説明

洪水被害縮小装置

【目的】水面よりも高く水を吸い上げることによって洪水による被害を縮小する。その他請求項に記す種々の方法用いて洪水による被害の縮小を試みる。
【構成】袋2の下部に半透膜3をとりつけ、袋2の内部に食塩1を入れ、それらを台4の上に固定することを特徴とする。その他の装置については特許請求の範囲や発明の詳細な説明を参照して下さい。

【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
浸透圧利用装置、電気分解利用装置、その他に分けて説明します。

【産業上の利用分野】
【0001】
この考案は、袋に食塩を入れた洪水被害縮小装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、▲1▼堤防を高くする技術、▲2▼川底をほって川を深くする技術、▲3▼地面に空間を作って水をためる技術、▲4▼浮力を使って家を浮かせる技術、▲5▼袋の中に吸収材を入れて水を吸う技術、▲6▼袋に水を入れてどこかにつるす技術があった。
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
これは次のような欠点があった。
▲1▼融通がきかなく、すぐに対応することができない。川の水に対してのみしか対応できない。完全に洪水を防ぐには、効率が悪くなりそう。▲2▼▲1▼と同様。▲3▼土地の強度が弱くなりそうで、崩れないか心配。▲4▼家が浮いている時に、バランスをくずして倒れないか心配。浮力を使うためにどれだけの空間が必要なのかが不明。▲5▼おそらく吸い上げることはできない。▲6▼水面の上昇に間に合わない。
本考案は、これらの欠点を除くためになされたものである。
【問題を解決するための手段】
【0004】
袋2の下部に半透膜3をとりつけ、袋2の内部に食塩1を入れ、それらを台4の上に固定する。
本考案は、以上のような構成よりなる洪水被害縮小装置である。
【作用】
【0005】
半透膜3まで水面がくると、水を水面より上に吸い上げる。
【実施例】
【0006】
図1のようにすれば、地面において使える。図2のようにすれば川の上で使える。
【発明の効果】
【0007】
本案は以上のような構造である。エネルギーを前もって費やしておくことにより、洪水にすばやく対応することが可能となった。しかし、吸い上げた後の処理はやっかいになるかもしれない。その方法としては、▲1▼押しつぶして水をしぼりだす▲2▼図3のように開閉可能にしておき、太陽光で乾かす▲3▼この装置を船で海まで運び、海上で袋を破るなどして海に流すか、近くに塩の製造会社があるなら引きとってもらう▲4▼使用したその場で破る▲5▼図3のように開閉可能にしておき、鍋などにうつして火をかけて水を蒸発させる もちろん、水がひいた後の話である。塩水は、下水処理場で処理できるなら、その場で破ればよいが、大量の塩水は困るのなら、別の方法でやらなければならない。その際には、どろがまじっていることも考えなければならない。複数を組み合わせるのもあると思う。川に流しても大丈夫で、飽和溶液におけるモル濃度(mol/l)が大きい物質があればいいと思う。再利用するのかどうかも検討するべきだと思う。
台4については、材料については重量は問題にはならない。しかし、輸送することを考えると、軽いにこしたことはない。使用上大切になるのは、体積、すなわち、使う材料が少ないことである。そして、体積が小さくても支えることができる強度が大切になる。台は、折りたたみにできれば、スペースをとらないのでよい。しかし、足を伸ばすのに時間がかかるようなら、折りたたみにはできない。足を伸ばすのに時間がかからないようにする工夫が必要となる。台4に穴を開けたのは、水を通した方がいいと思ったから。開けなくてもいいかもしれないが、体積を小さくするためにも、穴を開けた方がいいかもしれない。台はつけた方がいいと思ってつけたが、半透膜よりも水面が上になった場合でも、水の圧力がプラスされて変わらないかもしれないけれど、濃度の面では有利になるはずだ。ただ、台がかさばるようなら、台はいらないかもしれない。なお、浮力を使えば簡単に浮かせられると思うかもしれないが、食塩水の密度をρ’,体積をvとおくと、力の関係により、ρ’v’g=ρvgとなる。ρ’>ρより、v’<vとなり、浮力のために使われる空間の方が大きくなるため、逆に、水面は上昇してしまう。
この装置の不安な点は、半透膜のコストや、半透膜の吸水スピードや、台の強度や、台の収納スペースです。半透膜については、苦労して調べたのですが、明確な情報は得られませんでした。その他にも、使ってみると何か問題があるかもしれません。
台の高さについては、基本的には、水面の高さであることが望ましい。この装置の投入台数を調節して水面を変える方法はある。しかし、台の収納スペースなども考え合わせて、台を増やすよりも溶質を増やした方が得なのであれば、その方がよい。また、高さが調節できて、動的に水面の高さになってくれるようになる台があったらいいかもしれないと思う。
ちなみに、塩の飽和溶液におけるモル濃度を6(mol/l),温度300(K)として、浸透圧を計算すると、II=CRT=6×8、31×300≒15000(N/m)となり、食塩水1(cm)分の圧力は、132、3(N/m)となる。よって、高さは113(cm)となる。食塩水の濃度が最大の時に、113(cm)の高さまで上がる。しかし、濃度が最大の時には、同じ量の塩でも、吸い上げることのできる水の量は少なくなる。
この装置ぼくが苦労して見つけたすばらしい装置です。こんないいものには、めったに巡り合えないと思います。だから、きっと、それなりに活躍してくれると思います。けれども、堤防を高くすることも必要になる時はあると思います。効率よく洪水を防げるところまでは堤防で防ぎ、それでもだめだった時にはこの装置を使う。それで完璧だと思います。

【産業上の利用分野】
【0008】
この考案は、水の電気分解を利用した洪水被害縮小に関するものである。
【背景技術】
【0009】
[0002]に同じ。
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
[0003]に同じ。
【問題を解決するための手段】
【0011】
工場7で水を電気分解して水素を袋8にためる。
本考案は、以上のような構成よりなる洪水被害縮小装置である。
【作用】
【0012】
水を電気分解して水を減らす。
【実施例】
【0013】
図4のように水を電気分解して水素を袋にためる。水を電気分解して水素を水素吸蔵合金でためる。
【発明の効果】
【0014】
本案は以上のような構造である。川から水をひいてきて、その水を電気分解しようというものなので、川に近い方がよい。しかし、1つに川に1つの工場が対応することになると、エネルギーやコストがかかりすぎる。しかも水が水素になれば、体積は1236倍になる。水でためた場合の体積の約10×約10×約10となる。想像しただけでものすごい大きさになりそうだ。しかも、ためた水素で燃料電池を用いて発電しようと思ったら、水素を吸いもどさなくてはならない。そのときに、エネルギーを使う。しかし、袋でためるので、普段はそれほど場所をとらないし、燃料電池も、各都道府県に1つずつ置いて、それを工場まで運んで使えるのなら、案外無だは少ないかもしれない。発生した電気を使うのに、技術的に難しい面があるかもしれない。総合的に考えて、おそらく使えるものではないと思う。ただ、自分で考えた装置なので、権利をとっておきたいと思って、請求の範囲に入れました。やはり、一応とっておかないと不安でした。
水を電気分解して水素を水素吸蔵合金でためるという方法は、ぼくがかなり期待していた方法です。水素吸蔵合金は、水素密度が液体水素に匹敵するとか、体積の1000倍の水素を吸蔵するものがあるということでした。そこで、計算をしてみると、水から水素になると、体積は1236倍になって、その1/1000倍になると、1、236倍となる。また、液体水素にした場合も計算したところ、体積は、1、569倍となることが分かりました。このときは、正直、がっかりしました。相当いい水素吸蔵合金がでててない限り、この装置は使いものにならないようです。何をやるにしても、水のままの方が有利になるようです。

【産業上の利用分野】
【0015】
この考案は、除湿器のようなものや、水槽のようなものやスポンジを用いたものやためた水で水力発電をする洪水被害縮小に関するものである。
【背景技術】
【0016】
[0002]に同じ
【発明が解決しようとする課題】
【0017】
[0003]に同じ
【問題を解決するための手段】
【0018】
除湿器のようなものを作る。水槽9にふた10をとりつけ、台4に固定したもの。スポンジを作る。水をためることができる建物に、水力発電機を設置する。本考案は、以上のような構成よりなる洪水被害縮小装置である。
【作用】
【0019】
湿度を下げ、降水量を減らす。ポンプなどで水を吸い上げ、その水を水槽にためることができる。スポンジで水を吸って台などにのせることができる。水力発電によって、エネルギーを取り返せる。
【実施例】
【0020】
降水量のコントロール。台の上に水槽を設置。スポンジに水を吸わせて、人間の力で台の上へもっていく。川から水をひいて、水をためて、その水で水力発電をする。
【発明の効果】
【0021】
除湿器のようなものを使って降水量をコントロールする装置は、おそらく大量のエネルギーを必要とするため使いものにならない。台の上に水槽を設置した装置は、シンプルだが、割とよさそう。後始末はふたを外すだけと非常に楽。ただ、水面の上昇に間に合うだけのスピードはなさそう。スポンジは、場所をとらなくていいと考えたが、おそらく吸い上げることはできない。そのため、水を吸わせて、台の上に上げなければならなく、手間がかかり水面の上昇に間に合わない。水をためることができる建物に水力発電機を備えたものは、案外いいかもしれない。水力発電機の台数を減らして、共有できるなら、なかなかだと思う。ただ、電力を使うために技術を必要としたり、建物を建てるのにエネルギーを使ったりするという欠点がある。洪水が起こる頻度が高い地域ならやる価値はあるかもしれない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案(浸透圧利用装置)の斜視図である。
【図2】本考案(浸透圧利用装置)の上面図である。
【図3】本考案(浸透圧利用装置)の斜視図である。
【図4】本考案(電気分解利用装置)の斜視図である。
【図5】本考案(その他−水槽に水をためる装置)の斜視図である。
【符号の説明】
1食塩 2袋 3半透膜 4台 5支え板 6ひも 7工場 8袋 9水槽 10ふた

【特許請求の範囲】
【請求項1】
袋2の下部に半透膜3をとりつけ、袋2の内部に食塩1を入れ、それらを台4の上に固定することによって洪水の被害を縮小することを目的とした装置。
【請求項2】
何らかの溶質を用いて何らかの半透膜を用い、何らかの材料で作られ、何らかの材料の台を用いて図1のごとく構成され、浸透圧を利用して洪水の被害を縮小することを目的とした装置。
【請求項3】
浸透圧を利用して洪水の被害を縮小することを目的とした装置。
【請求項4】
何らかの物質を用いて水を吸い上げることによって洪水の被害を縮小することを目的とした装置。
【請求項5】
何らかの物質を台の上において洪水の被害を縮小することを目的とした装置。
【請求項6】
何らかの溶質を用いて何らかの半透膜を用い、何らかの材料で作られ、何らかの支持方法によって構成され、浸透圧を利用して洪水の被害を縮小することを目的とした装置。
【請求項7】
浸透圧を用いて液体を回収することを目的とした装置。
【請求項8】
浸透圧を用いて、津波等による海水の浸水による被害を縮小することを目的とした装置。
【請求項9】
浸透圧を用いて何らかの液体を吸い上げることにより、何らかの液体による被害を縮小することを目的とした装置。
【請求項10】
水や海水を入れるための容器を用い、水や海水を吸い上げて容器に入れることにより、水や海水による被害を縮小することを目的とした装置。
【請求項11】
除湿器のごとく構成され、湿度を下げることにより、降水量を減らすことを目的とした装置。
【請求項12】
水を電気分解して、何らかの方法で水素をためて洪水による被害を縮小することを目的とした装置。
【請求項13】
水を何らかの施設にためて、洪水による被害を縮小すると同時にその水を発電に使うシステム。
【請求項14】
水を電気分解して、何らかの方法で水素をためて洪水による被害を縮小すると同時に燃料電池によって水素を用いて発電するシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2009−293362(P2009−293362A)
【公開日】平成21年12月17日(2009.12.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−180734(P2008−180734)
【出願日】平成20年6月3日(2008.6.3)
【出願人】(508208708)
【Fターム(参考)】