説明

浴槽の設置構造

【課題】同一の防水パンに多種サイズの浴槽を対応させる場合であっても、浴槽のフランジ部裏の突出部を気密部材に対して落し込むことを容易とし、防水パン内の気密性をより確実に確保する。
【解決手段】浴槽1の下側に配置される防水パン2は、底面部と囲い壁22と、を有し、浴槽1は、フランジ部12と、浴室の壁部を構成する壁パネル60が載置される壁パネル載置部13と、フランジ部12のうち囲い壁22に対応する位置に形成される第1の突出部17と、フランジ部12のうち壁パネル載置部13の裏側であって第1の突出部17よりも外側に形成される第2の突出部19と、を有し、囲い壁22の上端部には、第1の突出部17によって圧縮される気密部材40が配置され、第2の突出部19の下端は、第1の突出部17の下端よりも上方に配置されるとともに、囲い壁22の上縁よりも上方に配置されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、浴槽の設置構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、浴室ユニットとして、底面と囲い壁を有する防水パンに浴槽を設置し、当該浴槽のフランジ部(浴槽の内壁の上端から外周側へせり出す部分)にユニット等の壁パネルを設置する構造のものが利用されている。また、浴槽のフランジ部の裏側には下方への突出部が形成されており、該突出部と防水パンの囲い壁の上端部との間に気密部材(パッキン)が挟み込まれている。突出部と囲い壁とがこの気密部材を押し潰した状態で挟み込むことにより、浴槽と防水パンとの間の隙間が気密に閉塞され、浴槽の外側と囲い壁の内側との間の湿気が建築躯体側に漏出するのを抑制することができる(例えば特許文献1参照)。
【0003】
また、従来、浴室ユニットを施工するにあたっては、浴室内に固定された状態の防水パンに対し、作業者が浴槽を防水パン上まで持ち運び、およそ所定の位置にて、突出部と防水パンの囲い壁との間で気密部材を挟み込むように当該浴槽を位置合わせしながら下ろすというような設置態様が一般に多いというのが実情である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−91812号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
今回、同一の防水パンに多種サイズの浴槽を対応させることが考えられた。通常、上述した浴槽のフランジ部裏の突出部は、予め防水パンの囲い壁の位置に合わせて設けられているが、防水パンに対して、平面サイズがやや大きめの浴槽を設置した場合、このように防水パンの囲い壁の位置に合せて突出部を設けてしまうと、壁パネルが載置される浴槽のフランジ部の下側に突出部(リブ)がなくなり、壁パネルを支持するフランジ部の強度が不十分となる。このような点を考慮して、予め防水パンの囲い壁の位置に合せてフランジ部裏に突出部(第1の突出部)を設けるとともに、壁パネルが載置されるフランジ部の下側にも突出部(第2の突出部)を設けることが考えられるが、後述する課題が発生する。
【0006】
まず、一般的に、重い浴槽を持ち運びするのは困難な作業であり、フランジ部裏の突出部を気密部材に対して垂直に落し込ませることも大変困難な作業である。また、設置作業がうまくいかず、気密部材に対してフランジ部裏の突出部を垂直に落し込ませることができなかった場合には、気密部材を十分に押し潰すことができないため、浴槽のフランジ部と防水パンの囲い壁との間の隙間が気密に閉塞されず、浴槽の外側と囲い壁の内側との間の湿気が建築躯体側に漏出してしまうおそれがある。
【0007】
また、上述のように浴槽のフランジ部裏に第1の突出部と第2の突出部を設けた場合、防水パンの囲い壁に浴槽を設置する際に、第1の突出部の外側にある第2の突出部が防水パンの囲い壁の上縁と先に干渉してしまい、施工性が悪化するおそれがある。
【0008】
そこで、本発明は、同一の防水パンに多種サイズの浴槽を対応させる場合であっても、浴槽のフランジ部裏の突出部を気密部材に対して落し込むことが容易となり、防水パン内の気密性をより確実に確保することを可能にする浴槽の設置構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
かかる課題を解決するべく本発明者は種々の検討を行った。防水パンの囲い壁の位置に合せてフランジ部裏に突出部(第1の突出部)を設けるとともに、壁パネルが載置されるフランジ部の下側にも突出部(第2の突出部)を設けておくことは、所定の防水パンに適応可能な浴槽の範囲を拡大することにもなるため作業の便宜や効率を向上させうる点で好適だが、このような構造に起因して浴槽の設置作業が困難になってしまっては十分でない。
【0010】
上述のごとき検討結果に基づき、防水パン内の気密性をいかに確保するかについてさらに検討を重ねた本発明者は、課題の解決に結び付く知見を得るに至った。本発明はかかる知見に基づくものであり、浴槽を防水パンに設置するための構造であって、浴槽の下側に配置される防水パンは、底面部と、該底面部の周縁から上方に立ち上がる囲い壁と、を有し、浴槽は、内槽部の上端縁から外方側に突出形成されたフランジ部と、浴室の壁部を構成する壁パネルが載置される壁パネル載置部と、フランジ部のうち囲い壁に対応する位置に形成される第1の突出部と、フランジ部のうち壁パネル載置部の裏側であって第1の突出部よりも外側に形成される第2の突出部と、を有し、囲い壁の上端部には、第1の突出部によって圧縮されて浴槽と防水パンとの間の隙間を閉塞する気密部材が配置され、第2の突出部の下端は、第1の突出部の下端よりも上方に配置されるとともに、囲い壁の上縁よりも上方に配置されていることを特徴とする。
【0011】
かかる浴槽の設置構造において、仮に、第1の突出部の外側にある第2の突出部の下端が当該第1の突出部の下端よりも下方に配置されている(突出している)と、第1の突出部を気密部材のある所定位置まで移動させるまでに、第2の突出部が例えば防水パンの囲い壁の上縁と干渉してしまいやすく、これを回避するため浴槽を高く持ち上げるとすれば設置作業の施工性が悪化する。この点、第2の突出部の下端を第1の突出部の下端よりも上方に配置した本発明にかかる設置構造によれば、浴槽設置時、当該第2の突出部が囲い壁の上縁と干渉することを回避しやすい。
【0012】
また、仮に、第2の突出部の下端が囲い壁の上縁よりも下方に配置されている(突出している)と、例えば防水パンに対して浴槽をスライドさせている最中、第2の突出部が防水パンの囲い壁の上縁と干渉してしまうし、これを回避するため浴槽を高く持ち上げるとすれば設置作業の施工性が悪化する。この点、第2の突出部の下端を囲い壁の上縁よりも上方に配置した本発明にかかる設置構造によれば、浴槽設置時、当該第2の突出部が囲い壁の上縁と干渉するのを回避しやすい。
【0013】
しかも、本発明にかかる浴槽の設置構造は、上述のように囲い壁に対応する位置に形成される第1の突出部と、壁パネル載置部の裏側に形成される第2の突出部とを有するため、同一の防水パンに多種サイズの浴槽を対応させることが可能となっている。
【0014】
このような浴槽の設置構造において、第1の突出部と第2の突出部との間の領域に、浴槽のフランジ部を補強するリブが形成されていることも好ましい。このようなリブは、浴槽において所要の強度を確保するための一手段として有効である。この場合、リブの下端が第2の突出部の下端に連なるように形成されていることがより好ましい。浴槽の設置時、例えば第2の突出部が囲い壁の上縁に当接した状態になったとしても、当該第2の突出部に連なるリブが囲い壁の上縁に当接する位置までそのまま浴槽を滑らせるように移動させることが可能となる。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、同一の防水パンに多種サイズの浴槽を対応させる場合であっても、浴槽のフランジ部裏の突出部を気密部材に対して落し込むことが容易となり、防水パン内の気密性をより確実に確保することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】浴室ユニットの一例を示す平面図である。
【図2】図1のII-II線における浴槽および防水パンの断面図である。
【図3】図1のIII-III線における浴室ユニット等の断面を参考として示す図である。
【図4】本発明の実施例を示す浴槽のフランジ部の突出部、囲い壁の上端部、気密部材などの断面図である。
【図5】防止パン上の所定の設置位置に浴槽が設置された様子を示す平面図である。
【図6】防止パン上の所定の設置位置よりも手前側に浴槽が載置された様子を示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の構成を図面に示す実施の形態の一例に基づいて詳細に説明する。
【0018】
図1等に本発明にかかる浴槽の設置構造の例を示す。本発明にかかる設置構造は浴槽1を防水パン2に設置するためのものである。以下においてはまず浴室ユニットの各部について説明し、その後、浴槽1の設置構造について詳細に説明する。なお、図3には、本発明を適用することが可能な浴室ユニットの構成例を便宜のため示している。
【0019】
建築物内において浴室ユニットが設置されるスペースは、洗い場スペースと浴槽設置スペースとに大きく分けられる(図1参照)。洗い場スペースには洗い場床4が設置される。浴槽設置スペースは洗い場スペースに隣接し、その建築物床面上には、支持部材3が設置され、その支持部材3の上方に防水パン2と浴槽1が設置される(図2参照)。
【0020】
支持部材3は、柱状の金属材(鋼材)を縦横に組み合わせて構成され、浴槽水を溜めた状態で且つ入浴者が存在している状態の浴槽荷重を支えるのに十分な強度および耐久性を有する。
【0021】
支持部材3の上には防水パン2が支持されている。防水パン2は、当該防水パン2の外部に湯水を漏出させない防水性、および浴槽1に貯留された湯の保温性を実現するための断熱性を有し、例えば発泡系の断熱材からなる。また、防水パン2は、支持部材3の上に支持される底面部21と、この底面部21の周囲に設けられて上方に立ち上がるように延在する囲い壁22とを有する深底パン状に形成されている(図2等参照)。
【0022】
防水パン2の底面部21の上方であって且つ囲い壁22の内側には浴槽1が設置される。浴槽1は、浴槽水を貯留可能な内槽部11、内槽部11の上端縁部の周囲に、外方側に突出するように形成されたフランジ部12、排水孔14等を有する(図3等参照)。図1等に示す本実施形態の浴槽1は、平面視形状が略四角形(もしくは長円形状等でもよい)であり、一対の長辺側浴槽壁のうちの一方を洗い場側に向けて設置されている。
【0023】
浴槽1のフランジ部12において、洗い場側以外の3辺部の上には壁パネル載置部13が設けられている。壁パネル載置部13は、フランジ部12の外周側の縁部に設けられた例えばアングル部材であり、これら壁パネル載置部13には壁パネル60の下端が支持される(図3参照)。
【0024】
浴槽1の底部15における例えば四隅近傍には、支持脚16が設けられている(図2参照)。本実施形態における浴槽1の支持脚16は、防水パン2の上ではなく、防水パン2とは別に設けられた浴槽脚受け部材30の上にて支持されている。
【0025】
防水パン2の底面部21には貫通孔部21aが形成され、その貫通孔部21aには上述の浴槽脚受け部材30が水密に取り付けられている(図2参照)。本実施形態の浴槽脚受け部材30は、防水パン2の底面部21に固定された支持部材設置部31と、この支持部材設置部31に対して螺着して取り付けられた浴槽支持脚載置部32とを有している。浴槽脚受け部材30は、浴槽1の支持脚16の個数に対応した数が設置される。
【0026】
支持部材設置部31の下端部は、防水パン2の底面部21の裏側に露出し、支持部材3上に載置された状態で支持されている(図2参照)。浴槽支持脚載置部32の上端部は防水パン2の底面部21の上方の空間に露出し、その上に浴槽1の支持脚16が支持されている。かかる構成の場合、浴槽1、そのフランジ部12の上に支持された壁パネル60、内槽部11に溜められた湯水、入浴者などの荷重は、浴槽脚受け部材30を介して支持部材3に伝わる。浴槽脚受け部材30は、例えば発泡系断熱材が用いられている防水パン2より強度が大きい樹脂や金属材料から構成されており、上記荷重に対する十分な強度および耐久性を備えている。
【0027】
続いて、浴槽1の設置構造について説明する。
【0028】
また、浴槽1のフランジ部12の裏側には下方に例えばリブ状に突出した第1の突出部(以下、気密用リブともいう)17が設けられ、該気密用リブ17と囲い壁22の上端部22aとの間には、弾性変形可能であり且つ気密性を有する例えばゴム材料からなるパッキン(気密部材)40が介在している(図4等参照)。本実施形態のパッキン40は、囲い壁22の上端部22aに周回するように配置される長尺物であり、囲い壁22の上端部22aの上に貼着されている。気密用リブ17の形状は特に限定されないが、例えば本実施形態では、浴槽1の内槽部11の周囲に、パッキン40と同様に周回する形状としている。
【0029】
また、本実施形態では、気密用リブ17の外側にさらに別の第2の突出部(以下、補強用リブともいう)19を設けている(図4参照)。上述の気密用リブ17は、フランジ部12のうち囲い壁22に対応する位置に形成される一方、この補強用リブ19は、フランジ部12のうち壁パネル載置部13の裏側に形成され、壁パネル60を支持するフランジ部12の強度を補強している(図4参照)。
【0030】
このように、囲い壁22に対応する部分に気密用リブ17が形成され、さらにその外側であって壁パネル載置部13の裏側に補強用リブ19が形成された浴槽1によれば、ある所定の防止パン2に適応可能な範囲を拡大することが可能となる。このため、例えばリフォーム時において浴室ユニットのサイズを僅かに変更する必要が生じた等の場合の便宜や効率の向上を図りうる点で好適である。
【0031】
ここで、本実施形態では、上述した補強用リブ19の下端を、気密用リブ17の下端よりも上方に配置するようにしている(図4参照)。こうした場合、浴槽設置時に補強用リブ19が防水パン2の囲い壁22の立ち上がり部24の上縁24aと干渉することを回避しやすくなる。したがって、干渉を回避するため浴槽1を高く持ち上げるといった作業を行わなくて済むから、設置作業時の施工性を向上させることができる。
【0032】
さらに、本実施形態では、上述した補強用リブ19の下端を、囲い壁22の立ち上がり部24の上縁24aよりも上方に配置するようにしている(図4参照)。こうした場合、浴槽設置時に、補強用リブ19が囲い壁22の立ち上がり部24の上縁24aと干渉することを回避しやすくなる。したがって、干渉を回避するため浴槽1を高く持ち上げるといった作業を行わなくて済むから、設置作業時の施工性を向上させることができる。
【0033】
なお、防水パン2の囲い壁22の上端部22aには上述したようにパッキン40が設けられ、さらに、該パッキン40よりも高い位置にガイド面5aが形成された、例えば台座形状のガイド部5が設けられていてもよい(図5参照)。特に詳しい説明はしないが、ガイド部5は、当該ガイド部5上に載置された状態の浴槽1の気密用リブ17がガイド面5aから落下しないよう保持した状態を保ち、作業者(図5参照)によって動かされた当該浴槽1が所定の設置位置に達したとき、気密用リブ17がガイド面5aから落下するのを許容する。ガイド面5aの端まで移動した気密用リブ17は、当該ガイド面5aの端を滑落し、パッキン40の上面の所定位置に落し込まれる(図4等参照)。
【0034】
ここで、浴槽1の設置態様の例を説明すると以下のとおりである(図5、図6参照)。なお、以下でいう手前、奥、右、左は、防水パン2上に浴槽1を運び込む際の作業者の位置を基準としている(図5参照)。
【0035】
作業者が浴槽1を大まかに位置決めした状態で防水パン2上に置いた結果、作業者からみて当該浴槽1が所定の設置位置(図5参照)よりも手前側に位置した状態となった場合(図6参照)、浴槽1のフランジ部12裏の気密用リブ17は、2箇所のガイド部5のそれぞれに干渉した状態(載置した状態)となる。この場合、作業者は、当該浴槽1をスライドさせながら奥側へと徐々にずらせばよい。浴槽1の気密用リブ17がガイド部5のガイド面5aを超えるまで移動すると、ガイド部5との干渉状態が脱して浴槽1が自然に落下する。このとき、当該気密用リブ17をパッキン40に対して垂直に落し込むことができるから、防水パン2内の気密性をより確実に確保することができる(図5、図6参照)。
【0036】
しかも、設置時、浴槽1は、所定の設置位置に達するまでは、フランジ部12裏側の気密用リブ17がガイド部5ないしは立ち上がり部24に載置された干渉状態にあり、落下が規制されていることから、その間は浴槽1の全体が傾いたり、移動中にがたついたりすることがある。このような不安定な状態にあれば、作業者は浴槽1が所定の設置位置に達していないこと、つまりは浴槽1の設置が完了していないことを容易に認識することができる。
【0037】
なお、上述の実施形態は本発明の好適な実施の一例ではあるがこれに限定されるものではなく本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能である。例えば本実施形態では、リブ状に突出した気密用リブ(第1の突出部)17と、該気密用リブ17のさらに外側に形成された補強用リブ(第2の突出部)19について説明したが、このような浴槽1の設置構造において、気密用リブ(第1の突出部)17と補強用リブ(第2の突出部)19との間の領域に、浴槽1のフランジ部12を補強するリブ18が形成されていてもよい(図4参照)。この場合、リブ18は、当該リブ18の下端が補強用リブ(第2の突出部)19の下端に連なるように形成されていてもよい(図4参照)。あるいは、当該リブ18の下端が、補強用リブ(第2の突出部)19の下端よりも上方に位置していれば、当該リブ18が立ち上がり部24の上縁24aや、上述したガイド部5などに干渉するのを回避しやすい(図4中の想像線参照)。
【符号の説明】
【0038】
1:浴槽
2:防水パン
11:内槽部
12:フランジ部
13:壁パネル載置部
17:気密用リブ(第1の突出部)
18:リブ
19:補強用リブ(第2の突出部)
40:パッキン(気密部材)
21:防水パンの底面部
22:囲い壁
22a:上端部
24:立ち上がり部
24a:上縁
60:壁パネル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
浴槽を防水パンに設置するための構造であって、
前記浴槽の下側に配置される前記防水パンは、底面部と、該底面部の周縁から上方に立ち上がる囲い壁と、を有し、
前記浴槽は、内槽部の上端縁から外方側に突出形成されたフランジ部と、浴室の壁部を構成する壁パネルが載置される壁パネル載置部と、前記フランジ部のうち前記囲い壁に対応する位置に形成される第1の突出部と、前記フランジ部のうち前記壁パネル載置部の裏側であって前記第1の突出部よりも外側に形成される第2の突出部と、を有し、
前記囲い壁の上端部には、前記第1の突出部によって圧縮されて前記浴槽と前記防水パンとの間の隙間を閉塞する気密部材が配置され、
前記第2の突出部の下端は、前記第1の突出部の下端よりも上方に配置されるとともに、前記囲い壁の上縁よりも上方に配置されていることを特徴とする浴槽の設置構造。
【請求項2】
前記第1の突出部と前記第2の突出部との間の領域に、前記浴槽の前記フランジ部を補強するリブが形成されている、請求項1に記載の浴槽の設置構造。
【請求項3】
前記リブの下端が前記第2の突出部の下端に連なるように形成されている、請求項1に記載の浴槽の設置構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2011−245135(P2011−245135A)
【公開日】平成23年12月8日(2011.12.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−123245(P2010−123245)
【出願日】平成22年5月28日(2010.5.28)
【出願人】(000010087)TOTO株式会社 (3,889)
【Fターム(参考)】