説明

液体用の合成物質容器を製造するための方法

【課題】高い製造性能によって特徴付けられる、取出し管継手を備えた液体用合成物質容器の製造法を提供する。
【解決手段】容器2は、チューブ状予成形未加工鋳造品のブロー成形からなり、保持フランジ19、ねじ付接続用パイプ20が、容器2の前方壁3の取出し管継手10を収容する下側アーチ形部12の後方部分21に形成される。アーチ形部12は、保持フランジ19、ねじ付接続用パイプ20の内側で、荷空け開口部11を形成するために切り取られる。取出し管継手のハウジング22が流入用接続パイプ23および流出用接続パイプ24を有している。予組付けされた取出し管継手10は、流入用接続パイプ23が容器2の保持フランジ19、もしくはねじ付接続用パイプ20に溶接され、この容器2が、この保持フランジ19、またはねじ付接続用パイプ20によって、この溶接機内において調心され、且つ保持される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、格子組みまたは薄板材料から成る外側カバー部、および、パレット状の台枠を有する、特に液体用の移送兼貯蔵用容器のための内側容器として使用するための、液体用の合成物質容器を製造するための方法であって、
その際にこの合成物質容器が、直方体形状または立方体の容器として、
4つの側壁、
蓋を用いて閉鎖可能な注入口を備える天板、
底板、並びに、
取出し管継手を接続するための、1つの側壁の部分内における荷空け開口部でもって形成されている様式の、上記液体用の合成物質容器を製造するための方法に関する。
【背景技術】
【0002】
液体用の合成物質容器を製造するための、ドイツ連邦共和国特許出願公開第102 42 954号明細書(特許文献1)から公知のこの様式の方法の場合、取出し管継手の流入用接続パイプは、ブロー成形によって製造された容器に対して溶接される。この方法は、しかしながら、実際上は有用でないことが実証された。
【特許文献1】ドイツ連邦共和国特許出願公開第102 42 954号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従って、本発明の根底をなす課題は、高い製造性能によって特徴付けられる、液体用の、取出し管継手を備え付けられた合成物質容器を製造するための方法を発展させることである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
この課題は、請求項1による製造方法によって解決される。
【発明の効果】
【0005】
次に、図に基づいて本発明を説明する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
図1による、使い捨て兼通い容器として使用可能な、移送兼貯蔵用容器1は、主要部材として、4つの側壁3〜6を備える、液体のための、合成物質から成る、交換可能で直方体形状の容器2を有しており、
この容器が、天板9内において蓋8でもって閉鎖可能な注入口7、および、取出し管継手10、特に弁コック(Klappenhahn)を備え付けられており、
この取出し管継手が、この取出し管継手10の収容のための、この容器の底板13の領域内において、この容器2の前方壁3のドーム状のアーチ形部12内における荷空け開口部11と接続されており、
更にこの容器が、交差する、水平方向および垂直方向の金属から成る格子ロッド15、16から成る外側カバー部14、並びに、
ヨーロッパ規格の長さおよび幅寸法を有するパレット状の台枠17を備え付けられており、
この台枠の平らな底なべ状体として形成された、薄板から成る底板18が、合成物質容器2を支持している。
【0007】
容器2は、ブロー成形によって、チューブ状の予成形未加工鋳造品から製造され、その際、保持フランジ19(図2)、またはねじ付接続用パイプ20(図3)が、この容器2の前方壁3の、取出し管継手10を収容する下側のアーチ形部12の、後方の部分21に、附設して形成される。この容器2の冷却の後、この容器のアーチ形部12は、この保持フランジ19、もしくは、このねじ付接続用パイプ20の内側で、切断工具でもって、この容器2の荷空け開口部11を形成するために切り取られる。
引き続いて、
その取出し管継手の合成物質から成る射出成形されたハウジング22が流入用接続パイプ23および流出用接続パイプ24を有している、完成した状態で予組付けされた、該取出し管継手10は、
溶接機、特に面突合せ溶接機(Spiegelschweissmaschine)を用いて、
この流入用接続パイプ23でもって、この容器2の保持フランジ19、もしくはねじ付接続用パイプ20に対して溶接され、その際、この容器2が、この保持フランジ19、またはねじ付接続用パイプ20によって、この溶接機内において調心され、且つ保持される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】合成物質から成る、パレット容器として形成された液体用容器の透視図である。
【図2】半分だけ側面図における、および、半分だけ縦断面図における、容器の2つの異なる実施形態の、出側領域の拡大された図である。
【図3】半分だけ側面図における、および、半分だけ縦断面図における、容器の2つの異なる実施形態の、出側領域の拡大された図である。
【符号の説明】
【0009】
1 移送兼貯蔵用容器
2 容器、 合成物質容器
3 側壁、 前方壁
4 側壁
5 側壁
6 側壁
7 注入口
8 蓋
9 天板
10 取出し管継手
11 荷空け開口部
12 アーチ形部
13 底板
14 外側カバー部
15 格子ロッド
16 格子ロッド
17 台枠
18 底板
19 保持フランジ
20 ねじ付接続用パイプ
21 後方の部分
22 ハウジング
23 流入用接続パイプ
24 流出用接続パイプ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
格子組みまたは薄板材料から成る外側カバー部、および、パレット状の台枠を有する、特に液体用の移送兼貯蔵用容器のための内側容器として使用するための、液体用の合成物質容器を製造するための方法であって、
その際にこの合成物質容器が、直方体形状または立方体の容器として、
4つの側壁、
蓋を用いて閉鎖可能な注入口を備える天板、
底板、並びに、
取出し管継手を接続するための、1つの側壁の部分内における荷空け開口部でもって形成されている様式の、
上記液体用の合成物質容器を製造するための方法において、
その際に保持フランジ(19)またはねじ付接続用パイプ(20)が、その容器(2)の前方壁(3)の、取出し管継手(10)を収容する下側のアーチ形部(12)の、後方の部分(21)に附設して形成されている、チューブ状の予成形未加工鋳造品から成る、該容器(2)のブロー成形、
この保持フランジ(19)、もしくは、このねじ付接続用パイプ(20)の内側で、切断工具でもって、この容器(2)の荷空け開口部(11)を形成するための、この容器(2)のアーチ形部(12)の切り取り、並びに、
溶接機内における、保持フランジ(19)、またはねじ付接続用パイプ(20)に対する、完成した状態で予組付けされた、該取出し管継手(10)の溶接、
を特徴とする方法。
【請求項2】
容器(2)に対して取出し管継手(10)を溶接するために、これら容器は、保持フランジ(19)、またはねじ付接続用パイプ(20)によって、溶接機内において調心され、且つ保持されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
取出し管継手(10)の流入用接続パイプ(23)は、面突合せ溶接機によって、容器(2)の保持フランジ(19)、またはねじ付接続用パイプ(20)に溶接されることを特徴とする請求項1または2に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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