液体の輸送
上側のシェルが下側のシェルに対して反転された状態となるこれら2つの同一のシェル(16)から構成される容器(12)を備える、液体を輸送するためのシステムを開示する。2つのシェル(16)を互いに引っ張るためのトグル(32)及び掛け金(34)が設けられる。容器はフレーム上にあり、このフレームは、容器の下側シェルのベースにおける入口/出口(26.1)に連結するためのパイプ機構(44)を備える。容器の上側シェルの上端における同等の入口/出口が、ガス排出通気孔(52)を受ける。フレキシブルタンク(46)が容器(12)内に設けられ、入口/出口が、バッグの内部と通じている。フレームは、ただ1つの容器を収容する代わりに、2つ、3つ、又はそれ以上の容器を、並列で支持するように構成することができる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、液体の輸送に関し、詳細には危険な液体の輸送に関する。
【背景技術】
【0002】
危険な液体を含む危険物の運搬は、いくつかの国際協定によって管理されている。その1つが、海上における人命の安全のための国際条約である。
【0003】
液体を輸送する際に現時点で広く使用されている構造体はISOタンクであり、これは、通常はステンレス製で円筒形のタンク本体、及びこのタンクを支持し保護する頑丈なフレームを備える。
【0004】
広く使用されている他の構造体は、標準の輸送コンテナに大きさが合う、いわゆるフレキシタンクを備える。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、あらゆる国際協定の要求事項を満たし、現在利用可能な構造体よりも、製造し、使用し、空の状態で戻すのに経済的な、新規の改良された構造体を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、液体を運搬するための構造体を提供するものである。この構造体は、上側のシェル及び下側のシェルを含む剛性容器を備え、これらのシェルは、剛性容器を形成するために、上側のシェルが反転された状態で、これらのシェルを取外し可能に互いに取り付ける取付け手段を備え、シェルは、空の状態で運搬されるときには互いに重ねて収容されるように構成され、容器内のフレキシブルタンクに連結するための底部入口/出口が、充填及び空にするために剛性容器を貫通して設けられ、容器の上端部における通気孔が、容器を貫通して容器内のフレキシブルタンクに連結されるよう設けられている。
【0007】
この構造体はさらに、前記剛性容器のうちの1つ又は複数の容器を支持し、輸送コンテナへの積込みを容易にするための、車輪付きのフレームを備えることができる。このフレームは、返送を容易にするために複数の分離可能な部品から構成されることが好ましく、サイドメンバ及びクロスメンバを備えることができ、このクロスメンバのうちの少なくとも1つに孔が存在し、パイプがこの孔を通って前記底部入口/出口に連結される。
【0008】
好ましい形態では、前記フレームが4つのクロスメンバを備え、これらが3つの剛性容器用の支持体を実現し、このクロスメンバのうちの3つが孔を含み、これらの孔を通り、フレキシブルタンクの底部入口/出口に連結されるパイプが存在する。
【0009】
シェルはそれぞれ、ベース、このベースから上方に延び外側に傾斜する1対の端壁、及びこのベースから上方に延び外側に傾斜する1対の側壁を備え、それによりシェルの開口はベースよりも面積が大きい。
【0010】
シェルそれぞれはさらに、シェルの開口と境界を接する壁の縁部の回りに延在する外側に向いた周縁部を備え、2つのシェルが積み重ねて配置されて剛性容器を形成するとき、2つのシェルの周縁部は互いに接触する。
【0011】
前記ベースから外側に突出しているスキッドは、シェルを支持するとともに、ベースを補強する。
【0012】
取外し可能な取付け手段は、シェル同士を引っ張るための掛け金及びトグルクランプを備えることが好ましい。
【0013】
シェルはそれぞれ、適切な補強コアを有するポリエステルとガラスファイバの複合サンドイッチ構成とすることができる。
【0014】
本発明はまた、上述の構造体と容器内のフレキシブルタンクを組み合わせて実現し、このフレキシブルタンクは、前記底部入口/出口に連結された充填排出ポートを有する。
【0015】
本発明をよりよく理解できるように、また本発明がどのようにして実行に移されるのかを示すために、次に、一例として添付図面を参照する。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の構造体を示すために一部切り欠いた、標準のISO輸送コンテナの概略図である。
【図2】フレーム上の3つの剛性容器を示す図である。
【図3】フレームの詳細図である。
【図4】フレキシブルタンクをも示す、本発明による構造体を通して見た概略断面図である。
【図5】剛性容器の半分を形成するシェルの概略図である。
【図6】2つのシェルを互いに締め付けて剛性容器を形成する手段を示す詳細図である。
【図7】支持フレーム上の3つの剛性容器の下面図である。
【図8】フレームを示す概略図である。
【図9】フレームの構成部品を示す図である。
【図10】積み重ねられた空容器のシェルを示す図である。
【図11】フレーム上に積み重ねられた3組の空容器のシェルを示す図である。
【図12】標準の輸送コンテナの中にある、図11のフレーム及び各組のシェルを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
最初に図1〜5を参照すると、図1の参照番号10が、20フィート又は40フィートのコンテナなど標準のISO輸送コンテナを示している。輸送コンテナ内にある3つの剛性容器12が示されており、これらはフレーム14上にある。
【0018】
剛性容器12それぞれが、2つの同一のシェル16(図5参照)を備え、その側壁及び端壁18、20が外側に傾斜している。下側のシェルに対して上側のシェルが反転されている。各シェル16は、横方向の平行スキッド24によって補強されたベース22を有する。各ベース22は円形の開口を有し、この開口は蓋26によって閉じられる。
【0019】
外側に突出している周縁部28(図6参照)が、各シェル16の周辺部全体の回りに延在する。各シェル16は、周縁部28に隣接してシェルに固定されている6枚のプレート30を有する。各シェルの長い方の側部の1つに、2つのトグルが取り付けられており、短い方の側部の1つに、1つのさらなるトグル32が取り付けられている。長い方の側部のもう一方には、2つの突出している掛け金34があり、短い方の側部のもう一方には、1つのさらなる突出している掛け金がある。図6に示すように、各トグル32のループが掛け金34のうちの1つと係合して、2つのシェル16の周縁部を引っ張り、向き合って接触するようにする。
【0020】
これらの剛性容器を支持するためのフレームが符号36で示されており(図8及び図9参照)、2つのフレーム構成部品36.1を備え、これが差込み口と受け口のように相互に係合する。各フレーム構成部品は、2つのサイドメンバ38及び2つのクロスメンバ40を有する。クロスメンバ40の開口42により、パイプ44がフレーム36に沿って延設され得る。
【0021】
各剛性容器12の内部にはフレキシブルタンク46がある(図4参照)。厚さが例えば1200ミクロンの単層又は多層の合成プラスチックフィルムを使用して、フレキシブルタンクを製造することができる。パイプ44は、それぞれをフレキシブルタンク46のうちの1つに連結することができるように、長さが区々となっている。各フレキシブルタンクは、容器12の底部入口/出口に連結された下側の充填/排出ポート46.1、及び上側の通気孔ポート46.2を有する。
【0022】
車輪48(図3、図4及び図8参照)が両方のフレーム構成部品36.1に設けられており、上部に3つの剛性容器12を有するフレーム36の、輸送コンテナ10への移動を容易にする。
【0023】
パイプ44はバルブ50(図4参照)を備え、このバルブにより、フレキシブルタンク46に充填し、そこから排出することが可能になる。反転された上側のシェル16のベース22における開口が、圧力解放通気孔52を受け、ポート46.2がこれらに連結される。2つ以上の剛性容器を有する構成では、フレームの一端での隆起部(bank)にバルブ50を設けて、フレキシブルタンクに独立して充填することが可能になる。
【0024】
フレキシブルタンク46を内部に有する剛性容器12が最終目的地に輸送された後に、タンク46を空にし、次いでシェル16から取り外す。トグルクランプ32が解除され、次いで上側のシェル16が反転され、下側のシェルに重ねて収容される(図10〜図12参照)。重ねて収容されたシェルの3つの山は、図12に示した標準の輸送コンテナにぴったりと収容される。
【0025】
図示実施形態では、フレーム上に3つの容器が示されている。しかし、輸送される液体が必要とする場合には、このフレームは単一の容器、又は2つの容器、又は4つ以上の容器を運ぶことが可能である。
【0026】
タンク46のポート46.1は、充填する前に、下側のシェルの入口/出口開口に固定される。通気が必要でなく、フレキシブルタンクがポート46.2を有していない場合、反転された上側のシェルは、トグル及び掛け金によって下側のシェルに固定され、ここでフレキシブルタンクに充填することができる。
【0027】
通気が必要とされる場合、タンクはポート46.2を有する。上側のシェルが下側のシェルの上に反転された状態で、ポート46.2が、上側のシェルの充填/排出開口に取り付けられた通気孔52に連結される。次いで、シェルが互いに連結され、充填を開始することができる。
【0028】
容器が上部に載っているフレームをISOコンテナに移動させ、その後、タンクがいくつあるかに応じて(1つ又は複数の)バルブ50を通して充填を開始することが好ましい。しかし、フレーム及びタンクをISOコンテナに移動させる前に、タンクに充填することも可能である。
【0029】
フレーム及びその上の容器は、移動しないようISOコンテナに固定することができる。従来のロープ止め手段を使用することができる。
【0030】
容器の容量は、例えば5000リットル〜30000リットルの間の範囲とすることができる。
【0031】
容器は熱的に断熱することができる。代替的に又は追加的に、容器を加熱することができる。加熱するための手段は、シェルに埋め込まれた電気抵抗線、又は加熱された媒体がそこを通って循環できるシェル内の通路などとすることができる。
【技術分野】
【0001】
本発明は、液体の輸送に関し、詳細には危険な液体の輸送に関する。
【背景技術】
【0002】
危険な液体を含む危険物の運搬は、いくつかの国際協定によって管理されている。その1つが、海上における人命の安全のための国際条約である。
【0003】
液体を輸送する際に現時点で広く使用されている構造体はISOタンクであり、これは、通常はステンレス製で円筒形のタンク本体、及びこのタンクを支持し保護する頑丈なフレームを備える。
【0004】
広く使用されている他の構造体は、標準の輸送コンテナに大きさが合う、いわゆるフレキシタンクを備える。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、あらゆる国際協定の要求事項を満たし、現在利用可能な構造体よりも、製造し、使用し、空の状態で戻すのに経済的な、新規の改良された構造体を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、液体を運搬するための構造体を提供するものである。この構造体は、上側のシェル及び下側のシェルを含む剛性容器を備え、これらのシェルは、剛性容器を形成するために、上側のシェルが反転された状態で、これらのシェルを取外し可能に互いに取り付ける取付け手段を備え、シェルは、空の状態で運搬されるときには互いに重ねて収容されるように構成され、容器内のフレキシブルタンクに連結するための底部入口/出口が、充填及び空にするために剛性容器を貫通して設けられ、容器の上端部における通気孔が、容器を貫通して容器内のフレキシブルタンクに連結されるよう設けられている。
【0007】
この構造体はさらに、前記剛性容器のうちの1つ又は複数の容器を支持し、輸送コンテナへの積込みを容易にするための、車輪付きのフレームを備えることができる。このフレームは、返送を容易にするために複数の分離可能な部品から構成されることが好ましく、サイドメンバ及びクロスメンバを備えることができ、このクロスメンバのうちの少なくとも1つに孔が存在し、パイプがこの孔を通って前記底部入口/出口に連結される。
【0008】
好ましい形態では、前記フレームが4つのクロスメンバを備え、これらが3つの剛性容器用の支持体を実現し、このクロスメンバのうちの3つが孔を含み、これらの孔を通り、フレキシブルタンクの底部入口/出口に連結されるパイプが存在する。
【0009】
シェルはそれぞれ、ベース、このベースから上方に延び外側に傾斜する1対の端壁、及びこのベースから上方に延び外側に傾斜する1対の側壁を備え、それによりシェルの開口はベースよりも面積が大きい。
【0010】
シェルそれぞれはさらに、シェルの開口と境界を接する壁の縁部の回りに延在する外側に向いた周縁部を備え、2つのシェルが積み重ねて配置されて剛性容器を形成するとき、2つのシェルの周縁部は互いに接触する。
【0011】
前記ベースから外側に突出しているスキッドは、シェルを支持するとともに、ベースを補強する。
【0012】
取外し可能な取付け手段は、シェル同士を引っ張るための掛け金及びトグルクランプを備えることが好ましい。
【0013】
シェルはそれぞれ、適切な補強コアを有するポリエステルとガラスファイバの複合サンドイッチ構成とすることができる。
【0014】
本発明はまた、上述の構造体と容器内のフレキシブルタンクを組み合わせて実現し、このフレキシブルタンクは、前記底部入口/出口に連結された充填排出ポートを有する。
【0015】
本発明をよりよく理解できるように、また本発明がどのようにして実行に移されるのかを示すために、次に、一例として添付図面を参照する。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の構造体を示すために一部切り欠いた、標準のISO輸送コンテナの概略図である。
【図2】フレーム上の3つの剛性容器を示す図である。
【図3】フレームの詳細図である。
【図4】フレキシブルタンクをも示す、本発明による構造体を通して見た概略断面図である。
【図5】剛性容器の半分を形成するシェルの概略図である。
【図6】2つのシェルを互いに締め付けて剛性容器を形成する手段を示す詳細図である。
【図7】支持フレーム上の3つの剛性容器の下面図である。
【図8】フレームを示す概略図である。
【図9】フレームの構成部品を示す図である。
【図10】積み重ねられた空容器のシェルを示す図である。
【図11】フレーム上に積み重ねられた3組の空容器のシェルを示す図である。
【図12】標準の輸送コンテナの中にある、図11のフレーム及び各組のシェルを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
最初に図1〜5を参照すると、図1の参照番号10が、20フィート又は40フィートのコンテナなど標準のISO輸送コンテナを示している。輸送コンテナ内にある3つの剛性容器12が示されており、これらはフレーム14上にある。
【0018】
剛性容器12それぞれが、2つの同一のシェル16(図5参照)を備え、その側壁及び端壁18、20が外側に傾斜している。下側のシェルに対して上側のシェルが反転されている。各シェル16は、横方向の平行スキッド24によって補強されたベース22を有する。各ベース22は円形の開口を有し、この開口は蓋26によって閉じられる。
【0019】
外側に突出している周縁部28(図6参照)が、各シェル16の周辺部全体の回りに延在する。各シェル16は、周縁部28に隣接してシェルに固定されている6枚のプレート30を有する。各シェルの長い方の側部の1つに、2つのトグルが取り付けられており、短い方の側部の1つに、1つのさらなるトグル32が取り付けられている。長い方の側部のもう一方には、2つの突出している掛け金34があり、短い方の側部のもう一方には、1つのさらなる突出している掛け金がある。図6に示すように、各トグル32のループが掛け金34のうちの1つと係合して、2つのシェル16の周縁部を引っ張り、向き合って接触するようにする。
【0020】
これらの剛性容器を支持するためのフレームが符号36で示されており(図8及び図9参照)、2つのフレーム構成部品36.1を備え、これが差込み口と受け口のように相互に係合する。各フレーム構成部品は、2つのサイドメンバ38及び2つのクロスメンバ40を有する。クロスメンバ40の開口42により、パイプ44がフレーム36に沿って延設され得る。
【0021】
各剛性容器12の内部にはフレキシブルタンク46がある(図4参照)。厚さが例えば1200ミクロンの単層又は多層の合成プラスチックフィルムを使用して、フレキシブルタンクを製造することができる。パイプ44は、それぞれをフレキシブルタンク46のうちの1つに連結することができるように、長さが区々となっている。各フレキシブルタンクは、容器12の底部入口/出口に連結された下側の充填/排出ポート46.1、及び上側の通気孔ポート46.2を有する。
【0022】
車輪48(図3、図4及び図8参照)が両方のフレーム構成部品36.1に設けられており、上部に3つの剛性容器12を有するフレーム36の、輸送コンテナ10への移動を容易にする。
【0023】
パイプ44はバルブ50(図4参照)を備え、このバルブにより、フレキシブルタンク46に充填し、そこから排出することが可能になる。反転された上側のシェル16のベース22における開口が、圧力解放通気孔52を受け、ポート46.2がこれらに連結される。2つ以上の剛性容器を有する構成では、フレームの一端での隆起部(bank)にバルブ50を設けて、フレキシブルタンクに独立して充填することが可能になる。
【0024】
フレキシブルタンク46を内部に有する剛性容器12が最終目的地に輸送された後に、タンク46を空にし、次いでシェル16から取り外す。トグルクランプ32が解除され、次いで上側のシェル16が反転され、下側のシェルに重ねて収容される(図10〜図12参照)。重ねて収容されたシェルの3つの山は、図12に示した標準の輸送コンテナにぴったりと収容される。
【0025】
図示実施形態では、フレーム上に3つの容器が示されている。しかし、輸送される液体が必要とする場合には、このフレームは単一の容器、又は2つの容器、又は4つ以上の容器を運ぶことが可能である。
【0026】
タンク46のポート46.1は、充填する前に、下側のシェルの入口/出口開口に固定される。通気が必要でなく、フレキシブルタンクがポート46.2を有していない場合、反転された上側のシェルは、トグル及び掛け金によって下側のシェルに固定され、ここでフレキシブルタンクに充填することができる。
【0027】
通気が必要とされる場合、タンクはポート46.2を有する。上側のシェルが下側のシェルの上に反転された状態で、ポート46.2が、上側のシェルの充填/排出開口に取り付けられた通気孔52に連結される。次いで、シェルが互いに連結され、充填を開始することができる。
【0028】
容器が上部に載っているフレームをISOコンテナに移動させ、その後、タンクがいくつあるかに応じて(1つ又は複数の)バルブ50を通して充填を開始することが好ましい。しかし、フレーム及びタンクをISOコンテナに移動させる前に、タンクに充填することも可能である。
【0029】
フレーム及びその上の容器は、移動しないようISOコンテナに固定することができる。従来のロープ止め手段を使用することができる。
【0030】
容器の容量は、例えば5000リットル〜30000リットルの間の範囲とすることができる。
【0031】
容器は熱的に断熱することができる。代替的に又は追加的に、容器を加熱することができる。加熱するための手段は、シェルに埋め込まれた電気抵抗線、又は加熱された媒体がそこを通って循環できるシェル内の通路などとすることができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
液体を運搬するための構造体であって、
上側のシェル及び下側のシェルを含む剛性容器が設けられており、
前記上側及び下側のシェルは、前記剛性容器を形成するために、前記上側のシェルが反転された状態で、これらのシェルを取外し可能に互いに取り付けることができるようにする取付け手段を備え、
前記シェルが、空の状態で運搬されるときには互いに重ねて収容されるように構成され、
前記容器内のフレキシブルタンクに連結するための底部入口/出口が、充填及び空にするために前記剛性容器を貫通して設けられており、
前記容器の上端部にて、通気孔が前記容器内のフレキシブルタンクに連結するよう前記容器を貫通して設けられている、構造体。
【請求項2】
前記剛性容器のうちの1つ又は複数の容器を支持し、輸送コンテナへの積込みを容易にするための、車輪付きのフレームをさらに備える、請求項1に記載の構造体。
【請求項3】
前記フレームが、返送を容易にするために複数の分離可能な部品から構成される、請求項2に記載の構造体。
【請求項4】
前記フレームが、サイドメンバ及びクロスメンバを備え、前記クロスメンバのうちの少なくとも1つに孔が存在し、パイプが前記孔を通って前記底部入口/出口に連結される、請求項2又は3に記載の構造体。
【請求項5】
前記フレームが4つのクロスメンバを備え、これらが3つの前記剛性容器用の支持体を実現し、前記クロスメンバのうちの3つが孔を含み、前記孔を通り、前記底部入口/出口に連結されるパイプが存在する、請求項4に記載の構造体。
【請求項6】
前記シェルがそれぞれ、ベースと、前記ベースから上方に延び外側に傾斜する1対の端壁と、前記ベースから上方に延び外側に傾斜する1対の側壁とを備え、それにより前記シェルの開口は前記ベースよりも面積が大きい、請求項1〜5のいずれか一項に記載の構造体。
【請求項7】
前記シェルがそれぞれ、当該シェルの前記開口と境界を接する前記壁の縁部の回りに延在する外側に向いた周縁部を備え、2つの前記シェルが積み重ねて配置されて前記剛性容器を形成するとき、前記2つのシェルの前記周縁部が互いに接触する、請求項6に記載の構造体。
【請求項8】
前記ベースから外側に突出して、前記シェルを支持するとともに前記ベースを補強するスキッドを備える、請求項7に記載の構造体。
【請求項9】
前記取外し可能な取付け手段が、前記シェル同士を引っ張るための掛け金及びトグルクランプを備える、請求項1〜8のいずれか一項に記載の構造体。
【請求項10】
前記シェルがそれぞれ、ポリエステルとガラスファイバの複合サンドイッチ構成である、請求項1〜9のいずれか一項に記載の構造体。
【請求項11】
前記シェルが、その加熱を可能にするための手段を備える、請求項1〜10のいずれか一項に記載の構造体。
【請求項12】
請求項1〜11のいずれか一項に記載の構造体と、前記容器内のフレキシブルタンクとの組合せであって、前記フレキシブルタンクが前記底部入口/出口に連結された充填/排出ポートを有する、組合せ。
【請求項1】
液体を運搬するための構造体であって、
上側のシェル及び下側のシェルを含む剛性容器が設けられており、
前記上側及び下側のシェルは、前記剛性容器を形成するために、前記上側のシェルが反転された状態で、これらのシェルを取外し可能に互いに取り付けることができるようにする取付け手段を備え、
前記シェルが、空の状態で運搬されるときには互いに重ねて収容されるように構成され、
前記容器内のフレキシブルタンクに連結するための底部入口/出口が、充填及び空にするために前記剛性容器を貫通して設けられており、
前記容器の上端部にて、通気孔が前記容器内のフレキシブルタンクに連結するよう前記容器を貫通して設けられている、構造体。
【請求項2】
前記剛性容器のうちの1つ又は複数の容器を支持し、輸送コンテナへの積込みを容易にするための、車輪付きのフレームをさらに備える、請求項1に記載の構造体。
【請求項3】
前記フレームが、返送を容易にするために複数の分離可能な部品から構成される、請求項2に記載の構造体。
【請求項4】
前記フレームが、サイドメンバ及びクロスメンバを備え、前記クロスメンバのうちの少なくとも1つに孔が存在し、パイプが前記孔を通って前記底部入口/出口に連結される、請求項2又は3に記載の構造体。
【請求項5】
前記フレームが4つのクロスメンバを備え、これらが3つの前記剛性容器用の支持体を実現し、前記クロスメンバのうちの3つが孔を含み、前記孔を通り、前記底部入口/出口に連結されるパイプが存在する、請求項4に記載の構造体。
【請求項6】
前記シェルがそれぞれ、ベースと、前記ベースから上方に延び外側に傾斜する1対の端壁と、前記ベースから上方に延び外側に傾斜する1対の側壁とを備え、それにより前記シェルの開口は前記ベースよりも面積が大きい、請求項1〜5のいずれか一項に記載の構造体。
【請求項7】
前記シェルがそれぞれ、当該シェルの前記開口と境界を接する前記壁の縁部の回りに延在する外側に向いた周縁部を備え、2つの前記シェルが積み重ねて配置されて前記剛性容器を形成するとき、前記2つのシェルの前記周縁部が互いに接触する、請求項6に記載の構造体。
【請求項8】
前記ベースから外側に突出して、前記シェルを支持するとともに前記ベースを補強するスキッドを備える、請求項7に記載の構造体。
【請求項9】
前記取外し可能な取付け手段が、前記シェル同士を引っ張るための掛け金及びトグルクランプを備える、請求項1〜8のいずれか一項に記載の構造体。
【請求項10】
前記シェルがそれぞれ、ポリエステルとガラスファイバの複合サンドイッチ構成である、請求項1〜9のいずれか一項に記載の構造体。
【請求項11】
前記シェルが、その加熱を可能にするための手段を備える、請求項1〜10のいずれか一項に記載の構造体。
【請求項12】
請求項1〜11のいずれか一項に記載の構造体と、前記容器内のフレキシブルタンクとの組合せであって、前記フレキシブルタンクが前記底部入口/出口に連結された充填/排出ポートを有する、組合せ。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公表番号】特表2013−501685(P2013−501685A)
【公表日】平成25年1月17日(2013.1.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−524329(P2012−524329)
【出願日】平成22年8月12日(2010.8.12)
【国際出願番号】PCT/IB2010/053651
【国際公開番号】WO2011/018768
【国際公開日】平成23年2月17日(2011.2.17)
【出願人】(512031460)トランス オーシャン バルク ロジスティックス リミテッド (1)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成25年1月17日(2013.1.17)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年8月12日(2010.8.12)
【国際出願番号】PCT/IB2010/053651
【国際公開番号】WO2011/018768
【国際公開日】平成23年2月17日(2011.2.17)
【出願人】(512031460)トランス オーシャン バルク ロジスティックス リミテッド (1)
【Fターム(参考)】
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