説明

洗濯機

【課題】 水濡れ対策が施され、オゾン発生効率の高いオゾン発生装置によって水のリサイクルを実現する洗濯機が望まれていた。
【解決手段】 ベースハウジング2aの後方右側において、底部から隆起した台座部201がベースハウジング2aと一体に成形されている。オゾン発生装置47は、この台座部201上に載置されネジなどで固定される。これにより、オゾン発生装置47の流出口は、タンク4の上面より高い位置となる。オゾン発生装置47で発生されるオゾンは、空気と共に、第1供給管53を通じてエゼクタ35の細管112へ与えられる。第1供給管53は、オゾン発生装置47の流出口から後方左側のコーナ部分に一旦向かいこのコーナ部分で向きを変えて前方へ向かうようにタンク4の上方を這い、オゾン発生装置47が配置された後方右側とは対角の位置である前方左側でエゼクタ35に接続されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、洗濯機に関し、特に、オゾンを用いて洗濯に使用された水を浄化する機構を備えた洗濯機に関する。
【背景技術】
【0002】
洗濯機において、ハウジング内に洗濯槽とは別に貯水槽を設け、洗濯槽内で使用された後の水を貯水槽に溜め、その水を洗濯槽で再使用できるようにした、水のリサイクルを行える洗濯機が提案されている。(たとえば特許文献1参照)
【特許文献1】特開2005−124626号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
特許文献1に記載の洗濯機では、貯水槽に水を溜める際にリント捕獲手段で水を濾すだけで、水を十分に浄化できないという欠点がある。
【0004】
そこで、特許文献1に記載のような貯水槽を有する洗濯機において、貯水槽に溜められた水をオゾンを用いて浄化することが考えられる。その場合、オゾン発生装置は、通常、無声放電(沿面放電)によりオゾンを発生させるものが使用できる。オゾン発生装置で発生したオゾンは、貯水槽内に導入され、水との接触により水を浄化する。
【0005】
ところが、このような構成とした場合、タンク内の水がオゾン発生装置内に進入し、オゾン発生装置の放電電極が水に濡れてしまうと、オゾンの発生効率が低下したり、オゾンが発生できない状態になったりする虞がある。
【0006】
この発明は、このような背景のもとになされたもので、オゾン発生装置への水の進入を防止することにより、オゾン発生効率の低下を防止できる洗濯機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明の洗濯機は、洗濯機の外殻を構成するハウジングと、前記ハウジング内に設けられ、水を溜め衣類を収容して洗濯を行うための洗濯槽と、前記ハウジング内に設けられ、洗濯槽で使用された後に洗濯槽から排出される水を溜めるためのタンクと、前記タンクに溜められた水を浄化するための浄化手段と、を有する洗濯機であって、
前記浄化手段は、放電によってオゾンを発生するためのオゾン発生装置と、発生したオゾンを前記タンク内へ供給するための供給手段とを含み、前記オゾン発生装置のオゾン流出口が前記タンク内に貯められる水の水位よりも高くなるように、前記オゾン発生装置を配置したことを特徴とする。
【0008】
前記オゾン発生装置のオゾン流出口が前記タンクの上面よりも高くなるように前記オゾン発生装置を配置すると、より好ましい。
【0009】
この構成によれば、オゾン発生装置の流出口がタンク内に貯められる水の水位(最高の水位)よりも高くなるよう、好ましくは、タンクの上面よりも高くなるよう、オゾン発生装置を配置するようにしたので、浄化運転の停止時などにタンク内の水がオゾン発生装置内に流れ込むのを防止でき、オゾン発生効率が低下するのを防止できる。
【0010】
この発明の洗濯機は、さらに、前記ハウジングは、洗濯機の下部外縁を構成する下部ハウジングを備え、該下部ハウジング内に前記タンクを設けるとともに、前記下部ハウジングの底部から隆起する台座部を、下部ハウジングと一体形成して、この台座部上に前記オゾン発生装置を載置したことを特徴とする。
【0011】
この構成によれば、簡単な構造で、オゾン発生装置を高い位置に配置することができる。
【0012】
この発明の洗濯機は、さらに、前記供給手段は、前記タンクに接続した循環路と、タンクと循環路との間で水を循環させるための循環ポンプと、循環路に設けられ循環路の水の流れにより生じる負圧作用でオゾンを循環路中に引き込むためのエゼクタと、該エゼクタと前記オゾン発生装置と繋ぐ接続管とを含み、前記下部ハウジングは、平面形状が方形状を成し、前記オゾン発生装置は前記下部ハウジングの1つのコーナ側に設けるとともに、このコーナとは対角位置のコーナ側に前記エゼクタを設けた、ことを特徴とする。
【0013】
この構成によれば、オゾン発生装置とエゼクタとを同じ下部ハウジング内に設けたときに、これらの間の距離を長くとることができるので、接続管を長くできて、オゾン発生装置へ水が流れ込むのをより防止することができる。
【0014】
このとき、接続管は、オゾン発生装置とエゼクタとの間を直線的に結ぶのではなく、オゾン発生装置が配置されたコーナ側の隣りのコーナへ側へ一旦向かった後に、方向を変えてエゼクタ側へ向かうようにして、オゾン発生装置とエゼクタとの間を、略L字に結ぶと良い。このようにすれば、接続管をより長くできて、オゾン発生装置へ水が流れ込むのを、さらに防止することができる。
【0015】
この発明の洗濯機は、さらに、前記タンク側から前記オゾン発生装置の内部へ水が進入するのを防止するための防止手段を設けたことを特徴とする。
【0016】
この防止手段は、例えば、オゾン発生装置側からエゼクタ側へオゾンが流れるのを許容するが、エゼクタ側からオゾン発生装置の内部へ水が進入するのを防止する逆止弁とすることができる。また、この防止手段は、オゾン発生装置(流出口の直前)に設けても良いし、接続管の途中に設けても良い。要するに、タンク側からの水の進入を防止できる位置であればよい。
【0017】
この構成によれば、エゼクタの出口側が詰まるなどすることにより、循環ポンプの水圧で接続管に勢いよく水が流れ込むような状況となっても、この水を遮断することができ、オゾン装置内への水の進入を防止することができる。
【発明の効果】
【0018】
この発明の洗濯機の構成によれば、タンク内の水がオゾン発生装置内に流れ込むのを防止でき、オゾン発生効率が低下するのを防止できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下には、図面を参照して、この発明の実施形態について具体的に説明をする。
【0020】
図1は、この発明の一実施形態に係る洗濯機の斜視図であり、前方右斜め上方から見た図である。
【0021】
この洗濯機1は、やや縦長のハウジング2によって外殻が構成されている。ハウジング2の上面には給水口9が設けられており、この給水口9に水道等の給水設備が接続される。ハウジング1の前面上方には、操作パネル100が配置されている。操作パネル100を操作することにより、ユーザは、洗濯機1に所望の運転を行わせることができる。
【0022】
操作パネル100の左横には、洗剤および柔軟剤を収容するための収容部7が引き出し可能に配置されている。
【0023】
ハウジング2の前面は、下から上に見ると、下方部が垂直に立ち上がり、途中から斜め後方に向かって緩く傾斜した面となっている。そして前面の中央部上寄りには、扉6が設けられている。扉6は、正面側から見ると角が丸められた正方形状であるが、その内部には、後述する外槽5を塞ぐための円形のシールパッキン(図示せず)が備えられている。
【0024】
ハウジング2の前面下方は、独立して取り外し可能な前パネル2aで形成されていて、前パネル2aを取り外すことにより、洗濯機1の下方前部が露出し、その下方前部に備えられたポンプ、切替バルブおよびフィルタ装置等のメンテナンスを容易に行うことができる。
【0025】
さらに、前パネル2aの右側には、窓130が形成され、窓130は蓋131によって覆われている。蓋131を取り外すと、フィルタ装置が露出し、フィルタ装置で捕獲された糸くず等の除去を容易に行える構成である。
【0026】
ハウジング2の上面後方は、一段低くされた低段面2bとなっている。この洗濯機1は、ハウジング2の背丈が比較的高いので、設置しようとした場合に、ハウジング2の上部が水道栓と干渉する場合がある。そこで、水道栓が低い場合でも、洗濯機1を支障なく配置できるよう、上面後部に背の低い段差面2bが形成されている。
【0027】
図2は、この発明の一実施形態に係る洗濯機を前後方向に沿った鉛直面で切断したときの断面を側方から見た概略側断面図である。以下では、この実施形態に係る洗濯機1およびその構成要素(構成部品)の説明に関し、便宜上、図2における左側を正面(前)側、右側を背面(後)側、上側を上面(上)側、下側を底面(下)側、手前を右側、奥を左側として説明する。
【0028】
ハウジング2内の中央部にはドラム3が配置されている。
【0029】
ドラム3は、円筒状をしており、同じく円筒状の外槽5内に同軸状に収容されている。この実施形態では、ドラム3および外槽5が洗濯槽を構成しており、ドラム3の前方が斜め上方を向くいわゆる斜めドラム配置構造になっている。ドラム3および外槽5の前端面は開放しており、それを塞ぐために、ハウジング2の前面には扉6が備えられている。外槽5の後端面後方には図示しないモータが備えられ、ドラム3はモータ(図示せず)によりドラム3の中心軸を中心に回転される。
【0030】
ハウジング2上面の給水口9には、4方弁である第1切替バルブ44を介してハウジング2内に配置された給水管8が接続されている。給水管8の、給水口9に接続された一端とは反対側の他端は、外槽5の周面壁の最上部に接続され、給水管8を介して給水口9と外槽5内は連通している。給水管8の途中部には、洗剤および柔軟剤を収容するための収容部7が配置されている。
【0031】
収容部7は、ハウジング2の前方へ引き出し可能なボックス(図示せず)を有し、ボックス内は洗剤収容室および柔軟剤収容室に区画されている。ボックスが引き出され、洗剤および柔軟剤がそれぞれの収容室に収容され、ボックスが押し込まれることにより、洗剤および柔軟剤のセットが完了する。そして、収容部7に給水管8から水が供給されると、洗剤収容室と柔軟剤収容室とにそれぞれ収容された洗剤および/または柔軟剤は、給水管8を介して供給された水に溶解して外槽5内に供給される。なお、洗剤および/または柔軟剤が溶解されていない水を外槽5内に供給することも選択的に可能である。
【0032】
また、収容部7には、その後側面の上下方向途中に、呼び水管48の一端が接続されている。呼び水管48は、その他端がハウジング2内に備えられたポンプ33に接続されており、水を汲み出すためにポンプ33を駆動させるときに、収容部7からポンプ33に呼び水を供給するものである。
【0033】
給水管8は、第1切替バルブ44にて洗剤用給水管42と柔軟剤用給水管43とに分岐し、洗剤用給水管42および柔軟剤用給水管43は収容部7で合流する。
【0034】
そして、第1切替バルブ44は、給水口9からの水が流入する入口と洗剤用給水管42につながる洗剤用水出口45と柔軟剤用給水管43につながる柔軟剤用水出口46とを備えている。
【0035】
そのため、第1切替バルブ44を切替えることにより、第1切替バルブ44の入口から流入する水を、洗剤用水出口45から洗剤用給水管42を介して収容部7の上述した洗剤収容室へ流すこと、または柔軟剤用水出口46から柔軟剤用給水管43を介して収容部7の上述した柔軟剤収容室へ流すことが選択的に可能である。
【0036】
次に、この洗濯機1による洗濯および脱水について具体的に説明する。洗濯をする衣類は、扉6が開けられて、ハウジング2の前面からドラム3内に収容される。扉6が閉められた後、洗濯時には、外槽5に給水管8からの水が溜められる。外槽5は空密的、液密的に構成されているが、ドラム3はその周面に多数の小孔が形成されている。従って、外槽5に水が溜められると、溜められた水はドラム3内にも入り、洗浄用の水がドラム3内にも溜まる。ドラム3の内周面には、適宜の箇所に図示しないバッフルが突設されている。ドラム3がモータ(図示せず)により回転されると、ドラム3内の水を含んだ衣類はバッフル(図示せず)により持ち上げられ、自然落下されるいわゆる叩き洗いが行われる。
【0037】
外槽5の最下端部、すなわち後端面下方には、後方に向けて開いた排水口10が形成され、その後方側に排水バルブ12が取り付けられている。そして排水バルブ12には下方に延びる排水管11が接続され、その途中にはフィルタ装置14および第2切替バルブ13が、この順で介挿されている。フィルタ装置14には、排水管11とは別に、タンク水路としての分岐管15が接続されており、第2切替バルブ13を切替えることで、フィルタ装置14を通過する水を、引き続き排水管11に沿ってハウジング2外へ排出するか、分岐管15へ流出させるかを選択することができる。
【0038】
排水口10を外槽5の後方に向けて開口し、その後方に排水バルブ12を配置することにより、排水口10および排水バルブ12の位置を、外槽5の最下端部の高さとほぼ等しい位置にすることができる。これにより、外槽5の下方に配置される各種構成要素の配置空間に、排水口10および排水バルブ12が入り込まず、各種構成要素の配置空間を広く確保することができる。特に、洗濯機1が運転されると、外槽5は振動するため、外槽5に固定されている排水口10や排水バルブ12が、外槽5よりも下方に突出していると、外槽5の振動に伴い排水バルブ12も一緒に振動するので、その振動分を勘案して下方空間をあけておく必要がある。この実施形態では、外槽5の後方を利用して排水口10および排水バルブ12を配置したので、外槽5の下方空間を他の構成要素を配置するために良好に活用することができる。
【0039】
排水バルブ12および第2切替バルブ13が「開」にされると、外槽5内の水がハウジング2外へ排出される。その一方で、排水バルブ12が「開」にされて第2切替バルブ13が「閉」にされると、外槽5内の水は、フィルタ装置14を介して分岐管15へ流出する。
【0040】
そして、外槽5内の水が排出された後、モータ(図示せず)によってドラム3が脱水回転(高速回転)され、衣類に含まれる水分が脱水される。
【0041】
この実施例に係る洗濯機1は、洗濯および脱水に加えて、乾燥を行うことができる。そのために、外槽5の後端面下方には、乾燥風路16の出口17が接続されている。乾燥風路16は、外槽5の後端面沿いに斜め上方に延び、外槽5の上部沿いに前方側へ回り込み、外槽5の上部周面に沿って前方へと延び、その先端は、外槽5の前方周面に入口18として接続されている。これにより、外槽5内部と乾燥風路16とは連通している。この乾燥風路16は、外槽5の後端面沿いに斜め上方へ延びる領域が、除湿パイプ19として機能している。衣類が乾燥されることで、衣類に含まれる水分は気化して水蒸気となり、その水蒸気を含むドラム3内の高温多湿の空気は、出口17から出て除湿パイプ19内を上方へ移動する。その際、除湿パイプ19内では、熱交換用給水管49から供給される水が落下される。詳しくは、熱交換用給水管49は、その一端が第1切替バルブ44に接続され、その他端が除湿パイプ19の上部に接続されている。そのため、第1切替バルブ44を切替えることにより、給水口9からの水が、熱交換用給水管49から除湿パイプ19内に落下される。なお、熱交換用給水管49とは別に、除湿用水路としての熱交換用タンク水給水管24からも除湿パイプ19内に水が供給され得る。
【0042】
除湿パイプ19内を水が落下されると、その水と高温多湿の空気とが熱交換をして、高温多湿の空気の冷却および除湿が行われる。そして、水と除湿された際に液化した水分とは、除湿パイプ19内を落下した後、出口17から外槽5を介して排水口10に達する。
【0043】
乾燥風路16内には、空気の流れ方向に見て、除湿パイプ19の下流側にフィルタ20が内挿され、さらにその下流側にはブロア21が設けられている。ブロア21が回転されることによって、ドラム3内の空気が出口17から出て乾燥風路16内を移動され、入口18から再びドラム3内へと供給される。乾燥風路16のブロア21よりも下流側には、ヒータ22が内挿されている。乾燥風路16を通る空気は、除湿パイプ19において除湿され、その後、ヒータ22によって加熱されて、入口18からドラム3へと供給される。
【0044】
ドラム3の下方には、タンク4が設けられている。このタンク4は、外槽5に溜められて使用された後の水を溜めるためのものであり、密閉構造をしたタンクである。外槽5の水をタンク4に導くために、分岐管15の、フィルタ装置14に接続されている一端とは反対側の他端がタンク4内で開口している。詳しくは、分岐管15の途中には貯水バルブ25が介挿されており、分岐管15は、フィルタ14から貯水バルブ25までの範囲においては、フィルタ14から貯水バルブ25に向かって斜め上方に延び、貯水バルブ25からは下方に延びてタンク4の上面を貫通し、分岐管15の他端がタンク4内の上下方向途中に配置されている。
【0045】
そのため、外槽5の水は、第2切替バルブ13が閉じられ、排水バルブ12および貯水バルブ25が開かれることにより、タンク4内へ導かれる。
【0046】
また、タンク4には、エア抜きホース51の一端が接続されている。エア抜きホース51は、タンク4から外槽5の後方を通って上方に延び、その他端が除湿パイプ19の上部に接続されている。これにより、タンク4内部と乾燥風路16とは連通している。
【0047】
タンク4には、タンク4内に入口26が開口した溢水路(タンク用溢水路)としての圧力調整用排水管27が備えられている。圧力調整用排水管27の途中には逆止弁28が介在されている。そして、圧力調整用排水管27の出口側は排水管11の第2切替バルブ13よりも下流側に合流されている。
【0048】
圧力調整用排水管27には、また、洗濯槽用溢水路としてのオーバーフロー管23が接続されている。そのため、外槽5内に所定量以上の水が供給された場合、その所定量以上の水が、オーバーフロー管23により外槽5の外部にオーバーフローされ、排水管11を介して機外へ排出される。
【0049】
タンク4には、タンク4内に溜められた水を循環させるために、その側方に形成された出口31および入口30間を連通する循環管32(この発明の循環路に相当)が設けられている。循環管32には、出口31から入口30に向かって順番に、ポンプ33、第3切替バルブ34およびエゼクタ35が、水の循環方向に沿うように介挿されている。
【0050】
第3切替バルブ34は5方弁であり、ポンプ33から吐出されて1方向から流入する水を4方向のいずれかへ流出させるように切替える。すなわち、エゼクタ35を介して入口30からタンク4へ水を戻すための第1出口36、第2出口37、第3出口38および第4出口39を有する。
【0051】
第2出口37には、タンク排水管40がつながっており、タンク排水管40は圧力調整用排水管27の逆止弁28よりも下流側に合流されている。
【0052】
第3出口38には、上述した熱交換用タンク水給水管24の一端が接続されている。熱交換用タンク水給水管24の他端は、除湿パイプ19の上部に接続されている。
【0053】
第4出口39には、リサイクル水路としてのタンク水給水管41の一端がつながっており、タンク水給水管41の他端は、収容部7を介して給水管8に接続されている。
【0054】
そのため、第3切替バルブ34を切替えることによって、タンク4内の水をポンプ33で汲み出し、循環管32を通して循環させることができる。
【0055】
また、第3切替バルブ34を切替えることによって、タンク4内の水をポンプ33で汲み出し、タンク排水管40、圧力調整用排水管27および排水管11を介して機外へ排水させることができる。
【0056】
また、第3切替バルブ34を切替えることによって、タンク4内の水をポンプ33で汲み出し、熱交換用タンク水給水管24を介して除湿パイプ19に供給することができ、水道水に代えて、この水と除湿パイプ19内の高温多湿の空気とを熱交換をさせて、高温多湿の空気の冷却および除湿を行わせることができる。
【0057】
さらに、第3切替バルブ34を切替えることによって、タンク4内の水をポンプ33で汲み出し、タンク水給水管41から給水管8へ送り、洗濯に再利用するために外槽5へ溜めることができる。
【0058】
タンク4の近傍には、オゾン発生装置47が設けられている。オゾン発生装置47は、図示しないフィルタを介して取り込んだ空気に対し沿面放電を行ってオゾンを発生する。オゾン発生装置47を通過した空気にはオゾンが含まれている。
【0059】
この実施形態では、オゾン発生装置47から出力されるオゾンを含む空気を、第1供給路53(この発明の接続管に相当)を用いてエゼクタ35へ与える。第1供給路53を通って供給されるオゾンは、エゼクタ35において、循環されているタンク4内の水に混合される。より具体的には、エゼクタ35において、エゼクタ35を水が通過する際に生じる負圧により、第1供給路53から供給されるオゾンを含む空気が水内に細かな泡として混入する。そして、水内に、色素、臭い成分および雑菌が含まれていた場合、これらはオゾンにより酸化され、タンク4内の水は、脱色、脱臭および除菌される。
【0060】
エゼクタ35を介してタンク4内の水にオゾンが供給され続けると、オゾンの供給に伴いタンク4内の圧力が増加して、供給されるオゾンによりタンク4から水が押し出される。オゾン発生装置47からは、オゾンだけが出力されるのではなく、オゾンを含む空気が出力されるので、このオゾンを含む空気はエゼクタ35において細かな気泡となって水に混ざり込む。水に混ざり込んだ細かな気泡のうち、オゾンは、水中で酸化反応により消滅するが、空気はタンク4内の上方に次第に溜まり、タンク4内の水を加圧する。エア抜きホース51によってタンク4内の空気の一部は乾燥風路16へと逃がされるが、タンク4内の気圧が上昇すると、タンク4内の水は、入口26から圧力調整用排水管27および排水管11を通って、ハウジング2外へ排出される。排出される水の量は、タンク4に供給されるオゾンの量に応じて変化する。
【0061】
なお、排出される水は、供給されるオゾンにより浄化された水であり、しかも、オゾンは酸化反応により消滅している。よって、排出される水は浄化された無害な水である。
【0062】
また、上述したように、圧力調整用排水管27と外槽5内部とは、オーバーフロー管23を介して連通している。このため、タンク4内に溜められた水が、タンク4内の空気圧と外槽5内の空気圧との差に応じて排水されるに止まり、タンク4内の水がハウジング2外へ排出され過ぎることを防止できる。
【0063】
オゾン発生装置47で発生されるオゾンを含んだ空気は、さらに、第2供給路54によって乾燥風路16へ与えられる。与えられる位置は、乾燥風路16におけるフィルタ20の下流側で、ブロア21の上流側(ブロア21の吸い込み側)である。ブロア21が回転すると、その吸い込み側が負圧となり、第2供給路54を介してオゾンを含む空気がブロア21へと吸い込まれる。そして乾燥風路16を循環される空気にオゾンが混入されて、オゾンは入口18からドラム3へと供給される。乾燥風路16を空気が循環されるのは、ドラム3内の衣類が乾燥される際である。このため、乾燥される衣類に対し、オゾンが供給され、衣類に付着されている臭い成分や、雑菌成分は、供給されるオゾンにより酸化されて、消臭され、あるいは除菌される。
【0064】
このように、この実施形態に係る洗濯機1では、オゾン発生装置47で発生されるオゾンを、2通りに活用している。1つは、タンク4にドラム3および外槽5で使用した後の水を溜めることにより、溜めた水の脱色、脱臭、除菌および汚れの分解といった浄化に活用している。また、水の浄化とは別に、オゾンを乾燥運転中のドラム3に供給することにより、乾燥される衣類の脱臭や除菌に活用している。
【0065】
また、ドラム3を収容した外槽5は、液密的かつ空密的な構造であり、オゾン発生装置47で発生されるオゾンは、タンク4および外槽5がオーバーフロー管23およびエア抜きホース51でつながれている構造上、タンク4と外槽5との間を流通はするが、ハウジング2から外部に漏れることはない。よって、オゾン臭等が外部に漂ったりしない、安全でかつ使用上の不都合のない装置とすることができる。
【0066】
図3は、洗濯機1の下方部の内部構造(各構成要素の配置構造)を説明するための斜視図である。
【0067】
図3を参照して、洗濯機1には、洗濯機1の下部外殻を構成するベースハウジング2a(この発明の下部ハウジングに相当)が備えられている。ベースハウジング2aはたとえば樹脂で一体成形されており、その前方左右両側の下端に、洗濯機1の水平方向の調整を行うためのねじ脚81、82が備えられている。ベースハウジング2aは、平面形状が方形状となっている。
【0068】
ベースハウジング2a内には、中央にタンク4が配置され、ベースハウジング2aの前方右内にはフィルタ装置14が配置され、前方左内にはポンプ33および切替バルブとしての第3切替バルブ34およびエゼクタ35が配置され、後方右内には浄化手段としてのオゾン発生装置47が配置されている。そして、これら各構成要素と、水路としてのホースやパイプが、ベースハウジング2a内に効率的に組み込まれている。
【0069】
すなわち、ベースハウジング2aの前方右側には、フィルタ装置14が配置されている。フィルタ装置14はベースハウジング2aの前面からメンテナンス操作ができる。すなわち、ベースハウジング2aの前面沿いに、フィルタ装置14の操作部75が露出している。フィルタ装置14は、前方から後方に長手のフィルタ筐体55を有しており、フィルタ筐体55の上面中央に外槽5の排水口10(図2参照)と排水バルブ12を介して連通された外槽排水管120(排水管11の一部である)が接続されている。そして、外槽排水管120を介してフィルタ筐体55内へ流入する水は、フィルタ筐体55内で第1の濾過が施されて、排水管11を通ってベースハウジング2aの外へ排出される。また、フィルタ筐体55内で第2の濾過が施されて、フィルタ筐体55の奥側上面に接続された分岐管15の前半部を形成するタンクパイプ121を通って排水バルブ12へと流出される。
【0070】
フィルタ装置14から流出する水を、排水管11へ流すか、分岐管15へ流すかは、既に説明したように、第2切替バルブ13および貯水バルブ25により切り替えられる。
【0071】
この実施形態では、フィルタ装置14は、前方から後方に延びるフィルタ筐体55を備えているが、タンク4の前面側には低段面87が形成されており、低段面87を形成したことにより生じた空間を利用することにより、フィルタ筐体55が無理なく配置されている。 また、フィルタ筐体55が低段面87に配置されていることから、フィルタ筐体55の後部上面と貯水バルブ25とを連通するタンクパイプ121は、フィルタ筐体55から貯水バルブ25に向かって上向きにつながっている。また、貯水バルブ25からタンク4内に延びる分岐管の後半部分は垂直下方に延びている。従って、貯水バルブ25が閉じたとき、分岐管15、すなわちタンクパイプ121および後半の下流側分岐管15b内に水が溜まることなく、分岐管15内を長期間清潔に維持することができる。
【0072】
タンク4内の水を排水するための排水路は、第3切替バルブ34から後方へ突出し右方へ延びるタンク排水ホース(タンク排水管)40であるが、このホース40は、図2を参照して説明したように、溢水路(圧力調整用排水管)27および洗濯槽用溢水路(オーバーフロー管)23が合流した合流路であって、逆止弁28が設けられた位置の下流側に連通されている。そしてその後、排水管11と合流されている。このため、タンク4の前方側には、圧力調整用排水管27、排水管11等を配置しなければならず、これら各排水管の設置スペースを確保しなければならない。この実施形態では、前述したように、タンク4の前面側に低段面87を設けたことにより、この低段面87により生じた空き空間に、圧力調整用排水管27および排水管11を配置している。これにより、多数の管が合流し、あるいは分岐した排水路を、排水路内を水が淀むことなく良好に流れるように、配置できる。
【0073】
タンク4の後方右側には、空き領域92が形成されている。そしてこの空き領域92を利用して、オゾン発生装置47が配置されている。即ち、ベースハウジング2aの後方右側において、底部から隆起した台座部201がベースハウジング2aと一体に成形されている。この台座部201の上面はタンク4の上面と略同じ高さになっている。オゾン発生装置47は、この台座部201上に載置されネジなどで固定される。これにより、オゾン発生装置47の流出口(後述する第1オゾン流出口)は、タンク4の上面(タンク4内に貯められた水の水位)より高い位置となる。
【0074】
オゾン発生装置47で発生されるオゾンは、空気と共に、第1供給管53を通じてエゼクタ35の細管112へ与えられる。第1供給管53は軟質性の樹脂からなる。第1供給管53は、オゾン発生装置47の流出口から後方左側のコーナ部分に一旦向かいこのコーナ部分で向きを変えて前方へ向かうようにタンク4の上方を這い、オゾン発生装置47が配置された後方右側とは対角の位置である前方左側でエゼクタ35に接続されている。
【0075】
なお、図3では、オゾン発生装置47に接続された第2供給路54(循環風路16へオゾンを供給するための供給路であり、図2参照。)は省略されている。
【0076】
図4は、オゾン発生装置47の斜視図である。オゾン発生装置47は、図3に示すように、タンク4の後方右側に配置されるが、図4は、そのように配置されるオゾン発生装置47を、後方側から見た斜視図となっている。
【0077】
図4を参照して、オゾン発生装置47について詳しく説明する。オゾン発生装置47は、フレーム135と、フレーム135の上部に取り付けられたケーシング136とを含んでいる。フレーム135は、内部に空間137を有しており、この空間137は、上下方向ほぼ中央部に設けられた仕切板161によって上室137aと下室137bとに仕切られている。そして、上室137a内下方に、電気回路基板138が収容されている。電気回路基板138には、トランス139、トランジスタ140、コンデンサ141等が実装されている。電気回路基板138は、オゾン発生装置47のオゾン発生用電極(後述する)に高電圧を印加するための電源回路であり、上室137a内には図示しない配線が設けられ、上面から上室137a内に臨んだオゾン発生用電極との接続部に電気的に接続されている。
【0078】
フレーム135の上に取り付けられたケーシング136は、フレーム135と一体的に形成されたケースベース142と、ケースベース142に対して複数個のビス143により取り付けられたケースキャップ144とを備えている。ケースキャップ144には、空気流入口145と、第1のオゾン流出口146と、第2のオゾン流出口147とが備えられている。空気流入口145にはスポンジフィルタ148が嵌められていて、空気流入口145からケーシング136内に流入する空気中に、塵挨等が含まれている場合、スポンジフィルタ148によって捕獲されるようになっている。空気流入口145と第1オゾン流出口146とは隣接して配置されており、いずれも図4において右方向に開口している。より具体的には、第1オゾン流出口146は、右方向に突出する接続筒149の右端に開口している。他方、第2オゾン流出口147は、第1オゾン流出口146の近傍であって、ケースキャップ144の上面から上方に突出する接続筒150の上端に開口している。
【0079】
さらに、第1オゾン流出口146の根元側、換言すれば第1オゾン流出口146と処理流路との間に、逆止弁151(この発明の防止手段に相当)が介在されている。逆止弁151は、空気流入口145から入り、ケーシング136内に形成された処理流路を流れて、第1オゾン流出口146から流出されるオゾンや空気が、この流れ方向に通過するのを許容するが、第1オゾン流出口146から水が進入して、ケーシング136内へ入ろうとするのを阻止する。このように、オゾン発生装置47には、第1オゾン流出口146に関連して逆止弁151が組み込まれた構成となっている。
【0080】
図5は、図4に示すオゾン発生装置47において、ケースキャップ144を取り外した状態の斜視図である。
【0081】
図5では、ケーシング136の内部が表わされている。図5において、白抜き矢印で表わしているのが、ケーシング136内に形成されている処理流路152である。処理流路152は、図示のように、往路153と、復路154と、往路153および復路154間をつなぐUターン部155とを含む折り返し流路となっている。
【0082】
そして、往路153には、その長さ方向に延びる第1のオゾン発生用電極156が配置されている。また、復路154にも、その長さ方向に延びるように、第2のオゾン発生用電極157が配置されている。つまり、2枚のオゾン発生用電極156および157は、処理流路152内において、空気の流れ方向に、直列状態に配置されている。そして、これら2つのオゾン発生用電極156、157に対して、それぞれ、前述した電気回路基板138から並列に高電圧が印加される。
【0083】
このように、電気回路基板138から第1オゾン発生電極156および第2オゾン発生用電極157を見ると、これら2つのオゾン発生用電極156、157は、電気的に並列接続されており、電源回路基板138から、それぞれ、所定の高電圧が独立的に印加される。
【0084】
一方、処理流路152内における配置構造として第1オゾン発生用電極156および第2オゾン発生用電極157を捉えると、2枚のオゾン発生用電極156、157は、空間内で直列状に配置されている。つまり、空気の流れ方向に対し、第1オゾン発生用電極156および第2オゾン発生用電極157が順に空気と接触する。より具体的には、処理流路152内を流れる空気は、第1オゾン発生用電極156に沿って流れ、続いて、Uターン部155を通過した後第2オゾン発生用電極157に沿って流れる。
【0085】
この実施形態では、第1オゾン発生用電極156および第2オゾン発生用電極157は、共に、沿面放電により、流れる空気内にオゾンを発生させる。それゆえ、処理流路152を通過する空気は、2枚のオゾン発生用電極156、157表面に触れ続けながら流れ、流出する際には、十分に濃い濃度のオゾン含有空気として流出される。
【0086】
処理流路152内において、2枚のオゾン発生用電極156、157は、絶縁状態が良好に確保され、かつ、がたつきのないように、放電面以外にゴムパッキン158が詰められている。
【0087】
図4を再び参照して、上室137a内には、電気回路基板138が収容され、オゾン発生用電極156、157と接続部で電気的に接続された後、難燃性かつ絶縁性のウレタン樹脂が充填される。ウレタン樹脂が上室137a内に充填されることにより、この中に配置された電気回路基板138や接続部等が水濡れに強く、かつ、電気漏洩のない構造となる。
【0088】
そして、オゾン発生装置47は、図3に示す状態で、洗濯機に配置され、第1オゾン流出口146から流出するオゾンは、前述したエゼクタに与えられるように、接続筒149に第1供給管53の一端が連結される。また、乾燥風路にオゾンを供給するために、接続筒150には第2供給路54の一端が接続される。
【0089】
この実施形態に係るオゾン発生装置47は、オゾン発生用電極が収容されたケーシング136と、電気回路部品が収容されたフレーム135とが一体化されており、全体としてコンパクトな構成が実現されている。
【0090】
なお、この実施形態では、フレーム135内の空間137を上室137aと下室137bとに仕切り、上室137aのみを利用して電気回路基板138を配置しているが、電気回路基板138が大きなものになったときなどは、仕切板161を取り除いて空間137全体を電気回路基板138の収容に利用してもよい。あるいは、下室137bをなくし、フレーム135の上下方向寸法を小さくして、よりコンパクトな構成としてもよい。
【0091】
処理流路152は、往路153および復路154が並列に配置されており、ケーシング136の長さを長くすることなく、処理流路152の全長を長くでき、しかも、そこに2枚のオゾン発生用電極156、157が直列状に配置されている。従って、濃度の濃いオゾンを発生することが可能である。
【0092】
また、仮にいずれか一方のオゾン発生用電極156または157における通電不良、オゾン発生不良等が生じても、残りのオゾン発生用電極によりオゾンが発生されるから、オゾン発生が完全に中断されることはなく、信頼性の高い装置とすることができる。
【0093】
以上、この実施形態の洗濯機では、オゾン発生装置47の流出口がタンク4の上面よりも高くなるよう、ベースハウジング2a内にオゾン発生装置47を配置するようにしたので、浄化運転の停止時などにタンク4内の水がオゾン発生装置47内に流れ込むのを防止でき、オゾン発生効率が低下するのを防止できる。
【0094】
また、ベースハウジング2aと一体形成した台座部201上にオゾン発生装置47を取り付けるようにしたので、簡単な構造で、オゾン発生装置47を高い位置に配置することができる。
【0095】
さらに、オゾン発生装置47はベースハウジング2aの後方右側に設けるとともに、このコーナとは対角位置の前方左側にエゼクタ35を設けたので、オゾン発生装置47とエゼクタ35の間の距離を長くなるようにしている。さらに、第1供給管53接続管はオゾン発生装置47とエゼクタ35との間を略L字に結ぶようにしている。このようにすることにより、第1供給管53を長くできて、オゾン発生装置47へ水が流れ込むのを、より防止することができる。
【0096】
この発明は、以上説明した実施形態に限定されるものではなく、請求項記載の範囲内において種々の変更が可能である。
【0097】
例えば、この実施形態では、この発明の供給手段として、循環路(循環管)と循環ポンプ(ポンプ)とエゼクタとを用いているが、これに限らず、供給手段として、オゾン発生装置の上流側にエアポンプを設け、エアポンプによってタンク内に空気を含むオゾンを直接供給するようにしてもよい。この場合、オゾンを細かい気泡としてタンク内に放出するため、散気装置を通してオゾンをタンク内に供給する構成とすることが好ましい。
【0098】
また、この実施形態では、本発明の防止手段として逆止弁を用いているが、例えば、電磁式の開閉バルブを用いるようにしても良い。このような開閉バルブを用いた場合、オゾン供給時以外は、開閉バルブを閉じる制御を行うことが望ましい。また、防止手段(逆止弁)は、接続管(第1供給管)の途中に設けるようにしても良い。
【図面の簡単な説明】
【0099】
【図1】この発明の一実施形態に係る洗濯機の斜視図である。
【図2】この発明の一実施形態に係る洗濯機を前後方向に沿った鉛直面で切断したときの断面を側方から見た概略側断面図である。
【図3】この発明の一実施形態に係る洗濯機の下方部の内部構造(各構成要素の配置構造)を説明するための斜視図である。
【図4】この発明の一実施形態に係るオゾン発生装置47の斜視図である。
【図5】図4に示すオゾン発生装置において、ケースキャップを取り外し、処理流路およびその処理流路内に配置されたオゾン発生用電極の状態を表わす斜視図である。
【符号の説明】
【0100】
1 洗濯機
2 ハウジング
2a ベースハウジング(下部ハウジング)
3 ドラム(洗濯槽)
4 タンク
5 外槽(洗濯槽)
32 循環管(循環路)
33 ポンプ(循環ポンプ)
35 エゼクタ
47 オゾン発生装置(浄化手段)
53 第1供給管(接続管)
151 逆止弁(防止手段)
201 台座部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
洗濯機の外殻を構成するハウジングと、
前記ハウジング内に設けられ、水を溜め衣類を収容して洗濯を行うための洗濯槽と、
前記ハウジング内に設けられ、洗濯槽で使用された後に洗濯槽から排出される水を溜めるためのタンクと、
前記タンクに溜められた水を浄化するための浄化手段と、
を有する洗濯機であって、
前記浄化手段は、放電によってオゾンを発生するためのオゾン発生装置と、発生したオゾンを前記タンク内へ供給するための供給手段とを含み、
前記オゾン発生装置のオゾン流出口が前記タンク内に貯められる水の水位よりも高くなるように、前記オゾン発生装置を配置したことを特徴とする洗濯機。
【請求項2】
前記オゾン発生装置のオゾン流出口が前記タンクの上面よりも高くなるように、前記オゾン発生装置を配置したことを特徴とする、請求項1に記載の洗濯機。
【請求項3】
前記ハウジングは、洗濯機の下部外縁を構成する下部ハウジングを備え、
該下部ハウジング内に前記タンクを設けるとともに、
前記下部ハウジングの底部から隆起する台座部を、下部ハウジングと一体形成して、
この台座部上に前記オゾン発生装置を載置したことを特徴とする、請求項1又は2に記載の洗濯機。
【請求項4】
前記供給手段は、前記タンクに接続した循環路と、タンクと循環路との間で水を循環させるための循環ポンプと、循環路に設けられ循環路の水の流れにより生じる負圧作用でオゾンを循環路中に引き込むためのエゼクタと、該エゼクタと前記オゾン発生装置と繋ぐ接続管とを含み、
前記下部ハウジングは、平面形状が方形状を成し、
前記オゾン発生装置は前記下部ハウジングの1つのコーナ側に設けるとともに、このコーナとは対角位置のコーナ側に前記エゼクタを設けた、ことを特徴とする請求項3に記載の洗濯機。
【請求項5】
前記タンク側から前記オゾン発生装置の内部へ水が進入するのを防止するための防止手段を設けたことを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の洗濯機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2007−209520(P2007−209520A)
【公開日】平成19年8月23日(2007.8.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−32363(P2006−32363)
【出願日】平成18年2月9日(2006.2.9)
【出願人】(000001889)三洋電機株式会社 (18,308)
【Fターム(参考)】