説明

流体材料攪拌用スクリュー、これを取り付けた流体材料用攪拌機、および、流体材料攪拌方法

【課題】 難自立性容器を巻き込んで回転不能になることなく、また、難自立性容器を破損させることなく、上記難自立性容器内の流体材料を攪拌できる流体材料攪拌用スクリューおよび流体材料用攪拌機の提供。また、撹拌時の上記難自立性容器の回転を簡単に防止できる流体材料攪拌方法の提供。
【解決手段】第1の流体材料攪拌用スクリューA,B,C,D,E,F,G,Jと、これよりも小径の、第2の流体材料攪拌用スクリューA,B,C,D,E,F,G,H,Jとを回転軸Rに取り付けてなる流体材料用攪拌機。
難自立性容器固定台9に、流体材料を充填収納した難自立性容器10を上載固定し、さらに、その難自立性容器固定台9が動かないように固定した状態で、上記流体材料用攪拌機により、上記難自立性容器10内の流体材料を攪拌する流体材料攪拌方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、流体材料攪拌用スクリュー、これを取り付けた流体材料用攪拌機、および、流体材料攪拌方法に関するもので、より詳しくは、塗料,シーリング材,接着剤等の建築工事や内外装工事に供される液体状,粘性体状,粉体状または粒体状の各種流体材料を攪拌するための流体材料攪拌用スクリュー、これを取り付けた流体材料用攪拌機、および、その流体材料用攪拌機等を用いた流体材料攪拌方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、流体材料の輸送や保管にあたりこれを収納充填する容器として、硬質合成樹脂製で円盤状の底体部と、同じく硬質合成樹脂製の上面開口環体部との間に、合成樹脂薄層等からなる軟質フィルムを筒状に張架して、そのフィルムを折り畳み自在な側壁とした、それ自体では自立状態を保ち難い難自立性容器a(図22)(特許文献1)や、合成樹脂薄層等からなる軟質フィルムにより、側壁部および底壁部を有する材料収容部とその上部開口を塞ぐ蓋部等を形成した全体が折り畳み自在なタイプの難自立性容器(特許文献2)が知られている。
【0003】
これらの難自立性容器は、内部に充填されている流体材料を使い切った後には側壁または材料収容部を折り畳んで嵩を減らすことができるので、流体材料の輸送や保管に従来から用いられている金属缶と比べると、使用後の空容器の保管スペースを削減することができるだけでなく、廃棄やリサイクルのための輸送のコストをも削減することができるものである。
【0004】
このような難自立性容器に充填収納された流体材料は、分離を生じていると思われる場合や、調色や硬化のために他の材料を添加して攪拌(混練)する必要がある場合には、該難自立性容器を開封し、その中に流体材料用攪拌機のスクリューを挿入して攪拌作業を行う必要がある。
【特許文献1】特開2004-182323号公報
【特許文献2】特開2002-249169号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、第1に、上記難自立性容器の上記側壁または材料収容部は、上記の通り軟質フィルム製のものであるから、攪拌作業の際に、スクリューの翼片に巻き込まれ、該スクリューの回転が不能になったり、難自立性容器が破損するというおそれがあった。
【0006】
また、第2に、上記攪拌作業は、混練運搬用容器に嵌挿固定した上記難自立性容器を足で挟むことによって、該難自立性容器が回転してしまわないようにしつつ、流体材料用攪拌機をその中に挿入して行わざるを得ないという不便があった(図22)。
【0007】
そこで、本発明は、難自立性容器を巻き込んで回転不能になったりすることなく、また、難自立性容器を破損させることなく、これに充填されている流体材料を攪拌することのできる流体材料攪拌用スクリュー、これを取り付けた流体材料用攪拌機の提供、および、撹拌時の上記難自立性容器の回転を簡単に防止できる流体材料攪拌方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1記載の本発明流体材料攪拌用スクリューは、主板1’,21’,31’,41’,61’の中心に回転軸挿通孔3,23,33,43,63を開設し、かつ外周に攪拌片4’,24,25,34,35,44,64を形成したスクリュー主体部1,21,31,41,61と、上記攪拌片4’,24,25,34,35,44,64の外周に固着した保護リング2,15,22a,22b,32a,32b,42,62とからなる。
【0009】
請求項2記載の本発明は、上記主板1’の外周に水平に延出形成した複数の主翼片4……の先端側を下方に折り曲げて攪拌片4’……としてなる請求項1記載の流体材料攪拌用スクリューである。
【0010】
請求項3記載の本発明は、上記各主翼片4……の間に形成した、該主翼片4……よりも短い複数の補助翼片5……を下方に垂下させてなる請求項2記載の流体材料攪拌用スクリューである。
【0011】
請求項4記載の本発明は、上記補助翼片5……の下端の外周にも、保護リング15を固着してなる請求項3記載の流体材料攪拌用スクリューである。
【0012】
請求項5記載の本発明は、上記各主翼片4……の間に形成した、該主翼片4……よりも短い複数の補助翼片5……を上下に互い違いに、立ち上げまた垂下させている請求項2記載の流体材料攪拌用スクリューである。
【0013】
請求項6記載の本発明は、上記主板21’,31’の外周に複数の攪拌片24……,25……,34……,35……を上下に互い違いに、立ち上げまた垂下させた状態に形成するとともに、立ち上げた上記攪拌片24……,34……の上端の外周に保護リング22a,32aを固着し、かつ、垂下させた上記攪拌片25……,35……の下端の外周に保護リング22b,32bを固着してなる請求項1記載の流体材料攪拌用スクリューである。
【0014】
請求項7記載の本発明は、上記攪拌片44……,64……を、主板41’,61’の外周に、下方に湾曲ないし垂下させた状態にして形成してなる請求項1記載の流体材料攪拌用スクリューである。
【0015】
請求項8記載の本発明流体材料攪拌用スクリューは、幅細板状の攪拌片51を、その中央部において、その板面を側方に向けて起立させた状態にして接続部材52の下端に固着するとともに、その攪拌片の端部に平面円弧状の保護板53を固着してなる。
【0016】
請求項9記載の本発明流体材料用攪拌機は、請求項1,2,3,4,5,6,7または8記載の流体材料攪拌用スクリューA,B,C,D,E,F,G,H,Jを回転軸Rに取り付けてなる。
【0017】
請求項10記載の本発明流体材料用攪拌機は、請求項1,2,3,4,5,6または7記載の第1の流体材料攪拌用スクリューA,B,C,D,E,F,G,Jと、これよりも小径の、請求項1,2,3,4,5,6,7または8記載の第2の流体材料攪拌用スクリューA,B,C,D,E,F,G,H,Jとを回転軸Rに取り付けてなる。
【0018】
請求項11記載の本発明は、上記第1の流体材料攪拌用スクリューA,B,C,D,E,F,G,Jを回転軸Rに対して空転するように取り付けるとともに、上記第2の流体材料攪拌用スクリューA,B,C,D,E,F,G,H,Jを回転軸Rに対して空転しないように取り付けてなる請求項10記載の流体材料用攪拌機である。
【0019】
請求項12記載の本発明流体材料攪拌方法は、平板状の台座9aに、容器10の底面の係入突起10a’……を受入する係入孔9b’……を形成するとともに、取付部9cと起立部9dとからなるL字状の固定板9e,9eを1対取り付け、それらの起立部9dに、上記容器10の把持部10bを係合させる切欠き9iを上縁に有する伸縮板9hを取り付けてなる容器固定台9に、流体材料を充填収納した容器10を上載固定し、さらに、その容器固定台9が動かないように固定した状態で、上記請求項9,10または11記載の流体材料用攪拌機により、上記容器10内の流体材料を攪拌するものである。
【0020】
請求項13記載の本発明流体材料攪拌方法は、平板状の台座9’a上に、容器10の側面を締め付けて緊締保持する保持部材9’c……を有する支持台9’bを備えてなる容器固定台9’の、上記支持台9’bに、流体材料を充填収納した容器10を上載して上記保持部材9’c……により固定し、さらに、その容器固定台9’が動かないように固定した状態で、上記請求項9,10または11記載の流体材料用攪拌機により、上記容器10内の流体材料を攪拌するものである。
【発明の効果】
【0021】
本発明流体材料攪拌用スクリューにより攪拌作業を行えば、該スクリュー等が難自立性容器の側部や底部を巻き込んで回転不能になったりすることなく、また、難自立性容器を破損することなく、これに充填収納されている流体材料を攪拌することができる。
【0022】
また、本発明流体材料用攪拌機によれば、同じく、流体材料攪拌用スクリューが回転不能になったり難自立性容器を破損することなく、これに充填収納されている流体材料を攪拌することができる。
【0023】
本発明流体材料攪拌方法によれば、攪拌作業中に容器自体が回転してしまうことを簡単に防止できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
主板1’,21’,31’,41’,61’の中心に回転軸挿通孔3,23,33,43,63を開設し、かつ外周に攪拌片4’,24,25,34,35,44,64を形成したスクリュー主体部1,21,31,41,61と、上記攪拌片4’,24,25,34,35,44,64の外周に固着した保護リング2,15,22a,22b,32a,32b,42,62とからなる流体材料攪拌用スクリュー。
【0025】
第1の流体材料攪拌用スクリューA,B,C,D,E,F,G,Jと、これよりも小径の第2の流体材料攪拌用スクリューA,B,C,D,E,F,G,H,Jとを回転軸Rに取り付けてなる流体材料用攪拌機。
【0026】
平板状の台座9aに、容器10の底面の係入突起10a’……を受入する係入孔9b’……を形成するとともに、取付部9cと起立部9dとからなるL字状の固定板9e,9eを1対取り付け、それらの起立部9dに、上記容器10の把持部10bを係合させる切欠き9iを上縁に有する伸縮板9hを取り付けてなる容器固定台9に、流体材料を充填収納した容器10を上載固定し、さらに、その容器固定台9が動かないように固定した状態で、上記流体材料用攪拌機により、上記容器10内の流体材料を攪拌する流体材料攪拌方法。
【実施例1】
【0027】
以下、まず、本発明の実施例1について図1〜8を参照しながら詳しく説明する。
【0028】
Aは、金属製のスクリュー主体部1と、同じく金属製の保護リング2とからなり、比較的粘度の高いシーリング材等の流体材料の攪拌に用いられる直径約12cmの流体材料攪拌用大径スクリューである。
【0029】
上記スクリュー主体部1は、ほぼ円形の主板1’の中心に回転軸挿通孔3を開設するとともに、その主板1’の外周に60°おきに、主翼片4……を6枚、水平に延出形成している。
その主翼片4……の先端側は下方に折り曲げられて、攪拌片4’……をなしている。この攪拌片4’……は、その一側4a……を他側4b……よりも外側に位置させて、捩れた状態になっている(図2)。
そして、その主翼片4……の下端の外周、すなわち各攪拌片4’……の上記一側4a……の下端において、上記保護リング2が溶接等により固着されている。
【0030】
5……は、上記各主翼片4……の間に水平に外方に延出した状態にし、かつその長さを上記主翼片4……よりも短くして形成された6枚の補助翼片である。
【0031】
また、上記スクリュー主体部1の上面には、上記回転軸挿通孔3の外側近傍の対向する部分を切り起こすことによってワッシャー受け6,6を形成してある。
【0032】
上記のようにしてなる流体材料攪拌用大径スクリューAは、上記回転軸挿通孔3に挿通した従来公知の流体材料用攪拌機の回転軸Rに、そのスクリュー主体部1の上下よりワッシャー7,7を介してナット8,8で緊締されて固定される(図3,4)。
なお、このとき、上記スクリュー主体部1のワッシャー受け6,6と、上面側のワッシャー7とが当接するようになっている(図3)。
【0033】
上記流体材料攪拌用大径スクリューAは、その主翼片4……の外周すなわち攪拌片4’……の下端に保護リング2を取り付けているから、これを流体材料用攪拌機に取り付けて上記難自立性容器内の流体材料を攪拌すれば、軟質フィルム製の難自立性容器の側部や底部に直接攪拌片4’が当たることがないので、上記側壁または材料収容部が該攪拌片4’……に巻き込まれ、スクリューAの回転が不能になったり、難自立性容器が破損することが防止される。
【0034】
また、この流体材料攪拌用大径スクリューAは、主板1’より下方に折り曲げられ、かつ捩られた状態の攪拌片4’によって外方の流体材料を内方(主板1’の下面側)へ水平に送り込むか、あるいは、内方の流体材料を外方へ水平に送り出すような構造になっており、また、上記主板1’を備えることにより、流体材料の上下方向の流れを極力抑えるようになっている。
したがって、攪拌中に流体材料の上下方向の流れにより、気泡が混入することを防げるから、気泡の混入が不都合となるシーリング材等の流体材料の攪拌に適する。
【0035】
9は、上記の攪拌作業の際に難自立性容器が回転してしまわないように固定するための難自立性容器固定台である(図5)。
これは、長方形平板状の台座9a上の中央に、難自立性容器10の底部外周の係入周壁10aおよび該難自立性容器10の底面の係入突起10a’……をそれぞれ受入する環状係入溝9bおよび係入孔9b’……を形成している。
また、その環状係入溝9bの左右両側に、ステンレス,アルミ,プラスチック等製の、取付部9cと起立部9dとからなるL字状の固定板9e,9eを取り付けてある。
【0036】
上記取付部9cには複数のネジ孔9f……が開設してあり、上記難自立性容器10の径に合わせて両固定板9e,9eの位置を固定できるようにして上記台座9aに取り付けられている。また、上記起立部9dには複数のネジ孔9g……が開設してあり、そのいずれかにネジを螺合することによって、該起立部9dに取り付けた伸縮板9hの高さを、難自立性容器10の高さに合わせて固定できるようにしてある。
9iは、上記伸縮板9hの上縁に形成された切欠きで、ここには、難自立性容器10の上側開口縁に形成されている把持部10bを係合させることができるようになっている。
【0037】
難自立性容器に収納された流体材料の流体材料攪拌作業にあたっては、上記難自立性容器固定台9に、難自立性容器10を、回転しないように固定する。 すなわち、該難自立性容器の係入周壁10aを環状係入溝9bに、また、係入突起10a’……を係入孔9b’……に係入させるとともに、該難自立性容器の把持部10b,10bを上記伸縮板9hの切欠き9iに係合させて上載固定する(図6,7)。
そして、作業者は、上記台座9aに両足で乗って該難自立性容器固定台9が動かないように固定した状態で、流体材料用攪拌機に取り付けた上記流体材料攪拌用大径スクリューAを上記難自立性容器内に挿入して攪拌作業を行う(図7)。
また、この難自立性容器固定台9自体を、床や地面に固定して攪拌作業を行うようにしてもよい。
【0038】
これによって、流体材料を攪拌する際に流体材料攪拌用大径スクリューAの回転に引きずられて、難自立性容器自体が回転してしまうことが防止できる。
【0039】
図8に示した9’は、難自立性容器固定台の他の例である。
この難自立性容器固定台9’は、長方形で平板状の台座9’a上の中央に、難自立性容器10を上載する円形の支持台9’bを備えている。
その支持台9’bは、上載した難自立性容器10の底部の側面を締め付けて緊締保持する保持部材9’c……を有しており、これによって乗載した難自立性容器10が回転しないように保持するようになっている。
その保持部材9’c……は難自立性容器10が土台9”c……に乗載されることにより台座9’aの中心方向に移動し当該容器10の側面を締めつける構造にしてある。
この難自立性容器固定台9’を使用して攪拌作業を行う場合にも、作業者は、台座9’aに両足で乗った状態で、流体材料用攪拌機に取り付けた上記流体材料攪拌用大径スクリューAを上記難自立性容器内に挿入して攪拌作業を行うことにより難自立性容器自体の回転を防止できる。
また、この難自立性容器固定台9’自体を、床や地面に固定して攪拌作業を行うようにしてもよい。
【0040】
なお、上記流体材料攪拌用大径スクリューAは、シーリング材等の攪拌に適したものであるが、より粘度の低い塗料等の流体材料の攪拌を行う場合には、攪拌片4’……(主翼片4……)の数を増やしたものとするのが好ましい。
[変形例1]
【0041】
図9に、上記実施例1の変形例1に係る流体材料攪拌用大径スクリューBを示した。
【0042】
これは、上記流体材料攪拌用大径スクリューAが6枚備えていた補助翼片5……のうちの、120°おきの3枚だけを、下方に垂下させた状態にして備えている点だけを異にするものであるので、同一部分に同一の符号を付すにとどめ、その構成についての詳しい説明は省略する。
なお、その補助翼片5……は、上記攪拌片4’……と同様にその一側が他側よりも外側に位置するよう捩れた状態にして垂下させている。
ただし、捩ることなく、すなわちその補助翼片5……の一側と他側とを同心円上に位置させるようにして垂下させてもよい。
【0043】
この流体材料攪拌用大径スクリューBは、上記流体材料攪拌用大径スクリューAと同様に、その攪拌片4’……の下端の外周に保護リング2を取り付けているから、これを流体材料用攪拌機に取り付けて難自立性容器内の流体材料を攪拌すれば、軟質フィルム製の難自立性容器の側部や底部に直接攪拌片4’……が当たることがないので、上記側壁または材料収容部が巻き込まれ該スクリューBの回転が不能になったり、難自立性容器が破損することが防止される。
【0044】
また、補助翼片5……を下方に垂下させているから、攪拌片4’……が流体材料を攪拌するだけでなく、その攪拌片4’……の内側の位置においても、上記補助翼片5……により流体材料を攪拌でき、攪拌作業を効率的に行える。
特に、シーリング材のような粘度の高い流体材料の攪拌作業においては、攪拌中にスクリューを横移動させるのに相当の力を要するが、この流体材料攪拌用大径スクリューBによれば、上記のように、補助翼片5……により保護リング2内に位置する流体材料をも攪拌できるので該スクリューBを横移動させながら攪拌をすることが容易である。
しかも、該スクリューBは、主板1’により、流体材料の上下方向の流れを抑えるようになっているから、シーリング材等の流体材料への気泡の混入を防ぐことができる。
[変形例2]
【0045】
図10に、上記実施例1の変形例2に係る流体材料攪拌用大径スクリューCを示した。
【0046】
これは、上記流体材料攪拌用大径スクリューAとは、6枚の補助翼片5……を下方に垂下させた状態にし、その垂下させた各補助翼片5……の下端の外周に、保護リング15を溶接等により固着している点のみを異にするだけのものであるから、同一部分に同一の符号を付すにとどめ、その構成についての詳しい説明は省略する。
なお、上記補助翼片5……は、上記変形例1の流体材料攪拌用大径スクリューBと同様に、捩った状態で垂下させたものとするのが好ましいが、捩ることなく垂下させたものとしてもよい。
【0047】
この流体材料攪拌用大径スクリューCは、補助翼片5……の下端の外周において保護リング15を取り付けているので、上記変形例1の流体材料攪拌用大径スクリューBと同様の効果の他に、該補助翼片5……が難自立性容器の側壁または底部を巻き込んでしまうことがなく、該スクリューCの回転が不能になったり難自立性容器が破損することを防止するという効果を奏する。
【0048】
しかも、主板1’により、流体材料の上下方向の流れを抑えるようになっているから、シーリング材等の流体材料への気泡の混入を防ぐことができる。
[変形例3]
【0049】
図11に、上記実施例1の変形例3に係る流体材料攪拌用大径スクリューDを示した。
【0050】
これは、上記流体材料攪拌用大径スクリューAとは、6枚の上記補助翼片5……を互い違いに、3枚を上方に立ち上げ、他の3枚を下方に垂下させている点だけを異にするものであるので、同一部分に同一の符号を付すにとどめ、その構成についての詳しい説明は省略する。
なお、その補助翼片5……は、捩れた状態にしておくのが好ましいが、捩ることなく、すなわちその補助翼片5……の一側5と他側とを同心円上に位置させるようにしてもよい。
【0051】
この流体材料攪拌用大径スクリューDは、第1に、上記流体材料攪拌用大径スクリューAと同様の効果を奏する。すなわち、その主翼片4……の外周に保護リング2を取り付けているから、これを流体材料用攪拌機に取り付けて難自立性容器内の流体材料を攪拌すれば、軟質フィルム製の難自立性容器の側部や底部に攪拌片4’……が直接当たることがないので、側壁または材料収容部がに巻き込まれ、該スクリューDの回転が不能になったり、難自立性容器が破損することが防止される。
【0052】
また、第2に、上記流体材料攪拌用大径スクリューBと同様に下方に垂下させた補助翼片5……を有しているから、これと同様に、その補助翼片5……の位置の流体材料をも攪拌でき、攪拌作業を効率的に行えるとともに、攪拌中の横移動が容易である。
【0053】
しかも、主板1’により、流体材料の上下方向流れを抑えるようになっているから、流体材料への気泡の混入を防ぐことができる。
【0054】
第3に、上記補助翼片5……を上方に立ち上げていることにより、流体材料の攪拌中の攪拌機のブレが低減し安定するという効果をも奏する。
【0055】
なお、6枚の補助翼片5……すべてを上方に立ち上げるようにしてもよい。
【0056】
また、上記流体材料攪拌用大径スクリューCと異なり、補助翼片5……の外周に保護リングを備えていないから、これと比べると、シーリング材のような粘度の高い流体材料が攪拌作業により付着した場合、その洗浄等が行いやすいというメリットがある。
【実施例2】
【0057】
次に、本発明の実施例2について図12を参照しながら詳しく説明する。
Eは、金属製のスクリュー主体部21と、同じく金属製の保護リング22a,22bとからなり、上記シーリング材等に比べて粘度の低い塗料等の流体材料の攪拌に用いられる直径約12cmの攪拌用大径スクリューである。
【0058】
上記スクリュー主体部21は、ほぼ円形の主板21’の中心に回転軸挿通孔23を開設するとともに、その主板21’の外周に、合計12枚の攪拌片24……,25……を上下に互い違いに、立ち上げまた垂下させた状態に形成している。
それら攪拌片24……,25……は、その一側24a……,25a……を他側24b……,25b……よりも外側に位置させて捩れた状態になっている。
【0059】
そして、それらのうち立ち上げた攪拌片24……の上端の外周、すなわち各攪拌片24……の上記一側24aの上端において、上記保護リング22aが溶接等により固着されている。
また、垂下させた攪拌片25……の下端の外周、すなわち各攪拌片25……の上記一側25aの下端において、上記保護リング22bが溶接等により固着されている。
【0060】
上記スクリュー主体部21の上面には、上記回転軸挿通孔23の外側近傍の対向する部分を切り起こすことによってワッシャー受け26,26を形成してある。
【0061】
上記のようにしてなる流体材料攪拌用大径スクリューEは、上記回転軸挿通孔23に挿通した従来公知の流体材料用攪拌機の回転軸Rに、そのスクリュー主体部21の上下よりワッシャーを介してナットで緊締されることにより固定される。
このとき、上記スクリュー主体部21のワッシャー受け26,26と、上面側のワッシャーとが当接するようになっている。
【0062】
上記流体材料攪拌用大径スクリューEは、その攪拌片24……,25……の外周に保護リング22a,22bを取り付けているから、これを流体材料用攪拌機に取り付けて難自立性容器内の流体材料を攪拌すれば、軟質フィルム製の難自立性容器の側部や底部に直接攪拌片24……,25……が当たることがないので、上記側壁または材料収容部が巻き込まれ、該スクリューEの回転が不能になったり、難自立性容器が破損することが防止される。
【0063】
なお、上記流体材料攪拌用大径スクリューEは、塗料等の攪拌に適したものであるが、より粘度の高いシーリング材等の流体材料の攪拌を行う場合には、攪拌片24……,25……の数を減らしたものとするのが好ましい。
【実施例3】
【0064】
次に、本発明の実施例3について図13〜15を参照しながら詳しく説明する。
【0065】
本実施例の流体材料攪拌用スクリュー装置は、実施例1の流体材料攪拌用大径スクリュー(第1の流体材料攪拌用スクリュー)Aと、これよりも径が小さく、上記回転軸Rに上記流体材料攪拌用大径スクリューAとともに取り付けられるようにした流体材料攪拌用小径スクリュー(第2の流体材料攪拌用スクリュー)Fとからなるもので、主に塗料等の流体材料の攪拌に用いられる。
上記流体材料攪拌用大径スクリューAは、実施例1において説明したとおりのものであるからその構成についての説明を省略し、以下、流体材料攪拌用小径スクリューFについて説明する。
【0066】
この流体材料攪拌用小径スクリューFは、金属製のスクリュー主体部31と、同じく金属製の保護リング32a,32bとからなる直径約7cmのものである。
【0067】
上記スクリュー主体部31は、ほぼ円形の主板31’の中心に回転軸挿通孔33を開設するとともに、その主板31’の外周に、6枚の攪拌片34……,35……を60°おきに、上下に互い違いに立ち上げまた垂下させた状態に形成している。
それら攪拌片34……,35……は、その一側34a……,35a……を他側34b……,35b……よりも外側に位置させて捩れた状態になっている。
【0068】
そして、それらのうち上側に立ち上げた攪拌片34……の上端の外周、すなわち各攪拌片34……の上記一側34aの上端において、上記保護リング32aが溶接等により固着されている。
また、下側に垂下させた攪拌片35……の下端の外周、すなわち各攪拌片35……の上記一側35aの下端において、上記保護リング32bが溶接等により固着されている。
【0069】
また、上記主板31’の上面には、上記回転軸挿通孔33の外側近傍の対向する部分を切り起こすことによってワッシャー受け36,36を形成してある。
【0070】
上記流体材料攪拌用大径スクリューAは、上記回転軸挿通孔33に挿通した流体材料用攪拌機の回転軸Rに、そのスクリュー主体部1の上下のワッシャー37を介してナット38で取り付けられ、また、上記流体材料攪拌用小径スクリューFは、上記流体材料攪拌用大径スクリューAの直下に、上記大径スクリューAの保護リング2の内側に位置させて、上記回転軸挿通孔33に挿通した流体材料用攪拌機の回転軸Rに、そのスクリュー主体部31の上下のワッシャー39を介してナット40で取り付けられる(図14)。
【0071】
なお、上記流体材料攪拌用小径スクリューFは、ナット40を十分に緊締して回転軸Rに対して空転しないように取り付けるが、上記流体材料攪拌用大径スクリューAについては、ナット38の緊締を緩くしておき、回転軸Rに対して空転するように取り付けておく。
【0072】
本実施例の流体材料用攪拌機によれば、上記流体材料攪拌用大径スクリューAを、流体材料用攪拌機の回転軸Rに対して空転するように取り付けているので、難自立性容器内の流体材料を攪拌するに際し、該スクリューAに難自立性容器の側壁または材料収容部を巻き込むことがなく、難自立性容器を破損することが防止できる。
【0073】
この流体材料攪拌用大径スクリューAはまた、回転軸Rに対して自在に空転するから、難自立性容器内の流体材料の攪拌の進行により該流体材料全体が回転する場合には、該流体材料とともに回転するようになるため、その攪拌を妨げることもない。
【0074】
また、上記流体材料攪拌用小径スクリューFを、回転軸Rに対して空転しないように取り付けているから、流体材料の攪拌は該流体材料攪拌用小径スクリューFによって十分に行われるし、この流体材料攪拌用小径スクリューFも、保護リング32a,32bを備えているから、難自立性容器の側壁または材料収容部を巻き込んで回転不能になったり、難自立性容器を破損してしまうことがない。
【0075】
なお、必要に応じ、上記ナット38も十分に緊締して上記流体材料攪拌用大径スクリューAが回転軸Rに対して空転しないようにしてもよい。
【0076】
また、上記では実施例1の流体材料攪拌用大径スクリューAと流体材料攪拌用小径スクリューFとの組み合わせを例に説明したが、流体材料攪拌用大径スクリューとしては、実施例1の変形例1〜3または実施例2の流体材料攪拌用大径スクリューB,C,D,Eを採用することとしてもよい。
さらに、流体材料用攪拌機の攪拌軸Rに流体材料攪拌用大径スクリューAを取り付けることなく、流体材料攪拌用小径スクリューFのみを取り付けて使用することもできる。
【実施例4】
【0077】
次に、本発明の実施例4について図16,17を参照しながら詳しく説明する。
【0078】
本実施例の流体材料攪拌用スクリュー装置は、実施例1の流体材料攪拌用大径スクリュー(第1の流体材料攪拌用スクリュー)Aと、これよりも径が小さく、上記回転軸Rに上記流体材料攪拌用大径スクリューとともに取り付けられるようにした流体材料攪拌用小径スクリュー(第2の流体材料攪拌用スクリュー)Gとからなるもので、主に塗料等の流体材料の攪拌に用いられる。
上記流体材料攪拌用大径スクリューAは、実施例1において説明したとおりのものであるからその構成についての説明を省略し、以下、流体材料攪拌用小径スクリューGについて説明する。
【0079】
この流体材料攪拌用小径スクリューGは、金属製のスクリュー主体部41と、同じく金属製の保護リング42とからなる直径約7cmのものである。
【0080】
上記スクリュー主体部41は、ほぼ円形の主板41’の中心に回転軸挿通孔43を開設するとともに、その主板41’の外周に60°おきに、攪拌片44……を6枚、垂下させた状態にして形成している。
それら攪拌片44……は、その一側44a……を他側44b……よりも外側に位置させて捩れた状態になっている。
【0081】
そして、各攪拌片44……の下端の外周、すなわち各攪拌片44……の上記一側44aの下端において、上記保護リング42が溶接等により固着されている。
【0082】
また、上記スクリュー主体部41の上面には、上記回転軸挿通孔43の外側近傍の対向する部分を切り起こすことによってワッシャー受け45,45を形成してある。
【0083】
本実施例の流体材料攪拌用スクリュー装置である、上記流体材料攪拌用大径スクリューAと上記流体材料攪拌用小径スクリューGとは、実施例3の流体材料攪拌用スクリュー装置と同様にして、流体材料用攪拌機の回転軸Rに取り付けられるものである。
【0084】
すなわち、後者は前者の直下に、前者の保護リング2の内側に位置させて、しかも、前者は、ナットの緊締を緩くしておき、回転軸Rに対して空転するように取り付けられ、後者については、ナットを十分に緊締して回転軸Rに対して空転しないように取り付けられる。
【0085】
したがって、本実施例の流体材料用攪拌機によれば、実施例3のものと同様に、難自立性容器内の流体材料を攪拌するに際して、難自立性容器の側壁または材料収容部がスクリューに巻き込まれて、スクリューGの回転が不能になったり、難自立性容器を破損してしまう事を防止できる。
【0086】
なお、流体材料攪拌用大径スクリューAに代えて、上記流体材料攪拌用大径スクリューB,C,D,Eを採用することとしてもよい。
【0087】
また、流体材料用攪拌機の攪拌軸Rに流体材料攪拌用大径スクリューAを取り付けることなく、流体材料攪拌用小径スクリューGのみを取り付けて使用することもできる。
【実施例5】
【0088】
次に、本発明の実施例5について図18〜20を参照しながら詳しく説明する。
【0089】
本実施例の流体材料攪拌用スクリュー装置は、実施例1の流体材料攪拌用大径スクリュー(第1の流体材料攪拌用スクリュー)Aと、上記回転軸Rに該流体材料攪拌用大径スクリューAとともに取り付けられるようにした流体材料攪拌用スクリュー(第2の流体材料攪拌用スクリュー)Hとからなるもので、主にシーリング材等の流体材料の攪拌に用いられる。
上記流体材料攪拌用大径スクリューAは、実施例1において説明したとおりのものであるからその構成についての説明を省略し、以下、流体材料攪拌用スクリューHについて説明する。
【0090】
この流体材料攪拌用スクリューHは、上記流体材料攪拌用大径スクリューAの径よりも短い約7cmの長さ(径)で幅細の、板状の攪拌片51を、その中央部において、また、その板面を側方に向け起立させた状態にして、接続部材たる接続軸52の下端に固着してなる金属製のものである。
その攪拌片51の一側端部は拡幅部51’とされ、その拡幅部51’の先端には平面円弧状の保護板53,53が溶接等により固着してある(図19)。なお、この保護盤53,53は、攪拌片51の両端部に固着してもよい。
【0091】
また、上記攪拌片51の下辺縁およびその端部辺縁には保護用ゴム54……が固着されている。
【0092】
本実施例の流体材料攪拌用スクリュー装置である、上記流体材料攪拌用大径スクリューAと上記流体材料攪拌用スクリューHとは、後者を前者の直下に、前者の保護リング2の内側に位置させて、所要のナット等により流体材料用攪拌機の回転軸に取り付けられる。
上記流体材料攪拌用スクリューHは、より具体的には、上記接続軸52に長ナット(図示しない。)の下側開口を螺合するとともに、その長ナットの上側開口を攪拌機の回転軸Rに螺合して取り付けられる。
【0093】
上記流体材料攪拌用スクリューHを、回転軸に対して空転しないように取り付け、上記流体材料攪拌用大径スクリューAを、回転軸Rに対して空転するように取り付けることは実施例3および4と同様である。
【0094】
したがって、本実施例の流体材料用攪拌機によれば、実施例3,4のものと同様に、難自立性容器内の流体材料を攪拌するに際して、難自立性容器の側壁または材料収容部を巻き込んで回転不能になったり、難自立性容器を破損してしまう事を防止できる。
【0095】
しかも、上記流体材料攪拌用大径スクリューAの主板1’により、流体材料の上下方向流れを抑えるようになっているから、流体材料への気泡の混入を防ぐことができる。
【0096】
また、流体材料攪拌用大径スクリューAに代えて、流体材料攪拌用大径スクリューB,C,D,Eを採用することとしてもよい。
【0097】
また、流体材料用攪拌機の攪拌軸Rに流体材料攪拌用大径スクリューAを取り付けることなく、流体材料攪拌用小径スクリューHのみを取り付けて使用することもできる。
【実施例6】
【0098】
次に、本発明の実施例6について図21を参照しながら詳しく説明する。
Jは、金属製のスクリュー主体部61と、同じく金属製の保護リング62とからなる直径約7cmの、上記流体材料攪拌用大径スクリューA〜Eよりも径の小さい流体材料攪拌用小径スクリューである。
【0099】
上記スクリュー主体部61は、ほぼ円形をなす主板61’の中心に回転軸挿通孔63を開設するとともに、その主板61’の外周に120°おきに、下方に湾曲した攪拌片64……を3枚形成し、その各攪拌片64……の下端に上記保護リング62を溶接等により固着している。
65……は、上記主板61’の外周の各攪拌片64……の間に上方に立ち上げて形成された3枚の補助翼片である。
また、上記主板61’の上面には、上記回転軸挿通孔63の外側近傍の対向する部分を切り起こすことによってワッシャー受け66,66を形成してある。
【0100】
上記のようにしてなる流体材料攪拌用小径スクリューJは、上記回転軸挿通孔3に挿通した従来公知の流体材料用攪拌機の回転軸Rに、そのスクリュー主体部1の上下よりワッシャー7,7を介してナット8,8で緊締されて固定することができるもので、上記流体材料攪拌用大径スクリューA〜Eとともに流体材料用攪拌機の回転軸Rに取り付けてもよいが、比較的粘度の高いシーリング材の混練・攪拌には、径が小さい当該流体材料攪拌用小径スクリューJを、それ単独で回転軸Rに取り付けるのが、混練・攪拌の効率上、好ましい。
【0101】
上記各実施例の流体材料攪拌用大径スクリューA〜Eと同一形状のものを、その直径を7cm程度にして製作して流体材料攪拌用小径スクリューとし、他の流体材料攪拌用大径スクリューと組み合わせて、あるいは単独で攪拌機の回転軸Rに取り付けてもよい。
また、上記各流体材料攪拌用小径スクリューF,G,Jと同一形状のものを、その直径を12cm程度にして製作して、流体材料攪拌用大径スクリューとして、他の流体材料攪拌用小径スクリューと組み合わせて、あるいは単独で攪拌機の回転軸Rに取り付けてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0102】
【図1】本発明の実施例1における流体材料攪拌用スクリューを示した斜視図である。
【図2】その平面図である。
【図3】その縦断面図である。
【図4】その流体材料攪拌用スクリューを流体材料用攪拌機の回転軸に取り付けた状態を示した斜視図である。
【図5】難自立性容器固定台を示した斜視図である。
【図6】その断面図である。
【図7】その使用状態を示した正面図である。
【図8】難自立性容器固定台の他の例を示した斜視図である。
【図9】上記流体材料攪拌用スクリューの変形例1を示した斜視図である。
【図10】上記流体材料攪拌用スクリューの変形例2を示した斜視図である。
【図11】上記流体材料攪拌用スクリューの変形例3を示した斜視図である。
【図12】本発明の実施例2に係る流体材料攪拌用スクリューを示した斜視図である。
【図13】本発明の実施例3に係る流体材料攪拌用スクリューを示した斜視図である。
【図14】その縦断面図である。
【図15】その分解斜視図である。
【図16】本発明の実施例4に係る流体材料攪拌用スクリューを示した斜視図である。
【図17】その分解斜視図である。
【図18】本発明の実施例5に係る流体材料攪拌用スクリューを示した斜視図である。
【図19】その分解斜視図である。
【図20】その平面図である。
【図21】本発明の実施例6に係る流体材料攪拌用スクリューを示した斜視図である。
【図22】従来の攪拌作業を示した説明図である。
【符号の説明】
【0103】
A,B,C,D,E 流体材料攪拌用大径スクリュー
F,G,J 流体材料攪拌用小径スクリュー
H 流体材料攪拌用スクリュー
R 回転軸
1,21,31,41,61 スクリュー主体部
1’,21’,31’,41’,61’ 主板
2,15,22a,22b,32a,32b,42,62 保護リング
3,23,33,43,63 回転軸挿通孔
4 主翼片
4’,24,25,34,35,44,51,64 攪拌片
5,65 補助翼片
9,9’ 難自立性容器固定台
9a,9’a 台座
9b 環状係入溝
9b’ 係入孔
9’b 支持台
9c 取付部
9d 起立部
9e 固定板
9h 伸縮板
9i 切欠き
10 難自立性容器
10a 係入周壁
10a’ 係入突起
10b 把持部
52 接続軸
53 保護板

【特許請求の範囲】
【請求項1】
主板(1’,21’,31’,41’,61’)の中心に回転軸挿通孔(3,23,33,43,63)を開設し、かつ外周に攪拌片(4’,24,25,34,35,44,64)を形成したスクリュー主体部(1,21,31,41,61)と、上記攪拌片(4’,24,25,34,35,44,64)の外周に固着した保護リング(2,15,22a,22b,32a,32b,42,62)とからなることを特徴とする流体材料攪拌用スクリュー。
【請求項2】
上記主板(1’)の外周に水平に延出形成した複数の主翼片(4……)の先端側を下方に折り曲げて攪拌片(4’……)としてなることを特徴とする請求項1記載の流体材料攪拌用スクリュー。
【請求項3】
上記各主翼片(4……)の間に形成した、該主翼片(4……)よりも短い複数の補助翼片(5……)を下方に垂下させてなることを特徴とする請求項2記載の流体材料攪拌用スクリュー。
【請求項4】
上記補助翼片(5……)の下端の外周にも、保護リング(15)を固着してなることを特徴とする請求項3記載の流体材料攪拌用スクリュー。
【請求項5】
上記各主翼片(4……)の間に形成した、該主翼片(4……)よりも短い複数の補助翼片(5……)を上下に互い違いに、立ち上げまた垂下させていることを特徴とする請求項2記載の流体材料攪拌用スクリュー。
【請求項6】
上記主板(21’,31’)の外周に複数の攪拌片(24……,25……,34……,35……)を上下に互い違いに、立ち上げまた垂下させた状態に形成するとともに、立ち上げた上記攪拌片(24……,34……)の上端の外周に保護リング(22a,32a)を固着し、かつ、垂下させた上記攪拌片(25……,35……)の下端の外周に保護リング(22b,32b)を固着してなることを特徴とする請求項1記載の流体材料攪拌用スクリュー。
【請求項7】
上記攪拌片(44……,64……)を、主板(41’,61’)の外周に、下方に湾曲ないし垂下させた状態にして形成してなることを特徴とする請求項1記載の流体材料攪拌用スクリュー。
【請求項8】
幅細板状の攪拌片(51)を、その中央部において、その板面を側方に向けて起立させた状態にして接続部材(52)の下端に固着するとともに、その攪拌片の端部に平面円弧状の保護板(53)を固着してなることを特徴とする流体材料攪拌用スクリュー。
【請求項9】
請求項1,2,3,4,5,6,7または8記載の流体材料攪拌用スクリュー(A,B,C,D,E,F,G,H,J)を回転軸(R)に取り付けてなることを特徴とする流体材料用攪拌機。
【請求項10】
請求項1,2,3,4,5,6または7記載の第1の流体材料攪拌用スクリュー(A,B,C,D,E,F,G,J)と、これよりも小径の、請求項1,2,3,4,5,6,7または8記載の第2の流体材料攪拌用スクリュー(A,B,C,D,E,F,G,H,J)とを回転軸(R)に取り付けてなることを特徴とする流体材料用攪拌機。
【請求項11】
上記第1の流体材料攪拌用スクリュー(A,B,C,D,E,F,G,J)を回転軸(R)に対して空転するように取り付けるとともに、上記第2の流体材料攪拌用スクリュー(A,B,C,D,E,F,G,H,J)を回転軸(R)に対して空転しないように取り付けてなることを特徴とする請求項10記載の流体材料用攪拌機。
【請求項12】
平板状の台座(9a)に、容器(10)の底面の係入突起(10a’……)を受入する係入孔(9b’……)を形成するとともに、取付部(9c)と起立部(9d)とからなるL字状の固定板(9e,9e)を1対取り付け、それらの起立部(9d)に、上記容器(10)の把持部(10b)を係合させる切欠き(9i)を上縁に有する伸縮板(9h)を取り付けてなる容器固定台(9)に、流体材料を充填収納した容器(10)を上載固定し、さらに、その容器固定台(9)が動かないように固定した状態で、上記請求項9,10または11記載の流体材料用攪拌機により、上記容器(10)内の流体材料を攪拌することを特徴とする流体材料攪拌方法。
【請求項13】
平板状の台座(9’a)上に、容器(10)の側面を締め付けて緊締保持する保持部材(9’c……)を有する支持台(9’b)を備えてなる容器固定台(9’)の、上記支持台(9’b)に、流体材料を充填収納した容器(10)を上載して上記保持部材(9’c……)により固定し、さらに、その容器固定台(9’)が動かないように固定した状態で、上記請求項9,10または11記載の流体材料用攪拌機により、上記容器(10)内の流体材料を攪拌することを特徴とする流体材料攪拌方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【公開番号】特開2006−224088(P2006−224088A)
【公開日】平成18年8月31日(2006.8.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−233927(P2005−233927)
【出願日】平成17年8月12日(2005.8.12)
【出願人】(394001559)
【Fターム(参考)】