説明

注文飲食物搬送装置

【課題】チェーンコンベヤや無端ベルトを使用せずに、比較的簡単な構造の設備で安価に且つ小規模店舗でも利用可能であり、飲食物を客の席まで迅速に搬送することができる注文飲食物搬送装置を提供する。
【解決手段】厨房カウンターから客席近傍にかけて水平樋状のレーン部材1が配され、レーン部材1上の両側に長手方向に沿ってガイド兼給電レール15が取り付けられる。自走搬送車2がレーン部材1上を走行し、自走搬送車2はガイド兼給電レール15を通して給電され、且つガイド兼給電レール15によって走行をガイドされる。注文された飲食物は、自走搬送車2上に載置されて厨房カウンターから客席まで搬送される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、回転寿司店などで使用され、客から注文された飲食物を客の席まで搬送する注文飲食物搬送装置に関する。
【背景技術】
【0002】
回転寿司店などにおいて、カウンターに沿って無端のクレセントチェーンコンベヤを配設し、厨房カウンターにて客が注文した飲食物を、クレセントチェーンコンベヤ上に載置し、クレセントチェーンコンベヤの搬送によって、その飲食物を客の席まで搬送する注文飲食物搬送装置が、下記特許文献1などで知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平11−46956号公報
【特許文献2】特開2009−67486号公報
【特許文献3】特開2009−207843号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この種の注文飲食物搬送装置は、通常、循環搬送路を構成するクレセントチェーンコンベヤを、その駆動装置を含め店舗内の客席に沿って無端状に設置することから、設備が大掛かりになって、小規模の店舗では、導入が難しく、設備費も高額となる課題があった。
【0005】
また、クレセントチェーンコンベヤにより構成された循環搬送路は、その上に載置された飲食物を客が取り出さない場合、長時間にわたり循環して搬送することになり、飲食物が乾燥するなどして鮮度が低下する課題があった。
【0006】
そこで、従来、上記特許文献2において、クレセントチェーンコンベヤの上方に、直線状の走行路を別個に形成し、その走行路内に搬送車を無端ベルトにより往復走行させるように配設し、搬送車上にトレーを取り付け、無端ベルトの駆動により移動する搬送車によって、注文を出した客の席まで、飲食物を直線的に搬送するようにした注文飲食物搬送装置が、提案されている。
【0007】
この飲食物搬送装置は、カウンターに沿って走行路を直線状に形成し、その走行路の側部に、搬送用の無端ベルトコンベヤが搬送方向に配設される。そして、その無端ベルトには、間隔をおいて磁石付きのアタッチメントが取り付けられ、走行路の搬送車にも磁石が取り付けられ、その走行路の搬送車を、磁石及びアタッチメントを介して無端ベルトに連結し、無端ベルトの駆動により走行路内の搬送車を往復移動させる構造を採用していた。
【0008】
しかし、この走行路を走行する搬送車と無端ベルトコンベヤを使用した飲食物搬送装置は、直線的に走行して、注文があった客の席まで、迅速に飲食物を搬送することができるものの、搬送装置全体としては、走行路に沿って無端ベルトを取り付ける必要があり、設備が複雑化して大型化する。また、無端ベルトは平面を直線状に配設する必要があり、走行路を平面的に曲げて配することが難しいという課題があった。
【0009】
また、走行路の長さを長く或いは短く変更したい場合、無端ベルトを使用することから、無端ベルトをその長さに合わせたものと交換する必要があり、走行路の長さの変更を容易に行なうことができないという課題があった。
【0010】
さらに、従来、上記特許文献3において、無端状のクレセントチェーンコンベヤに代えて自走搬送車を店舗内に配設し、自走搬送車により店舗内の厨房カウンターから客席まで、飲食物を搬送するようにした装置が提案されている。
【0011】
この自走搬送車を使用して飲食物を客の席まで搬送する装置は、店舗内の床面に自走搬送車の走行路を、客席の横を通すように形成し、その搬送路を通して自走搬送車を走行させるため、客が歩く床面と同じ床面を走行する自走搬送車では、客と自走搬送車との接触事故が発生する虞があり、また、搬送路の面積をかなり広く必要とし、やはり設備が大掛かりになって、小規模の店舗では、導入が難しいという課題があった。
【0012】
本発明は、上述の課題を解決するものであり、チェーンコンベヤや無端ベルトを使用せずに、比較的簡単な構造の設備で安価に且つ小規模店舗でも利用可能であり、飲食物を客の席まで迅速に搬送することができる注文飲食物搬送装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明に係る請求項1の注文飲食物搬送装置は、
店舗内に設置され、客から注文された飲食物を厨房から客の席まで搬送する注文飲食物搬送装置において、
少なくとも厨房カウンターから客席近傍にかけて配設された水平樋状のレーン部材と、
該レーン部材上の両側に長手方向に沿って取り付けられ、後記自走搬送車の走行をガイドすると共に、該自走搬送車に給電を行なうガイド兼給電レールと、
該レーン部材上を走行する少なくとも3個の車輪を有する一方、該ガイド兼給電レールに接触して回転するガイド兼集電ローラを有し、該ガイド兼給電レール及びガイド兼集電ローラを通して給電された電力により該車輪を駆動するモータを設け、飲食物を上に載置して自走する自走搬送車と、
該レーン部材上の側部に間隔をおいて設置され、該自走搬送車の被検出片を検出して検出信号を出力する複数の位置センサと、
該厨房カウンターに設置され、入力操作に応じて少なくとも搬送開始指令信号と目的位置信号を発生する搬送指令入力手段と、
該搬送指令入力手段から送られる指令信号に基づき該ガイド兼給電レールに給電する電力を制御して該自走搬送車の走行を制御する走行制御手段と、
を備え、該走行制御手段は、該搬送指令入力手段からの搬送開始指令信号に基づき、該ガイド兼給電レールに給電を開始し、自走搬送車の走行に応じて該位置センサから送られる検出信号を取り込み、該搬送指令入力手段からの目標位置指令信号に基づき、該自走搬送車が該目標位置に到達し、該目標位置の位置センサから検出信号が出力されたとき、該ガイド兼給電レールへの給電を停止して、該自走搬送車を停止制御するように構成されたことを特徴とする。
【0014】
この発明によれば、クレセントチェーンコンベヤや無端ベルトを使用しないため、設備が簡単となり、小規模の店舗でも、安価な設備費で設置することができる。また、水平樋状のレーン部材内で自走搬送車を走行させて飲食物を搬送するため、床上に無人搬送車を走行させる従来の搬送装置に比べ、設備を小型化することができ、狭い店舗でも安全に使用することができる。
【0015】
また、レーン部材上の両側に配したガイド兼給電レールに、ガイド兼集電ローラを接触・回転させて、自走搬送車の走行をガイドしながら、自走搬送車のモータに給電を行なうため、給電系、走行ガイド、及び搬送車の部品点数を少なくし、その構造を簡単化することができる。
【0016】
また、請求項2の発明は、上記請求項1の注文飲食物搬送装置において、上記自走搬送車に設けられたガイド兼集電ローラが、その車体に対し該車体の幅方向に移動可能に取り付けられる一方、ばね部材のばね力により前記ガイド兼給電レールに押し付けられて転動するように構成されたことを特徴とする。
【0017】
この発明によれば、常に、ガイド兼集電ローラをガイド兼給電レールに押し付けられて転動させるようにして、自走搬送車をレーン部材内で安定走行させることができ、モータへの給電も安定供給することができる。
【0018】
また、請求項3の発明は、上記請求項1の注文飲食物搬送装置において、上記ガイド兼集電ローラが、前記自走搬送車の車体の両側に且つ前後に分かれて2対設けられ、2対の該ガイド兼集電ローラが前記ガイド兼給電レールに接触するように構成されたことを特徴とする。
【0019】
この発明によれば、自走搬送車が2対のガイド兼集電ローラをガイド兼給電レールに接触させて走行するので、自走搬送車をレーン部材内で安定走行させることができ、モータへの給電も安定供給することができる。
【0020】
一方、請求項4の発明は、上記請求項1の注文飲食物搬送装置において、上記走行制御手段が、該搬送指令入力手段からの目標位置指令信号に基づき、該自走搬送車が該目標位置の手前に到達し、該目標位置より1個手前の位置センサから検出信号が出力されたとき、該ガイド兼給電レールへの給電電圧を下げて該自走搬送車を減速制御することを特徴とする。
【0021】
この発明によれば、自走搬送車を目標位置の手前で減速し、上に載置した飲食物を乱すことなく、緩やかに目標位置の客席で停止させることができる。
【0022】
また、請求項5の発明は、上記請求項1の注文飲食物搬送装置において、上記
水平樋状のレーン部材が直線状に形成され、前記自走搬送車は、その車体の長さが車体の幅より長く形成され且つ4個の車輪を有する一方、該レーン部材内を往復走行するように構成されたことを特徴とする。
【0023】
この発明によれば、小規模の店舗であって、比較的狭い箇所にレーン部材を設置することができ、厨房カウンターと客席との間で自走搬送車を往復走行させ、飲食物を客席まで搬送することができる。
【0024】
また、請求項6の発明は、上記請求項1の注文飲食物搬送装置において、上記
走行制御手段が、客席に設けられた注文指令入力手段から、搬送された飲食物を自走搬送車から取り出したことを示す取出信号が送られたとき、前記ガイド兼給電レールに極性を反転した電力を給電して該自走搬送車の該モータを反転させ、該自走搬送車を客席から厨房カウンターの原位置まで復路を後退走行させることを特徴とする。
【0025】
この発明によれば、厨房カウンターと客席との間で自走搬送車を走行させて、飲食物を客席まで搬送し、搬送後の自走搬送車を厨房カウンターまで自動的に戻すことができる。
【0026】
また、請求項7の発明は、上記請求項1の注文飲食物搬送装置において、上記水平樋状のレーン部材が湾曲部を有した無端状の循環搬送路として形成され、前記自走搬送車は複数の小型の車体を前後に連結器を介し連結して構成され、各車体には前輪1個、後輪2個の車輪が設けられ、該自走搬送車は該レーン部材内を一方向に循環走行するように構成されたことを特徴とする。
【0027】
この発明によれば、レーン部材が、湾曲部を持った無端状の循環搬送路として形成された場合でも、自走搬送車をレーン部材内で厨房カウンターから客席間で安定して走行させることができ、小型の店舗から大型の店舗まで適用することができる。
【発明の効果】
【0028】
本発明の注文飲食物搬送装置によれば、チェーンコンベヤや無端ベルトを使用せずに構成することができ、比較的簡単な構造の設備で、安価に且つ小規模店舗でも利用可能となり、安全な自走搬送車により飲食物を客の席まで迅速に搬送することができる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】本発明の第1実施形態を示す注文飲食物搬送装置の平面構成図である。
【図2】同搬送装置の自走搬送車の平面図である。
【図3】同自走搬送車の部分断面付き右側面図である。
【図4】同自走搬送車のガイド兼集電ローラの部分断面付き右側面図である。
【図5】同ガイド兼集電ローラの部分断面付き右側面図である。
【図6】同ガイド兼集電ローラの部分断面付き正面図である。
【図7】注文飲食物搬送装置の制御系のブロック構成図である。
【図8】本発明の第2実施形態を示す注文飲食物搬送装置の平面構成図である。
【図9】同搬送装置の自走搬送車の平面図である。
【図10】同自走搬送車の正面図である。
【図11】同自走搬送車の右側面図である。
【図12】(a)は自走搬送車が湾曲部をカーブ走行する際の平面図、(b)は自走搬送車が直線走行する際の平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1〜図7は第1実施形態の注文飲食物搬送装置を示している。この搬送装置は、概略的には、図1に示す如く、厨房カウンターTCから客席KSにかけて直線状に配設された水平樋状のレーン部材1と、レーン部材1上の両側に長手方向に沿って取り付けられ、自走搬送車2の走行をガイドすると共に、自走搬送車2に給電を行なうガイド兼給電レール15と、レーン部材1上を走行する4個の車輪24を有する一方、ガイド兼給電レール15に接触して回転するガイド兼集電ローラ25を有し、ガイド兼給電レール15及びガイド兼集電ローラ25を通して給電された電力により車輪24を駆動するモータ28を設けた自走搬送車2と、レーン部材1上の側部に間隔をおいて設置され、自走搬送車2の一部を検出して検出信号を出力する複数の位置センサ3と、厨房カウンターTCに設置され、入力操作に応じて搬送開始指令信号、目的位置信号などを発生する搬送指令入力手段としての厨房端末4と、厨房端末4から送られる指令信号に基づきガイド兼給電レール15に給電する電力を制御して自走搬送車2の走行を制御する走行制御手段としての制御部6と、を備えて構成される。
【0031】
制御部6は、図7に示すように、厨房端末4からの搬送開始指令信号に基づき、レーン部材1のガイド兼給電レール15に給電を開始し、自走搬送車2を走行させ、その走行に応じて位置センサ3から送られる検出信号を取り込み、厨房端末4から送られた目標位置指令信号に基づき、自走搬送車2が目標位置に到達し、目標位置の位置センサ3から検出信号が出力されたとき、ガイド兼給電レール15への給電を停止して、自走搬送車2を停止制御するように構成される。
【0032】
図1に示すように、飲食店舗内には、厨房カウンターTC及び客席KSが配置され、その厨房カウンターTCから客席KS近傍にかけて直線状のレーン部材1が複数本配設されている。レーン部材1の高さ位置は、厨房カウンターTC及び客席のテーブルと略同じ位置に略水平に設定され、レーン部材1を走行する自走搬送車2上に飲食物を容易に載置でき、また、客が飲食物をそこから容易に取り出しやすくしている。
【0033】
レーン部材1は図3に示すように、深さの浅い平坦な底面を有した水平樋状に形成され、その内側底部に形成された平坦な走行面11上を、自走搬送車2が走行するようになっている。また、レーン部材1の走行面11上には、図3に示すように、両側にガイド兼給電レール15が長手方向に沿って連続し、且つ相互のレール間隔を同一にするように取り付けられている。両側のガイド兼給電レール15はレーン部材1内を走行する自走搬送車2の走行をガイドする一方、自走搬送車2のモータに給電を行なうようになっており、図3に示すように、ガイド兼給電レール15の内側の摺動面には、絶縁物15bを介して導電部15aが長手方向に連続して設けられている。さらに、図3に示す左右両側のガイド兼給電レール15は、その導電部15aを内側に対向させ、同じ幅間隔をおいて長手方向に連続して配されている。
【0034】
レーン部材1の一方の側壁12は低く、他方の側壁13は高く形成され、その側壁13の内側部に、図3に示すように、複数の位置センサ3がレーン部材1の長手方向に間隔をおいて取り付けられている。位置センサ3としてはフォトカプラ、近接スイッチなど非接触スイッチが使用され、図3に示すように、自走搬送車2の車体21から突出した被検出片21aを検出し、検出信号を出力する。位置センサ3は、レーン部材1内における、厨房カウンターTC内の原位置、各客席の位置、各客席の手前位置などに配置され、自走搬送車2がそれらの位置まで走行したとき、検出信号を制御部6に送るように、各位置センサ3は制御部6に接続されている。レーン部材1における位置センサ3及び被検出片21aを上方から覆うように、カバー部14が取り付けられている。
【0035】
自走搬送車2は、図2,3に示すように、レーン部材1底部の走行面11を走行するように2対つまり4個の車輪24を、車体21の底部に設けて構成され、車体21は両側のガイド兼給電レール15間に接触して走行する大きさ及び形状に形成される。2対の車輪24は、一方の側の1対の車輪24が車軸23に固定されて駆動輪となり、他方の1対の車輪24は従動輪となっている。車輪24はウレタンゴムなどのゴム状弾性体から形成され、静かで振動の少ない走行を可能としている。車軸23は車体21底部の前後一方の側に水平に軸支され、モータ28により駆動ベルト29、プーリを介して回転駆動される。モータ28には、小型の減速機付きのギヤードマイクロモータが使用され、これにより、小型で薄型の車体21であっても、適正な駆動力のモータ28を車体21内に取り付け、走行させることができる。
【0036】
一方、車体21の上面は、飲食物の皿を例えば4個並べて載置可能な大きさの略長方形状に形成され、その上面には合成樹脂製の載置用シート22が滑り止めに取り付けられている。さらに、自走搬送車2の車体21底部の両側で、車体21の4隅には、4個、2対のガイド兼集電ローラ25が、車軸23と直角の鉛直方向の支持軸、つまりレーン部材1の走行面11に対し垂直方向の支持軸により回転自在に軸支される。また、2対のガイド兼集電ローラ25の支持軸は、その車体21に対し車体21の幅方向に移動可能に取り付けられ、さらに、図4〜6に示すように、ばね部材(トーションばね)27が、各ガイド兼集電ローラ25を外側に付勢するように取り付けられ、ばね部材27のばね力により、各ガイド兼集電ローラ25が両側のガイド兼給電レール15に押し付けられて転動するようになっている。
【0037】
すなわち、図4〜6に示すように、ガイド兼集電ローラ25の支持軸は、電気的に絶縁された絶縁支持板26に下向きに固定され、絶縁支持板26は車体21の支持板に対し、長孔とボルトの嵌合により、車体21の幅方向(図3の左右方向)に移動可能に取り付けられる。これにより、2対のガイド兼集電ローラ25は、電気的に絶縁された状態で且つ車体21の幅方向に移動可能に車体21の両側底部に下向きに取り付けられることとなる。
【0038】
図示は省略されているが、2対のガイド兼集電ローラ25の支持軸はリード線によりモータ28に接続され、両側のガイド兼給電レール15を通して給電された電力を、両側2対のガイド兼集電ローラ25を通してモータ28に供給する構造となっている。
【0039】
なお、この実施形態の自走搬送車2は、図2に示すように、4個の皿を載置し、2対の車輪24で走行するように構成されるが、車体21の長さを短くして3個または2個の皿を載置するようにし、或いは5個以上の皿を載置できるように車体を長くすることもでき、さらに、長い車体の場合、車輪は3対、4対とすることもできる。
【0040】
このように、両側のガイド兼給電レール15及び車体21の両側のガイド兼集電ローラ25を通して、モータ28に電力を円滑に供給するために、両側のガイド兼集電ローラ25は、車体21の幅方向、つまり両側レールの幅方向に移動可能とされ、ばね部材27により両側のガイド兼集電ローラ25が、両側のガイド兼給電レール15に、常に押し付けられる。これにより、車体21の両側4隅に配した2対のガイド兼集電ローラ25を通して、走行中の自走搬送車2であっても、その駆動用のモータ28に電力を常時安定して給電するようになっている。
【0041】
また、上記のように、レーン部材1の一方の側部に、位置センサ3が、厨房カウンターの原点位置、各客席位置及びその手前位置などに設置され、自走搬送車2の走行により位置センサ3が非接触で自走搬送車2の一部を検出すると、その検出信号を出力し、制御部6がこの信号を入力すると、自走搬送車2のモータ28を減速した後、停止制御するように動作する。
【0042】
制御部6は、例えばCPU,RAM,プログラムソフトを記憶したROMなどからなる、所謂プログラマブルコントローラから構成され、厨房カウンターTCには厨房端末4が設置され、各客席KSには客席端末5が設置される。厨房端末4及び客席端末5には、板前或いは客が操作入力可能なパネルスイッチ、ディスプレイなどが設けられ、厨房端末4からは、自走搬送車2の目標搬送位置を示すデータが制御部6に送られ、客席端末5からは注文飲食物とその注文数を示すデータが厨房端末4に送られ、客席端末5で飲食物の取出完了の信号が入力されたとき、その取出完了信号を制御部6に送るように構成される。制御部6、厨房端末4、及び各客席端末5は、LANケーブルにより相互に接続されている。
【0043】
図1に示すように、飲食店舗内において、直線状のレーン部材1は、厨房カウンターTCから各客席KSにかけて配置され、直線状の各レーン部材1には、各々1台の自走搬送車2が配置される。制御部6は、各レーン部材1及び各自走搬送車2について配することができるが、1台の制御部6において、複数のレーン部材1及び自走搬送車2の制御を行うように構成することもできる。
【0044】
次に、上記構成の注文飲食物搬送装置の動作を説明すると、客が客席端末5のパネルスイッチ等を操作して飲食物を注文すると、その注文データが客席端末5から厨房端末4に送られ、厨房端末4のディスプレイに注文飲食物とその注文数が表示される。厨房カウンターTCでは、その注文に応じて飲食物が作られ、レーン部材1内の原点位置の自走搬送車2上に飲食物を載置する。そして、厨房端末4に注文客席の番号を入力し、搬送開始を指令する。
【0045】
これにより、厨房端末4から制御部6に、目標位置指令信号と搬送開始信号が送られ、制御部6は、ガイド兼給電レール15に電源を供給する。これにより、ガイド兼給電レール15、ガイド兼集電ローラ25を通して自走搬送車2のモータ28に電力供給が行なわれ、モータ28は正転駆動し、自走搬送車2は注文飲食物を載せて順方向に走行を開始する。
【0046】
自走搬送車2が走行を開始すると、制御部6は、自走搬送車2の走行に応じて位置センサ3から送られる検出信号を取り込み、目標位置(搬送先の客席KS)の1個手前の位置センサ3から検出信号を入力したとき、供給電力の電圧の下降制御を行い、自走搬送車2の速度を下げる。そして、目標位置に自走搬送車が到達し、目標位置の位置センサ3から検出信号が出力されたとき、制御部6はガイド兼給電レール15への給電を停止して、これにより、自走搬送車2が目標とする客席KS位置で停止する。
【0047】
そして、客が自走搬送車2の上から飲食物を取り出して、取出スイッチなどを操作して取出信号が制御部6に送られると、制御部6は、極性を反転させた電力をガイド兼給電レール15に供給し、モータ28を逆回転させる。これにより、モータ28及び車輪24は逆方向に回転し、自走搬送車2はレーン部材1上を厨房カウンターTCの原点位置まで戻る。原点位置まで戻る際の自走搬送車2は空の状態で走行することになるので、必要に応じて、飲食物を載置して搬送する場合より、高速でモータ28を逆転駆動し、素早く原点位置に戻ることができる。
【0048】
このように、クレセントチェーンコンベヤや無端ベルトを使用せずに、レーン部材1上で自走搬送車2を走行させるため、設備が簡単となり、小規模の店舗でも、安価な設備費で設置することができる。
【0049】
また、水平樋状のレーン部材1内で自走搬送車2を走行させて飲食物を搬送するため、床上に無人搬送車を走行させる従来の搬送装置に比べ、設備を小型化することができ、狭い店舗でも安全に使用することができる。
【0050】
また、レーン部材1上の両側に配したガイド兼給電レール15に、ガイド兼集電ローラ25を接触・回転させて、自走搬送車2の走行をガイドしながら、自走搬送車2のモータ28に給電を行なうため、給電系、走行ガイド、及び搬送車の部品点数を少なくし、その構造を簡単化することができる。
【0051】
なお、上記直線状のレーン部材1を有する注文飲食物搬送装置は、クレセントチェーンコンベヤを用いたループ状の循環搬送路を、既に設けている既設の店舗に対し、所謂特急レーンとしてその循環搬送路の上方位置に配置し、ループ状の循環搬送路と共に使用することもできる。
【0052】
図8〜図12は第2実施形態の注文飲食物搬送装置を示している。この搬送装置では、図8に示すように、水平樋状のレーン部材51が湾曲部を有した無端状の循環搬送路として形成され、自走搬送車52は、図9に示すように、複数の小型の車体を連結して構成され、先頭の車体71の後に、3台の車体54,55,56が、連結器57を介して直列に連結される。
【0053】
自走搬送車52の先頭の車体71は、モータ78が搭載されて動力車となり、その後方に連結される車体54,55,56は従動車として牽引される。各車体71、54,55,56は1個の皿を載置する程度の小型に形成され、各車体71、54,55,56には各々同じ位置に前輪1個、後輪2個からなる3個の車輪74が設けられる。各車体71、54,55,56は、3輪の車体とすることにより、車輪を操舵することなく、レーン部材51の湾曲部を容易に走行することができるようにしており、自走搬送車52は循環搬送路のレーン部材51内を一方向に循環走行可能となっている。
【0054】
図8に示すように、飲食店舗内には、厨房カウンターTC及び客席KSが配置され、その厨房カウンターTCから客席KS近傍にかけてループ状(長円状)のレーン部材51が配置され、環状のレーン部材51の内側にも、厨房カウンターTCが配されている。レーン部材51の高さ位置は、厨房カウンターTC及び客席のテーブルと略同じ位置に略水平に設定され、レーン部材51を走行する自走搬送車52上に飲食物を容易に載置でき、また、客が飲食物をそこから容易に取り出しやすくしている。
【0055】
レーン部材51は図11に示すように、深さの浅い平坦な底面を有した水平樋状に形成され、その内側底部に形成された平坦な走行面61上を、自走搬送車52が走行するようになっている。レーン部材51の走行面61上には、図11に示すように、両側にガイド兼給電レール65が長手方向に沿って連続し、且つ相互のレール間隔を同一にするように取り付けられている。両側のガイド兼給電レール65はレーン部材51内を走行する自走搬送車52の走行をガイドする一方、自走搬送車52の先頭の車体71に設けられたモータ78に給電を行なうようになっており、図11に示すように、ガイド兼給電レール65の内側の摺動面には、絶縁物65bを介して導電部65aが長手方向に連続して設けられている。さらに、図11に示す左右両側のガイド兼給電レール65は、その導電部65aを内側に対向させ、同じ幅間隔をおいて長手方向に連続して配されている。
【0056】
レーン部材51の一方の側壁62は低く、他方の側壁63は高く形成され、その側壁63の内側部に、図11に示すように、複数の位置センサ53がレーン部材51の長手方向に間隔をおいて取り付けられている。位置センサ53は、自走搬送車52の車体71から突出した被検出片71aを検出し、検出信号を出力する。ループ状のレーン部材51を自走搬送車52は、図8の反時計方向に走行するが、複数の位置センサ53は、レーン部材51内における、厨房カウンターTC内の原点位置から順に番号を付して、各客席の位置、各客席の手前位置などに配置され、自走搬送車52がそれらの位置まで走行したとき、検出信号を制御部6に送るように、各位置センサ53は制御部6に接続されている。
【0057】
自走搬送車52の先頭(図9の右端)の車体71は、駆動走行する動力車であり、図9、10に示すように、レーン部材51底部の走行面61を走行するように3個の車輪74を、1個の前輪と2個の後輪として、車体71の底部に取り付けている。さらに、車体71の両側底部には、ガイド兼集電ローラ75が取り付けられ、両側のガイド兼集電ローラ75が両側のガイド兼給電レール65に接触・転動して走行し、車体71に搭載したモータ8に電力を供給するようになっている。また、3輪の小型の車体71により、図8に示す循環搬送路の湾曲部を走行可能としている。
【0058】
図9,10に示すように、自走搬送車52の車体71は、前部の1個の車輪74が駆動輪となり、後部の1対の車輪74が従動輪となるが、車輪74はウレタンゴムなどのゴム状弾性体から形成され、静かで振動の少ない走行を可能とする共に、湾曲部の走行を可能としている。従動輪となる後部の1対の車輪74は、各々ブラケットを介して回動自在に車体71の底後部に軸支されている。
【0059】
車体71の前部の車輪74は、水平に軸支された車軸73に取り付けられ、車体71の底部に取り付けたモータ78により、駆動ベルト79、プーリを介して車軸73及び車輪74が回転駆動される。モータ78には、小型の減速機付きのギヤードマイクロモータが使用される。また、車体71の上面は、飲食物の皿を例えば1個のみ載置可能な程度に小型の略円形に形成され、その上面には合成樹脂製の載置用シート72が滑り止めに取り付けられている。
【0060】
自走搬送車52の先頭の車体71及び2番目の車体54における両側底部に、各々1対のガイド兼集電ローラ75が、鉛直方向の支持軸、つまりレーン部材51の走行面61に対し垂直方向の支持軸により回転自在に軸支される。また、先頭の車体71及び2番目の車体54における1対のガイド兼集電ローラ75の支持軸は、その車体71、54に対し車体の幅方向に移動可能に取り付けられ、さらに、ばね部材(トーションばね)が、各ガイド兼集電ローラ75を外側に付勢するように、取り付けられ、ばね部材のばね力により両側のガイド兼給電レール65に押し付けて転動させるようになっている。
【0061】
ガイド兼集電ローラ75の支持軸は、電気的に絶縁された絶縁支持板に下向きに固定され、絶縁支持板は車体71、54の支持板に対し、長孔とボルトの嵌合により、車体71、54の幅方向に移動可能に取り付けられる。これにより、車体71、54に設けた2対のガイド兼集電ローラ75は、電気的に絶縁された状態で且つ車体71、54の幅方向に移動可能に車体71、54の両側底部に下向きに取り付けられる。2対のガイド兼集電ローラ75はリード線を介してモータ78に並列接続される。
【0062】
このように、先頭の車体71と2番目の車体54に、各々1対のガイド兼集電ローラ75を取り付け、各々を並列接続にしてモータ78に接続することにより、湾曲部などの走行中に一方のガイド兼集電ローラ75がガイド兼給電レール65から瞬間的でも外れた場合でも、モータ78に安定して電源供給できるようにしている。
【0063】
なお、この第2実施形態においても、上記と同様の制御部6、厨房端末4、客席端末5が使用され、その構成は上記と同様であり、図7に示すように、ガイド兼給電レール65、位置センサ53が制御部6に接続される。また、レーン部材51には、位置センサ53及び被検出片71aを上方から覆うように、カバー部64が図11のように、その一方の側部に取り付けられている。
【0064】
次に、上記構成の注文飲食物搬送装置の動作を説明すると、客が客席端末5のパネルスイッチ等を操作して飲食物を注文すると、その注文データが客席端末5から厨房端末4に送られ、厨房端末4のディスプレイに注文飲食物とその注文数が表示される。厨房カウンターTCでは、その注文に応じて飲食物が作られ、レーン部材51内の原点位置の自走搬送車52上に飲食物を載置する。そして、厨房端末4に注文客席の番号を入力し、搬送開始を指令する。
【0065】
これにより、厨房端末4から制御部6に、目標位置指令信号と搬送開始信号が送られ、制御部6は、ガイド兼給電レール65に電源供給を開始する。これにより、ガイド兼給電レール65、ガイド兼集電ローラ75を通して自走搬送車52の先頭の車体71のモータ78に電力供給が行なわれ、モータ78は正転駆動し、自走搬送車52は、先頭の車体71が後方の車体54,55,56を牽引する形態で、注文飲食物を載せて、図8に示すように順方向に走行を開始する。この自走搬送車52は、小型の車体71が後方に連結した小型の車体54,55,56を牽引して走行し、また、各車体71、54,55,56が各々3輪で走行するため、図12のように、レーン部材51における湾曲部でも直線部でも、安定してスムーズに走行することができる。
【0066】
そして、制御部6は、自走搬送車52の走行に応じて位置センサ3から送られる検出信号を取り込み、目標位置(搬送先の客席KS)の1個手前の位置センサ3から検出信号を入力したとき、供給電力の電圧の下降制御を行い、自走搬送車52の速度を下げる。そして、目標位置に自走搬送車が到達し、目標位置の位置センサ3から検出信号が出力されたとき、制御部6はガイド兼給電レール65への給電を停止して、これにより、自走搬送車52が目標とする客席KS位置で停止する。
【0067】
そして、客が自走搬送車52の上から飲食物を取り出して、取出スイッチなどを操作して取出信号が制御部6に送られると、制御部6は、再びガイド兼給電レール65に電源を供給し、車体71のモータ78を再度回転駆動させる。これにより、モータ78及び車輪74が回転し、自走搬送車52はレーン部材51上を厨房カウンターTCの原点位置まで順方向に走行して戻ることとなる。原点位置まで戻る際の自走搬送車52は空の状態で走行することになるので、必要に応じて、飲食物を載置して搬送する場合より、高速でモータ78を駆動し、素早く原点位置に戻ることができる。
【0068】
なお、上記実施形態の自走搬送車52では、動力車の車体71が、3台の従動車の車体54,55,56を牽引したが、1台または2台の車体を牽引し、或いは4台以上の車体を牽引して、湾曲部を有する循環搬送路を走行させることもできる。
【0069】
また、自走搬送車に受信機を搭載し、厨房カウンターなどに設置した無線送信機から、搬送開始信号と目標停止位置信号を自走搬送車の受信機に送信し、自走搬送車は、無線送信機から送信され受信機で受信された搬送開始信号、目標停止位置信号に基づき、搬送を開始し目標位置で停止するように制御することもできる。
【符号の説明】
【0070】
1 レーン部材
2 自走搬送車
3 位置センサ
4 厨房端末
5 客席端末
6 制御部
8 モータ
11 走行面
12 側壁
13 側壁
14 カバー部
15 ガイド兼給電レール
15a 導電部
15b 絶縁物
21 車体
21a 被検出片
22 載置用シート
23 車軸
24 車輪
25 ガイド兼集電ローラ
26 絶縁支持板
27 部材
28 モータ
29 駆動ベルト
51 レーン部材
52 自走搬送車
53 位置センサ
54 車体
57 連結器
61 走行面
62 側壁
63 側壁
64 カバー部
65 ガイド兼給電レール
65a 導電部
65b 絶縁物
71 車体
71a 被検出片
72 載置用シート
73 車軸
74 車輪
75 ガイド兼集電ローラ
78 モータ
79 駆動ベルト

【特許請求の範囲】
【請求項1】
店舗内に設置され、客から注文された飲食物を厨房から客の席まで搬送する注文飲食物搬送装置において、
少なくとも厨房カウンターから客席近傍にかけて配設された水平樋状のレーン部材と、
該レーン部材上の両側に長手方向に沿って取り付けられ、後記自走搬送車の走行をガイドすると共に、該自走搬送車に給電を行なうガイド兼給電レールと、
該レーン部材上を走行する少なくとも3個の車輪を有する一方、該ガイド兼給電レールに接触して回転するガイド兼集電ローラを両側に有し、該ガイド兼給電レール及びガイド兼集電ローラを通して給電された電力により該車輪を駆動するモータを設け、飲食物を上に載置して自走する自走搬送車と、
該レーン部材上の側部に間隔をおいて設置され、該自走搬送車の被検出片を検出して検出信号を出力する複数の位置センサと、
該厨房カウンターに設置され、入力操作に応じて少なくとも搬送開始指令信号と目的位置信号を発生する搬送指令入力手段と、
該搬送指令入力手段から送られる指令信号に基づき該ガイド兼給電レールに給電する電力を制御して該自走搬送車の走行を制御する走行制御手段と、
を備え、該走行制御手段は、該搬送指令入力手段からの搬送開始指令信号に基づき、該ガイド兼給電レールに給電を開始し、該自走搬送車の走行に応じて該位置センサから送られる検出信号を取り込み、該搬送指令入力手段からの目標位置指令信号に基づき、該自走搬送車が該目標位置に到達し、該目標位置の位置センサから検出信号が出力されたとき、該ガイド兼給電レールへの給電を停止して、該自走搬送車を停止制御するように構成されたことを特徴とする注文飲食物搬送装置。
【請求項2】
前記自走搬送車に設けられたガイド兼集電ローラは、その車体に対し該車体の幅方向に移動可能に取り付けられる一方、ばね部材のばね力により前記ガイド兼給電レールに押し付けられて転動するように構成されたことを特徴とする請求項1記載の注文飲食物搬送装置。
【請求項3】
前記ガイド兼集電ローラは、前記自走搬送車の車体の両側に且つ前後に分かれて2対設けられ、2対の該ガイド兼集電ローラが前記ガイド兼給電レールに接触するように構成されたことを特徴とする請求項1記載の注文飲食物搬送装置。
【請求項4】
前記走行制御手段は、該搬送指令入力手段からの目標位置指令信号に基づき、該自走搬送車が該目標位置の手前に到達し、該目標位置より1個手前の位置センサから検出信号が出力されたとき、該ガイド兼給電レールへの給電電圧を下げて該自走搬送車を減速制御することを特徴とする請求項1記載の注文飲食物搬送装置。
【請求項5】
前記水平樋状のレーン部材が直線状に形成され、前記自走搬送車は、その車体の長さが車体の幅より長く形成され且つ4個の車輪を有する一方、該レーン部材内を往復走行するように構成されたことを特徴とする請求項1記載の注文飲食物搬送装置。
【請求項6】
前記走行制御手段は、客席に設けられた注文指令入力手段から、搬送された飲食物を自走搬送車から取り出したことを示す取出信号が送られたとき、前記ガイド兼給電レールに極性を反転した電力を給電して該自走搬送車の該モータを反転させ、該自走搬送車を客席から厨房カウンターの原位置まで復路を後退走行させることを特徴とする請求項1記載の注文飲食物搬送装置。
【請求項7】
前記水平樋状のレーン部材が湾曲部を有した無端状の循環搬送路として形成され、前記自走搬送車は複数の小型の車体を前後に連結器を介し連結して構成され、各車体には前輪1個、後輪2個の車輪が設けられ、該自走搬送車は該レーン部材内を一方向に循環走行するように構成されたことを特徴とする請求項1記載の注文飲食物搬送装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2012−5700(P2012−5700A)
【公開日】平成24年1月12日(2012.1.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−145416(P2010−145416)
【出願日】平成22年6月25日(2010.6.25)
【出願人】(510178378)プロスペックホールディングス株式会社 (1)
【Fターム(参考)】