説明

流量調整方法、流量調整装置および濾過装置

【課題】比較的簡単な構造で逆洗用水の流量を自由に調節できるようにする。
【解決手段】浄水可動堰槽17を吊り下げる高さを調節することで、浄水渠14の水位に対する浄水可動堰槽17の堰の高さを調節し、浄水サイフォン18を通じて浄水渠14から集水渠13へ流れ込む逆洗用水の流量を調整する。
【効果】浄水渠14から集水渠13に流れる逆洗用水の流量を自由に調節できる。浄水可動堰槽17の高さを変えるのは、比較的簡単な構造で済む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、流量調整方法、流量調整装置および濾過装置に関し、さらに詳しくは、比較的簡単な構造で液の流量を自由に調節できるようにした流量調整方法、流量調整装置、および、簡単な構造で逆洗用水および原水の流量を自由に調節できるようにした濾過装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、2重管式逆洗用水送給サイフォンの頂部付近に流量調整ダンパを設けて、逆洗用水の流量を調節する重力式濾過装置が知られている(特許文献1参照。)。
また、濾過室と浄水渠とを結ぶ空封トラップを並列状態で複数設置し、各空封トラップを「導通」または「空封」の2値で制御して逆洗用水の流量を調節するバルブレス式濾過装置が知られている(特許文献2参照。)。
【0003】
【特許文献1】特開平7−148403号公報
【特許文献2】特開平9−276610号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記従来の重力式濾過装置では、2重管式逆洗用水送給サイフォンの構造が複雑となる問題点がある。
また、上記従来のバルブレス式濾過装置では、「導通」と「空封」の2値で複数の空封トラップを制御するため、逆洗流量の制御が複雑になる問題点がある。
そこで、本発明の目的は、比較的簡単な構造で液の流量を自由に調節できるようにした流量調整方法、流量調整装置、および、簡単な構造で逆洗用水および原水の流量を自由に調節できるようにした濾過装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1の観点では、本発明は、液槽Aから液槽Bに液体を移動させるために液槽Aと液槽Bとを結ぶサイフォンを設けると共に、液槽B側のサイフォン口に可動堰槽を設けて可動堰槽の堰の高さを調整し、液槽Aから液槽Bに流れる液量を調節することを特徴とする流量調節方法を提供する。
上記第1の観点による流量調節方法では、可動堰槽の堰の高さを液槽Aの液位より高くすると、可動堰槽内の液位が液槽Aの液位と等しくなって平衡し、サイフォンを流れる液量を0にすることが出来る。また、可動堰槽の堰の高さを液槽Aの液位より低くすると、液体が液槽Aから可動堰槽に流れ込み、可動堰槽の堰を溢れて、液槽Bに流れ込む。このように、可動堰槽の堰の高さを調整することで、液槽Aから液槽Bに流れる液体の流量を自由に調節できる。そして、堰の高さを調整するのは、比較的簡単な構造で済む。
【0006】
第2の観点では、本発明は、液槽Aから液槽Bに液体を移動させるために液槽Aと液槽Bとを結ぶサイフォンと、液槽B側のサイフォン口に設けられ堰の高さを調整して液槽Aから液槽Bに流れる液量を調節する可動堰槽とを具備したことを特徴とする流量調節装置を提供する。
上記第2の観点による流量調節装置では、前記第1の観点による流量調節方法を好適に実施できる。
【0007】
第3の観点では、本発明は、濾過行程では、原水を濾過室内で濾材層により濾過し、得られた浄水を集水渠に溜め、集水渠からサイフォンを通じて浄水渠に溜め、逆洗行程では、浄水渠に溜めた浄水をサイフォンを通じて集水渠に戻し、集水渠から濾過室に供給し、濾過時と逆方向の流れで濾材層を洗浄する濾過装置において、集水渠側のサイフォン口に可動堰槽を設けると共に、可動堰槽の堰の高さを調整するための堰高さ調整手段を設けたことを特徴とする濾過装置を提供する。
上記第3の観点による濾過装置では、可動堰槽の堰の高さを浄水渠の水位より高くすると、可動堰槽内の水位が浄水渠の水位と等しくなって平衡し、サイフォンを流れる水量を0にすることが出来る。また、可動堰槽の堰の高さを浄水渠の水位より低くすると、浄水が浄水渠から可動堰槽に流れ込み、可動堰槽の堰を溢れて、集水渠に流れ込む。このように、可動堰槽の堰の高さを調整することで、浄水渠から集水渠に流れる浄水の流量を自由に調節できる。そして、堰の高さを調整するのは、比較的簡単な構造で済む。
【0008】
第4の観点では、本発明は、濾過行程では、第1原水渠からサイフォンを通じて第2原水渠に原水を供給し、第2原水渠から濾過室へ原水を供給し、濾過室内で原水を濾材層により濾過し、得られた浄水を浄水渠に溜め、逆洗行程では、浄水渠に溜めた浄水を濾過室に供給し、濾過時と逆方向の流れで濾材層を洗浄する濾過装置において、第2原水渠側のサイフォン口に可動堰槽を設けると共に、可動堰槽の堰の高さを調整するための堰高さ調整手段を設けたことを特徴とする濾過装置を提供する。
上記第4の観点による濾過装置では、可動堰槽の堰の高さを第1原水渠の水位より高くすると、可動堰槽内の水位が第1原水渠の水位と等しくなって平衡し、サイフォンを流れる水量を0にすることが出来る。また、可動堰槽の堰の高さを第1原水渠の水位より低くすると、水が第1原水渠から第2原水渠に流れ込み、可動堰槽の堰を溢れて、濾過室に流れ込む。このように、可動堰槽の堰の高さを調整することで、流れ込む原水の流量を自由に調節できる。そして、堰の高さを調整するのは、比較的簡単な構造で済む。
【発明の効果】
【0009】
本発明の流量調整方法および流量調整装置によれば、可動堰槽の堰の高さを調整することで、液体の流量を自由に調節できる。そして、堰の高さを調整するのは、比較的簡単な構造で済む。
本発明の濾過装置によれば、可動堰槽の堰の高さを調整することで、逆洗時の浄水の流量や原水の流量を自由に調節できる。そして、堰の高さを調整するのは、比較的簡単な構造で済む。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、図に示す実施例により本発明をさらに詳細に説明する。なお、これにより本発明が限定されるものではない。
【実施例1】
【0011】
図1は、実施例1にかかる濾過装置100の構成図である。
この濾過装置100において、1は濾過池、2pは第1原水渠、2sは第2原水渠、3は原水サイフォン、4は原水可動堰槽、5は原水流入堰、6は原水流入渠、7は原水流入管、8は排水トラフ、9は排水ガリット、10は濾材層、11は空洗兼集水ノズル、12は集水室、13は集水渠、14は浄水渠、15は浄水流出堰、16は浄水流出渠、17は浄水可動堰槽、18は浄水サイフォン、19は濾過室内捨水渠、20は空洗前捨水サイフォン、21は排水サイフォン、22は洗浄後捨水堰、23は排水サイフォン水封渠、24は空洗ブロワー、25は空洗空気供給室である。また、3aは原水サイフォン排気弁、18aは浄水サイフォン排気弁、31,34は吊りワイヤ、32,35は滑車、33,36はロック付エアシリンダ、37は空洗前捨水サイフォン排気弁、38は排水サイフォン排気弁、40は行程制御装置である。
【0012】
−濾過行程(初回)−
図1に示すように、行程制御装置40は、空洗前捨水サイフォン排気弁37および排水サイフォン排気弁38により空洗前捨水サイフォン20および排水サイフォン21を空封状態にし、空洗ブロワー24を停止させておく。また、ロック付エアシリンダ33により吊りワイヤ31を繰り出して原水可動堰槽4を下げると共に、ロック付エアシリンダ36により吊りワイヤ34を繰り出して浄水可動堰槽17を下げる。
【0013】
第1原水渠2p側の原水サイフォン3のサイフォン口が第1原水渠2pの原水に浸かり且つ第1原水渠2pの原水の水位が原水流入堰5より高くなった状態で、行程制御装置40は、原水サイフォン排気弁3aから吸気することにより原水サイフォン3を導通状態にする(初回だけ、それ以後は不要。)。
これにより、第1原水渠2pの原水が原水サイフォン3を通って原水可動堰槽4に流れ込み、原水可動堰槽4から溢れて第2原水渠2sに溜まり、原水流入堰5から溢れて原水流入渠6に落下し、さらに原水流入管7から濾過池1に入って溜まる。濾過池1に溜まった原水は、濾材層10を通って浄水となり、空洗兼集水ノズル11を介して集水室12に入り、集水渠13に溜まる。やがて濾過池1,集水渠13および濾過室内捨水渠19の浄水の水位が上昇する。
【0014】
集水渠13側の浄水サイフォン18のサイフォン口が集水渠13の浄水に浸かり且つ集水渠13の浄水の水位が浄水流出堰15より高くなった状態で、行程制御装置40は、浄水サイフォン排気弁18aから吸気することにより浄水サイフォン18を導通状態にする(初回だけ、それ以後は不要。)。
これにより、集水渠13の浄水が浄水サイフォン18を通って浄水渠14に溜まり、浄水流出堰15から溢れて浄水流出渠16に落下する。なお、濾過池1の水位は、濾材層10を通過するためのエネルギー分だけ、集水渠13と濾過室内捨水渠19の浄水の水位より高くなる。
適当な時間だけ濾過を行うと、空洗前捨水行程へ移行する。
【0015】
―空洗前捨水行程―
図2に示すように、行程制御装置40は、原水可動堰槽4を上昇させ、第1原水渠2pの水位より原水可動堰槽4の堰の高さを高くする。これにより、原水可動堰槽4内の原水の水位が第1原水渠2pの原水の水位と等しくなった状態で、原水サイフォン3を通じての原水の移動が停止する。
次に、行程制御装置40は、浄水可動堰槽17を上昇させ、浄水渠14の水位より浄水可動堰槽17の堰の高さを高くする。集水渠13の浄水が浄水サイフォン18を通って浄水渠14へ流れ出て水位が下がり、浄水可動堰槽17の堰まで下がると、集水渠13から浄水可動堰槽17へは浄水が流れ込まなくなる。そして、浄水可動堰槽17内の浄水の水位が浄水渠14の浄水の水位と等しくなった状態で、浄水サイフォン18を通しての浄水の移動が停止する。なお、他の濾過装置からの浄水が浄水渠14に流入するため、浄水渠14の浄水の水位は変わらない。
次に、行程制御装置40は、空洗前捨水サイフォン20を導通状態にする。これにより、濾過室内捨水渠19から空洗前捨水サイフォン20を通して排水サイフォン水封渠23へ浄水が排出され、濾過池1,集水渠13および濾過室内捨水渠19の水位が下がる。水位が、空洗に最適な水位まで下がると、空洗前捨水サイフォン20を空封状態にし、単独空洗行程へ移行する。
【0016】
―単独空洗行程―
図3に示すように、行程制御装置40は、排水サイフォン21を導通状態し、排水ガリット9から排水サイフォン21を通して排水サイフォン水封渠23へ排水されるようにする。次に、行程制御装置40は、空洗ブロアー24を起動し、空洗空気供給室25に空気を供給する。これにより、空洗空気供給室25から空洗孔25aを通じて空気が集水室12に供給され、さらに空洗兼集水ノズル11を通じて濾材層10に空気が送り込まれ、濾材層10の空気洗浄が行われる。適当な時間だけ単独空洗を行うと、空気/水逆洗併用洗浄行程へ移行する。
【0017】
−空気/水逆洗併用洗浄行程―
図4に示すように、行程制御装置40は、浄水可動堰槽17を下降させ、浄水可動堰槽17の堰の高さを浄水渠14の水位より低く且つ排水トラフ8より高くする。これにより、浄水渠14の浄水が浄水サイフォン18を通って浄水可動堰槽17に流れ込み、浄水可動堰槽17を溢れて集水渠13へ流れ出て、集水渠13,濾過池1および濾過室内捨水渠19の水位が上がる。濾過池1の水位が排水トラフ8まで上がると、排水トラフ8から排水ガリット9へ排水され、さらに排水ガリット9から排水サイフォン21を通して排水サイフォン水封渠23へ排水される。この濾材層10を上向きに流れる浄水により、濾材層10が逆洗される。すなわち、濾材層10の空洗と逆洗とが同時に行われる。適当な時間だけ空気/水逆洗併用洗浄を行うと、単独逆洗行程へ移行する。
【0018】
−単独逆洗行程―
図5に示すように、行程制御装置40は、空洗ブロアー24を停止し、さらに浄水可動堰槽17を下降させて浄水渠14から浄水サイフォン18を通って浄水が比較的大きな流量で集水渠13に流れ込むようにする。これにより、比較的大きな流量での濾材層10の逆洗が行われる。適当な時間だけ単独逆洗を行うと、スローダウン洗浄行程へ移行する。
【0019】
−スローダウン洗浄行程―
図6に示すように、行程制御装置40は、浄水可動堰槽17を徐々に上昇させて浄水渠14から浄水サイフォン18を通って浄水が集水渠13に流れ込む浄水の流量を徐々に小さくする。これにより、逆洗水量が暫減するので、濾材層10の乱れを整えながら洗浄を終了させることが出来る。適当な時間だけスローダウン洗浄を行うと、洗浄後捨水行程へ移行する。
【0020】
−洗浄後捨水行程―
図7に示すように、行程制御装置40は、浄水可動堰槽17を上昇させ、浄水渠14の水位より浄水可動堰槽17の堰の高さを高くする。浄水可動堰槽17内の浄水が浄水サイフォン18を通って浄水渠14へ流れ出て浄水可動堰槽17内の浄水の水位が下がり、浄水渠14の浄水の水位と等しくなった状態で、浄水サイフォン18を通しての浄水の移動が停止する。
次に、行程制御装置40は、排水サイフォン21を空封状態にし、排水を停止する。
次に、行程制御装置40は、原水可動堰槽4を第1原水渠2pの水位より少し下げ、比較的小さな流量で原水を第1原水渠2pから原水可動堰槽4に流入させる。原水可動堰槽4の堰を溢れた原水は、第2原水渠2sに溜まり、原水流入堰5から溢れて原水流入渠6に落下し、さらに原水流入管7から濾過池1に入って溜まる。濾過池1に溜まった原水は、濾材層10を通って浄水となり、空洗兼集水ノズル11を介して集水室12に入り、集水渠13に溜まる。やがて濾過池1,集水渠13および濾過室内捨水渠19の浄水の水位が上昇する。そして、濾過室内捨水渠19の堰22から溢れて、排水サイフォン水封渠23へ排水される。適当な時間だけ洗浄後捨水を行うと、濾過行程(2回目以後)へ移行する。
【0021】
−濾過行程(2回目以後)−
図1に示すように、行程制御装置40は、原水可動堰槽4を第1原水渠2pの水位より下げ、適当に大きな流量で原水を第1原水渠2pから原水可動堰槽4に流入させる。この際、原水の流入量を徐々に大きくすることで濾材槽10からの濁質の流出を抑制することが出来る。また、浄水可動堰槽17を下げ、適当に大きな流量で浄水を集水渠13から浄水渠14へ流出させる。これにより、原水が濾過され、浄水が浄水渠14に得られる。適当な時間だけ濾過を行うと、先に説明した空洗前捨水行程へ移行する。
【0022】
以上の濾過装置100によれば、次の効果が得られる。
(1)原水可動堰槽4の堰の高さを調整することで、第1原水渠2pから第2原水渠2sに流れる原水の流量を自由に調節できる。そして、原水可動堰槽4の堰の高さを調整するのは、原水可動堰槽4自体の高さを変えればよく、比較的簡単な構造で済む。
(2)浄水可動堰槽17の堰の高さを調整することで、浄水渠14から集水渠13に流れる逆洗用浄水の流量を自由に調節できる。そして、浄水可動堰槽17の堰の高さを調整するのは、浄水可動堰槽17自体の高さを変えればよく、比較的簡単な構造で済む。
(3)スローダウン洗浄行程および洗浄後捨水行程により、洗浄直後の濁った浄水を廃棄するため、クリプトスポリジウムなどの病原性原虫の除去に最適な状態に濾材層10を復元させることが出来る。
【実施例2】
【0023】
図8に示すように、バスタブ形状の浄水可動堰槽17を用いてもよい。このバスタブ形状の浄水可動堰槽17を傾ける角度により堰の高さを調節することが出来る。すなわち、図8の実線の状態で最も堰が低くなり、図8の2点鎖線の状態で最も堰が高くなる。
【産業上の利用可能性】
【0024】
本発明の流水量調整方法、流水量調整装置および濾過装置は、上下水処理に利用される。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】実施例1に係る濾過装置の濾過行程の説明図である。
【図2】実施例1に係る濾過装置の空洗前捨水行程の説明図である。
【図3】実施例1に係る濾過装置の単独空洗行程の説明図である。
【図4】実施例1に係る濾過装置の空気/水逆洗併用洗浄行程の説明図である。
【図5】実施例1に係る濾過装置の単独逆洗行程の説明図である。
【図6】実施例1に係る濾過装置のスローダウン洗浄行程の説明図である。
【図7】実施例1に係る濾過装置の洗浄後捨水行程の説明図である。
【図8】実施例2に係る浄水可動堰槽を示す説明図である。
【符号の説明】
【0026】
1 濾過池
2p 第1原水渠
2s 第2原水渠
3 原水サイフォン
4 原水可動堰槽
5 原水流入堰
6 原水流入渠
7 原水流入管
8 排水トラフ
9 排水ガリット
10 濾材層
11 空洗兼集水ノズル
12 集水室
13 集水渠
14 浄水渠
15 浄水流出堰
16 浄水流出渠
17 浄水可動堰槽
18 浄水サイフォン管
19 ろ過室内捨水渠
20 空洗前捨水サイフォン
21 排水サイフォン
22 洗浄後捨水堰
23 排水サイフォン水封渠
24 空洗ブロアー
25 空洗空気供給室
31,34 吊りワイヤ
32,35 滑車
33,36 エアシリンダ
40 行程制御装置
100 濾過装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
液槽Aから液槽Bに液体を移動させるために液槽Aと液槽Bとを結ぶサイフォンを設けると共に、液槽B側のサイフォン口に可動堰槽を設けて可動堰槽の堰の高さを調整し、液槽Aから液槽Bに流れる液量を調節することを特徴とする流量調節方法。
【請求項2】
液槽Aから液槽Bに液体を移動させるために液槽Aと液槽Bとを結ぶサイフォンと、液槽B側のサイフォン口に設けられ堰の高さを調整して液槽Aから液槽Bに流れる液量を調節する可動堰槽とを具備したことを特徴とする流量調節装置。
【請求項3】
濾過行程では、原水を濾過室内で濾材層により濾過し、得られた浄水を集水渠に溜め、集水渠からサイフォンを通じて浄水渠に溜め、逆洗行程では、浄水渠に溜めた浄水をサイフォンを通じて集水渠に戻し、集水渠から濾過室に供給し、濾過時と逆方向の流れで濾材層を洗浄する濾過装置において、
集水渠側のサイフォン口に可動堰槽を設けると共に、可動堰槽の堰の高さを調整するための堰高さ調整手段を設けたことを特徴とする濾過装置。
【請求項4】
濾過行程では、第1原水渠からサイフォンを通じて第2原水渠に原水を供給し、第2原水渠から濾過室へ原水を供給し、濾過室内で原水を濾材層により濾過し、得られた浄水を浄水渠に溜め、逆洗行程では、浄水渠に溜めた浄水を濾過室に供給し、濾過時と逆方向の流れで濾材層を洗浄する濾過装置において、
第2原水渠側のサイフォン口に可動堰槽を設けると共に、可動堰槽の堰の高さを調整するための堰高さ調整手段を設けたことを特徴とする濾過装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2006−88031(P2006−88031A)
【公開日】平成18年4月6日(2006.4.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−276369(P2004−276369)
【出願日】平成16年9月24日(2004.9.24)
【出願人】(000193508)水道機工株式会社 (50)
【Fターム(参考)】