説明

流体処理兼分注装置、システム、物品、及び方法

とりわけ飲料水などの飲用液の処理及び水ボトルなどの携帯飲用液容器への飲用水の分注に使用するように構成された、携帯流体処理兼分注装置、システム、物品、及び方法を開示する。

【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
本明細書は概して流体処理兼分注装置、物品、システム、及び方法について記載する。より具体的には、飲用液用の携帯流体処理兼分注装置、物品、システム、及び方法に関する。
【0002】
これまで以上に多くの人々がプラスチックボトルから水を飲んでいる。そのようなボトルは再利用可能であるにも拘わらず廃棄されることが多い。そのような行為は環境に有害な影響を与える。その上、人々が1年間に通常使用し廃棄するプラスチック製水ボトルを製造するのにかなりの量の原油が費やされる。更に、水ボトルの貯蔵にかなり広い空間を利用する小売店舗では、他商品を販売する空間を狭くせざるをえない。環境に有害な影響の低減だけではなく、廃棄された水ボトルなどの補充のため使用せねばならない原油量の最小限化のために、水ボトルの再使用に関心が寄せられている。その上、多種多様な状況でユーザフレンドリーな方法により水の処理及び分注の多用途性を高めることに関心が寄せられている。
【0003】
多様な水濾過装置が消費者向けに水を処理することで知られている。通常、水濾過装置には2つのカテゴリーがある。1つは、一般に屋外配管を必要とし、かつ付随の流体加圧に耐えるのに十分な強度を要件とする、屋外流体源に連結したいわゆるインラインシステムが挙げられる。もう1つは、水をバッチで処理し、屋外配管を必要としない、バッチユニットが挙げられる。バッチ装置の例として、水を注入する重力供給式ピッチャー/キャラフェ及びより大きなリザーバがある。掛け流し式又は重力供給式濾過装置がよく知られている。こうした装置は幅広い人気を得ており、キャンプ、ハイキング、ボート漕ぎ、及び緊急時の備えなど、様々な環境で多数の用途がある。後者のカテゴリーに入る多くの既知の水濾過装置では、取替え可能だが、しばしば高価でしかも比較的取り扱いが困難であることが多い濾過カートリッジを使用する。
【0004】
多くの濾過カートリッジで使用される濾過処理はしばしば完了までに数分かかる場合がある。その上、一般に後者の装置は、濾過ユニットに協働するように配置させた特別構成の容器に処理された水を分注する。換言すれば、このシステムは一般に、多数の水ボトルは言うまでもなく、既知の水ボトルとは互換性をもたない。そこで、濾過ユニットの内容物を水ボトルに注ぐにはしばしば余分の工程を要する。その工程は必ずしも厄介ではないが、人によっては面倒だと思われる場合がある。ボトル詰めの水については、その水の健康度、純度、及び味の故にボトル入りの飲料水は人気があると提案されている。したがって、様々な状況下で飲料水にそのような特性をもたせることが望まれている。そのような状況として、特に、キャンプ、ハイキング、ボート漕ぎ、及び更に緊急時の備えを挙げることができるがこれらに限定されない、戸外活動における飲料水を挙げることができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
そのような既知の水濾過システムは良好に機能するが、とりわけ上記の制限及び欠点を鑑みると、改良をなすことに引き続き関心が寄せられる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本明細書は複数の容器を液体で充填するための装置について記載する。この装置は、液体を収容するための流体リザーバアセンブリと、流体リザーバアセンブリと流体連通して配置され、流体リザーバアセンブリ内の液体を処理する流体処理ユニットとを備え、流体リザーバアセンブリ及び流体処理ユニットは、重力による内部の液体の通過を可能とし、流体リザーバアセンブリは複数の吐出口を含み、その各々は処理された液体をほぼ容器に方向づける。
【0007】
本明細書は、複数の個別容器を充填するためのシステムについて記載する。このシステムは、液体を内部に直接受け入れるための複数の個別容器と、複数の容器を処理された液体で充填するための装置であって、液体を収容するための流体リザーバアセンブリを含む装置と、液体を処理する流体リザーバアセンブリと流体連通して配置された流体処理ユニットとを備え、流体リザーバアセンブリ及び流体処理ユニットは、重力による内部の液体の通過を可能とし、前記流体リザーバアセンブリは複数の吐出口を含み、その各々は処理された液体をほぼ個別容器の1つに方向づける。
【0008】
本明細書は、複数の容器に個別に液体を処理及び分注する方法について記載する。この方法は、処理された液体を受け入れるように構成された複数の容器を提供する工程と、複数の容器を処理された液体で充填するための装置を提供する工程であって、この装置が、液体を収容するためのリザーバアセンブリと、流体リザーバアセンブリと流体連通して配置された流体処理ユニットとを含む装置であって、流体リザーバアセンブリが、複数の吐出口を含み、その各々は処理された液体をほぼ個別容器に方向づける、工程と、処理及び容器への分注のために、液体が重力の影響下で装置を通って流れるように、液体を流体リザーバアセンブリに導入する工程とを含む。本明細書は、ほぼ同時に分注が行われることを含む。
【0009】
本明細書は、リザーバ及び第1の流体開口部を含む本体と、第1の流体開口部に設けられ、飲用液がリザーバに流入することを許可するバルブとを備えた、携帯飲用液容器について記載する。
【0010】
本明細書は、複数の容器を処理された飲用液で充填するための装置について述べる。この装置は、液体を収容するための流体リザーバアセンブリと、流体リザーバアセンブリと流体連通して配置され、流体リザーバアセンブリ内の液体を処理する流体処理ユニットとを備え、この流体リザーバアセンブリは、処理された飲用液をほぼ容器のそれぞれに方向づける複数の吐出口を含み、この流体リザーバアセンブリは、折り畳み可能かつ拡張可能であり、手で適用した力による折り畳みに応じて処理された飲用液を容器の中に促す。
【0011】
本明細書の態様は、流体処理兼分注装置、システム、物品、及び方法に関し、具体的には飲用液が迅速に処理され、比較的素早く直接水ボトルなどの複数の飲用液容器に分注される重力供給式のものに関する。
【0012】
本明細書の別の態様は、様々なアプローチで飲用液を処理することのできる処理兼分注装置、物品、システム、及び方法に関する。
【0013】
本明細書の別の態様は、液体を少なくとも分離、浄化、又は変化させる少なくとも1つの材料を追加することのできる処理兼分注装置、物品、システム、及び方法に関する。
【0014】
本明細書の別の態様は、再利用可能な又は既存の水ボトルを利用することのできる装置、物品、システム、及び方法で水を処理及び分注することに関する。
【0015】
本明細書の別の態様は、軽量、小型、かつ比較的簡単に搬送できてしかも貯蔵可能な装置、物品、システム、及び方法で飲用液を処理及び分注することに関する。
【0016】
本明細書の別の態様は、消費者にやさしいインターフェースを提供する装置、物品、システム、及び方法で飲用液を処理及び分注することに関する。
【0017】
本明細書の別の態様は、製造及び操作が簡潔かつ安価にできる携帯可能で信頼できる装置、物品、システムで飲用液を処理及び分注することに関する。
【0018】
本明細書に記載の態様は、本発明の利用により達成することのできるもののうちのほんのわずかにすぎない。上述の記載は、上述の態様を達成するために本発明を特定の方法においてのみ用いなければならないことを示唆するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0019】
本明細書の上記及びその他の特徴及び態様は、以下の例示的な実施形態の詳細な説明からより完全に理解されるであろう。上述の説明及び以下の詳細な説明は例示を目的としており、本発明の説明に限定するものではないことを理解すべきである。
【図1】本明細書による携帯流体処理兼分注装置又は機器の例示的な一実施形態の正面概略図。
【図2】図1に図示した流体処理兼分注機器の、図1の線2−2に沿って取った平面概略図。携帯流体処理兼分注機器の図示された構成要素を明確にする目的で要素を省略したもの。
【図3】携帯流体処理兼分注装置又は機器の別の例示的な実施形態の斜視概略図。
【図4】本明細書による携帯流体処理兼分注装置又は機器の更に別の例示的な実施形態の斜視概略図。
【図5A】本明細書に従って作製した携帯流体処理兼分注機器から水ボトルを充填するための充填の順序の例示的な一実施形態の正面断面図。
【図5B】本明細書に従って作製した携帯流体処理兼分注機器から水ボトルを充填するための充填の順序の例示的な一実施形態の正面断面図。
【図5C】本明細書に従って作製した携帯流体処理兼分注機器から水ボトルを充填するための充填の順序の例示的な一実施形態の正面断面図。
【図6】本明細書に従って作製した携帯流体処理兼分注機器から水ボトルを充填するための別の例示的な実施形態の概略図。
【図7】本明細書に従って作製した携帯流体処理兼分注機器から水ボトルを充填するための別の例示的な実施形態の概略図。
【図8】本明細書に従って作製した携帯流体処理兼分注機器から水ボトルを充填するための別の例示的な実施形態の概略図。
【発明を実施するための形態】
【0020】
本明細書によれば、流体処理及び水ボトルなど多数の流体容器への飲用液の分注の上述の欠陥及び欠点を、信頼性が高く安価なアプローチで改良するために対策がなされている。
【0021】
用語「a」、「an」、及び「the」は、「少なくとも1つの」と互換的に用いられ、1つ以上の記載された要素を意味する。開示する物品における様々な要素の位置について、「最上部の」、「最下部の」、「上を覆う」、「前方の」、「後方の」などの配向の語を使用することによって、水平に配置された本体部に対する要素の相対位置を指す。
【0022】
本明細書の例示的な実施形態を説明するために、図1〜3を参照する。本明細書は概して、液体、飲用水、飲料などが挙げられるがこれらに限定されない飲用液などの流体を処理及び分注するための流体処理兼分注システム10について記載する。飲用に適した飲料水について説明するが、その他の非飲用液も本明細書に一致する様式で処理することができると理解されるであろう。特に、流体処理兼分注システム10は、リザーバ、携帯可能で流体リザーバハウジングアセンブリ18に取り外し可能に連結した複数の個別流体容器16に水14をほぼ同時に処理及び分注するように構成された処理又はフィルタハウジングアセンブリ12を含む。個別流体容器16は、例示的な実施形態では、再利用可能な既知のタイプの水ボトル16などであってもよい。
【0023】
図1〜2の例示的な実施形態では、流体リザーバハウジングアセンブリ18を含むリザーバ及びフィルタハウジングアセンブリ12は、水、飲用液などの液体、及び下で述べるいくつかの方法のうちのいずれかで液体を処理するように構成された処理アセンブリ又はユニット20を受け入れる。例示的な実施形態では、流体リザーバハウジングアセンブリ18は、長方形のハウジングトレー部22及び密閉可能な容器を形成する前者に取り外し可能に連結したカバー24を含む2部品成形プラスチック容器18を含んでもよい。2部品を取り外し可能に結合するのに適切な任意のアプローチを活用することができる。流体リザーバハウジングアセンブリ18は、多様な形状及び大きさ並びにほぼ同時に多数のボトルの充填を可能にするのに十分な量を有することができる。何本かのボトルが処理された水で迅速に充填されるため、このアプローチは非常に有利である。この例示的な実施形態では、リザーバ及びフィルタハウジングアセンブリ12は重力供給式の装置である。それ故に、重力により、ユーザは単に水を流体リザーバハウジングアセンブリ18に注ぐだけで、水が処理アセンブリ20により処理される。
【0024】
例示的な一実施形態では、例えば通常の1ガロンのボトル詰めの水の設置面積に匹敵する比較的小型の設置面積になるような寸法に作られた流体処理兼分注システム10を有することが想到される。その小型の構成により、例えば冷蔵庫などに貯蔵することが可能となる。
【0025】
流体リザーバハウジングアセンブリ18は、一度に充填される水ボトルの数に対応し得る複数の吐出口開口部26を含む。流体リザーバハウジングアセンブリ18は複数の接続部28を含み、その各々が対応する水ボトルに対して離脱可能に接続するように構成される。その例示的な実施形態では、接続部28は、図1に図示するように、水ボトルの首部上のおねじ(図示せず)にねじ方式で協働するように構成されためねじ付きセグメント30を有する。離脱可能な接続を実施するために、その他の好適な既知のアプローチを利用してもよい。
【0026】
トレー部22及びカバー24は共に飲用水などの飲用液の処理及び分注において使用するのに好適な材料で作製されることができる。そのような材料は民間団体及び政府機関により制定された食品接触基準を満たすように選択してよい。典型的には、トレー部及びカバーは、液体容器に通常使用される好適な熱可塑性ポリマー材料で作製することができる。そのような材料は一般に携帯可能性を促進するため軽量である。使用可能な熱可塑性ポリマー材料の例には、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリカーボネート、ポリプロピレンなどが挙げられるが、これらに限定されない。より典型的には、熱可塑性ポリマー材料は透明であってよく、再利用できるようにするための滅菌に耐える十分な強度を有し得る。熱硬化性プラスチック、複合材、金属、及びこれらの組み合わせなど、その他の好適な材料を使用してもよい。
【0027】
この例示的な実施形態では、トレー部22は、処理アセンブリ20及び処理する飲料水を除去可能に受け入れるような形に作られた開口部36を画定する直立型の側壁34の付いた長方形の基板32を有してもよい。カバー24は、封止関係を持たせるためにトレー部22の側壁を解放可能にかつ封止可能に係合するような寸法及び形状に作られた周辺リップ38を含む。本明細書は、多種多様な構成及び大きさが想到されるため、この特定の構成を有するトレー部22及びカバー24に限定されない。カバー24は、携帯可能性を助けるために、ハンドル40など少なくとも1つの搬送装置40を含むこともできる。ハンドル40は、後者の陥凹部(図示せず)内に折り畳まれ嵌合うカバー24に装着されたほぼU字型のハンドルでよい。ハンドル40又はその他の好適な搬送装置もトレー部22に装着することができる。
【0028】
図示した例示的な実施形態では、処理アセンブリ20は、その中の水及び/又は構成成分の分離、浄化、及び変化の実施のうち少なくとも1つにより水を処理することのできる処理材50をあまねく含む。使用する処理材は様々な形態を取り、多様な組成物からなることができる。更に、利用することのできる処理のタイプには、濾過による分離が挙げられるがこれに限定されず、吸着、吸収、凝集、軟凝集、イオン交換、及びその他既知の方法が挙げられる。処理材50は、構成成分を物理的に除去する好適な濾過材により構成成分を水から分離することで分離をもたらすことができる。濾過としては、精密濾過及び限外濾過が挙げられる。フィルタの構成体の典型例として、結晶、顆粒、樹脂、粒子などの層、及びその組み合わせ又は自己支持型部材が挙げられるが、これらに限定されない。
【0029】
図示した実施形態では、処理材50は、フィルタ膜50などの自己支持型フィルタ部材50であってもよい。フィルタ膜50は、織布繊維及び/又は不織布繊維;熱可塑性高分子材料、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリカーボネート、ポリプロピレン、半結晶性材料であるポリエステル樹脂、例えばポリブチレンテレフタレート(PBT);熱硬化性プラスチック;金属;イオン交換樹脂;セラミックス;活性炭;などが挙げられるがこれらに限定されない好適な材料から作製することのできるウェブ膜から作製され得る。
【0030】
上述のフィルタ材は、不純物の分離をもたらす他に、浄化及び/又はその他の変化を水に引き起こす材料で処理してもよい。浄化及び変化は、水を改良、消毒、化学的に及び/又は生物学的に処理する材料で実施してよい。浄化及び変化は、多種多様な既知の材料を使用して実施してよい。水中で化学的に誘発された浄化及び変化のための典型的な材料として、キレート剤、イオン交換樹脂、金属(例えば、銀)、セラミックス、塩素化剤、及びゼオライトが挙げられるが、これらに限定されない。水中で生物学的に誘発された浄化及び変化のための典型的な材料として、抗菌材などが挙げられる。水に変化を誘発するためのその他の典型的な材料としては、鉱物、組成物(例えば、重炭酸ナトリウム)などが挙げられるがこれらに限定されない好適な添加剤により性能向上を引き起こすような水の処理が挙げられる。性能向上により味、色、臭い、美的外観などを改善してもよい。その他の変化は、塩素化材を使用することで水の消毒をもたらす材料により誘発してもよい。
【0031】
説明した例示的な実施形態を再び参照すると、自己支持型フィルタ膜ウェブ50は、物理的に構成成分を水から分離するだけでなく水を活性炭で処理するように機能するPETなどの炭素含有熱可塑性樹脂から作製されてもよい。
【0032】
更に、どのようなフィルタ材が使用されても、その多孔率値により飲料水が処理されるだけでなく、処理される水の流速が改善される。これは同時にかつ比較的迅速に水ボトルを素早く充填させるためである。多孔率範囲値は、達成される濾過のタイプ及び処理される流体の種類に関係することが理解されるであろう。本明細書によれば、飲料水を処理するためのフィルタ材50は、室温で毎分0.946〜9.46L(毎分0.250〜2.50ガロン(gpm))で水を流すことができる。例示的な実施形態では、フィルタ材50は、市販の炭素含有膜50であってもよい。ウェブの形態のフィルタ膜50が開示されるが、飲用液を処理するのに使用されるその他の様々な材料を使用してもよいことが理解されるであろう。上述の範囲及び上記の材料は限定的ではなく、単なる例示にすぎないと考慮されるべきである。
【0033】
フィルタ材50は、容器又はハウジング52に格納されてもよい。容器52は、フィルタ材50が設置される基板及び取り外し可能なカバーを含む多孔質成形プラスチック容器52の形態であってもよい。フィルタ材ハウジング52は、水ボトルの中に流れるように、吐出口の上方に設置されてもよい。吐出口に対してフィルタ材を位置決めするために、その他の好適なアプローチが構想される。図示していないが、本明細書では、フィルタがユニットとしてハウジングアセンブリの中へ摺動(図示せず)又はハウジングアセンブリと一体化して接続(図示せず)されせてもよいことが構想される。また、図示の通り、単数の材料ではなく複数の個別フィルタ材(図示せず)を、対応する吐出口の上を覆うように設置してもよい。
【0034】
次に、図3を参照しながら本明細書の別の例示的な実施形態を説明する。この例示的な実施形態は、流体処理兼分注システム310には貯蔵中及び移送中に水ボトル316のそれぞれを担持及び安定化するためのほぼ長方形のスタンド344が具備される点以外は、図1及び2で説明及び図示したものと同様である。スタンド344はポスト366でリザーバ及びフィルタハウジングアセンブリ312に接続してもよい。スタンド344は、水ボトルが簡単に挿入及び取り外しできるように間隔を開けて配置される。更に、ふた348は、リザーバ及びフィルタハウジングアセンブリ312の充填開口部(図示せず)を覆う。また、フィルタ材350を含む処理アセンブリ320は、吐出口のすぐ上方ではなく充填開口部のすぐ下方にある好適な構造(図示せず)で支持されてもよい。処理された飲用水は、ほぼ同時に開口部326を通って流れる。ハンドル340は、流体リザーバハウジングアセンブリに接続される。
【0035】
次に、図4を参照しながら、本明細書に従って作製した流体処理兼分注システム410の別の例示的な実施形態を説明する。この例示的な実施形態では、リザーバ及びフィルタハウジングアセンブリ412は、飲料水を、フィルタ材450を含む処理アセンブリ420を通じ、やがては流体リザーバハウジングアセンブリ418のねじ部428に解放可能に接続した多数の水ボトル416に押し込むために、手で圧力を外側に適用することのできる構成を有する。この例示的な実施形態では、流体リザーバハウジングアセンブリ418は、折り畳み可能かつ拡張可能な蛇腹418を含む。折り畳み可能かつ拡張可能な蛇腹418は、上述のように、消耗される目的で利用されるように選択できる材料で作製される。更に、その材料は、軽量で、耐久性があり、手による圧縮に応じて水が処理アセンブリ420及び吐出口開口部426に押し通される一方で、水を保持できる物理的特性を有してもよい。
【0036】
折り畳み可能かつ拡張可能な蛇腹418は、ふた437により密閉可能な一端部に注入口開口部436を有する。リザーバ及びフィルタハウジングアセンブリ412に接続できる少なくとも1つのハンドル440が提供される。また、ユーザはハンドル440を利用して手で蛇腹を圧縮し、水を処理アセンブリ412に押し通すこともできる。好都合にも、折り畳み可能かつ拡張可能な蛇腹418は、貯蔵及び持ち運びの目的で圧縮可能である。
【0037】
拡張可能で折り畳み式の蛇腹418を図示したが、他種類の圧縮可能で拡張可能な流体供給ハウジングを利用してもよいことが理解されるであろう。例えば、折り畳み袋などを流体供給ハウジングとして利用してもよい。そのような構成では、処理アセンブリは折り畳み袋の内側に位置してもよい。本明細書は、流体を手でポンプ供給できるその他のタイプの構成を含む。
【0038】
水ボトルの充填を示す本明細書の別の例示的な実施形態を説明するために、図5A〜Cを参照する。好都合にも、この例示的な実施形態は、潜在的には固定可能な多数の水ボトル516のすべてではないが、実際は、充填の実行前に流体リザーバハウジングアセンブリに固定される、流体処理兼分注システム510を提示する。先の例示的な実施形態では、同時に充填を実行する前に水ボトルはすべて接続しなければならなかった。この例示的な実施形態では、バルブ機構560は、開放されるまで水を保持するように各吐出口と関連付けられることができる。したがって、すべてではないボトルの充填が同時に実施できる。この例示的な実施形態では、バルブ機構560は、吐出口526の開閉それぞれのために個々の水ボトル516の挿入及び取り外しに応じて操作される。その他のバルブ構成及び操作方法が本明細書により構想される。
【0039】
この図示した例示的な実施形態では、バルブ機構560は、バルブはないが実際に普通に入手できる水ボトルであり得る水ボトル516など標準型の流体容器を充填できる、付勢された一方向のバルブである。バルブ機構は一方向のバルブでもよいが、本明細書では、バルブが開閉のために作動可能な任意の既知のタイプであることが構想される。バルブ機構560は、図示した実施形態では、図5Aに見られるように、管状のプランジャバルブ部材564を取り囲みかつ後者を下向きに推進させるコイルばね562を含んでもよい。そのように、プランジャ564の一端部に装着した傘形の封止部材565は、開口部526を封止しかつ流体の流れを阻止するためにリザーバハウジング518の底面を係合するように推進される。プランジャ564は、以下に説明するように、充填中の水ボトル516の水位の設定を促進する縦に延びるベント566を含む。ベント566は、一緒に移動しかつ封止部材565を担持するように、プランジャ564の内部に対して放射状ウェブ567により放射状の接続部を有する細長いチューブであってよい。図示の通り、プランジャ及びベントの両方が、ボトル516に入るように構成され、ベントチューブの遠位端の位置によりボトル内の水位が制御される(図5C参照)。ベントのもう一端部は、周囲気圧である可能性のある区画に至る壁555を通って延びる。壁555は、収容するフィルタ材550に隣接して配置されてもよい。
【0040】
バルブ機構560は、開口部526を取り囲む一対の内部及び外部同心管状スリーブ部568及び570を含む。封止部材572は、図示の形体を有しており、プランジャ562上にあり、それを通過する漏れを防ぐために内部スリーブ部の外面と摺動封止係合した遠位端574を有する。コイルばね562は、スリーブ部568と570との間に位置し、プランジャ562上のフランジ576に支えられている。環状リテーナ578は、コイルばね562及びプランジャ562をリザーバハウジングに対して保持する。Oリング579は図示の通りに接続される。
【0041】
図5では、Oリングシール579は、充填前に1つの水ボトル516の開放端に係合されかつその開放端を封止するように構成される。それ故に、プランジャ及びベントは共にボトルに挿入されるように構成される。バルブ機構を開放するには、図5Bに示すように、水ボトルがコイルばね562の付勢に反してプランジャ564を上向きに仕向け、そのためリザーバシールアセンブリとの封止係合から傘バルブ部材を引き上げ、水ボトルをリザーバハウジングからの水で充填できるように吐出口を開放する。図5Cでは、ユーザは水ボトルを表面(図示せず)に置くことができる。スタンドの表面などの表面は、コイルばね562がボトルを下に推進させるように間隔を開けて置かれる。コイルばね562の遊びは、バルブ機構を閉じるほど十分ではない。しかしながら、ベント566は、充填中、水ボトル中の空気を移動させ逃がす。ベント566の遠位端を閉塞するため一旦水位が上昇すると、ボトルに残っている圧縮空気により、漏れの問題なくボトル内の充填レベルが設定される。充填後に水ボトルを取り外すと、コイルばねがプランジャを元の状態(図5A参照)に戻し、バルブ機構560が閉じられるのが認識されるであろう。好都合にも、リザーバ及びフィルタハウジングアセンブリは、水ボトルの独立した充填を許可し、水ボトルのすべて又はいずれかを装着する必要なしに前者の搬送を許可する。そのように、本実施形態により、バルブのない既知の水ボトルが簡単にしかも単純に充填できるという重大な多能性が発揮される。
【0042】
次に、図6を参照しながら、水ボトル616の充填を示す本明細書の流体処理兼分注装置610の更に別の例示的な実施形態を図示するが、バルブ機構はリザーバアセンブリ618内にあり、逆止めバルブ670及びエアベント672はボトルに組み込まれている。好都合にも、この例示的な実施形態は、潜在的には固定可能な多数の水ボトルのすべてではないが、実際は、充填が実行され得る前に固定される、流体処理兼分注装置610を提示する。
【0043】
バルブ機構660は傘形バルブ部材662を含む。バルブ部材662は、リザーバアセンブリ618内の開口部626にある放射状ウェブ(図示せず)で支持された中央壁663を通して摺動するプランジャ664を含む。コイルばね668は、図面で見られるように、リザーバアセンブリ618及びプランジャ664にリザーバアセンブリ618とプランジャ664との間で接続され、バルブ部材662を下向きに付勢する。この付勢により、バルブ部材662(想像線の位置)がリザーバハウジング618の底面に置かれ、吐出口626が閉じる。
【0044】
水ボトル616をバルブ機構660に対して推進させると、水が分注される。これに関し、水ボトル616は、ボトルにねじ付けされた水ボトルキャップ673に一方向逆止めバルブ670を含む。一方向逆止めバルブ670は、開口部682を画定している壁680に対してコイルばね676により閉鎖位置(想像線の位置参照)に通常付勢されるボール要素674を含む。リテーナ678は、ボトルキャップ673内の定位置に一方向逆止めバルブ670を保持する。リテーナ678は、一方向逆止めバルブ670が開くとそれを通過して水が流れる薄い部材であってよい。
【0045】
一方向逆止めバルブ670を開放するには、図示のように、水ボトルキャップ672をスリーブ684の中に嵌め合わせる。ユーザは、ボール要素674がプランジャ664の末端に対して押されるまで水ボトルを引き上げる。この行為により、ボール要素674が壁680からずれ、そのため水ボトルが開くだけでなく、傘形のバルブ部材662が表面から離れて実線の位置にずれる。したがって、水がリザーバハウジングから開口部626を通って水ボトル616の中に流れる。水ボトル616を取り外すと、両バルブが閉じる。この例示的な実施形態では、エアベント672が水ボトルに設けられる。エアベント672は、充填中、水ボトルから空気を逃がす。エアベント672は、液体に不透過性であるが空気及びその他のガスを逃がすことのできる材料685で作製されてもよい。上述の機能性をもたらすために、高分子マイクロファイバー材料など様々な材料を選択することができる。そのような材料の例として、ミネソタ州セントポールの3M Corporationから市販のThinsulate(商標)が挙げられる。また、上記のバルブ及び材料を説明したが、本明細書では他の種類の等価のバルブ及び材料を構想する。
【0046】
次に、図7を参照しながら、トップダウン式の水ボトル716の充填を示す本明細書の流体処理兼分注システム710の更に別の例示的な実施形態を説明する。この例示的な実施形態は、水ボトル716がリザーバハウジングアセンブリ718に関連付けられている一方向押し退けバルブ760を作動させる内部アクチュエータ717を含む点で上述の実施形態とは異なる。押し退けバルブは、開いた水ボトル内に嵌合うように構成されそのような寸法に作られる。この例示的な実施形態では、一方向押し退けバルブ760は、上記の例示的な実施形態で述べたものと同様のリテーナ768で保持されたコイルばね766で密閉状態(想像線参照)に付勢したボール要素762を有するぶら下がりハウジング部材764の中にある逆止めバルブ760であってよい。リザーバハウジング718は、水ボトル716の開口部の中に嵌合うように構成された一端部771bを有する一方、もう一端部771aは壁755を通過して流体リザーバハウジングアセンブリ718内の周囲気圧空隙部に通じるように構成されたベントチューブ770を具備する。壁755はフィルタ材750に隣接して配置されてもよい。ベントチューブ770は任意の好適な材料で作製されてよく、こぼれを避ける一方で水ボトル716の中で水の充填レベルを設定するように構成される。図示の通り、Oリングシール772は、充填中、水ボトル716の開放端及びベントチューブ770に封止をもたらすため、リザーバハウジング718に対して固定される。水ボトル716は、吐出口開口部728のねじをねじ係合するおねじの付いた首部716aを有する。完全に係合させると、アクチュエータ717が操作できる。この例示的な実施形態では、図面に示す通り、アクチュエータ717は、流体が水ボトル716の開いた開口部に流れるように逆止めバルブ760を開放する直立型のアクチュエータ要素780を有してもよい。充填は、上記の例示的な実施形態で説明したように、ベントチューブ770により飲料水の水位が設定されるまで続く。水ボトル716を取り外すと、逆止めバルブ760がばね766の付勢のために閉じる。
【0047】
この例示的な実施形態の水ボトル716は、互いにクイックコネクトの構成を有する多数の部品(2部品など)からなってもよい。これらの部品を接続するためのその他の好適なアプローチが構想される。水ボトル716は、分離できる最上部716b及び最下部716cを含んでもよい。水ボトル716は分離可能なので、簡単に滅菌し再利用することができる。アクチュエータ717は、ボール要素762を係合して押し退けるように配置されたアクチュエータ780を中央に担持する弓形部材782であってもよい。アクチュエータ717は、図示される外形を有し、互いに部材を固定するのに利用される音波溶接又はその他の好適な装着若しくは結合アプローチにより最上部716bの内部に固定されることのできる薄いプラスチック要素であってもよい。弓形部材782は、それを通して流体を流す。好都合にも、この例示的な実施形態は、潜在的には固定可能な多数の水ボトル716のすべてではないが、実際は、充填が実行され得る前に固定される、流体処理兼分注装置710を提示する。
【0048】
図8は、水ボトルそれぞれの底壁を通じて水ボトル816を同時に充填するのに利用されるいわゆる底上げタイプの流体処理兼分注システム810の概略版を表す。この例示的な実施形態では、リザーバ及びフィルタハウジングアセンブリ812が、リザーバ及びフィルタハウジングアセンブリ812の単一の流体リザーバハウジングアセンブリ818から充填されるように、個別の水ボトル816(水ボトルのうちの1本だけを図示する)を取り外し可能に受け入れるための開放区画(図示せず)を含んでもよい。そのような例示的な実施形態では、流体リザーバハウジングアセンブリ818は水が注入される注入口819を含む。注入口819はふた821を具備してもよい。処理ユニット又はアセンブリ820は、任意の適切な構造(図示せず)により注入口819の下に好ましく搭載されることができる。流体リザーバハウジングアセンブリ818内の水は、複数の対応するチャネル880の各々を通ってそれらと流体連通して、リザーバ及びフィルタハウジングアセンブリ812の基板に位置することのできる対応する一方向リザーババルブ890の1つに流れる。一方向リザーババルブ890は、ばねで付勢したバルブ部材を含んでもよい。
【0049】
このアプローチでは、協働するボトル816のそれぞれは、一方向流体ボトルバルブ892、エアベント894、及び水ボトル816の開口部又は注入口をふさぐキャップ896などの駆動可能なバルブ部材を具備してもよい。一方向ボトルバルブ892は、水ボトルの底壁に位置してもよい。多様な一方向バルブ892を使用することができる。この例示的な実施形態では、一方向バルブ892は、通常は閉じられたばね付勢逆止めバルブ部材を含む。エアベント894は、図6で述べたものに類似したものでよい。ボトルキャップ896は、上述の種類のバルブを具備してもよく、又はバルブのない既知のタイプのボトルキャップでもよい。ボトルの一方向バルブ892は、流体リザーバハウジングアセンブリ818に位置するリザーババルブ890の係合に応じて開く。そのようなバルブの協働は、図6に関して述べた動作に類似する。一旦両バルブが開くと、流体リザーバハウジングアセンブリ818の中の流体の圧力ヘッドが水ボトルの充填に関与する。相互に開くバルブを図示したが、例えばバルブが独立して手で開かれるといったその他の駆動可能なバルブ機構又は構成が提供できることが認識されるであろう。
【0050】
本発明は、本明細書の趣旨及び範囲から逸脱することなく、様々な修正や変更が可能である。したがって、本明細書は、上記の例示的な実施形態に限定されないが、以下の請求項及びそれらの任意の等価物に詳述する制限によって規制されるべきである。本明細書はまた、本特許に明確に開示されない任意の要素を除外して、適切に実施されてもよい。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の容器を液体で充填するための装置であって、液体を収容するための流体リザーバアセンブリと、前記流体リザーバアセンブリと流体連通して配置され、前記流体リザーバアセンブリ内の液体を処理する流体処理ユニットとを備え、
前記流体リザーバアセンブリ及び前記流体処理ユニットは、重力による内部の液体の通過を可能とし、
前記流体リザーバアセンブリが複数の吐出口を含み、その各々が処理された液体をほぼ容器に方向づける、装置。
【請求項2】
前記流体リザーバアセンブリが、処理された液体を前記複数の吐出口にほぼ同時に方向づけるように構成された、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記流体リザーバアセンブリが、折り畳み可能かつ拡張可能なリザーバを含む、請求項1に記載の装置。
【請求項4】
前記流体処理ユニットが、液体を飲用液になるように処理する材料を含む、請求項1に記載の装置。
【請求項5】
更に前記流体処理ユニットの材料が、飲用液からの構成成分の物理的分離、飲用液の味、飲用液の臭い、飲用液の清澄度、飲用液の風味、飲用液の美観、飲用液の化学処理、飲用液の生物学的処理、飲用液の滅菌処理、及びこれらの組み合わせのうちの少なくとも1つに影響を与える材料群からの少なくとも1つの材料を含む、請求項4に記載の装置。
【請求項6】
前記流体リザーバアセンブリが、複数の吐出口部を含み、その各々が前記吐出口の1つを画定しかつ個別容器に対して離脱可能なカップリング接続部を有する、請求項1に記載の装置。
【請求項7】
高流速の処理される液体を提供する、請求項6に記載の装置。
【請求項8】
前記装置が、毎分約0.946〜9.46L(約0.250gpmから約2.50gpm)の範囲の流速をもたらす、請求項7に記載の装置。
【請求項9】
前記流体処理ユニットの材料が、織布繊維及び/又は不織布繊維、熱可塑性高分子材料、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリカーボネート、ポリプロピレン、半結晶性ポリエステル樹脂、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、熱硬化性プラスチック、金属、イオン交換樹脂、セラミックス、活性炭、並びにこれらの組み合わせからなる材料群のうちの少なくとも1つから作製されたフィルタ材を含む、請求項4に記載の装置。
【請求項10】
前記フィルタ材が交換可能である、請求項4に記載の装置。
【請求項11】
前記流体処理ユニットが、内部の液体の通過を可能とするための開口部を有する容器を含み、該容器が前記フィルタ材を収める、請求項10に記載の装置。
【請求項12】
前記流体リザーバアセンブリが、
注入口開口部及び複数の吐出口を有するハウジングと、
各吐出口に流動的に関連付けられたバルブであって、密閉モードでは、常に液体が該吐出口から流出することを防止し、充填モードでは、前記バルブに操作可能に係合している前記容器に応じて前記容器の1つに液体が流入することを許可するバルブとを含む、請求項1に記載の装置。
【請求項13】
前記バルブに関連付けられ、前記充填モード中に前記容器に配置可能で、かつ前記容器を充填する液体の液位を制御するように作動するベントを更に含む、請求項12に記載の装置。
【請求項14】
前記流体リザーバアセンブリが、
注入口開口部及び複数の吐出口を有するハウジングであって、該複数の吐出口が該ハウジングの基部に位置され、かつ吐出口を超えて容器が配置されるハウジングと、
各吐出口開口部に流動的に関連付けられた押し退けバルブであって、密閉モードでは、常に液体が前記吐出口から流出することを防止し、充填モードでは、前記容器内の押し退けバルブに操作可能に係合している前記容器内の前記押し退けバルブに応じて前記容器の1つに液体が流入することを許可する押し退けバルブとを含む、請求項1に記載の装置。
【請求項15】
複数の個別容器を充填するためのシステムであって、
液体を内部に直接受け入れるための複数の個別容器と、
複数の前記容器を処理された液体で充填するための装置であって、液体を収容するための流体リザーバアセンブリを含む装置と、
液体を処理する前記流体リザーバアセンブリと流体連通して配置された流体処理ユニットとを備え、
前記流体リザーバアセンブリ及び前記流体処理ユニットは、重力による内部の液体の通過を可能とし、
前記流体リザーバアセンブリが複数の吐出口を含み、その各々が処理された液体をほぼ前記個別容器の1つに方向づける、システム。
【請求項16】
前記流体リザーバアセンブリが、処理された液体を前記複数の吐出口にほぼ同時に方向づけるように構成された、請求項15に記載のシステム装置。
【請求項17】
リザーバ及び第1の流体開口部を含む本体と、前記第1の流体開口部に設けられ、飲用液がリザーバに流入することを許可するバルブとを備えた、携帯飲用液容器。
【請求項18】
前記本体が、内部における飲用液の流れを可能とする第2の流体開口部を含み、前記第1の流体開口部が、前記本体の底壁にあり、前記第2の流体開口部が、前記第1の流体開口部の反対側にある前記本体の開口部を画定する、請求項17に記載の容器。
【請求項19】
充填を許可する前記リザーバに連通したエアバルブを更に含み、前記エアバルブが、空気の通過を許可し、かつ液体に不透過性である材料を含む、請求項17に記載の容器。
【請求項20】
バルブに係合して作動するように構成された前記本体の内側に配置されたバルブアクチュエータアセンブリを更に含む、請求項17に記載の容器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5A】
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【図5B】
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【図5C】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公表番号】特表2011−522756(P2011−522756A)
【公表日】平成23年8月4日(2011.8.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−513577(P2011−513577)
【出願日】平成21年6月3日(2009.6.3)
【国際出願番号】PCT/US2009/046105
【国際公開番号】WO2009/152009
【国際公開日】平成21年12月17日(2009.12.17)
【出願人】(505005049)スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー (2,080)
【Fターム(参考)】