説明

液晶パネル駆動装置及びそれを用いた液晶表示装置

【課題】液晶パネルの表示画面の全体で黒色(最低輝度)表示される際の明るさのムラをより目立たなくさせることのできる「液晶パネル駆動装置」を提供することである。
【解決手段】画像各部の輝度を表す画像データに基づいて液晶パネル30の駆動電圧を制御し、液晶パネル30の表示画面に前記画像データに応じた輝度分布の画像を表示させる液晶パネル駆動装置20であって、前記画像データが液晶パネル30の表示画面全体において黒色に対応した最低輝度を表すとき、当該画像データに基づいた前記液晶パネルの駆動電圧を、前記液晶パネルの表示画面全体において輝度が一様に所定量だけ上がるように補正する駆動電圧補正手段23を有する構成となる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像データに基づいて液晶パネルを駆動して、該液晶パネルの表示画面に前記画像データに応じた画像を表示させる液晶パネル駆動装置及びそれを用いた液晶表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば、特許文献1に開示される液晶表示装置が知られている。この液晶表示装置では、液晶パネルのバックライトを構成するLED等の複数の光源の輝度ムラに起因した表示画面の明るさのムラを防止するために、複数の光源それぞれの輝度のバラツキに関する輝度調整データを予め記憶しておき、その輝度調整データに基づいて、各光源の照明領域の画像データを補正するようにしている。更に、動画等の明るさムラの目立ち難い画像が表示される場合等にはその画像データの補正を行わないことにより、画像データの補正による画質低下も極力抑えることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−097102号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、前述したようなバックライトの輝度ムラや液晶パネルの欠陥等に起因して液晶パネルの表示画面に明るさのムラが生じ得るが、画像の切換り時や、映像信号が中断している場合等、表示画面の全体で黒色(最低輝度)表示がなされる場合、表示画面内の明るさのムラが目立ってしまう。VA(Vertical Alignment)やIPS(In-Place-Switching)の駆動方式によってノーマリーブラック(NB)で使用される液晶パネルでは、黒色の輝度がより低い(黒い)だけに、表示画面全体で黒色表示がなされる場合の明るさのムラが特に目立つ。
【0005】
前述した従来の液晶表示装置では、液晶パネルの表示画面の全体で黒色(最低輝度)表示がなされる場合に発生し得る表示画面の明るさのムラについては特に考慮されておらず、有効に表示画面における明るさのムラを目立たなくさせることができない。
【0006】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、液晶パネルの表示画面の全体で黒色(最低輝度)表示される際の明るさのムラをより目立たなくさせることのできる液晶パネル駆動装置及びそれを用いた液晶表示装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る液晶パネル駆動装置は、画像各部の輝度を表す画像データに基づいて液晶パネルの駆動電圧を制御し、該液晶パネルの表示画面に前記画像データに応じた輝度分布の画像を表示させる液晶パネル駆動装置であって、前記画像データが前記液晶パネルの表示画面全体において黒色に対応した最低輝度を表すとき、当該画像データに基づいた前記液晶パネルの駆動電圧を、前記液晶パネルの表示画面全体において輝度が一様に所定量だけ上がるように補正する駆動電圧補正手段を有する構成となる。
【0008】
このような構成により、液晶パネルの表示画面全体において黒色に対応した最低輝度を表す画像データに基づいて液晶パネルを駆動しようとする際に、その液晶パネルに対する駆動電圧が、表示画面全体において輝度が一様に所定量だけ上がるように補正されるので、表示画面全体の明るさが最低輝度での明るさより増した状態で黒色表示がなされる。
【0009】
本発明に係る液晶パネル駆動装置において、前記駆動電圧補正手段は、前記液晶パネルの表示画面全体において前記最低輝度を表す画像データを、前記最低輝度より高い所定輝度を表す画像データに変換する画像データ変換手段を有する構成とすることができる。
【0010】
このような構成により、液晶パネルの表示画面全体において黒色に対応した最低輝度を表す画像データに基づいて液晶パネルを駆動しようとする際に、その画像データが前記最低輝度より高い所定輝度を表す画像データに変換されるので、その変換後の画像データに基づいて制御される駆動電圧は、表示画面全体において輝度が一様に所定量だけ上がるように補正されたものとなり得る。
【0011】
また、本発明に係る液晶パネル駆動装置において、前記駆動電圧補正手段での補正により得られる前記駆動電圧が可変である構成とすることができる。
【0012】
このような構成により、補正により得られる駆動電圧が可変であるので、液晶パネルの表示画面全体において一様に上げることのできる輝度を可変にすることができる。その結果、表示画面の明るさのムラの程度に応じて、補正により得られる駆動電圧を変えることにより、表示画面の明るさの様々な程度のムラを目立たなさせることができるようになる。
【0013】
更に、本発明に係る液晶パネル駆動装置において、前記液晶パネルは、画像データに基づいた駆動電圧が印加されないときに黒色となるノーマリーブラックの液晶パネルである構成とすることができる。
【0014】
このような構成により、黒色の輝度がより低く(黒く)、表示画面全体で黒色表示がなされる場合の明るさのムラが特に目立つノーマリーブラック(NB)の液晶パネルにおいて、その表示画面の明るさのムラを目立たせなくすることができる。
【0015】
また、本発明に係る液晶パネル駆動装置において、前記画像データが前記液晶パネルの表示画面全体において黒色に対応した最低輝度を表すとき、前記液晶パネルの背後から光を照射するバックライトの光の照射量を低減させるバックライト制御手段を有する構成とすることができる。
【0016】
このような構成により、バックライトの光の照射量が低減されて、表示画面全体の明るさが低減されるので、液晶パネルの表示画面全体において一様に上げる輝度の増量分を比較的小さくしても、表示画面の明るさのムラを目立たせなくすることができる。
【0017】
本発明に係る液晶表示装置は、液晶パネルと、あるいは、液晶パネル及び該液晶パネルの背後から光を照射するバックライトと、前述したいずれかの液晶パネル駆動装置とを有する構成となる。
【発明の効果】
【0018】
本発明に係る液晶パネル駆動装置によれば、液晶パネルの表示画面全体において黒色に対応した最低輝度を表す画像データに基づいて液晶パネルを駆動しようとする際に、その液晶パネルに対する駆動電圧を、表示画面全体において輝度が一様に所定量だけ上がるように補正することにより、表示画面全体の明るさが最低輝度での明るさより増した状態で黒色表示がなされるので、液晶パネルの表示画面の全体で黒色(最低輝度)表示される際の明るさのムラをより目立たなくさせることができるようになる。
【0019】
また、上記液晶パネル駆動装置を用いた液晶表示装置よれば、液晶パネルの表示画面の明るさのムラをより目立たない状態で黒色表示がなされ得るようになる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明の実施の一形態に係る液晶表示装置を示すブロック図である。
【図2】補正RGB画像データを示す図である。
【図3】液晶パネルの表示画面に輝度ムラが発生した状態の一例を示す図である。
【図4】液晶パネルの表示画面全体の輝度を上げた状態の一例を示す図である。
【図5】液晶パネルの表示画面全体の輝度を上げ、かつ、バックライトの光量を低減させた状態の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
【0022】
本発明の実施の一形態に係る液晶表示装置は、図1に示すように構成される。
【0023】
図1において、この液晶表示装置100は、制御ユニット10、液晶パネル駆動ユニット20(液晶パネル駆動装置)、液晶パネル30、バックライト40、バックライト駆動回路50及び操作ユニット60を有している。液晶パネル駆動ユニット20は、制御ユニット10による制御のもと、映像ソース110(例えば、DVD再生装置等の映像再生装置、TV受信機等の映像情報受信装置)から入力される所定形式(例えば、MPEG)の画像データを画素毎の各色成分(R(赤)、G(緑)、B(青))の輝度(階調、濃度ともいう)を表すRGB画像データに変換し、そのRGB画像データに基づいて液晶パネル30の駆動電圧を制御して、液晶パネル30の表示画面に各画素の各色成分(R(赤)、G(緑)、B(青))が前記RGB画像データに応じた輝度となるような画像を表示させる。液晶パネル30の背後に配置されるバックライト40は、制御ユニット10によって制御されるバックライト駆動回路50からの駆動電圧に応じた光量で発光し、液晶パネル30に対してその背後から光を照射する。液晶パネル30は、ノーマリーブラック(NB)の液晶パネルであり、RGB画像データに基づいた駆動電圧が印加されないときに黒色(最低輝度:最低階調、最大濃度)表示となる。制御ユニット10は、操作ユニット60からの操作入力に基づいて液晶パネル駆動ユニット20及びバックライト駆動回路50を制御する。
【0024】
液晶パネル駆動ユニット20は、RGB画像データ生成回路21、フレームメモリ22、画像データ変換部23(駆動電圧補正手段:画像データ変換手段)、駆動回路24及びセレクタ25を有する。RGB画像データ生成回路21は、映像ソース110からの所定形式の画像データを画素毎の各色成分(R(赤)、G(緑)、B(青))の輝度を表すRGB画像データに変換する。フレームメモリ22には1フレーム分のRGB画像データがセットされる。駆動回路24は、フレームメモリ22からの1フレーム分のRGB画像データ、または、後述するように画像データ変換部23により得られる1フレーム分の補正RBG画像データに基づいて液晶パネル30に印加すべき駆動電圧を制御する。これにより、液晶パネル30の表示画面に各画素の各色成分(R(赤)、G(緑)、B(青))が前記RGB画像データまたは補正RGB画像データに応じた輝度となるような画像が表示される。
【0025】
画像データ変換部23は、切換器231、3つの補正フレームメモリ232a、232b、232c、及び全黒検出器233を有している。全黒検出器233は、フレームメモリ22にセットされる1フレームの全ての画素についてのRBG画像データが最低輝度の黒色を表すときに全黒検出信号を出力する。各画素のRBG画像データが、例えば、図2(a)に示すように、R、G、Bのそれぞれに6ビット(64階調表現)が割り当てられて全18ビットで表される場合、全ての画素について、RGB画像データの全18ビットが「0」(最低輝度を表す)であると、全黒検出器233は、全黒検出信号を出力する。3つの補正フレームメモリ232a、232b、232cのそれぞれには、各画素について最低輝度より一様に高い輝度を表す1フレーム分の補正RGB画像データが格納されている。前述したように各画素のRGB画像データが全18ビットで表される場合、例えば、図2(b)に示すように、各画素のR、G、Bの各6ビットが「000001」で表され、最低輝度「000000」より約2%高い輝度を表す1フレーム分の第1補正RGB画像データが補正フレームメモリ232aに格納されている。また、図2(c)に示すように、各画素のR、G、Bの各6ビットが「000010」で表され、最低輝度「000000」より約3%高い輝度を表す1フレーム分の第2補正RGB画像データが補正フレームメモリ232bに格納され、更に、図2(d)に示すように、各画素のR、G、Bの各6ビットが「000011」で表され、最低輝度「000000」より5%高い輝度を表す1フレーム分の第3補正RGB画像データが補正フレーム232cに格納されている。3つの補正フレームメモリ232a、232b、232cのいずれか1つが、制御ユニット10により制御されるセレクタ25によって有効なものとして選択される。
【0026】
切換器231は、全黒検出器233からの出力に応じて、フレームメモリ22にセットされたRGB画像データ及びセレクタ25によって選択される3つの補正フレームメモリ232a、232b、232cのいずれかにセットされた補正RGB画像データのいずれかを駆動回路24に供給する。具体的には、通常、フレームメモリ22にセットされたRGB画像データが駆動回路24に供給され、全黒検出器233から全黒検出信号が出力されるときに、切換器231が駆動回路24に供給されるRGB画像データを3つの補正フレームメモリ232a、232b、232cのいずれかにセットされた補正RGB画像データに切換える。
【0027】
上記のような構成の液晶表示装置100は、次のように動作する。
【0028】
通常、映像ソース110からの画像データがRGB画像データ生成部21によって画素毎のRGB画像データに変換され、そのRGB画像データが1フレーム分ずつフレームメモリ22にセットされる。そして、駆動回路24がその1フレーム分のRGB画像データに基づいてバックライト40によって背後から照明される液晶パネル30の駆動制御を行うことにより、液晶パネル30の表示画面には、各画素の各色成分(R(赤)、G(緑)、B(青))が前記RGB画像データに応じた輝度となるような画像が表示される。
【0029】
ところで、画像の切換え時や、映像ソース110からの実質的な画像データ(映像信号)が中断している場合等では、フレームメモリ22にセットされるRGB画像データは、全ての画素について最低輝度(黒色)を表すものとなる(例えば、図2(a)に示すように、各画素とも、18ビット全て「0」)。この場合、通常であれば、液晶パネル30にはRGB画像データに基づいた駆動電圧が印加されずに(実質的にゼロの駆動電圧が印加されて)ノーマリーブラックの液晶パネル30ではその表示画面の全体が最低輝度の黒色表示となる。しかし、例えば、図3に示すように、その表示画面30aに部分的な欠陥等によって完全な黒色になりきらない部分Edがあると、その完全な黒色になりきらない部分Edが表示画面30aの輝度ムラとして目立ってしまう場合がある。
【0030】
そこで、本実施の形態に係る液晶表示装置100では、フレームメモリ22に全ての画素について最低輝度(黒色)を表すRGB画像データがセットされると、全黒検出器233が全黒検出信号を出力し、その全黒検出信号に基づいて切換器231が、フレームメモリ22にセットされたRGB画像データ(図2(a)参照)に代えて、3つの補正フレームメモリ232a、232b、232cにセットされた第1補正RGB画像データ(図2(b)参照)、第2補正RGB画像データ(図2(c)参照)及び第3補正RGB画像データ(図2(d)参照)から選択されたいずれかを駆動回路24に供給する。これにより、液晶パネル30には第1補正RGB画像データ、第2補正RGB画像データ及び第3補正RGB画像データから選択されたいずれかに対応する駆動電圧が印加され、液晶パネル30の表示画面30aには、その補正RGB画像データに応じた輝度分布となるような画像が表示される。例えば、図2(b)に示すような第1補正RGB画像データに対応する駆動電圧が液晶パネル30に印加されると、その表示画面30a全体において輝度が一様に2%程度上昇し、図2(c)に示すような第2補正RGB画像データに対応する駆動電圧が液晶パネル30に印加されると、その表示画面30a全体において輝度が3%程度一様に上昇し、また、図2(d)に示すような第3補正RGB画像データに対応する駆動電圧が液晶パネル30に印加されると、その表示画面30a全体において輝度が5%一様に程度上昇するようになる。
【0031】
このように、液晶パネル30の表示画面30a全体において黒色に対応した最低輝度を表すRGB画像データに基づいて液晶パネル30を駆動しようとする際に、その最低輝度を表すRGB画像データに代えて、補正RGB画像データ(第1補正RGB画像データ、第2補正RGB画像データ、第3補正RGB画像データ)を液晶パネル30に印加することにより、表示画面30a全体において輝度が一様に所定量だけ上昇して、表示画面30a全体の明るさが最低輝度での明るさより増した状態で黒色表示がなされる。これにより、例えば、図4に示すように、表示画面30aにおいて黒色部分と完全な黒色になりきらない部分Edとのコントラストが小さくなり、その完全な黒色になりきらない部分Edを表示画面30aの輝度ムラとして目立たなくすることができる。
【0032】
この液晶表示装置100では、操作ユニット60の所定操作入力により、制御ユニット10により制御されるセレクタ25が有効なものとして選択する補正フレームメモリを変えることができる。これにより、最低輝度を表すRGB画像データに代えて駆動回路24に供給される補正RGB画像データが可変になる(第1補正RGB画像データ、第2補正RGB画像データ及び第3補正RGB画像データのいずれか)。このように補正RGB画像データに基づいた液晶パネル30に対する駆動電圧が可変になるので、液晶パネル30の表示画面30a全体において一様に上昇させることのできる輝度を可変にすることができる。その結果、表示画面30aの明るさのムラの程度に応じて、選択されるべき補正RGB画像データ(駆動電圧)を変えることにより、表示画面30aの様々な程度のムラを目立たなくすることができるようになる。
【0033】
例えば、図3において、黒色部分と完全な黒色となりきらない部分Edとのコントラストが大きくなるに従って、第1補正RGB画像データ(2%)、第2補正RGB画像データ(3%)、及び第3補正画像データ(5%)の順でその補正RGB画像データ(補正フレームメモリ232a、232b、232c)の選択を行うことができる。
【0034】
更に、黒色部分と完全な黒色となりきらない部分Edとのコントラストが比較的大きく、例えば、第3補正RGB画像データを用いて液晶パネル30の表示画面30a全体において一様に5%程度(最大程度)輝度を上昇させても、その黒色となりきらない部分Edが目立つ場合、操作ユニット60を操作して、バックライト40の光の照射量を低減させることができる。この場合、例えば、図5に示すように、液晶パネル30の表示画面30a全体の明るさが低減され、表示画面30a全体において一様に輝度を上昇させることと相まって、その完全な黒色になりきらない部分Edを明るさのムラとして目立たなくすることができる。
【0035】
なお、前述した液晶表示装置100(液晶パネル駆動ユニット20)では、補正RGB画像データは、予め補正フレームメモリ232a、232b、232cに格納されるものであったが、全ての画素について最低輝度(黒色)を表すRGB画像データがフレームメモリ22にセットされる毎に、補正RGB画像データを生成するようにしてもよい。また、補正RGB画像データを用いることにより、液晶パネル30の駆動電圧を、液晶パネル30の表示画面30a全体において輝度が一様に上がるように補正するものであったが、補正画像RGBデータを用いることなく、例えば、液晶パネル30に対して所定のバイアス電圧を印加することによってその駆動電圧を補正することも可能である。
【産業上の利用可能性】
【0036】
本発明に係る液晶パネル駆動装置及びそれを用いた液晶表示装置は、液晶パネルの表示画面の全体で黒色(最低輝度)表示される際の明るさのムラをより目立たなくさせることができるという効果を有し、画像データに基づいて液晶パネルを駆動して、該液晶パネルの表示画面に前記画像データに応じた画像を表示させる液晶パネル駆動装置及びそれを用いた液晶表示装置として有用である。
【符号の説明】
【0037】
10 制御ユニット
20 液晶パネル駆動ユニット(液晶パネル駆動装置)
21 RGB画像データ生成回路
22 フレームメモリ
23 画像データ変換部(駆動電圧補正手段)
231 切換器
232a、232b、232c 補正フレームメモリ
233 全面黒検出器
24 駆動回路
25 セレクタ
30 液晶パネル
40 バックライト
50 バックライト駆動回路
60 操作ユニット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像各部の輝度を表す画像データに基づいて液晶パネルの駆動電圧を制御し、該液晶パネルの表示画面に前記画像データに応じた輝度分布の画像を表示させる液晶パネル駆動装置であって、
前記画像データが前記液晶パネルの表示画面全体において黒色に対応した最低輝度を表すとき、当該画像データに基づいた前記液晶パネルの駆動電圧を、前記液晶パネルの表示画面全体において輝度が一様に所定量だけ上がるように補正する駆動電圧補正手段を有する液晶パネル駆動装置。
【請求項2】
前記駆動電圧補正手段は、前記液晶パネルの表示画面全体において前記最低輝度を表す画像データを、前記最低輝度より高い所定輝度を表す画像データに変換する画像データ変換手段を有する請求項1記載の液晶パネル駆動装置。
【請求項3】
前記駆動電圧補正手段での補正により得られる前記駆動電圧が可変である請求項1または2記載の液晶パネル駆動装置。
【請求項4】
前記液晶パネルは、画像データに基づいた駆動電圧が印加されないときに黒色となるノーマリーブラックの液晶パネルである請求項1乃至3のいずれかに記載の液晶パネル駆動装置。
【請求項5】
前記画像データが前記液晶パネルの表示画面全体において黒色に対応した最低輝度を表すとき、前記液晶パネルの背後から光を照射するバックライトの光の照射量を低減させるバックライト制御手段を有する請求項1乃至4のいずれかに記載の液晶パネル駆動装置。
【請求項6】
液晶パネルと、請求項1乃至4のいずれかに記載の液晶パネル駆動装置とを有する液晶表示装置。
【請求項7】
液晶パネルと、該液晶パネルの背後から光を照射するバックライトと、請求項5記載の液晶パネル駆動装置とを有する液晶表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−226198(P2012−226198A)
【公開日】平成24年11月15日(2012.11.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−94851(P2011−94851)
【出願日】平成23年4月21日(2011.4.21)
【出願人】(000101732)アルパイン株式会社 (2,424)
【Fターム(参考)】