説明

流雪溝アタッチメント

【課題】流雪溝に大量の雪が投げ入れられても、水の流れを遮断することなく、また流雪溝からオーバーフローすることのない流雪溝アタッチメントを提供する。
【解決手段】コンクリート側溝本体1の底面に段差および縦、横の溝をつけたアタッチメント2を設ける。
【効果】段差をつけることにより雪同士を結合しにくくし、且つ流速を変化させることにより、雪にかかる圧力を変え流れを止めないようにする。また縦溝をつけることによって水の流れるスペースを確保し、横溝をつけることによって雪同士が固まることを防ぐ。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、流雪溝の形状に関する。
【特許文献1】
【非特許文献1】
【背景技術】
【0002】
従来の流雪溝は図2に示すように1の底面が平らである。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、以上の技術によれば、側溝底面が平坦な為流速が一定で、雪が大量に投げ入れられると、雪同士が大きな固まりとなり側溝内を流れにくくなり後続の雪もその雪に妨げられることにより壁となり、本来雪を運ぶ役割を果たすべき水が、堆積した雪によって遮断され側溝より溢れ出る。
そこで、この発明は、側溝底面に段差並びに溝をつけることにより、流水速度に変化を与え雪同士を固まりにくくすることと、雪に遮断されることなく水の流れを確保する流雪溝アタッチメントを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
以上の課題を解決するために、第一発明は、側溝の底面に段差をつけることを特徴とする流雪溝である。
また、第二発明は、側溝底面の段差に縦、横の溝をつけることを特徴とする流雪溝である。
【発明の効果】
【0005】
第一発明、または第二発明によれば、側溝底面に段差をつけることにより流量・流速に変化がもたらされることによって、投げ入れられた雪にかかる水圧を変化させるとともに、縦溝によって水の流れるスペースを確保し、横溝によって雪同士が固まることを防ぐ。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
この発明の一実施形態を、図1に示す。
側溝本体はコンクリート製品であり側溝本体幅及び深さは異なる。この本体1の底面に段差並びに縦、横の溝があるアタッチメントを設けてある。
【0007】
「実施形態の効果」
この実施形態によれば、側溝につけたアタッチメントにより流雪溝に投げ入れられた雪同士が結合しにくくなることと、投雪量が側溝容量を上回っても縦溝があることにより水の流れを確保できることからオーバーフローを防ぎ、かつ、融雪効果をもたらす。また、横溝には土砂等が堆積しバクテリアの繁殖を促し水を浄化する役割も果たす。
【0008】
「他の実施形態」
図1の実施形態では、現地全体の側溝勾配により流雪溝アタッチメントの高低を変えることも可能である。
【産業上の利用可能性】
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】この発明の一実施形態を示す斜視図である。
【図2】従来技術を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0010】
1 コンクリート側溝本体 2 アタッチメント
3 アタッチメントの詳細

【特許請求の範囲】
【請求項1】
側溝の底面に段差並びに縦、横の溝をつけることを特徴とする流雪溝アタッチメント。
【請求項2】
前記アタッチメントは、縦に3箇所溝を入れることにより投雪による止水を防ぎ、水の流れるスペースを確保することと、下流側に設けた横溝に土砂等が溜まりバクテリアを繁殖させ水をきれいにすることを特徴とする請求項1記載の流雪溝アタッチメント。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2008−14116(P2008−14116A)
【公開日】平成20年1月24日(2008.1.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−210333(P2006−210333)
【出願日】平成18年7月3日(2006.7.3)
【出願人】(506263099)
【Fターム(参考)】