説明

流体機器ユニット構造

【課題】薬液循環と水循環とを行いつつ必要に応じて薬液を取り出す用途に適し、薬液等の流体が凝固しにくいコンパクトな流体機器ユニット構造を提供する。
【解決手段】流路を介して接続される複数の流体機器類をベース部材10に集積して一体化する流体機器ユニット構造において、薬液循環を行う第1薬液流出流路12Aを形成して隣接する手動操作弁30A、空気圧操作弁20A間の連結流路15が流れ方向上流側から下流側へ下向きに傾斜している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、弁や圧力スイッチ等の流体機器類を一体化した流体機器ユニット構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、薬品等の流体(薬液)を取り扱う装置においては、構成要素となる各種の流体機器類(弁類、レギュレータ、圧力センサ等の各種センサ類及び圧力スイッチ等の各種スイッチ類など)を配管で接続して一体化した流体機器ユニット構造(集積構造)とされる。このような流体機器ユニット構造においては、スラリ状の薬液循環と水循環とを行いつつ、必要に応じて薬液を取り出す用途のものがある。
また、たとえば半導体製造装置のように複数の薬液用流体機器を使用する場合、配管を用いることなく薬液用流体機器どうしの連結を可能とする集積構造が提案されており、配管が不要になるため装置全体のコンパクト化が可能になるとされる。(たとえば、特許文献1参照)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2000−120903号公報(図1参照)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、薬液(スラリ)循環と水循環とを行いつつ、必要に応じて薬液を取り出す用途の流体機器ユニット構造においては、スラリ状の薬液が滞留すると凝固しやすいという問題が指摘されている。このため、スラリ状の薬液等を取り扱う流体機器ユニット構造においては、薬液等が滞留・凝固する流路をできるだけ小さくしてコンパクト化した集積構造が望まれている。
【0005】
図7に示す流体機器ユニット構造は、3つの弁1A,1B,1Cが同一軸線上の流路2によって直列に連結された構成を備えている。このようなインラインタイプの構成では、各弁内に形成されている弁体収納用の空間部3において、一般的に流路断面積が拡大されている。
このため、流路2と空間部3との位置関係等により、たとえば図7に示すハッチング部のように、流体の流れを滞留させる淀み領域Sが形成されることがある。図示の例において、弁1Aから弁1Bに流れ込んだ流体は、主流が下方の流体出口4から流路2を通って弁1Cへ向かうものの、主流の中心から遠くなる空間部3の周辺部には凹形状部分の空間が形成されているので、この凹形状部分に流体の一部が滞留して淀み領域Sを形成することとなる。
【0006】
上述した淀み領域Sの形成は、特にスラリ状の薬液のように凝固しやすい流体を流す場合、弁内に薬液の凝固物が固着するなどして好ましくない。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、たとえば薬液循環と水循環とを行いつつ必要に応じて薬液を取り出す用途に適し、薬液等の流体が凝固しにくいコンパクトな流体機器ユニット構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、上記の課題を解決するため、下記の手段を採用した。
本発明の請求項1は、流路を介して接続される複数の流体機器類をベース部材に集積して一体化する流体機器ユニット構造において、薬液循環を行う流路を形成して隣接する流体機器類間の連結流路が流れ方向上流側から下流側へ下向きに傾斜していることを特徴とするものです。
【0008】
このような流体機器ユニット構造によれば、薬液循環を行う流路を形成して隣接する流体機器類間の連結流路が流れ方向上流側から下流側へ下向きに傾斜しているので、滞留・凝固しやすい薬液は、下向きに傾斜した連結流路を通って自重により流下することができる。
【0009】
本発明の請求項2は、流路を介して接続される複数の流体機器類をベース部材に集積して一体化する流体機器ユニット構造において、前記ベース部材は、薬液循環を行う流路を形成して隣接する流体機器類間で高さの異なる複数の機器設置面を備え、該機器設置面を流れ方向上流側から下流側へ段階的に下げたことを特徴とするものです。
【0010】
このような流体機器ユニット構造によれば、ベース部材は、薬液循環を行う流路を形成して隣接する流体機器類間で高さの異なる複数の機器設置面を備え、該機器設置面を流れ方向上流側から下流側へ段階的に下げたので、低部の薬液滞留部分が形成されることはない。
【0011】
上記の発明において、薬液循環を行う薬液循環用流路は、薬液循環と水循環とを行いつつ必要に応じて薬液を取り出す流体回路を形成し、かつ、前記薬液循環用流路が、水循環用の流路に配置された弁の弁体収納空間を経由して形成されていることが好ましく、これにより、流路を低減することが可能になる。
この場合、前記弁が前記弁体収納空間にプラグ型の弁体を備え、前記水循環回路が前記弁体の下方に連通されていることが好ましく、これにより、水による薬液の置換・洗浄が容易になる。
【0012】
また、本発明に係る流体機器ユニット構造の参考例によれば、薬液循環を行う流路を形成して隣接する流体機器類間の連結流路が流体機器類軸中心からオフセットされているので、流体機器類に流れ込んだ流体には、空間内で旋回する流れが形成される。
この場合の流体機器類は、プラグ型の弁体を備えた弁であることが好ましく、これにより、凹部のない底部に形成される開口部の縁部を弁座とすることができる。
【発明の効果】
【0013】
上述した本発明の流体機器ユニット構造によれば、空間内で旋回する流れを形成して流体機器ユニット構造の流路内に淀み領域Sが形成されることを防止し、特に、スラリ状の薬液のように凝固しやすい流体が滞留・凝固することにより、弁内に薬液の凝固物が固着することを防止または抑制できるようになる。従って、薬液循環と水循環とを行いつつ必要に応じて薬液を取り出す用途に適し、しかも、薬液等の流体が凝固しにくいコンパクトな流体機器ユニット構造の提供が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明に係る流体機器ユニット構造の一実施形態として、ベース部材に形成された流路を示す要部の平面図である。
【図2】本発明に係る流体機器ユニット構造の一実施形態として、外観を示す平面図である。
【図3】図2の流体機器ユニット内に形成された流路構成例を示す系統図である。
【図4】図2に示す流体機器ユニットを正面から見た要部断面図である。
【図5】図2の右側面図である。
【図6】図1に示したベース部材の変形例である。
【図7】ベース部材に形成された流路の従来例を示す要部平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明に係る流体機器ユニット構造の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図2から図5に示す流体機器ユニットFUの構造は、流路を介して接続される複数の流体機器類をベース部材10に集積して一体化したものである。図示の構成例では、流体機器ユニット1の主要部が耐薬品性のフッ素樹脂製とされ、流体機器類として四つの空気圧操作弁20A,20B,20C、20Dと、二つの手動操作弁30A、30Bとを使用し、これらの流体機器類をベース部材10に集積して一体化したものである。なお、図中の符号11はベース固定板である。
【0016】
図3は流体機器ユニットFUの流路(回路)構成を示しており、この流路構成例では、薬液流路12から分岐した第1薬液流出流路12Aに第1の空気圧操作弁20A及び第1の手動操作弁30Aが設けられ、同じく薬液流路12から分岐した第2薬液流出流路12Bに第2の空気圧操作弁20B及び第2の手動操作弁30Bが設けられている。ここで使用する空気圧操作弁20A,20Bは、たとえばノーマルクローズタイプの開閉弁である。
【0017】
また、超純水(DIW)流路13から分岐し、第1薬液流出流路12Aの空気圧操作弁20Aより下流側に連結されている第1純水流路13Aに第3の空気圧操作弁20Cが設けられ、同じく超純水(DIW)流路13から分岐し、第2薬液流出流路12Bの空気圧操作弁20Bより下流側に連結されている第2純水流路13Bに第4の空気圧操作弁20Dが設けられている。ここで使用する空気圧操作弁20A,20Bは、たとえばノーマルクローズタイプの開閉弁に開度調整機構を備えたものである。
なお、図中の符号12aは薬液入口、12bは第1薬液出口、12cは第2薬液出口、12dは薬液リターン出口、13aは純水入口、13bは純水出口である。
【0018】
ベース部材10は、たとえば図4に示すように、上述した流体機器類を設置するために設けた高さの異なる複数の設置面14を備えている。これら複数の設置面14間は、ベース部材10の内部に形成した上述の各種流路によって連結されている。
図示の構成において、ベース部材10は略直方体形状とされ、その上面には上述した流体機器類を設置するため、各中心位置が矩形を描くように配置された6つの設置面が設けられている。
そして、以下の説明では、第1薬液流出流路12A及び第2薬液流出流路12Bが実質的に同じ構成となるため、第1薬液流出流路12A側について説明する。なお、第1の空気圧操作弁20Aを設置する設置面を第1設置面14Aとし、第3の空気圧操作弁20Cを設置する設置面を第2設置面14B、第1の手動操作弁30Aを設置する設置面を第3設置面14Cとする。
【0019】
図3に示す流路構成では、通常の運転時において、二つの手動弁30A,30Bがともに開とされ、さらに、二つの空気圧操作弁20A,20Bが全開に設定され、残る二つの空気圧操作弁20C,20Dには流量調整機能が設けられており、それぞれ全開時もしくは全閉時のバルブ開度を調整することができる。この状態で薬液流路12の薬液入口12aから流体機器ユニットFU内にスラリ状の薬液が導入され、必要に応じて空気圧操作弁20Aを開けて薬液を第1薬液出口12b供給する。
また、超純水を第1薬液出口12bより供給する際には、空気圧操作弁20Aを閉じ、空気圧操作弁20Cを開く。このとき、超純水の供給については、空気圧操作弁20Cの流量調整機能を利用し、超純水の供給量を調整することができる。なお、薬液入口12aに導入された薬液のうち、第1薬液流出流路12A及び第2薬液流出流路12Bに分配されなかった残りについては、薬液リターン出口12dから流体機器ユニットFUの外部へ流出する。
【0020】
また、空気圧操作弁20A,20Bが閉じている際には、薬液入口12aから導入された薬液は、薬液リターン出口12dから流体機器ユニットFUの外部へ流出して循環を行っている。これにより、薬液は、空気圧操作弁20A,20B等の開閉状態に関係なく、常に滞留することなく流れているので、スラリ状の薬液が滞留・凝固することを防止することができる。
そして、超純水流路13側においても、上述した薬液流路12と同様のことが行われている。すなわち、純水入口13aから導入された超純水は、純水出口13bより流出し、空気圧操作弁20C,20Dの開閉状態に関係なく、常に滞留することなく流れて循環することができる。これにより、超純水の場合は、流れが止まったりした場合に生じるバクテリアの発生等の問題を解消することができる。
【0021】
上述したように、流路を介して接続される複数の流体機器類をベース部材10に集積して一体化した流体機器ユニット構造FUにおいては、薬液循環を行う流路を形成して隣接する流体機器類間の連結流路が流体機器類軸中心からオフセットされている。
この構成について、図1及び図4を参照して具体的に説明する。図1はベース部材10の平面図であり、上述した流体機器ユニット構造FUの第1薬液流出流路12a側半分について、弁体を取り除いた状態が示されている。すなわち、紙面右側から順に、手動操作弁30A用の設置面14C、空気圧操作弁20A用の設置面14A及び空気圧操作弁20C用の設置面14Bが同一軸線上に一列に並んでいる。
【0022】
このうち、薬液を流す流路を形成して隣接する手動操作弁30Aと空気圧操作弁20Aとの間は、両弁の軸中心位置を結ぶ軸線からオフセットされた連結流路15により接続されている。
すなわち、一方の手動操作弁30A側では、設置面14Cに弁体31を収納設置する凹部の収納空間32が略円筒形状に形成されており、該収納空間32の下面(底部)には、下方の薬液流路12に連通する薬液の入口開口33が弁中心位置に開口している。また、空気圧操作弁20A側では、設置面14Aに弁体21を収納設置する凹部の収納空間22が略円筒形状に形成され、該収納空間22の下面(底部)には、薬液の出口開口23が弁中心位置に開口している。なお、手動操作弁30A及び空気圧操作弁20Aの弁中心位置は、同一軸線上に配置されている。
【0023】
この場合、空気圧操作弁20A及び手動操作弁30Aは、プラグ型の弁体21,31を採用した構成とされる。このため、空気圧操作弁20A及び手動操作弁30Aの収納空間22,32は、薬液の滞留場所となるような凹部が全くない底部に形成される開口部の縁部を弁座として使用できる。すなわち、プラグ型とした弁体21,31の先端部が出口開口23,33に入り込むようにしてシールするので、出口開口23,33の縁部23a,33aを弁座として使用することができる。従って、空気圧操作弁20A及び手動操作弁30Aの収納空間22,32は、底部に凹部のない構造となって薬液の滞留を防止することができる。
【0024】
そして、手動操作弁30Aの収納空間32となる凹部と空気圧操作弁20Aの収納空間22となる凹部との間を連結する連結流路15は、互いの弁中心位置を結ぶ軸中心線から平行移動させた位置に設けられている。図示の例では、互いの弁中心位置を結ぶ軸中心線から流体機器ユニット構造FUの第2薬液流出流路12B側へ平行移動されている。
また、この場合の連結流路15は、流れ方向上流側から下流側へ下向きに傾斜して設けられている。すなわち、手動操作弁30A側の収納空間32となる凹部が空気圧操作弁20A側の収納空間22となる凹部より高い位置にあり、薬液の流れ方向において、薬液流路12に近い上流側の手動操作弁30A側から下流側の空気圧操作弁20A側へ向けて、薬液が下向きに傾斜した連結流路15を流れるようになっている。
【0025】
このような構成を採用することにより、手動操作弁30Aから空気圧操作弁20Aに薬液が導入されると、この薬液は、略円形断面の収納空間22に対して軸中心からずれた位置に流入する。このため、収納空間22内には薬液の旋回流が生じるので、出口開口21から離れた位置となる収納空間22の外周側においても薬液の滞留は生じにくくなる。すなわち、収納空間22内に流れ込んだ薬液は、旋回流を形成するため滞留して淀むことがなく、収納空間22内を旋回して流れながら出口開口23から流出する。このため、空気圧操作弁20Aの収納空間22内においては、スラリ状の薬液が滞留しないので、薬液が淀んで凝固することを防止できる。
【0026】
このような旋回流を形成する流路のオフセット構造は、図1に示した連結流路15に限定されることはなく、たとえば図6に示すような変形例も可能である。なお、図6においては、上述した実施形態と同様の部分には同じ符号が付されている。
この変形例では、互いの弁中心位置を結ぶ軸中心線と交差させた連結流路15Aが設けられている。このような連結流路15Aとしても、空気圧操作弁20Aの収納空間22内には、上述した連結流路15と同様の旋回流を形成することができる。
【0027】
また、連結流路15は下向きに傾斜しているので、薬液の流れが止まっても自重により流下するので、連結流路15内に薬液が滞留して凝固するようなことはない。
また、手動操作弁30A側においては、薬液が収納空間32の下方から流入するとともに、プラグ型の弁体31を採用したことにより底部に凹部のない形状の収納空間32となっているので、収納空間32内に残留した薬液は、入口開口33を通って薬液流路12へ流下するか、あるいは、連結流路15を通って空気圧操作弁20A側へ流下する。この結果、手動操作弁30A内に薬液が残留し、その薬液が凝固することを防止できる。
【0028】
上述したように、薬液循環と水循環とを行いつつ必要に応じて薬液を取り出す流体回路が、流路を介して接続される複数の流体機器類(弁等)をベース部材10に集積して一体化されている流体機器ユニット構造においては、薬液循環用の流路が、水循環用の流路に配置された弁の弁体収納空間を経由して形成されている。
すなわち、図1及び図4を参照して具体的に説明すると、薬液循環用の流路である第1薬液流出流路12A,12Bが、水循環用の流路である第1純水流路13A,13Bに配置された空気圧操作弁20C,20Dの弁体21を収納する収納空間22を経由して形成されている。
【0029】
従って、図1及び図4に示す第1薬液流出流路12Aは、上述した手動操作弁30Aから空気圧操作弁20Aの収納空間22に流入した後、連結流路16を通って空気圧操作弁20Cの収納空間22に導かれる。そして、空気圧操作弁20Cの開閉状態にかかわらず、同操作弁20Cの収納空間22が薬液の流路となり、第1薬液出口12bに連通する第1薬液流出流路12Aの一部となっている。
このような流体機器ユニット構造FUとすれば、薬液循環用の第1薬液流出流路12Aが、水(超純水)循環用の第1純水流路13Aに配置された空気圧操作弁20Cの弁体21を収納する収納空間22を経由して形成されているので、ベース部材10内に形成する流路の低減が可能になる。また、上述した流路構成では、空気圧操作弁20Aが収納空間22の底面側に出口開口23を備えていることから、空気圧操作弁20Cの設置面14Bを空気圧操作弁20Aの設置面14Aより低くすることで、両弁20A,20C間に低部の薬液滞留部分が形成されることはない。
【0030】
特に、上述した流路構成では、空気圧操作弁20Cが収納空間22にプラグ型の弁体21を備え、水循環回路である超純水流路13との間が、第1純水流路13Aを介して弁体21の下方に連通されている。従って、手動操作弁30Aを全閉とし、空気圧操作弁20A,20Cを全開にして超純水を供給すれば、手動操作弁30Aより下流側となる連結流路15,16及び収納空間22の内部に残留する薬液を超純水により容易に置換・洗浄することができる。
【0031】
上述したように、本発明の流体機器ユニットFUによれば、収納空間22の空間内で旋回する流れを形成することにより、ベース部材10ないに形成される薬液循環流路内に淀み領域Sが形成されることを防止することができる。特に、スラリ状の薬液のように凝固しやすい流体を取り扱う流体機器ユニットFUでは、薬液の滞留・凝固により内部に凝固物が固着することを防止または抑制できるので、薬液循環と水循環とを行いつつ必要に応じて薬液を取り出す用途に適したものとなり、しかも、薬液等の流体が凝固しにくいコンパクトな流体機器ユニット構造の提供が可能になる。
【0032】
ところで、上述した実施形態においては、6つの設置面14を設けたベース部材10としたが、設置面14の数や配置等については特に限定されることはなく、ユニット化する流体機器の数に応じて適宜変更可能である。また、薬液流路12に設置される手動操作弁や空気圧操作弁等の流体機器類についても、上述した実施形態に限定されることはなく、配置の順序や数、手動や空気圧等の操作方式など、目的や用途に応じて、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において適宜変更することができる。
【符号の説明】
【0033】
FU 流体機器ユニット
10 ベース部材
11 ベース固定板
12 薬液流路
12A 第1薬液流出流路
12B 第2薬液流出流路
13 超純水流路
13A 第1純水流路
13B 第2純水流路
14 設置面
15,15A,16 連結流路
20A,20B,20C,20D (第1〜第4の)空気圧操作弁
21,31 弁体
22,32 収納空間
23 出口開口
23a,33a 縁部
30A,30B 手動操作弁
31 弁体
32 収納空間
33 入口開口


【特許請求の範囲】
【請求項1】
流路を介して接続される複数の流体機器類をベース部材に集積して一体化する流体機器ユニット構造において、
薬液循環を行う流路を形成して隣接する流体機器類間の連結流路が流れ方向上流側から下流側へ下向きに傾斜していることを特徴とする流体機器ユニット構造。
【請求項2】
流路を介して接続される複数の流体機器類をベース部材に集積して一体化する流体機器ユニット構造において、
前記ベース部材は、薬液循環を行う流路を形成して隣接する流体機器類間で高さの異なる複数の機器設置面を備え、該機器設置面を流れ方向上流側から下流側へ段階的に下げたことを特徴とする流体機器ユニット構造。
【請求項3】
前記薬液循環を行う薬液循環用流路は、薬液循環と水循環とを行いつつ必要に応じて薬液を取り出す流体回路を形成し、かつ、前記薬液循環用流路が、前記水循環用の流路に配置された弁の弁体収納空間を経由して形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の流体機器ユニット構造。
【請求項4】
前記弁が前記弁体収納空間にプラグ型の弁体を備え、前記水循環回路が前記弁体の下方に連通されていることを特徴とする請求項3に記載の流体機器ユニット構造。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−141068(P2012−141068A)
【公開日】平成24年7月26日(2012.7.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−103293(P2012−103293)
【出願日】平成24年4月27日(2012.4.27)
【分割の表示】特願2007−139286(P2007−139286)の分割
【原出願日】平成19年5月25日(2007.5.25)
【出願人】(591257111)サーパス工業株式会社 (60)
【Fターム(参考)】