説明

洗濯乾燥機

【課題】防塵フィルターを洗濯乾燥機の運転状態にかかわらず、いつでもまた、必要な時のみ効率よく清掃することができる洗濯乾燥機を提供する。
【解決手段】洗濯物5を収納する内槽6と、前記内槽6を回転自在に収納する外槽4と、前記内槽6を回転駆動する第1の駆動源7と、乾燥運転時に前記洗濯物5から発生する糸くず等を捕獲する防塵フィルター9と、前記防塵フィルター9に摺接して、捕獲された前記糸くず等を除去する除塵体17を有し、前記除塵体17を、前記第1の駆動源7と異なる第2の駆動源18で駆動するようにしたもので、内槽6の動作に関係なく、除塵体17を、乾燥運転直後など最も除塵に適切なタイミングで、しかも除塵に最も適した速度で防塵フィルター9に摺接させることができるので、耐久性に優れ、しかも糸くず等を確実に除去することが出来、乾燥効率の良い洗濯乾燥機を提供することが出来る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、洗濯乾燥機に関するもので、特に、乾燥運転時に衣類から発生する糸くずなどを捕獲する防塵フィルターを備えた洗濯乾燥機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来のこの種の洗濯乾燥機は、衣類を収納すると共に駆動手段で回転駆動される内槽と、前記内槽を回転自在に収納する外槽と、前記内槽の一側と他側を連通し内部に、送風機と、除湿手段と空気を加熱するヒータを有する乾燥風循環経路を備え、乾燥運転時に、送風機により、ヒーターで加熱され生成された温風を内槽内に吹き出し、衣類から水分を蒸発させ、水分を含んだ空気を除湿手段に送り、そこで除湿した後、ヒーターに送り、再び内槽内に送り込むようにして、乾燥風を循環させながら、衣類の乾燥を行なうようになっている。
【0003】
上記乾燥運転時に衣類から糸くずや埃が発生するが、これらが、除湿手段やヒーターに付着すると、除湿能力や空気の加熱能力が著しく低下するので、これを防止するために、送風機の上流側に、糸くずや埃を捕獲するための防塵フィルターが設けられている。この防塵フィルターに糸くずや埃が堆積してくると、乾燥効率が著しく低下してくるので、防塵フィルターを定期的に清掃する必要があるが、従来は、この防塵フィルターを着脱自在にして、使用者が、定期的に防塵フィルターを取り外して、掃除をするようにしていた(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
しかしながら、このような方法だと、使用者が、一々防塵フィルターを取り外して掃除しなければならず、非常に面倒で、また、不衛生であった。
【0005】
そこで、上記問題を解決し、防塵フィルターを自動的に清掃できるようにするために、防塵フイルターを、外槽内の洗濯水の水面より下方に位置させ、洗濯運転時の洗濯水の流れで、乾燥運転時に防塵フィルターで捕獲された糸くずや埃を洗い落とすようにしたり、乾燥運転時の空気の流れ方向と逆の方から、防塵フイルターに、循環する洗濯水や、洗濯やすすぎ運転時に給水される水を通して、糸くずや埃を洗い流すようにしたものがある(例えば、特許文献2参照)。
【0006】
また、同じく、防塵フイルターを、外槽内の洗濯水の水面より下方に位置させ、内槽の背面に、通常バネの付勢力で内槽の背面側に倒れており、洗濯運転時に、洗濯水の抵抗でバネの付勢力に抗して起き上がり防塵フイルターに摺接するブラシ体を設け、洗濯運転やすすぎ運転時の内槽の回転に伴い、防塵フイルターに付着した糸くずや埃を、ブラシ体で掻き取るようにした洗濯乾燥機も提案されている(例えば、非特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2001−300192号公報
【特許文献2】特開平8−243292号公報
【非特許文献1】シャープ株式会社製洗濯乾燥機ES−HG91F
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上記特許文献2に開示された洗濯乾燥機の構成は、防塵フイルターに付着した糸くずや埃を、給水や洗濯水で洗い流そうとするもので、これでは、防塵フィルターの目に絡みついた糸くずなどを確実に取り除くことはできないという課題があった。
【0008】
また、上記非特許文献1の洗濯乾燥機の構成では、ブラシ体で防塵フィルターに付着した糸くずや埃を掻き取るようにしているので、糸くずや埃の除去性能は向上するが、外槽に洗濯水やすすぎ水を入れた状態で内槽を回転駆動するとき、すなわち洗濯やすすぎ運転の時だけしか、防塵フィルターの清掃ができず、乾燥運転時や乾燥運転直後などもっとも糸くずや埃の除去が容易なときに、防塵フィルターが清掃されず、特に、次の洗濯運転まで間があると、防塵フィルターに、糸くずや埃が絡みついたまま硬くなって残り、洗濯運転時にブラシ体が防塵フィルターに摺接しても、糸くずや埃が取りきれないという課題があった。
【0009】
また、ブラシ体を最初から起こしたままにしておけば、外槽内に洗濯水の有る無しにかかわらず内槽が回転するときは、いつでも、防塵フイルターの清掃を行なうことができるが、内槽が脱水運転時に高速で回転すると、ブラシ体或いは/及び防塵フイルターが異常磨耗するので、ブラシ体を最初から起こしたままにしておくことは、採用できない。
【0010】
また、洗濯運転時の内槽の回転速度は、洗浄性能等を考慮して決定されたものであって、ブラシ体の清掃性能を考慮したものではない。すなわち、内槽の回転速度と同じ速度でブラシ体を防塵フイルター上で移動させても、必ずしも、最良の掃除性能を発揮できるものではない。
【0011】
また、洗濯やすすぎ運転時に、ブラシ体が防塵フイルターに常に摺接するので、ブラシ体や、防塵フイルターの磨耗が早いという課題もあった。
【0012】
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、防塵フィルターを、洗濯乾燥機の運転状態にかかわらず、いつでもまた、必要な時のみ、効率よくしかも確実に清掃することができる洗濯乾燥機を提供する事を目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0013】
前記従来の課題を解決するために、本発明の洗濯乾燥機は、洗濯物を収納する内槽と、前記内槽を回転自在に収納する外槽と、前記内槽を回転駆動する第1の駆動源と、乾燥運転時に前記洗濯物から発生する糸くず等を捕獲する防塵フィルターと、前記防塵フィルターに摺接して、捕獲された前記糸くず等を除去する除塵体を有し、前記除塵体を、前記第1の駆動源と異なる第2の駆動源で駆動するようにしたもので、内槽の動作に関係なく、除塵体を、乾燥運転直後など最も除塵に適切なタイミングで、しかも除塵に最も適した速度で防塵フィルターに摺接させることができるので、耐久性に優れ、しかも糸くず等を確実に除去することが出来、乾燥効率の良い洗濯乾燥機を提供することが出来る。
【発明の効果】
【0014】
本発明の洗濯乾燥機は、防塵フィルターを、洗濯乾燥機の運転状態にかかわらず、いつでもまた、必要な時のみ効率よく、また確実に清掃することができるものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
第1の発明は、洗濯物を収納する内槽と、前記内槽を回転自在に収納する外槽と、前記内槽を回転駆動する第1の駆動源と、乾燥運転時に前記洗濯物から発生する糸くず等を捕獲する防塵フィルターと、前記防塵フィルターに摺接して、捕獲された前記糸くず等を除去する除塵体を有し、前記除塵体を、前記第1の駆動源と異なる第2の駆動源で駆動するようにしたもので、内槽の動作に関係なく、除塵体を、乾燥運転直後など最も除塵に適切なタイミングで、しかも除塵に最も適した速度で防塵フィルターに摺接させることができるので、耐久性に優れ、しかも糸くず等を確実に除去することが出来、乾燥効率の良い洗濯乾燥機を提供することが出来る。
【0016】
第2の発明は、特に、第1の発明の外槽の内壁に防塵フィルター及び除塵体を配したもので、防塵フィルターの取り付け面積が広く確保できるので、その分濾過面積が広くなり、圧損も低下するので、乾燥効率が向上する。
【0017】
第3の発明は、特に、第1又は第2の発明の第2の駆動源として、モーターを使用するもので、除塵体を確実に駆動できるので、糸くず等を確実に除去することが出来る。
【0018】
第4の発明は、特に、第1〜3のいずれか一つの発明の防塵フィルターと、除塵体と、第2の駆動源をユニット化したもので、防塵フィルター、除塵体、第2の駆動源の洗濯乾燥機本体への取り付けや交換が容易になると共に、機能上関連する部品がユニット化されているので、メンテナンスや故障診断が容易になる。
【0019】
第5の発明は、特に、第1〜4のいずれか一つの発明の洗濯乾燥機において、乾燥運転終了後所定時間内に、除塵体を駆動するようにしたもので、乾燥運転終了後所定時間内は、防塵フィルターで捕獲された糸くず等は、まだ新しいので、除塵体で容易に、且つ確実に除去することが出来、糸くず等が防塵フィルターの目に付着したまま残ることが無い。
【0020】
第6の発明は、特に、第1〜5いずれか一つの発明の除塵体に付着した糸くず等を除去するくしを設けたもので、除塵体を常にきれいな状態に維持できるので、防塵フィルターに付着した糸くず等を確実に除去することができる。
【0021】
以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら説明する。なお、本実施例によって本発明が限定されるものではない。
【0022】
(実施例1)
図1は、本発明の第1実施例における洗濯乾燥機の断面図、図2は、図1のA−A断面図、図3は、同洗濯乾燥機の外槽の防塵フィルター取り付け部の斜視図である。
【0023】
図1〜3において、本実施例における洗濯乾燥機1は、前面に洗濯物5を投入するための第1の投入口2aを有する外箱2と、外箱2内に一対のダンパー3で弾性支持されると共に前部に開口4cを有する有底円筒形状の外槽4と、外槽4内に回転自在に設けられ、前部に洗濯物5を投入するための第2の投入口6aを有すると共に、洗濯物5を収容する有底円筒形状の内槽6と、外槽4の後壁4aに取り付けられ、モータなどからなり内槽6を回転駆動する第1の駆動源7と、投入口2aを開閉する扉8と、外槽4の後壁4aの下部で洗濯運転時に洗濯液に浸かる領域に設けられた吸入口4bと、吸入口4bに設けられ、乾燥運転時に洗濯物5から発生する糸くずや埃を捕獲する防塵フィルター9と、防塵フィルター9の背後に形成され回転自在のファン10を収納するファン室13と、モータなどからなりファン10を回転駆動する第3の駆動源14と、一端に、内槽6の第2の投入口6aに対向する吹き出し口16aを有し、他端がファン室13に連通する通風路16と、防塵フィルター9に摺接して、防塵フィルター9で捕獲されたる糸くずや埃を除去する除塵体17と、除塵体17を駆動する第2の駆動源18と、通風路16に配されファン室13から送り出される空気を加熱する加熱手段19と、外槽4の内壁と内槽6の外壁との間で、洗濯運転時に洗濯液に浸かる領域に配され外槽6内の空気を除湿する除湿用熱交換器20と、内槽6の外壁と除湿用熱交換器20との間に配されファン10が回転したときに外槽4内の空気を除湿用熱交換器20に沿って、外槽4の後壁4aに設けた吸入口4bに導くためのガイド壁21と、外槽4の下部に接続され、外槽4内の水や洗濯液等を外部に排水するための排水ダクト24を備えている。
【0024】
排水ダクト24の途中には、排水弁25が接続されている。
【0025】
除塵体17は、防塵フィルター9に摺接して、防塵フィルター9で捕獲された糸くずや埃を掻き取るブラシ体17bと、ブラシ体17bを保持すると共に一端が第2の駆動源18の回転軸18aに取り付けられた基材17aから構成されている。
【0026】
内槽6の回転中心軸は、水平方向に対して5°〜30°の角度で、後部が下になるように傾斜しており、内槽6の第2の投入口6aは、外槽4の開口4cと対向して設けられている。内槽6の周壁には多数の孔26が設けられ,空気や、液体が内槽6の内外間で自由に移動できるようになっている。内槽6の内壁には、内槽6が回転したときに、洗濯物5を持ち上げ、落下させるためのバッフル32が、周方向に120°間隔で3ヶ所に、内槽6の中心方向に向かって突出して設けられている。
【0027】
外箱2の上部には、開閉自在の蓋(図示せず)を有し洗剤などを収納する洗剤容器27と、上端が水道管(図示せず)に接続され、他端が洗剤容器27に接続されると共に、途中に給水弁28を有する給水管29が設けられている。30は、洗剤容器27と外槽4を連通する接続管で、この接続管を通して、洗剤と共に水道水を外槽4内に供給するようになっている。
【0028】
外箱2の前面上部に、本実施例における洗濯乾燥機1の運転を操作するための操作パネル31が設けられ、その裏側に、洗濯乾燥機1の動作を制御する制御回路33が設けられている。
【0029】
外箱2の第1の投入口2aの開口縁と、外槽4の開口4cの開口縁は、ゴムや軟質樹脂等の弾性体から成るドアパッキン34で連結され、扉8を閉じたときには、外槽4内の液体が外槽4外に漏れるのを防止している。
【0030】
以上のように構成された本実施例における洗濯乾燥機の動作、作用は、以下の通りである。
【0031】
扉8を開けて洗濯物5を内槽6に投入し、蓋を開けて洗剤容器27に所定量の洗剤を投入し、操作パネル31を操作して、所定の洗濯コースを選択し、運転開始スイッチ(図示せず)を押すと、制御回路33が、給水弁28を開き、水道水が給水管29を通って、洗剤容器27に供給され、そこで洗剤と混合しながら、接続管30を通って外槽4内に供給される。外槽4内の洗濯水(水道水と洗剤が混合したもの)が、所定の高さに達すると図示しない液位センサーがそれを検知し、その検知信号が、制御回路33に送られ、給水弁28が閉じられ、同時に第1の駆動源7に通電されて内槽6が回転し、洗濯物5がバッフル32で持ち上げられ、落下する動作を繰り返しながら洗濯運転が行なわれる。
【0032】
洗濯運転が終了すると、制御回路33が、開閉弁25を開き、外槽4内の汚れた洗濯水を、排水ダクト24を通して、外部に排出する。
【0033】
洗濯水の排水が完了すると、開閉弁25を閉じ、給水弁28を再び開いて水道水を外槽4に供給し、液位が所定の高さに達すると、給水弁28が閉じられ、第1の駆動源7の駆動により内槽6が回転し、すすぎ運転が行なわれる。すすぎ運転が終了すると、開閉弁25が開けられて、すすぎ水が外部に排出され、その後、開閉弁25を開けた状態で、内槽6を高速回転させて脱水運転が行なわれる。すすぎ、脱水運転は、予め定められた運転シーケンスにより、もう1回若しくは2回繰り返される。
【0034】
次に、乾燥運転について、説明する。
【0035】
洗濯、すすぎ、脱水の各運転が終了すると、乾燥運転に移り、制御回路33の動作により、第1の駆動源7、加熱手段19、第3の駆動源14に通電される。第3の駆動源14への通電により、ファン10が回転し、外槽4内の湿った空気がガイド壁21により、除湿用熱交換器20に沿って吸引され、そこで、除湿され、乾いた空気が、防塵フィルター9を通ってファン室13に入る。
【0036】
ファン室13に流入した空気は、通風路16に至りそこで、加熱手段19で加熱され、温風となって、通風路16の出口、すなわち吹き出し口16aより、内槽6内に向かって吹き出される。そして、温風が、内槽6の回転によって、持ち上げられ、落下する洗濯物5に吹き付けられることにより、洗濯物5の水分が蒸発する。蒸発した水分は、空気と共に、内槽6の周壁に設けた孔26を通って、再び、除湿用熱交換器20に沿って吸引され、そこで、除湿される。この動作が繰り返さされることにより、洗濯物5が次第に乾燥していく。この乾燥運転が所定時間続いた後、乾燥運転が終了し、全ての運転が終了する。
【0037】
なお、乾燥運転の後半で、加熱手段19への通電を停止し、徐々に洗濯物5の温度を下げるようにすれば、乾燥後の洗濯物5の取り扱いを容易にすることもできる。
【0038】
ところで、衣類などの洗濯物5の乾燥時には、糸くずや埃が発生するが、本実施例では、ファン10の上流側に設けた防塵フィルター9で糸くずや埃を捕獲するので、それらが、加熱手段19や除湿用熱交換器20に付着して加熱効率や、除湿効率を低下させることが無い。
【0039】
糸くずや埃が防塵フィルター9に堆積してくると、空気の流れが悪くなり乾燥効率が著しく低下するが、本実施例では、操作パネル31に設けた除塵スイッチ(図示せず)を操作することにより、第2の駆動源18に通電して、除塵体17を駆動し、防塵フィルター9に堆積した糸くずや埃を容易に除去できるので、乾燥効率を低下させることが無い。
【0040】
本実施例では、図3に示すように、第2の駆動源18に通電すると、除塵体17は、矢印で示すように左右に移動し、この間に除塵体17のブラシ体17bが、防塵フィルター9の表面に摺接して、糸くずや埃が掻き取られ、掻き取られた糸くずや埃が外槽4の底部に落下するようになっている。落下した糸くずや埃は、次の洗濯運転や、すすぎ運転時の排水時に洗濯水あるいはすすぎ水と共に外部に排出される。
【0041】
特に、乾燥運転直後は、防塵フィルター9で捕獲された糸くず等は、まだ新しいので、例えば、乾燥直後或いは、乾燥運転後所定時間内、例えば10分以内に除塵体17を第2の駆動源18で駆動させるようにすれば、糸くずや埃を容易に、且つ確実に除去することが出来、糸くずや埃が防塵フィルター9の目に付着したまま残ることが無い。
【0042】
なお、除塵体17を駆動するタイミングは、上記のように、乾燥直後或いは、乾燥運転後所定時間内に限ったものではなく、特に、糸くずが多く出そうな洗濯物5の場合は、乾燥運転中でも良く、更には、洗濯或いはすすぎ運転時に駆動しても良い。特に、洗濯やすすぎ運転時は、防塵フィルター9が洗濯水や、すすぎ水に浸っているので、乾燥運転時に、防塵フィルター9にこびりついた糸くずを容易に除去することができる。
【0043】
また、本実施例では、防塵フィルター9を配した吸入口4bは、洗濯液に浸かる領域にあるので、除塵体17で防塵フィルター9から除去された糸くずや埃が、落下せずに、防塵フィルター9の周囲に残っていても、洗濯運転や、すすぎ運転時に、洗濯水あるいはすすぎ水で流され、排水時に、一緒に外部に排出されるので、手間がかからず、使用勝手の良いものである。
【0044】
以上のように、本実施例によれば、除塵体17を、内槽6を回転駆動する前記第1の駆動源7と異なる第2の駆動源18で駆動するようにしているので、内槽6の動作、動作タイミングに関係なく、除塵体17を、乾燥運転直後など最も除塵に適切なタイミングで、しかも除塵に最も適した速度で防塵フィルター9に摺接させることができるので、耐久性に優れ、しかも糸くず等を確実に除去することが出来、乾燥効率の良い洗濯乾燥機を提供することが出来る。
【0045】
また、外槽4の内壁の一つで、平面状でしかも面積の広い後壁4aに防塵フィルター9を設けるようにしたので、防塵フィルター9の濾過面積を広くすることができ、それにより圧損も低下して、乾燥効率を向上させることが出来る。
【0046】
また、第2の駆動源18として、モーターを使用しているので、除塵体17を確実に駆動でき、糸くず等を確実に除去することが出来る。
【0047】
なお、上記実施例では、除湿用熱交換器20と加熱手段19を、外槽4内の底部に上下に設けたが、その上下関係を逆にしても良く、或いは、外槽4内の底部に左右に並べて設けても良く、更には、除湿用熱交換器20と加熱手段19のいずれか一方又は両方を外槽4の外に配してもかまわない。除湿用熱交換器20と加熱手段19の配置は、除湿性能、加熱性能、相互の熱的影響、スペース等を考慮して適宜決めると良い。
【0048】
また、上記実施例では、必要に応じて、操作パネル31に設けた除塵スイッチを操作して、第2の駆動源18に通電して、除塵体17を駆動するようにしたが、乾燥運転の後に第2の駆動源18に通電して除塵体17を駆動する除塵運転を行なうよう予めプログラムしておけば、常に除塵動作が自動的に行なわれるようになり、一層使用勝手が良くなるものである。
【0049】
(実施例2)
図4は、本発明の第2の実施例における洗濯乾燥機の概略断面図、図5(a)は、同洗濯乾燥機の除塵体を含むユニット部品の斜視図、(b)は、図5(a)のB−B断面図、図6は、同洗濯乾燥機の外槽の部分背面図である。なお、上記第1の実施例における洗濯乾燥機と同一部品については、同一符号を付してその説明を省略する。
【0050】
上記第1の実施例では、除塵体17、除塵体17を駆動する第2の駆動源18と、防塵フィルター9を別々に洗濯乾燥機1に組み込むようにしたが、本実施例は、それらの構成部品をユニット化して、一つのユニット部品とし、組み立て性、サービス性等の向上を図るようにしたものである。
【0051】
図4〜6において、ユニット部品40は、略箱状に形成され、前面に第1の開口41aと、第2の開口41bを上下方向に設けたケース部材41と、第1の開口41aに取着された防塵フィルター9と、ケース部材41内に形成され、第2の開口41bと連通すると共にファン10を内蔵するファン室42と、ファン10を回転駆動する第3の駆動源43と、防塵フィルター9に摺接してそれに付着した糸くずなどを除去する除塵体44と、除塵体44を左右に移動させるためのシャフト45と、ステッピングモータなどからなり、シャフト45を回転させる第2の駆動源46から構成されている。
【0052】
シャフト45の表面には螺旋状にねじ山45aが形成され、一方除塵体44の上方端部には、ねじ山45aにネジ嵌合するネジ穴44aが形成され、ネジ穴44aにシャフト45をネジ嵌合させて、そのシャフト45を左右に回転させることにより、除塵体44を矢印で示すように左右に移動することができるようになっている。
【0053】
一方、本実施例における洗濯乾燥機1の外槽4の後壁には、図6に示すように、第1の開口41aが臨む第3の開口47が設けられ、その下方には、通風路16の端部16bが開口しており、外槽4の後壁4aの2点差線で示す位置に、ユニット部品40を、ネジ止めしたときに、第1の開口41aと第3の開口47が、第2の開口41bと通風路16の端部16bが、それぞれ気密に連通するように構成されている。
【0054】
49は、外槽4の後壁4aの所定の場所にユニット部品40を取り付ける際に、外槽4の後壁4aとユニット部品40のフランジ部41cとの間で挟持されるシールパッキンで、水漏れを防止するためのものである。
【0055】
以上のように構成された本実施例における洗濯乾燥機の動作、作用は以下の通りである。なお、洗濯やすすぎ運転時の動作、作用は、上記第1の実施例と同じなので、その説明を割愛し、乾燥運転時の動作、作用についてのみ説明する。
【0056】
乾燥運転が開始すると、制御回路33の動作により、第1の駆動源7、加熱手段19、第3の駆動源43に通電される。第3の駆動源43への通電により、ファン10が回転し、外槽4内の湿った空気がガイド壁21により、除湿用熱交換器20に沿って吸引され、そこで、除湿され、乾いた空気が、第3の開口47、第1の開口41a、防塵フィルター9を経て、ファン室42に入り、次に、第2の開口41bを通って、通風路16に入り、そこで、加熱手段19で加熱され、温風となって、通風路16の吹き出し口16aより、内槽6内に向かって吹き出される。
【0057】
そして、温風が、内槽6の回転によって、持ち上げられ、落下する洗濯物5に吹き付けられることにより、洗濯物5の水分が蒸発する。蒸発した水分は、空気と共に、内槽6の周壁に設けた孔26を通って、再び、除湿用熱交換器20に沿って吸引され、そこで、除湿される。この動作が繰り返されることにより、洗濯物5が次第に乾燥していく。この乾燥運転が所定時間続いた後、乾燥運転が終了し、次に、除塵運転に自動的に移る。
【0058】
本実施例における除塵運転は、第2の駆動源46によってシャフト45が一方向に回転し、それに伴って除塵体44が、第1の開口41a内で一方向、例えば、左方向に移動し、その間、防塵フィルター9に堆積した糸くず等が除塵体44のブラシ体44bで掻き取られ、下方に落下する。除塵体44が、第1の開口41a内で左端に達すると、図示しないセンサーがそれを検知し、そのセンサーから信号を受けて、制御回路33は、第2の駆動源46を反転させて、除塵体44を、反対方向に、すなわち右方向に移動させるようにして、除塵を確実に行うようにする。
【0059】
一回の除塵運転は、除塵体44を、第1の開口41a内で一方の端部から他方の端部まで一回移動させて終了するか、或いは一往復させて終了するか、更には、所定回数往復させるか、または、所定時間除塵体44を往復移動させて終了するようにするかは、適宜実験等を行なって決めるようにすると良い。
【0060】
以上のように、本実施例によれば、防塵フィルター9と、除塵体44と、第2の駆動源46がユニット化されて一つのユニット部品40となっているので、洗濯乾燥機本体への取り付けや交換が容易になると共に、機能上関連する部品がユニット化されているので、メンテナンスや故障診断が容易になるものである。
【0061】
なお、上記実施例における洗濯乾燥機では、内槽6の回転中心軸を、水平面に対し傾けたが、本発明はそれに限定するものでは無く、水平面に対し水平或いは垂直でもよい。
【0062】
(実施例3)
図7は、本発明の第3の実施例における洗濯乾燥機のユニット部品の斜視図、図8は、図7のC−C断面図である。なお、上記実施例における洗濯乾燥機と同一部品については、同一符号を付してその説明を省略する。
【0063】
図7、8において、本実施例における洗濯乾燥機のユニット部品50は、防塵フィルター9と、除塵体44と、第2の駆動源46がユニット化されて構成されると共に、防塵フィルター9の、除塵体44の移動方向での両端部に近接させて、除塵体44に付着した塵埃を掻き取る略櫛刃状のくし51を一対配したものである。なお、くし51は、同図に示すように、外方上方に向かって傾斜している。
【0064】
上記のように構成された本実施例の洗濯乾燥機のユニット部品50の動作、作用について、図8を用いて説明する。
【0065】
第2の駆動源46を駆動して、例えば、図8(a)に示すように、除塵体44を左方向に移動させていくと、通常は、除塵体44のブラシ体44bで掻き取られた塵埃は、外槽4内の下方に落下していくが、一部の糸くず等52が除塵体44のブラシ体44bに付着したまま一緒に左方に移動することがあるが、本実施例では、除塵体44を、図8(b)に示すように、一旦左側のくし51の左側まで移動させた後、除塵体44を反対方向、すなわち、図8(c)に示すように右方向に移動させると、除塵体44のブラシ体44bがくし51で梳かれ、糸くず等52が塊となって外槽4内の下方に落下すると共に、除塵体44のブラシ体44bが、きれいになって右方向に移動していく。
【0066】
なお、糸くず等52が落下せずにくし51の左側に仮に残ったとしても、この領域は、洗濯運転時や、すすぎ運転時に洗濯水やすすぎ水に浸かっているので、洗濯水やすすぎ水で容易に流され、排水時に外部に排出されていく。
【0067】
以上のように、本実施例によれば、除塵体44に付着した塵埃を除去するくし51を設けたことにより、除塵体44を常にきれいな状態に維持しておくことができるので、防塵フィルター9に付着した塵埃を、長期に渡って確実に除去することができる。
【0068】
また、くし51が、外方上方に向かって傾斜しているので、除塵体44は、スムーズにくし51を乗り越えることができ、次に、除塵体44が反対方向に移動するときに、斜めに傾斜したくし51で、効率よくしかも確実に梳くので、除塵体44のブラシ体44bに糸くず等が付着したまま残ることがない。
【0069】
(実施例4)
図9は、本発明の第4の実施例における洗濯乾燥機の外観斜視図、図10は、同洗濯乾燥機の断面図、図11は、同洗濯乾燥機のユニット部品の斜視図、図12は、図11のD−D断面図、図13は、同ユニット部品の要部断面図である。なお、上記実施例と同一部分については、同一符号を付してその説明を省略する。
【0070】
図9、図10において、本実施例における洗濯乾燥機60の外郭61は、横断面が略四角形で筒状に形成されたボデー61aと、ボデー61aの下部開口を覆う底板61bと、ボデー61aの上部開口を覆うと共に洗濯物5を投入するための投入口61cを有する上カバー61dから構成されている。外郭61内には、外槽62が、サスペンション63で懸垂防振支持され、その外槽62内に、洗濯物5を収納すると共に底部に攪拌翼64を有する内槽65が回転自在に収納されている。70は、上カバー61dの投入口61cを開閉する蓋である。
【0071】
内槽65の上端に、円環状の流体バランサー66が、側壁には、内槽65内と、内槽65と外槽62との間の空間を連通する多数の孔67がそれぞれ設けられている。外槽62の下方には、第1の駆動源68が設けられ、その第1の駆動源68の回転動力は、二軸構成の回転軸69並びに図示しないクラッチ機構により、内槽65と、攪拌翼64に切換え自在に伝達されるようになっている。
【0072】
外槽62の底部には、洗濯後の洗濯水或いは、すすぎ後のすすぎ水を外部に排出するための排水ダクト72が接続され、その排水ダクト72の途中には、開閉弁73が設けられている。
【0073】
外槽61の上方には、乾燥運転時に洗濯物5から発生する糸くずや埃を捕獲するユニット部品75が設けられ、ユニット部品75の上流側と、排水ダクト72の、開閉弁73より上流側(外槽62の底部と開閉弁73との間)とは、除湿用熱交換器76を内包した乾燥空気循環ダクト77で連通されている。ユニット部品75の下流側には、接続ダクト78が接続され、接続ダクト78の下流側の開口78aは、内槽65の上端の開口部65aに臨んでいる。
【0074】
次に、図11、12を用いて、ユニット部品75の構成について詳述する。
【0075】
図11、12において、ユニット部品75は、上面に、乾燥運転時に洗濯物5から発生する糸くずや埃を捕獲する防塵フィルター9を設けた略箱状のケース部材80と、防塵フィルター9に摺接してそれに付着した糸くずなどを除去する除塵体44と、除塵体44を左右に移動させるためのシャフト45と、ステッピングモータなどからなり、シャフト45を回転させる第2の駆動源46と、ケース部材80の上面でしかも防塵フィルター9の両端部に近接して設けられ且つ斜め外方に突出し、除塵体44のブラシ体44bを梳く一対のくし84と、ケース部材80の両側に配され、くし84で梳かれた糸くずなどを収納する塵埃収納箱85から構成されている。
【0076】
なお、図11、図12において、塵埃収納箱85をケース部材80の両側に密着して図示しているが、これは、ユニット部品75の洗濯乾燥機60内における状態を示すもので、両部品は分離可能である。
【0077】
シャフト45の表面には螺旋状にねじ山45aが形成され、一方除塵体44の上方端部には、ねじ山45aにネジ嵌合するネジ穴44aが形成され、ネジ穴44aにシャフト45をネジ嵌合させて、そのシャフト45を左右に回転させることにより、除塵体44を矢印で示すように左右に移動することができるようになっている。
【0078】
ケース部材80内には、ファン81と、ファン81を回転駆動する第3の駆動源82と、シーズヒータなどからなり空気を加熱する加熱手段83が設けられている。86は、第3の駆動源82を支持するフレームで、フレーム86と第3の駆動源82とは、ネジ87で固定されている。
【0079】
なお、塵埃収納箱85は、図9に示すように、正面に設けたつまみ部85aを持って、洗濯乾燥機60の上カバー61に対し装着自在に構成、配置されている。
【0080】
以上のように構成された本実施例における洗濯乾燥機の動作、作用について以下に説明する。なお、洗濯運転、すすぎ運転については、従来の一般的な洗濯乾燥機と同一なので説明を省略し、乾燥運転のみについて説明する。
【0081】
図9乃至12において、乾燥運転を開始すると、第1の駆動源68、加熱手段83、第3の駆動源82が通電される。第1の駆動源68が通電されると、最初に攪拌翼64が正逆に回転して、内槽65の内壁に張り付いた洗濯物5が引き剥がされる。次に、攪拌翼64を正逆方向に強力に回転させて洗濯物5を放り投げるように攪拌する。そして第3の駆動源82への通電により、ファン81が回転し、外槽62内の湿った空気が、排水ダクト72の一部を通って、乾燥空気循環ダクト77に流入し、除湿用熱交換器76で除湿され、乾いた空気が、ユニット部品75の防塵フィルター9に至り、そこで、空気中に含まれる糸くずなどが捕獲される。
【0082】
防塵フィルター9を通過した空気は、加熱手段83で加熱されて温風となって、接続ダクト78を通って開口78aより、内槽65内に向かって吹き出される。そして、温風が、攪拌翼64の回転によって、繰り返し放り投げられ落下する洗濯物5に吹き付けられることにより、洗濯物5の水分が蒸発する。蒸発した水分は、空気と共に、内槽65の周壁に設けた孔67を通って、内槽65と外槽62との間の空間にながれ、再び、乾燥空気循環ダクト77に流入し除湿用熱交換器76で除湿される。この動作が繰り返されることにより、洗濯物5が次第に乾燥していく。この乾燥運転が所定時間続いた後、乾燥運転が終了し、全ての運転が終了する。
【0083】
次に、防塵フィルター9の除塵動作について、図13を用いて説明する、
【0084】
乾燥運転後、図示しない除塵スイッチ(図示せず)を操作すると、第2の駆動源46が通電され、シャフト45が回転し、除塵体44が一方向に移動、例えば、左方向に移動しながら、防塵フィルター9の表面に堆積した糸くず等52を寄せ集めていく。そして、除塵体44のブラシ体44bが、左側のくし84を越えると、寄せ集められた糸くず等52は、塵埃収納箱85に落下する。そして、シャフト45を逆転させて除塵体44を反対方向、すなわち右方向に移動させるようにする。ここで、くし84が、外方上方向に傾斜しているので、除塵体44で寄せ集められた糸くず等52は、スムーズにくし84を乗り越え塵埃収納箱85に落下していく。また、除塵体44が右方向に移動したときには、斜めに傾斜したくし84で、除塵体44が効率よくしかも確実に梳かれるので、除塵体44のブラシ体44bに糸くず等52が付着したまま、右方向に移動することが無い。
【0085】
このようにして、除塵体44を左右方向に移動させることにより、糸くず等52が左右の塵埃収納箱85に堆積していく。
【0086】
そして、定期的に塵埃収納箱85のつまみ85aをつかんで、洗濯乾燥機60の上カバー61dより塵埃収納箱85を引き出し、塵埃収納箱85内に堆積した糸くず等52を廃棄するようにする。
【0087】
なお、除塵体44を駆動するタイミングは、上記のように、乾燥直後或いは、乾燥運転後所定時間内に限ったものではなく、特に、糸くずが多く出そうな洗濯物5の場合は、乾燥運転中でも良く、更には、洗濯或いはすすぎ運転時に駆動しても良い。
【0088】
以上のように、本実施例によれば、除塵体44に付着した塵埃を除去するくし84を設けたことにより、除塵体44を常にきれいな状態に維持しておくことができるので、防塵フィルター9に付着した塵埃を、長期に渡って確実に除去することができる。
【0089】
なお、上記実施例では、ユニット部品75に、ファン81と、第3の駆動源82と、加熱手段83を設けたが、これらのうちの一つ或いは2つ、或いは全てをユニット部品75の外に設けてもかまわない。
【産業上の利用可能性】
【0090】
以上のように、本発明にかかる洗濯乾燥機は、防塵フィルターを、洗濯乾燥機の運転状態にかかわらず、いつでもまた、必要な時のみ効率よく、また確実に清掃することができるもので、各種洗濯乾燥機に利用できるものである。
【図面の簡単な説明】
【0091】
【図1】本発明の実施例1における洗濯乾燥機の概略断面図
【図2】図1のA−A断面図
【図3】同洗濯乾燥機の外槽の防塵フィルター取り付け部の斜視図
【図4】本発明の実施例2における洗濯乾燥機の概略断面図
【図5】(a)同洗濯乾燥機の除塵体を含むユニット部品の斜視図、(b)図5(a)のB−B断面図
【図6】同洗濯乾燥機の外槽の部分背面図
【図7】本発明の第3の実施例における洗濯乾燥機のユニット部品の斜視図
【図8】(a)〜(c)図7のC−C断面図
【図9】本発明の第4の実施例における洗濯乾燥機の外観斜視図
【図10】同洗濯乾燥機の断面図
【図11】同洗濯乾燥機のユニット部品の斜視図
【図12】図11のD−D断面図、
【図13】(a)〜(c)同ユニット部品の要部断面図
【符号の説明】
【0092】
1 洗濯乾燥機
2 外箱
4 外槽
5 洗濯物
6 内槽
7 第1の駆動源
9 防塵フィルター
14、43 第3の駆動源
17、44 除塵体
18、46 第2の駆動源
20 除湿用熱交換器
40 ユニット部品

【特許請求の範囲】
【請求項1】
洗濯物を収納する内槽と、前記内槽を回転自在に収納する外槽と、前記内槽を回転駆動する第1の駆動源と、乾燥運転時に前記洗濯物から発生する糸くず等を捕獲する防塵フィルターと、前記防塵フィルターに摺接して、捕獲された前記糸くず等を除去する除塵体を有し、前記除塵体を、前記第1の駆動源と異なる第2の駆動源で駆動するようにした洗濯乾燥機。
【請求項2】
外槽の内壁に防塵フィルター及び除塵体を配した請求項1に記載の洗濯乾燥機。
【請求項3】
第2の駆動源として、モーターを使用する請求項1又は2に記載の洗濯乾燥機。
【請求項4】
防塵フィルターと、除塵体と、第2の駆動源をユニット化した請求項1〜3のいずれか1項に記載の洗濯乾燥機。
【請求項5】
乾燥運転終了後所定時間内に、除塵体を駆動するようにした請求項1〜4のいずれか1項に記載の洗濯乾燥機。
【請求項6】
除塵体に付着した糸くず等を除去するくしを設けた請求項1〜5のいずれか1項に記載の洗濯乾燥機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2008−142267(P2008−142267A)
【公開日】平成20年6月26日(2008.6.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−332348(P2006−332348)
【出願日】平成18年12月8日(2006.12.8)
【出願人】(391044797)株式会社コーワ (283)
【Fターム(参考)】