説明

浴室防水パン

【課題】浴槽パンを樹脂単体で形成した場合であっても、洗い場パンに対する位置決めを容易に行うことができる浴室防水パンを提供すること。
【解決手段】この浴室防水パンを構成する浴槽パン10は、架台に載置された状態で浴槽を載せるための支持面115を有し、支持面115とは反対側の裏面111には、その裏面111から突出するように設けられる複数の板状のリブ112,113が形成されており、複数のリブ112,113それぞれの端面の少なくとも一部が固定フレーム23の載置面23aと交差する側面23b,23cに当接することで、浴槽パン10が架台に対して位置決めされるように構成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、浴室ユニットに用いられる浴室防水パンに関する。
【背景技術】
【0002】
浴室ユニットに用いられる浴室防水パンとしては搬入容易性を考慮し、浴室ユニットに用いられる浴槽を載せて、水が建築躯体側に漏れ出ないようにする浴槽パンと、浴室ユニットの洗い場床を構成する洗い場パンとを備える分割タイプの浴室防水パンが広く用いられている。このような浴室防水パンでは、設置作業を楽に行うために例えば下記特許文献1に記載されているものが提案されている。
【0003】
下記特許文献1に記載の浴室防水パンは、洗い場を形成する洗い場パンと、別体の浴槽を載せる浴槽パンとが分割された分割タイプの浴室防水パンであって、洗い場パン及び浴槽パンのいずれか一方の裏側に、他方となる洗い場パン又は浴槽パンを支持可能な補強フレームを取り付けて所定位置に設置し、他方のパンを補強フレーム上に載せて位置決め後、そのパンの上から補強フレームに対しネジ固定を行うものである。また、後に補強フレーム上に載せる他方のパンの裏側には、補強フレームが嵌まり込むガイド溝が裏側から凹状に形成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2000−64382号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
浴室ユニットは、防水パンや浴槽や壁パネルや天井パネルを組み立てることによって構成され、建築躯体の浴室相当部分に納められるものであるから、建築躯体の浴室相当部分に対して最小限の隙間を設けることで形成されるものである。従って、浴室防水パンを洗い場側の洗い場パンと浴槽側の浴槽パンとに分割して形成した場合にも、洗い場パンと浴槽パンとは相対的な位置関係が規定される位置(例えば、洗い場パンと浴槽パンとが互いに隙間の無い正規な位置)に配置される必要があり、配置スペースの関係からその設置は容易なものであることが求められる。
【0006】
ところで、洗い場パンと浴槽パンとを互いに精度よく位置決めをしようとする場合、上記従来技術のようにいずれか一方のパンに補強フレームを取り付け、その補強フレームに他方のパンのガイド溝をはめ込むことが考えられるけれども、実際には解決すべき課題が多い。具体的には、位置決め用のフレームに嵌り込むガイド溝は、金属で形成され正確に直線的に形成されるフレームに対して、同様に直線を正確に出す必要があるけれども、防水パンのような大型な樹脂成形品においては、長い範囲に渡って形成されたガイド溝を成形誤差なく正確な直線部分を形成することが極めて難しい。より具体的には、ガイド溝の側壁が反りなどで波打ってしまったり、全体として側壁や底面が撓んでしまったりといった事象が発生する。これを解消して、位置決め用のフレームにガイド溝を隙間無く納めようとすると、浴槽パンを成型するための金型を修正する必要がある。この金型修正は容易なものではなく、金型を長い範囲に渡って盛ったり削ったりしながら試作成形を繰り返す必要があり、現実的には極めて困難なもとなる。
【0007】
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、浴室ユニットに用いられる浴槽を載せて、水が建築躯体側に漏れ出ないようにする浴槽パンと、浴室ユニットの洗い場床を構成する洗い場パンとを備える浴室防水パンであって、浴槽パンを架台に載せるだけで、容易に浴槽パンを架台に対して正確な位置に位置決めでき、架台を介して、洗い場パンと浴槽パンとを互いに正確な相対位置に取り付けることが可能な位置決め作業性に優れた浴室防水パンを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために本発明に係る浴室防水パンは、浴室ユニットに用いられる浴槽を載せて、水が建築躯体側に漏れ出ないようにする樹脂製の浴槽パンと、浴室ユニットの洗い場床を構成する樹脂製の洗い場パンとを備える浴室防水パンであって、前記洗い場パンが所定位置に取り付けられるとともに、前記洗い場パンの下側から前記浴槽パンの下側に向かって延出するものであって、前記浴槽パンを載置する載置面が形成される固定フレームを有する架台を備え、前記浴槽パンは、前記架台に載置された状態で前記浴槽を載せるための支持面を有し、前記支持面とは反対側の裏面には、その裏面から突出するように設けられる複数の板状のリブが形成されており、複数の前記リブそれぞれの端面の少なくとも一部が前記固定フレームの前記載置面と交差する側面に当接することで、前記浴槽パンが前記架台に対して位置決めされるように構成されていることを特徴とする。
【0009】
本発明によれば、浴槽パンの裏面に形成する複数の板状のリブを固定フレームの側面に当接させることで、浴槽パンが架台に対して位置決めされ、浴槽パンと洗い場パンとを正規の位置に設置することができる。従って、既に設置されている洗い場パン及び固定フレームに対して浴槽パンを載置し、固定フレームにリブを当接させるのみで、浴槽パンを洗い場パンに対して容易に位置決めすることができる。固定フレームに対して、複数の板状のリブで位置決めするので、固定フレームが延在する平面に沿った回転ずれを容易に解消することができ、より正確に位置決めすることができる。また、位置決めのためのリブを板状に形成しており、その板状のリブの端面の少なくとも一部が固定フレームの側面に当接して位置決めをするので、板状のリブの端面が当接する部分の位置を正確に設定すれば、浴槽パンを固定フレームに対して正確に位置決めすることができる。例えば、板状のリブの端面が当接する部分の位置がずれたとしても、その部分のみを修正することで正確な位置決めを回復することができるので、浴槽パンを樹脂単体で形成したとしても、架台に対して正確に位置決めをすることができる。
【0010】
更に本発明に係る浴室防水パンでは、前記リブが、前記固定フレームの延在方向における一端側と他端側とにそれぞれ少なくとも一つずつ設けられていることも好ましい。この好ましい態様では、リブを固定フレームの延在方向において一端側と他端側とに少なくとも一つずつ設けるので、固定フレームとリブとの接触部分が離隔することになり、浴槽パンを架台に対してより正確に位置決めすることができる。
【0011】
更に本発明に係る浴室防水パンでは、前記リブが、前記固定フレームの一側面に当接する第一リブと、他側面に当接する第二リブとによって構成されていることも好ましい。この好ましい態様では、リブを第一リブと第二リブとによって構成し、第一リブは固定フレームの一側面に当接させ、第二リブを固定フレームの他側面に当接させるので、固定フレームとリブとの接触部分が固定フレームの両側面に位置することになり、浴槽パンを架台に対してより正確に位置決めすることができる。
【0012】
更に本発明に係る浴室防水パンでは、前記第一リブよりも前記第二リブが変形しやすいように形成されていることも好ましい。この好ましい態様では、前記第一リブよりも前記第二リブが変形しやすいように形成されているので、第一リブと第二リブとの間の隙間を固定フレームの幅よりやや小さくしても、第二リブが変形することで、固定フレームに対して第一リブと第二リブとを密着させることができる。従って、固定フレームとリブとの間の隙間を無くすことができ、浴槽パンを架台に対してより正確に位置決めすることができる。
【0013】
更に本発明に係る浴室防水パンでは、前記第一リブよりも前記第二リブは薄肉の板状リブとして形成されていることも好ましい。この好ましい態様では、第二リブは第一リブに比較して薄肉の板状リブとして形成されているので、板厚を薄くするという簡単な手段で第二リブの変形性を確保することができる。
【0014】
更に本発明に係る浴室防水パンでは、前記第一リブよりも前記第二リブの数が少なくなるように構成されていることも好ましい。この好ましい態様では、第二リブを数を第一リブの数よりも少なくしているので、設置数を減らすという簡単な手段で第二リブの変形性を確保することができる。
【0015】
更に本発明に係る浴室防水パンでは、前記第一リブが、前記固定フレームの一側面に向かう端面に第一傾斜面が形成されており、前記第二リブは、前記固定フレームの他側面に向かう端面に第二傾斜面が形成されており、前記第一傾斜面と前記第二傾斜面とは前記浴槽パンの裏面から離れるほど離隔するように形成されていることも好ましい。この好ましい態様では、第一リブに形成されている第一傾斜面と第二リブに形成されている第二傾斜面とが浴槽パンの裏面から離れるほど互いに離隔するように形成されているので、固定フレームを第一傾斜面及び第二傾斜面に沿わせて浴槽パンの裏面に接触させるように配置できるので、容易に第一リブと第二リブとの間に固定フレームを配置することができる。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、浴槽パンを架台に載せるだけで、容易に浴槽パンを架台に対して正確な位置に位置決めでき、架台を介して、洗い場パンと浴槽パンとを互いに正確な相対位置に取り付けることが可能な位置決め作業性に優れた浴室防水パンを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の実施形態である浴室防水パンの構成を示す図である。
【図2】浴槽パン及び固定フレームを浴槽パンの裏面側から見た図である。
【図3】浴槽パン及び固定フレームを浴槽パンの側面側から見た図である。
【図4】浴槽パンのリブと固定フレームとが当接している部分を拡大した図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
【0019】
本発明の実施形態である浴室防水パンについて図1を参照しながら説明する。図1は、浴室防水パン2の構成を示す分解斜視図である。浴室防水パン2は、浴槽パン10と、架台20と、洗い場パン30とを備えている。浴槽パン10は、浴室ユニット(図示しない)に用いられる浴槽40を載せて、水が建築躯体側に漏れ出ないようにするためのものである。洗い場パン30は、浴室ユニットの洗い場床となる洗い場床31を有するものである。
【0020】
架台20は、複数の断面視方形状のフレームが組み合わされたものであり、延出フレーム21と、固定フレーム22,23とを備えている。延出フレーム21は、洗い場パン30の下部から浴槽パン10の下部に跨って一対延出しており、浴槽パン10の下部側において固定フレーム22,23を支持固定している。延出フレーム21の洗い場パン30の下部に位置する部分が、固定フレームの役割を果たしている。固定フレーム22は延出フレーム21の先端側に支持固定され、固定フレーム23は洗い場パン30側に支持固定されている。従って、固定フレーム22,23は、洗い場パン30から延出フレーム21が延出する方向と交わる方向に延在するように構成されている。固定フレーム22は、浴槽パン10を戴置する戴置面22aを有している。固定フレーム23は、浴槽パン10を戴置する戴置面23aを有している。尚、架台20には、建築床面からの高さを調整可能な高さ調整ボルトが、複数取り付けられている。
【0021】
洗い場パン30は、洗い場床31を有しており、その洗い場床31の一辺中央近傍に排水口32が形成されている。洗い場パン30は、ガラス繊維強化プラスチックによって形成されている。浴槽パン10は、底部11と立ち上がり部12とを有している。底部11は、浴槽40を載せるための支持面115を有している。立ち上がり部12は、浴槽40が支持面115に戴置された状態で、浴槽40の外周にその上端部が接するように構成されている。浴槽パン10は、ポリプロピレン又はポリエチレンといった樹脂単体で形成されている。
【0022】
続いて、架台20に浴槽パン10を戴置した状態を、浴槽パン10の支持面115とは反対側の裏面111側から見た平面図である図2、側面図である図3をそれぞれ参照しながら説明する。図2,3に示すように、底部11の裏面111には、ガイド溝111aとガイド溝111bとが形成されている。ガイド溝111aとガイド溝111bとは、架台20の固定フレーム22,23が延在する方向に沿って形成されている。ガイド溝111bが洗い場パン30側に、ガイド溝111aがガイド溝111bを挟んで洗い場パン30とは反対側に、それぞれ形成されている。従って、ガイド溝111aには固定フレーム22が、ガイド溝111bには固定フレーム23が、それぞれ収まるように配置されている。尚、架台20に対して浴槽パン10を戴置し、位置決めが完了した後に、浴槽パン10と固定フレーム22,23とを貫通するようにネジ止めすることで、浴槽パン10と架台20とが固定される。
【0023】
ガイド溝111b内には、浴槽パン10の裏面111から突出するように、第一リブ112及び第二リブ113が設けられている。第一リブ112は、ガイド溝111bの一端側に一対、ガイド溝111bの他端側に一対、それぞれ設けられている。第二リブ113は、ガイド溝111bの一端側に一つ、ガイド溝111bの他端側に一つ、それぞれ設けられている。ガイド溝111bの一端側に一対設けられている第一リブ112と、ガイド溝111bの一端側に一つ設けられている第二リブ113とは対向するように配置されている。また、ガイド溝111bの他端側に一対設けられている第一リブ112と、ガイド溝111bの他端側に一つ設けられている第二リブ113とも同様に対向するように配置されている。
【0024】
続いて、図3の固定フレーム23近傍を拡大した図4を参照しながら、固定フレーム23と第一リブ112及び第二リブ113との関係について説明する。図4に示すように、ガイド溝111b内における浴槽パン10の裏面111からは、第一リブ112、第二リブ113、第三リブ114が立ち上がっている。第一リブ112は、ガイド溝111bの側面111eと裏面111とを繋ぐように板状のリブとして形成されている。また、第二リブ113は、ガイド溝111bの側面111dと裏面111とを繋ぐように板状のリブとして形成されている。第三リブ114は、第一リブ112と第二リブ113とを繋ぐように板状のリブとして形成されている。
【0025】
第一リブ112には、固定フレーム23の一側面23bに向う端面に傾斜面112a(第一傾斜面)と垂直面112bとが形成されている。第二リブ113には、固定フレーム23の他側面23cに向う端面に傾斜面113a(第二傾斜面)と垂直面113bとが形成されている。傾斜面112aと傾斜面113aとは、浴槽パン10の裏面111から離れるほど離隔するように形成されている。垂直面112bと垂直面113bとは、固定フレーム23の戴置面23aが第三リブ114の端面114aに当接するように設置されると、固定フレーム23の一側面23bと他側面23cとにそれぞれ当接するように構成されている。従って、固定フレーム23がガイド溝111bに収まるように浴槽パン10を架台20に戴置すると、固定フレーム23は傾斜面112a及び傾斜面113aに沿って導かれ、垂直面112b、垂直面113b、端面114aに当接するように配置される。
【0026】
本実施形態においては、第一リブ112よりも第二リブ113が変形しやすいように形成されている。具体的には、第一リブ112よりも第二リブ113が薄肉の板状リブとして形成されることで、第一リブ112よりも第二リブ113が撓みやすいように形成されている。もっとも、第一リブ112よりも第二リブ113が変形しやすい態様はこれに限られるものではなく、例えば第二リブ113を構成する部分の材質を変えることによって、第二リブ113が変形しやすいように形成することも好ましい。その場合、第二リブ113の変形が弾性変形域を超えて塑性変形を起こしたり、亀裂が入ってしまうようになったりしたとしても、第一リブ112と第二リブ113とによって固定フレーム23に対する位置決めができていれば本実施形態の変形例として採用しうるものである。
【0027】
このように、第一リブ112よりも第二リブ113が変形しやすいように形成すると、第一リブ112と第二リブ113との間の隙間(第一リブ112の垂直面112bと、第二リブ113の垂直面113bとの間の隙間)を固定フレーム23の幅(固定フレーム23の戴置面23aの幅)よりやや小さくしても、第二リブ113が変形することで、固定フレーム23に対して第一リブ112と第二リブ113とを密着させることができる。従って、固定フレーム23と第一リブ112及び第二リブ113との間の隙間を無くすことができ、浴槽パン10を架台20に対してより正確に位置決めすることができる。
【0028】
尚、本実施形態では、架台20を、延出フレーム21及び固定フレーム22,23によって構成したけれども、本発明における架台の機能を充足するものであればこの形態に限らず採用することができる。例えば、洗い場パン30が所定位置に取り付けられるとともに、洗い場パン30の下側から浴槽パン10の下側に向かって延出するものであればよいので、延出フレーム21の代わりに洗い場パン30の浴槽パン10側に突出するフレームを設け、その設けたフレームに固定フレーム22に相当する固定フレームを取り付けることも好ましい。また、架台の一部が洗い場パン30の下側から浴槽パン10の下側に向かって延出するものであればよいので、その突出するフレームの一部が洗い場パン30の側面に取り付けられ、他の部分が浴槽パン10の下側に向って延出するように構成することも好ましい。
【符号の説明】
【0029】
2:浴室防水パン
10:浴槽パン
11:底部
12:立ち上がり部
20:架台
21:延出フレーム
22,23:固定フレーム
22a:戴置面
23a:戴置面
23b:一側面
23c:他側面
30:洗い場パン
31:洗い場床
32:排水口
40:浴槽
111:裏面
111a:ガイド溝
111b:ガイド溝
111d:側面
111e:側面
112:第一リブ
112a:傾斜面
112b:垂直面
113:第二リブ
113a:傾斜面
113b:垂直面
114:第三リブ
114a:端面
115:支持面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
浴室ユニットに用いられる浴槽を載せて、水が建築躯体側に漏れ出ないようにする樹脂製の浴槽パンと、浴室ユニットの洗い場床を構成する樹脂製の洗い場パンとを備える浴室防水パンであって、
前記洗い場パンが所定位置に取り付けられるとともに、前記洗い場パンの下側から前記浴槽パンの下側に向かって延出するものであって、前記浴槽パンを載置する載置面が形成される固定フレームを有する架台を備え、
前記浴槽パンは、前記架台に載置された状態で前記浴槽を載せるための支持面を有し、前記支持面とは反対側の裏面には、その裏面から突出するように設けられる複数の板状のリブが形成されており、
複数の前記リブそれぞれの端面の少なくとも一部が前記固定フレームの前記載置面と交差する側面に当接することで、前記浴槽パンが前記架台に対して位置決めされるように構成されていることを特徴とする浴室防水パン。
【請求項2】
前記リブは、前記固定フレームの延在方向における一端側と他端側とにそれぞれ少なくとも一つずつ設けられていることを特徴とする請求項1に記載の浴室防水パン。
【請求項3】
前記リブは、前記固定フレームの一側面に当接する第一リブと、他側面に当接する第二リブとによって構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の浴室防水パン。
【請求項4】
前記第一リブよりも前記第二リブが変形しやすいように形成されていることを特徴とする請求項3に記載の浴室防水パン。
【請求項5】
前記第一リブよりも前記第二リブは薄肉の板状リブとして形成されていることを特徴とする請求項4に記載の浴室防水パン。
【請求項6】
前記第一リブよりも前記第二リブの数が少なくなるように構成されていることを特徴とする請求項4に記載の浴室防水パン。
【請求項7】
前記第一リブは、前記固定フレームの一側面に向かう端面に第一傾斜面が形成されており、前記第二リブは、前記固定フレームの他側面に向かう端面に第二傾斜面が形成されており、前記第一傾斜面と前記第二傾斜面とは前記浴槽パンの裏面から離れるほど離隔するように形成されていることを特徴とする請求項4に記載の浴室防水パン。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2011−32707(P2011−32707A)
【公開日】平成23年2月17日(2011.2.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−179086(P2009−179086)
【出願日】平成21年7月31日(2009.7.31)
【出願人】(000010087)TOTO株式会社 (3,889)
【Fターム(参考)】