説明

液状インク記録用光沢紙及びその製造方法

【課題】インクジェットインク等の液状インクの吸収及び定着が速く、しかも高い光沢性を有する液状インク記録用光沢紙及びその製造方法を提供するを提供すること。
【解決手段】この液状インク記録用光沢紙10の製造方法は、光沢層1の形成時に、ゲル化剤層のゲル化剤と、光沢層1に含有させた被ゲル化剤とを反応させてゲル化させることにより、光沢層16形成用のコーティング組成物16aが中間層14に浸透することを防止することを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明は、例えばインクジェットインクをインクジェットプリンタによって印字する液状インク記録用媒体であって、特に光沢を有する液状インク記録用光沢紙及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
インクジェット記録方式は、インクの微小液滴を微少なノズルから放出させて紙等の記録シートに定着させ、画像・文字等の記録を行うものであるが、その作動原理は数多くある。このインクジェット記録方式は、高速、低騒音、多色化が容易であり、記録パターンの融通性が大きく、現像及び定着が不要等の特長を有するために、各種図形及びカラー画像等の記録方式として種々の用途において用いられている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
このインクジェット記録方式で使用される記録用媒体には、印字されたドットの濃度が高いこと、インクジェットインクの吸収が速いこと、印字されたときのドットが重なり合った場合にもインクが流れ出したり滲んだりしないこと、印字されたときのドットの横方向への拡散が必要以上に大きくなく、ぼやけないこと等が要望される。そのため、インクジェット記録シートとしては、インク吸収性に富むように工夫された上質紙や、表面に多孔性顔料を含むインク受理層を形成した塗工紙等が適用されている。
【0004】
しかし、空隙率が高い、あるいは大きな空隙を有するようなインク受理層は、インク受容性に富むものの、層表面での光の散乱、光透過性の低下などにより、空隙に浸透したインクに光が到達しにくく、画像が白っぽくなる、色相の鮮やかさや色濃度が低下する傾向がある。さらにこのようなインク受理層は、多孔質な表面となることから、高い光沢を望むことは難しい。
【0005】
一方、従来より表面の光沢度の高い記録用媒体が需要家の間で好まれるので、光沢度仕上げがなされたインクジェット記録用媒体が提案されているが、さらに光沢性に優れたインクジェット記録用媒体が望まれている。インクジェット記録用媒体としての用紙表面に光沢を付与する方法としては、加圧・加熱したロール間に通紙することで塗層表面を平滑化、高光沢化する方法等が知られている。顔料コート紙を高温・高圧でカレンダー処理を行うと、光沢は向上するが、塗層の空隙が減少し、インクの吸収が遅くなり乾燥が遅れ、また吸収容量の減少からインクが溢れ所謂ビーディングが発生し、インクジェット記録シート用としては好ましくない。
【0006】
そこで、中間層の上に光沢性の高いコーティング組成物を塗り設けて光沢層を形成することが考えられた。しかしながら、インクジェットインクの吸収の速い中間層の上に光沢性の高い光沢層を設けることは、光沢層の材料が中間層に吸収されやすいため光沢が生じにくくなるという不都合があった。
【0007】
それゆえに、本願発明の主たる目的は、インクジェットインク等の液状インクの吸収及び定着が速く、しかも高い光沢性を有する液状インク記録用光沢紙及びその製造方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本願発明は、基材を準備するステップと、その一方主面に中間層を形成するステップと、中間層の基材とは反対側の面に光沢層を形成するステップとを含む液状インク記録用光沢紙の製造方法であって、中間層にゲル化剤又は被ゲル化剤を含有させ、光沢層に被ゲル化剤又はゲル化剤を含有させて、光沢層形成時に、ゲル化剤と被ゲル化剤とを反応させてゲル化させることにより光沢層形成用のコーティング組成物が中間層に浸透することを防止する、液状インク記録用光沢紙の製造方法である。
【0009】
また、本願発明は、基材を準備するステップと、その一方主面に中間層を形成するステップと、中間層の基材とは反対側の面にゲル化剤層又は被ゲル化剤層を形成するステップと、ゲル化剤層の中間層とは反対側の面に光沢層を形成するステップとを含む液状インク記録用光沢紙の製造方法であって、光沢層に被ゲル化剤又はゲル化剤を含有させ、光沢層形成時に、ゲル化剤と被ゲル化剤とを反応させてゲル化させることにより光沢層形成用のコーティング組成物が中間層に浸透することを防止する、液状インク記録用光沢紙の製造方法である。
【0010】
本願発明の光沢層を形成するステップにおいては、中間層又はゲル化剤層上に光沢層形成用のコーティング組成物を塗布し、該コーティング組成物上に平滑面を備えるフィルムの該平滑面を密着させ、光沢層を形成した後、フィルムが光沢層から剥離されるようにしてもよい。
【0011】
また、本願発明の光沢層を形成するステップにおいては、平滑面を備えるフィルムの該平滑面に光沢層形成用のコーティング組成物を塗布し、該コーティング組成物を中間層又はゲル化剤層上に積層して光沢層を形成した後、フィルムが光沢層から剥離されるようにしてもよい。
【0012】
また、本願発明において、中間層は、液状インクを受理するインク受理層を構成し、光沢層中には複数の微細孔が形成され、それらの微細孔から中間層に液状インクがしみ込むように形成されるようにしてもよい。
【0013】
また、本願発明において、中間層は、インク定着剤及びインクの染料等を吸い取る顔料を含み、該顔料に液状インクが吸着されるように形成されるようにしてもよい。
【0014】
また、本願発明にかかる液状インク記録用光沢紙は、上述のいずれかの方法で製造されるものである。
【発明の効果】
【0015】
本願発明によれば、ゲル化剤と被ゲル化剤とを反応させてゲル化させることによりゲル化した薄膜が中間層と光沢層との間に生じ、光沢層形成用のコーティング組成物が中間層に浸透することが防止される。そのため、中間層上に所望の光沢性を有する光沢層を形成することができ、また、光沢層形成時にコーティング組成物が中間層に浸透して中間層の空隙を埋めてインクの吸収許容量を減ずることがない。これにより、インク受理速度の速さと光沢性の高さという2つの要求を同時に達成することができ、液状インクの吸収及び定着が速く、しかも高い光沢性を有する液状インク記録用光沢紙を得ることができる。
【0016】
本願発明の上述の目的,その他の目的,特徴及び利点は、図面を参照して行う以下の発明の実施の形態の詳細な説明から一層明らかとなろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
図1は、本願発明の一実施形態である液状インク記録用光沢紙の断面図解図である。この液状インク記録用光沢紙10は、上質紙又は合成樹脂フィルム/シートなどからなる支持材たる基材12の一方主面(表面)に、油性又は水性のインクジェットインクを受理する中間層たるインク受理層14が形成され、インク受理層14の基材12側主面とは反対側主面(表面)には、被ゲル化剤層が形成され、被ゲル化剤層のインク受理層14側主面とは反対側主面(表面)には、最外表面に位置する光沢層16が形成される。この場合、光沢層16を形成するためのコーティング材料16aにゲル化剤が混入される。なお、被ゲル化剤層の代わりにゲル化剤層を設けてもよく、その場合にはコーティング材料16aに被ゲル化剤が混入される。さらに、被ゲル化剤層を形成せずに、インク受理層14を形成するためのコーティング組成物14´にはゲル化剤又は被ゲル化剤を含有させ、光沢層16を形成するためのコーティング組成物16aには被ゲル化剤又はゲル化剤が含有させるようにしてもよい。ここでゲル化剤は被ゲル化剤をゲル化するものである。そして、ゲル化剤と被ゲル化剤とは協働してゲル化した薄膜状の層20を光沢層16とインク受理層14との間に形成するものである。
この実施形態で用いられるゲル化剤と被ゲル化剤の組み合わせの例としては、ホウ酸やホウ砂等とポリビニルアルコール(PVA)の組み合わせや、硫酸銅や蟻酸とカゼインの組み合わせや、カルシウム、バリウム、アルミニウム、銅、鉄などの金属塩とアルギン酸の組み合わせや、一価又は多価金属イオン類(例えば硫酸マグネシウム、硫酸銅、硫酸アルミニウム等)などの電解質とコロイダルシリカの組み合わせを用いることができる。
さらに、ゲル化剤として用いることのできるものとしては、例えば、ポリビニルアルコールと組み合わせて使用することにより速やかに架橋反応を起こすものとして、硼素化合物が挙げられる。硼素化合物としては、硼酸、硼酸塩(例、オルト硼酸塩、InBO、ScBO、YBO、LaBO、Mg(BO、Co(BO)、二硼酸塩(例、Mg、Co)、メタ硼酸塩(例、LiBO、Ca(BO、NaBO、KBO)、四硼酸塩(例、Na・10HO)、五硼酸塩(例、KB・4HO、Ca11・7HO、CsB)等を挙げることができる。
また、その他のゲル化剤としては、グリオキザール、メラミン・ホルムアルデヒド(例、メチロールメラミン、アルキル化メチロールメラミン)、メチロール尿素、レゾール樹脂、ポリイソシアネート等を挙げることができる。ゲル化剤層又は被ゲル化剤層は、ゲル化剤又は被ゲル化剤を水及び/又は有機溶剤に溶解させて調整される。この溶液の濃度は、0.05〜10重量%が好ましく、特に0.1〜7重量%である。水と混合して、又は単独で用いられる有機溶剤としては、例えば、メタノール、イソプロピルアルコール等のアルコール;メチルエチルケトン等のケトン;酢酸エチル等のエステル;トルエン等の芳香族溶剤;テトラヒドロフラン等のエーテル及びジクロロメタン等のハロゲン化溶剤等を挙げることができる。ゲル化剤液の塗布量は2〜40g/m程度であることが好ましい。
【0018】
インク受理層14は、支持材たる基材12と光沢層16との間に少なくとも一層設けられる。このインク受理層14を形成するためのコーティング組成物14′は、無機顔料及び/又は有機顔料とインク定着剤、バインダ、その他の顔料分散剤、耐水化剤等を混合してなる。
【0019】
コーティング組成物14′を構成するフィラーとしては、シリカ、コロイダルシリカ、炭酸カルシウム、酸化アルミニウム等の顔料が挙げられる。さらに詳細に説明すると、顔料としては無機微粒子を含み、該無機微粒子としては、例えば、シリカ微粒子、コロイダルシリカ、珪酸カルシウム、ゼオライト、カオリナイト、ハロイサイト、白雲母、タルク、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、ベーマイト、擬ベーマイト等を挙げることができる。透明性を低下させない点から、屈折率が1.40〜1.60の範囲にあるものが好ましく、特にシリカ微粒子が好ましい。また無機微粒子の平均一次粒子径は透明性の観点から、30nm以下が一般的であり、好ましくは15nm以下、特に好ましくは3〜10nm程度である。また、屈折率は1.45付近であることが好ましい。シリカ微粒子は、表面のシラノール基による水素結合により粒子同士が付着しやすく、さらに、平均一次粒子径が10nm以下の場合に、特に空隙率の大きい構造を形成することができるためインク吸収特性の向上に有効である。用い得るシリカ微粒子は製造法により湿式法と乾式法に大別される。湿式法では、ケイ酸塩の酸分解により活性シリカを生成し、これを適度に重合させ凝集沈降させ含水シリカを得る方法が主流である。一方の乾式法シリカは、ハロゲン化ケイ素の高温気相加水分解による方法(火炎加水分解法)、ケイ砂とコークスを電気炉中でアークにより加熱還元気化し、これを空気で酸化する方法(アーク法)で無水シリカを得る方法が主流である。これらの含水シリカ及び無水シリカは、表面のシラノール基の密度、空孔の有無等に相違があり、それぞれ異なった性質を示すが、無水珪酸(無水シリカ)の場合に特に空隙率が高い三次元構造を形成することが知られており、本願発明に用いるのに好ましい。シリカ微粒子では、多孔質層の透明性の観点から、シリカ微粒子に組み合わせる樹脂の種類が重要であり、無水シリカの場合は、水溶性樹脂としてポリビニルアルコール(PVA)を用いることが好ましく、なかでも、特に低鹸化度、具体的には、鹸化度70〜90%のポリビニルアルコールが光透過性の点で好適である。PVAは、構造単位に水酸基を有するが、この水酸基とシリカ微粒子表面のシラノール基が水素結合を形成して、シリカ微粒子の二次粒子を鎖単位とする三次元網目構造を形成しやすくし、これにより、空隙率の高い構造の色材受容層が得られると考えられる。三次元網目構造を有する多孔質層はインクジェット記録において、毛細管現象によって急速にインクを吸収し、且つ、インク滲みやインク溜まりのない精細な記録が可能であるばかりでなく、感熱記録における色材、そして電子写真記録におけるトナーを強固に接着できる。すなわち、色材やトナーが多孔質層の細孔内に浸入し、三次元網目構造に起因する形状的なアンカー効果が発生して、色材等が強固に固定される。また、透明層を構成する無機微粒子の割合が多いため、耐熱性が高く、耐エンボス性も高いという特徴がある。
【0020】
コーティング組成物14′を構成するインク定着剤(カチオン化剤)としては、4級アンモニウム塩ポリマー、ポリアミン及びその誘導体、アルキルアミン重合体、ジシアンジアミド型カチオン樹脂等が挙げられる。特に、水性インクの染料分である水溶性直接染料や水溶性酸性染料中のスルホン酸基,カルボキシル基,アミノ基等と不溶な塩を形成する2級アミン,3級アミン,4級アンモニウム塩からなるカチオン性インク定着剤を配合すると、インク受理層14中で染料が捕獲されることになる。したがって、色彩性が向上し且つ不溶な塩が形成されることによって水を滴下したときあるいは吸湿したときにおいてインクの流れ出しや滲み出しを抑制できる。
【0021】
コーティング組成物14′を構成するバインダとしては、シリコン変性ポリビニルアルコール等のPVA、澱粉、SBR系ラテックス、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂等が挙げられる。さらに詳細に説明すると、バインダとしては、例えば、酸化澱粉,エーテル化澱粉,リン酸エステル化澱粉等の澱粉誘導体;カルボキシメチルセルロース,ヒドロキシエチルセルロース等のセルロース誘導体;カゼイン,ゼラチン,大豆蛋白,ポリビニルアルコール又はその誘導体;各種酸化度のポリビニルアルコール又はそのシラノール変性物,カルボキシル化物,カチオン化物等の各種誘導体;ポリビニルピロリドン,無水マイレン酸樹脂,スチレン−ブタジエン共重合体,メチルメタクリレート−ブタジエン共重合体等の共役ジエン系共重合体ラテックス;アクリル酸エステル及びメタクリル酸エステルの重合体又は共重合体等のアクリル系重合体ラテックス;エチレン酢酸ビニル共重合体等のビニル系重合体ラテックス;あるいはこれら各種重合体のカルボキシ基等の官能基含有単量体による官能基変性重合体ラテックス;メラミン樹脂,尿素樹脂等の熱硬化性合成樹脂等の水性接着剤;ポリメチルメタクリレート等のアクリル;酸エステル;メタクリル酸エステルの重合体又は共重合体樹脂;ポリウレタン樹脂,不飽和ポリエステル樹脂,塩化ビニル−酢酸ビニルコポリマー,ポリビニルブチラール,アルキッド樹脂等の合成樹脂系接着剤等を挙げることができる。バインダの中にゲル化剤又は被ゲル化剤を含有させるときは、これらの中からゲル化剤又は被ゲル化剤と反応してゲル化しない材料が選択される。
【0022】
その他、インク受理層14を形成するためのコーティング組成物14′には必要に応じて、メラミン樹脂等の耐水化剤等を含めてもよい。さらに、コーティング組成物14′には、種々の目的をもって他のものを配合してもよい。例えば、顔料分散剤,増粘剤,流動性改良剤,消泡剤,抑泡剤,離型剤,発泡剤,浸透剤,着色染料,着色顔料,蛍光増白剤,紫外線吸収剤,酸化防止剤,防腐剤,防バイ剤,湿潤紙力増強剤,乾燥紙力増強剤などの各種添加剤を、目的に応じて適宜配合することができる。
【0023】
インク受理層14を形成するためのコーティング組成物14′における顔料とバインダとの配合割合は、顔料100重量部に対し、バインダが3〜70重量部であり、さらに好ましくは、5〜50重量部であるが、顔料100重量部に対するバインダの配合割合が3重量部未満であると、インク受理層14の塗膜強度が不足する場合がある。一方、バインダの配合割合が70重量部を超えると、インク受理層14のインク吸収性が低下する場合がある。
【0024】
ここでインク受理層14を形成するためのコーティング組成物14′における顔料とバインダ等との配合割合の一例を示せば次の通りである。例えば、顔料として多孔質材料である固体又は粉体状の非結晶シリカ(二酸化ケイ素SiO)を重量比で100重量部と、バインダとしてポリビニルアルコールを重量比で45重量部と、インク定着剤として液体状のポリアミン誘導体を重量比で30重量部と、耐水化剤としてアセタール(ホルマール)を重量比で10重量部と、分散剤として粉体状のヘキサメタリン酸を重量比で1重量部を混合して、インク受理層14を形成することができる。
【0025】
インク受理層14を形成するためのコーティング組成物14′の塗工量は、要求される光沢,インク吸収性,支持体の種類等により異なるので一概にはいえないが、通常は1g/m以上、好ましくは、5〜15g/mである。また、インク受理層14はある一定の塗工量を2度以上に分けて塗設してもよい。
【0026】
インク受理層14を形成するためのコーティング組成物14′の塗設は、各種塗設装置をオンマシンやオフマシンで使用して行うことができる。塗設装置としては、例えば、各種ブレードコータ,ロールコータ,エアーナイフコータ,バーコータ,ロッドプレードコータ,カーテンコータ,ショートドウェルコータ,サイズプレス等がある。また、インク受理層14を平滑にするためにインク受理層の塗設後に、例えば、マシンカレンダー,TGカレンダー,ソフトカレンダー等のカレンダー装置を使用して平坦化仕上げを行ってもよい。なお、インク受理層14の層数は、必要に応じて適宜に決定することができ、1層でもよく複数層積層してもよい。
【0027】
次に、光沢層16について説明する。光沢層16は、透明性を有し、コロイダルシリカ複合体エマルジョンなどからなるコーティング組成物16aから構成されるものであり、支持体たる基材12及びインク受理層14上に少なくとも1層設けられる。コロイダルシリカ複合体エマルジョンとしては、コロイダルシリカ/アクリル/スチレン、又はコロイダルシリカ/アクリルなどが選択できる。光沢層16を形成するためのコーティング組成物16aは、コロイダルシリカ複合体エマルジョンを主成分とするものと、フィラーとバインダの混合物を主成分とするものが考えられる。この場合のフィラーとしては、上述のインク受理層14に用いたインク吸着用の顔料と同様のものを用いることができるが、好ましいのはコロイダルシリカである。また、バインダとしては、上述のインク受理層14と同様のものを用いることができるが、好ましいのは水溶性樹脂である。この水溶性樹脂としては、親水性構造単位あるいはカルボキシル基等の解離性基を有する樹脂が挙げられ、例えば、親水性構造単位としてヒドロキシル基を有する樹脂である、ポリビニルアルコール(PVA)、セルロース系樹脂(メチルセルロース(MC)、エチルセルロース(EC)、ヒドロキシエチルセルロース(HEC)、カルボキシメチルセルロース(CMC)等)、キチン類、及び澱粉;エーテル結合を有する樹脂であるポリエチレンオキサイド(PEO)、ポリプロピレンオキサイド(PPO)、ポリエチレングリコール(PEG)及びポリビニルエーテル(PVE);そしてアミド基又はアミド結合を有する樹脂であるポリアクリルアミド(PAAM)及びポリビニルピロリドン(PVP)を挙げることができる。また、解離性基としてカルボキシル基を有するポリアクリル酸塩、マレイン酸樹脂、アルギン酸塩及びゼラチン類;スルホン基を有するポリスチレンスルホン酸塩、アミノ基、イミノ基、第3アミン及び第4級アンモニウム塩を有するポリアリルアミン(PAA)、ポリエチレンイミン(PEI)、エポキシ化ポリアミド(EPAm)、ポリビニルピリジン及びゼラチン類を挙げることができる。バインダの中にゲル化剤又は被ゲル化剤を含有させるときは、これらの中からゲル化剤又は被ゲル化剤と反応してゲル化しない材料が選択される。具体的には、例えばフィラーとしてのコロイダルシリカ100重量部に対し、0.001ないし100重量部混ぜるとよい。但し、水溶性樹脂が0.001以下の場合には、光沢層の被膜強度が出にくく、塗工性も悪い。100重量部以上となると光沢層に微細孔が形成されにくく、インクが光沢層16を通過してインク受理層14に達しない。また、適宜ポリビニルアルコール等に耐水性を付与すべく、例えば尿素グリオキザール・アクリルアミド重合体の耐水化剤を混ぜたり、硬化剤を混ぜてもよい。
【0028】
この光沢紙10では、光沢層16の表面が平滑となるように形成され、それによって美しい光沢を有する液状インク記録用光沢紙10となっている。このような液状インク記録用光沢紙10を製造するには、図2に示すように、被ゲル化剤層の上にまず光沢層16を形成するためのコーティング組成物16aを塗布し、その上にフィルム18の平滑面が密着させられる。平滑面を有するフィルム18としては、例えば、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリアミド(ナイロン)フィルム、ポリエステルフィルム、ポリエチレンナフタレートフィルム、ポリスチレンフィルム、ポルビニルアルコール(ビニロン)フィルム、ポリエーテルケトンフィルム、ポリサルホンフィルム、ポリエーテルサルホンフィルム、ポリエーテルイミドフィルム、EVA共重合体フィルムやアイオノマーフィルムなどのエチレン共重合体フィルム、ポリカーボネートフィルム、セロファンフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、ポリ塩化ビニリデンフィルム、アルミニウム箔、アセテートフィルムなどのフィルムや、これ以外の平滑な面を有するフィルム単体、又はこれらのフィルムを貼り合わせた紙及びフィルムなどが使用できる。また、光沢層16との離型性をよくするために、平滑面に離型剤を塗布してもよい。
【0029】
塗布されたコーティング組成物16aにフィルム18の平滑面を密着したのち、コーティング組成物16aを乾燥成膜化して光沢層16を形成し、その後フィルム18が剥離される。図2において、斜線で示す光沢層の材料16aは、未乾燥の状態であることを示す。フィルム18の平滑面が密着された後、剥離された光沢層16の表面は平滑となり、美しい光沢紙10を得ることができる。したがって、光沢紙10の製造工程において、紫外線照射装置などを必要とせず、光沢紙の製造を簡単にすることができる。なお、コーティング組成物16aの塗工程はコーティング組成物14′の塗設装置として例示したものと同様のものを用いることができる。
【0030】
また、別の方法として、光沢層16を形成するために、図3に示すように、先にフィルム18の平滑面に光沢層の材料16aを塗布してもよい。この場合、光沢層の材料16aが乾燥する前に、光沢層のコーティング組成物16aの層は、被ゲル化剤層の面に圧着される。そして、光沢層の材料16aが乾燥して光沢層16が形成されたのちに、フィルム18が光沢層16から剥離される。このように、光沢層の材料16aは、基材12側に塗布してもよいし、フィルム18側に塗布してもよく、光沢層16が形成された後でフィルム18を剥離することにより、光沢を有する光沢紙10を得ることができる。
【0031】
この光沢紙10の光沢層16は複数の微細な孔を有する多孔質な膜ないし層として形成される。インクジェットプリンタ等から供給されたインクジェットインクなどの液状インクは、微細な孔を通じて光沢層16からインク受理層14にしみ込み定着する。
【0032】
次に、この実施形態の液状インク記録用光沢紙10に適用される液状インクについて説明する。この液状インクは水性インクであり、該水性インクは、着色剤及び液媒体、その他添加剤からなる記録用液体である。着色剤としては、直接染料、酸性染料、塩基性染料、反応性染料あるいは食品用色素等の水溶性染料が用いられる。
【0033】
直接染料としては、特に限定するものではないが、例えば、
C.I.Direct Black
48,49,51,56,62,71,74,75,77,78,80
C.I.Direct Yellow
42,44,48,50,51,58,72,85,86,87,88,98
C.I.Direct Orange
77,80,81,83,84,85,90,94,99,101,108
C.I.Direct Red
75,77,80,81,83,84,85,90,94,99,101
C.I.Direct Blue
120,123,158,163,165,192,193,194,195
C.I.Direct Green
1,6,8,28,33,37,63,64
C.I.Direct Brown
2,6,25,27,44,58,95,100,106,112,173
などが用いられる。
【0034】
酸性染料としては、特に限定するものではないが、例えば、
C.I.Acid Black
60,94,107,109,112,118,119,121,122
C.I.Acid Orange
7,8,10,33,56,64
C.I.Acid Red
85,87,88,89,92,94,97,106,108,110
C.I.Acid Violet
7,11,15,34,35,41,43,49,75
C.I.Acid Blue
93,102,104,111,113,117,120,124,126
C.I.Acid Green
3,12,19,27,41,9,16,20,25
C.I.Acid Brown
4,14
などが用いられる。
【0035】
塩基性染料としては、特に限定するものではないが、例えば、
C.I.Basic Black
2,8
C.I.Basic Yellow
1,2,11,12,14,21,32,36
C.I.Basic Orange
2,15,21,22
C.I.Basic Red
1,2,9,12,13,37
C.I.Basic Violet
1,3,7,10,14
C.I.Basic Blue
1,3,5,7,9,24,25,26,28,29
C.I.Basic Green
1,4
C.I.Basic Brown
1,12
などが用いられる。
【0036】
反応性染料としては、特に限定するものではないが、例えば、
C.I.Reactive Black
1,3,5,6,8,12,14
C.I.Reactive Yellow
1,2,3,13,14,15,17
C.I.Reactive Orange
2,5,7,16,20,24
C.I.Reactive Red
6,7,11,12,15,17,21,23,24,35,36,42
C.I.Reactive Violet
2,4,5,8,9
C.I.Reactive Blue
2,5,7,12,13,14,15,17,18,19,20,21,25
C.I.Reactive Green
5,7
C.I.Reactive Brown
1,7,16
などが用いられる。
【0037】
さらに食品用色素としては、特に限定するものではないが、例えば、
C.I.Food Black

C.I.Food Yellow
3,4,5
C.I.Food Red
2,3,7,9,14,52,87,92,94,102,104,105
C.I.Food Violet

C.I.Food Blue
1,2
C.I.Food Green
2,3
などが用いられる。
【0038】
また水性インクの液媒体としては、水及び水溶性の各種有機溶剤、例えば、ジエチレングリコール等の多価アルコール、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル等の多価アルコールの低級アルキルエーテルは好ましいものである。その他の添加剤としては例えばpH調節剤、金属封鎖剤、防カビ剤、粘度調整剤、表面張力調整剤、湿潤剤、界面活性剤、及び防錆剤等が挙げられる。
【0039】
また、この実施形態の光沢紙は、上述の水性インクに限らず、記録時に液状であるインクを使用する種々の記録媒体として用いることが可能である。そのような記録媒体としては、例えば、ワックス類や樹脂成分と染料・顔料などを主体成分とする熱溶融性常温固体インクを樹脂フィルムや高密度紙や合成紙などの薄い支持体上に熱溶融塗布したインクシートをドナーシートとして、そのドナーシートのインク裏面より加熱し、インクを溶融させて転写する熱溶融型転写記録媒体、上記の如き熱溶融性常温固体インクを加熱溶融し、微小液滴化、飛翔記録するインクジェット記録媒体、油溶性染料を溶媒に溶解したインクを用いたインクジェット記録媒体、光重合型モノマー、無色又は有色の染料及び/又は顔料を含有するマイクロカプセルを用いた感光感圧型ドナーシートの受像記録媒体などが挙げられる。これらの記録媒体において共通していることは、記録時にインクが液状となっている点である。液状インクは、硬化、固化又は定着するまでの間に記録媒体のインク受理層の深さ方向又は面方向に浸透又は拡がっていく。このため、記録媒体もそれぞれの方式に応じた吸収性が必要となる。したがって、この発明にかかる光沢紙を上記した各種の記録媒体として利用することが可能である。
【0040】
以下、具体的な実施例を説明する。
(実施例1)
1.インク受理層
フィラーとして合成シリカを重量比で100重量部、バインダとしてポリビニルアルコールを重量比で40重量部、インク定着剤としてポリアミン誘導体を重量比で25重量部、耐水化剤として尿素グリオキザール・アクリルアミド重合体を重量比で5重量部、混合してコーティング組成物14´を形成した。このコーティング組成物14´を基材12としての上質紙上に10g/m(DRY)塗設し、インク受理層14を形成した。このインク受理層14上にマイクロピペットで2マイクロリットルの液状インクを滴下したところ、インクが完全に吸収されるまでの時間は15秒であった。
2.ゲル化剤層
上記1のインク受理層14の上に4%ホウ酸水溶液を例えば0.24g/m(DRY)塗布し乾燥させることにより、薄いゲル化材層を形成した。
3.光沢層
コロイダルシリカ100重量部と被ゲル化剤としてのPVA10重量部を混合してコーティング組成物16aを調整し、上記2のゲル化剤層上に7g/m(DRY)塗布・乾燥させて塗設することにより、光沢層16を形成し、光沢紙10を完成させた。
この結果、液状インクの吸収速度の速いインク受理層14の上に所望の光沢を有する光沢層16を形成することができた。
【0041】
(実施例2)
1.インク受理層
インク受理層14は、上述の実施例1と同様に形成した。
2.ゲル化剤層
上記1のインク受理層14の上に0.5%硫酸銅水溶液を例えば0.24g/m(DRY)塗布し乾燥させることにより、薄いゲル化剤層を形成した。
3.光沢層
コロイダルシリカ100重量部と被ゲル化剤としてのカゼイン15重量部を混合してコーティング組成物16aを調整し、上記2のゲル化剤層上に7g/m(DRY)塗布・乾燥させて塗設することにより、光沢層16を形成した。
この結果、液状インクの吸収速度の速いインク受理層14の上に所望の光沢を有する光沢層16を形成することができた。
【0042】
(実施例3)
1.インク受理層
インク受理層14は、上述の実施例1と同様に形成した。
2.ゲル化剤層
上記1のインク受理層14の上に1.0%水酸化カルシウム水溶液を例えば0.24g/m(DRY)塗布し乾燥させることにより、薄いゲル化剤層を形成した。
3.光沢層
コロイダルシリカ100重量部と被ゲル化剤としてのアルギン酸10重量部を混合してコーティング組成物16aを調整し、上記2のゲル化剤層上に7g/m(DRY)塗布・乾燥させて塗設することにより、光沢層16を形成した。
この結果、液状インクの吸収速度の速いインク受理層14の上に所望の光沢を有する光沢層16を形成することができた。
【0043】
(比較例1)
ゲル化剤層を形成せずに上述の実施例1,2,3と同様の組成物を用いて光沢紙10をそれぞれ形成したところ、光沢層形成用のコーティング組成物16aがインク受理層14に浸透して吸収されてしまい、いずれも所望の光沢を得ることができなかった。
【0044】
(実施例4)
1.インク受理層
インク受理層14は、上述の実施例1の組成に4%ホウ酸水溶液を混合して調整した液を基材12としての上質紙上に10g/m(DRY)塗布し乾燥させることにより形成した。
2.光沢層
コロイダルシリカ100重量部と被ゲル化剤としてのPVA10重量部を混合してコーティング組成物16aを調整し、上記1のインク受理層14上に7g/m(DRY)塗布・乾燥させて塗設することにより、光沢層16を形成し、光沢紙10を完成させた。
この結果、液状インクの吸収速度の速いインク受理層14の上に所望の光沢を有する光沢層16を形成することができた。
【0045】
(実施例5)
1.インク受理層
インク受理層14は、上述の実施例1の組成に0.5%硫酸銅水溶液を混合して調整した液を基材12としての上質紙上に10g/m(DRY)塗布し乾燥させることにより形成した。
2.光沢層
コロイダルシリカ100重量部と被ゲル化剤としてのカゼイン15重量部を混合してコーティング組成物16aを調整し、上記1のインク受理層14上に7g/m(DRY)塗布・乾燥させて塗設することにより、光沢層16を形成した。
この結果、液状インクの吸収速度の速いインク受理層14の上に所望の光沢を有する光沢層16を形成することができた。
【0046】
(実施例6)
1.インク受理層
インク受理層14は、上述の実施例1の組成に1.0%水酸化カルシウム水溶液を混合して調整した液を基材12としての上質紙上に10g/m(DRY)塗布し乾燥させることにより形成した。
2.光沢層
コロイダルシリカ100重量部と被ゲル化剤としてのアルギン酸10重量部を混合してコーティング組成物16aを調整し、上記1のインク受理層14上に7g/m(DRY)塗布・乾燥させて塗設することにより、光沢層16を形成した。
この結果、液状インクの吸収速度の速いインク受理層14の上に所望の光沢を有する光沢層16を形成することができた。
【0047】
(比較例2)
ゲル化剤及び被ゲル化剤を含有させずに上述の実施例4,5,6と同様の組成物を用いて光沢紙10をそれぞれ形成したところ、光沢層形成用のコーティング組成物16aがインク受理層14に浸透して吸収されてしまい、いずれも所望の光沢を得ることができなかった。
【産業上の利用可能性】
【0048】
本発明の液状インク記録用光沢紙及びその製造方法は、液状インクの吸収及び定着が速く、しかも高い光沢性を有する液状インク記録用光沢紙を得ることができることから、液状インク記録用光沢紙の用途に好適に用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】この発明の一実施形態である液状インク記録用光沢紙の断面図解図である。
【図2】図1に示す液状インク記録用光沢紙を製造するために、光沢層の材料の上にフィルムを貼り付ける工程を示す断面図解図である。
【図3】図1に示す液状インク記録用光沢紙を製造するために、フィルムに形成された光沢層を中間層の材料の上に積層する工程を示す断面図解図である。
【符号の説明】
【0050】
10 液状インク記録用光沢紙
12 基材
14 インク受理層
16 光沢層
16a 光沢層を形成するためのコーティング組成物
18 フィルム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基材を準備するステップと、その一方主面に中間層を形成するステップと、前記中間層の前記基材とは反対側の面に光沢層を形成するステップとを含む液状インク記録用光沢紙の製造方法であって、前記中間層にゲル化剤又は被ゲル化剤を含有させ、前記光沢層に被ゲル化剤又はゲル化剤を含有させて、前記光沢層形成時に、前記ゲル化剤と前記被ゲル化剤とを反応させてゲル化させることにより前記光沢層形成用のコーティング組成物が前記中間層に浸透することを防止する、液状インク記録用光沢紙の製造方法。
【請求項2】
基材を準備するステップと、その一方主面に中間層を形成するステップと、前記中間層の前記基材とは反対側の面にゲル化剤層又は被ゲル化剤層を形成するステップと、前記ゲル化剤層の前記中間層とは反対側の面に光沢層を形成するステップとを含む液状インク記録用光沢紙の製造方法であって、前記光沢層に被ゲル化剤又はゲル化剤を含有させ、前記光沢層形成時に、前記ゲル化剤と前記被ゲル化剤とを反応させてゲル化させることにより前記光沢層形成用のコーティング組成物が前記中間層に浸透することを防止する、液状インク記録用光沢紙の製造方法。
【請求項3】
前記光沢層を形成するステップにおいて、前記中間層又は前記ゲル化剤層上に光沢層形成用のコーティング組成物を塗布し、該コーティング組成物上に平滑面を備えるフィルムの該平滑面を密着させ、前記光沢層を形成した後、前記フィルムが前記光沢層から剥離される、請求項1又は請求項2に記載の液状インク記録用光沢紙の製造方法。
【請求項4】
前記光沢層を形成するステップにおいて、平滑面を備えるフィルムの該平滑面に光沢層形成用のコーティング組成物を塗布し、該コーティング組成物を前記中間層又は前記ゲル化剤層上に積層して前記光沢層を形成した後、前記フィルムが前記光沢層から剥離される、請求項1又は請求項2に記載の液状インク記録用光沢紙の製造方法。
【請求項5】
前記中間層は、液状インクを受理するインク受理層を構成し、前記光沢層中には複数の微細孔が形成され、それらの微細孔から前記中間層に液状インクがしみ込むように形成された、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の液状インク記録用光沢紙の製造方法。
【請求項6】
前記中間層は、インク定着剤及びインクの染料等を吸い取る顔料を含み、該顔料に液状インクが吸着されるように形成される、請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の液状インク記録用光沢紙の製造方法。
【請求項7】
請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の方法で製造した、液状インク記録用光沢紙。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate


【公開番号】特開2009−101695(P2009−101695A)
【公開日】平成21年5月14日(2009.5.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−325666(P2008−325666)
【出願日】平成20年12月22日(2008.12.22)
【分割の表示】特願2000−155134(P2000−155134)の分割
【原出願日】平成12年5月25日(2000.5.25)
【出願人】(000205306)大阪シーリング印刷株式会社 (90)
【Fターム(参考)】