説明

液体供給装置

【課題】シート又はウエブに付着しているゴミの除去を可能としながらもメンテナンス等の作業性を向上させることができる液体供給装置を提供する。
【解決手段】枚葉紙1を搬送する圧胴302に対接するゴム胴303と、ゴム胴303にインキを転写する版胴304とを備えている第一印刷ユニット300において、印刷用モードのときに、ゴム胴303に付着しているインキを除去する洗浄帯330等の洗浄モジュールと、ゴミ取り用モードのときに、枚葉紙1からゴム胴303に付着したゴミを除去する粘着ローラ230等のゴミ取りモジュールと、印刷用モードのときに前記洗浄モジュールを支持すると共にゴミ取り用モードのときに前記ゴミ取りモジュールを支持できるように当該洗浄モジュールと当該ゴミ取りモジュールとを交換可能に支持するブラケット312とを備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、搬送されているシート又はウエブに接触する回転体と、この回転体に液体を転写する液体転写手段とを備えている液体供給装置に関し、特に、印刷機の印刷ユニットに適用すると有効なものである。
【背景技術】
【0002】
例えば、多色刷枚葉印刷機は、各印刷ユニットにおいて、インキ等が版胴に供給されてゴム胴に移され、圧胴に保持された枚葉紙に対してゴム胴が接することにより、当該枚葉紙にインキが転写され、当該枚葉紙が複数の印刷ユニットを順次通過することにより、枚葉紙に多色印刷を施すことができるようになっている。
【0003】
このような多色刷枚葉印刷機において、枚葉紙に断裁時の紙粉や裏移り防止用のパウダ等のゴミが付着残留していると、印刷の際に前記印刷ユニット(特に、枚葉紙流通方向最上流側に位置する印刷ユニット)のゴム胴のブランケット面に転移してしまい、印刷品質の低下を招いてしまうことがある。
【0004】
このため、例えば、下記特許文献1等においては、印刷機の枚葉紙流通方向最上流側に位置する印刷ユニットのゴム胴の近傍に粘着性のゴミ取りローラを配設し、当該ゴム胴のブランケット面に湿し水のみを供給して前記ゴミを付着させて、当該ブランケット面に付着した上記ゴミを上記ゴミ取りローラの表面に転移させて除去するゴミ取り装置を提案している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】実公平07−037871号公報
【特許文献2】特開2005−074873号公報
【特許文献3】特開2009−083477号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、前記特許文献1等に記載されているゴミ取り装置においては、前記印刷ユニット内に専用スペースを確保して設置する必要があるため、当該印刷ユニット内が煩雑になり、メンテナンス等の作業性に制約を生じてしまっていた。
【0007】
このような問題は、前述したような多色刷枚葉印刷機の印刷ユニットに限らず、例えば、多色刷ウエブ印刷機の印刷ユニットを始めとして、ニスをコーティングするニス塗布装置等のように、搬送されているシート又はウエブに接触する回転体と、この回転体に液体を転写する液体転写手段とを備えている液体供給装置であれば、上述と同様にして生じ得ることである。
【0008】
このようなことから、本発明は、シート又はウエブに付着しているゴミの除去を可能としながらもメンテナンス等の作業性を向上させることができる液体供給装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前述した課題を解決するための、本発明に係る液体供給装置は、搬送されているシート又はウエブに接触する回転体と、前記回転体に液体を転写する液体転写手段とを備えている液体供給装置において、前記回転体に付着している前記液体を除去する液体除去手段と、前記シート又は前記ウエブから前記回転体に付着したゴミを除去するゴミ除去手段と、前記液体除去手段と前記ゴミ除去手段とを交換できるように当該液体除去手段又は当該ゴミ除去手段を着脱可能に支持する支持手段とを備えていることを特徴とする。
【0010】
また、本発明に係る液体供給装置は、上述した液体供給装置において、前記支持手段が、前記液体除去手段又は前記ゴミ除去手段と着脱可能に係合する係合部を有する一方、前記液体除去手段が、前記支持手段の前記係合部と着脱可能に係合する被係合部を有すると共に、前記ゴミ除去手段が、前記支持手段の前記係合部と着脱可能に係合する被係合部を有していることを特徴とする。
【0011】
また、本発明に係る液体供給装置は、上述した液体供給装置において、前記回転体に対して前記液体除去手段又は前記ゴミ除去手段を接近離反させるように前記支持手段を移動させる第一の移動手段を備えていることを特徴とする。
【0012】
また、本発明に係る液体供給装置は、上述した液体供給装置において、前記液体転写手段から前記回転体へ前記液体の転写を行う第一モードのときに、当該液体転写手段から当該回転体への当該液体の転写中に前記液体除去手段を当該回転体から離反させるように前記第一の移動手段を制御する一方、当該液体転写手段から当該回転体への当該液体の転写の停止中に前記液体除去手段を当該回転体に接近させて当該回転体に付着している当該液体を除去できるように前記第一の移動手段を制御すると共に、前記シート又は前記ウエブから前記回転体へ前記ゴミの付着除去を行う第二モードのときに、当該シート又は当該ウエブから当該回転体への当該ゴミの付着除去中に当該ゴミ除去手段を当該回転体に接近させて当該回転体に付着している当該ゴミを除去できるように前記第一の移動手段を制御する制御手段を備えていることを特徴とする。
【0013】
また、本発明に係る液体供給装置は、上述した液体供給装置において、前記回転体との間で前記シート又は前記ウエブを挟むように当該回転体に対接して当該シート又は当該ウエブに圧力を加える印圧胴と、前記印圧胴に対して前記回転体を対接離反させるように当該回転体を移動させる第二の移動手段とを備え、前記制御手段が、前記第一モードのときに、前記液体転写手段から前記回転体への前記液体の転写の停止中に当該回転体を前記圧胴から離反させるように前記第二の移動手段を制御するものであることを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明に係る液体供給装置によれば、ゴミ除去手段を設置するための専用スペースを内部に確保しておかなくても、シート又はウエブに付着しているゴミの除去を可能としながらもメンテナンス等の作業性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明に係る液体供給装置を多色刷枚葉印刷機に適用した場合の主な実施形態の全体概略構成図である。
【図2】図1の多色刷枚葉印刷機の第一印刷ユニットの要部の抽出拡大図である。
【図3】図1の多色刷枚葉印刷機の第一印刷ユニットに洗浄モジュールを装着した場合の要部の抽出拡大図である。
【図4】図3の矢線IV方向からみた一部破断図である。
【図5】図1の多色刷枚葉印刷機の第一印刷ユニットにゴミ取りモジュールを装着した場合の要部の抽出拡大図である。
【図6】図5の矢線VI方向からみた一部破断図である。
【図7】図1の多色刷枚葉印刷機の第一印刷ユニットの要部の制御ブロック図である。
【図8】図1の多色刷枚葉印刷機の第一印刷ユニットの要部の作動説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明に係る液体供給装置の実施形態を図面に基づいて以下に説明するが、本発明は図面に基づいて説明する以下の実施形態のみに限定されるものではない。
【0017】
[主な実施形態]
本発明に係る液体供給装置を多色刷枚葉印刷機に適用した場合の主な実施形態を図1〜8に基づいて説明する。
【0018】
図1に示すように、給紙装置100には、給紙台101上に積載されたシートである枚葉紙1を一枚ずつ送り出すフィーダボード102の基端側が連絡している。このフィーダボード102の先端側には、フィーダボード102上の枚葉紙1を渡胴301に一枚ずつ受け渡すスイング装置103が配設されている。
【0019】
前記渡胴301には、本発明に係る液体供給装置である第一印刷ユニット300の印圧胴である圧胴302が対接している。この圧胴302には、回転体であるゴム胴303が対接している。このゴム胴303には、版胴304が対接している。この版胴304の近傍には、当該版胴304へ液体である第一のインキを供給する第一のインキ供給装置(図示省略)及び当該版胴304へ湿し水を供給する給水装置(図示省略)がそれぞれ配設されている。なお、本実施形態においては、前記版胴304及び前記第一のインキ供給装置等により本発明に係る液体転写手段を構成している。
【0020】
前記圧胴302の前記ゴム胴303との対接位置よりも当該圧胴302の回転方向下流側には、渡胴401が対接している。この渡胴401には、第二印刷ユニット400の圧胴402が対接している。この圧胴402には、ゴム胴403が対接している。このゴム胴403には、版胴404が対接している。この版胴404の近傍には、当該版胴404へ第二のインキを供給する第二のインキ供給装置(図示省略)及び当該版胴404へ湿し水を供給する給水装置(図示省略)がそれぞれ配設されている。
【0021】
前記圧胴402の前記ゴム胴403との対接位置よりも当該圧胴402の回転方向下流側には、渡胴501が対接している。この渡胴501には、第三印刷ユニット500の圧胴502が対接している。この圧胴502には、ゴム胴503が対接している。このゴム胴503には、版胴504が対接している。この版胴504の近傍には、当該版胴504へ第三のインキを供給する第三のインキ供給装置(図示省略)及び当該版胴504へ湿し水を供給する給水装置(図示省略)がそれぞれ配設されている。
【0022】
前記圧胴502の前記ゴム胴503との対接位置よりも当該圧胴502の回転方向下流側には、渡胴601が対接している。この渡胴601には、第四印刷ユニット600の圧胴602が対接している。この圧胴602には、ゴム胴603が対接している。このゴム胴603には、版胴604が対接している。この版胴604の近傍には、当該版胴604へ第四のインキを供給する第四のインキ供給装置(図示省略)及び当該版胴604へ湿し水を供給する給水装置(図示省略)がそれぞれ配設されている。
【0023】
前記圧胴602の前記ゴム胴603との対接位置よりも当該圧胴602の回転方向下流側には、排紙装置700の排紙胴701が対接している。この排紙胴701には、スプロケット(図示省略)が同軸上に設けられている。このスプロケットには、くわえ爪を有する爪竿(図示省略)を所定の間隔で複数取り付けられたエンドレス型の排紙チェーン704が掛けられている。この排紙チェーン704は、スプロケット703に掛け渡されている。上記排紙チェーン704の下方には、排紙台705が複数配設されている。
【0024】
そして、図2〜4に示すように、前記第一印刷ユニット300の前記ゴム胴303は、軸受305を介して偏心軸受306に回転可能に支持されている。前記偏心軸受306は、印刷機のフレーム10に対して回動可能に支持されている。前記偏心軸受306には、アーム306aが突設されている。前記偏心軸受306の前記アーム306aの先端側には、リンクプレート307の一端側がピン結合されている。
【0025】
前記リンクプレート307の他端側には、L字型をなすレバー308の一端側がピン結合されており、当該レバー308は、L字状の曲折部分が、印刷機のフレーム10に支持された支持軸309に回動可能に支持されている。前記レバー308の他端側には、ロッド310aを軸方向に沿って移動させるステッピングモータ310の当該ロッド310aの先端側が回動可能に連結されている。前記ステッピングモータ310の基端側は、印刷機のフレーム10に支持されている。
【0026】
つまり、前記ステッピングモータ310を作動させて前記ロッド310aを軸方向に移動させると、前記レバー308が揺動して、前記リンクプレート307を介して前記偏心軸受306の前記アーム306aが揺動することにより、当該偏心軸受306が回動して、前記圧胴302及び前記版胴304の外周面に対して前記ゴム胴303を対接離反させることができるようになっているのである。
【0027】
図3〜6に示すように、前記第一印刷ユニット300の前記ゴム胴303の外周面の近傍には、前記フレーム10に対して回動可能に支持された回動軸311が配設されている。この回動軸311には、略L字型をなす一対のブラケット312の一端側がそれぞれ固定支持されている。対をなす前記ブラケット312の対向面側には、前記ゴム胴303の径方向に沿って長手方向を向けた切欠き溝312aが形成されている。
【0028】
図3,4に示すように、前記ブラケット312の近傍には、前記ゴム胴303の軸方向へ長手方向を向けた支持ステー333の両端に連結されている支持フレーム334が配設できるようになっている。前記支持フレーム334の前記ブラケット312との対面側には、当該ブラケット312の前記切欠き溝312a内に係合する係合ローラ335及び係合バー336が支持部材335a,336aを介してそれぞれ取り付けられており、当該支持フレーム334は、当該ブラケット312に対して、当該係合ローラ335及び当該係合バー336を介して当該切欠き溝312aの長手方向に沿ってスライド移動できるように係合して支承され得る構造になっている。
【0029】
対をなす前記支持フレーム334の間の先端側(前記ゴム胴303側の端部側)には、前記ゴム胴303の外周面と対向するように配向されたパッド331が当該支持フレーム334に対して支持部材332を介して支持されている。前記パッド331の近傍の前記支持フレーム334間には、洗浄液を含浸された洗浄帯330を巻き付けられた繰り出しローラ339と、この繰り出しローラ339から繰り出される前記洗浄帯330を回収する巻き取りローラ340とが配設されており、上記洗浄帯330は、上記パッド331の前記ゴム胴303との対向面側を通過するようになっている。
【0030】
前記支持フレーム334の基端側には、前記ローラ339,340の軸方向へ軸方向を向けた止めピン337が当該支持フレーム334に対して軸方向で摺動移動できるように貫通支持されている。前記ブラケット312の基端側には、前記止めピン337の先端側と着脱可能に嵌合する嵌合穴312bが形成されている。前記支持フレーム334と前記止めピン337との間には、当該支持フレーム334に対して当該止めピン337の先端側を突出させる方向へ付勢する圧縮コイルばね338が設けられている。
【0031】
つまり、前記ブラケット312の前記切欠き溝312aに前記係合ローラ335及び前記係合バー336を載せるように前記支持フレーム334を配設して、当該ブラケット312の当該切欠き溝312aの先端側の端部にまで当該係合ローラ335を当接させて係合させるように当該支持フレーム334を当該切欠き溝312aに沿ってスライド移動させることにより、当該ブラケット312に対して、当該支持フレーム334、すなわち、前記パッド331を規定の位置に係合させて位置決めすることができ、当該ブラケット312の前記嵌合穴312b内に前記止めピン337を嵌合させて係合させることにより、当該ブラケット312に対して、当該支持フレーム334、すなわち、前記パッド331を規定の位置に固定することができる一方、前記圧縮コイルばね338の付勢力に抗して前記止めピン337を前記ブラケット312の前記嵌合穴312bから引き抜いて、当該ブラケット312から前記支持フレーム334を離反させるように前記係合ローラ335及び前記係合バー336を当該ブラケット312の前記切欠き溝312a上で移動させることにより、前記洗浄帯330等を前記支持フレーム334と共に当該ブラケット312から取り外すことができるようになっている。
【0032】
他方、図5,6に示すように、前記ブラケット312の近傍には、前記ゴム胴303の軸方向へ長手方向を向けた支持ステー233の両端に連結されている支持フレーム234が配設できるようになっている。前記支持フレーム234の前記ブラケット312との対面側には、当該ブラケット312の前記切欠き溝312a内に係合する係合ローラ235及び係合バー236が支持部材235a,236aを介してそれぞれ取り付けられており、当該支持フレーム234は、当該ブラケット312に対して、当該係合ローラ235及び当該係合バー236を介して当該切欠き溝312aの長手方向に沿ってスライド移動できるように係合して支承され得る構造となっている。
【0033】
対をなす前記支持フレーム234の間の先端側(前記ゴム胴303側の端部側)には、外周面に粘着性を有する粘着ローラ230が前記ゴム胴303の軸方向へ軸方向を向けて回転可能に支持されている。前記支持フレーム234の基端側には、前記粘着ローラ230の軸方向へ軸方向を向けた止めピン237が当該支持フレーム234に対して軸方向で摺動移動できるように貫通支持されている。
【0034】
前記ブラケット312の基端側には、前記止めピン237の先端側と着脱可能に嵌合する嵌合穴312bが形成されている。前記支持フレーム234と前記止めピン237との間には、当該支持フレーム234に対して当該止めピン237の先端側を突出させる方向へ付勢する圧縮コイルばね238が設けられている。
【0035】
つまり、前記ブラケット312の前記切欠き溝312aに前記係合ローラ235及び前記係合バー236を載せるように前記支持フレーム234を配設して、当該ブラケット312の当該切欠き溝312aの先端側の端部にまで当該係合ローラ235を当接させて係合させるように当該支持フレーム234を当該切欠き溝312aに沿ってスライド移動させることにより、当該ブラケット312に対して、当該支持フレーム234、すなわち、前記粘着ローラ230を規定の位置に係合させて位置決めすることができ、当該ブラケット312の前記嵌合穴312b内に前記止めピン237を嵌合させて係合させることにより、当該ブラケット312に対して、当該支持フレーム234、すなわち、前記粘着ローラ230を規定の位置に固定することができる一方、前記圧縮コイルばね238の付勢力に抗して前記止めピン237を前記ブラケット312の前記嵌合穴312bから引き抜いて、当該ブラケット312から前記支持フレーム234を離反させるように前記係合ローラ235及び前記係合バー236を当該ブラケット312の前記切欠き溝312a上で移動させることにより、前記粘着ローラ230を前記支持フレーム234等と共に当該ブラケット312から取り外すことができるようになっている。
【0036】
端的に言えば、前記ブラケット312は、前記洗浄帯330等を支持する前記支持フレーム334等の洗浄モジュールと、前記粘着ローラ230等を支持する前記支持フレーム234等のゴミ取りモジュールとを互いに交換できるように着脱可能に支持することができるようになっているのである。
【0037】
そして、図3,5に示すように、前記回動軸311には、レバー313の一端側が連結固定されている。前記レバー313の他端側には、エアシリンダ314の先端側がピン結合されている。前記エアシリンダ314の基端側は、前記フレーム10に対して支持されている。
【0038】
つまり、前記エアシリンダ314を伸縮させると、前記レバー313を介して前記回動軸311が回動して、前記ブラケット312が揺動することにより、前記支持フレーム334又は前記支持フレーム234を介して前記洗浄帯330又は前記粘着ローラ230を前記ゴム胴303の外周面に対して対接離反させることができるようになっているのである。
【0039】
また、図3〜6に示すように、前記偏心軸受306には、前記回動軸311側へカム面を向けたカム315が取り付けられている。前記ブラケット312の曲折部分には、支持プレート317の基端側が先端側を当該ブラケット312から突出させるようにして固定されている。前記支持プレート317の先端側には、前記カム315のカム面と当接可能なカムフォロア316が取り付けられている。
【0040】
つまり、前記エアシリンダ314の作動による前記ゴム胴303の外周面への前記洗浄帯330又は前記粘着ローラ230の対接に伴って、前記カムフォロア316が前記カム315のカム面に押し付けられるように当接することにより、当該ゴム胴303の外周面に対する前記洗浄帯330又は前記粘着ローラ230の押圧力を一定に保持することができるようになっているのである。
【0041】
また、図7に示すように、前記第一印刷ユニット300の前記ステッピングモータ310及び前記エアシリンダ314は、制御手段である制御装置250の出力部へ電気的に接続されている。この制御装置250の入力部には、前記第一印刷ユニット300の前記ブラケット312に前記支持フレーム334等の洗浄ユニットを支持させているときのモード、言い換えれば、前記第一印刷ユニット300の前記第一のインキ供給装置から前記版胴304を介して前記ゴム胴303に第一のインキを転写して当該第一印刷ユニット300で印刷を行う第一モードである印刷用モードと、前記第一印刷ユニット300の前記ブラケット312に前記支持フレーム234等のゴミ取りユニットを支持させているときのモード、言い換えれば、前記枚葉紙1から前記第一印刷ユニット300の前記ゴム胴303へゴミを付着させて当該第一印刷ユニット300でゴミ取りを行う第二モードであるゴミ取り用モードとを切り換えるモード切換スイッチ251と、前記モード切換スイッチ251で印刷用モードに設定されているときに前記ゴム胴303の洗浄を行うか否かを選択する洗浄スイッチ252と、前記モード切換スイッチ251でゴミ取り用モードに設定されているときに前記ゴム胴303や前記粘着ローラ230等のメンテナンスを行うか否かを選択するメンテナンススイッチ253とがそれぞれ電気的に接続されており、当該制御装置250は、当該スイッチ251〜253等からの情報に基づいて、上記ステッピングモータ310及び上記エアシリンダ314の作動を制御することができるようになっている(詳細は後述する)。
【0042】
なお、本実施形態においては、前記偏心軸受306、前記リンクプレート307、前記レバー308、前記支持軸309、前記ステッピングモータ310等により第二の移動手段を構成し、前記回動軸311、前記ブラケット312等により支持手段を構成し、上記ブラケット312の前記切欠き溝312a、前記嵌合穴312b等により係合部を構成し、前記回動軸311、前記レバー313、前記エアシリンダ314等により第一の移動手段を構成し、前記洗浄帯330、前記パッド331、前記支持部材332、前記支持ステー333、前記支持フレーム334、前記係合ローラ335、前記係合バー336、前記止めピン337、前記圧縮コイルばね338、前記繰り出しローラ339、前記巻き取りローラ340等により液体除去手段となる洗浄モジュールを構成し、上記係合ローラ335、上記係合バー336、上記止めピン337、上記圧縮コイルばね338等により上記液体除去手段の被係合部を構成し、前記粘着ローラ230、前記支持ステー233、前記支持フレーム234、前記係合ローラ235、前記係合バー236、前記止めピン237、前記圧縮コイルばね238等によりゴミ除去手段となるゴミ取りモジュールを構成し、上記係合ローラ235、上記係合バー236、上記止めピン237、上記圧縮コイルばね238等により上記ゴミ除去手段の被係合部を構成している。
【0043】
このようにして構成された本実施形態に係る多色刷枚葉印刷機の作動を次に説明する。
【0044】
まず、前記第一印刷ユニット300において、四色印刷を行う場合には、当該第一印刷ユニット300の前記ブラケット312に前記支持フレーム334を前述したように取り付けることにより、前記洗浄帯330等を装着した後、前記モード切換スイッチ251で印刷用モードを選択すると、前記制御装置250は、当該モード切換スイッチ251からの情報に基づいて、前記ゴム胴303を前記圧胴302及び前記版胴304に対接させるように前記ステッピングモータ310を作動制御して前記偏心軸受306を回動させると共に、当該ゴム胴303から前記パッド331を離反させるように前記エアシリンダ314を伸長制御する(図8A1参照)。
【0045】
そして、前記給紙装置100の給紙台101上の枚葉紙1をフィーダボード102上に一枚ずつ給紙してスイング装置103で前記渡胴301に一枚ずつ受け渡すと、当該枚葉紙1は、当該渡胴301から前記第一印刷ユニット300の前記圧胴302に受け渡され、前記第一のインキ供給装置から前記版胴304に供給された第一のインキが前記ゴム胴303を介して転写されて印刷される。
【0046】
引き続き、上記枚葉紙1は、渡胴401を介して第二印刷ユニット400の圧胴402に受け渡され、版胴404に供給された第二のインキがゴム胴403を介して転写されて印刷され、渡胴501を介して第三印刷ユニット500の圧胴502に受け渡され、版胴504に供給された第三のインキがゴム胴503を介して転写されて印刷され、渡胴601を介して第四印刷ユニット600の圧胴602に受け渡され、版胴604に供給された第四のインキがゴム胴603を介して転写されて印刷された後、排紙装置700の排紙胴701に受け渡され、排紙チェーンの前記爪竿にくわえ替えされて搬送され、排紙台705上に排紙される。
【0047】
このような枚葉紙1に対する四色印刷が終了して、前記洗浄スイッチ252を「入」にすると、前記制御装置250は、当該洗浄スイッチ252からの情報に基づいて、前記ゴム胴303を前記圧胴302及び前記版胴304から離反させるように前記ステッピングモータ310を作動制御して前記偏心軸受306を回動させると共に、当該ゴム胴303に前記洗浄帯330を対接させるように前記エアシリンダ314を短縮制御する(図8A2参照)。
【0048】
このとき、前記カムフォロア316が前記カム315のカム面に当接することにより、前記ゴム胴303のブランケット面への前記パッド331の対接状態が一定に保持されることから、前記洗浄帯330は、当該ゴム胴303のブランケット面に対して常に一定の力で押圧されるようになる。
【0049】
これにより、前記ゴム胴303は、ブランケット面に付着残留しているインキが前記洗浄帯330に拭き取られて洗浄される。
【0050】
このような前記ゴム胴303に対する洗浄を終えて、前記洗浄スイッチ252を「切」にすると、前記制御装置250は、当該洗浄スイッチ252からの情報に基づいて、前記ゴム胴303を前記圧胴302及び前記版胴304に再び対接させるように前記ステッピングモータ310を作動制御して前記偏心軸受306を回動させると共に、当該ゴム胴303から前記パッド331を再び離反させるように前記エアシリンダ314を伸長制御することにより、前記第一印刷ユニット300を印刷用モードの当初の状態に戻す(図8A1参照)。
【0051】
他方、前記第一印刷ユニット300において、第一のインキによる印刷を行うことなく例えば三色印刷を行う場合には、当該第一印刷ユニット300の前記ブラケット312に取り付けられている前記支持フレーム334を前述したように取り外して、当該ブラケット312に前記支持フレーム234を前述したように取り付けて交換することにより、前記洗浄モジュールに換えて前記ゴミ取りモジュールを新たに装着した後、前記モード切換スイッチ251でゴミ取り用モードを選択すると、前記制御装置250は、当該モード切換スイッチ251からの情報に基づいて、前記第一印刷ユニット300の前記ゴム胴303を前記圧胴302に対接させるように前記ステッピングモータ310を作動制御して前記偏心軸受306を回動させると共に、当該ゴム胴303に前記粘着ローラ230を対接させるように前記エアシリンダ314を短縮制御する(図8B1参照)。なお、このとき、前記版胴304には刷版が装着されないため、当該版胴304と前記ゴム胴303との間にはクリアランスが生じている。
【0052】
そして、前記給紙装置100の給紙台101上の枚葉紙1をフィーダボード102上に一枚ずつ給紙してスイング装置103で前記渡胴301に一枚ずつ受け渡すと、当該枚葉紙1は、当該渡胴301から前記第一印刷ユニット300の前記圧胴302に受け渡され、当該圧胴302と前記ゴム胴303との対接位置を通過することにより、紙粉や裏移り防止用のパウダ等のゴミが前記ゴム胴303に付着転移して取り除かれた後、渡胴401を介して第二印刷ユニット400の圧胴402に受け渡され、版胴304に供給された第二のインキがゴム胴403を介して転写されて印刷される。
【0053】
引き続き、上記枚葉紙1は、渡胴501を介して第三印刷ユニット500の圧胴502に受け渡され、版胴504に供給された第三のインキがゴム胴503を介して転写されて印刷され、渡胴601を介して第四印刷ユニット600の圧胴602に受け渡され、版胴604に供給された第四のインキがゴム胴603を介して転写されて印刷された後、排紙装置700の排紙胴701に受け渡され、排紙チェーンの前記爪竿にくわえ替えされて搬送され、排紙台705上に排紙される。
【0054】
そして、上記枚葉紙1から前記ゴミを除去した前記第一印刷ユニット300は、前記ゴム胴303に付着した前記ゴミが前記粘着ローラ230の外周面に転移回収されることにより、当該ゴム胴303が再生されて、新たに送給される枚葉紙1に付着している前記ゴミを再び付着させて取り除く。
【0055】
このとき、前記カムフォロア316が前記カム315のカム面に当接することにより、前記ゴム胴303のブランケット面への前記粘着ローラ230の対接状態が一定に保持されることから、上記粘着ローラ230は、当該ゴム胴303のブランケット面に対して常に一定の力で押圧される。
【0056】
このような枚葉紙1に対する三色印刷が終了して、前記メンテナンススイッチ253を「入」にすると、前記制御装置250は、当該メンテナンススイッチ253からの情報に基づいて、前記第一印刷ユニット300の前記ゴム胴303を前記圧胴302から離反させるように前記ステッピングモータ310を作動制御して前記偏心軸受306を回動させると共に、当該ゴム胴303から前記粘着ローラ230を離反させるように前記エアシリンダ314を伸長制御する(図8B2参照)。
【0057】
これにより、前記圧胴302と前記ゴム胴303と前記版胴304と前記粘着ローラ230とを大きく引き離すことができ、当該ゴム胴304や当該粘着ローラ230等のメンテナンスを容易に実施することができるようになる。
【0058】
このようにして前記ゴム胴303や前記粘着ローラ230等のメンテナンスを終えて、前記メンテナンススイッチ253を「切」にすると、前記制御装置250は、当該メンテナンススイッチ253からの情報に基づいて、前記ゴム胴303を前記圧胴302に再び対接させるように前記ステッピングモータ310を作動制御して前記偏心軸受306を回動させると共に、当該ゴム胴303に前記粘着ローラ230を再び対接させるように前記エアシリンダ314を短縮制御することにより、ゴミ取り用モードの当初の状態に戻す(図8B1参照)。
【0059】
つまり、本実施形態に係る多色刷枚葉印刷機においては、枚葉紙1の流通方向最上流側に位置する第一印刷ユニット300の前記洗浄モジュールを前記ブラケット312に対して着脱可能に設けると共に、当該洗浄モジュールと交換できるように前記ゴミ取りモジュールを上記ブラケット312に対して着脱可能に設けることができるようにしたのである。
【0060】
このため、本実施形態に係る多色刷枚葉印刷機においては、前記第一印刷ユニット300内に前記粘着ローラ230等を設置するための専用スペースを確保しておかなくても、枚葉紙1に付着している前記ゴミを除去しながら三色以下の印刷を施すことができる。
【0061】
したがって、本実施形態によれば、枚葉紙1に付着しているゴミの除去を可能としながらもメンテナンス等の作業性を向上させることができる。
【0062】
また、前記カムフォロア316を前記カム315のカム面に当接させることにより、前記ゴム胴303のブランケット面への前記粘着ローラ230や前記パッド331の対接状態を設定できるようにしたので、前記偏心軸受306の回動によって上記ゴム胴303の位置が変化しても、上記粘着ローラ230や上記パッド331を当該ゴム胴303のブランケット面に対して常に一定の力で押圧することができ、当該ゴム胴303に付着した前記ゴミを当該粘着ローラ230で転移回収するゴミ除去能力や当該ゴム胴303に付着しているインキ前記洗浄帯330で拭き取り除去する洗浄能力を当該ゴム胴303の位置に左右されることなく常に一定に維持することができる。
【0063】
[他の実施形態]
なお、前述した実施形態においては、前記エアシリンダ314を伸縮して前記レバー313を介して前記回動軸311を回動させて前記ブラケット312を移動させることにより、前記洗浄帯330等を支持する支持フレーム334等の洗浄モジュールや前記粘着ローラ230等を支持する支持フレーム234等のゴミ取りモジュールを前記ゴム胴303に対して接近離反移動させるようにしたが、他の実施形態として、例えば、印刷機のフレームに固定支持されたブラケットに、洗浄帯330等を支持する支持フレーム等の洗浄モジュールや粘着ローラ230等を支持する支持フレーム等のゴミ取りモジュールを着脱可能且つ前記ゴム胴303に対する接近離反方向で移動できるように支持させて、印刷機のフレームや上記ブラケットに固定支持したアクチュエータ等によって上記モジュールを前記ゴム胴303に対して接近離反移動させるようにすることも可能である。
【0064】
また、前述した実施形態においては、前記ゴム胴303に付着させた前記ゴミを前記粘着ローラ230の外周面に転移回収して当該ゴム胴303のブランケット面を再生するようにしたが、他の実施形態として、上記粘着ローラ230に代えて、例えば、ブラシや吸引機等を適用することにより、前記ゴム胴303に付着させた前記ゴミを取り除いて当該ゴム胴303のブランケット面を再生するようにすることも可能である。
【0065】
また、前述した実施形態においては、前記圧胴302に前記ゴム胴303が対接して当該ゴム胴303に前記版胴304が対接する第一印刷ユニット300を枚葉紙1の流通方向最上流側に位置させた多色刷枚葉印刷機で枚葉紙1に付着している前記ゴミを前記ゴム胴303のブランケット面に付着させて除去する場合について説明したが、他の実施形態として、例えば、ゴム胴が省略されて、圧胴に版胴が直接的に対接する第一印刷ユニットを枚葉紙の流通方向最上流側に位置させた多色刷枚葉印刷機等の場合には、前記ゴミ取り用モードを選択するときに、版胴の外周面に刷版に代えてゴムブランケットや粘着性表面のプレート又はシートを装着して、枚葉紙に付着している前記ゴミを上記版胴の上記ゴムブランケットや上記プレート又は上記シートの表面に付着させて除去できるようにすることにより、本発明に係る液体供給装置を前述した実施形態の場合と同様にして適用することができ、前述した実施形態の場合と同様な作用効果を得ることができる。
【0066】
また、前述した実施形態においては、多色刷枚葉印刷機の印刷ユニットに適用した場合について説明したが、本発明はこれに限らず、例えば、多色刷ウエブ印刷機の印刷ユニット(この場合、印圧胴はゴム胴)を始めとして、ニスをコーティングするニス塗布装置等のように、搬送されているシート又はウエブに接触する回転体と、この回転体に液体を転写する液体転写手段とを備えている液体供給装置であれば、前述した実施形態の場合と同様にして適用することができる。
【産業上の利用可能性】
【0067】
本発明に係る液体供給装置は、回転体ゴミ除去手段を設置するための専用スペースを内部に確保しておかなくても、シート又はウエブに付着しているゴミの除去を可能としながらもメンテナンス等の作業性を向上させることができるので、印刷産業を始めとする各種産業において極めて有益に利用することができる。
【符号の説明】
【0068】
1 枚葉紙
10 フレーム
100 給紙装置
101 給紙台
102 フィーダボード
103 スイング装置
230 粘着ローラ
233 支持ステー
234 支持フレーム
235 係合ローラ
235a 支持部材
236 係合バー
236a 支持部材
237 止めピン
238 圧縮コイルばね
250 制御装置
251 モード切換スイッチ
252 洗浄スイッチ
253 メンテナンススイッチ
300 第一印刷ユニット
301 渡胴
302 圧胴
303 ゴム胴
304 版胴
305 軸受
306 偏心軸受
306a アーム
307 リンクプレート
308 レバー
309 支持軸
310 ステッピングモータ
310a ロッド
311 回動軸
312 ブラケット
312a 切欠き溝
312b 嵌合穴
313 レバー
314 エアシリンダ
315 カム
316 カムフォロア
317 支持プレート
330 洗浄帯
331 パッド
332 支持部材
333 支持ステー
334 支持フレーム
335 係合ローラ
335a 支持部材
336 係合バー
336a 支持部材
337 止めピン
338 圧縮コイルばね
339 繰り出しローラ
340 巻き取りローラ
400 第二印刷ユニット
401 渡胴
402 圧胴
403 ゴム胴
404 版胴
500 第三印刷ユニット
501 渡胴
502 圧胴
503 ゴム胴
504 版胴
600 第四印刷ユニット
601 渡胴
602 圧胴
603 ゴム胴
604 版胴
700 排紙装置
701 排紙胴
703 スプロケット
704 排紙チェーン
705 排紙台

【特許請求の範囲】
【請求項1】
搬送されているシート又はウエブに接触する回転体と、
前記回転体に液体を転写する液体転写手段と
を備えている液体供給装置において、
前記回転体に付着している前記液体を除去する液体除去手段と、
前記シート又は前記ウエブから前記回転体に付着したゴミを除去するゴミ除去手段と、
前記液体除去手段と前記ゴミ除去手段とを交換できるように当該液体除去手段又は当該ゴミ除去手段を着脱可能に支持する支持手段と
を備えていることを特徴とする液体供給装置。
【請求項2】
請求項1に記載の液体供給装置において、
前記支持手段が、前記液体除去手段又は前記ゴミ除去手段と着脱可能に係合する係合部を有する一方、
前記液体除去手段が、前記支持手段の前記係合部と着脱可能に係合する被係合部を有すると共に、
前記ゴミ除去手段が、前記支持手段の前記係合部と着脱可能に係合する被係合部を有している
ことを特徴とする液体供給装置。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の液体供給装置において、
前記回転体に対して前記液体除去手段又は前記ゴミ除去手段を接近離反させるように前記支持手段を移動させる第一の移動手段を備えている
ことを特徴とする液体供給装置。
【請求項4】
請求項3に記載の液体供給装置において、
前記液体転写手段から前記回転体へ前記液体の転写を行う第一モードのときに、当該液体転写手段から当該回転体への当該液体の転写中に前記液体除去手段を当該回転体から離反させるように前記第一の移動手段を制御する一方、当該液体転写手段から当該回転体への当該液体の転写の停止中に前記液体除去手段を当該回転体に接近させて当該回転体に付着している当該液体を除去できるように前記第一の移動手段を制御すると共に、前記シート又は前記ウエブから前記回転体へ前記ゴミの付着除去を行う第二モードのときに、当該シート又は当該ウエブから当該回転体への当該ゴミの付着除去中に当該ゴミ除去手段を当該回転体に接近させて当該回転体に付着している当該ゴミを除去できるように前記第一の移動手段を制御する制御手段を備えている
ことを特徴とする液体供給装置。
【請求項5】
請求項4に記載の液体供給装置において、
前記回転体との間で前記シート又は前記ウエブを挟むように当該回転体に対接して当該シート又は当該ウエブに圧力を加える印圧胴と、
前記印圧胴に対して前記回転体を対接離反させるように当該回転体を移動させる第二の移動手段と
を備え、
前記制御手段が、前記第一モードのときに、前記液体転写手段から前記回転体への前記液体の転写の停止中に当該回転体を前記印圧胴から離反させるように前記第二の移動手段を制御するものである
ことを特徴とする液体供給装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2013−18253(P2013−18253A)
【公開日】平成25年1月31日(2013.1.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−155372(P2011−155372)
【出願日】平成23年7月14日(2011.7.14)
【出願人】(000184735)株式会社小森コーポレーション (403)
【Fターム(参考)】