説明

注文受付装置およびプログラム

【課題】操作者にとって非常に操作性がよく、使い勝手のよい注文受付装置およびプログラムを提供する。
【解決手段】商品毎にメニュー名が表示されたメニューボタンD12a、食べ放題ボタンD10aおよび飲み放題ボタンD10aのモードボタンD12を備え、メニューボタンD12aが操作される度に、操作された当該メニューボタンD12aに対応する注文数を加算する注文数加算手段40と、注文数を当該メニューボタンD12aに表示させる注文数表示手段50と、オーダー情報を注文リストD13に表示させる注文リスト表示手段と、モードボタンD12が操作されると、その後に操作された当該メニューボタンD12aに注文数を表示させない手段と、を備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明の実施形態は、注文受付装置およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
たとえば、レストランや居酒屋などの飲食店では、飲食メニューの注文から会計までを一元的に管理することが可能な注文管理システムが知られている(特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1に示されている注文管理システムは、代金の会計場所であるレジに設置された電子式キャッシュレジスタまたはPOS(Point Of Sales:販売時点データ管理)端末等の会計装置と、この会計装置から送信された各種情報の管理などを実行するステーションと、会計装置に接続されている注文伝票を印字発行する伝票発行プリンタと、調理指示票を印字出力するキッチンプリンタと、から構成されている。
【0004】
ステーション、伝票発行機、キッチンプリンタおよび会計装置は、LAN(Local Area Network)などの通信回線を介して接続されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2008−299821号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、特許文献1に示されている会計装置によれば、注文入力画面中のメニュー名欄の各メニューボタンに対するタッチによって、注文の入力を行うようにしている。
【0007】
そして、同一品名の複数個の注文についてメニューボタンを複数回連続してタッチするような場合、操作者は、タッチ回数が注文数に達したか否かの確認を注文入力画面の近傍に表示される注文リストをチェックすることになる。また、メニューボタンのメニュー名に表示される注文数のカウントをチェックすることとなる。
【0008】
しかしながら、オーダー注文数が非常に多くなる食べ放題・飲み放題コースおいては、操作者がメニューボタン上に表示される注文数のカウントをチェックする行為は、操作者にとって非常に操作性が悪く、負担となっている。
【0009】
この発明の実施形態は、操作者にとって非常に操作性がよく、使い勝手のよい注文受付装置およびプログラムを提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
この実施形態の注文受付装置は、商品毎にメニュー名が表示されたメニューボタン、モードボタンを備え、前記メニューボタンが操作される度に、操作された当該メニューボタンに対応する注文数のカウントを加算する注文数加算手段と、この注文数加算手段による前記注文数のカウントを当該メニューボタンに表示する注文数表示手段と、前記モードボタンが操作されると、その後に操作された当該メニューボタンに対応する注文数のカウントを前記メニューボタンに表示させない手段と、を備えていることを特徴とする。
【0011】
この実施形態の注文受付装置を制御するプログラムは、商品毎にメニュー名が表示されたメニューボタン、モードボタンを備え、前記メニューボタンが操作される度に、操作された当該メニューボタンに対応する注文数のカウントを加算する機能と、この機能による前記注文数のカウントを当該メニューボタンに表示する機能と、前記モードボタンが操作されると、その後に操作された前記メニューボタンに対応する注文数のカウントを前記メニューボタンに表示させない手段と、を実現させる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】実施形態に係る接客支援システムの全体構成を概略的に示すシステム構成図。
【図2】実施形態に係る情報端末の要部構成を示すブロック図。
【図3】実施形態に係るステーションの要部構成を示すブロック図。
【図4】実施形態に係る部門ファイルのファイル構造の一例を示す模式図。
【図5】実施形態に係るPLUファイルのファイル構造の一例を示す模式図。
【図6】実施形態に係る情報端末の機能構成の一例を示すブロック図。
【図7】実施形態に係る注文入力画面の一例を示す正面図。
【図8】実施形態に係る注文入力画面の一例を示す正面図。
【図9】実施形態に係るメニューボタンの表示構成を概略的に示す模式図。
【図10】実施形態に係る食べ放題注文処理のステップの一例を示フローチャート。
【図11】実施形態に係る注文入力画面の一例を示す正面図。
【図12】実施形態に係る飲み放題注文処理のステップの一例を示フローチャート。
【図13】実施形態に係る注文入力画面の一例を示す正面図。
【図14】実施形態に係る食べ放題・飲み放題注文処理のステップの一例を示フローチャート。
【図15】実施形態に係る注文入力画面の一例を示す正面図。
【図16】実施形態に係る通常注文処理のステップの一例を示フローチャート。
【図17】実施形態に係る注文入力画面の一例を示す正面図。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、この発明の一実施形態について図面を参照して説明する。
【0014】
なお、この実施形態は、接客支援システムの情報端末を注文受付装置として適用した場合について説明する。
【0015】
図1は、この実施形態に係る接客支援システムの全体構成を概略的に示すシステム構成図である。
【0016】
図1に例示する接客支援システム101は、接客フロアおよびチェックアウトカウンタに設置されている情報端末102、キッチンに設置されているキッチンプリンタ103、そして、店舗のバックヤードなどに設置され接客支援システム101の全体を制御するサーバとしてのステーション105などを備えている。
【0017】
情報端末102は、接客フロアに設置されているものであっても、チェックアウトカウンタに設置されているものであっても、その基本的な構造および機能は変わらない。相違するのは、その使用態様である。つまり、接客フロアに設置されている情報端末102は、お客様の案内業務、注文の受付業務および給仕(配膳)業務という各業務を支援するのに対して、チェックアウトカウンタに設置されている情報端末102は、それらの業務に加えて会計業務をも支援する。
【0018】
そして、チェックアウトカウンタに設置されている情報端末102は、いわゆるPOS端末としても機能する。このようなことから、情報端末102は、接客フロアに設置されているものであってもチェックアウトカウンタに設置されているものであっても、共にレシートや伝票発行用のプリンタ106が接続されている。さらに、チェックアウトカウンタに設置されている情報端末102は、プリンタ106に加えて客面表示器107も接続されている。
【0019】
情報端末102は、本体部108の上面に表示デバイスとしての液晶ディスプレイ109が載置されて構成されている。
【0020】
液晶ディスプレイ109には、その表示面の上に入力デバイスとしてタッチパネル110が積層配置されている。
【0021】
プリンタ106は、情報端末102の近傍に隣接設置されている。たとえば、USBなどのインターフェースを介して情報端末102に接続されている。
【0022】
客面表示器107は、一例として液晶ディスプレイであり、情報端末102の本体部108の上面に載置して設置されている。客面表示器107も、プリンタ106と同様に、USBなどのインターフェースを介して情報端末102に接続されている。
【0023】
キッチンプリンタ103は、図1に例示するように、その上面が操作表示面111となっている。この操作表示面111にキーボード112や表示器113が配置されている。キッチンプリンタ103は、たとえば、図示しないサーマルプリンタを内蔵しており、キッチンで作業する調理人のための図示しない調理指示伝票を印字発行する。この調理指示伝票は、正面に配置された伝票発行口114から発行される。
【0024】
ステーション105は、図1に例示するように、小型の液晶ディスプレイ116およびキーボード117を備えている。そして、各情報端末102から送信された各種の情報の管理などを実行する。
【0025】
以上、説明した情報端末102、キッチンプリンタ103およびステーション105は、LANを介して互いにデータの送受信自在に接続されている。
【0026】
そして、情報端末102は、お客様をテーブルに案内する案内情報やメニューオーダーについてのオーダー情報の入力が可能である。入力されたオーダー情報はLANを介してステーション105に送信され、ステーション105からさらにLANを介してキッチンプリンタ103へ送信される。
【0027】
キッチンプリンタ103は、受信したオーダー情報に応じた内容の伝票を印字発行する。キッチンプリンタ103が印字発行する伝票は、前述したように、注文されたメニュー名をキッチンの調理人に指示するための調理伝票である。POS端末として機能する情報端末102は、会計処理を実行する。
【0028】
図2は、情報端末102の電気的接続の要部構成を示すブロック図である。
【0029】
図2に例示するように、情報端末102には、マイクロコンピュータ201が備えられている。このマイクロコンピュータ201が各部を駆動制御する。
【0030】
このマイクロコンピュータ201は、各部を制御するCPU(Central Processing Unit)202に、バスライン203を介して制御プログラムなどの固定的情報を予め記憶するROM(Read Only Memory)204と、各種情報を書き換え自在に記憶してワークエリア等として機能するRAM(Random Access Memory)23と、を接続して構成されている。したがって、マイクロコンピュータ201は、情報処理を実行する情報処理手段を構成する。
【0031】
マイクロコンピュータ201には、バスライン203を介して、タッチパネルコントローラ206、表示コントローラ207、HDD208、インターフェース209および通信インターフェース210が接続されている。
【0032】
タッチパネルコントローラ206には、タッチパネル110からの入力信号をマイクロコンピュータ201に取り込む。
【0033】
表示コントローラ207には、画像データに基づいて液晶ディスプレイ109を駆動制御し、画像データに応じた画像を液晶ディスプレイ109に表示させる。
【0034】
インターフェース209には、プリンタ106や客面表示器107をマイクロコンピュータ201に接続させるためのインターフェースである。前述したように、USBなどによって構成されている。
【0035】
通信インターフェース210には、マイクロコンピュータ201がLANを介して他の機器とデータ通信可能にするためのインターフェースである。
【0036】
HDD208には、OS、コンピュータプログラム、各種ファイルなどがインストールされている。CPU202は、コピーされたOSおよびコンピュータプログラムに従って処理を実行する。
【0037】
図3は、ステーション105の電気的接続する要部構成を示すブロック図である。
【0038】
ステーション105には、マイクロコンピュータ301が備えられている。このマイクロコンピュータ301が各部を駆動制御する。
【0039】
マイクロコンピュータ301には、各部を制御するCPU302に、バスライン303を介して制御プログラムなどの固定的情報を予め記憶するROM304と、各種情報を書き換え自在に記憶してワークエリアなどとして機能するRAM305と、を接続して構成されている。したがって、マイクロコンピュータ301は、情報処理を実行する情報処理手段を構成する。
【0040】
マイクロコンピュータ301には、バスライン303を介して、表示・キーボードコントローラ306とHDD307と通信インターフェース308とが接続されている。
【0041】
表示・キーボードコントローラ306は、画像データに基づいて液晶ディスプレイ116を駆動制御することで当該画像データに応じた画像を液晶ディスプレイ116に表示させ、また、キーボード117からの入力信号をマイクロコンピュータ301に取り込む。
【0042】
通信インターフェース308は、マイクロコンピュータ301をLAN経由で他の機器とデータ通信可能にするためのインターフェースである。
【0043】
HDD307には、OS、コンピュータプログラム、各種ファイルなどがインストールされている。これらのOS、コンピュータプログラム、各種ファイルなどは、ステーション105の起動時にその全部または一部がRAM305にコピーされてCPU302にアクセスされる。CPU302は、コピーされたOSおよびコンピュータプログラムにしたがって処理を実行する。
【0044】
図4は、情報端末102およびステーション105がアクセス可能な部門ファイル401のファイル構造を示す模式図である。
【0045】
部門ファイル401は、個々の情報端末102のHDD208とステーション105のHDD303にインストールされている。
【0046】
部門ファイル401は、部門を特定する2桁の部門番号401aに対応させて、部門401b、タグ位置401c、および備考401dを登録している。
【0047】
部門番号401aは、一例として、
01:ドリンク
02:デザート
03:和膳
04:和洋食
05:丼もの
06:鍋もの
07:うどん・そば
08:一品料理
09:健菜とサラダ
という部門を登録している。
【0048】
部門401bには、部門の部門名が登録されている。タグ位置401cには、部門タグ欄D11(図7参照)において部門名を表示する部門ボタンD11aの配置が登録されている。タグ位置401cには、部門ボタンD11aの位置を示す行および列の配置として登録されている。備考401dには、たとえば、情報管理用にさまざまな情報をテキストで書き込める欄である。
【0049】
図5は、情報端末102およびステーション105がアクセス可能なPLUファイル402のファイル構造を示す模式図である。
【0050】
PLUファイル402は、個々の情報端末102のHDD208とステーション105のHDD307とにインストールされている。
【0051】
PLUファイル402は、メニュー名を特定するコード402aに対応させて、部門402b、画像リンク402c、メニュー名402d、単価402e、割付402fを登録している。
【0052】
部門402bは、部門ファイル401中の部門番号401aを表している。画像リンク402cは、メニュー名欄D12(図7参照)にメニューボタンD12aに表示される画像データに対するリンクを定義している。これらの画像データは、個々の情報端末102のHDD208とステーション105のHDD307とにインストールされている。
【0053】
メニュー名402dには、メニュー名のテキストが登録されている。また、単価402eには、メニュー名の単価のレコードが登録されている。割付402fには、メニュー名のメニュー名欄D12(図7参照)におけるメニューボタンD12aの割付位置が登録されている。
【0054】
たとえば、図4および図5を参照するとわかるように、メニュー名を特定するコード「0001」は、「ドリンク」という部門の「ブレンドコーヒー」を定義している。そして、「¥350」という単価を設定している。
【0055】
コード「0002」は、「ドリンク」という部門の「アイスコーヒー」を定義している。そして、「¥350」という単価を設定している。
【0056】
次に、情報端末102のHDD208にインストールされたOSおよびコンピュータプログラムによりマイクロコンピュータ201が実行する処理のうち、この実施形態の情報端末102が有している特徴的な処理について説明する。
【0057】
この実施形態に係る情報端末102で実行されるコンピュータプログラムは、図6に示すような各部(モード選択手段10、商品タグ表示手段20、商品選択手段30、注文数加算手段40、注文数表示手段50、注文リスト表示手段60、クリア手段70)を含むモジュール構成となっている。
【0058】
そして、実際のハードウエアとしてはマイクロコンピュータ201がHDD208からコンピュータプログラムを読み出して実行することにより前記各部がRAM205上にロードされ、モード選択手段10、商品タグ表示手段20、商品選択手段30、注文数加算手段40、注文数表示手段50、注文リスト表示手段60、クリア手段70がRAM205上に生成されるようになっている。
【0059】
情報端末102のマイクロコンピュータ201のCPU202は、HDD208にインストールされたOSおよびコンピュータプログラムにより図7に示すような注文入力画面Dを液晶ディスプレイ109に表示する。
【0060】
図7は、注文入力画面Dを例示的に示す正面図である。図7に例示すように、注文入力画面Dには、モードタグD10、部門タグD11、メニュー名欄D12、注文リストD13、業務指定キーD14、ファンクションキーD15などが表示されている。
【0061】
モードタグD10には、食べ放題モード、飲み放題モードを選択するモードタグとしての「食べ放題」ボタンD10aと「飲み放題」ボタンD12bがタッチパネル110によってタッチ指定が可能なオブジェクトとして表示されている。
【0062】
ここで、食べ放題モードとは、レストランなどの飲食業にて、食べ放題コースを一定料金で指定された範囲から好きなだけ食べることが可能な形式である。前記「食べ放題」ボタンD10aがタッチ指定されると、図7に例示すように、注文入力画面Dが表示される。たとえば、部門ボタンD11aに表示される「一品料理」をタッチ指定すると「一品料理」の食べ放題注文メニュー等が表示される。
【0063】
飲み放題モードとは、清涼飲料水やアルコール飲料などの飲料を、飲み放題コースを一定の料金にて指定された範囲から任意のものを選択して希望する量を飲むことが可能な形式である。前記「飲み放題」ボタンD10bがタッチ指定されると、図8に例示するように、注文入力画面Dが表示される。たとえば、部門ボタンD11aに表示される「ドリンク」をタッチ指定すると「ドリンク」の飲み放題注文メニュー等が表示される。
【0064】
さらに、食べ放題・飲み放題モードとは、「食べ放題」ボタンD10aと「飲み放題」ボタンD12bとを交互に操作することにより、部門ボタンD11aを操作してモードタグD10に応じた注文メニューが注文入力画面Dに表示されるようになっている。
【0065】
また、部門タグD11には、部門ファイル401の部門401bに登録されている部門名のテキストが表示された部門ボタンD11aがタッチパネル110によってタッチ指定が可能なオブジェクトとして表示されている。
【0066】
メニュー名欄D12には、初期状態としてPLUファイル402のコード402aに対応して画像リンク402cで定義されているリンク先の画像データとメニュー名402dに登録されている注文可能なメニュー名のテキストが表示された商品タグとしてのメニューボタンD12aがタッチパネル110によるタッチ指定が可能なオブジェクトとして表示されている。
【0067】
注文リストD13には、タッチパネル110によって注文入力画面D上でメニューボタンD12aがタッチ指定されるとメニュー名および注文数を含むオーダー情報が(図11参照)一覧表示される。
【0068】
また、タッチパネル110によって注文入力画面D上で通常注文処理においてメニューボタンD12aがタッチ指定されるとメニュー名、注文数および金額(単価×注文数)を含むオーダー情報が(図17参照)一覧表示される。
【0069】
業務指定キーD14には、会計処理の実行に係る「会計」、注文送信の実行に係る「オーダー送信」などの各種の業務の実行を指定するためのキーがタッチパネル110によるタッチ指定が可能なオブジェクトとして表示されている。
【0070】
ファンクションキーD15には、注文数を増やす処理を実行に係る「数量増」、注文数を減らす処理を実行に係る「数量減」などの各種のファンクションの実行を指定するためのキーが、タッチパネル110によるタッチ指定が可能なオブジェクトとして表示されている。
【0071】
図9は、メニュー名欄D12のメニューボタンD12aの表示構成を概略的に示す模式図である。
【0072】
図9に例示するように、注文入力画面DのメニューボタンD12aは、商品としてのメニュー名の外観を表示する画像データが設定された画像データレイヤと、その商品の商品名としてメニュー名を表示する品名データが設定された品名データレイヤと、注文数を表示する注文数データが設定される注文数レイヤとの3層構成とからなっている。
【0073】
そして、画像データレイヤと、品名データレイヤと、注文数を表示する注文数データが設定されていない注文数レイヤとを重畳させることにより実現されている。
【0074】
次に、前述したような注文入力画面Dを介した食べ放題注文処理について説明する。
【0075】
図10は、食べ放題注文処理の流れを示すフローチャートである。
【0076】
図10に例示するように、情報端末102のマイクロコンピュータ201は、食べ放題注文処理を行う場合、図7に例示するような注文入力画面DにおけるモードタグD10の「食べ放題」ボタンD10aがタッチ指定されて食べ放題メニューが選択されたと判定した場合(ステップST11のYES:モード選択手段10)、注文入力画面Dに選択された「食べ放題」ボタンD10aに対応付けられたメニュー名欄D12に商品タグとしてのメニューボタンD12aを表示させる(商品タグ表示手段20)。
【0077】
次に、注文入力画面Dのメニュー名欄D12における商品タグとしてのメニューボタンD12aの何れか一つがタッチされてメニュー名が選択されたと判定した場合(ステップST12のYES:商品選択手段30)、注文入力画面Dのメニュー名欄D12のメニューボタンD12aに注文されたメニュー名の注文数のカウントを加算する(ステップST13:注文数加算手段40)。
【0078】
ステップST12で選択されたメニュー名が食べ物か否かを判定する(ステップST14)。その判定の結果、食べ物でない場合には(ステップST14のNO)、食べ放題モードでないので、通常注文処理(図12参照)を実行する。
【0079】
ステップST14の判定の結果、メニュー名が食べ物である場合には(ステップST14のYES)、食べ放題モードなので、注文数のカウントをメニューボタンD12aに視認可能な態様で表示することなく、注文されたオーダー情報(注文数のカウント、メニュー名)を注文入力画面Dの注文リストD13に表示する(ステップST15:注文リスト表示手段60)。
【0080】
以上のようなステップST12〜ST15の処理を繰り返して、業務指定キーD14の「オーダー送信」キーがタッチされて注文送信が指示されたと判定された場合(ステップST16のYES)、図11に示すように、注文入力画面Dの注文リストD13に注文された「枝豆」、「大根と水菜のサラダ」、「皮つきポテトフライ」、「若鶏唐揚げ」のステータスを「オーダー済」にする(ステップST17)。
【0081】
つぎに、注文入力画面Dの注文リストD13に表示されている「オーダー済み」の(メニュー名、注文数)などはRAM205のワークエリアにオーダー情報として記憶されるとともに、注文入力画面Dの注文リストD13の画面に表示されているメニュー名や注文数を含むオーダー情報がクリアされ、かつ、図7に示す基本画面Dに復帰させる(ステップST18:クリア手段)。
【0082】
その後、業務指定キーD14の「オーダー送信」キーがタッチされた場合、注文リストD13に表示されているメニュー名や注文数を含むオーダー情報が確定される。確定されたオーダー情報がLAN経由でステーション105に送信される(ステップST19)。
【0083】
図12は、飲み放題注文処理の流れを示すフローチャートである。
【0084】
図12に例示するように、情報端末102のマイクロコンピュータ201は、飲み放題注文処理を行う場合、図8に例示するような注文入力画面DにおけるモードタグD10の「飲み放題」ボタンD10bがタッチ指定されて飲み放題モードが選択されたと判定した場合(ステップST51のYES:モード選択手段10)、注文入力画面Dに選択された「飲み放題」ボタンD10bに対応したメニュー名欄D12に商品タグとしてのメニューボタンD12aを表示させる(商品タグ表示手段20)。
【0085】
次に、注文入力画面Dのメニュー名欄D12における商品タグとしてのメニューボタンD12aの何れか一つがタッチされてメニュー名が選択されたと判定した場合(ステップST52のYES:商品選択手段30)、注文入力画面Dのメニュー名欄D12のメニューボタンD12aに注文されたメニュー名の注文数のカウントを加算する(ステップST53:注文数加算手段40)。
【0086】
ステップST52で選択されたメニュー名が飲み物か否かを判定する(ステップST54)。その判定の結果、飲み放題モードでない場合(ステップST54のNO)、飲み物でないので通常注文処理(図12参照)を実行する。
【0087】
ステップST54の判定の結果、飲み物である場合には(ステップST54のYES)、注文されたオーダー情報(注文数のカウント、メニュー名)を注文入力画面Dの注文リストD13に表示させる(ステップST55:注文リスト表示手段60)。
【0088】
以上のようなステップST52〜ST55の処理を繰り返して、業務指定キーD14の「オーダー送信」キーがタッチされて注文送信が指示されたと判定した場合(ステップST56のYES)、図13に示すように、注文入力画面Dの注文リストD13の「ビールA」、「フランス産ワイン」、「シャンパン」のステータスを「オーダー済」にする(ステップST57)。
【0089】
つぎに、注文入力画面Dの注文リストD13に表示されている「オーダー済み」の(メニュー名、注文数)などはRAM205のワークエリアにオーダー情報として記憶されるとともに、注文入力画面Dの注文リストD13の画面に表示されているメニュー名や注文数を含むオーダー情報がクリアされ、かつ、図8に示す基本画面Dに復帰させる(ステップST58:クリア手段70)。
【0090】
その後、業務指定キーD14の「オーダー送信」キーのタッチされた場合、注文リストD13に表示されているメニュー名や注文数を含むオーダー情報が確定される。確定されたオーダー情報がLAN経由でステーション105に送信される(ステップST59)。
【0091】
図14は、食べ放題・飲み放題注文処理の流れを示すフローチャートである。
【0092】
図14に例示するように、情報端末102のマイクロコンピュータ201は、食べ放題・飲み放題注文処理を行う場合、図15に例示するような注文入力画面Dにおいて、モードタグD10の「食べ放題」ボタンD10a、「飲み放題」ボタンD10bが交互にタッチ指定して選択される(ステップST81:モード選択手段10)。
【0093】
まず、ここでは、「食べ放題」ボタンD10aがタッチ指定されたと判定した場合(ステップST81のYES)、注文入力画面Dに選択された「食べ放題」ボタンD10aに対応付けられたメニュー名欄D12に商品タグとしてのメニューボタンD12aを表示させる(商品タグ表示手段20)。
【0094】
次に、注文入力画面Dのメニュー名欄D12における商品タグとしてのメニューボタンD12aの何れか一つがタッチされてメニュー名が選択されたと判定した場合(ステップST82のYES:商品選択手段30)、注文入力画面Dのメニュー名欄D12のメニューボタンD12aにより注文されたメニュー名の注文数のカウントを加算する(ステップST83:注文数加算手段40)。
【0095】
次に、注文された食べ放題のオーダー情報(注文数のカウント、メニュー名)、たとえば、「枝豆」、「大根と水菜のサラダ」、「皮つきポテトフライ」、「若鶏唐揚げ」を注文入力画面Dの注文リストD13に表示させる(ステップST84:注文リスト表示手段60)。
【0096】
さらに、「飲み放題」ボタンD10bがタッチ指定されたと判定した場合(ステップST81のYES)、注文入力画面Dに選択された「飲み放題」ボタンD10bに対応付けられたメニュー名欄D12に商品タグとしてのメニューボタンD12aを表示させる(商品タグ表示手段20)。
【0097】
次に、注文入力画面Dのメニュー名欄D12における商品タグとしてのメニューボタンD12aの何れか一つがタッチされてメニュー名が選択されたと判定した場合(ステップST82のYES:商品選択手段30)、注文入力画面Dのメニュー名欄D12のメニューボタンD12aにより注文されたメニュー名の注文数のカウントを加算する(ステップST83:注文数加算手段40)。
【0098】
次に、注文された飲み放題のオーダー情報(注文数のカウント、メニュー名)、たとえば、「ビールA」、「フランス産ワイン」および「シャンパン」を注文入力画面Dの注文リストD13に表示させる(ステップST84:注文リスト表示手段60)。
【0099】
以上のようなステップST82〜ST84の処理を繰り返して、業務指定キーD14の「オーダー送信」キーがタッチされて注文送信が指示されたと判定された場合(ステップST85のYES)、図15に例示した注文入力画面Dの注文リストD13の「枝豆」、「大根と水菜のサラダ」、「皮つきポテトフライ」、「若鶏唐揚げ」、「ビールA」、「フランス産ワイン」および「シャンパン」のステータスを「オーダー済」にさせる(ステップST86)。
【0100】
つぎに、注文入力画面Dの注文リストD13に表示されている「オーダー済み」のメニュー名、注文数を含むオーダー情報がRAM205のワークエリアにオーダー情報として記憶されるとともに、注文入力画面Dの注文リストD13の画面に表示されているメニュー名や注文数を含むオーダー情報がクリアされ、基本画面Dに復帰させる(ステップST87:クリア手段70)。
【0101】
その後、業務指定キーD14の「オーダー送信」キーのタッチされた場合、注文リストD13に表示されているメニュー名や注文数を含むオーダー情報が確定される。確定されたオーダー情報がLAN経由でステーション105に送信される(ステップST88)。
【0102】
このように、前記実施形態における食べ放題・飲み放題注文処理を行う場合、メニュー名の入力に際してメニューボタンD12a上に注文数のカウントを表示させない。このため、同一商品の注文数が多くなる注文に対して、注文数のカウントを確認する行為がなくなる。すなわち、操作者にとって非常に操作性がよく、使い勝手のよい注文受付装置を提供することが可能になる。
【0103】
図16は、通常注文処理の流れを示すフローチャートである。
【0104】
図16に例示するように、情報端末102のマイクロコンピュータ201は、通常注文処理を行う場合、図7に例示するような注文入力画面Dのメニュー名欄D12における商品タグとしてのメニューボタンD12aの何れか一つがタッチされてメニュー名が選択されたと判定した場合(ステップST101のYES:商品選択手段30)、注文入力画面Dのメニュー名欄D12のメニューボタンD12aに注文されたメニュー名の注文数のカウントを加算する(ステップST102:注文数加算手段40)。
【0105】
つぎに、注文数のカウントをメニューボタンD12aに視認可能な態様で表示する(ステップST103:注文数表示手段50)。
【0106】
さらに、注文された注文情報(注文数のカウント、メニュー名、単価)を注文入力画面Dの注文リストD13に表示する(ステップST104:注文リスト表示手段60)。
【0107】
図17は、注文入力画面Dを例示的に示す正面図である。図17に示す注文入力画面Dのメニュー名欄D12においては、「大根と水菜のサラダ」のメニューボタンD12aにおける注文数のカウントが「1」、「ポテトフライ」のメニューボタンD12aにおける注文数のカウントが「1」、「若鶏唐揚げ」のメニューボタンD12aにおける注文数のカウントが「2」に表示されている。
【0108】
さらに、注文リストD13には、「枝豆」が2つ、「大根と水菜のサラダ」が2つ、「ポテトフライ」が2つ、「若鶏唐揚げ」が2つ注文された例が示されている。すなわち、業務指定キーD14の「オーダー送信」キーの操作前においては、注文入力画面Dの注文リストD13の注文数とメニューボタンD12aにおける注文数(注文数レイヤに設定されている注文数データ)とが一致している。
【0109】
図16のフローチャートに戻り、以上のようなステップST102〜ST104の処理が繰り返され、業務指定キーD14の「オーダー送信」キーがタッチされて注文送信が指示されたと判定された場合(ステップST105のYES)、図17に示すように、注文入力画面Dの注文リストD13の「枝豆」、「大根と水菜のサラダ」、「ポテトフライ」、「若鶏唐揚げ」のステータスを「オーダー済」にする(ステップST106)。
【0110】
注文入力画面Dのメニュー名欄D12の「枝豆」、「大根と水菜のサラダ」、「ポテトフライ」、「若鶏唐揚げ」のメニューボタンD12aにおける注文数(注文数レイヤに設定されている注文数データ)のカウントを初期状態、すなわち、“0”に戻すとともに、注文リストD13のメニュー名や注文数を含むオードー情報をクリアして、初期状態の基本画面に復帰させる(ステップST107:クリア手段70)。
【0111】
このようにクリア手段70がメニューボタンD12aにおける注文数(注文数レイヤに設定されている注文数データ)のカウントを初期状態、すなわち“0”に戻した場合も、メニューボタンD12aに注文数を表示しない。
【0112】
加えて、注文入力画面Dの注文リストD13に表示されている「オーダー済み」のメニュー名、注文数、金額(単価×注文数)などはRAM205のワークエリアにオーダー情報として記憶される。業務指定キーD14の「オーダー送信」キーのタッチによって注文数等のオーダー情報が確定され、確定されたオーダー情報がLAN経由でステーション105に送信される(ステップST108)。
【0113】
すなわち、業務指定キーD14の「オーダー送信」キーがタッチされた場合、メニューボタンD12aおよび注文リストD13に表示されている注文数のカウンタはクリアされるとともに、注文数を含むオーダー情報が確定される。
【0114】
このように、この実施形態の通常注文処理によれば、操作者の操作を受付けるメニューボタンD12aが操作されるたびに、操作されたメニューボタンD12aに対応付けられた注文数のカウントが加算され、加算された注文数のカウントが視認可能な態様でメニューボタンD12aに表示される。同一商品名の複数個の注文についてメニューボタン12aを複数回連続して操作するような場合、操作者は、操作回数が注文数に達したか否かの確認を、メニューボタンD12aに表示された注文数のカウンタをチェックすればよいことになる。
【0115】
なお、この発明の実施形態は、そのまま限定されるものではなく、実施の段階ではその趣旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。
【0116】
以上説明したように、前記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜なくみあわせにより種々の発明を形成できる。たとえば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を組み合わせてもよい。
【符号の説明】
【0117】
102…注文受付装置、10…モード選択手段、20…商品タグ表示手段、30…商品選択手段、40…注文数加算手段、50…注文数表示手段、60…注文リスト表示手段、70…クリア手段、D10…モードボタン、D10a…食べ放題ボタン、D10b…飲み放題ボタン、D12a…メニューボタン、D13…注文リスト。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
商品毎にメニュー名が表示されたメニューボタン、モードボタンを備えた注文受付装置において、
前記メニューボタンが操作される度に、操作された当該メニューボタンに対応するメニュー名の注文数のカウントを加算する注文数加算手段と、
この注文数加算手段による前記注文数のカウントを当該メニューボタンに表示する注文数表示手段と、
前記モードボタンが操作されると、その後に操作された当該メニューボタンに対応するメニュー名の注文数のカウントを当該メニューボタンに表示させない手段と、
操作された当該メニューボタンに対応するオーダー情報を注文リストに表示させる注文リスト表示手段と、
を備えていることを特徴とする注文受付装置。
【請求項2】
前記モードボタンは、食べ放題ボタンと飲み放題ボタンからなることを特徴とする請求項1に記載の注文受付装置。
【請求項3】
商品毎にメニュー名が表示されたメニューボタン、食べ放題ボタンおよび飲み放題ボタンを備えた注文受付装置において、
前記食べ放題ボタンが操作されると、その後に操作された食べ物の当該メニューボタンに対応するメニュー名の注文数のカウントを加算する注文数加算手段と、
その後に操作された食べ物の当該メニューボタンに対応するメニュー名の注文数のカウントを当該メニューボタンに表示させない手段と、
その後に、飲み物の当該メニューボタンが操作されると、当該メニューボタンに対応するメニュー名の注文数のカウントを当該メニューボタンに表示する注文数表示手段と、
前記飲み放題ボタンが操作されると、その後に操作された飲み物の当該メニューボタンに対応するメニュー名の注文数のカウントを加算する注文数加算手段と、
その後に操作された飲み物の当該メニューボタンに対応するメニュー名の注文数のカウントを当該メニューボタンに表示させない手段と、
その後に、食べ物の当該メニューボタンが操作されると、当該メニューボタンに対応するメニュー名の注文数のカウントを当該メニューボタンに表示する注文数表示手段と、
操作された当該メニューボタンに対応するオーダー情報を注文リストに表示させる注文リスト表示手段と、
を備えていることを特徴とする注文受付装置。
【請求項4】
商品毎にメニュー名が表示されたメニューボタン、モードボタンを備えた注文受付装置において、
前記モードボタが操作されないと、前記メニューボタンが操作される度に、操作された当該メニューボタンに対応する当該メニュー名の注文数のカウントを加算する注文数加算手段と、
この注文数加算手段による注文数のカウントを当該メニューボタンに表示する注文数表示手段と、
操作された前記メニューボタンに対応するオーダー情報を前記注文リストに表示させる注文リスト表示手段と、
を備えていることを特徴とする注文受付装置。
【請求項5】
前記メニューボタンが操作されることにより受付けたオーダー情報をホスト装置に対して送信を実行するオーダー送信キーと、
このオーダー送信キーが操作された場合、前記注文リストに表示されている前記オーダー情報を初期状態にするクリア手段と、
を備えることを特徴とする請求項1、3または4に記載の注文受付装置。
【請求項6】
商品毎にメニュー名が表示されたメニューボタン、モードボタンを備えた注文受付装置を制御するプログラムあって、
前記メニューボタンが操作される度に、操作された当該メニューボタンに対応する注文数のカウントを加算する機能と、
この機能による前記注文数のカウントを当該メニューボタンに表示させる機能と、
操作された前記メニューボタンに対応するオーダー情報を注文リストに表示させる機能と、
前記モードボタンが操作されると、その後に操作された当該メニューボタンに対応するメニュー名の注文数のカウントを当該メニューボタンに表示させない機能と、
を実現させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2012−98832(P2012−98832A)
【公開日】平成24年5月24日(2012.5.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−244611(P2010−244611)
【出願日】平成22年10月29日(2010.10.29)
【出願人】(000003562)東芝テック株式会社 (5,631)
【Fターム(参考)】