾性力と挟み込み内側部2−1に内蔵の板バネ部材4−1−1により、挟み込む隙間を広げる力及び挟み込み部2の容器開口部3の外周に沿った径3−2を変形させる力に対して反発する弾性力が発生し、容器開口部3への密着性が高められる。
【0045】
この場合、容器開口部3及び板バネ部材4−1−1の材質、形状、強度を考慮した上で、挟み込み部2の容器開口部3の外周に沿った径3−2より、やや小さい容器開口部3の径を有する容器が望ましい。
また、挟み込み内側部2−1に内蔵の板バネ部材4−1−1が装着時の誘導、ガイドとなるため装着が容易であり、単一部材の場合は簡便安価な製造が可能となる。
なお、本例は挟み込み内側部2−1に板バネ部材4−1−1を内蔵した実施例であるが、挟み込み外側部2−2のみに内蔵する形態も可能である。
【0046】
次に図14の実線部分の実施例7について特に内蔵される部材を中心に説明する。
実施例7は実施例4の変形例であり、板バネ部材4−2−1と板バネ部材4−2−2は、挟み込み内側部2−1と挟み込み外側部2−2に分離して内蔵され、それらが略C字型或いは略環状のバネ4−2−3により連結した例である。
板バネ部材4−2−1及び板バネ部材4−2−2と略C字型或いは略環状のバネ4−2−3との連結は、略C字型或いは略環状のバネ4−2−3の両端が球状に加工されており、それを受ける板バネ部材4−2−1及び板バネ部材4−2−2 側は前述の球状の両端がおさまるように、はめあう形状に加工され、相互に動かせるようになっているため、容器開口部3を挟み込む際に、板バネ部材4−2−1及び板バネ部材4−2−2が自由に微調整され移動できることと、板バネ部材 4−2−1及び板バネ部材4−2−2が略C字型或いは略環状のバネ4−2−3の弾性力で調整できることから、挟み込む隙間を広げる力及び挟み込み部2の容器開口部3の外周に沿った径3−2を変形させる力に対して反発する弾性力を強化できるため、挟み込み部2の外れ防止及び内容物の垂れ防止が図られる。
【0047】
なお、挟み込み部2の挟み込む隙間を広げる力又は挟み込み部2の容器開口部3の外周に沿った径3−2を変形させる力に差が出る場合は、適用される容器開口部3の材質、強度、形状、容器の用途等を考慮し、略C字型或いは略環状のバネ4−2−3の中央部と両端では弾性力に差を設けてもよい。
【0048】
なお、本実施例7の応用として、図14の破線部分について説明する。
前述の実施例7は略C字型或いは略環状のバネ4−2−3を4箇所で連結した例であったが、略C字型或いは略環状のバネ4−2−3ではなく、中央に略環状のバネを内蔵したヒンジ4−2−4及びツマミ4−2−5を有し、板バネ部材4−2−2をツマミ4−2−5により、大きく持ち上げられるようにすることも可能である。この場合、挟み込み部2の挟み込む隙間を大きく開くことができ、容器開口部3に装着しやすくなる。但し、この場合、板バネ部材4−2−1と板バネ部材4−2−2の上端の容器開口部3に沿った両端と中央では開く幅に差がでるため、容器開口部3に沿った挟み込み部2において、ジャバラ状の構成を用いる等、伸縮性を有する方が望ましい。
【0049】
なお、挟み込み部2の挟み込む隙間を大きく開く機構は、以下の実施例8から実施例11までの事例を応用することにより、形態は種々可能である。
【0050】
次に図15及び図16の実施例8について特に内蔵される部材を中心に説明する。
本実施例8は実施例7の変形例であり、実施例7と同様に、挟み込み部2に内蔵の部材は、挟み込内側部2−1に内蔵の板バネ部材4−3−1と挟み込み外側部2−2に内蔵の板バネ部材4−3−2の両方に分離して内蔵しているが、内蔵の板バネ部材4−3−1と一体化を成す追加部材A4−3−3の内蔵と外力を与える機構A4−3−4を有した実施例である。
【0051】
なお、追加部材A4−3−3及び外力を与える機構A4−3−4は囲い込み部1又は挟み込み部2より高い弾性を有する金属又は樹脂などの材質からなる。
ここで、外力を与える機構A4−3−4とは、挟み込み部2の挟み込む隙間及び挟み込む力を、他の弾性力を利用し制御することにより、調節可能とする機構である。
即ち、押下ボタンA4−3−5を押下することにより、戻り止めボール4−3−6及び弾性バネおさえ4−3−7、弾性バネ4−3−8を介して、挟み込み外側部2−2に内蔵の部材4−3−2を押すことになり、結果的に挟み込み部2の隙間及び挟み込む力を調整できることになる。
【0052】
ここでは、内蔵の板バネ部材4−3−1と一体化を成す追加部材A4−3−3と弾性バネ4−3−8を利用した例であるが、追加部材A4−3−3は内蔵の板バネ部材4−3−1では無く、挟み込み外側部2−2に内蔵の板バネ部材4−3−2と一体化することも可能であり、また実施例7の略C字型或いは略環状のバネ4−2−3を組合すなど、外力を与える機構A4−3−4は種々ある。
また、外力を与える機構A4−3−3と弾性バネ4−3−8を利用し、押下ボタンA4−3−5と挟み込み外側部2−2に内蔵の部材4−3−2とを結合させてもよい。
【0053】
また、本実施例8の外力を与える機構A4−3−4では挟み込み外側部2−2の中央に一箇所のみ押下する位置を設けているが、容器開口部3の形状により、複数箇所の押下する位置を設けてもよい。なお、挟み込み外側部2−2と押下ボタンA4−3−5の接点部分には両材質を考慮し、防水性を高める処理をすればなおよい。
【0054】
押下ボタンA4−3−5による装着及び固定が容易となり、注ぎ口先1−1などに触れることなく着脱可能となり、衛生的である。また、外力を与える機構A4−3−4を小型化し、挟み込み外側部2−2内に収めることも可能であり、この場合、外力を与える機構A4−3−4を含めた全てが内蔵されることになり、防水性を高めるうえでも効果があり清掃も容易になる。
【0055】
なお、本実施例8では、挟み込み部2の調節が2段階となる外力を与える機構A4−3−4の実施例であるが、戻り止めボール4−3−6のロック位置を複数設けて、挟み込み部2の挟み込む隙間及び挟み込む力の調節範囲を広げることも可能である。なお、容器開口部3の材質、強度、形状、容器の用途等を考慮し、容器開口部3を破損しない程度に、挟み込み部2の挟み込む調整幅の仕様を決めることが可能である。
本実施例8も挟み込む隙間を広げる力及び挟み込み部2の容器開口部3の外周に沿った径3−2を変形させる力に対して反発する弾性力を強化できるので、挟み込み部2の外れ防止及び内容物の垂れ防止が強化できる。
【0056】
次に図17の実施例9について特に内蔵される部材を中心に説明する。
本実施例9は、実施例8の構成とほぼ同様であるが、実施例9は追加部材B4−4−3にネジ穴4−4−6があり、それに対して、金属又は樹脂等の材質からなる押下ネジ4−4−5にはネジがきってあり、押下ネジ4−4−5を回転させることにより、挟み込み外側部2−2に内蔵の板バネ部材4−3−2を押すことになり、挟み込み部2の挟み込む隙間及び挟み込む力を調整できることになる。
【0057】
なお、実施例8の弾性バネ4−3−8及び弾性バネおさえ4−3−7を同じ位置に設けてもよい。また、実施例9の追加部材B4−4−3と追加部材に外力をえる機構B4−4−4の変形例は、実施例8と同様に種々可能である。
【0058】
但し、押下ネジ4−4−5がネジ構造のため、挟み込み外側部2−2内に収めることは困難なため、挟み込み外側部2−2と押下ネジ4−4−5の接点部分には両材質を考慮し、防水性を高める処理をすればなおよい。
【0059】
なお、実施例8と同様に、押下ネジ4−4−5がネジ構造のため、挟み込み部2の挟み込む隙間及び挟み込む力の段階的な調節が可能であり、また、ネジ構造と弾性バネ4−3−8を組み合わせ、さらに調節範囲を広げることも可能である。なお、本実施例も容器開口部3の材質、強度、形状、容器の用途等を考慮し、容器開口部3を破損しない程度に、挟み込み部2の挟み込む隙間及び挟み込み力の調整幅の仕様を決めることが可能である。
【0060】
本実施例9も挟み込む隙間を広げる力及び挟み込み部2の容器開口部3の外周に沿った径3−2を変形させる力に対して反発する弾性力を強化できるので、挟み込み部2の外れ防止及び内容物の垂れ防止が強化できる。
【0061】
次に図18から図20の実施例10について特に内蔵される部材を中心に説明する。
実施例10は実施例9の変形例であり、内蔵される部材及び外力を与える機構の主な構成部材は、挟み込み外側部2−2に内蔵の板バネ部材4−5−2と、挟み込み内側部2−1と囲い込み部1の中央部で一体化し内蔵した板バネ部材4−5−1と、注ぎ口先1−1に内蔵した部材4−5−3からなる。挟み込み外側部2−2に内蔵の板バネ部材4−5−2 と注ぎ口先1−1に内蔵した部材4−5−3は挟み込み外側部2−2に内蔵の板バネ部材4−5−2の中央に固定したリング状の部材4−5−4を通して連結される。
【0062】
また、挟み込み内側部2−1と囲い込み部1の中央部で一体化し内蔵した板バネ部材4−5−1 と注ぎ口先1−1に内蔵した部材4−5−3は回転軸を共有した結合部4−5−5において回転できる構成を有した形状により連結される。
結合部4−5−5 には略C字型バネ4−5−6を有する。
【0063】
また、挟み込み外側部2−2に内蔵の板バネ部材4−5−2と、挟み込み内側部2−1と囲い込み部1の中央部で一体化し内蔵した板バネ部材4−5−1は、実施例7と同様に略C字型或いは略環状のバネ4−2−3で連結される。
【0064】
前述の構成において、結合部4−5−5を回転軸として、注ぎ口先1−1を持ち上げると注ぎ口先1−1に内蔵した部材4−5−3を介して、テコの原理により、挟み込み外側部2−2に内蔵の板バネ部材4−5−2が持ち上げられ、挟み込む隙間及び挟み込む力が調節可能となり、挟み込む隙間を広げる力及び挟み込み部2の容器開口部3の外周に沿った径3−2を変形させる力に対して反発する弾性力により、挟み込み部2の外れ防止及び内容物の垂れ防止が図られる。
【0065】
なお、注ぎ口先1−1の内部には誘導ガイド4−5−7を有し、その誘導ガイド4−5−7と囲い込み部1の接続部4−5−8はジャバラ状の構成を有し、角度調節可能で伸縮自在な構成により、内容物の垂れ防止が図られる。
なお、前述の略C字型バネ4−5−6と略C字型或いは略環状のバネ4−2−3は少なくとも何れかを有すれば、注ぎ口先1−1を持ち上げる力に反発する弾性力が発生する。
【0066】
次に図21から図23の実施例11について特に内蔵される部材を中心に説明する。
実施例11は実施例10の変形例であり、内蔵される部材及び外力を与える機構の主な構成部材は、挟み込み外側部2−2に内蔵の板バネ部材4−6−2と、挟み込み内側部2−1に内蔵の板バネ部材4−6−1と、注ぎ口先1−1に内蔵した部材4−6−3及びT字型回転部材4−6−5からなる。T字型回転部材4−6−5は挟み込み内側部2−1に内蔵の板バネ部材4−6−1 と結合され、挟み込み外側部2−2に内蔵の板バネ部材4−6−2の穴4−6−6を貫通し、注ぎ口先1−1に内蔵した部材4−6−3に結合されているが、T字型回転部材4−6−5と注ぎ口先1−1に内蔵した部材4−6−3は両端に略C字型バネ4−6−8を有した回転軸4−6−7により回転できる構造となっている。
【0067】
なお、注ぎ口先1−1に内蔵した部材4−6−3及びT字型回転部材4−6−5は囲い込み部1又は挟み込み部2より高い弾性を有する金属又は樹脂などの材質からなる。
挟み込み外側部2−2に内蔵の板バネ部材4−6−2 と注ぎ口先1−1に内蔵した部材4−6−3は挟み込み外側部2−2に内蔵の板バネ部材4−6−2の中央に固定したリング状の部材4−6−4を通して連結される。
【0068】
また、挟み込み外側部2−2に内蔵の板バネ部材4−6−2と、挟み込み内側部2−1に内蔵の板バネ部材4−6−1は実施例7同様に略C字型或いは略環状のバネ4−2−3で連結される。
【0069】
前述の構成において、回転軸4−6−7を回転軸として、注ぎ口先1−1を持ち上げると、注ぎ口先1−1に内蔵した部材4−6−3を介して、テコの原理により、挟み込み外側部2−2に内蔵の板バネ部材4−6−2が持ち上げられ、挟み込む隙間及び挟み込む力が調節可能となり、挟み込む隙間を広げる力及び挟み込み部2の容器開口部3の外周に沿った径3−2を変形させる力に対して反発する弾性力により固定され、挟み込み部2の外れ防止及び内容物の垂れ防止が図られる。
【0070】
なお、実施例10と同様に注ぎ口先1−1の内部には誘導ガイド4−6−9を有し、その誘導ガイド4−6−9と囲い込み部1の接続部4−6−10はジャバラ状の構成を有し、角度調節可能で伸縮自在な構成により、内容物の垂れ防止が図られる。
なお、前述の略C字型バネ4−6−8と略C字型或いは略環状のバネ4−2−3は少なくとも何れかを有すれば、注ぎ口先1−1を持ち上げる力に反発する弾性力が発生する。
【0071】
次に図24から図27の実施例12について特に内蔵される部材を中心に説明する。
本実施例12は、容器開口部3の外周に沿った、囲い込み部1と挟み込み部2との境界部に、角度調節可能で変形可能なジャバラ状の部材A5−1を内蔵し、容器開口部3の外周の形状に適合するための角度調節が可能で変形可能な機構により容器開口部3と挟み込み部2の密着性を高めるものである。
【0072】
角度調節が可能で変形可能な機構により、図26の容器開口部3が角丸四角形の容器のような、容器開口部3の外周が円形又は楕円状でなくても、容器開口部3の外周にそって形作ることができるため、適用容器の汎用性が高められるとともに、容器開口部3と挟み込み部2の密着性を高めることができるため、挟み込み部2の外れ防止及び内容物の垂れ防止が図られる。
【0073】
ここで、前述の実施例12でいう適合とは、前述のように容器開口部3の形状に挟み込み部2の容器開口部3と接する部位が、挟み込む隙間を可能な限り最小限にすることによりうまくあてはまることを意味する。なお、他の実施例で表現する適合も同様のことを意味する。
【0074】
また、図27に角度調節が可能で変形可能な部材の他の例として、ボールジョイント構造による連結部材5−2等がある。安価にするためには、囲い込み部1及び挟み込み部2を構成する材質、適用容器を考慮すれば、針金でも代用可能な場合があり、これにより、容器開口部3の形状が円形又は楕円状でなくても、容器開口部3の外周にそって形作るガイドとなることができる。
また、必ずしもジャバラ構造の部材の断面は、円形又は楕円状などである必要はなく、Cの字型もしくはコの字型等種々あり、形状を限定するものではない。
【0075】
次に図28から図30の実施例13について特に内蔵される部材を中心に説明する。
本実施例13は、実施例12の変形例であり、実施例12は容器開口部3の外周に沿った囲い込み部1と挟み込み部2の境界部にのみ角度調節が可能で変形可能なジャバラ状の部材A5−1を内蔵した実施例であったが、実施例13は前述の境界部に加えて、挟み込み内側部2−1及び挟み込み外側部2−2にもジャバラ状の部材A5−1と同様の材質によるジャバラ状の部材B5−3を内蔵させた例である。
【0076】
これにより、容器開口部3の形状に適合させやすくなり、また、装着時の誘導、ガイドとなり装着が容易であることと、角度調節が可能で変形可能な機構により容器開口部3と挟み込み部2の密着性を高められ挟み込み部2の外れ防止及び内容物の垂れ防止が図られる。
【0077】
次に図31から図32の実施例14について、特に挟み込み部2の容器開口部3と接する形状について説明する。本実施例14は、容器開口部3に段差がある容器に適合するために、挟み込み内側部2−1及び挟み込み外側部2−2の容器開口部3と接する表面において予め、容器開口部3の段差と逆の段差状に成形6−1されている実施例である。これにより、挟み込み部2の容器開口部3を挟み込む隙間を狭めることが可能となり、密着性が増し、挟み込み部2の外れ防止及び内容物の垂れ防止が図られる。
【0078】
本実施例14は、容器開口部3に段差がある容器への実施例であるが、これに限らず、容器開口部3の形状タイプには段差又は溝又は凹凸又は傾斜又はネジ形状又は球面の形状又はそれらを組み合わせた種々の形状があり、それらの形状タイプに予め成形された挟み込み部2の形状を成形することは可能である。
【0079】
次に図33の実施例15について特に内蔵される部材を中心に説明する。
本実施例15は、容器開口部3がネジ状の凹凸がある容器に適合するために、挟み込み内側部2−1及び挟み込み外側部2−2の内部の層に挟み込み部2を構成する材質よりも柔軟性又は流動性を有したゲル状素材等の層が内蔵されており、容器開口部3の形状に変形し適合させることにより、挟み込み部2の挟み込む隙間を狭めることが可能となり、密着性が増し、挟み込み部2の外れ防止及び内容物の垂れ防止が図られる。
【0080】
ゲル状素材のため、容器開口部3のネジ状の凹凸の形状にゲル状素材が柔軟になじむことになり、挟み込む隙間を狭められる例であるが、ゲル状素材のため、ネジ状の凹凸以外の段差又は溝又は凹凸又は傾斜又はネジ形状又は球面の形状又はそれらを組み合わせた種々の容器開口部3の形状にも適用できる。
【0081】
また、本実施例15では、ゲル状素材を例にとって説明したが、挟み込み部2を構成する材質よりも柔軟性又は流動性を有した素材であれば、材質は問わずシリコン素材等同じ機能を有するものであればよい。
【0082】
次に図34及び図35の実施例16について特に挟み込み部2の容器開口部3と接する形状について説明する。
本実施例16は、実施例14及び15の変形例であり、容器開口部3に凹凸がある容器に適合するために、挟み込み内側部2−1及び挟み込み外側部2−2の容器開口部3と接する表面において予め、無数の突起状に成形した部材6−3を内蔵した実施例である。
【0083】
突起状に成形した部材6−3は挟み込み部2を構成する材質より柔軟性又は流動性を有したシリコン素材、ゲル状素材の樹脂等からなる。これにより、挟み込み部2の容器開口部3を挟み込む隙間を狭めることが可能となり、密着性が増し、挟み込み部2の外れ防止及び内容物の垂れ防止が図られる。
【0084】
なお、本例は、容器開口部3に凹凸がある容器への実施例であるが、これに限らず、容器開口部3の形状タイプには段差又は溝又は凹凸又は傾斜又はネジ形状又は球面の形状又はそれらを組み合わせた種々の形状があり、突起の形状、大きさ、数量などについては、適用される容器開口部3の材質、強度、形状、容器の用途等を考慮することにより変更することは可能である。また、突起の形状を弾力性のある吸盤などへの応用も可能である。
また、鉄製の容器など、適用する容器によっては、前述の内蔵する層、突起等の挟み込み部2に磁性体を内蔵させ、磁力もあわせて利用し、固定することも可能である。
【0085】
次に図36及び図37の実施例17について説明する。
本実施例17は、これまでの実施例とは逆の発想であり、これまでの挟み込み部2の形状を容器開口部3にあわせるというより、挟み込み部2の形状に容器開口部3をあわせやすくするために、容器開口部3側に設置するアタッチメント7−1を提供することにある。
【0086】
即ち、挟み込み内側部2−1及び挟み込み外側部2−2の挟み込む表面形状に適合させるため、容器本体の容器開口部3の形状である段差を無くし補正するための、変形可能で着脱可能なアタッチメント7−1の提供である。なお、アタッチメント7−1の容器開口部3への設置については、容器との接触面に弾力性を有する吸盤もしくは粘着性を有する樹脂等の成形を施した部材、又は弾性を有した輪状の部材など種々の形態が利用可能である。
また、鉄製の容器など、適用する容器によっては、アタッチメント7−1に磁性体を内蔵させ、磁力も利用可能である。
【0087】
本実施例17は前述のように容器開口部3が段差のある形状についての実施例であったが、容器開口部3の形状はこれに限らず、段差又は溝又は凹凸又は傾斜又はネジ形状又は球面の形状又はそれらを組み合わせた形状など様々あり、それらの形状タイプにあわせて、予め成形された注ぎ口用具アタッチメント7−1の作成は可能である。
前述のようにアタッチメント7−1の目的は、挟み込み部2の形状に容器開口部3をあわせ、挟み込む隙間を少なくし、適合しやすくすることにあるため、アタッチメント7−1の形状については挟み込む幅を確保することが望ましいが、容器開口部3の外周全体の輪状にすれば、アタッチメント7−1を移動することなく、注ぎ口用具を容器開口部3のどの位置にもつけることが可能である。
【符号の説明】
【0088】
1 ・・・囲い込み部
1−1 ・・・注ぎ口先
2 ・・・挟み込み部
2−1 ・・・挟み込み内側部
2−2 ・・・挟み込み外側部
2−3 ・・・注ぎ口先角度調整部
3 ・・・容器開口部
3−1 ・・・容器開口部の開口径
3−2 ・・・挟み込み部の容器開口部の外周に沿った径の例(不均等)
4 ・・・逆U字型の一体化した板バネ部材
4−1 ・・・実施例4の挟み込み部に内蔵の板バネ部材
4−1−1 ・・・実施例6の挟み込み内側部に内蔵の板バネ部材
4−2−1 ・・・実施例7の挟み込み内側部に内蔵の板バネ部材
4−2−2 ・・・実施例7の挟み込み外側部に内蔵の板バネ部材
4−2−3 ・・・略C字型或いは略環状のバネ
4−2−4 ・・・略環状のバネを内蔵したヒンジ
4−2−5 ・・・ツマミ
4−3−1 ・・・実施例8の挟み込み内側部に内蔵の板バネ部材
4−3−2 ・・・実施例8の挟み込み外側部に内蔵の板バネ部材
4−3−3 ・・・追加部材A
4−3−4 ・・・追加部材に外力をえる機構A
4−3−5 ・・・押下ボタンA
4−3−6 ・・・戻り止めボール
4−3−7 ・・・弾性バネおさえ
4−3−8 ・・・弾性バネ
4−3−9 ・・・弾性バネガイド
4−4−3 ・・・追加部材B
4−4−4 ・・・追加部材に外力をえる機構B
4−4−5 ・・・押下ネジ
4−4−6 ・・・追加部材Bのネジ穴
4−4−7 ・・・押下ネジガイド
4−5−1 ・・・実施例10の挟み込み内側部に内蔵の板バネ部材
4−5−2 ・・・実施例10の挟み込み外側部に内蔵の板バネ部材
4−5−3 ・・・注ぎ口先に内蔵した部材
4−5−4 ・・・挟み込み外側部に内蔵の板バネ部材に固定したリング状の部材
4−5−5 ・・・回転軸を共有した結合部
4−5−6 ・・・略C字型バネ
4−5−7 ・・・注ぎ口先内部の誘導ガイド
4−5−8 ・・・注ぎ口先内部の誘導ガイドと囲い込み部の境界部
4−6−1 ・・・実施例11の挟み込み内側部に内蔵の板バネ部材
4−6−2 ・・・実施例11の挟み込み外側部に内蔵の板バネ部材
4−6−3 ・・・注ぎ口先に内蔵した部材
4−6−4 ・・・挟み込み外側部に内蔵の板バネ部材に固定したリング状の部材
4−6−5 ・・・T字型回転部材
4−6−6 ・・・挟み込み内側部に内蔵の板バネ部材におけるT字型回転部材がとおる穴
4−6−7 ・・・T字型回転部材の先端の回転軸
4−6−8 ・・・略C字型バネ
4−6−9 ・・・注ぎ口先内部の誘導ガイド
4−6−10 ・・・注ぎ口先内部の誘導ガイドと囲い込み部の境界部
5−1 ・・・角度調節可能で変形可能なジャバラ状の部材A
5−2 ・・・角度調節可能で変形可能な合成樹脂からなるボールジョイント構造による連結 部材例
5−3 ・・・角度調節可能で変形可能なジャバラ状の部材B
6−1 ・・・挟み込み部の挟み込む表面を段差状に成形
6−2 ・・・挟み込み部に内蔵したゲル状部材の層
6−3 ・・・挟み込み部の挟み込む表面に突起状に成形した部材
7−1 ・・・注ぎ口用具アタッチメント
【技術分野】
【0001】
本発明は、容器開口部に使用する着脱可能な注ぎ口用具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
着脱可能な注ぎ口用具としては、例えば,特開2010−13191号公報に示す如く、調理用ボウルに取り付けが可能な注ぎ口(以下、「従来の注ぎ口用具」という。)があり、注ぎ口部の溝をボウルの縁に引っ掛け、ボウル底部にそって注ぎ口を取り付けた反対側の縁に末尾のストッパーを引っかけることで固定され、ストッパーは複数形成されており、また全体がシリコン等の弾力性材で形成されていることから、取り付けたいボウルのサイズや形状にも柔軟に対応が可能であり、取り外しも簡単で、繰り返し使用が可能なるものが従来より存在していた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−13191号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかるに、従来の注ぎ口用具においては、垂れを防止する仕組みとしての固定方法及び形状に問題があった。
即ち、固定方法については注ぎ口部の溝をボウルの縁に引っ掛け、ボウル底部にそって注ぎ口を取り付けた反対側の縁に末尾のストッパーを引っかけるだけの固定方法のため、ボウルの縁と注ぎ口溝は固定箇所がボウル開口部の2箇所のみの縁と溝との引っ掛けによる固定方法であり、さらに、底部経由のベルト状の部材による固定のため、注ぎ口とボウル開口部との密着性に問題があり、内容物によっては容器を傾けた際、注ぎ口及びベルトのズレ等が発生し内容物が垂れる恐れがあった。
また、形状については、注ぎ口先のみの形状であり、容器開口部より上部に囲い込み面の誘導面を有しないことから、前述のように容器を傾けた際、内容物が垂れる恐れがあり、注ぎ口としての役割を果たすことは困難と考える。
【0005】
また、従来の注ぎ口用具は、調理用ボウルのみを対象とした注ぎ口用具であり、ボウルに限らず、コップから、缶、鍋、釜、寸胴鍋、工業用容器まで小型、大型問わず容器全般に使用できる注ぎ口用具は存在していない。
そこで、本発明は前述のような従来技術の問題点に鑑みて、容器と注ぎ口用具との固定方法及び形状を工夫することにより、内容物が垂れない注ぎ口用具を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、請求項1の発明は、弾性を有した変形可能な材質による、囲い込み部と挟み込み部からなり、囲い込み部は挟み込み部と一体化され、容器開口部より上部に位置し、容器開口部を囲い込む形状により内容物を移動させる場合、容器を傾けた際に誘導面の機能を有し、囲い込み部両脇から内容物が垂れない構成となっている。また、挟み込み部は容器開口部の内側から挟み込む、挟み込み内側部と外側から挟み込む、挟み込み外側部からなり、両部が容器開口部の内側と外側から挟み込み、挟み込む隙間を広げる力又は挟み込み部の容器開口部外周に沿った径を変形させる力のうち少なくとも何れかの力に対して反発する弾性力により固定できるため、前述同様、容器を傾けて内容物を移動させる際に、挟み込み部の外れ防止及び内容物の垂れ防止が図られる。
【0007】
ここで挟み込み部は容器開口部を挟み込み固定することを目的としており容器開口部の一部又は全部を挟み込みこんでもよい。また、囲い込み部と挟み込み部の材質はともに弾性を有する変形可能な材質からなるが、必ずしも同一の材質でなくてもよい。
【0008】
また、請求項2の発明は、請求項1の前述の構成に加えて、挟み込み内側部又は挟み込み外側部の少なくともどちらかの部位において、囲い込み部及び挟み込み部を構成する材質よりも高い弾性を有した部材を内蔵しており、挟み込む隙間を広げる力又は挟み込み部の容器開口部外周に沿った径を変形させる力のうち少なくとも何れかの力に対して反発する弾性力が強化されているため、内蔵されていない場合の挟み込み部より、容器開口部を挟み込む力は強化されるため、容器を傾けて内容物を移動させる際に、挟み込み部の外れ防止及び内容物の垂れ防止が図られる。
【0009】
ここで、前述の高い弾性を有した部材は、形状、材質を限定するものではない。
【0010】
また、請求項3の発明は、請求項2の前述の構成に加えて、挟み込み内側部又は挟み込み外側部の少なくともどちらかの部位に内蔵した部材と連動し、挟み込み部の挟み込む隙間及び挟み込む力を、他の弾性力を利用し、外力によって制御することにより調節可能とする機構を有するため、容器を傾けて内容物を移動させる際に、挟み込み部の外れ防止及び内容物の垂れ防止が図られる。
【0011】
ここで、他の弾性力を利用し、外力によって制御することにより調節可能とする機構とは、挟み込み部の挟み込む隙間及び挟み込む力を調節可能とするものであればいかなるものでもよく、材質、形状などを限定するものではなく、また、外力による制御とは、物理的な力によるものである。
【0012】
例えば、挟み込み内側部と追加部材をコの字型に一体化させ、外力を与える押下ボタンが、戻り止めボールを有する追加部材経由で挟み込む締め付け方向にスライドし、挟み込み外側部を容器開口部側に押しだし、ロックを施錠解除できる機構、若しくは、追加部材の中央のネジ穴を経由し、外力である押下ネジによる締め付けにより、挟み込み外側部を容器開口部側に押しだし、挟み込む力を調節できる機構等、形態は種々ある。
【0013】
また、請求項4の発明は、請求項1から3のいずれかの項記載の注ぎ口用具において、少なくとも容器開口部の外周に沿った囲い込み部と挟み込み部の境界部に、角度調節可能で変形可能な部材を内臓し、容器開口部の形状に適合するための変形可能な機構を有するため、容器開口部と挟み込み部の密着性を高めるものである。
【0014】
ここでいう適合とは、容器開口部の形状に挟み込み部の容器開口部と接する部位が、挟み込む隙間を可能な限り最小限にすることによりうまくあてはまることを意味する。なお、以下、適合と表現する場合は同様のことを意味する。
【0015】
角度調節可能で変形可能な内蔵する部材としては、内蔵する部材が角度調節可能で変形可能なることを利用し、容器開口部の外周に沿って囲い込み部及び挟み込み部を構成する各部位の骨格を形成する上で曲がる芯として機能し、誘導、ガイドできれば、材質,形状を問わずいかなるものでもよく、例えばジャバラ構造の部材もしくはボールジョイント構造による連結部材などの部材がある。
【0016】
また、請求項5の発明は、請求項1から4のいずれかの項記載の注ぎ口用具において、挟み込み部において、容器開口部の形状に適合するため、挟み込み内側部及び挟み込み外側部の容器開口部と接する表面形状を容器開口部の形状に成形されていること又は挟み込み内側部及び挟み込み外側部に挟み込み部を構成する材質よりも柔軟性又は流動性を有した部材を内臓することにより容器開口部と挟み込み部の密着性を高めるものである。
ここでいう、容器開口部の形状とは、例えば、段差又は溝又は凹凸又は傾斜又はネジ形状又は球面の形状又はそれらを組み合わせた種々の形状があり、それらの形状に適合すべく、容器開口部の形状タイプ別に挟み込み内側部及び挟み込み外側部の容器開口部と接する表面形状が成形されていること、又は挟み込み内側部及び挟み込み外側部の内部の層に柔軟性又は流動性を有した部材を内蔵させることにより適合され、容器開口部と挟み込み部の密着性を高めるものである。
また、柔軟性又は流動性を有した部材とは、挟み込み部よりも柔軟性又は流動性を有した部材であればいかなるものでもよく、例えば、シリコン素材又はゲル状素材の樹脂等を使用することができる。
【0017】
請求項1から5のいずれかの項記載の注ぎ口用具において、挟み込み内側部及び挟み込み外側部の容器開口部と接する表面形状に容器開口部の形状を適合させるため、容器本体側に設置する部材であり、挟み込み部と容器開口部との隙間を減少させるために設置する変形可能な材質からなる注ぎ口用具アタッチメントである。
【0018】
容器開口部の形状には、段差又は溝又は凹凸又は傾斜又はネジ形状又は球面の形状又はそれらを組み合わせた種々の形状タイプがあり、挟み込み部の容器開口部と接する表面形状を変えずに、容器本体側に設置し、適合させる注ぎ口用具アタッチメントである。
【0019】
ここで形状に適合する変形可能な部材とは、耐熱性、防水性など容器の用途を考慮し、容器開口部の形状タイプに適合すれば、形状,材質はいかなるものでもよく、例えば、金属又は樹脂等を使用することができる。
【発明の効果】
【0020】
請求項1の発明によれば、囲い込み部は容器開口部より上部に位置し、誘導面を形成しているため、内容物を注ぎ口先に誘導させ、両脇から垂れることなく移動できる。また、挟み込み部が弾性を有する変形可能な材質から構成されているため、挟み込む弾性力により、注ぎ口用具は容器開口部に固定されるため、容器を傾けても挟み込み部の外れ防止及び内容物の垂れ防止が図られ、着脱も可能である。
【0021】
挟み込む弾性力の範囲内で固定できる場合は、容器開口部の材質、強度、形状、容器の用途等を考慮の上、前述の構成部材を基本として、大型小型を問わず、応用は可能であり容器の適用範囲を広げることができる。
【0022】
また、同じく弾性を有する変形可能な材質のため、適用できる容器開口部の厚さは、容器開口部の材質、強度、形状、容器の用途等を考慮のうえ挟み込み部の隙間よりやや厚いものがなおよい。
また、囲い込み部及び挟み込み部の材質が同一の場合は簡便安価に製造できる。
【0023】
請求項2の発明によれば、注ぎ口用具に内蔵された部材により、弾性が高められ、容器との密着性が増すことにより、挟み込み部の外れ防止及び内容物の垂れ防止が強化される。また、内蔵された部材により、容器開口部に装着する際、内蔵された部材が挟み込み部の補強、装着時の誘導、ガイドにもなり着脱も容易になる。
【0024】
請求項3の発明によれば、注ぎ口用具が有する機構により、挟み込む隙間及び挟み込む力を、外力により制御し、調節可能となることから、密着性が増すことにより、挟み込み部の外れ防止及び内容物の垂れ防止が強化される。さらに、同じく、挟み込む隙間及び挟み込む力が調節可能となることにより、容器開口部の厚さの適用容器の汎用性が広げられる。また、外力を与える機構が挟み込み外側部から露出する場合は、この部位により、注ぎ口用具の内容物が接する面に触れることなく着脱できるため、衛生的に使用できる。
【0025】
請求項4の発明によれば、請求項1から3の注ぎ口用具において、少なくとも容器開口部の外周に沿った囲い込み部と挟み込み部の境界部に、角度調節可能で変形可能な部材を内臓し、容器開口部の形状に適合するための変形可能な機構を有するため、容器開口部と挟み込み部の密着性を高めることができ、容器開口部の外周の形状が必ずしも円形又は楕円状等に限らずとも他の形状にも適合できるため、適用容器の汎用性が高められる。
また、容器開口部と挟み込み部の密着性を高めることができるため、挟み込み部の外れ防止及び内容物の垂れ防止が図られる。
【0026】
請求項5の発明によれば、請求項1から4の注ぎ口用具における挟み込み部において、容器開口部の形状に適合するため、あらかじめ、挟み込み内側部及び挟み込み外側部の容器開口部と接する表面形状が容器開口部の形状タイプに成形した場合は、挟み込み部と容器開口部とが適合しやすくなる。例えば、凹凸のある容器開口部には、逆の凹凸の形状を持つ挟み込み部に成形したときは、挟み込む隙間は少なくなり、適合させやすくなる。これにより、挟み込み部の挟み込む隙間を狭めることが可能となり、適用容器の汎用性が高められ、密着性が増すことにより、挟み込み部の外れ防止及び内容物の垂れ防止が図られる。
【0027】
また、挟み込み内側部及び挟み込み外側部に挟み込み部を構成する材質よりも柔軟性又は流動性を有した部材を層として内臓した場合は容器開口部の形状に対して挟み込み部が柔軟に変形するため、前述同様、挟み込む隙間は少なくなり、適合させやすくなる。これにより、挟み込み部の挟み込む隙間を狭めることが可能となり、適用容器の汎用性が高められ、密着性が増すことにより、挟み込み部の外れ防止及び内容物の垂れ防止が図られる。
また、挟み込み部の容器開口部と接する面に、柔軟性又は流動性を有した突起状に成形した部材を内蔵する場合は、その材質の弾性力及び隙間をうめやすい形状のため容器開口部の形状に適合しやすくなり、密着性が増すことにより、挟み込み部の外れ防止及び内容物の垂れ防止が図られる。
【0028】
請求項6の発明によれば、挟み込み内側部及び挟み込み外側部の容器開口部と接する表面形状に容器開口部の形状を適合させるための容器本体側に設置する部材であり、容器開口部の形状タイプ別に成形した場合は、変形可能な材質からなるため、注ぎ口用具の挟み込み部の挟み込む表面形状に適合し、挟み込み部と容器開口部との隙間を減少させることが可能となるため、密着性が増すことにより、挟み込み部の外れ防止及び内容物の垂れ防止が図られる。また、容器開口部の種々の形状タイプにかかわらず、平坦であっても、挟み込み部の挟み込む初期隙間幅が広すぎた場合の中間部材として隙間をうめる補完材としての利用も可能である。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】本発明に係る注ぎ口用具の実施例1を示す斜視図
【図2】図1の注ぎ口用具を容器開口部に使用した斜視図
【図3】実施例1の平面図
【図4】実施例1の正面図
【図5】実施例1の側面図
【図6】図4における実施例1の注ぎ口先を中心に縦方向に切断したy−y断面図 (以下、y−y断面図と同一方向の断面図を注ぎ口先を中心に縦方向に切断した断面図という)
【図7】実施例2の斜視図
【図8】実施例2を鈍角方向に囲い込み部を成形した斜視図
【図9】円形状の注ぎ口用具例としての実施例3の斜視図
【図10】実施例4において注ぎ口先を中心に縦方向に切断した断面図
【図11】実施例4に使用する内蔵の部材の斜視図
【図12】実施例5に使用する内蔵の部材の斜視図
【図13】実施例6に使用する内蔵の部材の斜視図
【図14】実施例7に使用する内蔵の部材の斜視図
【図15】実施例8に使用する内蔵の部材及び外力をえる機構の斜視図
【図16】実施例8で使用する内蔵の部材及び外力をえる機構の注ぎ口先を中心に縦方向に切断した概略の断面図
【図17】実施例9に使用する内蔵の部材及び外力をえる機構の斜視図
【図18】実施例10に使用する内蔵の部材の斜視図
【図19】実施例10に使用する内蔵の部材及び外力をえる機構の注ぎ口先部を含む斜視図
【図20】実施例10に使用する内蔵の部材及び外力をえる機構の注ぎ口先を中心に縦方向に切断した概略の断面図
【図21】実施例11に使用する内蔵の部材の斜視図
【図22】実施例11に使用する内蔵の部材及び外力をえる機構の注ぎ口先部を含む斜視図
【図23】実施例11に使用する内蔵の部材及び外力をえる機構の注ぎ口先を中心に縦方向に切断した概略の断面図
【図24】実施例12で使用するジャバラ状の部材Aを内蔵した注ぎ口用具の斜視図
【図25】実施例12で使用するジャバラ状の部材Aを内蔵した注ぎ口用具の注ぎ口先を中心に縦方向に切断した断面図
【図26】実施例12を角丸四角形の容器開口部に使用した斜視図
【図27】実施例12で使用する内蔵の部材のボールジョイント構造による連結部材例の斜視図
【図28】実施例13で使用するジャバラ状の部材Bを内蔵した注ぎ口用具の斜視図
【図29】実施例13で使用するジャバラ状の部材Bを内蔵した注ぎ口用具の注ぎ口先を中心に縦方向に切断した断面図
【図30】図29のx−x断面の概略図
【図31】実施例14の斜視図
【図32】実施例14の注ぎ口先を中心に縦方向に切断した断面図
【図33】実施例15の注ぎ口先を中心に縦方向に切断した断面図
【図34】実施例16の挟み込み部の挟み込み表面端を拡大した斜視図
【図35】実施例16の注ぎ口先を中心に縦方向に切断した断面図
【図36】実施例17の容器開口部に注ぎ口用具アタッチメントを使用した斜視図
【図37】実施例17の容器開口部に注ぎ口用具アタッチメントを使用した際の注ぎ口先を中心に縦方向に切断した断面図
【発明を実施するための形態】
【0030】
本発明の実施の形態について図面に基づいて説明する。
図1は注ぎ口用具の実施例1の斜視図であり、囲い込み部1と挟み込み部2からなり、囲い込み部1は挟み込み部2と一体化され、容器開口部3より上部に位置し、中央に注ぎ口先1−1を有し、挟み込み部2は容器開口部3の内側から挟み込む挟み込み内側部2−1と外側から挟み込む挟み込み外側部2−2からなり、両部(2−1及び2−2)が容器開口部3の内側と外側から挟み込み固定される 。図2は図1の注ぎ口用具を容器開口部3に使用した斜視図である。
【0031】
次に各部の作用及び効果について説明する。
本発明は、挟み込み部2の挟み込み内側部2−1と挟み込み外側部2−2の間に容器開口部3を挟み込み使用する。挟み込み部2は弾性を有し変形可能な材質により構成されているため、容器開口部3に密着し固定される。
なお、 弾性を有する変形可能な材質のため、使用できる容器開口部3の厚さは、容器開口部3の強度、形状等を考慮のうえ挟み込み部2の隙間よりやや厚いものがなおよい。
また、容器開口部3の開口径3−1と挟み込み部2の容器開口部3の外周に沿った径3−2は必ずしも一致する必要は無く、前述のように弾性を有する変形可能な材質のため、挟み込む隙間を広げる力又は挟み込み部2の容器開口部3の外周に沿った径3−2を変形させる力のうち少なくとも何れかの力に対して反発する弾性力を有するため容器に密着し固定され、挟み込み部2の外れ防止及び内容物の垂れ防止が図られる。
【0032】
また、囲い込み部1は、挟み込み部2と一体化されているため、容器を傾けた際に内容物が移動する誘導面の機能を有し、囲い込み部1の両脇から内容物が垂れないように注ぎ口先1−1へ誘導することができる。
【0033】
ここで、囲い込み部1と挟み込み部2を構成する各部位は必ずしも同じ材質である必要は無く、適用する容器開口部3の材質、強度、形状、容器の用途等により、それぞれの機能、作用を考慮し、弾性を有する変形可能な材質であれば変更することは可能である。
【0034】
本発明は、前述の実施の形態及び後述の実施例に限らず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形可能である。
【0035】
次に他の実施の形態について図を用いて説明するが、実施例1の形態と同一の作用効果を奏する部分には同一の符号を付することによりその部分の詳細な説明を省略し、実施例1の形態と主に異なる点を説明する。
【0036】
次に図7及び図8の実施例2について説明する。
実施例2は、実施例1の変形例であり、囲い込み部1と挟み込み部2が共通面により一体化された実施例であるが、図8の実線のように鈍角方向に囲い込み部1を成形するなど、囲い込み部1と挟み込み部2を構成する角度は種々可能である。また、適用する容器開口部3の材質、強度、形状、容器の用途等を考慮し、実施の形態及び形状の変更は可能である。
また、図8のように注ぎ口先1−1においては、ジャバラ構造などの注ぎ口先角度調整部2−3を設けて内容物を移動させやすい構造も種々可能である。
【0037】
次に図9の実施例3について説明する。
実施例3は実施例1の変形例であり、実施例1が容器開口部3の一部を挟み込む湾曲状の形状となっているのに対して、必ずしも湾曲状の形状に限定されず、実施例3は容器開口部3の外周全体を挟み込む円形、楕円状等の輪の形状に応用されたものである。
【0038】
次に図10及び図11の実施例4について特に内蔵される部材を中心に説明する。
実施例4は挟み込み部2の挟み込み内側部2−1及び挟み込み外側部2−2の両方にまたがって逆U字型の一体化した板バネ部材4を内蔵した例である。逆U字型の板バネ部材4は囲い込み部1及び挟み込み部2を構成する材質よりも高い弾性を有するものである。
【0039】
この種の部材の場合は、部材自体の弾性を有する性質から、挟み込む隙間を広げる力及び挟み込み部2の容器開口部3の外周に沿った径3−2を変形させる力に対して反発する強い弾性力を有し、容器開口部3に密着して固定でき、挟み込み部2の外れ防止及び内容物の垂れ防止が図られる。
また、逆U字型の板バネ部材4が装着時の誘導、ガイドとなるため装着が容易であり、単一部材の場合は簡便安価な製造が可能となる。
【0040】
なお、本実施例4から以下実施例11までの実施例における内蔵する部材については、特に断りのない限り、金属又は樹脂等からなる板バネ部材を例に説明を実施するが、囲い込み部1及び挟み込み部2を構成する材質よりも高い弾性を有した部材であればよく、特に板バネ部材に限定するものではない。
【0041】
次に図12の実施例5について特に内蔵される部材を中心に説明する。
実施例5は実施例4の変形例であり、板バネ部材4−1は挟み込み内側部2−1及び挟み込み外側部2−2の両方にまたがって内蔵しているものの、実施例4とは違い、一部材で一体化しているのではなく、縦方向に分断しているところに特徴がある。
【0042】
ここでいう分断とは一部材で一体化されて成形されていないということであり、分断された複数の部材が線材、網部材などの別部材を介して分断された部材が連結する形態でもよい。
この場合、実施例4と同様に容器開口部3に密着して固定され、挟み込み部2の外れ防止及び内容物の垂れ防止が図られるとともに、装着時の誘導、ガイドとなり装着が容易になる。また、容器開口部3を挟み込む際に、挟み込み部2の容器開口部3の外周に沿った中央部と両端部又はその間においても、挟み込む隙間を広げる力に対する反発力に差が出にくくなるため適用容器の範囲を広げることができる。
【0043】
次に図13の実施例6について特に内蔵される部材を中心に説明する。
実施例6は実施例4の変形例であり、実施例4は挟み込み部2の挟み込み内側部2−1及び挟み込み外側部2−2の両方にまたがって逆U字型の一体化した板バネ部材4を内蔵した例であったが、本実施例6は、挟み込み内側部2−1のみに板バネ部材4−1−1を内蔵させた実施例である。
【0044】
また、挟み込み内側部2−1及び挟み込み外側部2−2の弾性力と挟み込み内側部2−1に内蔵の板バネ部材4−1−1により、挟み込む隙間を広げる力及び挟み込み部2の容器開口部3の外周に沿った径3−2を変形させる力に対して反発する弾性力が発生し、容器開口部3への密着性が高められる。
【0045】
この場合、容器開口部3及び板バネ部材4−1−1の材質、形状、強度を考慮した上で、挟み込み部2の容器開口部3の外周に沿った径3−2より、やや小さい容器開口部3の径を有する容器が望ましい。
また、挟み込み内側部2−1に内蔵の板バネ部材4−1−1が装着時の誘導、ガイドとなるため装着が容易であり、単一部材の場合は簡便安価な製造が可能となる。
なお、本例は挟み込み内側部2−1に板バネ部材4−1−1を内蔵した実施例であるが、挟み込み外側部2−2のみに内蔵する形態も可能である。
【0046】
次に図14の実線部分の実施例7について特に内蔵される部材を中心に説明する。
実施例7は実施例4の変形例であり、板バネ部材4−2−1と板バネ部材4−2−2は、挟み込み内側部2−1と挟み込み外側部2−2に分離して内蔵され、それらが略C字型或いは略環状のバネ4−2−3により連結した例である。
板バネ部材4−2−1及び板バネ部材4−2−2と略C字型或いは略環状のバネ4−2−3との連結は、略C字型或いは略環状のバネ4−2−3の両端が球状に加工されており、それを受ける板バネ部材4−2−1及び板バネ部材4−2−2 側は前述の球状の両端がおさまるように、はめあう形状に加工され、相互に動かせるようになっているため、容器開口部3を挟み込む際に、板バネ部材4−2−1及び板バネ部材4−2−2が自由に微調整され移動できることと、板バネ部材 4−2−1及び板バネ部材4−2−2が略C字型或いは略環状のバネ4−2−3の弾性力で調整できることから、挟み込む隙間を広げる力及び挟み込み部2の容器開口部3の外周に沿った径3−2を変形させる力に対して反発する弾性力を強化できるため、挟み込み部2の外れ防止及び内容物の垂れ防止が図られる。
【0047】
なお、挟み込み部2の挟み込む隙間を広げる力又は挟み込み部2の容器開口部3の外周に沿った径3−2を変形させる力に差が出る場合は、適用される容器開口部3の材質、強度、形状、容器の用途等を考慮し、略C字型或いは略環状のバネ4−2−3の中央部と両端では弾性力に差を設けてもよい。
【0048】
なお、本実施例7の応用として、図14の破線部分について説明する。
前述の実施例7は略C字型或いは略環状のバネ4−2−3を4箇所で連結した例であったが、略C字型或いは略環状のバネ4−2−3ではなく、中央に略環状のバネを内蔵したヒンジ4−2−4及びツマミ4−2−5を有し、板バネ部材4−2−2をツマミ4−2−5により、大きく持ち上げられるようにすることも可能である。この場合、挟み込み部2の挟み込む隙間を大きく開くことができ、容器開口部3に装着しやすくなる。但し、この場合、板バネ部材4−2−1と板バネ部材4−2−2の上端の容器開口部3に沿った両端と中央では開く幅に差がでるため、容器開口部3に沿った挟み込み部2において、ジャバラ状の構成を用いる等、伸縮性を有する方が望ましい。
【0049】
なお、挟み込み部2の挟み込む隙間を大きく開く機構は、以下の実施例8から実施例11までの事例を応用することにより、形態は種々可能である。
【0050】
次に図15及び図16の実施例8について特に内蔵される部材を中心に説明する。
本実施例8は実施例7の変形例であり、実施例7と同様に、挟み込み部2に内蔵の部材は、挟み込内側部2−1に内蔵の板バネ部材4−3−1と挟み込み外側部2−2に内蔵の板バネ部材4−3−2の両方に分離して内蔵しているが、内蔵の板バネ部材4−3−1と一体化を成す追加部材A4−3−3の内蔵と外力を与える機構A4−3−4を有した実施例である。
【0051】
なお、追加部材A4−3−3及び外力を与える機構A4−3−4は囲い込み部1又は挟み込み部2より高い弾性を有する金属又は樹脂などの材質からなる。
ここで、外力を与える機構A4−3−4とは、挟み込み部2の挟み込む隙間及び挟み込む力を、他の弾性力を利用し制御することにより、調節可能とする機構である。
即ち、押下ボタンA4−3−5を押下することにより、戻り止めボール4−3−6及び弾性バネおさえ4−3−7、弾性バネ4−3−8を介して、挟み込み外側部2−2に内蔵の部材4−3−2を押すことになり、結果的に挟み込み部2の隙間及び挟み込む力を調整できることになる。
【0052】
ここでは、内蔵の板バネ部材4−3−1と一体化を成す追加部材A4−3−3と弾性バネ4−3−8を利用した例であるが、追加部材A4−3−3は内蔵の板バネ部材4−3−1では無く、挟み込み外側部2−2に内蔵の板バネ部材4−3−2と一体化することも可能であり、また実施例7の略C字型或いは略環状のバネ4−2−3を組合すなど、外力を与える機構A4−3−4は種々ある。
また、外力を与える機構A4−3−3と弾性バネ4−3−8を利用し、押下ボタンA4−3−5と挟み込み外側部2−2に内蔵の部材4−3−2とを結合させてもよい。
【0053】
また、本実施例8の外力を与える機構A4−3−4では挟み込み外側部2−2の中央に一箇所のみ押下する位置を設けているが、容器開口部3の形状により、複数箇所の押下する位置を設けてもよい。なお、挟み込み外側部2−2と押下ボタンA4−3−5の接点部分には両材質を考慮し、防水性を高める処理をすればなおよい。
【0054】
押下ボタンA4−3−5による装着及び固定が容易となり、注ぎ口先1−1などに触れることなく着脱可能となり、衛生的である。また、外力を与える機構A4−3−4を小型化し、挟み込み外側部2−2内に収めることも可能であり、この場合、外力を与える機構A4−3−4を含めた全てが内蔵されることになり、防水性を高めるうえでも効果があり清掃も容易になる。
【0055】
なお、本実施例8では、挟み込み部2の調節が2段階となる外力を与える機構A4−3−4の実施例であるが、戻り止めボール4−3−6のロック位置を複数設けて、挟み込み部2の挟み込む隙間及び挟み込む力の調節範囲を広げることも可能である。なお、容器開口部3の材質、強度、形状、容器の用途等を考慮し、容器開口部3を破損しない程度に、挟み込み部2の挟み込む調整幅の仕様を決めることが可能である。
本実施例8も挟み込む隙間を広げる力及び挟み込み部2の容器開口部3の外周に沿った径3−2を変形させる力に対して反発する弾性力を強化できるので、挟み込み部2の外れ防止及び内容物の垂れ防止が強化できる。
【0056】
次に図17の実施例9について特に内蔵される部材を中心に説明する。
本実施例9は、実施例8の構成とほぼ同様であるが、実施例9は追加部材B4−4−3にネジ穴4−4−6があり、それに対して、金属又は樹脂等の材質からなる押下ネジ4−4−5にはネジがきってあり、押下ネジ4−4−5を回転させることにより、挟み込み外側部2−2に内蔵の板バネ部材4−3−2を押すことになり、挟み込み部2の挟み込む隙間及び挟み込む力を調整できることになる。
【0057】
なお、実施例8の弾性バネ4−3−8及び弾性バネおさえ4−3−7を同じ位置に設けてもよい。また、実施例9の追加部材B4−4−3と追加部材に外力をえる機構B4−4−4の変形例は、実施例8と同様に種々可能である。
【0058】
但し、押下ネジ4−4−5がネジ構造のため、挟み込み外側部2−2内に収めることは困難なため、挟み込み外側部2−2と押下ネジ4−4−5の接点部分には両材質を考慮し、防水性を高める処理をすればなおよい。
【0059】
なお、実施例8と同様に、押下ネジ4−4−5がネジ構造のため、挟み込み部2の挟み込む隙間及び挟み込む力の段階的な調節が可能であり、また、ネジ構造と弾性バネ4−3−8を組み合わせ、さらに調節範囲を広げることも可能である。なお、本実施例も容器開口部3の材質、強度、形状、容器の用途等を考慮し、容器開口部3を破損しない程度に、挟み込み部2の挟み込む隙間及び挟み込み力の調整幅の仕様を決めることが可能である。
【0060】
本実施例9も挟み込む隙間を広げる力及び挟み込み部2の容器開口部3の外周に沿った径3−2を変形させる力に対して反発する弾性力を強化できるので、挟み込み部2の外れ防止及び内容物の垂れ防止が強化できる。
【0061】
次に図18から図20の実施例10について特に内蔵される部材を中心に説明する。
実施例10は実施例9の変形例であり、内蔵される部材及び外力を与える機構の主な構成部材は、挟み込み外側部2−2に内蔵の板バネ部材4−5−2と、挟み込み内側部2−1と囲い込み部1の中央部で一体化し内蔵した板バネ部材4−5−1と、注ぎ口先1−1に内蔵した部材4−5−3からなる。挟み込み外側部2−2に内蔵の板バネ部材4−5−2 と注ぎ口先1−1に内蔵した部材4−5−3は挟み込み外側部2−2に内蔵の板バネ部材4−5−2の中央に固定したリング状の部材4−5−4を通して連結される。
【0062】
また、挟み込み内側部2−1と囲い込み部1の中央部で一体化し内蔵した板バネ部材4−5−1 と注ぎ口先1−1に内蔵した部材4−5−3は回転軸を共有した結合部4−5−5において回転できる構成を有した形状により連結される。
結合部4−5−5 には略C字型バネ4−5−6を有する。
【0063】
また、挟み込み外側部2−2に内蔵の板バネ部材4−5−2と、挟み込み内側部2−1と囲い込み部1の中央部で一体化し内蔵した板バネ部材4−5−1は、実施例7と同様に略C字型或いは略環状のバネ4−2−3で連結される。
【0064】
前述の構成において、結合部4−5−5を回転軸として、注ぎ口先1−1を持ち上げると注ぎ口先1−1に内蔵した部材4−5−3を介して、テコの原理により、挟み込み外側部2−2に内蔵の板バネ部材4−5−2が持ち上げられ、挟み込む隙間及び挟み込む力が調節可能となり、挟み込む隙間を広げる力及び挟み込み部2の容器開口部3の外周に沿った径3−2を変形させる力に対して反発する弾性力により、挟み込み部2の外れ防止及び内容物の垂れ防止が図られる。
【0065】
なお、注ぎ口先1−1の内部には誘導ガイド4−5−7を有し、その誘導ガイド4−5−7と囲い込み部1の接続部4−5−8はジャバラ状の構成を有し、角度調節可能で伸縮自在な構成により、内容物の垂れ防止が図られる。
なお、前述の略C字型バネ4−5−6と略C字型或いは略環状のバネ4−2−3は少なくとも何れかを有すれば、注ぎ口先1−1を持ち上げる力に反発する弾性力が発生する。
【0066】
次に図21から図23の実施例11について特に内蔵される部材を中心に説明する。
実施例11は実施例10の変形例であり、内蔵される部材及び外力を与える機構の主な構成部材は、挟み込み外側部2−2に内蔵の板バネ部材4−6−2と、挟み込み内側部2−1に内蔵の板バネ部材4−6−1と、注ぎ口先1−1に内蔵した部材4−6−3及びT字型回転部材4−6−5からなる。T字型回転部材4−6−5は挟み込み内側部2−1に内蔵の板バネ部材4−6−1 と結合され、挟み込み外側部2−2に内蔵の板バネ部材4−6−2の穴4−6−6を貫通し、注ぎ口先1−1に内蔵した部材4−6−3に結合されているが、T字型回転部材4−6−5と注ぎ口先1−1に内蔵した部材4−6−3は両端に略C字型バネ4−6−8を有した回転軸4−6−7により回転できる構造となっている。
【0067】
なお、注ぎ口先1−1に内蔵した部材4−6−3及びT字型回転部材4−6−5は囲い込み部1又は挟み込み部2より高い弾性を有する金属又は樹脂などの材質からなる。
挟み込み外側部2−2に内蔵の板バネ部材4−6−2 と注ぎ口先1−1に内蔵した部材4−6−3は挟み込み外側部2−2に内蔵の板バネ部材4−6−2の中央に固定したリング状の部材4−6−4を通して連結される。
【0068】
また、挟み込み外側部2−2に内蔵の板バネ部材4−6−2と、挟み込み内側部2−1に内蔵の板バネ部材4−6−1は実施例7同様に略C字型或いは略環状のバネ4−2−3で連結される。
【0069】
前述の構成において、回転軸4−6−7を回転軸として、注ぎ口先1−1を持ち上げると、注ぎ口先1−1に内蔵した部材4−6−3を介して、テコの原理により、挟み込み外側部2−2に内蔵の板バネ部材4−6−2が持ち上げられ、挟み込む隙間及び挟み込む力が調節可能となり、挟み込む隙間を広げる力及び挟み込み部2の容器開口部3の外周に沿った径3−2を変形させる力に対して反発する弾性力により固定され、挟み込み部2の外れ防止及び内容物の垂れ防止が図られる。
【0070】
なお、実施例10と同様に注ぎ口先1−1の内部には誘導ガイド4−6−9を有し、その誘導ガイド4−6−9と囲い込み部1の接続部4−6−10はジャバラ状の構成を有し、角度調節可能で伸縮自在な構成により、内容物の垂れ防止が図られる。
なお、前述の略C字型バネ4−6−8と略C字型或いは略環状のバネ4−2−3は少なくとも何れかを有すれば、注ぎ口先1−1を持ち上げる力に反発する弾性力が発生する。
【0071】
次に図24から図27の実施例12について特に内蔵される部材を中心に説明する。
本実施例12は、容器開口部3の外周に沿った、囲い込み部1と挟み込み部2との境界部に、角度調節可能で変形可能なジャバラ状の部材A5−1を内蔵し、容器開口部3の外周の形状に適合するための角度調節が可能で変形可能な機構により容器開口部3と挟み込み部2の密着性を高めるものである。
【0072】
角度調節が可能で変形可能な機構により、図26の容器開口部3が角丸四角形の容器のような、容器開口部3の外周が円形又は楕円状でなくても、容器開口部3の外周にそって形作ることができるため、適用容器の汎用性が高められるとともに、容器開口部3と挟み込み部2の密着性を高めることができるため、挟み込み部2の外れ防止及び内容物の垂れ防止が図られる。
【0073】
ここで、前述の実施例12でいう適合とは、前述のように容器開口部3の形状に挟み込み部2の容器開口部3と接する部位が、挟み込む隙間を可能な限り最小限にすることによりうまくあてはまることを意味する。なお、他の実施例で表現する適合も同様のことを意味する。
【0074】
また、図27に角度調節が可能で変形可能な部材の他の例として、ボールジョイント構造による連結部材5−2等がある。安価にするためには、囲い込み部1及び挟み込み部2を構成する材質、適用容器を考慮すれば、針金でも代用可能な場合があり、これにより、容器開口部3の形状が円形又は楕円状でなくても、容器開口部3の外周にそって形作るガイドとなることができる。
また、必ずしもジャバラ構造の部材の断面は、円形又は楕円状などである必要はなく、Cの字型もしくはコの字型等種々あり、形状を限定するものではない。
【0075】
次に図28から図30の実施例13について特に内蔵される部材を中心に説明する。
本実施例13は、実施例12の変形例であり、実施例12は容器開口部3の外周に沿った囲い込み部1と挟み込み部2の境界部にのみ角度調節が可能で変形可能なジャバラ状の部材A5−1を内蔵した実施例であったが、実施例13は前述の境界部に加えて、挟み込み内側部2−1及び挟み込み外側部2−2にもジャバラ状の部材A5−1と同様の材質によるジャバラ状の部材B5−3を内蔵させた例である。
【0076】
これにより、容器開口部3の形状に適合させやすくなり、また、装着時の誘導、ガイドとなり装着が容易であることと、角度調節が可能で変形可能な機構により容器開口部3と挟み込み部2の密着性を高められ挟み込み部2の外れ防止及び内容物の垂れ防止が図られる。
【0077】
次に図31から図32の実施例14について、特に挟み込み部2の容器開口部3と接する形状について説明する。本実施例14は、容器開口部3に段差がある容器に適合するために、挟み込み内側部2−1及び挟み込み外側部2−2の容器開口部3と接する表面において予め、容器開口部3の段差と逆の段差状に成形6−1されている実施例である。これにより、挟み込み部2の容器開口部3を挟み込む隙間を狭めることが可能となり、密着性が増し、挟み込み部2の外れ防止及び内容物の垂れ防止が図られる。
【0078】
本実施例14は、容器開口部3に段差がある容器への実施例であるが、これに限らず、容器開口部3の形状タイプには段差又は溝又は凹凸又は傾斜又はネジ形状又は球面の形状又はそれらを組み合わせた種々の形状があり、それらの形状タイプに予め成形された挟み込み部2の形状を成形することは可能である。
【0079】
次に図33の実施例15について特に内蔵される部材を中心に説明する。
本実施例15は、容器開口部3がネジ状の凹凸がある容器に適合するために、挟み込み内側部2−1及び挟み込み外側部2−2の内部の層に挟み込み部2を構成する材質よりも柔軟性又は流動性を有したゲル状素材等の層が内蔵されており、容器開口部3の形状に変形し適合させることにより、挟み込み部2の挟み込む隙間を狭めることが可能となり、密着性が増し、挟み込み部2の外れ防止及び内容物の垂れ防止が図られる。
【0080】
ゲル状素材のため、容器開口部3のネジ状の凹凸の形状にゲル状素材が柔軟になじむことになり、挟み込む隙間を狭められる例であるが、ゲル状素材のため、ネジ状の凹凸以外の段差又は溝又は凹凸又は傾斜又はネジ形状又は球面の形状又はそれらを組み合わせた種々の容器開口部3の形状にも適用できる。
【0081】
また、本実施例15では、ゲル状素材を例にとって説明したが、挟み込み部2を構成する材質よりも柔軟性又は流動性を有した素材であれば、材質は問わずシリコン素材等同じ機能を有するものであればよい。
【0082】
次に図34及び図35の実施例16について特に挟み込み部2の容器開口部3と接する形状について説明する。
本実施例16は、実施例14及び15の変形例であり、容器開口部3に凹凸がある容器に適合するために、挟み込み内側部2−1及び挟み込み外側部2−2の容器開口部3と接する表面において予め、無数の突起状に成形した部材6−3を内蔵した実施例である。
【0083】
突起状に成形した部材6−3は挟み込み部2を構成する材質より柔軟性又は流動性を有したシリコン素材、ゲル状素材の樹脂等からなる。これにより、挟み込み部2の容器開口部3を挟み込む隙間を狭めることが可能となり、密着性が増し、挟み込み部2の外れ防止及び内容物の垂れ防止が図られる。
【0084】
なお、本例は、容器開口部3に凹凸がある容器への実施例であるが、これに限らず、容器開口部3の形状タイプには段差又は溝又は凹凸又は傾斜又はネジ形状又は球面の形状又はそれらを組み合わせた種々の形状があり、突起の形状、大きさ、数量などについては、適用される容器開口部3の材質、強度、形状、容器の用途等を考慮することにより変更することは可能である。また、突起の形状を弾力性のある吸盤などへの応用も可能である。
また、鉄製の容器など、適用する容器によっては、前述の内蔵する層、突起等の挟み込み部2に磁性体を内蔵させ、磁力もあわせて利用し、固定することも可能である。
【0085】
次に図36及び図37の実施例17について説明する。
本実施例17は、これまでの実施例とは逆の発想であり、これまでの挟み込み部2の形状を容器開口部3にあわせるというより、挟み込み部2の形状に容器開口部3をあわせやすくするために、容器開口部3側に設置するアタッチメント7−1を提供することにある。
【0086】
即ち、挟み込み内側部2−1及び挟み込み外側部2−2の挟み込む表面形状に適合させるため、容器本体の容器開口部3の形状である段差を無くし補正するための、変形可能で着脱可能なアタッチメント7−1の提供である。なお、アタッチメント7−1の容器開口部3への設置については、容器との接触面に弾力性を有する吸盤もしくは粘着性を有する樹脂等の成形を施した部材、又は弾性を有した輪状の部材など種々の形態が利用可能である。
また、鉄製の容器など、適用する容器によっては、アタッチメント7−1に磁性体を内蔵させ、磁力も利用可能である。
【0087】
本実施例17は前述のように容器開口部3が段差のある形状についての実施例であったが、容器開口部3の形状はこれに限らず、段差又は溝又は凹凸又は傾斜又はネジ形状又は球面の形状又はそれらを組み合わせた形状など様々あり、それらの形状タイプにあわせて、予め成形された注ぎ口用具アタッチメント7−1の作成は可能である。
前述のようにアタッチメント7−1の目的は、挟み込み部2の形状に容器開口部3をあわせ、挟み込む隙間を少なくし、適合しやすくすることにあるため、アタッチメント7−1の形状については挟み込む幅を確保することが望ましいが、容器開口部3の外周全体の輪状にすれば、アタッチメント7−1を移動することなく、注ぎ口用具を容器開口部3のどの位置にもつけることが可能である。
【符号の説明】
【0088】
1 ・・・囲い込み部
1−1 ・・・注ぎ口先
2 ・・・挟み込み部
2−1 ・・・挟み込み内側部
2−2 ・・・挟み込み外側部
2−3 ・・・注ぎ口先角度調整部
3 ・・・容器開口部
3−1 ・・・容器開口部の開口径
3−2 ・・・挟み込み部の容器開口部の外周に沿った径の例(不均等)
4 ・・・逆U字型の一体化した板バネ部材
4−1 ・・・実施例4の挟み込み部に内蔵の板バネ部材
4−1−1 ・・・実施例6の挟み込み内側部に内蔵の板バネ部材
4−2−1 ・・・実施例7の挟み込み内側部に内蔵の板バネ部材
4−2−2 ・・・実施例7の挟み込み外側部に内蔵の板バネ部材
4−2−3 ・・・略C字型或いは略環状のバネ
4−2−4 ・・・略環状のバネを内蔵したヒンジ
4−2−5 ・・・ツマミ
4−3−1 ・・・実施例8の挟み込み内側部に内蔵の板バネ部材
4−3−2 ・・・実施例8の挟み込み外側部に内蔵の板バネ部材
4−3−3 ・・・追加部材A
4−3−4 ・・・追加部材に外力をえる機構A
4−3−5 ・・・押下ボタンA
4−3−6 ・・・戻り止めボール
4−3−7 ・・・弾性バネおさえ
4−3−8 ・・・弾性バネ
4−3−9 ・・・弾性バネガイド
4−4−3 ・・・追加部材B
4−4−4 ・・・追加部材に外力をえる機構B
4−4−5 ・・・押下ネジ
4−4−6 ・・・追加部材Bのネジ穴
4−4−7 ・・・押下ネジガイド
4−5−1 ・・・実施例10の挟み込み内側部に内蔵の板バネ部材
4−5−2 ・・・実施例10の挟み込み外側部に内蔵の板バネ部材
4−5−3 ・・・注ぎ口先に内蔵した部材
4−5−4 ・・・挟み込み外側部に内蔵の板バネ部材に固定したリング状の部材
4−5−5 ・・・回転軸を共有した結合部
4−5−6 ・・・略C字型バネ
4−5−7 ・・・注ぎ口先内部の誘導ガイド
4−5−8 ・・・注ぎ口先内部の誘導ガイドと囲い込み部の境界部
4−6−1 ・・・実施例11の挟み込み内側部に内蔵の板バネ部材
4−6−2 ・・・実施例11の挟み込み外側部に内蔵の板バネ部材
4−6−3 ・・・注ぎ口先に内蔵した部材
4−6−4 ・・・挟み込み外側部に内蔵の板バネ部材に固定したリング状の部材
4−6−5 ・・・T字型回転部材
4−6−6 ・・・挟み込み内側部に内蔵の板バネ部材におけるT字型回転部材がとおる穴
4−6−7 ・・・T字型回転部材の先端の回転軸
4−6−8 ・・・略C字型バネ
4−6−9 ・・・注ぎ口先内部の誘導ガイド
4−6−10 ・・・注ぎ口先内部の誘導ガイドと囲い込み部の境界部
5−1 ・・・角度調節可能で変形可能なジャバラ状の部材A
5−2 ・・・角度調節可能で変形可能な合成樹脂からなるボールジョイント構造による連結 部材例
5−3 ・・・角度調節可能で変形可能なジャバラ状の部材B
6−1 ・・・挟み込み部の挟み込む表面を段差状に成形
6−2 ・・・挟み込み部に内蔵したゲル状部材の層
6−3 ・・・挟み込み部の挟み込む表面に突起状に成形した部材
7−1 ・・・注ぎ口用具アタッチメント
【特許請求の範囲】
【請求項1】
弾性を有した変形可能な材質による、囲い込み部と挟み込み部からなり、囲い込み部は挟み込み部と一体化され、容器開口部より上部に位置し、中央に注ぎ口先を有し、挟み込み部は容器開口部の内側から挟み込む挟み込み内側部と外側から挟み込む挟み込み外側部からなり、両部が容器開口部の内側と外側から挟み込み、挟み込み部の挟み込む隙間を広げる力又は挟み込み部の容器開口部の外周に沿った径を変形させる力のうち少なくとも何れかの力に対して反発する弾性力により固定できる着脱可能を特徴とする注ぎ口用具。
【請求項2】
請求項1に記載の注ぎ口用具において、挟み込み内側部又は挟み込み外側部の少なくともどちらかの部位において、囲い込み部及び挟み込み部を構成する材質よりも高い弾性を有した部材を内蔵し、挟み込む隙間を広げる力又は挟み込み部の容器開口部外周に沿った径を変形させる力のうち少なくとも何れかの力に対して反発する弾性力を強化したことを特徴とする注ぎ口用具。
【請求項3】
請求項2に記載の注ぎ口用具において、挟み込み内側部又は挟み込み外側部の少なくともどちらかの部位に内蔵した部材と連動し、挟み込み部の挟み込む隙間及び挟み込む力を、他の弾性力を利用し、外力によって制御することにより、調節可能とする機構を有することを特徴とする注ぎ口用具。
【請求項4】
請求項1から3のいずれかの項記載の注ぎ口用具において、少なくとも容器開口部の外周に沿った囲い込み部と挟み込み部の境界部に、角度調節可能で変形可能な部材を内臓し、容器開口部の形状に適合するための変形可能な機構を有することを特徴とする注ぎ口用具。
【請求項5】
挟み込み部において、容器開口部の形状に適合するため、挟み込み内側部及び挟み込み外側部の容器開口部と接する表面形状を容器開口部の形状に成形されていること又は挟み込み内側部及び挟み込み外側部に挟み込み部を構成する材質よりも柔軟性又は流動性を有した部材を内臓することを特徴とする請求項1から4に記載の注ぎ口用具。
【請求項6】
請求項1から5のいずれかの項記載の注ぎ口用具において、挟み込み内側部及び挟み込み外側部の容器開口部と接する表面形状に容器開口部の形状を適合させるため、容器本体側に設置する部材であり、変形可能な材質からなることを特徴とする注ぎ口用具アタッチメント。
【請求項1】
弾性を有した変形可能な材質による、囲い込み部と挟み込み部からなり、囲い込み部は挟み込み部と一体化され、容器開口部より上部に位置し、中央に注ぎ口先を有し、挟み込み部は容器開口部の内側から挟み込む挟み込み内側部と外側から挟み込む挟み込み外側部からなり、両部が容器開口部の内側と外側から挟み込み、挟み込み部の挟み込む隙間を広げる力又は挟み込み部の容器開口部の外周に沿った径を変形させる力のうち少なくとも何れかの力に対して反発する弾性力により固定できる着脱可能を特徴とする注ぎ口用具。
【請求項2】
請求項1に記載の注ぎ口用具において、挟み込み内側部又は挟み込み外側部の少なくともどちらかの部位において、囲い込み部及び挟み込み部を構成する材質よりも高い弾性を有した部材を内蔵し、挟み込む隙間を広げる力又は挟み込み部の容器開口部外周に沿った径を変形させる力のうち少なくとも何れかの力に対して反発する弾性力を強化したことを特徴とする注ぎ口用具。
【請求項3】
請求項2に記載の注ぎ口用具において、挟み込み内側部又は挟み込み外側部の少なくともどちらかの部位に内蔵した部材と連動し、挟み込み部の挟み込む隙間及び挟み込む力を、他の弾性力を利用し、外力によって制御することにより、調節可能とする機構を有することを特徴とする注ぎ口用具。
【請求項4】
請求項1から3のいずれかの項記載の注ぎ口用具において、少なくとも容器開口部の外周に沿った囲い込み部と挟み込み部の境界部に、角度調節可能で変形可能な部材を内臓し、容器開口部の形状に適合するための変形可能な機構を有することを特徴とする注ぎ口用具。
【請求項5】
挟み込み部において、容器開口部の形状に適合するため、挟み込み内側部及び挟み込み外側部の容器開口部と接する表面形状を容器開口部の形状に成形されていること又は挟み込み内側部及び挟み込み外側部に挟み込み部を構成する材質よりも柔軟性又は流動性を有した部材を内臓することを特徴とする請求項1から4に記載の注ぎ口用具。
【請求項6】
請求項1から5のいずれかの項記載の注ぎ口用具において、挟み込み内側部及び挟み込み外側部の容器開口部と接する表面形状に容器開口部の形状を適合させるため、容器本体側に設置する部材であり、変形可能な材質からなることを特徴とする注ぎ口用具アタッチメント。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【図35】
【図36】
【図37】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【図35】
【図36】
【図37】
【公開番号】特開2012−96822(P2012−96822A)
【公開日】平成24年5月24日(2012.5.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−244929(P2010−244929)
【出願日】平成22年11月1日(2010.11.1)
【出願人】(307004017)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年5月24日(2012.5.24)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年11月1日(2010.11.1)
【出願人】(307004017)
【Fターム(参考)】
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