説明

液体噴出器

【課題】誤動作によって押下ヘッドが押下されることを防止すると共に使用時に押下ヘッドをより容易に押下できる液体噴出器を提供すること。
【解決手段】枠部材5には、押下ヘッド4を上方から覆い、かつ容器本体2の径方向に沿って延在する被覆片23と、被覆片23による押下ヘッド4の押し下げを規制する第1及び第2押下規制部25、28と、が設けられ、被覆片23は、長手方向の中間部が押下ヘッド4を押し下げ可能な押下部31とされ、一端部が回転軸線O’回りに回転自在に支持される支持部32とされ、押下部31と支持部32との間に位置する部分が折曲部33とされ、被覆片23を回転軸線O’回りに回転させ、かつ被覆片23において折曲部33よりも長手方向の他端部側に位置する部分を折曲部33回りに上方に向けて折り返すことにより、被覆片23が第1及び第2押下規制部25、28による規制が解除された押下姿勢とされる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、液体噴出器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
液体噴出器としては、一般的に、容器本体から上方付勢状態で押し込み可能に起立したステムに取り付けられた押下ヘッドと、容器本体に取り付けられて押下ヘッドの周囲を囲む枠部材と、を備えるものが使用されている。このような液体噴出器においては、押下ヘッドが意図せずに押し下げられる誤動作を防止するために、押下ヘッドの押し下げ方向に対して直交する軸回りで回動可能な回動レバーを押下ヘッドに設けたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この回動レバーには、押下ヘッドの押し下げ方向に延在するほぼ長方形をなし、回動レバーと共に回動する回動板が設けられている。
そして、回動レバーは、回動板が押下ヘッドと枠部材の上面とに接触して押下ヘッドの押し下げを規制する押下防止位置と、回動板が押下ヘッドと枠部材の上面との双方から離間して押下ヘッドの押し下げを可能とする押下可能位置との間に回動板を位置付ける。
この液体噴出器では、押下可能位置において押下ヘッドを押し下げることによって容器本体に収容された内容物が押下ヘッドから噴出される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第3964160号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来の液体噴出器においても、使用時に押下ヘッドをより容易に押下できることが望まれている。
本発明は、前述の課題に鑑みてなされたもので、誤動作によって押下ヘッドが押下されることを防止すると共に使用時に押下ヘッドをより容易に押下できる液体噴出器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、上記のような課題を解決するために以下のような手段を採用した。すなわち、本発明の液体噴出器は、内容物が収容される容器本体と、前記容器本体から上方付勢状態で押し込み可能に起立したステムに取り付けられた押下ヘッドと、前記容器本体に装着されて前記押下ヘッドを囲む枠部材と、を備える液体噴出器であって、前記枠部材には、前記押下ヘッドを上方から覆い、かつ前記容器本体の径方向に沿って延在する被覆片と、前記被覆片による前記押下ヘッドの押し下げを規制する押下規制部と、が設けられ、前記被覆片は、長手方向の中間部が前記押下ヘッドを押し下げ可能な押下部とされ、長手方向の一端部が前記枠部材に上下方向に延びる回転軸線回りに回転自在に支持される支持部とされ、前記押下部と前記支持部との間に位置する部分が折曲変形可能な折曲部とされ、前記被覆片を前記回転軸線回りに回転させ、かつ前記被覆片において前記折曲部よりも長手方向の他端部側に位置する部分を前記折曲部回りに上方に向けて折り返すことにより、前記被覆片が前記押下規制部による前記押下ヘッドの押し下げの規制が解除された押下姿勢とされることを特徴とする。
【0006】
この発明では、被覆片が押下ヘッドの上方を覆い、かつ押下規制部によって押下ヘッドの押し下げが規制されるため被覆片を押し下げても押下部が押し下げられることを防止し、被覆片を表裏反転させると押下規制部による規制が解除されるため被覆片の他端部を押し下げることでテコの原理で押下ヘッドを容易に押し下げることができる。
すなわち、押下規制部は、被覆片に加えられた押し下げる力を受け止めて押下ヘッドに伝達させない。このため、押下部が押下ヘッドを押し下げることが規制される。
また、回転軸線を中心として被覆片を回転させ、かつ折曲部回りで被覆片を上方に折り返すと、被覆片は表裏反転される。そして、被覆片は、表裏反転された状態で押下規制部による押し下げの規制が解除される。この状態で被覆片の他端部を押し下げると、押下部の一端側を支点、被覆片の他端部を力点、押下部と押下ヘッドとの接触点を作用点として、押下ヘッドはテコの原理で押し下げられる。つまり、支点と力点との距離を支点と作用点との距離よりも長くできるため、押下ヘッドを直接押し下げることと比較して押下ヘッドを小さな力で容易に押し下げることができる。
以上より、誤動作によって押下ヘッドが押下されることを防止すると共に使用時に押下ヘッドをより容易に押下できる。
【0007】
また、本発明の液体噴出器は、前記押下規制部が、前記折曲部を下側から支持する第1押下規制部と、前記被覆片の他端部を下側から支持する第2押下規制部と、を有することが好ましい。
この発明では、第1及び第2押下規制部が被覆片において下方に変形しやすい折曲部と押下ヘッドの押し下げ時に力点となる被覆片の他端部とを下側から支持することにより、被覆片に加わった押し下げる力をより確実に受け止めることができる。
【0008】
また、本発明の液体噴出器は、前記枠部材が、前記押下姿勢にある前記被覆片が復元変形することを防止する復元変形規制部を有することが好ましい。
この発明では、折曲部を起点とした折り返された部分が被覆片の弾性復元力によって復元変形することを防止することで、被覆片による押下ヘッドの押し下げ動作を安定させることができる。
【発明の効果】
【0009】
この発明にかかる液体噴出器によれば、押下ヘッドを上方から覆う被覆片が押下ヘッドを押し下げることを押下規制部によって規制されていることで、誤動作によって押下ヘッドが押下されることを防止すると共に、被覆片を表裏反転させることでテコの原理で押下ヘッドをより小さな力で容易に押し下げることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の一実施形態における液体噴出器を示す平面図である。
【図2】図1の液体噴出器を示す断面図である。
【図3】図1の液体噴出器の使用状態を示す断面図である。
【図4】同じく、図1の液体噴出器の使用状態を示す平面図である。
【図5】図4の液体噴出器を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明による液体噴出器の一実施形態を、図面に基づいて説明する。なお、以下の説明に用いる各図面では、各部材を認識可能とするために縮尺を適宜変更している。
本実施形態における液体噴出器1は、図1及び2に示すように、容器本体2と、容器本体2から上方付勢状態で突設されたステム3と、ステム3に取り付けられた押下ヘッド4と、容器本体2に取り付けられた枠部材5と、を備えている。
図示の例では、容器本体2、押下ヘッド4及び枠部材5は、共通軸線上に配置されている。以下、この共通軸を容器軸Oと称し、容器軸Oに沿って押下ヘッド4側を上側、容器本体2側を下側とし、容器軸Oに直交する方向を径方向とし、さらに容器軸Oを中心に周回する方向を周方向とする。
【0012】
容器本体2の上端開口部には、図2に示すように、マウンティングカップ11が巻き締められている。
ステム3は、容器軸Oに沿って延在する筒状をなし、上方付勢状態で容器本体2に立設されており、下方に押し下げ可能に配設されている。
押下ヘッド4は、図1及び図2に示すように、有頂筒状をなしており、ステム3に嵌合する嵌合筒部12を有する。そして、押下ヘッド4の径方向の外周面には、嵌合筒部12の内側と連通する噴出口4Aが形成された噴出部4Bが外周面から径方向の外側に向けて突出している。
【0013】
枠部材5は、押下ヘッド4を囲む有頂筒状をなしており、天板部21と、側壁部22と、被覆片23と、を備えている。
天板部21は、平面視で円形をなす板状部材であり、押下ヘッド4の外周面を囲んでいる。また、天板部21には、容器軸Oを通る直径方向に沿って径方向外側の一端部から他端部にわたって帯状の開口部21Aが形成されている。そして、この開口部21Aの下方に押下ヘッド4の上面が配置されている。また、天板部21の開口部21Aの幅方向の各側縁部には、第1押下規制部25と、復元変形規制部26と、が形成されている。
【0014】
第1押下規制部25は、開口部21Aの延在方向の中間部分と噴出口4A側の一端部との間に形成されており、天板部21の下面から開口部21Aの幅方向の内側に向けて突出している。
復元変形規制部26は、天板部21よりも薄肉であり、開口部21Aの延在方向の中間部分に、開口部21A側縁面から幅方向の内側に向けて突出形成されている。
さらに、天板部21の開口部21Aの幅方向の各側縁部における一端部と第1押下規制部25との間には、上方を向きかつ開口部21Aに幅方向で近接するにしたがって薄肉となる第1傾斜面21Bが形成されている。
【0015】
側壁部22は、ほぼ円筒状をなしている。そして、側壁部22は、その内径がマウンティングカップ11の外径と同等であり、マウンティングカップ11の外側に嵌合されている。
側壁部22における噴出口4Aと向かい合う部分には、噴出口4Aから噴出した内容物を通過させるための貫通孔22Aが形成されている。また、側壁部22における貫通孔22Aの上端には、被覆片23を取り付ける取付部27が径方向の内側に向けて突出して形成されている。取付部27には、被覆片23の後述する取付軸部41が挿入される取付孔部27Aが形成されている。
さらに、側壁部22における貫通孔22Aと径方向で容器軸Oを挟んだ反対側の上端部には、径方向の内側に向けて突出する第2押下規制部28が形成されている。また、側壁部22における第2押下規制部28よりも上側には、被覆片23の後述する係合凸部43Aと係合する係合孔部22Bが形成されている。
【0016】
被覆片23は、平面視で径方向に沿って延在するほぼ長方形の板状をなしており、押下ヘッド4の上方を覆っている。そして、被覆片23は、長手方向の中間部が径方向に沿って平行に延びる押下部31とされ、一端部が支持部32とされ、押下部31と支持部32との間が折曲部33とされ、他端部が操作部34とされており、枠部材5に表裏反転可能に設けられている。
【0017】
押下部31は、押下ヘッド4の上面と平行に配置されており、押下ヘッド4の上方を覆っている。そして、押下部31の折曲部33側の端部における各側縁部には、下方を向きかつ開口部21Aに幅方向で近接するにしたがって薄肉となる第2傾斜面31Aが形成されている。第2傾斜面31Aは、第1傾斜面21Bと向かい合っている。
また、押下部31の第2傾斜面31Aよりも径方向内側には、押下部31の幅方向に沿って形成された溝部によって変形容易部31Bが形成されている。
さらに、押下部31の中間部分における各側縁部には、復元変形規制部26との接触を回避するための切欠部31Cが形成されている。
【0018】
支持部32の下面には、下側に向けて突出する取付軸部41が設けられている。そして、支持部32は、取付軸部41を取付孔部27Aに挿入することによって容器軸Oに平行な回転軸線O’回りで回転可能に取り付けられる。
折曲部33は、支持部32の径方向内側の端部に連設されており、押下部31の幅方向に沿って延在している。そして、折曲部33は、押下部31及び支持部32よりも薄肉かつ幅狭に形成されており、支持部32や押下部31よりも剛性が低くなっている。これにより、折曲部33は、この折曲部33を起点として被覆片23を上方に向けて折り返し変形可能にする。
また、折曲部33は、取付部27の上面に配置されており、この折曲部33を起点として被覆片23が下方に向けて折り返し変形されることを規制する。
【0019】
操作部34は、押下部31側から離間するにしたがって下方に向けて延在する傾斜部42と、傾斜部42の径方向外側の端部から上方に向けて垂直に延在する垂直部43と、を有する。
傾斜部42の径方向外側の端部は、第2押下規制部28の上面に配置されている。また、垂直部43の径方向外側を向く面には、径方向の外側に向けて突出して係合孔部22Bと係合する係合凸部43Aが形成されている。さらに、垂直部43の上端部は、径方向の外側に向けて折り曲げられている。
【0020】
次に、以上のような構成の液体噴出器1の使用方法を説明する。液体噴出器1では、図1及び図2に示すように、被覆片23が押下ヘッド4の上方を覆い、押下部31と押下ヘッド4の上面との間に空隙が形成されている。このとき、折曲部33は、取付部27上で支持され、変形容易部31Bは、第1押下規制部25上で支持され、操作部34の下端部は、第2押下規制部28上で支持されている。このため、第1及び第2押下規制部25、28と取付部27とは、押下部31に加えられた押し下げる力を受け止め、押下ヘッド4の上面に伝達させない。したがって、第1及び第2押下規制部25、28と取付部27とは、押下部31を介して押下ヘッド4が押し下げられることを規制する。なお、押下ヘッド4が押し下げられなければ、押下部31と押下ヘッド4の上面との間に空隙が形成されていなくてもよい。
以上のようにして、押下ヘッド4の誤動作が防止される。
【0021】
次に、液体噴出器1から内容物を噴出させる際には、まず、操作部34の垂直部43を径方向内側に押し込んで係合凸部43Aと係合孔部22Bとの係合を解除した後に、図3に示すように、被覆片23を回転軸線O’回りで180°回転させる。このとき、被覆片23の回転時に操作部34が天板部21に引っ掛からないように被覆片23を上方に持ち上げながら回転軸線O’回りで回転させる。また、回転時において、第2傾斜面31Aの下面は、被覆片23の回転時に第1傾斜面21Bの上面を摺動する。これにより、被覆片23は、回転軸線O’の近傍に位置する押下部31の端部が天板部21に引っ掛かることなくスムーズに回転される。
【0022】
そして、図4及び図5に示すように、折曲部33を起点として被覆片23を上方に向けて折り返し変形させ、押下部31及び操作部34を表裏反転させる。このとき、押下部31に形成された切欠部31Cが平面視で第1押下規制部25と重なって位置する。また、操作部34は、折曲部33を起点として被覆片23を折り返すことによって第2押下規制部28よりも径方向内側に位置する。このため、第1及び第2押下規制部25、28による被覆片23の押し下げ規制が解除され、被覆片23は、第1及び第2押下規制部25、28によって阻害されることなく押下ヘッド4の上面に接触可能となる。
また、この状態において、押下部31の変形容易部31Bは、支持部32よりも径方向内側に位置し、押下部31と操作部34との接続部分は、平面視で押下ヘッド4の中心と一致する。
【0023】
この状態で押下部31を押し下げると、被覆片23は、変形容易部31Bを支点、押下部31と操作部34との接続部分を作用点、操作部34を力点としたテコの原理によって押下ヘッド4を押し下げる。ここで、支点と力点との間に作用点が形成されているので、被覆片23を押し下げる力が小さくても、被覆片23によって押下ヘッド4が容易に押し下げられる。
このとき、操作部34を押し下げると、押下部31が復元変形規制部26を乗り越えて天板部21の下側に移動する。これにより、被覆片23における折曲部33で折り返された部分は、上方に向けて弾性復帰しようとしても、復元変形規制部26に当接することで復元変形が規制される。
このようにして押下ヘッド4を押し下げると、押下ヘッド4の嵌合筒部12に嵌合されたステム3が押し下げられ、容器本体2内部に収容されている内容物は、ステム3及び嵌合筒部12の内部を介して噴出口4Aから噴出される。
以上のようにして、液体噴出器1から内容物を噴出させる。
【0024】
このような構成の液体噴出器1によれば、押下ヘッド4を上方から覆う被覆片23が押下ヘッド4を押し下げることが第1及び第2押下規制部25、28によって規制されることで誤動作によって押下ヘッド4が押下されることを防止すると共に、被覆片23を表裏反転させることでテコの原理で押下ヘッド4をより小さな力で容易に押し下げることができる。
また、折曲部33を起点として折り返された部分によって被覆片が弾性復帰されることを復元変形規制部26が防止することで、被覆片23による押下ヘッド4の押し下げ動作を安定させることができる。
【0025】
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることができる。
例えば、上記実施形態では、被覆片を回転軸線回りで回転させた後に折曲部を起点として折り返すことによって押下姿勢としているが、被覆片を折曲部回りで垂直に起立させた後に回転軸線回りで回転させ、さらに被覆片を折曲部回りで折り返すことによって押下姿勢とするなど、他の方法で被覆片を押下姿勢としてもよい。
また、被覆片は、取付軸部を上下動可能な構成とし、被覆片全体を上方に持ち上げた状態で回転軸線回りに回転させ、さらに折曲部回りで折り返すことによって押下姿勢とされる構成としてもよい。
そして、被覆片は、板状に限らず、他の形状であってもよい。
さらに、枠部材は、押下ヘッドを周方向の全周にわたって囲むと共に貫通孔が形成された構成となっているが、押下ヘッドを周方向の全周にわたって囲まない構成であってもよい。
また、押下規制部は、折曲部を下側から支持すると共に被覆片の他端部を下側から支持する構成となっているが、他の構成であってもよい。
そして、被覆片には、変形容易部が形成されているが、被覆片の弾性変形によって押下ヘッドを押し下げることができれば、変形容易部が形成されていなくてもよい。
上記実施形態では、マウンティングカップを備えたエアゾール容器を例として記載しているが、容器内に配置されたシリンダ内に内容物を吸い上げ、吸い上げられた内容物を加圧してステムから吐出させる、いわゆるポンプ容器など、他の液体噴出器にも適用することが可能である。
【産業上の利用可能性】
【0026】
この発明によれば、誤動作によって押下ヘッドが押下されることを防止すると共に使用時に押下ヘッドをより容易に押下できる液体噴出器に関して、産業上の利用可能性が認められる。
【符号の説明】
【0027】
1 液体噴出器、2 容器本体、3 ステム、4 押下ヘッド、5 枠部材、23 被覆片、25 第1押下規制部、26 復元変形規制部、28 第2押下規制部、31 押下部、32 支持部、33 折曲部、O 容器軸、O’ 回転軸線

【特許請求の範囲】
【請求項1】
内容物が収容される容器本体と、前記容器本体から上方付勢状態で押し込み可能に起立したステムに取り付けられた押下ヘッドと、前記容器本体に装着されて前記押下ヘッドを囲む枠部材と、を備える液体噴出器であって、
前記枠部材には、前記押下ヘッドを上方から覆い、かつ前記容器本体の径方向に沿って延在する被覆片と、前記被覆片による前記押下ヘッドの押し下げを規制する押下規制部と、が設けられ、
前記被覆片は、長手方向の中間部が前記押下ヘッドを押し下げ可能な押下部とされ、長手方向の一端部が前記枠部材に上下方向に延びる回転軸線回りに回転自在に支持される支持部とされ、前記押下部と前記支持部との間に位置する部分が折曲変形可能な折曲部とされ、
前記被覆片を前記回転軸線回りに回転させ、かつ前記被覆片において前記折曲部よりも長手方向の他端部側に位置する部分を前記折曲部回りに上方に向けて折り返すことにより、前記被覆片が前記押下規制部による前記押下ヘッドの押し下げの規制が解除された押下姿勢とされることを特徴とする液体噴出器。
【請求項2】
前記押下規制部が、前記折曲部を下側から支持する第1押下規制部と、前記被覆片の他端部を下側から支持する第2押下規制部と、を有することを特徴とする請求項1に記載の液体噴出器。
【請求項3】
前記枠部材が、前記押下姿勢にある前記被覆片が復元変形することを防止する復元変形規制部を有することを特徴とする請求項1または2に記載の液体噴出器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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