説明

洗浄装置

【課題】汚染された排水を再利用して、清浄なオゾン水で確実に洗浄することのできる洗浄装置を提供する。
【解決手段】洗浄装置100は、足裏にオゾン水の噴流を当てる洗浄槽1と、洗浄槽1に設けられて、洗浄槽1中の汚染されたオゾン水から固形汚染物を分離するフィルター2と、汚染されたオゾン水が流入されて、汚染されたオゾン水中の微生物を殺菌し、殺菌後のオゾン水を洗浄槽1に送り出す殺菌槽3とを備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、オゾン水で洗浄することのできる洗浄装置に関する。
【背景技術】
【0002】
オゾン水は単に殺菌性に優れているのみならず、皮膚細胞を活性化する作用が認められ、医療の多くの分野での利用が広まっている。
このようなオゾン水の製法として、陽イオン交換膜の一方の面に陽極電極を圧接させ、他方の面に陰極電極を圧接してなる触媒電極の電解面に原料水を直接接触させて、水の電気分解によりオゾン水を生成させる直接電解法を利用したものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開平8−134678号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、最近特に足を湯につける足湯が健康に良い効果があることから、室内でも足を浸して洗う足洗機が多数発売されているが、温湯を使用する足洗機は使用時に汚れた足から溶け出した皮膚残渣や水中菌などで汚染され、汚染された排水の処理や、さらに微生物が残存付着して、次に他人が使用した場合に、微生物感染のおそれがある等の多くの問題点があり、普及が妨げられている。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、汚染された排水を再利用して、清浄なオゾン水で確実に洗浄することのできる洗浄装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記課題を解決するため、請求項1の発明は、被洗浄体にオゾン水の噴流を当てる洗浄槽と、
前記洗浄槽に設けられて、洗浄槽中の汚染されたオゾン水から固形汚染物を分離するフィルターと、
汚染されたオゾン水が流入されて、汚染されたオゾン水を殺菌し、殺菌後のオゾン水を前記洗浄槽に送り出す殺菌槽とを備えていることを特徴とする。
【0005】
請求項1の発明によれば、洗浄槽とフィルターと殺菌槽とを備えているので、洗浄槽において被洗浄体がオゾン水の噴流により洗浄された後、汚染されたオゾン水がフィルターで分離され、次いで、殺菌槽において汚染されたオゾン水中の微生物が殺菌されるので、殺菌後の清浄なオゾン水によって再び洗浄槽において洗浄することができる。そのため、微生物感染などを防止でき、常に清浄なオゾン水で確実に洗浄することができ、また、汚染されたオゾン水を無駄にすることなく、循環して利用することができることから、コスト削減にもつながる。
【0006】
請求項2の発明は、請求項1に記載の洗浄装置において、
前記殺菌槽は、陽イオン交換膜の一方の面に陽極電極が設けられ、他方の面に陰極電極が設けられてなる触媒電極を備え、前記陽極電極と前記陰極電極との間に直流電圧を印加することによってオゾン水が生成されることを特徴とする。
【0007】
請求項2の発明によれば、殺菌槽は触媒電極を備えているので、触媒電極によって生成したオゾン水によって、汚染されたオゾン水を殺菌することができ、常に清浄なオゾン水で洗浄することができる。
【0008】
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載の洗浄装置において、
前記殺菌槽に、汚染されたオゾン水を滞留させる流路が設けられていることを特徴とする。
【0009】
請求項3の発明によれば、殺菌槽に汚染されたオゾン水を滞留させる流路が設けられているので、汚染されたオゾン水が流路内を流れている間に、殺菌槽内で確実に殺菌することができる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、汚染されたオゾン水を排水として処理するのではなく、殺菌して循環して再利用することで、常に清浄なオゾン水で洗浄できるとともに、コスト削減を図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
[第一の実施の形態]
図1(a)は、洗浄装置100の概略側断面図、図1(b)は、排気ファン91の拡大側面図である。
図1(a)に示すように、洗浄装置100は、足裏にオゾン水の噴流を当てる洗浄槽1と、洗浄槽1に設けられて洗浄槽1中の汚染されたオゾン水から固形汚染物を分離するフィルター2と、汚染されたオゾン水が流入されて、汚染されたオゾン水中の微生物をオゾン水によって殺菌し、殺菌後のオゾン水を洗浄槽1へと送る殺菌槽3とを備えている。
洗浄槽1は、足を浸すことができるように上部が開口した水槽であって、洗浄槽1の背面に殺菌槽3が設けられている。洗浄槽1の背面側の壁面1aには、殺菌槽3に接続される噴射ノズル11が設けられている。噴射ノズル11は正面側に延出し、多数の噴射口12,12,…が形成されており、噴射口12,12,…から洗浄槽1内に浸された足に向けてオゾン水が噴射されるようになっている。また、洗浄槽1の背面側の壁面1aに、洗浄後の汚染水を吸引する吸引ポンプ13が設けられ、吸引ポンプ13に配管14を介してフィルター2が取り付けられている。フィルター2は、吸引された洗浄後の汚染水から固形汚染物を分離し、分離後のオゾン水を殺菌槽3に送る配管15に接続されている。
【0012】
殺菌槽3は、上面3cに使用者が座って足裏を洗浄できるようになっており、正面(洗浄槽1)側の上端部壁面3aに汚染水が流入する流入口31が形成され、この流入口31に配管15が接続されている。そして、殺菌槽3内には、上から下に向けてオゾン水が流れる流路32が形成されている。殺菌槽3の内側の壁面3a,3bには対向する壁面3a,3bに向けて突出する流路板33,33,…が上下に交互となるように取り付けられている。これによって殺菌槽3内に汚染されたオゾン水を滞留させる流路32が蛇行して形成されている。また、このような流路32の上流側には、オゾン水を生成する触媒電極4が設けられている。
【0013】
図2は、触媒電極4の側断面図である。
触媒電極4は、陽イオン交換膜41の一方の面に陽極電極42を密着させ、他方の面に陰極電極43を密着させてなるもので、それぞれ平板状に形成され、これらを密着させた後、絶縁性の接合部材(図示しない)により接合されることによって触媒電極4とされている。そして、触媒電極4は、陽極電極42面が上側を向き、陰極電極43面が下側を向くように流路板33上に設置されている。
陽極電極42と陰極電極43との間には、電源装置(図示しない)のプラス端子441及びマイナス端子442が導線を介してそれぞれ電気的に接続されて、電源装置の駆動により所定の電圧が印加されるようになっている。印加する直流電圧は、例えば9〜15ボルト(V)が好ましい。
【0014】
陽イオン交換膜41としては、従来公知のものを使用することができ、発生するオゾンに耐久性の強いフッ素系陽イオン交換膜を使用することができ、例えば厚さ100〜250ミクロンが好ましい。
【0015】
陽極電極42は、陽イオン交換膜41を全面的に覆い隠すように密着されるものではなく、多数の通孔を設けて、陽イオン交換膜41に接触部と非接触部とを有して重ねられている。すなわち、陽極電極42は網状、グレーチング状又はパンチングメタル状とすることが好ましい。なお、図2では陽極電極42が網状の場合を示している。具体的に、グレーチング状とは線材を溶接した格子状で、パンチングメタル状とは金属板に多数の通孔を形成した多孔板状である。また、グレーチング状の陽極電極を複数枚重ねても良い。
【0016】
陽極電極42としては、オゾン発生触媒機能を有した金属を使用し、この金属としては二酸化鉛が最も広く知られている。しかし、この二酸化鉛は加工が難しく、微小な通孔が不規則に存在するポーラス体を使用しているが、二酸化鉛のポーラス体は脆弱で耐久性に劣り、さらにはオゾン水中に鉛が溶出する可能性もあることから、純粋なオゾン水を得るため、白金又は白金被覆金属の電極を使用することが好ましく、特に、本発明ではチタンに白金を被覆した金属を使用することが好ましい。
そして、陽極電極42は平面状の金属をグレーチング状に加工することが望ましい。また、被覆処理としては、例えばメッキや熱着等により行うことができる。
【0017】
このようにグレーチング状の陽極電極42とすることによって、陽極電極42を構成する部材の交点部位が尖って外面に突出し、水流と接触して渦流を生じ、陽極電極42で発生したオゾンの微泡を巻き込んで溶解を早めることができる。
【0018】
一方、陰極電極43は、銀又は薄い銀製金網、グレーチング等の表面に塩化銀被覆を施したものを使用することが好ましく、また、銀製金網の表面にさらにチタン製のグレーチング状の電極を重ねても良い。特に、陰極電極43は陽極電極42よりも目の粗さが粗くなるように形成されていることが好ましい。
【0019】
殺菌槽3の正面側の下端部壁面3aに、生成されたオゾン水が流出する流出口34が形成されて、流出口34に噴射ノズル11に通じる配管16が設けられている。
また、図1(b)に示すように、殺菌槽3の外側の側壁面で、洗浄槽1の水面(フィルタ2の)近傍には、オゾン含有空気を排気するための排気ファン91が取り付けられている。排気ファン91は、排気口93を介して排気されたオゾン含有空気を外部に排気させるとともにオゾン含有空気をオゾン分解触媒で分解する。オゾン分解触媒としては、例えば、活性炭ハニカム92等が挙げられ、排気ファン91に設けられている。そして、活性炭ハニカム92にオゾン含有空気を通すことによってオゾン含有空気からオゾンが分解される。
【0020】
次に、上述の構成からなる洗浄装置100による洗浄方法について説明する。
流出口34から洗浄槽1内に流出されたオゾン水は、配管16を介して噴射ノズル11の多数の噴射口12,12,…から足裏に噴射されて洗浄槽1内に充満する。洗浄後の汚染されたオゾン水は、吸引ポンプ13により吸引されて、固形懸濁微粒子はフィルター2によりろ過されて、ろ過後のオゾン水が配管15を介して流入口31から殺菌槽3内に流入される。そして、触媒電極4の陽極電極42面に接触し、このとき同時に電源装置の駆動により陽極電極42と陰極電極43との間に所定の直流電圧が印加され、通電によって汚染されたオゾン水が電気分解されて陽極電極42側にはオゾン気泡が発生し、陰極電極43側には水素気泡が発生する。
【0021】
ここで、陽極電極42側ではわずかな陽極電極42の凹凸によって流れの方向が複雑に変わり渦流となる。そのため、陽極電極42側では、発生したオゾン気泡をいち早く水中に取り込んで溶解させることによってオゾン水を生成し、陽極電極42と陽イオン交換膜41との間(正確には陽極電極42と陰極電極43との間)に電流が多く流れる状態を確保することになる。そして、このようにして新たにオゾン水が生成されることで、汚染されたオゾン水は新たなオゾン水によって殺菌され、流路32を通過しながら下方の流出口34へと到達する。その後、同様にして流出口34から洗浄槽1内へと流出し、噴射ノズル11からオゾン水が噴射されて、再び殺菌槽3へと戻る。このようにしてオゾン水は殺菌槽3と洗浄槽1とを循環する。
なお、洗浄槽1で発生したオゾンガス含有空気は、排気口93から排気された排気ファン91の活性炭ハニカム92を通過することでオゾンが分解され排気される。
【0022】
なお、殺菌槽3内には予め生成したオゾン水を入れておいても良いし、殺菌槽3内に原料水(例えば、水)を入れておいて触媒電極4によって、ある程度、オゾン水を生成させた後、生成したオゾン水を洗浄用として使用するようにしても構わない。この場合、殺菌槽3に原料水を供給するための供給管(図示しない)を設けておき、供給管は触媒電極4に接触するように設置することが好ましい。
【0023】
以上のように、洗浄装置100は洗浄槽1とフィルター2と殺菌槽3とを備えているので、洗浄槽1において足裏がオゾン水の噴流により洗浄された後、汚染されたオゾン水がフィルター2で分離され、次いで、殺菌槽3において触媒電極4によって生成したオゾン水で汚染されたオゾン水が殺菌されるので、殺菌後の清浄なオゾン水によって再び洗浄槽1において洗浄することができる。そのため、微生物感染などを防止でき、常に清浄なオゾン水で確実に洗浄することができ、また、汚染されたオゾン水を無駄にすることなく、循環して利用することができることから、コスト削減にもつながる。
また、殺菌槽3に、汚染されたオゾン水を滞留させる流路32が設けられているので、汚染されたオゾン水が流路32内を流れている間に、殺菌槽3内で確実に殺菌することができる。
【0024】
[第二の実施の形態]
図3は、洗浄装置100Aの概略側断面図、図4(a)は、触媒電極5Aの外観斜視図、(b)は、触媒電極5Aの切断線IV-IVに沿って切断した際の矢視断面図である。
本実施の形態は、上記第一の実施の形態と異なり、殺菌槽3Aの上流側の流路32Aと、下流側の流路32Aとにそれぞれ触媒電極4A,5Aが設けられている。
上流側の流路32Aには、上記第一の実施の形態の触媒電極4と同様の平板状の触媒電極4Aが配置され、下流側の流路32Aには円筒状の触媒電極5Aが配置されている。
円筒状の触媒電極5Aは、円筒状の陰極電極53Aの表面に陽イオン交換膜51Aが巻き付けられて、陽イオン交換膜51Aの表面にさらに円筒状の陽極電極52Aが巻き付けられてなるものである。陽極電極52Aと陰極電極53Aとの間には、電源装置(図示しない)のプラス端子541A及びマイナス端子542Aが導線を介してそれぞれ電気的に接続されて、電源装置の駆動により所定の電圧が印加されるようになっている。
陽イオン交換膜51A、陽極電極52A及び陰極電極53Aの材料は上述した陽イオン交換膜41、陽極電極42及び陰極電極43と同様のため、その説明を省略する。
そして、円筒状の触媒電極5Aは軸方向を流路方向(殺菌槽4Aの背面側から正面側)に向けて配置されている。また、円筒状の触媒電極5Aの背面側の端部には圧送ポンプ6Aが設けられており、流路32Aの上流側から流れてきたオゾン水を円筒状の触媒電極5Aの陽極電極52A面に吹き付けて連続接触させるようになっている。
【0025】
このように殺菌槽3A内の上流側の流路32A及び下流側の流路32Aにそれぞれ触媒電極4A,5Aを設けることによって、オゾン水の生成効率を上げることができ、汚染されたオゾン水の殺菌を確実に行うことができる。
なお、その他の洗浄槽1A、噴射ノズル11A等は、上記第一の実施の形態と同様のため、同様の構成部分には同様の数字に英字Aを付してその説明を省略する。
【0026】
[第三の実施の形態]
図5は、洗浄装置100Bの概略側断面図である。
本実施の形態では、第一及び第二の実施の形態と異なり、足裏への噴射ノズル11,11Aを円筒状の噴射部7Bとしたものである。
具体的には、殺菌槽3Bの流出口34Bに洗浄槽1B内に延在する配管16Bが接続されて、配管16Bの先端部に噴射部7Bが接続されている。噴射部7Bは、内部に中空部71Bを有する円筒状をなしており、洗浄槽1Bの底面に取り付けられた基板8Bの上に正面側と背面側との間で回転自在である。配管16Bは中空部71B内に接続されており、中空部71B内にオゾン水が送られる。噴射部7Bの表面には中空部71Bに連通する貫通穴72B,72B,…が複数形成されており、この貫通穴72B,72B,…からオゾン水が噴射されるようになっている。したがって、足裏によって正面側と背面側とに噴射部7Bを回転させることにより、竹踏み健康法と同様に連続的な刺激が足裏に与えられるとともに、オゾン水の噴射によって洗浄を行うことができる。その結果、長時間の使用者にも快い刺激を与えながら、オゾン水の皮膚への浸透を図ることができる。
また、その他の洗浄槽1B、殺菌槽3B、触媒電極4B等は、上記第一の実施の形態と同様のため、同様の構成部分には同様の数字に英字Bを付してその説明を省略する。
【0027】
なお、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、第一の実施の形態において使用した触媒電極は平板状の触媒電極4としたが、第二の実施の形態の下流側の流路32Aに配置した円筒状の触媒電極5Aを使用しても良い。また、第二の実施の形態においては、上流側の流路32Aに平板状の触媒電極4Aを配置し、下流側の流路32Aに円筒状の触媒電極5Aを配置したが、これらを逆に、上流側の流路32Aに円筒状の触媒電極5Aを配置し、下流側の流路32Aに平板状の触媒電極4Aを配置しても構わない。また、上流側及び下流側のいずれの流路32Aにも平板状の触媒電極4Aあるいは円筒状の触媒電極5Aを配置しても良い。
さらに、第二の実施の形態における円筒状の触媒電極5Aは、内側から順に陰極電極53A、陽イオン交換膜51A、陽極電極52Aを巻き付ける構成としたが、例えば内側から順に、陽極電極、陽イオン交換膜、陰極電極を巻き付ける構成としても構わない。
また、上記実施の形態では、足を洗浄する場合に適用したが、足以外に手などを洗浄するように使用しても構わない。
【0028】
次に、本発明の第二の実施の形態の洗浄装置100Aによる効果について、実施例を挙げて説明する。
[実施例]
足裏に噴射するオゾン水量を毎分2Lとし、洗浄槽を約8Lとし、オゾン水供給時の濃度を3ppmとすると、通常の足洗で排水は約1ppmに減衰する。殺菌槽の流入口の上流側に設置された触媒電極に汚染されたオゾン水が流れ込むと、約2.5ppmに復活し、20Lの容積の殺菌槽に約10分滞留した後のオゾン水は2ppmに減衰していたが、微生物は完全に死滅しており、さらに、下流側の触媒電極で3ppmに濃度が上昇し、完全に微生物のいない清浄なオゾン水を循環して使用できることが認められる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】(a)は、第一の実施の形態の洗浄装置100の概略側断面図、(b)は、排気ファン91の拡大側面図である。
【図2】触媒電極4の側断面図である。
【図3】第二の実施の形態の洗浄装置100Aの概略側断面図である。
【図4】(a)は、触媒電極5Aの外観斜視図、(b)は、触媒電極5Aの切断線IV-IVに沿って切断した際の矢視断面図である。
【図5】第三の実施の形態の洗浄装置100Bの概略側断面図である。
【符号の説明】
【0030】
1,1A,1B 洗浄槽
2,2A,2B フィルター
3,3A,3B 殺菌槽
4,4A,4B,5A 触媒電極
32,32A,32B 流路
41,51A 陽イオン交換膜
42,52A 陽極電極
43,53A 陰極電極
100,100A,100B 洗浄装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被洗浄体にオゾン水の噴流を当てる洗浄槽と、
前記洗浄槽に設けられて、洗浄槽中の汚染されたオゾン水から固形汚染物を分離するフィルターと、
汚染されたオゾン水が流入されて、汚染されたオゾン水を殺菌し、殺菌後のオゾン水を前記洗浄槽に送り出す殺菌槽とを備えていることを特徴とする洗浄装置。
【請求項2】
前記殺菌槽は、陽イオン交換膜の一方の面に陽極電極が設けられ、他方の面に陰極電極が設けられてなる触媒電極を備え、前記陽極電極と前記陰極電極との間に直流電圧を印加することによってオゾン水が生成されることを特徴とする請求項1に記載の洗浄装置。
【請求項3】
前記殺菌槽に、汚染されたオゾン水を滞留させる流路が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の洗浄装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2008−104797(P2008−104797A)
【公開日】平成20年5月8日(2008.5.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−292670(P2006−292670)
【出願日】平成18年10月27日(2006.10.27)
【出願人】(000226150)日科ミクロン株式会社 (29)
【Fターム(参考)】