説明

洗濯物のクリーニング装置及びその方法

【課題】消臭効果のある無光触媒希釈液あるいはトルマリンを効率よく洗濯物に吹き掛けたり、トルマリン鉱石によって活性化した水が利用できるクリーニング装置及びその方法を提供する。
【解決手段】本クリーニング装置は、正逆回転と回転速度制御が可能なインバータモータと、インバータモータに連結され、洗濯物が投入される回転ドラムと、無光触媒希釈液あるいはトルマリンが格納されるタンクと、無光触媒希釈液あるいはトルマリンを噴射するノズルと、無光触媒希釈液あるいはトルマリンをノズルに送り出すポンプとが備えられ、洗濯物の重量より小さな遠心力を有する低速回転、または、一定間隔の反転を加えた低速回転を回転ドラムに与えながら、無光触媒希釈液あるいはトルマリンの所要量をシャワーにして洗濯物に吹き掛けることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、消臭効果のある無光触媒希釈液あるいはトルマリンを効率よく洗濯物にしみ込ませることのできる洗濯物のクリーニング装置及びその方法に関する。
【背景技術】
【0002】
光触媒である酸化チタン(TiO)は、日光が当たると、空気中の水と酸素から反応性の高い活性酸素が生成され、殺菌作用と悪臭の分解作用に効果を発揮することで知られる。アンモニア、アセトアルデヒド、硫化水素などの悪臭を吸着し分解できる。酸化チタンは、例えばシリカ(SiO)の粒子に付着させて使用される。一方、酸化チタンは、日光の紫外線が必要であるが、光を必要とせず、空気中の酸素で反応する無光触媒も知られる。例えば、リン酸チタニウム系化合物がある。洗濯物などに噴霧または塗布すれば、長い期間タンスにしまうような場合であっても、殺菌と消臭の効果を持続できる。(特許文献1参照)
【0003】
洗濯物に、水に溶かした無光触媒を噴霧または塗布する場合、手動のスプレーなどで例えばワイシャツの全面に吹き掛けるのは大変である。スプレーガンを使用しても同様である。はけなどで塗布するのはさらに大変である。
【0004】
洗濯のすすぎ行程で、水が張られた回転ドラムに無光触媒を所定の濃度になるよう投入する方法は、無光触媒希釈液が無駄になりやすい。桶などに無光触媒希釈液を作って洗濯物を浸漬する方法は、最初に漬ける洗濯物に無光触媒が多く付着し、後から漬けた洗濯物の濃度が下がってしまうという問題がある。
【0005】
トルマリンは、常に電気を帯びる性質を持つ石で、宝飾用宝石として親しまれているが、1990年代前半から環境・健康改善素材として各種用途が発見・開発されはじめ、脚光を浴びるようになってきた。
トルマリンは、硬度7〜7.5、比重3〜3.3の六方晶系をした石であり、ドラバイトと呼ばれる褐色(マグネシウム)、ショールトルマリンと呼ばれる黒(鉄)、不透明石のリチアトルマリンである白、ピンク、赤のものは宝石としての価値がないトルマリン鉱石と呼ばれ、環境改善素材や工業用素材として活用されるようになった。
【0006】
トルマリンの環境改善効果の1つとして、最近消臭効果が注目され、多方面に活用されるようにな った。
トルマリンの取り扱いは、無光触媒と類似点が多いため、以下、無光触媒と異なる点のみについて説明を行なうこととする。
【特許文献1】特開2002−308712号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の目的は、消臭効果のある無光触媒希釈液あるいはトルマリンを効率よく洗濯物に吹き掛けることのできる洗濯物のクリーニング装置及びその方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明による洗濯物のクリーニング装置は、正逆回転と回転速度制御が可能なインバータモータと、前記インバータモータに連結され、洗濯物が投入される回転ドラムと、無光触媒希釈液あるいはトルマリンが格納されるタンクと、前記無光触媒希釈液あるいはトルマリンを噴射するノズルと、前記無光触媒希釈液あるいはトルマリンを前記ノズルに送り出すエアコンプレッサとが備えられ、前記洗濯物の重量より小さな遠心力を有する低速回転、または、一定間隔の反転を加えた前記低速回転を前記回転ドラムに与えながら、前記無光触媒希釈液あるいはトルマリンの所要量をシャワーにして前記洗濯物に吹き掛けることを特徴とする。
【0009】
前記ノズルは、前記回転ドラムが収容される外胴の開口部端、または、ドアの内側に設けられることが好ましい。
【0010】
前記ノズルは、複数の径が異なるノズル孔を備えることが好ましい。
【0011】
本発明による洗濯物のクリーニング方法は、請求項1に記載の洗濯物のクリーニング装置において、洗濯物が糊付けと消臭を必要とする場合、無光触媒希釈液あるいはトルマリンに洗濯糊を混ぜた混合液が使用されることを特徴とする。
【0012】
本発明による洗濯物のクリーニング方法は、請求項1に記載の洗濯物のクリーニング装置において、洗濯物が柔軟仕上げと消臭を必要とする場合、無光触媒希釈液あるいはトルマリンに柔軟剤を混ぜた混合液が使用されることを特徴とする。
【0013】
また、本発明による洗濯物のクリーニング装置は、正逆回転と回転速度制御が可能なインバータモータと、前記インバータモータに連結され、洗濯物が投入される回転ドラムと、トルマリン鉱石が格納される容器と、前記容器内に洗濯水を循環させて、水がトルマリン鉱石と接触することにより活性化するようにした洗濯水循環装置と、を備え、前記活性化した洗濯水で洗濯することを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
請求項1の洗濯物のクリーニング装置によれば、無光触媒希釈液あるいはトルマリンを洗濯物に吹き掛ける機構を組み込んだので、効率のよいクリーニング仕上げ処理ができる。各洗濯物に適量な無光触媒希釈液あるいはトルマリンが吹き掛けられるので無駄がない。また、遠心力が洗濯物の重量より小さくなるような回転は、特に横置きの回転ドラムの場合、洗濯物が持ち上げられて落下するから、無光触媒希釈液あるいはトルマリンを洗濯物に満遍なく吹き掛けることができる。回転ドラムを一定間隔で正逆反転させても洗濯物が転がるから、同様の効果が得られる。また、回転ドラムの回転で無光触媒希釈液あるいはトルマリンを洗濯物の内部に素早くしみ込ませることができる。
【0015】
無光触媒あるいはトルマリンをしみ込ませた洗濯物は、ダニなどを寄せ付けない防虫作用と、汗などの臭いを消す消臭作用と、花粉などを付きにくくする防汚作用がある。また、無害である。無光触媒あるいはトルマリンを使えば次のような効果もある。例えば、業務用のドライクリーニングでは、ゾールと呼ばれる石油系溶剤が一般に使用される。ゾールはドライクリーニングの乾燥工程で、熱風によって蒸発させ回収されるが、衣類に残って特有の臭いを出す場合がある。無光触媒あるいはトルマリンはこの臭いを完全に消し去るから、洗濯物の仕上がり品質をよくすることができる。
なお、請求項6の洗濯物のクリーニング方法の効果も、請求項1によるものと同じである。
【0016】
請求項2のノズルによれば、ノズルが外胴の開口部端またはドアの内側に設けられるから、無光触媒希釈液あるいはトルマリンを洗濯物に直接吹き掛けることができる。回転ドラムの網目状の側面から霧にして吹き掛ける場合より、付着効率がよい。
【0017】
請求項3のノズルは、複数の径が異なるノズル孔を備えるから、横置きの回転ドラムのような場合、径の小さなノズル孔から出たシャワーは、回転ドラムの奥へ、径の大きなノズル孔から出たシャワーは近くに飛ばすことができる。
【0018】
請求項4の洗濯物のクリーニング方法によれば、無光触媒希釈液あるいはトルマリンに洗濯糊を混ぜた混合液を使用するから、洗濯物が糊付けと消臭を必要とする場合、1行程で仕上げができる。
【0019】
請求項5の洗濯物のクリーニング方法によれば、無光触媒希釈液あるいはトルマリンに柔軟剤を混ぜた混合液を使用するから、洗濯物が柔軟仕上げと消臭を必要とする場合、1行程で仕上げができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
無光触媒とはリン酸チタニア化合物のように光やその他のエネルギーを全く必要とせず、空気汚染物質の分解や抗菌、消臭作用を発揮し続ける新触媒の事を言う。
トルマリンは、電気石(でんきせき)とも呼ばれ、マイナスイオンの生成、遠赤外線の放出等の特性を有することから健康や環境に役立てられている。
トルマリンによって水分がマイナスのヒドロキシンイオンとよばれる界面活性作用をもったイオンに変化するので、洗浄効果・消臭効果・除菌効果が得られる。
【0021】
本発明で、トルマリンは、無光触媒と同様に5〜50μm程度の微粉末のものを水で希釈して溶液状態または分散液状態で使用するが、粒径1mmφ以上のトルマリン鉱石を水と接触させて活性化し、使用することもできる。
【0022】
以下、本発明の実施例を添付の図面を参照して詳細に説明する。なお、クリーニング装置とは、縦置きまたは斜め置きの回転ドラムが備えられ水洗いと脱水のできる家庭用洗濯機、コインランドリーなどに設置され横置きの回転ドラムが備えられた洗濯脱水機、業務用ドライクリーニングに使用される回転ドラムが備えられた溶剤回収乾燥機、回転ドラムが備えられたスチーム乾燥機など、いずれであってもよい。
【実施例1】
【0023】
図1は、クリーニング装置の構造図である。クリーニング装置100は、横置きの回転ドラム1が外胴2の内部に装着された洗濯脱水装置である。回転ドラム1は、内胴とも呼ばれ、例えば、直径が900mm、奥行きが600mmの円筒形である。回転ドラム1はモータ3で回転され、モータ3はインバータ4から電源の給電を受けるように構成される。インバータ4によって回転ドラム1の回転速度を制御パネル16から指定して変更することができる。また、回転ドラム1の正逆回転も可能である。外胴2の開口部17は、回転ドラム1を覆うように縁が設けられて、洗濯中はドア9が閉められると、ドア9と外胴2が回転ドラム1を密封状態にする。また、回転ドラム1の側面は網目構造になっていて、外胴2の底部に溜まった洗濯水25に、洗濯物20が浸かるように回転する。
【0024】
タンク5には、無光触媒希釈液あるいはトルマリン14が蓄えられる。無光触媒希釈液あるいはトルマリン14は、タンク5に給液口18から事前に投入される。タンク5の容量は20リットルである。この容量はこれに限るものではなく、例えば無光触媒希釈液あるいはトルマリン14の1回の使用量が6リットル程度なのでこれに合わせてもよい。タンク5には、無光触媒希釈液あるいはトルマリン14の残量を表示するゲージがある。タンク5には圧力計が設けられてもよい。タンク5には、無光触媒希釈液あるいはトルマリン14をノズル8側に送り出すポンプとして、エアコンプレッサ6を接続した。エアコンプレッサ6によらず、フレキシブルパイプ7の途中にポンプなどを取り付けてもよい。
無光触媒やトルマリンの何れかを投入しても良く、また、トルマリン微粉末と無光触媒を同時に投入しても良い。
【0025】
ノズル8は、回転ドラム1が横置きであり、無光触媒希釈液あるいはトルマリン14が回転ドラム1の奥まで届くように、外胴2の開口部17の上端に設けた。図1では、開口部の真上に設けたが、これに限らず、回転ドラム1を回転する方向にずらして配置してもよい。なお、ノズル8は、ドア9の内側に設けてもよい。これにより無光触媒希釈液あるいはトルマリン14を直接に洗濯物20に吹き掛けることができる。ノズル8から噴射された無光触媒希釈液あるいはトルマリン14は、回転ドラム1の奥行き600mmに届くように噴射できる。奥行きは600mmに限らず、1000mmに達するものもある。そのため、霧にして噴霧したのでは、奥まで届かないので、雨のようなシャワー26にすることが好ましい。水滴が大きいなら飛距離を出せる。霧は、一般に粒径が20〜30ミクロンで、空気中に浮き飛距離を出せない。雨のようなシャワーであれば、粒径は500〜1000ミクロンと大きいく飛距離を出せる。なお、外胴2の側面から無光触媒希釈液あるいはトルマリン14を噴射するのではないため、霧にして回転ドラム1側面の網目をくぐらせる必要もない。
【0026】
図2は、ノズルの側面図である。ノズル8は、フレキシブルパイプ7への取付部13を有し、半円筒形の先端部に上から、小孔10、中孔11、大孔12のノズル孔が複数個配置されたものである。無光触媒希釈液あるいはトルマリン14は図面の右側から入って、左側からシャワー26となって回転ドラム内に噴射され、洗濯物20に吹き掛けられる。
【0027】
図3は、ノズルの正面図である。ノズル8には、小孔10、中孔11、大孔12が設けられる。小孔10は飛距離が出るから回転ドラム1の奥側の洗濯物20にシャワーをかけることができる。大孔12は回転ドラム1の手前側の洗濯物20にシャワーをかける。このような事情は横置きの回転ドラムで発生し、縦置きの回転ドラムでは発生しない。従って、縦置きの回転ドラムでは、すべてのノズル孔を小孔として、吐出圧力を小さくしてもよい。
【0028】
図4は、図1のクリーニング装置のタンク5の代わりにトルマリン鉱石を入れた容器30を備えたものである。
洗濯に使用する水を、トルマリン鉱石が入った容器30に通して水を活性化させ、ポンプ31で回転ドラム1に送り込む。回転ドラム1の底部に溜まった洗濯水25は、パイプを通って容器30に戻し再びトルマリン鉱石に接触させて再生を図るようになっている。
【0029】
無光触媒希釈液あるいはトルマリン14を洗濯物20に吹き掛ける工程は、洗濯、すすぎ、脱水の各工程が終了した後が好ましい。その場合、脱水時の例えば600rpmといった高速回転ではなく、回転ドラム1を低速回転させる。その回転速度は、洗濯物20の種類(その重さ)によって異なるが、回転ドラム1が回転し、洗濯物20が持ち上げられた後、真上に至る間に自重で落下するような速度に設定されることが好ましい。つまり回転による遠心力を洗濯物の自重より小さくする。これにより、洗濯物が転がるので、無光触媒希釈液あるいはトルマリン14を洗濯物に満遍なく吹き掛けることができる。なお、縦置きの回転ドラムでは、回転を正逆反転させて、洗濯物の向きを変えることが好ましい。また、糊または柔軟剤を無光触媒希釈液あるいはトルマリンに混ぜることができるので、この工程で両方を同時に実行することができる。糊はワイシャツ、白衣、シーツ、浴衣、テーブルクロスなどで使用する。柔軟剤はオシボリ、タオルなどで使用する。なお、この工程の終了時には軽く脱水を行なっている。
【0030】
次に、無光触媒をしみ込ませた洗濯物の消臭効果を確認するため、アンモニアを使用した消臭試験1〜3を行なった。いずれの試験においても、良好な消臭効果が認められる。まず、試験1は、80枚のオシボリを水洗濯機で洗剤を用いて洗濯し、脱水工程に続いて、無光触媒希釈液を吹き掛ける工程を通過させた。無光触媒希釈液は、リン酸チタニウム系化合物の原液15ccに純水900ccと柔軟剤3ccを混合したものである。柔軟剤はアニオン系のソフナールαを使用した。オシボリ1枚は表裏の面積が合わせて0.25mのものである。よって、80枚のオシボリの総面積は20mである。このオシボリ4枚にアンモニア2ccを噴霧し、袋に入れて密封し、時間毎にガステック検知管で臭気の残留濃度を測定した。試験1の結果を表1に示す。
【表1】

【0031】
試験2は、17枚のワイシャツを水洗濯機で洗剤を用いて洗濯し、脱水工程に続いて、無光触媒希釈液を吹き掛ける工程を通過させた。無光触媒希釈液は、リン酸チタニウム系化合物の原液15ccに純水900ccと糊3ccを混合したものである。糊は天然の澱粉であるコンスターチを使用した。1枚のワイシャツの表裏を合わせた表面積は約1.2mで、17枚のワイシャツの面積は20mである。このワイシャツ2枚にアンモニア2ccを噴霧し、袋に入れて密封し、時間毎にガステック検知管で臭気の残留濃度を測定した。試験2の結果を表2に示す。
【表2】

【0032】
試験3は、石油系溶剤でドライクリーニングした17枚のワイシャツを、溶剤回収乾燥機による乾燥工程で、無光触媒希釈液を吹き掛ける工程を実施したものである。無光触媒希釈液は、リン酸チタニウム系化合物の原液15ccに純水600ccと糊2ccを混合したものである。濃度は若干濃くなるようにした。糊は天然の澱粉であるコンスターチを使用した。1枚のワイシャツの表裏を合わせた表面積は1.176mで、17枚の面積は20mである。このワイシャツ2枚にアンモニア2ccを噴霧し、袋に入れて密封し、時間毎にガステック検知管で臭気の残留濃度を測定した。試験3の結果を表3に示す。
【表3】

【0033】
業務用の洗濯脱水機で、ワイシャツ130枚を一度に洗濯するような場合、156mとなる。20mmで約1リットルの無光触媒希釈液を使用するから、この場合は約8リットルの無光触媒希釈液が必要となる。これを5分程度の噴射時間で行なうには、ノズルの吐出量は1.6リットル/分(=8リットル/5分)のものを用意すればよい。
【産業上の利用可能性】
【0034】
本発明は、無光触媒希釈液を効率よく洗濯物に吹き掛けることのできるクリーニング装置及びクリーニング方法で、業務用に限らず家庭用の洗濯機にも好適である。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】本発明によるクリーニング装置の構造図である。(実施例1)
【図2】本発明によるノズルの側面図である。(実施例1)
【図3】本発明によるノズルの正面図である。(実施例1)
【図4】本発明によるクリーニング装置の構造図である。(実施例2)
【符号の説明】
【0036】
1 回転ドラム
2 外胴
3 モータ
4 インバータ
5 タンク
6 エアコンプレッサ
7 フレキシブルパイプ
8 ノズル
9 ドア
10 ノズルの小孔
11 ノズルの中孔
12 ノズルの大孔
13 取付部
14 無光触媒希釈液あるいはトルマリン
15 ゲージ
16 制御パネル
17 開口部
20 洗濯物
25 洗濯水
26 シャワー
30 容器
31 ポンプ
100 クリーニング装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
正逆回転と回転速度制御が可能なインバータモータと、
前記インバータモータに連結され、洗濯物が投入される回転ドラムと、
無光触媒希釈液あるいはトルマリンが格納されるタンクと、
前記無光触媒希釈液あるいはトルマリンを噴射するノズルと、
前記無光触媒希釈液あるいはトルマリンを前記ノズルに送り出すエアコンプレッサとが備えられ、
前記洗濯物の重量より小さな遠心力を有する低速回転、または、一定間隔の反転を加えた前記低速回転を前記回転ドラムに与えながら、前記無光触媒希釈液あるいはトルマリンの所要量をシャワーにして前記洗濯物に吹き掛けることを特徴とする洗濯物のクリーニング装置。
【請求項2】
前記ノズルが、前記回転ドラムが収容される外胴の開口部端、または、ドアの内側に設けられることを特徴とする請求項1に記載の洗濯物のクリーニング装置。
【請求項3】
前記ノズルは、複数の径が異なるノズル孔を備えることを特徴とする請求項1の洗濯物のクリーニング装置。
【請求項4】
請求項1に記載の洗濯物のクリーニング装置において、前記洗濯物が糊付けと消臭を必要とする場合、前記無光触媒希釈液あるいはトルマリンに洗濯糊を混ぜた混合液が使用されることを特徴とする洗濯物のクリーニング方法。
【請求項5】
請求項1に記載の洗濯物のクリーニング装置において、前記洗濯物が柔軟仕上げと消臭を必要とする場合、前記無光触媒希釈液あるいはトルマリンに柔軟剤を混ぜた混合液が使用されることを特徴とする洗濯物のクリーニング方法。
【請求項6】
正逆回転と回転速度制御が可能なインバータモータと、
前記インバータモータに連結され、洗濯物が投入される回転ドラムと、
トルマリン鉱石が格納される容器と、
前記容器内に洗濯水を循環させて、水がトルマリン鉱石と接触することにより活性化するようにした洗濯水循環装置と、
を備え、
前記活性化した洗濯水で洗濯することを特徴とする洗濯物のクリーニング装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2007−61604(P2007−61604A)
【公開日】平成19年3月15日(2007.3.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−210486(P2006−210486)
【出願日】平成18年8月2日(2006.8.2)
【出願人】(305037042)
【Fターム(参考)】