説明

液晶表示装置モジュール

【課題】液晶パネルとバックライトユニットを実装する機構構造物を簡素化しながらも剛性を維持し、狭額縁(狭額ベゼル)を実現した液晶表示装置モジュールを提供する。
【解決手段】本発明の液晶表示装置モジュールは、液晶パネル100と、液晶パネル100の背面に備えられるバックライトユニット120と、液晶パネル100及びバックライトユニット120が実装されるボトムカバー137と、ボトムカバー137の側面に結合され、液晶パネル100の4側端を下部でそれぞれ支持する複数のガイドパネル131a〜131dと、ガイドパネル131a〜131dの外側面を囲むトップケース133とを含む。つまり、機構構造物のうち、液晶パネル100が載置されるガイドパネル131a〜131dの形状を一字状に変更し、ボトムカバー137に締結されるように形成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、液晶表示装置モジュールに関し、特に、液晶パネルとバックライトユニットを実装する機構構造物を単純化しながらも剛性を維持し、狭額縁(狭額ベゼル)を実現した液晶表示装置モジュールに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、携帯電話、ノートブックコンピュータなどの各種携帯機器や、HDテレビなどの高解像度・高品質の画像を実現する情報電子機器が発展するにつれて、これに適用できるフラットパネルディスプレイ装置に対する需要が次第に高まっている。このようなフラットパネルディスプレイ装置としては、LCD(Liquid Crystal Display)、PDP(Plasma Display Panel)、FED(Field Emission Display)、OLED(Organic Light Emitting Diode)などが盛んに研究されているが、量産化技術、駆動手段の容易性、高画質の実現、大画面の実現という理由により、現在はLCD(液晶表示装置)が特に脚光を浴びている。
【0003】
液晶表示装置は、受動型透過表示素子を用いたものであって、液晶分子の屈折率異方性により液晶層を透過する光の量を調節して所望の画像の階調を画面上に表示する。よって、液晶表示装置においては、画像の表示のために液晶層に光を提供するバックライトユニットが備えられ、通常、バックライトユニットは、光源の構造によって大きく2つに区分される。
【0004】
一方は、直下型バックライトユニットであって、光源のランプが液晶パネルの背面に位置し、下部からパネル方向に直接光を照射する方式であり、他方は、エッジライト型バックライトユニットであって、光源のランプが液晶パネルの側面に位置し、光学シートなどを介して光の方向をパネル方向に転換して提供する方式である。
【0005】
直下型バックライトユニットは、ランプから出射した光が直接液晶パネルに供給されるので大面積の液晶パネルに適用できるだけでなく、高輝度の利点があるため、大画面テレビ用液晶パネルの製作に主に適用されている。
【0006】
それに対して、エッジライト型バックライトユニットは、液晶パネルの側面に設けられ、ランプから出射した光が光学シートである反射板と導光板を介して液晶パネルに供給される。従って、エッジライト型方式は、直下型方式に比べて大面積の液晶パネルに適用することが難しいだけでなく、導光板を介して光が供給されるので高輝度を得ることが難しい。しかしながら、エッジライト型方式は、バックライトユニットが液晶パネルの側面に位置するため、液晶表示装置モジュールの薄厚化を実現できるという利点がある。よって、このようなエッジライト型方式は、薄厚の表示装置が要求される携帯機器などに備えられる液晶表示装置のバックライトユニットに主に適用される。
【0007】
図4は、従来のLEDを備えた直下型バックライトユニットを備える液晶表示装置モジュールの一例を示す断面図である。
【0008】
同図に示すように、従来の液晶表示装置モジュールは、画像を表示する液晶パネル10と、液晶パネル10に光を提供するバックライトユニット20と、液晶パネル10及びバックライトユニット20をモジュール化する機構構造物30とを含む。
【0009】
液晶パネル10は、所定の間隔をおいて対向して貼り合わせられた2つの基板間に液晶層が介在する構造であって、ドライバから供給される信号により液晶層の光透過率が制御されることにより画像を実現する。
【0010】
バックライトユニット20は、液晶パネル10の背面に位置し、複数のLED PKG(LEDパッケージ)21と、LED PKG21がボンディングされるLED基板22と、LED基板22を固定し、LED基板22の背面とその下部の機構構造物30間を絶縁する機能を果たす両面テープ部材23と、LED基板22の上部に配置され、表面をLED PKG21が貫通して露出する反射板26とを含む。さらに、バックライトユニット20は、反射板26の上部に所定距離離隔して配置され、LED PKG21から出射した光を液晶パネル10の全領域に拡散させる拡散シート27と、拡散シート27の上部に配置されるプリズムシート28とを含む。
【0011】
機構構造物30は、ガイドパネル31、トップケース33、サイドサポータ35、及びボトムカバー37からなる。
【0012】
ガイドパネル31は、内側段差部に液晶パネル10が載置され、液晶パネル10の各側面を囲む。また、ガイドパネル31は、LED PKG21から出射した光を内側に反射させるために、反射率の高い白色合成樹脂物で製造してもよい。
【0013】
トップケース33は、液晶パネル10の上部に結合され、ガイドパネル31と共に液晶パネル10を固定し、ガイドパネル31の正面及び側面を囲む。
【0014】
サイドサポータ35は、ガイドパネル31の内側下部に配置されて後述するボトムカバー37と結合され、バックライトユニット20の光学シート(拡散シート27及びプリズムシート28)を支持し、当該光学シートとLED PKG21間の隔離距離を維持する。
【0015】
ボトムカバー37は、内側底面にバックライトユニット20のLED基板22が実装され、外側にガイドパネル31及びトップケース33が締結される。
【0016】
このような構造を有する従来の液晶表示装置モジュールにおいて、画像が表示されない外郭部分、すなわち非表示領域は、ガイドパネル31とトップケース33が液晶パネル10を安定して固定し、サイドサポータ35が拡散シート27の背面部分でこれを支持できるようにする最小マージンであって、約28.3mm〜34.2mmの幅(a)を有するように設計される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0017】
ところが、近年、液晶表示装置モジュールは非表示領域であるベゼル部分の幅(a)を最小限に抑えて狭額縁を実現する傾向にあり、従来の液晶表示装置モジュールにおいては、非表示領域の最小マージンによりその幅を減らすのに限界があった。
【0018】
特に、従来のLCDモジュールでは、ボトムカバー31を、単一の金属プレートの4つの側面各々を上方に折り曲げてガイドパネル31に結合させて形成される。これはボトムカバー31の変形又は変質の原因となる。
【0019】
本発明は、このような限界を克服するためになされたもので、直下型液晶表示装置モジュールにおいて機構構造物の形状及び結合方式を変更して、従来と同じ剛性を維持しながらも狭額縁を実現した液晶表示装置モジュールを提供することを目的とする。
【0020】
詳細な説明の他の側面は、折り曲げられた側面を有するように変形されたボトムカバーの変形又は変質を最小化することができる液晶表示(LCD)装置モジュールを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0021】
上記目的を達成するために、本発明の好ましい実施の形態による液晶表示装置モジュールは、液晶パネルと、前記液晶パネルの背面に備えられるバックライトユニットと、前記液晶パネル及び前記バックライトユニットが実装されるボトムカバーと、前記ボトムカバーの側面に結合され、前記液晶パネルの4側端を下部でそれぞれ支持する複数のガイドパネルと、前記ガイドパネルの外側面を囲むトップケースとを含む。
【0022】
前記複数のガイドパネルは、上部に前記液晶パネルが載置され、側面が前記ボトムカバーに対して垂直方向に配置されて、前記液晶表示装置モジュールの各側面をガイドする第1ブレード部と、前記第1ブレード部から延びて垂直に折り曲げられ、前記ボトムカバーの背面に結合される第2ブレード部とを含むことを特徴とする。
【0023】
前記第1ブレード部は、両端上部に凹凸溝が形成されていることを特徴とする。
【0024】
前記第1ブレード部は、側面に前記トップケースとの螺合のための少なくとも1つの孔が形成されていることを特徴とする。
【0025】
前記液晶表示装置モジュールは、前記複数のガイドパネルの各端部が対向する離隔空間に挿入され、隣接するガイドパネルを固定する複数のガイド締結部材をさらに含むことを特徴とする。
【0026】
前記複数のガイド締結部材は、一字状の胴部と、前記胴部の一端から前記胴部に対して垂直方向に延び、前記凹凸溝に挿入される第1ブランチ部と、前記胴部の他端から前記胴部に対して垂直方向に延び、下部に前記ボトムカバーに結合される突起が形成される第2ブランチ部とを含むことを特徴とする。
【0027】
前記ボトムカバーは、各角部から外側方向に突出し、前記突起が嵌められる凹部が形成された突出部が形成されていることを特徴とする。
【0028】
前記トップケースは、上部面の幅が1.5mm〜2.5mmであることを特徴とする。
【0029】
前記液晶パネル及び前記トップケースは、重なる面積が前記トップケースの上部面の40%〜50%であることを特徴とする。
【0030】
前記バックライトユニットは、複数のLED PKGと、前記複数のLED PKGが面単位で配置されるLED基板と、前記LED基板の上部に配置され、前記複数のLED PKGを露出させる複数の孔が形成される反射板と、前記複数のLED PKGから出射した光を拡散及び集光する光学シートとを含み、前記光学シートは、前記液晶パネルの背面に配置され、前記ガイドパネルにより支持されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0031】
本発明の好ましい実施の形態によれば、液晶表示装置モジュールの機構構造物のうち、液晶パネルが載置されるガイドパネルの形状を一字状に変更し、ボトムカバーに締結されるように形成する。これにより、ガイドパネルを支持するサイドサポータを省略しても、液晶表示装置モジュールの剛性を維持することができる。従って、液晶表示装置モジュールの剛性を従来と同様に維持しながらも、狭額縁を実現することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】本発明の実施の形態による液晶表示装置モジュールの分解斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態による液晶表示装置モジュールの1つのガイドパネルを示す図である。
【図3】本発明の実施の形態による液晶表示装置モジュールの部分断面図である。
【図4】従来のLEDを備えた直下型バックライトユニットを備える液晶表示装置モジュールの一例を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
以下、本発明の好ましい実施の形態による液晶表示装置モジュールについて添付図面を参照して詳細に説明する。
【0034】
図1は、本発明の実施の形態による液晶表示装置モジュールの分解斜視図である。
【0035】
同図に示すように、本発明の実施の形態による液晶表示装置モジュールは、画像を表示する液晶パネル(以下、「液晶表示パネル」、「LCDパネル」ともいう)100と、液晶パネル100に光を提供するバックライトユニット120と、液晶パネル100及びバックライトユニット120をモジュール化する機構構造物130とを含む。以降の説明において、「上部/上面」等とは、光照射方向に沿って上方向をいい、「下部/下面」等とは、その逆をいうものとする。また、各部材の「背面」とは、光照射面と反対の面をいうものとする。さらに、「内部/内側」及び「外部/外側」とは液晶パネル100の中心に対する位置関係をいうものとする。
【0036】
液晶パネル100は、所定の間隔をおいて対向して貼り合わせられる2つの基板(上部基板及び下部基板)と、その間に介在する液晶層とからなり、別途備えられるドライバ部105の制御により画像を表示する。下部基板には、スイッチング素子に加えて、信号を供給するための各種配線と電極が形成される。また、下部基板に対向する上部基板は、赤(R)、緑(G)、青(B)の色を表示するためのカラーフィルタ基板であって、カラーフィルタ層とブラックマトリクス(BM)が形成される。ドライバ部105は、前記スイッチング素子を制御するためのゲート信号を供給するゲートドライバIC、及び画素電極にデータ信号を供給するデータドライバICが、PCBにボンディングされた状態で液晶パネル100の少なくとも1つの側面に取り付けられて電気的に接続される。
【0037】
液晶パネル100についてより詳細に説明すると次の通りである。
【0038】
下部基板には、縦横に配列されて複数の画素領域を定義する複数のゲートライン及びデータラインが形成されている。各画素領域には、スイッチング素子である薄膜トランジスタが形成されている。また、薄膜トランジスタは、ゲートラインに接続されるゲート電極と、ゲート電極の上部に非晶質シリコンなどが積層されて形成されるアクティブ層と、アクティブ層上に形成されてデータライン及び画素電極に電気的に接続されるソース電極及びドレイン電極とからなる。ここで、画素電極は、共通電極と交互に配置されている。
【0039】
そして、上部基板は、赤(R)、緑(G)、青(B)の色を実現する複数のサブカラーフィルタで構成されたカラーフィルタと、各サブカラーフィルタを区分して液晶層を透過する光を遮断するブラックマトリクス(BM)とからなる。
【0040】
このように構成された2つの基板は、表示領域の外郭に形成されたシーラントにより対向して貼り合わせられて液晶パネル100を構成し、また、液晶パネル100の前面及び背面には、それぞれ偏光板が取り付けられることにより、液晶パネル100に入射して液晶層を透過して階調が反映された光を偏光させて画像を実現する。
【0041】
さらに、液晶パネル100の少なくとも1つの側面には、制御のためのドライバ部105が備えられる。ドライバ部105は、液晶パネル100を駆動するためのゲートドライバIC及びデータドライバICを含む。ドライバICは、TABフィルムなどにより液晶パネル100に電気的に接続され、液晶パネル100が後述するガイドパネル131a〜131d上に載置されると、TAB(Tape Automated Bonding)フィルムがガイドパネル131a〜131dの外側に曲がって液晶パネル100の側面方向に位置する。
【0042】
バックライトユニット120は、液晶パネル100の背面に配置されて液晶パネル100に光を提供するものであって、点光源と、当該点光源が放出する光を光学的補償により液晶パネル100に効率的に提供する複数の光学シートとから構成される。
【0043】
前記点光源は、LED PKG121が複数備えられる形態である。LED PKG121は、少なくとも1つのLED半導体素子が実装され、LED基板122上にボンディングされる。
【0044】
前記光学シートは、LED PKG121から所定距離離隔して発光面に対向するように配置され、光を液晶パネル100に効率的に提供する役割を果たすものであって、少なくとも1つの拡散シート127及びプリズムシート128からなるようにしてもよい。拡散シート127は、LED PKG121から出射した光が一領域に集中しないように、液晶パネル100の全領域に拡散させる役割を果たす。また、プリズムシート128は、拡散シート127により拡散した光を、上方に集光して液晶パネル100の各領域に均一に供給されるようにする役割を果たす。通常、拡散シート127は1枚備えられるが、プリズムシート128は、プリズムがx、y軸方向に直交する第1プリズムシート及び第2プリズムシートを備えて、x、y軸方向から光を屈折させて光の上方への直進性を向上させるように構成してもよい。拡散シート127及びプリズムシート128の数及び配置は、設計者の意図に応じて変更可能である。
【0045】
反射板126は、前記光学シートの下部及びLED基板122の上部に備えられ、ボトムカバー(cover bottom)137方向、すなわち、液晶パネル100と反対方向に出射する光を反射させて再び液晶パネル100方向に進める役割を果たす。このために、反射板126にはLED PKG121に対応する位置に所定の孔が形成されており、当該孔からLED PKG121が反射板126の上部に露出する。
【0046】
前述した構造の液晶パネル100及びバックライトユニット120は、機構構造物130の結合により支持及び固定される。
【0047】
ガイドパネル131a〜131dは、液晶パネル100の背面を支持する役割を果たすものであり、液晶パネル100の各側面に対応するように4つ備えられる。即ち、ガイドパネル131a〜131dは、それらの上面で、液晶パネル100の周縁部を支持する。ガイドパネル131a〜131dの上部は、内側が段差になっており、その上に液晶パネル100の背面周縁部が載置される。また、各ガイドパネル131a〜131dは、断面L字状に形成され、L字状部分の上面がボトムカバー137の背面に結合されて液晶表示装置モジュールの4側面を形成する。
【0048】
このようなガイドパネル131a〜131dは、従来のように樹脂材で形成されるのではなく、金属材で形成される。従って、従来のガイドパネル(図4の符号31)より内側段差面の幅が小さいにもかかわらず、その剛性を維持して液晶パネル100の各側端を支持することができる。また、分割された4つのガイドパネル131a〜131dは、ボトムカバー137の側面にそれぞれ配置され、ボトムカバー137の各コーナーで対向する。このようなガイドパネル131a〜131dの詳細構造については後述する。
【0049】
図示のように、ボトムカバー137の各コーナーで、第1ガイドパネル131aの端部と第2ガイドパネル131bの端部とは対向しているが、当接していない。隣接するガイドパネル131a〜131d間の離隔空間には、当該隣接するガイドパネル131a〜131dを固定するガイド締結部材140がそれぞれ挿入される。
【0050】
締結部材140は、隣接するガイドパネル131a〜131d間の離隔空間を埋める役割を果たす。締結部材140は、ボトムカバー137に垂直な一字状の胴部141を有し、胴部141の上部から胴部141に対して垂直方向に延び、第1及び第2ガイドパネル131a、131bの上面で凹凸溝1315a、1315bに嵌合される複数の第1ブランチ部145a、145bが形成されている。第1ブランチ部145a、145b同士は90゜をなす。
【0051】
さらに、締結部材140は、胴部141の下部から胴部141に対して垂直方向に延び、その下部にボトムカバー137の凹部に結合される突起が形成される第2ブランチ部148a、148bが形成されている。
【0052】
このような締結部材140は、分割された各ガイドパネル131a〜131dをガイドし、液晶表示装置モジュールの各角部を支持又は固定する役割を果たすものであり、樹脂材で形成してもよい。
【0053】
トップケース133は、液晶パネル100が載置されたガイドパネル131a〜131dの上部に結合され、液晶パネル100が外部からの衝撃などにより離脱しないように保持する役割を果たす。トップケース133の側面は、複数の孔が形成され、ガイドパネル131a〜131dの側面に挿通部材により結合される(例えば、ネジどめされる)ようにしてもよい。
【0054】
ボトムカバー137は、液晶表示装置モジュールの下部に該当する機構構造物であって、各周縁部にガイドパネル131a〜131dが締結され、底面にLED PKG121がボンディングされたLED基板122が実装され、その上部に反射板126が配置される。ガイドパネル131a〜131dの上部内側段差部には、液晶パネル100と光学シート(拡散シート127及びプリズムシート128)が積層及び載置され、その上部にトップケース133が締結される。これにより、1つの液晶表示装置モジュールが構成される。
【0055】
また、ボトムカバー137のコーナー外側付近には、前述した締結部材140の第2ブランチ部148a、148bに対応する突出部1371が形成されている。突出部1371には凹部1378a、 b が形成されており、第2ブランチ部148a、148bに形成された突起が挿入されて締結部材140と結合される。
【0056】
前述した構造により、本発明の実施の形態による液晶表示装置モジュールにおいては、4つに分割されたガイドパネルがボトムカバーに締結され、ガイドパネルにの上部に形成された段差上に光学シート及び液晶パネルが載置される。これにより、液晶表示装置モジュールの光学シートを実装するサイドサポータを省略することができ、狭額縁を実現することができる。
【0057】
以下、図2を参照して本発明の実施の形態によるガイドパネルの構造を詳細に説明する。
【0058】
図2は、本発明の実施の形態による液晶表示装置モジュールの1つのガイドパネルを示す図である。
【0059】
同図に示すように、本発明の実施の形態による液晶表示装置モジュールのガイドパネル131は、正面視において、直線状のブレード形状であり、長軸方向に各端部でその幅が狭くなる。側面視において、ガイドパネル131の上面には、図1の第1ブランチ部145a及び145bを嵌合するための溝1315が設けられる。ガイドパネル131は、ボトムカバー137に対して垂直な第1ブレード部1311と、第1ブレード部1311に対して垂直方向に折り曲げられて延びた第2ブレード部1312とからなる。
【0060】
ここで、第1ブレード部1311の上面には、前述した溝1315が形成されており、正面及び背面には、トップケースとの挿通による結合(例えば、ネジどめ)のための少なくとも1つの孔136が形成されている。また、第1ブレード部1311の上部面の幅は、液晶パネル100及び光学シート127及び128を支持できる幅に形成される。
【0061】
前述した構造のガイドパネル131は、1つの液晶表示装置モジュールに計4つ備えられ、液晶表示装置モジュールの各側面を囲む。
【0062】
すなわち、1つのガイドパネル131は、上部に液晶パネルが載置され、側面がボトムカバーに対して垂直方向に配置されて、液晶表示装置モジュールの各側面をガイドする第1ブレード部1311と、第1ブレード部1311から延びて垂直に折り曲げられ、前記ボトムカバーの背面に結合される第2ブレード部1312とからなり、4つが前記ボトムカバーに締結されて従来のガイドパネル(図4の符号31)に代替する。
【0063】
このような構造により、本発明の実施の形態による液晶表示装置モジュールは、従来の光学シートを支持するサイドサポータを省略することができ、ベゼル領域が占める部分を減少させることができる。
【0064】
以下、図3の本発明の実施の形態による液晶表示装置モジュールの断面を参照して本発明の構造をより詳細に説明する。
【0065】
図3は、本発明の実施の形態による液晶表示装置モジュールの部分断面図である。
【0066】
同図に示すように、本発明の実施の形態による液晶表示装置モジュールは、画像を表示する液晶パネル100と、液晶パネル100の下部に配置されるバックライトユニット120と、液晶パネル100及びバックライトユニット120に結合されて1つの液晶表示装置モジュールを構成する機構構造物130とを含む。
【0067】
液晶パネル100は、所定の間隔をおいて対向して貼り合わせられた2つの基板間に液晶層が介在する構造であって、少なくとも1つの側面に接続されるドライバ部105から供給される信号により液晶層の光透過率が制御されることにより画像を実現する。
【0068】
液晶パネル100の外側面とガイドパネル131の内側面とは、離隔空間が存在しないように結合される。これにより、ドライバ部105は、液晶パネル100を支持するガイドパネル131の上部を覆い、ガイドパネル131の各側面に密着するように配置される。ここで、ドライバ部105に備えられた各種コネクタ107の高さはトップケース133より低く、従って、ガイドパネル131の側面はトップケース133と連結される部分が外側に突出していることが分かる。即ち、トップケース133の上面内縁部が、第1ブレード1311の内側面よりも表示領域に対して外側に位置する。また、第1ブレード1311は、断面図(図3参照)において、上部内側面が内側面よりも外側に位置するような形状を有している。
【0069】
バックライトユニット120は、液晶パネル100の背面に位置し、液晶パネル100に隣接してプリズムシート128及び拡散シート127が順次配置される。ここで、拡散シート127及びプリズムシート128は、ガイドパネル131の上部の段差部に液晶パネル100に重なるように配置される。ガイドパネル131の上記形状、配置及び構成は狭額ベゼル化に貢献する。
【0070】
また、拡散シート127から所定距離離隔して、複数のLED PKG121と、LED PKG121が面単位でボンディングされるLED基板122と、LED基板122の上部に位置し、表面をLED PKG121が貫通して露出する反射板126が配置される。さらに、LED基板122の背面には、LED基板122を固定し、LED基板122の背面とその下部のボトムカバー137間を絶縁する機能を果たす両面テープ部材123が備えられてもよい。
【0071】
機構構造物130は、ガイドパネル131、トップケース133、及びボトムカバー137からなる。
【0072】
ガイドパネル131は、内側段差部に液晶パネル100及び光学シート(拡散シート127及びプリズムシート128)が載置され、液晶パネル100及び光学シートの各側面を囲む。また、ガイドパネル131は、従来より小さい幅で液晶パネル100に重なっていても揺れや外力から液晶パネル100を安定して支持できるように、金属材で形成してもよい。
【0073】
このようなガイドパネル131は、液晶パネル100に対して垂直方向に配置され、液晶パネル100及び光学シート(拡散シート127及びプリズムシート128)を支持する第1ブレード部1311と、第1ブレード部1311から延び、第1ブレード部1311からに対して垂直方向、すなわち、ボトムカバー137の下部面と平行な方向に折り曲げられる第2ブレード部1312とからなる。
【0074】
トップケース133は、液晶パネル100の上部に結合され、ガイドパネル131と共に液晶パネル100及び光学シート(拡散シート127及びプリズムシート128)を固定し、ガイドパネル131の側面を囲む。特に、トップケース133には側面の一部が内側に陥没してその部分に孔が形成されており、また、ガイドパネル131にはトップケース133の孔に対応する位置に孔が形成されているので、挿通による結合(例えば、ネジどめ)により2つの構造物が安定して固定される。
【0075】
ボトムカバー137は、内側底面にバックライトユニット120のLED基板122が実装され、外側背面にガイドパネル131の第2ブレード部1312が噛合される。
【0076】
ボトムカバー137は単一の金属プレートとして実装される。図示していないが、ボトムカバー137は、接触部においてボルト及びナットを用いてガイドパネル131に固定されるようにしてもよいし、リベット締めで固定されるようにしてもよい。
【0077】
このような構造を有する本発明の実施の形態による液晶表示装置モジュールにおいて、画像が表示されない外郭部分、すなわち非表示領域は、約1.5mm〜2.5mmの幅(b)を有し、ベゼル領域が従来の約5%〜7%で実現される。また、液晶パネル100及びトップケース133が重なる領域の面積は、好ましくはトップケース133の上面の面積の40%〜50%である。これにより、液晶パネル100がトップケース133に確実に保持又は固定される。
【0078】
以上の説明には多くの事項が具体的に記載されているが、これは発明の範囲を限定するものではなく、好ましい実施の形態の例示として解釈されるべきである。よって、本発明の権利範囲は、前述した実施の形態により定められるものではなく、特許請求の範囲とその均等物により定められるべきである。例えば、上記実施例は4面のガイドパネルとして4枚の独立したガイドパネルを示したが、4面のうちのいずれか2面又は3面のガイドパネルが一体化される構成としてもよい。
【符号の説明】
【0079】
100 液晶パネル
105 ドライバ部
120 バックライトユニット
121 LED PKG
122 LED基板
126 反射板
127 拡散シート
128 プリズムシート
130 機構構造物
131a〜131d ガイドパネル
133 トップケース
137 ボトムカバー
140 締結部材
141 胴部
145a、145b 第1ブランチ部
148a、148b 第2ブランチ部
1315a、1315b 凹凸溝
1371 突出部
1373 凹部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
光照射面及び背面を有する液晶パネルと、
前記液晶パネルの背面側に配置され、LEDが実装されたLED基板を含むバックライトユニットと、
前記LED基板が実装されるボトムカバーと、
前記ボトムカバーの背面周縁部に結合され、前記液晶パネルの背面周縁部を支持する複数のガイドパネルと、
前記ガイドパネルの外側面を囲み、前記液晶パネルの光照射面の周縁部を覆うトップケースと
を含む、液晶表示装置モジュール。
【請求項2】
前記複数のガイドパネルは、
前記液晶パネルが載置され、側面が前記ボトムカバーに対して垂直に配置されて、前記液晶パネルの各周縁部を支持する第1ブレード部と、
前記第1ブレード部から延びて前記液晶表示装置モジュールの内側方向に折り曲げられ、前記ボトムカバーの背面に結合される第2ブレード部と
を含む、請求項1に記載の液晶表示装置モジュール。
【請求項3】
前記トップケースの上面内縁部が前記第1ブレード部の内側面よりも外側に位置する、請求項2に記載の液晶表示装置モジュール。
【請求項4】
前記第1ブレード部の上側部分の内側面が該第1ブレードの下側部分の内側面よりも外側に位置する、請求項2又は3に記載の液晶表示モジュール。
【請求項5】
前記第1ブレード部の上部内側面に段差が設けられ、前記液晶パネルの周縁部が該段差上に配置された請求項4に記載の液晶表示モジュール。
【請求項6】
前記第1ブレード部は、側面に前記トップケースとの挿通による結合のための少なくとも1つの孔が形成されている、請求項2から5のいずれか一項に記載の液晶表示装置モジュール。
【請求項7】
前記複数のガイドパネルの各端部が対向する離隔空間に挿入され、隣接するガイドパネルを固定する複数のガイド締結部材をさらに含む、請求項1から6のいずれか一項に記載の液晶表示装置モジュール。
【請求項8】
前記第1ブレード部の両端部の上面が凹凸溝を有し、
前記複数のガイド締結部材は、
直線状の胴部と、
前記胴部の一端から前記胴部に対して垂直方向に延び、前記第1ブレード部の凹凸溝に嵌合される複数の第1ブランチ部と、
前記胴部の他端から前記胴部に対して垂直方向に延び、下部で前記ボトムカバーに結合するように形成された複数の第2ブランチ部と
を含む、請求項7に記載の液晶表示装置モジュール。
【請求項9】
前記ボトムカバーは、各角部から外側方向に突出する突起部を有し、各突起部に前記第2ブランチ部を挿入するための溝が形成された請求項1から8のいずれか一項に記載の液晶表示装置モジュール。
【請求項10】
前記トップケースは、上部面の幅が1.5mm〜2.5mmである、請求項1から9のいずれか一項に記載の液晶表示装置モジュール。
【請求項11】
前記液晶パネルと前記トップケースが重なる部分の面積が前記トップケースの上部面の面積の40%〜50%である、請求項1〜10のいずれか1項に記載の液晶表示装置モジュール。
【請求項12】
前記バックライトユニットは、
複数のLEDパッケージと、
前記複数のLEDパッケージが面単位で配置されるLED基板と、
前記LED基板の上部に配置され、前記複数のLEDパッケージを露出させる複数の孔が形成される反射板と、
前記複数のLED PKGから出射した光を拡散及び集光する光学シートとを含み、
前記光学シートは、前記液晶パネルの背面に配置され、前記ガイドパネルの上部内面に設けられた段差により支持される、請求項1から11のいずれか一項に記載の液晶表示装置モジュール。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2013−83936(P2013−83936A)
【公開日】平成25年5月9日(2013.5.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−179773(P2012−179773)
【出願日】平成24年8月14日(2012.8.14)
【出願人】(501426046)エルジー ディスプレイ カンパニー リミテッド (732)
【Fターム(参考)】