説明

浴室照明装置

【課題】浴室内を壁面照明器具で間接照明して浴室内をリラックスできる雰囲気とし、この雰囲気のもとでアロマテラピー効果を得ることができて入浴者がリラックスできる浴室照明装置を提供する。
【解決手段】浴室の壁1に浴室内を間接照明する壁面照明器具2を設ける。壁面照明器具2上に芳香剤28を入れるための芳香剤容器3を着脱自在に取り付ける。壁面照明器具2に芳香剤容器3を加熱するための加熱手段を設ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は浴室照明装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、特許文献1に示すように浴室内を入浴者がリラックスできる空間とするために浴室の壁に浴室内を間接照明する壁面照明器具を設けた浴室照明装置があるが、この壁面照明器具は入浴者を視覚的にリラックスさせるだけであり、あまりリラックス効果が得られないという問題がある。
【0003】
また近年ではアロマテラピーと称される芳香療法が知られている。このアロマテラピーは例えば温水にエッセンシャルオイル(精油)を数滴垂らしてなる芳香剤をアロマポットに入れ、これを蝋燭で加熱するなどして芳香剤の香り立ちを良くし、これにより芳香剤から発生する薬草や花等の芳香を室内に発散して室内に居る人に対して精神的な安らぎを与えるものである。しかしこのようなアロマテラピーを上記したような壁面照明器具で行えるようにしたものは従来には存在しなかった。
【特許文献1】特開2004−152508号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は上記従来の問題点に鑑みて発明したものであって、浴室内を壁面照明器具で間接照明して浴室内をリラックスできる雰囲気とし、この雰囲気のもとでアロマテラピー効果を得ることができて入浴者がリラックスできる浴室照明装置を提供することを課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために本発明に係る浴室照明装置は、浴室の壁1に浴室内を間接照明する壁面照明器具2を設け、該壁面照明器具2上に芳香剤28を入れるための芳香剤容器3を着脱自在に取り付け、壁面照明器具2に芳香剤容器3を加熱するための加熱手段を設けて成ることを特徴とする。
【0006】
上記構成により、芳香剤容器3に芳香剤28を入れて、この芳香剤容器3を壁面照明器具2に設けた加熱手段により加熱し、これにより芳香剤28を加熱して芳香剤28による香りの発生を促進でき、この結果、芳香剤28を浴室内に発散して入浴者に対して精神的な安らぎを与えることができ、またこのアロマテラピー効果は壁面照明器具2を点灯した状態で得られる
また前記芳香剤容器3を透光性を有する合成樹脂で形成し、該芳香剤容器3を壁面照明器具2からの発光が通過する位置に取り付けることが好ましい。この場合、壁面照明器具2から発した光を芳香剤容器3を透過させて浴室内を照明することができる。また芳香剤容器3は合成樹脂からなるので、透光性を有するガラスで形成した場合と比較して芳香剤容器3の伝熱性を向上でき、これにより壁面照明器具2に設けた加熱手段により芳香剤容器3を効率良く加熱することができる。
【0007】
また浴室の壁1と壁面照明器具2の上端部の後端との間に凹部24を形成し、芳香剤容器3の後端部から下方に向けて凸部26を突設し、芳香剤容器3の凸部26を前記凹部24に嵌合することが好ましい。浴室の壁1と壁面照明器具2の上端部の後端との間に形成した凹部24と、芳香剤容器3の後端部から下方に向けて突設した凸部26との嵌合により芳香剤容器3を壁面照明器具2上に確実に固定できる。
【0008】
また前記加熱手段を壁面照明器具2の光源である発光体11で構成することが好ましい。壁面照明器具2の光源を利用して芳香剤容器3を加熱できる。
【0009】
また前記加熱手段をヒータ30で構成することが好ましい。ヒータ30を用いて電気的に熱を発生し、芳香剤容器3内の芳香剤を確実に加熱できる。
【0010】
また壁面照明器具2を点灯した時に前記ヒータ30をONにし、壁面照明器具2を消灯した時に前記ヒータ30をOFFにする制御手段を設けることが好ましい。ヒータ30のON・OFFを壁面照明器具2の点灯・消灯の切り替えに連動させることができ、壁面照明器具2が点灯している状態でのみアロマテラピー効果を得ることができる。
【0011】
また前記芳香剤容器3を壁面照明器具2に取り付けてあることを検知する検知手段を設け、壁面照明器具2に芳香剤容器3が取り付けられていない時にヒータ30をOFFにする制御手段を設けることが好ましい。壁面照明器具2に芳香剤容器3が取り付けられていない時にはヒータ30を自動的にOFFにできて省エネを実現できる。
【発明の効果】
【0012】
請求項1に係る発明では、浴室内を壁面照明器具で間接照明して浴室内をリラックスできる雰囲気とし、この雰囲気のもとでアロマテラピー効果を得ることができて入浴者がリラックスできる浴室照明装置を提供できる。
【0013】
また請求項2に係る発明では、請求項1に係る発明の効果に加えて、壁面照明器具から発した光を芳香剤容器を透過させて浴室内を照明することができ、また芳香剤容器は合成樹脂からなるので、芳香剤容器を透光性を有するガラスで形成した場合と比較して、芳香剤容器の伝熱性を向上でき、これにより壁面照明器具に設けた加熱手段により芳香剤容器を効率良く加熱できる。
【0014】
また請求項3に係る発明では、請求項1又は請求項2に係る発明の効果に加えて、芳香剤容器を壁面照明器具上に確実に固定でき、芳香剤容器が壁面照明器具から落下することを防止できる。
【0015】
また請求項4に係る発明では、請求項1乃至請求項3のいずれか一項に係る発明の効果に加えて、壁面照明器具の光源を利用して芳香剤容器内の芳香剤を加熱できる。
【0016】
また請求項5に係る発明では、請求項1乃至請求項4のいずれか一項に係る発明の効果に加えて、ヒータを用いて電気的に熱を発生して芳香剤容器内の芳香剤を確実に加熱できる。
【0017】
また請求項6に係る発明では、請求項5に係る発明の効果に加えて、壁面照明器具が点灯している状態でのみ上記アロマテラピーを行うことができる。
【0018】
また請求項7に係る発明では、請求項5に係る発明の効果に加えて、壁面照明器具に芳香剤容器が取り付けられていない時にはヒータを自動的にOFFにできて省エネを実現できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて説明する。図1乃至図3に示すように浴室照明装置は浴室の壁1に取り付けられる壁面照明器具2と、該壁面照明器具2上に着脱自在に取り付けられる芳香剤容器3を備えている。
【0020】
壁面照明器具2は外郭をボックス4で構成してあり、壁1から浴室側に突出するように設置されるボックス4内には光源としてのLEDのような発光体11を備えた発光体ユニット12を配設している。
【0021】
ボックス4は図4に示すように前方に開口した正面視長方形箱状のボックス本体5と、ボックス本体5に取付けられる平面視コ字状のカバー6とからなる。
【0022】
ボックス本体5は乳白色で透光性を有すると共に透過する光を拡散する性質を有し、尚且つ耐薬品性を有するPP(ポリプロピレン)等の合成樹脂からなる。ボックス本体5の後壁部の両側には固着具用孔14を貫通形成してあり、各固着具用孔14に挿通したビス(図示せず)のような固着具を介して壁1に固着している。
【0023】
図1に示すように発光体ユニット12はボックス本体5内の後部の中央部に収納されている。発光体ユニット12の外郭は熱伝導性の良い金属であるアルミダイキャストで形成したケース15で構成してあり、前方に開口する箱状のケース15の奥面に取付けた発光体11はポッティング材23に埋設してある。発光体ユニット12をボックス本体5に取り付けるには、ボックス本体5の後壁部に形成したボルト挿通孔16に後方からボルト35を挿通し、ボルト35の先端をケース15を通してナット37に螺合する。
【0024】
ボックス本体5に取付けた発光体ユニット12はケース15の上面をボックス本体5の天壁部の後部の内面に熱伝導性の良いシリコングリス19を介して接しており、これにより発光体ユニット12の上面はグリス19を介してボックス本体5にぴったりと密着している。従って発光体ユニット12の発光体11を発光した場合には、該発光体11の発熱によりボックス本体5の天壁部が加熱されるようになっている。なお本実施形態の発光体ユニット12はその下面と周縁部から後方に突出した部分がボックス本体5に接触した状態でボックス本体5に固定されている。
【0025】
ボックス本体5の後壁部の中央からは筒部9を後方に向けて突設してあり、筒部9は浴室の壁1に形成した貫通孔13に挿入している。筒部9の内側に貫通形成した孔9aの前端はボックス本体5の内側空間に向けて開口し、後端は壁1の裏側に向けて開口している。孔9aはケース15内に配設した発光体11の電線20を通すための孔であり、この孔9aを介して壁1の裏側に引き出された電線20は電源に接続してあり、これにより発光体ユニット12の発光体11に電力が供給されるようになっている。なお図示は省略するが、浴室の壁1や浴室に隣接する脱衣所の壁等の浴室の出入り口付近には壁面照明器具2のスイッチを設けてあり、スイッチを操作することで壁面照明器具2の発光体11の点灯と消灯を切り替えられるようになっている。
【0026】
ボックス本体5の後壁部の上部及び下部の夫々には後方に向けて突出するリブ17、18を形成してあり、ボックス本体5は各リブ17、18の突端を壁1に当接した状態で壁1に取り付けている。両リブ17、18のうち、上側のリブ17の突出長さは下側のリブ18の突出長さよりも長く、長い上側のリブ17の突端と短い下側のリブ18の突端を共に壁1に当接することで、ボックス本体5の水平な天壁部の上面をボックス本体5を壁1に取り付けた状態では前方に行く程下方に位置するようにやや傾斜するようにし、これによりボックス本体5上の水を前方にスムーズに流れるようにしてボックス本体5上に水が溜まることを防止している。
【0027】
また壁1に取付けたボックス本体5の後面と壁1の間には前述の貫通孔13を介して水が浴室外に漏れ出ることを防止するパッキン8を介在させてあり、該パッキン8は前述のボックス本体5の上部に設けたリブ17と下部に設けたリブ18の間に配置されている。ここでボックス本体5を壁1に取り付ける場合、両リブ17、18間にリブ17の突出長さよりもやや厚いパッキン8を収納し、このボックス本体5を各リブ17、18の突端が壁1に当接するようにしている。このようにすることでパッキン8の圧縮量を各リブ17、18によって適切な値に規制することができる。またボックス本体5はリブ17、18を壁1に当接して取り付けることで、壁1とボックス本体5の上端部の後端(即ち壁面照明器具2の上端部の後端)との間に上方に開口する凹部24を形成している。
【0028】
カバー6は遮光性を有し且つ耐薬品性を有するABS等の合成樹脂からなる。カバー6の両側壁部の内面には嵌込部21を突出形成してあり、各嵌込部21をボックス本体5の各側壁部の外面に形成した溝22に嵌め込むことで、カバー6をボックス本体5に取り付けている。カバー6の前壁部はボックス本体5の前面開口を閉塞し、またカバー6の両側壁部はボックス本体5の両側壁部を覆っている。
【0029】
発光体ユニット12の内部の発光体11から発した光は発光体ユニット12の前方に向かって照射され、ボックス4の前面部を構成するカバー6の前壁部の内面に当たるようになっている。そしてこのようにカバー6の前壁部に当たって反射した発光体11からの光は図1の矢印に示すようにボックス本体5の天壁部の前部及び底壁部の前部を透過してボックス4の上方及び下方に漏れ出し、これにより壁面照明装置による間接照明が実現する。このような浴室内の間接照明を行う壁面照明器具2はボックス4の上下から出る柔らかな光により浴室に居る人にリラックス効果を与えることができる。
【0030】
芳香剤容器3はアロマ効果を発生させる芳香剤28を入れるためのものであり、芳香剤容器3内に貯留される芳香剤28としては例えば水(好ましくは43℃以下の温水)にエッセンシャルオイル(精油)を数滴(2、3滴)垂らしてなる液体の芳香剤が用いられる。
【0031】
芳香剤容器3は透光性を有するPP(ポリプロピレン)のような合成樹脂からなり、平面視で長方形状で外周に周壁部を立設した上方に開口する皿状に形成されている。図5に示すように芳香剤容器3の外周端部には下方に向けて突出する突起25を全周に亘って形成してあり、これにより芳香剤容器3の下面に下方に開口する凹所27を形成している。
【0032】
芳香剤容器3を上記壁1に設置した壁面照明器具2に取り付けるには、芳香剤容器3の凹所27内にボックス4の天壁部を嵌め込み、芳香剤容器3の下面(凹所27の上底面)をボックス4の天壁部の上面に当接した状態で芳香剤容器3をボックス4上に載置し、これにより芳香剤容器3を壁面照明器具2のボックス4に固定する。
【0033】
ここで図1に示すようにbボックス4の上端部の四方の角部を弧状にしてRを形成した場合、ボックス4の上端部を芳香剤容器3の下面の凹所27に嵌め込んだ場合、突起25と角部の係合が外れる恐れがある。そこで図5に示すように上記芳香剤容器3の全周に亘って形成した突起25のうち後側(壁1側)の一辺を構成する突起25aは他部よりもやや下方に突出し、この突起25aで前述のリブ17の上方に形成された凹部24に着脱自在に嵌めこまれる凸部26を構成し、この芳香剤容器3の後端部から下方に向けて突設した突出長さの長い凸部26は前述の凹部24に嵌め込むことが好ましい。この場合、他部よりも長い突起25aからなる凸部26を凹部24に嵌めこむことで、芳香剤容器3をボックス4に確実に固定でき、芳香剤容器3が落下することを防止できる。
【0034】
上記のように芳香剤容器3を壁面照明器具2に取り付けた場合、芳香剤容器3の下面は壁面照明器具2の上面に当接するので、前述したように発光体11を発光してボックス本体5の天壁部を加熱した場合には、芳香剤容器3が加熱されることとなる。即ち本実施形態では壁面照明器具2の発光体11を芳香剤容器3を加熱する加熱手段を構成している。またこの場合、芳香剤容器3の底面部の前部は壁面照明器具2のボックス本体5における透光性を有する天壁部の前部に対向する。従って壁面照明器具2の発光体11を発光した場合には、ボックス本体5の天壁部の前部から漏れ出す光が芳香剤容器3の底面部の前部及び芳香剤容器3内の芳香剤28を透過する。
【0035】
以上説明した浴室照明装置にあっては、浴室の壁1に浴室内を間接照明する壁面照明器具2を設け、該壁面照明器具2上に芳香剤28を入れるための芳香剤容器3を着脱自在に取り付け、壁面照明器具に芳香剤容器を加熱するための加熱手段を設けたので、芳香剤28を入れた芳香剤容器3を壁面照明器具2に取り付け、壁面照明器具2を点灯することで、芳香剤容器3を壁面照明器具2に設けた発光体11により加熱でき、これにより芳香剤容器3内の芳香剤28を加温したり高温を維持したりできて芳香剤28による香りの発生を促進でき、この結果、芳香を浴室内に発散して浴室内に居る人に対して精神的な安らぎを与えてアロマテラピーを行うことができる。さらには浴室内を壁面照明器具2で間接照明して浴室内をリラックスできる雰囲気とすることができ、この雰囲気のもとで上記アロマテラピー効果を得ることができ入浴者は一層リラックスできる。
【0036】
また本実施形態では芳香剤容器3を透光性を有する合成樹脂で形成し、該芳香剤容器3を壁面照明器具2からの発光が通過する位置に取り付けたので、壁面照明器具2から発した光を芳香剤容器3を透過させて浴室内を照明することができ、またこの場合、壁面照明器具2からの光を芳香剤容器3内の液体の芳香剤28に通過させた水中照明のような発光を実現できる。また芳香剤容器3は合成樹脂からなるので、芳香剤容器3を透光性を有するガラスで形成した場合と比較して、芳香剤容器3の伝熱性を向上でき、これにより壁面照明器具2に設けた加熱手段により芳香剤容器3を効率良く加熱することができる。また芳香剤容器3をステンレス等の金属とすることも考えられるが、この場合は伝熱性を向上することはできるが壁面照明器具2からの発光を透過できないという問題が生じるため、上記のように芳香剤容器3を透光性を有する合成樹脂で形成するのはこの点でも良い。
【0037】
なお上記実施形態では発光体ユニット12の上面をグリス19を介してボックス本体5の天壁部の内面に接触させて熱的に接続したが、図6に示すように発光体ユニット12の上面をボックス本体5の天壁部の内面に直接接触させても良いものとする。
【0038】
また上記実施形態では芳香剤容器3を加熱するための加熱手段を壁面照明器具2が有する発光体11としたが、例えば図7に示すように加熱手段をヒータ30で構成しても良い。
【0039】
図7の例では加熱手段としてのヒータ30をボックス本体5の天壁部の後部の内面に設けてあり、該ヒータ30はボックス4内の後部における発光体ユニット12の上方に位置している。ヒータ30は壁面照明器具2(発光体11)と該壁面照明器具2の点灯と消灯を切り替えるためのスイッチ32の間に壁面照明器具2と並列で接続して電源33に接続してあり、スイッチ32をONにして壁面照明器具2を点灯した場合にはヒータ31が自動的にONになり、且つスイッチ32をOFFにして壁面照明器具2を消灯した場合にはヒータ31が自動的にOFFになる。
【0040】
しかして上記スイッチ32をONにしてヒータ30をONにした場合には、ヒータ30によりこれに接触するボックス本体5の天壁部が加熱され、これにより芳香剤容器3を加熱できる。またヒータ30は前方に光を照射する発光体ユニット12の上方に位置するため、発光体11から発する光がヒータによって遮られることがなく、壁面照明器具2の発光には影響しない。さらに図7の回路からなる制御手段により、壁面照明器具2を点灯した時にヒータ30をONにし、壁面照明器具2を消灯した時にヒータ30をOFFにする制御を行うことができ、ヒータのON・OFFを壁面照明器具の点灯・消灯に連動させることができ、壁面照明器具が点灯している状態でのみ上記アロマテラピーを行うことができる。
【0041】
またこの場合、図8及び図9に示すように芳香剤容器を壁面照明器具に取り付けたことを検知する検知手段を設け、壁面照明器具に芳香剤容器が取り付けられていない時にヒータをOFFにする制御手段を設けることが好ましい。
【0042】
図8では芳香剤容器3の下面の後端部に磁石35を設け、壁面照明器具2の前記磁石35に対応する位置(詳しくはボックス本体5の天壁部の内面で且つ発光体ユニット12の上方)にリードスイッチ36を設けてあり、磁石35とリードスイッチ36で検知手段を構成している。即ち壁面照明器具2に芳香剤容器3を取り付けた場合にはリードスイッチ36が磁石35の磁力によりONとなり、また壁面照明器具2から芳香剤容器3を取り外した場合にはリードスイッチ36がOFFとなるようにしてある。図9に示すようにヒータ30は壁面照明器具2とスイッチ32の間にリードスイッチ36を介して接続してあり、リードスイッチ36がONの時にはヒータ30がONとなり、リードスイッチ36がOFFの時にはヒータ30がOFFとなる。
【0043】
しかしてスイッチ32をONにした状態で芳香剤容器3を壁面照明器具2に取り付けた場合には、図9の回路からなる制御手段によりヒータ30がONとなって芳香剤容器3が自動的に加熱され、また芳香剤容器3を壁面照明器具2から取り外した場合にはヒータ30がOFFとなり省エネを実現できる。
【0044】
なお上記実施形態では加熱手段を発光体11又はヒータ30で構成したが、加熱手段として発光体11及びヒータ30の両方を設けても良いものとする。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】本発明の実施の形態の一例を示す断面図である。
【図2】同上の壁面照明器具に芳香剤容器を取り付けた状態を示す斜視図である。
【図3】同上の壁面照明器具から芳香剤容器を取り外した状態を示す斜視図である。
【図4】同上の壁面照明器具の分解斜視図である。
【図5】同上の芳香剤容器の側面図である。
【図6】他例の壁面照明器具を壁に設置した状態を示す断面図である。
【図7】更に他例の浴室照明装置を示す説明図である。
【図8】更に他例の浴室照明装置を示す説明図である。
【図9】同上の回路図である。
【符号の説明】
【0046】
1 壁
2 壁面照明器具
3 芳香剤容器
24 凹部
26 突部
28 芳香剤
30 ヒータ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
浴室の壁に浴室内を間接照明する壁面照明器具を設け、該壁面照明器具上に芳香剤を入れるための芳香剤容器を着脱自在に取り付け、壁面照明器具に芳香剤容器を加熱するための加熱手段を設けて成ることを特徴とする浴室照明装置。
【請求項2】
前記芳香剤容器を透光性を有する合成樹脂で形成し、該芳香剤容器を壁面照明器具からの発光が通過する位置に取り付けて成ることを特徴とする請求項1に記載の浴室照明装置。
【請求項3】
浴室の壁と壁面照明器具の上端部の後端との間に凹部を形成し、芳香剤容器の後端部から下方に向けて凸部を突設し、芳香剤容器の凸部を前記凹部に嵌合して成ることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の浴室照明装置。
【請求項4】
前記加熱手段を壁面照明器具の光源である発光体で構成して成ることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の浴室照明装置。
【請求項5】
前記加熱手段をヒータで構成して成ることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の浴室照明装置。
【請求項6】
壁面照明器具を点灯した時に前記ヒータをONにし、壁面照明器具を消灯した時に前記ヒータをOFFにする制御手段を設けて成ることを特徴とする請求項5に記載の浴室照明装置。
【請求項7】
前記芳香剤容器を壁面照明器具に取り付けたことを検知する検知手段を設け、壁面照明器具に芳香剤容器が取り付けられていない時にヒータをOFFにする制御手段を設けて成ることを特徴とする請求項5に記載の浴室照明装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2008−53185(P2008−53185A)
【公開日】平成20年3月6日(2008.3.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−231351(P2006−231351)
【出願日】平成18年8月28日(2006.8.28)
【出願人】(505154956)松下電工バス&ライフ株式会社 (306)
【Fターム(参考)】