説明

液体分散層を有する吸収性用品および圧力が作用した場合の目的に合わせた液体移送

【課題】本発明は、液体を吸収する使い捨て製品(1)、特に上面シート(2)ならびに液体を吸収および貯蔵するコア(4)を有する衛生用品に関する。
【解決手段】液体を吸収する使い捨て製品(1;2)、特に衛生用品であって、上面シート(2;8;25、25)と、液体を吸収および貯蔵するコア(4;10;16;28)とを有し、圧力がかけられた場合(4;10;16;28)、該液体を吸収するコアから漏出する該液体を吸収するために、該コア(4;10;16;28)の次に液体分散および貯蔵のためのシート(6;11;15;30)が配置される、使い捨て製品。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、使用が1度限りの製品、特に衛生用品等の液体を吸収する
使い捨て製品に関する。この製品は、上面シートおよび液体を吸収かつ貯蔵する
コア部分を有する。
【背景技術】
【0002】
従来技術から、液体を衛生用品内に留め得るかという問題が公知である。欧州
特許出願公開(EP)1 022 009 A2号から、衛生用品の3層裏面シ
ートが公知であり、この場合、第1のシートと第2のシートとの間に高密度の中
間シートが配置される。3層裏面シートは、衛生用品からの液体の漏出を防ぐ。
米国特許第5,928,209号から、種々のフリース層から多層に構成される
裏面シートが開示される。この裏面シートは、液体の遮断シートをなし、同時に
、水蒸気透過性の状態で保持される。米国特許第5,643,239号から、上
面シート、コア、遮断シート、および裏面シートを有する構成を選択するオムツ
が公知である。遮断シートおよび裏面シートは、水蒸気透過性であり、かつ、液
体を遮断するように形成される。液体に対する遮断作用は、この従来技術による
と、フリース素材を含むさらなる疎水性障壁シートが遮断シートと疎水性の裏面
シートとの間に配置されることによって高められる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の課題は、種々の使用条件の下で、液体の流出を実質的に防ぐ、液体を
吸収する空気透過性の使い捨て製品、例えば、使用が1度限りの製品、特に、衛
生用品を利用可能にすることである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本課題は、請求項1の特徴を有する液体を吸収する使い捨て製品、および請求
項13の特徴を有する液体を吸収するシートによって解決される。さらなる有利
な実施形態およびさらなる実施形態は、従属請求項に記載される。
【0005】
液体を吸収する使い捨て製品、特に、衛生用品は、上面シートならびに液体を
吸収および貯蔵するコアを有する。コアの次に、この液体を吸収するコアに圧力
がかけられた場合に、このコアから漏出する液体を吸収する液体分散および貯蔵
のためのシートが配置される。
【0006】
液体分散および貯蔵のためのシートは、コアから漏出した液体を貯蔵すること
ができる。このために、そのコアの一部分にのみ、従って、続いて配置された液
体分散および貯蔵のためのシートにも一部分にのみ圧力がかけられた場合、液体
は、ここで、次に配置されたシートからも漏出するのではなく、好適には、液体
分散および貯蔵のためのシート内で側方へ分散する。本明細書以下において、液
体分散および貯蔵のためのシートは、液体分散シートと称される。
【0007】
1実施形態によると、そのコアの領域に圧力がかけられた場合、液体分散シー
トは、液体分散シート内の液体の分散に関して、その液体分散シートからの液体
の漏出に関する流動抵抗と比べて、少ない流動抵抗を有する。この実施形態は、
例えば、座った状態にて、液体を貯蔵するコアに圧力がかけられた場合、例えば
、下着が汚れる危険が回避されることを可能にする。液体分散シートによって、
そのコアに作用するピーク圧力、およびこれによって引き起こされる、そのコア
から漏出する液体の流れが受け止められ、かつ貯蔵されることを可能にする。好
適には、この液体は、一次的に貯蔵されるにすぎず、圧力が軽減された後、コア
内に戻される。さらなる実施形態によると、この液体分散シートは、一時的貯蔵
を、その容量内でのみ行うことを保証できる容量を有する。液体分散シートの個
々の繊維は、好適には、液体を吸収することができない。特に、繊維は疎水性で
ある。
【0008】
さらなる実施形態において、液体分散シートに隣接するシートは、液体分散シ
ートよりも高い静水圧抵抗を有する。例えば、液体に対する1つ以上の遮断シー
トによって、流動抵抗が高められ得る。遮断シートは、コアと液体分散シートと
の間、液体分散シートの次に配置されるか、またはこれらの両方が可能である。
隣接するシートは、上述の従来技術において使用される遮断シート、または水蒸
気透過性フィルムでもあり得る。好適には、液体分散シートは、液体分散シート
に隣接するシートよりも大きい平均的孔径を有する。一方で、この孔によって、
液体分散シートに大きい留保ボリューム(Stauvolumen)が備えられ
得る。他方、孔の数および大きさの設定を介して、圧力がかけられた場合および
液体が流れる場合に、液体を吸収する使い捨て製品において目的に合わせた圧力
の低減が達成され得る。
【0009】
さらなる実施形態によると、液体分散シートは、コアから流れ出た液体が液体
分散シート内で分散されるように構成される。コアにかけられた圧力は、同時に
、液体分散および貯蔵のためのシートにもかけられる。コアが押し付け合わされ
、ここで液体が流出した場合、液体分散シートは、液体の漏出領域において、こ
のシート自体における分散に対してわずかな抵抗を提供する。さらなる実施形態
によると、液体分散シートは、液体が、場合によっては、その液体シートの次に
配置された裏面シートにまで達することが回避されるように形成される。さらな
る実施形態によると、液体は、確かに裏面シートにまで達しはする。しかしなが
ら、そこで、この液体は、液体分散シート内で側方へ分散されて、裏面シートを
通って漏出することはない。裏面シートは、使い捨て製品の外側シートをなす。
【0010】
液体分散シートは、このシートによって、ずぶぬれになるの(Durchna
essen)を防ぐと同時に、少なくとも水蒸気透過性が存在するという、さら
なる利点を有する。好適には、液体分散シートは、さらに、空気透過性である。
同様に、選択的に次に配置された裏面シートは、水蒸気透過性および/または空
気透過性であり得る。例えば、多孔質フィルムが用いられ得る。
【0011】
さらなる実施形態によると、液体分散シートは、不統一な構成を有する。この
不統一な構成は、例えば、液体分散シートが第1の平均的孔寸法、および第2の
平均的孔寸法を有し、ここで、第1の孔寸法が第2の孔寸法とは異なることによ
って達成可能である。液体分散シートが、異なった密度および/または異なった
大きさの平均的中間空間を有する領域を有するという可能性もある。これらの領
域は、境界が明確でない遷移を有するか、しかしながら、さらに、例えば、界面
上で互いに分離されることもあり得る。液体分散シートは、さらに、異なった繊
維および/またはフィラメントの直径を有し得る。さらなる実施形態によると、
液体分散シートは、互いに固く結合される2つ以上のシートを有する。さらに、
液体分散シートの湿潤挙動(Benetzungsverhalten)は、例
えば、用いられる材料、対応する層の態様(Beschichtung)および
湿潤のさせ方(Benetzung)等を介して設定され得る。湿潤性は、さら
に、液体分散シートの断面にわたって異なり得、例えば、使い捨て製品の外側の
方向に向かって低減され得る。液体分散シートの実施形態によると、このシート
は、利用可能にされた容量に関して、液体分散シートの断面にわたって階調度を
有する。液体分散シート用の材料は、繊維、特にフリース、しかしながら、さら
に、発泡体(Schaeume)またはこれらの両方の混合物であり得る。
【0012】
好適には、液体分散シートは、種々の領域において様々に形成されるので、か
けられる圧力が液体分散シート内で不均一に分散される。これは、液体の目的に
合わせた分散を可能にする。すなわち、抵抗が裏面シートの方向に向かって増加
され、液体が側方へ逃れるということである。液体分散シートは、このために十
分な貯蔵容量を有する。さらなる実施形態によると、液体分散シートは、利用中
の液体を吸収する使い捨て製品の好適な加圧の第1の領域において、液体分散シ
ートに隣接する第2の領域と比べて、大きい流動抵抗を有する。
【0013】
さらなる実施形態によると、液体分散シートは、特定の不撓性(Steifi
gkeit)を有する。このために、液体分散シートに用いられる材料は、不撓
性に合わせた主要方向を有する。好適には、この主要方向は、液体分散シートの
厚さにほぼ沿って延びる。さらなる実施形態において、コアは、液体分散シート
よりも少ない不撓性を有する。好適には、液体分散シートは、液体分散シート内
に位置する液体が、コア内に位置する液体よりも自由に運動することを可能にす
る高多孔質構造を有する。コアは、例えば、さらに、超吸着剤、セルロース材料
等を有する。さらなる実施形態において、コアが毛管作用を液体に通用させ、他
方、液体分散シートが、好適には、毛管作用を有しないか、またはわずかにのみ
有する。
【0014】
例えば、オムツ、生理用ナプキン等の使い捨て製品は、人間工学的koerp
eregonomic)に、利用に適合される。ここで、使い捨て製品は、着用
中、種々の状態に直面する。これらの状態の1つは、例えば、身体の当該部位が
、座るか、またはもたれると、使い捨て製品と関連して、かかる圧力が増加する
状態である。人間工学に基づいて、例えば、オムツをあてた場合、臀部の特定の
領域に特に圧力が付加されることが予測可能である。液体分散シートの抵抗が使
い捨て製品の着用の態様(Sitzweise)に対応して適合されることによ
って、コアから流れ出した液体を液体分散シートに流れ込ませることが可能にさ
れる。
【0015】
さらなる実施形態によると、液体分散シートは毛管作用を有する。この毛管作
用は、好適には、最初、液体分散シート内のコアから距離を置いて形成される。
例えば、毛管作用は、少なくとも、部分的に、裏面シートと位置調整される。さ
らなる実施形態によると、この裏面シートから、毛管作用は、液体が側方へ分散
されるように作用し得る。液体分散シートの対応する実施形態によって、毛管作
用は、好適には、コアと直接的または間接的に隣接する液体分散シートの表面が
、この流出する液体をまず吸収するだけであるようにされる。液体分散シート内
の対応するチャンネルに類似の構造および分散を介して、まず、コアといくらか
距離をおいて毛管作用が起こる。毛管作用は、液体分散シートの繊維またはフィ
ラメントまたはその他の材料の対応する形状に形成されることによって達成され
得る。好適には、液体分散シートは、側方領域において毛管作用を有し、この毛
管作用は、場合によっては存在する裏面シートの方向から液体をコアに戻す。コ
ア自体は、さらなる実施形態によると、同様に、毛管作用を有する。これは、好
適には、液体分散シートのすぐ近傍にて起こる。従って、液体は、液体分散シー
ト内に一次的に貯蔵され、次に、対応する分散の際にコアに逆流し得る。
【0016】
さらなる実施形態によると、液体分散シートは、液体とぶつかる際にこの液体
に対して特定の作用の仕方をする。この作用の仕方は、第1の疎水作用のある領
域、第2の親水作用のある領域および第3の疎水作用のある領域を有する断面と
関連して記載され得る。
【0017】
液体がコアから側方へと流出することを防ぐために、液体分散シートは、有利
にも、コアを超えて側方へ突き出すように配置される。このために、液体分散シ
ートは、さらに、コアを少なくとも部分的または全体に包囲し得る。
【0018】
他のフリース材料、例えば、スパンフリース(Spinnvlies)、メル
トブローフリースおよび/またはスパンフリース(SMS材料)から合成したフ
リース素材に関して、独自にさらに追求され得るさらなる考え方によると、液体
分散シートは、流動抑制剤を有する。その抑制剤は液体と接触すると活性化され
る。活性化は、例えば、凝集体によって可能である。液体は、この凝集体と結合
するか、またはこの凝集体によって液体内で凝固が引き起こされる。このような
工程は、対応する凝固によってもまた達成可能である。この凝固作用は、液体分
散シートに液体が流入する場合、およびシート内を液体が流れる際に導入され得
る。使い捨て製品の使用領域に応じて、種々の物質が用いられ得る。使い捨て製
品が、体液、特に血液と接触する衛生用品の形態で用いられる場合、タンパク体
、ヘモグロビンまたは他の構成要素、特に、活性化可能な物質に対して使用可能
である。これらは、例えば、血液の凝集を可能にし得る。
【0019】
さらに、流動抑制剤が吸収機能を有するということも可能である。この吸収機
能に基づいて、液体は、この抑制剤と結合される。この抑制剤自体、例えば、超
着性材料において公知であるように膨潤可能であり得る。同様に、臭気制御材料
または他の、例えば、ゼオライト、シリケート、pH調節剤および/または炭素
等、特定の作用を有する材料が用いられ得る。
【0020】
好適には、液体分散シートは、例えば、コアの容量の1/10〜1/3である
。これより大きい容量もより小さい容量も可能である。これは、例えば、使い捨
て製品、構成および個々の用いられるシートの異なった特性の使用に依存する。
好適には、本来の液体吸収および液体貯蔵は、コアによって行われる。例えば、
コアに圧力がかかり、これによって液体が漏出するといった特殊な場合にのみ、
液体分散シートは、レザバーとして機能するようになる。対応して提供される容
量によって、さらに、貯蔵機能を有する液体分散シートが、緊急予備容量(No
treservevolumen)もまた利用可能になることが同時に保証され
得る。これは、例えば、コアが完全に飽和状態である場合に必要であり得る。過
剰な液体は、場合によっては提供される裏面シートに導かれることなく、液体分
散シートによって対応して蓄積される。このような状態は、例えば、衛生用品と
しての使い捨て製品(生理用ナプキンの場合)を長時間着用した場合、または特
定の限界値を超える液体容量が供給された場合に生じる。このことは、短時間の
間に液体が流れ込むことと関連する。液体分散シートは、好適には、新生児、す
なわち、生後最初の数週間目の新生児用のオムツに用いられる。個々のシートは
、好適には、圧力が軽減された後、液体分散シート中の液体の少なくとも一部分
が再びコアに流れるように構成される。このために、例えば、液体が均等に分散
しようとする試みが利用され得る。
【0021】
液体分散シートの機能は、このシートとコアとの間に遮断シート(以下におい
て遮断層と呼ばれる)が構成されることによって支援される。この遮断層は、コ
アと液体分散シートとの間に抵抗を形成する。1実施形態によると、外部からか
けられた圧力が過剰である場合に初めて、液体は、遮断層を通り抜けて液体分散
シートに到達することに成功する。好適には、遮断層は、液体分散シートがこの
液体自体に対して有する流動抵抗よりも、液体に対するより大きい流動抵抗を有
する。液体透過性遮断層は、例えば、SMS材料等のフリース素材、SMシート
、けばだてられた(kardiert)材料、スパンフリースシート、あるいは
、例えば、微孔性フィルムまたはフィルムとフリース素材等との合成といった、
従来技術にて公知の他の障壁材料である。
【0022】
他の材料ともまた組み合わせることが可能である、さらなる実施形態によると
、使い捨て製品は、遮断層として水分透過性でないフィルムを有する。液体分散
シートはこのフィルムに隣接する。圧力下にある液体は、フィルムに浸透せず、
コアから側方へ漏出する。少なくともこの領域において、例えば、帯の形態で、
またはコアの少なくとも1つの側方の端部の少なくとも部分的包被として、少な
くとも1つの液体分散シートが設けられる。液体分散シート(単数または複数)
は、好適には、液体を一次的に貯蔵する。コアの圧力が軽減された後、液体は、
液体分散シートから再びコアに流れ込み得る。
【0023】
さらなる実施形態は、使い捨て製品および/または遮断層の裏面シートが、少
なくとも部分的に疎水性であることを提供する。
【0024】
さらなる考え方によると、本発明は、さらに、液体を吸収する使い捨て製品用
のシートに関する。上述のように、このシートは、液体分散シートおよび貯蔵シ
ートである。好適には、このシートは、液体を液体分散シート内で分散させるた
めに、シートの厚い部分において、厚い部分のすぐ隣のシートの長手方向の部分
におけるよりも大きい流動抵抗を有する。このような流動抵抗は、シートに流れ
込む液体が、このシートを通って到達しようと試みることを防ぐ。流動抵抗は、
例えば、液体分散および貯蔵のためのシートの不均一な構成によって達成される
。このための手段は、例えば、上述された。
【0025】
液体の目的に合わせた制御のさらなる可能性は、シートが、流動抵抗に影響を
及ぼすような結合パターンを有すること、好適には、これを設定することである
。結合パターンまたはボンディングパターンは、結合場所なしで形成される領域
を限定し得る。この領域は、好適には、わずかな流動抵抗を有し、かつ好適には
、さらに、わずかな分散抵抗を有する。例えば、対応するボンディングパターン
との結合領域に隣接する領域は、結合場所に基づいて、より狭い孔、またはより
狭い空隙を有する。これは、流動抵抗を大きくする。なぜなら、結合場所自体も
また、透過可能な面の比率を低減するからである。ボンディングパターン自体、
点、線状、ヘリンボーン柄に類似、大きい面、小さい面、これらの混合等であり
得る。このパターンは、対応して形成されたつや出しローラを用いて、超音波法
を用いて、接着剤を用いて、繊維またはフィラメントの材料自体を用いて、ある
いは他の道具または材料を用いて形成され得る。結合は、さらに、毛管作用を達
成するために用いられるように設定され得る。好適には、ボンディングパターン
によって、流動抵抗がシートの側面まで設定される。
【0026】
衛生用品用の液体分散および貯蔵のためのシートとしてのシートの実施形態に
よると、シートは、少なくとも0.05mm、特に、少なくとも0.1mmおよ
び好適には0.5mmの厚さを有する。このシートは、1mmより厚くてもよい
。厚さは、場所に依存して変動し得る。
【0027】
さらに、本発明は、上述の液体を吸収する使い捨て製品および上述のシート用
の液体分散および貯蔵のためのシートを試験する方法を利用可能にする。本方法
は、以下の工程:
液体分散シートを含む多層の形成物に液体を付与する工程であって、液体分散
シートは、液体を吸収する試験表面に隣接する、工程と、
少なくとも2000N/mの所定の圧力を、少なくとも5分間多層形成物上
に付与する工程と、
液体分散シートへの液体の通過の最小限を検出する工程とを
包含する。
【0028】
さらなる工程において、液体の流れのみが測定、および場合によっては評価さ
れるだけではない。むしろ、液体シートを通り抜ける液体によって引き起こされ
る汚染度もまた評価される。これは、好適には、試験表面を多層形成物に隣接さ
せることによって行われる。所定の試験条件に基づいて、試験表面が汚れを有す
るか否かが確認可能である。この汚れは、コアから流れ出す液体および液体分散
シートから流れ出す液体に基づいて生じる。これによって、下着と接触する衛生
用品が下着を汚すか否かが試験され得る。
【0029】
試験は、時間および圧力が変更されることによって変更され得る。例えば、圧
力は、約22kN/mであり、約10分間であり得る。好適には、圧力は、圧
力を付与する時間を短縮した場合に大きくなる。
【0030】
さらに、液体分散および貯蔵シートは、以下の特性を、個別に、または組み合
わせで、特に、さらに、コアの特性との組み合わせで有し得る。これらの特性は
、臭気制御、液体吸着性、液体脱離性(Fluiddehaesion)、撥ア
ルコール性(Alkoholabweisung)、親水性、疎水性、液体の希
釈、液体の濃縮、液体の凝固、液体の凝結、液体の沈殿または乾燥である。
【0031】
特に、液体分散シートは、上述のように、特定の領域、例えば、周縁部におい
て、運動を不可能にする薬剤、好適には、固定する薬剤を有し得る。これによっ
て、液体が液体分散シートから流れ出すことが防がれる。対応する特性を、裏面
シートと位置調整された周縁部における液体分散シートに提供するということも
可能である。この周辺部は、例えば、通常、少なくとも水蒸気を通す開口部を閉
じることによって、遮断の働きをする機能を有する。さらに、このような手段は
、液体分散シートにおいて、これによって動きが不可能な液体によって、目的に
合わせて流動抵抗の増大が生成されるように設けられ得る。例えば、従って、液
体で飽和された領域が遮断可能である。さらに、後から流れる液体は、次に、液
体分散シートの別の領域に迂回または方向転換させられる。例えば、液体分散シ
ートは、少なくとも部分的に、例えば、疎油処理、疎水処理、および/または例
えば、HO処理等の表面張力低減処理を用いて、少なくとも部分的に、対応し
て処理され得る。処理の効果は、特に、分子内で物理的/化学的に生じ得る。
【0032】
好適には、機能を付与する物質とも呼ばれ得る材料は、予め与えられ得るパタ
ーンに対応して、互いに距離を置いた地点または場所において、液体分散シート
内および/または上に導入または付与される。この点または位置は、例えば、液
体分散シートの空気透過性といった特性が、物質が活性化された場合に妨害を可
能な限り少なくするように選択される。例えば、液体分散シートは、さらなる物
質を有して、液体分散シートが飽和した場合、液体を貯蔵することなく、空気透
過性を液体分散シートに対して最大70%だけ、特に、50%まで低減させる。
空気透過性は、好適には、試験法ERT140.1−81を用いて測定される。
液体分散シートの空気透過性は、好適には、裏面シートの空気透過性よりも大き
い。裏面シートの空気透過性は、例示の実施形態によると、3000l/m
までである。コアと液体分散シートとの間にさらなる遮断層が設けられた場合、
遮断層は、好適には、1000l/msまでの空気透過性を有する。さらなる
例示の実施形態によると、裏面シートは、DIN53886に従って、最低8c
mの水柱値、遮断層は、少なくとも7cmの値を有する。液体分散シートの水柱
値は、好適には、両方の値の最低値よりも小さく、他方、遮断層の水柱値は、好
適には、裏面シートの値よりも大きい。
【0033】
上述の、液体分散および貯蔵のためのシートの、平均的孔寸法の分布、および
利用可能な貯蔵容量は、好適には、クールターポロメータ(Coulter P
orometer)2を介して検出される。1実施形態によると、平均的孔寸法
およびレザバー容量全体は、好適には、裏面シートおよび遮断層よりも大きい。
【0034】
さらなる実施形態において、液体分散および貯蔵のためのシートは、圧力抵抗
を有する。この圧力抵抗は、遮断層および/または裏面シートの圧力抵抗とは異
なる。圧力抵抗は、外部から機械的にかけられた圧力に対するそれぞれのシート
の反応の仕方を示す。圧力抵抗は、例えば、Schieferの縮み計を用いて
測定される。実施形態によると、液体分散層の圧力抵抗は、遮断層および裏面シ
ートの圧力抵抗よりも小さい。別の実施形態によると、液体分散層の圧力抵抗は
、遮断層または少なくとも裏面シートの圧力抵抗よりも大きい。特に、液体分散
層は、さらに、コアとは異なった圧力抵抗を有し得る。好適には、コアの圧力抵
抗は、液体シートの圧力抵抗よりも小さい。
【0035】
例えば、液体分散および貯蔵のためのシートが遮断シートと裏面シート(これ
らの両方は液体遮断として機能する)との間に設けられた場合、それらの間に設
けられた液体分散シートは、両方の他のシートのうちの少なくとも1つよりも大
きい孔を中央に有する。好適には、これらの孔は、両方のシートの孔よりも大き
くさえある。2つのシートのうちの1つに圧力がかけられた場合、液体は、裏面
シートによって全体に押し付けられる(hindurchgedrueckt)
のではなく、液体分散シート内に移動する。好適には、液体分散シートは、分散
を支援するために、内部または表面上が少なくとも部分的に親水性に整えられる

【0036】
さらなる実施形態は、例えば、水蒸気に対して透過性である微孔性フィルムを
用いて、空気透過性フィルムを用いて、または無孔フィルムを用いて、コアを液
体分散シートから分離する遮断シートは、少なくとも実質的に液体非透過性であ
る。別の実施形態は、遮断シートを、例えば、親水性フリース、スパンフリース
、けばだてられたか、またはさらにSMSフリースを用いて液体透過性に形成す
る。同様に、穿孔された空気透過性のフィルムが用いられ得る。穿孔は、例えば
、先端部分に開口部を有する円錐と類似の形成物が生じるように実行される。先
端部分に圧力がかけられた場合、開口部は閉じられ得る。この円錐は、好適には
、コアの方向に設けられる。
【0037】
侵入した液体は、液体分散シート内で、部分的に圧力がかけられた場合、側方
の、圧力負荷があまり強くかけられていない領域に逃れる。好適には、液体分散
シートにおける抵抗は、遮断シート、特に裏面シートのより大きい孔を通り抜け
る際の液体に対する抵抗よりも大きくならない。さらなる実施形態によると、液
体分散シートは、液体が吸収された場合および/または圧力下にて空気透過性の
状態で保持される。別の実施形態は、液体分散シートが、微孔性および/または
穿孔されたフィルムを有する。フィルムは、好適には、少なくとも1つの表面に
、特に、空洞でもあり得る細毛を有する。この細毛は、例えば、少なくとも25
0μm、好適には、約400μmの長さを有する。第1の実施形態によると、細
毛は、コアから離れたフィルムの表面に設けられる。第2の実施形態によると、
細毛は、フィルムの両方の面に設けられる。
【0038】
例えば、生理用ナプキンの場合、液体分散シートは、好適には、0.5g以下
、特に好適には、0.3g未満のソーク値(Durchnaessungswe
rt)を有する。ソーク値は、Corovinの「ウェットスルー(Wet T
hrough)」試験法により算出される。
【0039】
特に、汚れおよびしみの形成は、液体分散シートが、DIN53886に従っ
て、約15cmの水柱値(この値は、これより小さくもなり得る)を有する遮断
層と、および/または裏面シートと結合されることによって防がれる。液体分散
シートは、好適には、フリース材料を有する。このフリース材料は、スパンフリ
ース、水流硬化(wasserstrahlverfestigte)フリース
素材、メルトブローフリース素材、クレンペル(Krempel)フリース素材
、かさ高フリース、例えば、クレンペルフリース素材、発泡体、好適には、開放
孔の発泡体、例えば、発泡体素材、セルロース繊維、これらの材料の混合を、混
合物または異なったシートの形態で、個別または合成して有する。
【0040】
液体分散シートは、さらなる実施形態によると、1つ以上のシートおよび材料
、および量を有する。繊維材料が用いられる場合、液体分散シートの繊維の平均
的直径が、裏面シートおよび/または遮断層の繊維の直径よりも大きいことが望
ましい。好適には、繊維の直径は、9μm以上の値であり、特に、この値は、1
5μmより大きい。
【0041】
液体分散シートの単位面積の重量は、ERT40.3−90に従って測定され
、好適には、5g/m〜200g/m以上、好適には、8g/m〜50g
/mの範囲、特に、10g/m〜31g/mの範囲である。生理用ナプキ
ンの場合、好適な単位面積の重力は、約10g/m〜60g/mである。液
体分散シートは、好適には、少なくとも1つの熱可塑性ポリマーまたはコポリマ
ーを有する。これらは、例えば、ポリオレフィン、ポリエステル、ポリエーテル
、ポリエステルエーテルの群に含まれ、ここで、エチレンおよび/またはプロピ
レンベースのポリオレフィンホモポリマーおよびコポリマーを共に含む。
【0042】
以下の表から、使い捨て製品、特に、生理用ナプキンにおいて用いるために適
切であることが判明した材料が読み取られ得る。表1は、例示として提示される
にすぎず、他の材料が可能であり、しかしながら、提示されたパラメータを限界
として理解し得る。むしろ、重量の報告は、上方および下方に可変に構成可能で
ある。
【0043】
【表1】

略記:CB 遮断層(コア障壁(Core barrier));SP 液体お
よび分散シート(スペーサ層(Spacer layer));BS 裏面シー
ト(バックシート(Backsheet));S スパンフリース(スパンボン
ド(Spunbond));M メルトブローされたフリース(メルトブロー(
Meltblown));CH けばだてられた、熱風硬化(heissluf
tverfestigt)フリース(カードハイロフト(Carded Hig
hloft);F フィルム
SM、SMS材料およびSMMS材料の場合、コアと液体分散シートとの間の
遮断層については、スパンフリースの重量が、シート毎に3〜25g/mに設
定することが目指される。シートが複数の場合、単位面積の重量は、ほぼ同じで
あり得る。さらなる実施形態は、単位面積の重量が同じでなく、例えば、SMS
材料は、第1のスパンフリースシートの場合、単位面積の重量が第2のスパンフ
リースシートよりも約50%〜150%大きい。メルトブローされたフリースの
部分は、好適には、1g/m〜8g/mである。
【0044】
裏面シートには、例えば、スパンフリース重量が用いられる。これは、好適に
は、単位面積の重量を有し、12g/m〜24g/mである。用いられるフ
ィルムは、特に、微孔質である。フィルムの重量は、好適には、15g/m
約32g/mである。さらなる実施形態によると、フィルムの単位面積の重量
は、同様に用いられるフリースの単位面積の重量よりも、好適には、約12.5
%〜100%である。
【0045】
生理用ナプキン等の使い捨て製品は、特に、材料が以下のように組み合わされ
た場合に特に有利である。
【0046】
【表2】

表3は、例示的にいくつかのパラメータを示す。これらのパラメータは、液体
分散および貯蔵のためのシートを有する使い捨て製品、特に、生理用ナプキンに
対して適用され得る。
【0047】
【表3】

CB:貯蔵層、SP:液体分散および貯蔵のためのシート、BS:裏面シート
以下の表4は、例えば、女性用衛生製品、特に、生理用ナプキンについての個
々の特性の重要度を表す。
【0048】
【表4】

好適には液体分散および貯蔵のためのシート用に用いられた繊維、およびフィラ
メントは、用いられる材料に依存する繊維の大きさを有する。これについて、例
えば、以下の表5から明らかになる。
【0049】
【表5】

これらの例示の実施形態は、特に、フィラメントおよびステープルファイバに
当てはまる。
【0050】
さらなる実施形態において、裏面シートとしてフィルムが用いられるのではな
く、むしろ、フリース材料が用いられる。従って、裏面シートは、フィルムを有
しない。フリース材料は、好適には、25cmより大きい、特に、35cmより
大きい、および好適には40cmよりも大きい水柱を有する。このために、例え
ば、SMS材料が用いられる。SMS材料の重量に応じて、水柱を60cmより
大きく設定することもまた可能である。従って、実施形態によると、それぞれフ
ィルムを有しないオムツおよびナプキンが製作され得る。例えば、このような製
品は、皮膚に面する上面シート、続いて、いわゆる捕捉(Aquisition
)シート、次にコア、続いて、遮断シート、これらに液体分散シートが続き、最
後に、フィルムを有しない裏面シートを構成として有する。
【0051】
さらなる実施形態によると、液体分散シートは、54mN/m以下の表面張力
を有する。ポリオレフィンおよび/またはPETを繊維およびフィラメント材料
として用いる場合、表面張力は、好適には、38mN/m以下である。液体分散
シートは、さらに、少なくとも1つ以上の添加剤を有する。これは、液体分散シ
ートの表面張力を低下させる。好適には、表面張力は、少なくとも、部分的に、
32mN/m未満、好適には、30mN/m未満に低減される。添加剤として、
例えば、シロキサン、特に、ポリジメチルシロキサン、金属セッケンおよび/ま
たはフッ素含有結合が用いられ得る。表面張力は、IST80.7−95および
ASTM D2578−94に準拠して、出願者(女性)の試験法CM−320
−Aに従って決定される。少なくとも1つの添加剤を用いることによる低減と並
んで、液体分散シート上への付与を介して表面張力を設定するという選択肢があ
る。
【0052】
液体分散および貯蔵のためのシートのために用いられる繊維は、さらに表面形
成され、例えば、星型またはそうでない場合、多角形の断面を有し得る。繊維は
、空洞であり得、けばだたされ、縮れさせられ、2つ以上の材料からなり、例え
ば、コアの形態であり、別の材料によって包囲され得る。ここで、2つの材料は
、例えば、異なった延伸、表面強度、融解温度他の形態で異なった特性を有する
。さらに、繊維はフィブリル化され、粘着性の表面を有し、および/または、分
解可能、特に、生物学的分解可能であり得る。
【0053】
用いられた繊維の結合および固化、例えば、ポイント硬化、加圧硬化、含浸に
よって、結合繊維を用いて、スプレー硬化によって、粘着剤または他の接着剤を
用いて、圧力および/または熱の付与、蒸気、水を用いて、および/または空気
によって、ニードルパンチ(Vernadeln)によって、および他の選択肢
によって行われる。結合および固化は、あるパターンに沿って行われ得、および
/または不規則でもあり得る。
【0054】
さらに、本発明は以下の項目を提供する。
(項目1)液体を吸収する使い捨て製品(1;2)、特に衛生用品であって、
上面シート(2;8;25、25)と、液体を吸収および貯蔵するコア(4;
10;16;28)とを有し、
圧力がかけられた場合(4;10;16;28)、該液体を吸収するコアから
漏出する該液体を吸収するために、該コア(4;10;16;28)の次に液体
分散および貯蔵のためのシート(6;11;15;30)が配置される使い捨て
製品。
(項目2)圧力がかけられた場合、前記液体分散シート(6;11;15;30
)において、該液体分散シート(6;11;15;30)内での液体の分散に関
する流動抵抗が、該液体分散シート(6;11;15;30)から該液体が漏出
する流動抵抗に比べて小さいことを特徴とする、項目1に記載の使い捨て製品。
(項目3)前記液体分散シート(6;11;15;30)に隣接するシートは、
該液体分散シート(6;11;15;30)よりも大きい静水圧抵抗を有する
ことを特徴とする、項目1または2に記載の使い捨て製品(1;2)。
(項目4)前記液体分散シート(6;11;15;30)は、該液体分散シート
(6;11;15;30)に隣接するシートよりも大きい平均的孔径(20)を
有する、項目1、2または3に記載の使い捨て製品。
(項目5)前記液体分散シート(6;11;15;30)は、不統一な構成を有
することを特徴とする、項目1〜4のいずれか1項に記載の使い捨て製品(1;
2)。
(項目6)少なくとも前記液体分散シート(6;11;15;30)は、吸収作
用、特に、毛管作用を有することを特徴とする、項目1〜5のいずれか1項に記
載の使い捨て製品(1;2)。
(項目7)前記コアは、吸収作用を有し、前記液体分散シート内にある液体を吸
収して戻し得ることを特徴とする、項目1〜6のいずれか1項に記載の使い捨て
製品。
(項目8)前記液体分散シート(6;11;15;30)は、液体と接触すると
反応する貫流抑制剤を有することを特徴とする、項目1〜7のいずれか1項に記
載の使い捨て製品(1;2)。
(項目9)前記液体分散シート(6;11;15;30)は、少なくとも前記コ
ア(4;10;16;28)を越えて側方へ突き出すことを特徴とする、項目1
〜8のいずれか1項に記載の使い捨て製品(1;2)。
(項目10)前記液体分散シート(6;11;15;30)と前記コア(4;1
0;16;28)との間に遮断層(12;29)が設けられることを特徴とする
、項目1〜9のいずれか1項に記載の使い捨て製品(1;2)。
(項目11)前記液体分散シートは、裏面シートと前記コアとを分離することを
特徴とする、項目1〜10のいずれか1項に記載の使い捨て製品。
(項目12)使い捨て製品は女性用衛生用品であり、前記液体分散シートは、少
なくとも部分的に該女性用衛生用品の外側シートを構成することを特徴とする、
項目1〜9の1つに記載の使い捨て製品。
(項目13)項目1に記載の液体を吸収する使い捨て製品(1;2)用のシート
であって、前記シートは、項目1〜11の1つに記載の特徴を有する液体分散お
よび貯蔵のためのシート(6;11;15;30)であることを特徴とする、シ
ート。
(項目14)項目11に記載のシートであって、流動抵抗は、ボンディングパタ
ーンを介して設定されることを特徴とする、シート。
(項目15)項目1に記載の液体を吸収する使い捨て製品(1;2)のため、ま
たは請求項13に記載のシートのための液体分散および貯蔵のためのシート(6
;11;15;30)を試験する方法であって、
液体(35)を、該液体分散シート(6;11;15;30)を有する多層形
成物(24)上に付与する工程であって、該液体分散シート(6;11;15;
30)は、液体を吸収するシートに隣接する、工程と、
少なくとも2000N/mの所定の圧力を、少なくとも5分間、該多層形成
物(24)上に付与する工程と、
該液体分散シート(6;11;15;30)内への少なくとも1つの液体の通
過を突き止める工程と
を包含する、方法。
【発明を実施するための最良の形態】
【0055】
さらなる有利な実施形態およびさらなる実施形態は、以下の図にて実施される

【0056】
図1は、第1の上面シート2、第1の裏面シート3、第1のコア4、第1の遮
断シート5.1、第2の遮断シート5.2および第1の液体分散および貯蔵のた
めのシート6を有する使い捨て製品1の部分図を示す。図1に示されるように、
第1の遮断シート5.1および第2の遮断シート5.2は、第1の裏面シート3
から離れて配置される。これらの遮断シートは、コア4を超えて側方に突き出す
帯として設けられる。第1の遮断シート5.1は、ほぼ平坦な、すべての方向に
向かって等しいシートが用いられるような形状寸法である。これに対して、第2
の遮断シート5.2は、別の実施形態を示す。第2の遮断シート5.2は、少な
くとも一方側に、例えば、材料を少なくするか、またはその場所の材料を圧縮す
ることによって、曲げられた表面を有する。このようにして、例えば、静水抵抗
が設定される。側方に設けられた遮断シート5と並んで、少なくとも1つ以上の
遮断シートも、さらに内部に設けられ得、例えば、重なり合う。示されるように
、第1の液体分散シート6もまた、コア4および遮断シート5を超えて、少なく
とも2つの方向に突き出す。図示されない実施形態によると、液体分散シートは
、コア4を超えて、すべての方向に突き出す。同様に、第1の遮断シート5.1
および/または第2の遮断シート5.2が、第1の裏面シート3の中に統合され
るという選択肢もある。詳細に示されないさらなる実施形態によると、第1の裏
面シート3と並んでさらなる裏面シートが存在し、遮断シート5間に配置される

【0057】
図2は、図1からの使い捨て製品の部分の模式図を示す。矢印で示されるよう
に、上面シート2および/または下部層3上に圧力Fを付与した場合、使い捨て
製品1は変形する。液体分散シート6を構成することによって、圧力限界値が超
えられると、コア4内に含まれる液体の一部分が液体分散シート6の中に流れ込
み、そこで、側方へ分散される。これは、2つのしずくの液体の近傍の矢印によ
って示される。これによって、圧力がかけられた場合に、遮断シート5および裏
面シート3に液体が浸透して、液体が流れ出すことが回避される。さらに、液体
分散シート6は、コア4を裏面シート3から切り離すことが可能である。このさ
らなる実施形態によると、液体分散シート6は、コア4を裏面シート3から切り
離す。例えば、突然働く、局所的に作用するピーク圧力は、コア4から漏出した
液体を、いわば、裏面シート3の方向にのみ圧迫する。液体は、そこで側方へと
逃れることなく、一方の側、および場合によっては、反対側にて漏出する。この
ようにして、コア4から裏面シート3に到達する、貫通するウェットブリッジ(
Nassbruecke)が生じる。圧力が軽減されると、液体分散シート6は
、この、場合によって生じるウェットブリッジをコア4および裏面シート3から
切り離す。これは、貫通する液体帯が遮られることによる。その結果、例えば、
毛管現象、または形成される抑圧による液体のさらなる流れが、裏面シート3裏
面シート3によって阻止されることが成功する。その代わりに、液体は、液体分
散シート6に吸収かつ貯蔵される。
【0058】
図3は、第2の使い捨て製品7のさらなる部分図を示す。これは、第2の上面
シート8、第2の裏面シート9、第2のコア10、第2の液体分散および貯蔵の
ためのシート11および選択的に第2の液体分散シート11と第2のコア10と
の間に設けられる遮断層12を有する。第2の液体分散シート11は、好適な加
圧の第1の領域13において、第2の液体分散シート11の第2の隣接する領域
14よりも高い静水抵抗を有する。第2の領域14は、両側でそれぞれ第1の領
域13と境をなす。これは、例えば、ヒトの骨盤と適合される使い捨て製品の場
合に当てはまる。第1の領域13、第2の領域14および第2の液体分散シート
11自体は、使い捨て製品内で帯形状または端から端まで通されて、例えば、最
端部の始末として、補強として、詰め物等として設けられ得る。第2の液体分散
および貯蔵のためのシート11は、好適には、異なった大きさの静水抵抗を有す
る領域を備える。これは、第2のコア10の場合も可能である。例えば、第2の
コア10の大きい静水抵抗の領域は、第2の液体分散シート11のより少ない静
水抵抗の領域に隣接し得る(逆のことも言える)。
【0059】
図4は、第3の液体分散シート15を示す。このシートは、第3のコア16を
超えて側方へ突き出す。第3の液体分散シート15の突き出る端部17は、第3
のコア16の周囲が包囲され得るので、第3のコア16の側方からは液体が漏出
し得ず、第3の液体分散シート15によって吸収されないことがない。第3の液
体分散シート15は、厚い部分18と直接的に隣接する長手方向の部分19より
も大きい静水抵抗を有する厚い部分18を有する。抵抗は、例えば、異なった孔
径20の孔を介して設定される。この場合、孔径20は、孔の断面をπで割った
平方根から求められる。これは、様々に形成された孔の比較も可能にする。従っ
て、第3の液体分散シート15は、少なくとも1つの第1の孔の大きさ21およ
び第2の孔の大きさ22を有し、これらの孔は互いに区別される。さらに、例え
ば、第3の液体分散シート15の毛管現象が設定可能である。さらに、孔の配置
を介して、液体分散シート15内の静水抵抗が設定され得る。孔は、水平または
垂直の方向に、あるいは対応して傾けられて、最大の断面を有し得る。流動抵抗
の変更は、一方で、孔の数、しかしながらまた、孔の大きさおよび孔と結合され
た中間の空間の大きさを介して可能である。他の選択肢は、フィラメントの直径
の適切な選択、異なった材料、物質の付加その他である。
【0060】
図5は、ウェットスルー試験(「wet−through」)の模式的構成2
3を示す。この示される試験によると、多層形成物24が設けられる。この形成
物は、第3の上面シート25、このシートの次に続く第4の上面シート26、シ
ート(吸収分散シート(Adsorptions−Distributions
−Lage))27(ADL)、第4のコア28、第2の遮断層29、第4の液
体分散および貯蔵のためのシート30および第3の裏面シート31を有する。こ
の多層形成物24は、綿布32上に載せられる。ここで、綿布32の平滑な綿3
3は、多層形成物24の方向に配置される。SM材料が多層形成物24にて存在
する限り、メルトブロー面を平滑な面33は同じ方向を示す。積層物がフィルム
と共に用いられる場合、フィルム面は、平滑な面33およびメルトブロー面の方
向に示す。綿布32の下に、6つのシートの濾紙34が位置する。第3の上面シ
ート25、第4の上面シート26、綿布32および濾紙34が、方形に形成され
、それぞれ、10×10cmの寸法を有する。第2の遮断層29、第4の液体分
散および貯蔵のためのシート30ならびに第3の裏面シート31は、同様に、1
2.5×12.5cmの方形を有する。第3のコア28およびADLシート27
は、矩形に形成され、10×5cmの寸法を有する。濾紙34は、「Strik
e through/Wetback」と称されるHollingsworth
and Vose,Analytical and Industrial
Filterpaper ERT FF3の濾紙である。綿布32は、単位面積
の重力が平方メーター毎に12.5gである。
【0061】
図5に示される試験は、以下のように実施される。最初に、濾紙34および綿
布32が量って入れられる。次に、試験液35、特に、人工血液がリング36に
注入される。リング36は、3cmの内径を有する。注入されるのは、10ml
の試験液35である。次に、3分間待ち、その後、リング36は表面から取り去
られる。試験液は、人工的に製造された、血液に類似の液体であり、Corov
in GmbHの試験法CM−117−Bによって製造される。
【0062】
試験のさらなる手順は、図6から明らかである。リング36が第3の上面シー
ト25から取り去られた後、プレート37が載せられる。プレート37は、例え
ば、光を通す、好適には、プレキシガラスプレートである。次に、プレート37
上に3.5gのおもり38が載せられる。おもり38は、多層形成物24を押し
つける。10分後、おもり38は多層形成物24から取り外される。多層形成物
24から漏出した液体(「wet−through」)は、液体を付与する前、
および試験を実行した後に濾紙34および綿布32の重量から計算される。さら
に、綿布32上でしみの形成が調べられる。ここで、例えば、しみの長さおよび
しみの幅が平滑な綿33上で測定され得、そこから平均的値の面を求める。この
平均値の面値が予め設定可能な限界値を超過すると、試験された多層形成物24
は液体の非汚染および非透過性に関して必要とされる条件を有する使い捨て製品
のために適切でない。さらなる実施形態によると、しみの長さから、特定の用途
のための形成物の適正が推察される。
【0063】
以下の図7〜図12から、験体の種々の材料および異なった構成のウェットス
ルーおよびしみの形成の値が求められる。個々の図において挙げられる材料は、
以下の表6から明らかである。
【0064】
【表6】

添加剤:フッ素結合、ポリジメチルシロキサン、金属セッケンその他
試験結果から、液体分散および貯蔵のためのシートの使用によって、例えば、
より薄い遮断層がコアに用いられ得ることが導き出され得る。液体分散シートは
、液体の漏出およびしみの形成を著しく低減する。液体分散シートに空気透過性
裏面シートが付加された場合、さらに低減される。試験法「ウェットスルーおよ
びしみ形成」(Wet−through)は、湿気の透過を水蒸気(WDD)と
して検出し、異なった材料の組み合わせを可能にする。試験は、遮断シートおよ
び/または裏面シートといったさらなるシートと共同作用する液体分散シートの
等級をすることを可能にする。
【0065】
図7および図8は、障壁材料の反応の仕方を示す。これらの障壁材料は、異な
った等級およびウェットスルー性(Durchnaessigkeit)を突き
止めるために、それぞれ個別に試験された。このために、障壁材料は、コアの下
に設けられ、次に、上述の「ウェットスルーおよびしみ形成試験」が行われる。
フィルムフリース布積層物からSM A積層物まで、この材料は、高い障壁効果
を有する。従って、ウェットスルーはわずかである。しみ形成は、検出不可能で
あった。これに対して、SMSA積層物からSMSC積層物までは、ほんのわず
かな障壁効果から中程度の障壁効果までが確認され得た。一方で、より高いウェ
ットスルー値が現れた。他方、著しいしみが認識され得た。
【0066】
図9および図10は、コアのすぐ下の液体分散および貯蔵のためのシートの構
成に関するウェットスルーおよびしみの形成の取得された値を示す。基準パター
ンとして、HO SM 1が共に試験された。値は、それぞれの試験された材料
の構造の開放性(Offenheit)、および材料に含まれる自由容量につい
ての情報を提供する。例えば、基準パターンとSMS C、HO SAおよびH
O SBの間の著しい差異が認識され得る。ウェットスルーは、部分的に、5倍
だけさらに大きい。同様に、試験されたのは、二重のシートHOSである。これ
は、確かに、3倍大きいウェットスルーを有するにすぎない。これに対して、し
み形成は、SMS C、HO SAおよびHO SBとほとんど相違がない。非
常に少ないウェットスルーを有するのは、Loft ATおよびLoft Ca
lであり、ここで、しみ形成は、Loft Calの場合、LOFTATよりも
少ない。しかしながら、しみ形成が少ないので、例えば、コアと直接的に結合す
るこのような材料は、それらの間に障壁材料を用いずに衛生用品において用いら
れ得る。
【0067】
図11および図12は、SM Bを含む障壁シートが結合するコアを有する多
層構成に関する試験結果を示す。この障壁シートにはまた種々の液体分散および
貯蔵のためのシートが付加される。確認され得るのは、障壁シートが原因で、コ
アから漏出する液体が低減された。障壁シートと境界を接する液体分散シートは
、通り抜ける液体を吸収、分散および貯蔵することができた。ウェットスルーの
特定の測定値の中で、しみの形成はもはや観察されなかった。観察されるべき湿
気の漏出は、水蒸気に基づく。図11および図12に示される例において、ウェ
ットスルーの限界は0.2グラムであった。比較のために、同様に試験された2
つの基準材料が示される。しかしながら、これらの材料は、他の場合のような液
体の吸収および分散に達しない。従って、基準材料において明らかな、しみ形成
もまた確認された。
【0068】
上述の結果に基づいた、種々の材料の可能かつ有利な配合は、以下の表7から
読み取られ得る。
【0069】
【表7】

CB遮断シート(コアバリア)、SP液体分散および貯蔵のためのシート、B
S裏面シート(バックシート)
選択された構成の反応の仕方には、種々の用途に対応して適合され得る種々の
影響パラメータが作用する。構成は、例えば、重なり合うシート、シートの材料
、繊維の大きさ、孔の大きさ、厚さの数および態様、単位面積の重量、空容量(
Leervolumen)繊維の配向、空気透過性、界面化学、ならびに/ある
いは他の影響に関する構造が影響を受ける。
【0070】
例えば、個々の影響パラメータの例は、以下のとおりであり得る。
【0071】
a)重なり合うシート
液体分散シートは、少なくとも一方の面がもう一方のシートよりも小さいか、
同じか、または大きい。
【0072】
b)繊維の大きさ
繊維の直径は、例えば、ステープルファイバ(有限の長さ)またはフィラメン
ト(無限の長さ)、遮断シート、裏面シートまたはフィルムについて、異なった
長さが選択され得る。
【0073】
c)厚さ
液体分散シートについて、例えば、厚さは、好適には、50μmより大きく、
特に、3000μmまでである。
【0074】
d)空容量
液体分散シートは、例えば、好適には、より小さい密度であるが、より大きい
厚さを有する繊維を含む形成物である。これによって、液体分散シートは、液体
を吸収し得る大きい自由容量を取得する。
【0075】
e)繊維の配向
フリース内の繊維配向、これは、製品の方向に対して縦横の機械的強度として
測定可能である縦/横の比率を意味する。例えば、以下の縦(MD):横(CD
)の比率が次の範囲から設定される。すなわち、0.1:1〜30:1、好適に
は、1:1〜10:1、および特に、1:1〜5:1である。
【0076】
f)空気透過性
これは、空気の形成物を貫いて流れ得る空気の単位体積の流量(Volum
enstrom)に相当する。ここで、空気透過性は、通気性だけではなく、そ
れ以上のことを意味する(水蒸気透過性 WDD)。液体分散シートの空気透過
性は、例えば、10m/m/minより多い。さらなる影響パラメータは、
例えば、表3に含まれる。
【0077】
液体分散シート、または使い捨て製品は、例えば、特に生後4週間以内の新生
児用のオムツ、失禁用品、生理用ナプキン、衛生用品、掃除用品、包帯用パッド
、止血用圧迫包帯、手術台、ベッド、ベッドのマット用のカバーといった病院用
品等、同様に、例えば、食品を包装する場合等、食品分野においても用いられ得
る。さらなる実施形態によると、使い捨て製品は、繰り返し使用可能である。さ
らに、製品は、液体分散シートおよびコアを、例えば、可能な限り液体を通さな
いことを必要とする通路または囲い部分等の、特定の部分にのみ有し得る。
【図面の簡単な説明】
【0078】
【図1】図1は、液体分散および貯蔵のためのシートを有する使い捨て用品の部分の模式図を示す。
【図2】図2は、図1の部分図を示し、ここで、圧力がかかる。
【図3】図3は、第2の使い捨て用品のさらなる部分図を示す。
【図4】図4は、液体分散および貯蔵のためのシートを模式図で示す。
【図5】図5は、ウェットスルー試験の模式的構成を示す。
【図6】図6は、図5による試験のさらなる実施の模式図である。
【図7】図7は、障壁材料の反応の仕方を示す。
【図8】図8は、障壁材料の反応の仕方を示す。
【図9】図9は、コアのすぐ下の液体分散および貯蔵のためのシートの構成に関するウェットスルーおよびしみの形成の取得された値を示す。
【図10】図10は、コアのすぐ下の液体分散および貯蔵のためのシートの構成に関するウェットスルーおよびしみの形成の取得された値を示す。
【図11】図11は、SM Bを含む障壁シートが結合するコアを有する多層構成に関する試験結果を示す。
【図12】図12は、SM Bを含む障壁シートが結合するコアを有する多層構成に関する試験結果を示す。
【符号の説明】
【0079】
1 使い捨て製品の部分図
2 第1の上面シート
3 第2の裏面シート
4 第1のコア
5 遮断シート
6 第1の液体分散および貯蔵のためのシート
7 第2の使い捨て製品の部分図
8 第2の上面シート
9 第2の裏面シート
10 第2のコア
11 第2の液体分散および貯蔵のためのシート
12 遮断シート
13 好適な加圧の第1の領域
14 第2の領域
15 第3の液体分散および貯蔵のためのシート
16 第3のコア
17 突き出した端部
18 厚い部分
19 長手方向の部分
20 孔の直径
21 第1の孔の大きさ
22 第2の孔の大きさ
23 試験用構成
24 多層形成物
25 第3の上面シート
26 第4の上面シート
27 ADL
28 第4のコア
29 第2の遮断層
30 第4の液体分散および貯蔵のためのシート
31 第3の裏面シート
32 綿布
33 平滑面
34 濾紙
35 試験液
36 リング
37 プレート
38 おもり

【特許請求の範囲】
【請求項1】
液体を吸収する使い捨て製品(1;2)、特に衛生用品であって、
上面シート(2;8;25、25)と、液体を吸収および貯蔵するコア(4;10;16;28)とを有し、
圧力がかけられた場合(4;10;16;28)、該液体を吸収するコアから漏出する該液体を吸収するために、該コア(4;10;16;28)の次に液体分散および貯蔵のためのシート(6;11;15;30)が配置される使い捨て製品であって、
該液体分散シート(6;11;15;30)は、該液体分散シート(6;11;15;30)に隣接するシートよりも大きい平均的孔径(20)と、54mN/mと等しいか、またはこれよりも小さい表面張力を備えるフリースを有し、
圧力がかけられた場合、該液体分散シート(6;11;15;30)において、該液体分散シート(6;11;15;30)内での液体の分散に関する流動抵抗が、該液体分散シート(6;11;15;30)から該液体が漏出する流動抵抗に比べて小さいことを特徴とする、使い捨て製品。
【請求項2】
前記液体分散シート(6;11;15;30)に隣接するシートは、該液体分散シート(6;11;15;30)よりも大きい静水圧抵抗を有することを特徴とする、請求項1に記載の使い捨て製品(1;2)。
【請求項3】
前記液体分散シート(6;11;15;30)は、不統一な構成を有することを特徴とする、請求項1または2に記載の使い捨て製品(1;2)。
【請求項4】
少なくとも前記液体分散シート(6;11;15;30)は、吸収作用、特に、毛管作用を有することを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の使い捨て製品(1;2)。
【請求項5】
前記コアは、吸収作用を有し、前記液体分散シート内にある液体を吸収して戻し得ることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の使い捨て製品。
【請求項6】
前記液体分散シート(6;11;15;30)は、液体と接触すると反応する貫流抑制剤を有することを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載の使い捨て製品(1;2)。
【請求項7】
前記液体分散シート(6;11;15;30)は、少なくとも前記コア(4;10;16;28)を超えて側方へ突き出すことを特徴とする、請求項1〜6のいずれか1項に記載の使い捨て製品(1;2)。
【請求項8】
前記液体分散シート(6;11;15;30)と前記コア(4;10;16;28)との間に遮断層(12;29)が設けられることを特徴とする、請求項1〜7のいずれか1項に記載の使い捨て製品(1;2)。
【請求項9】
前記液体分散シートは、裏面シートと前記コアとを分離することを特徴とする、請求項1〜8のいずれか1項に記載の使い捨て製品。
【請求項10】
使い捨て製品は女性用衛生用品を構成することを特徴とする、請求項1〜9のいずれか1項に記載の使い捨て製品。
【請求項11】
請求項1に記載の液体を吸収する使い捨て製品(1;2)用のシートであって、前記シートは、請求項1〜11のいずれか1項に記載の特徴を有する液体分散および貯蔵のためのシート(6;11;15;30)であることを特徴とする、シート。
【請求項12】
請求項11に記載のシートであって、流動抵抗は、ボンディングパターンを介して設定されることを特徴とする、シート。
【請求項13】
請求項1に記載の液体を吸収する使い捨て製品(1;2)用のシートであって、該シートは、請求項1〜11のいずれか1項に記載の特徴を有する液体分散および貯蔵のためのシート(6;11;15;30)であることを特徴とする、シート。
【請求項14】
流動抵抗は、ボンディングパターンを介して設定されることを特徴とする、請求項13に記載のシート。
【請求項15】
請求項1に記載の液体を吸収する使い捨て製品(1;2)のため、または請求項13に記載のシートのための液体分散および貯蔵のためのシート(6;11;15;30)を試験する方法であって、
液体(35)を、該液体分散シート(6;11;15;30)を有する多層形成物(24)上に付与する工程であって、該液体分散シート(6;11;15;30)は、液体を吸収するシートに隣接する、工程と、
少なくとも2000N/mの所定の圧力を、少なくとも5分間、該多層形成物(24)上に付与する工程と、
該液体分散シート(6;11;15;30)内への少なくとも1つの液体の通過を突き止める工程と
を包含する、方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2006−81934(P2006−81934A)
【公開日】平成18年3月30日(2006.3.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−348540(P2005−348540)
【出願日】平成17年12月1日(2005.12.1)
【分割の表示】特願2002−538870(P2002−538870)の分割
【原出願日】平成13年10月31日(2001.10.31)
【出願人】(597018945)コロビン ゲーエムベーハー (16)
【氏名又は名称原語表記】Corovin GmbH
【住所又は居所原語表記】Woltorfer Strasse 124, D−31224 Peine,Germany
【Fターム(参考)】