説明

洗濯乾燥機

【課題】熱交換板を内装した除湿風路から流れ出た冷却水や除湿水が、洗濯兼脱水槽の脱水槽孔から内部に入り込まないようにした洗濯乾燥機を提供する。
【解決手段】脱水槽孔3Bが側面に設けられた洗濯兼脱水槽3を内装した水槽2と、洗濯兼脱水槽3から出た空気を除湿してその除湿した空気を洗濯兼脱水槽3に戻す循環風路とを備えた洗濯乾燥機において、除湿用の熱交換板12を内装した除湿風路11が、洗濯兼脱水槽3の外側に形成されて循環風路の一部を構成しており、除湿風路11の給気口が、洗濯兼脱水槽3の側面の下端より上方に対応した位置に配置されており、洗濯兼脱水槽3の側面の、除湿風路11の給気口に対応する位置から洗濯兼脱水槽3の底面に対応する位置までの領域3Cには、脱水槽孔3Bが設けられていない洗濯乾燥機。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、洗濯乾燥機に係り、特に水冷式除湿風路を備えた洗濯乾燥機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
洗い、脱水および乾燥行程を備えた洗濯乾燥機には、乾燥行程で洗濯兼脱水槽内の洗濯物を乾燥させるため、例えば送風機によって洗濯兼脱水槽内から吸い込んだ湿気を含んだ空気を除湿する手段として、水冷式除湿用熱交換器と、除湿後の空気を加熱して洗濯兼脱水槽内に吹き込むヒーターなどの加熱手段とを備えるものがある。
【0003】
水冷式除湿用熱交換器は、例えば、洗濯兼脱水槽内から吸い込んだ湿潤空気を除湿する除湿ダクト内に、冷却水を供給し、除湿ダクト内を流れる空気の流勢によって冷却水の水滴を跳ね上げて、空気と冷却水の接触による熱交換(冷却除湿)効率を高めるように構成されている。
【0004】
水冷式除湿用熱交換器を用いたものとして、空気を循環させる風路の一部に、熱交換板を風路と平行に配置し、この板面上に冷却水をジグザグ状に流して流下面積を拡大させ、熱交換効率をアップさせるための案内部材を設けたものがある(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】特許第3710725号公報(図1など)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
洗濯乾燥機の内装密度を高める観点からすれば、上記のような除湿風路は、洗濯兼脱水槽に隣接配置し、その風路長はなるべく短い方が好ましい。しかしながら、除湿風路を洗濯兼脱水槽に隣接して、その風路長さを短くすると、除湿風路から流れ出た冷却水や除湿水が、洗濯兼脱水槽の脱水槽孔からその内部に入り込んで、乾燥衣類を濡らしてしまうという問題があった。特に、水槽が傾斜しているものにあってはその可能性が高くなる。
【0007】
本発明は上記課題に対応するものであり、水冷式除湿風路を洗濯兼脱水槽に隣接配置し、その風路長を従来より短くした洗濯乾燥機において、除湿風路から流れ出た冷却水や除湿水が、洗濯兼脱水槽の脱水槽孔から内部に入り込まないようにした洗濯乾燥機を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、脱水槽孔が側面に設けられた洗濯兼脱水槽を内装した水槽と、前記洗濯兼脱水槽から出た空気を除湿する除湿風路とを備えた洗濯乾燥機において、前記除湿風路が前記洗濯兼脱水槽の外側に形成され、前記除湿風路の給気口が、前記洗濯兼脱水槽の側面の下端より上方に対応した位置に配置されており、前記洗濯兼脱水槽の側面の、前記除湿風路の給気口に対応する位置から前記洗濯兼脱水槽の底面に対応する位置までの領域には、脱水槽孔が設けられていないことを特徴とする。
また、脱水槽孔が側面に設けられた洗濯兼脱水槽を内装した水槽と、前記洗濯兼脱水槽から出た空気を除湿する除湿風路とを備えた洗濯乾燥機において、前記除湿風路は内部に除湿用の熱交換手段を備え、前記除湿風路が前記洗濯兼脱水槽の外側に形成され、前記除湿風路の給気口が、前記洗濯兼脱水槽の側面の下端より上方に対応した位置に配置されており、前記熱交換手段を構成する部材の下端部を、前記洗濯兼脱水槽とは反対側の前記除湿風路の壁面に近接または接触させていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明の洗濯乾燥機によれば、洗濯兼脱水槽の側面の、除湿風路の給気口に対応する位置から洗濯兼脱水槽の底面に対応する位置までの領域に、脱水槽孔が設けられていないため、除湿風路から流れ出た冷却水や除湿水は、洗濯兼脱水槽の内部に入り込むことができず、水槽底部の排水溝から排出される。
また、本発明の洗濯乾燥機によれば、除湿風路内に配した熱交換手段を構成する部材のの下端部を、洗濯兼脱水槽とは反対側の除湿風路の壁面に近接または接触させているため、除湿風路から流れ出た冷却水や除湿水は、洗濯兼脱水槽とは反対側の除湿風路の壁面に沿って流れ、洗濯兼脱水槽の内部に入り込むことなく水槽底部の排水溝から排出される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
実施の形態1.
図1は本発明の実施の形態1に係る洗濯乾燥機の水槽が傾斜した状態の構成図、図2は図1に対応する洗濯乾燥機の除湿風路部分の構成図である。なお、図1および図2の左側が洗濯乾燥機の前側に対応し、図1および図2の右側が洗濯乾燥機の後側に対応している。
この洗濯乾燥機は、筐体(外箱)1の内部に、洗濯兼脱水槽3を内装した水槽2と、洗濯兼脱水槽3から出た空気を除湿してその除湿した空気を洗濯兼脱水槽3に戻す風路とを備えている。
【0011】
水槽2は、複数の吊り棒4で支持され、吊り棒可動部4Aによる吊り棒4の上げ下げにより、傾斜可能に構成されている。吊り棒4は、吊り板5および吊り座5Aを介して筐体1に取り付けられており、水槽2はその吊り棒支持部2Aにおいて吊り棒4と連結している。水槽2と吊り棒4の連結部には、防振部材6が配置されていて、水槽2に加わる振動の影響を抑制している。
【0012】
洗濯兼脱水槽3は、その側面を構成している脱水槽側板3Aと、その底面を構成している脱水槽底板3Dから構成されており、脱水槽側板3Aには複数の脱水槽孔3Bが設けられている。脱水槽側板3Aの上部周囲には流体バランサ19が配置され、脱水槽底板3Dの上には洗濯時や乾燥時に左右に回転するパルセータ9が取り付けられている。
【0013】
水槽2の下側にはモータ7が取り付けられており、このモータ7の動力が回転軸8を介して洗濯兼脱水槽3やパルセータ9に伝達され、それらの回転に利用される。
また、筐体1の上部には、洗濯物の出入口があり、その出入口は扉10で開閉自在に構成されている。
【0014】
洗濯物の乾燥に供される風路は、この例では、洗濯兼脱水槽3、除湿風路11、乾燥フィルタ13、ファン14およびヒータ15などから、循環風路として構成されている。
除湿風路11は洗濯兼脱水槽3の外側に水槽2と一体に形成されており、除湿風路11の内部には、水冷式除湿用熱交換器として作用する熱交換手段である熱交換板(除湿板)12が配置されている。この例では、除湿風路11は洗濯兼脱水槽3と一体成型によるコンパクトな構成とされており、図中では、洗濯兼脱水槽3に近い方(洗濯兼脱水槽側)の除湿風路11の壁を内側壁2Cとして表し、洗濯兼脱水槽3から遠い方(洗濯兼脱水槽の反対側)の除湿風路11の壁を外側壁2Bとして表している。
【0015】
除湿風路11の給気口は、水槽2の輸送時や保管時に重ね置き(スタッキング)ができるように、水槽2の高さ方向の途中に形成されている。これに対応して、熱交換板12は、その下端が除湿風路11の給気口よりも高い位置に来るように配置されている。これは、洗濯時などにおいて、水流により熱交換板12が揺らされ、その圧力による破損を防止するためである。これらの結果として、除湿風路11の給気口は、図1および図2に示すように、洗濯兼脱水槽3の脱水槽側板3Aの下端よりも上方に対応した位置に配置された状態となっている。
【0016】
筐体1の後側上面には給水口17が設けられており、給水口17から取り入れられた水は、分岐弁18を介して、洗濯兼脱水槽3または除湿風路11に導入される。
なお、図2の中で、符号16は除湿風路11を含む循環風路における洗濯兼脱水槽3の空気取入口を表し、符号30は洗濯兼脱水槽3内の衣類を表している。
【0017】
次に上記洗濯乾燥機の作用を説明する。この洗濯乾燥機は、洗い、すすぎ、脱水および乾燥を行うことが可能となっているものであり、その際、水槽2は行程に応じてその傾斜状態を決定できる。例えば、洗いやすすぎ行程では、洗濯物の量に応じて直立または傾斜に設定する。脱水行程ではその性質上、水槽2は直立状態とするのが好ましい。一方、乾燥行程では、洗濯物の攪拌を促進させて乾燥効率を上げるために、通常、図1、図2のように、水槽2を傾斜させた状態で行う。
なお、洗い、すすぎ、および脱水行程は、基本的に従来と同様の作用により行われるため、以下では乾燥行程についての作用を説明する。
【0018】
乾燥行程では、送風ファン14の作用によって、洗濯兼脱水槽3内の衣類30から放出された水分を含んだ空気を水槽3の底部の開口から排出し、除湿風路11の給気口から除湿風路11内に取り込む。そして、除湿風路11で除湿された空気を乾燥フィルタ13でフィルタリングし、ヒータ15で加熱した後、その加熱空気を空気取入口16から洗濯兼脱水槽3内に導入して衣類の乾燥に供するという、空気の循環を行っている。
このとき、除湿風路11内には、分岐弁18の切替により上方から冷却水が流下され、熱交換板12の面上に沿って流れる。これにより、除湿風路11内で、上方に向かう湿潤空気と流下する冷却水の接触による熱交換(冷却除湿)が行われて、湿潤空気の除湿が進行する。
【0019】
しかしながら、図1および図2に示すように、除湿風路11を洗濯兼脱水槽3に近接させ、その風路長さを短くしている場合、除湿風路11から流れ出た冷却水や除湿水が、洗濯兼脱水槽3の脱水槽孔3Bから内部に入り込んで、洗濯兼脱水槽3内部の衣類30を濡らしてしまうおそれがある。
そこで本実施の形態では、少なくとも、洗濯兼脱水槽3の脱水槽側板3Aの、除湿風路11の給気口に対応する位置から洗濯兼脱水槽3の底面(脱水槽底板3Dの上側面)に対応する位置までの領域3Cには、脱水槽孔3Bを設けないようにしている。この構成によれば、除湿風路11から流れ出た冷却水や除湿水は、洗濯兼脱水槽3の内部に入り込むことができなくなり、水槽2の底部の排水溝から排出されるため、冷却水や除湿水による乾燥衣類の濡れを防止できる。
【0020】
上記の図1、図2では、水槽2を傾斜した状態で乾燥行程を行う場合を説明したが、水槽2を直立とした状態で乾燥行程を行う場合にも同様の構成となるようにする。図3は水槽が直立した状態の図2に対応する構成図である。図3に示すように、水槽2が直立した状態においても、洗濯兼脱水槽3の脱水槽側板3Aの、除湿風路11の給気口に対応する位置から洗濯兼脱水槽3の底面(脱水槽底板3Dの上側面)に対応する位置までの領域3Cには、脱水槽孔3Bを設けないようにしている。
【0021】
ここで、洗濯兼脱水槽3の脱水槽側板3Aの、除湿風路11の給気口に対応する位置とは、除湿風路11の内側壁2Cの最下端を通る仮想水平線を引いた時に、その仮想水平線が脱水槽側板3Aと交わる位置である。したがって、本実施の形態のように、水槽2が傾斜可能に構成されている場合には、水槽2が傾斜しているときと、水槽2が直立しているときでは、その位置が少し異なる。ただし、図1や図2のような水槽2の傾斜時を基準に、洗濯兼脱水槽3の脱水槽側板3Aの、除湿風路11の給気口に対応する位置を決定しておけば、洗濯兼脱水槽3が直立した状態もカバーできる構成となる。
一方、洗濯兼脱水槽3の脱水槽側板3Aの、洗濯兼脱水槽3の底面(脱水槽底板3Dの上側面)に対応する位置とは、脱水槽底板3Dの上側面を通る仮想水平線を引いた時に、その仮想水平線が脱水槽側板3Aと交わる位置である。
【0022】
なお、図1〜図3において、脱水槽側板3Aの、除湿風路11の給気口に対応する位置から下側全域にわたって、脱水槽孔3Bを設けないようにすれば、除湿風路11の給気口から流れ出た冷却水や除湿水が、洗濯兼脱水槽3内に入るのをより確実に防止できるのは言うまでもない。
【0023】
実施の形態2.
図4は本発明の実施の形態2に係る洗濯乾燥機の除湿風路部分の構成図である。実施の形態2は、図4に示すように、洗濯兼脱水槽3の側面を構成する脱水槽側板3Aと、洗濯兼脱水槽3の底面を構成する脱水槽底板3Dとの接合面に、洗濯兼脱水槽3の内部と外部とを連通させる排水孔3Eを設けたものである。その他の点では実施の形態1と同じである。このようにすることで、脱水槽側板3Aの下部領域に脱水槽孔3Bを無くしたことにともなう、洗濯兼脱水槽3の排水能力の低下を補うことが可能となる。
なお、脱水槽側板3Aと脱水槽底板3Dとの接合部を示す図4に対応する断面図を、図7に参考として示した。
【0024】
実施の形態3.
図5は本発明の実施の形態3に係る洗濯乾燥機の除湿風路部分の構成図である。実施の形態3は、図5に示すように、洗濯兼脱水槽3の側面を構成する脱水槽側板3Aと、洗濯兼脱水槽3の底面を構成する脱水槽底板3Dとの接合面に、排水孔3Eを設け、さらに、脱水槽側板3Aに、排水孔3Eに連通する横孔3Fを設けたものである。このようにしても、脱水槽側板3Aの下部領域に脱水槽孔3Bを無くしたことにともなう、洗濯兼脱水槽3の排水能力の低下を補うことが可能となる。
なお、図5では、横孔3Fを、脱水槽側板3Aと脱水槽底板3Dを固定するネジ20の上側に設けたが、図6に示すように、横孔3Fをネジ20の下側に、または、ネジ20の上側と下側の両方に設けてもよい。
【0025】
実施の形態4.
図8は本発明の実施の形態4に係る洗濯乾燥機の除湿風路部分の構成図である。これまでの例では、熱交換手段である熱交換板12を除湿風路11と平行に配置していたが、ここでは、熱交換板12を除湿風路11に対して傾斜させ、熱交換板12の下端部を、洗濯兼脱水槽3とは反対側の除湿風路11の外側壁2Bの壁面に近接または接触させている。これによれば、除湿風路11から流れ出た冷却水や除湿水は、洗濯兼脱水槽3とは反対側の外側壁2Bの壁面に沿って流れ、洗濯兼脱水槽3の内部に入り込むことなく、水槽底部の排水溝から排出される。したがって、洗濯兼脱水槽3内の乾燥衣類30を、冷却水や除湿水で濡らさないようにすることができる。
なお、熱交換板12は基本的に除湿風路11と平行に配置しておき、熱交換板12の下端部に、冷却水や除湿水を除湿風路11の外側壁2Bの壁面に導く液路を形成するようにしてもよい。
また、図8では、脱水槽側板3Aの下部領域に脱水槽孔3Bを設けた例を示したが、実施の形態4においても、脱水槽側板3Aの下部領域を、実施の形態1〜3と同様の態様としてもよい。
【0026】
上記の各実施形態では、熱交換手段として熱交換板12を用いた例を示したが、他に例えば、除湿風路11の周壁や空間も熱交換手段として利用することができる。
また、上記の各実施形態では、除湿風路11を用いて循環風路を構成する洗濯乾燥機を示したが、本発明においては、除湿風路11を必ずしも循環風路の一部とする必要はない。すなわち本発明は、水冷式除湿風路を備えた各種の洗濯機に適用でき、例えば、除湿風路11を利用して除湿した空気を、筐体1の内部または外部に放出するタイプのものにも適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本発明の実施の形態1に係る洗濯乾燥機の水槽が傾斜した状態の構成図。
【図2】図1に対応する洗濯乾燥機の除湿風路部分の構成図。
【図3】水槽が直立した状態の図2に対応する構成図。
【図4】本発明の実施の形態2に係る洗濯乾燥機の除湿風路部分の構成図。
【図5】本発明の実施の形態3に係る洗濯乾燥機の除湿風路部分の構成図。
【図6】本発明の実施の形態3に係る洗濯乾燥機の除湿風路部分の構成図。
【図7】洗濯兼脱水槽の側面を構成する側板と洗濯兼脱水槽の底面を構成する底板との接合部を示す図4に対応する断面図。
【図8】本発明の実施の形態4に係る洗濯乾燥機の除湿風路部分の構成図。
【符号の説明】
【0028】
1 筐体、2 水槽、2A 吊り棒支持部、2B 除湿風路の外側壁、2C 除湿風路の内側壁、3 洗濯兼脱水槽、3A 脱水槽側板、3B 脱水槽孔、3C 脱水槽孔無し領域、3D 脱水槽底板、3E 排水孔、3F 横孔、4 吊り棒、4A 吊り棒可動部、5 吊り板、5A 吊り座、6 防振部材、7 モータ、8 回転軸、9 パルセータ、10 扉、11 除湿風路、12 熱交換板(除湿板)、13 乾燥フィルタ、14 ファン、15 ヒータ、16 空気取入口、17 給水口、18 分岐弁、19 流体バランサ、20 ネジ、30 衣類。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
脱水槽孔が側面に設けられた洗濯兼脱水槽を内装した水槽と、前記洗濯兼脱水槽から出た空気を除湿する除湿風路とを備えた洗濯乾燥機において、
前記除湿風路が前記洗濯兼脱水槽の外側に形成され、前記除湿風路の給気口が、前記洗濯兼脱水槽の側面の下端より上方に対応した位置に配置されており、
前記洗濯兼脱水槽の側面の、前記除湿風路の給気口に対応する位置から前記洗濯兼脱水槽の底面に対応する位置までの領域には、脱水槽孔が設けられていないことを特徴とする洗濯乾燥機。
【請求項2】
前記洗濯兼脱水槽の側面を構成する側板と前記洗濯兼脱水槽の底面を構成する底板との接合面に、前記洗濯兼脱水槽の内部と外部を連通する排水孔を設けていることを特徴とする請求項1記載の洗濯乾燥機。
【請求項3】
前記洗濯兼脱水槽の側面を構成する側板と前記洗濯兼脱水槽の底面を構成する底板との接合面に排水孔を設け、前記洗濯兼脱水槽の側板に前記排水孔に連通する横孔を設けていることを特徴とする請求項1記載の洗濯乾燥機。
【請求項4】
脱水槽孔が側面に設けられた洗濯兼脱水槽を内装した水槽と、前記洗濯兼脱水槽から出た空気を除湿する除湿風路とを備えた洗濯乾燥機において、
前記除湿風路は内部に除湿用の熱交換手段を備え、
前記除湿風路が前記洗濯兼脱水槽の外側に形成され、前記除湿風路の給気口が、前記洗濯兼脱水槽の側面の下端より上方に対応した位置に配置されており、
前記熱交換手段を構成する部材の下端部を、前記洗濯兼脱水槽とは反対側の前記除湿風路の壁面に近接または接触させていることを特徴とする洗濯乾燥機。
【請求項5】
前記除湿風路が前記水槽と一体に形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の洗濯乾燥機。
【請求項6】
前記水槽が傾斜可能に構成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の洗濯乾燥機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2008−161486(P2008−161486A)
【公開日】平成20年7月17日(2008.7.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−355085(P2006−355085)
【出願日】平成18年12月28日(2006.12.28)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【出願人】(000004422)日本建鐵株式会社 (152)
【Fターム(参考)】