説明

混合比率を設定するための調節メカニズムを有する水フィルタ装置

本発明は、制御ユニット(1)に滞留している及び/又は制御ユニット(1)を通過した液体(6)の手段により量及び/又は構造が変更される制御手段(5)を備えることを特徴とする水フィルタ装置に関する。

【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
【0001】
本発明は、請求項1、請求項38、請求項39及び請求項40に記載されるとおり、混合比率を設定するための調節メカニズムを有する水フィルタ装置、フィルタ装置を収納するために提供される水タンク、水タンクを有する機器、及びフィルタ機器に関する。
[従来技術]
従来、いくつかのケースで、混合装置を調節するためにとり得る手段とともに、液体処理、及び、処理されていない又は他の場所で処理された液体をフィルタセクション内で処理された液体に混合する混合装置を有するフィルタ装置が知られている。処理が進行する限りは、例えば、水を軟化、脱アルカリ、脱塩又は類似の処理をすることにより、液体は化学的及び/又は物理的に処理される。
【0002】
本質的に2種類のフィルタ装置が構築される。第1の種類のフィルタ装置は、好ましくは交換可能ユニットの形で、流出点又は流出装置の供給ラインに統合されうる、例えばいわゆる「フィルタキャンドル」などのラインに依存した加圧されたフィルタシステムにより構成される。
【0003】
一方で、これらのフィルタキャンドルに加えて、通常対応する水タンクと連結されるラインに依存しない形のいわゆる「フィルタカートリッジ」が好都合であることがわかっている。
【0004】
未処理の又は他のフィルタセクションを経由して導かれた水と混合されるべきフィルタセクションを経由した処理された水について、各々対応する適用対象に対して予め定められた水質を設定するため、冒頭で言及した混合装置が提供される。
【0005】
そのようなシステムは、個人の家庭内では、飲料水を処理するため、流出点を供給するため、特に、現代のキッチン機器(蛇口及び現在の冷蔵庫内の製氷機又はコーヒーメーカー)を供給するため、そしてまた特に商業領域では、それにより処理された又は準備された食べ物や飲み物の味を最適化するため、コーヒー、蒸気、冷たい又は温かい水を準備するための飲料機械を供給するため、そして水がひき起こす技術的問題から機器を守るため、集中化した又は分散化した設備として、使われる。
【0006】
従来、記述された応用領域で、慣例として使われてきた混合装置は、動作の開始時点で、液体流を制御するための調節メカニズムの手段により、短時間試験により知られ又は決定される入力水のミネラル内容物及び/又は硬度成分内容物、並びに適用にあたって要求されるフィルタされた水の品質により予め決められた混合比率に設定される。
【0007】
多様な処理の段階の能率は、しかしながら、既に処理セクションを通過した水の量及び未処理の水の質に依存して、徐々に減少していくため、液体流を制御するための調節メカニズムの手段により固定された混合比率の場合、生成される水の質は、処理セクションの処理能力が減少する程度に依存して継続的に変化する。
[本発明の目的及び利点]
本発明の目的は、冒頭で説明した種類の水フィルタ装置を改良することにある。
【0008】
この目的は請求項1の特徴により達成される。従属する請求項は、本発明の適切かつ有利な発展形を特定する。
そのようなフィルタ装置を収納するための水タンクは、独立した請求項38に記載され、そのようなタンクを収納するための機器は請求項39に記載され、そしてそのようなフィルタの挿入機のためのフィルタヘッドを有するフィルタ機器は請求項40に記載される。
【0009】
従って、本発明は、第一の局面に関しては、水フィルタ装置に関するものであり、請求項1の前提部によれば、液体が調節メカニズムにあたり及び/又は調節メカニズムを通過して流れることにより、量及び/又は構造が変化する調節媒体を備えることにより区別される。
【0010】
調節メカニズムに作用する調節媒体の量及び/又は構造を変化させることは、具体的に特定の要求をみたすため、制御されるべき液体流に対して、そのような態様で構築された調節メカニズムにより流れの態様に影響をあたることが可能となる。例えば、そのような調節メカニズムに対して、完全にブロックされた状態から完全に開口して流れる状態になるまで及びまた逆に、完全に開口して流れる状態から完全にブロックされた状態になるまで、極めて特定された特徴的な開口曲線を経由して、制御態様を変更するように液体流に影響を与えることも可能となる。
【0011】
第1の実施形態によれば、例えば、調節媒体を回避して及び/又は調節媒体を通過して流れた液体の量に依存する調節媒体の量及び/又は構造の変化により液体流を変更することも可能となる。
【0012】
この目的のため、例えば、通過流を形成するため対応する液体によりもたらされるいわゆる消耗(washing-out)効果及び/又は制御されるべき液体流に対してブロックを作るためのいわゆる目詰まり効果がもたらされる。
【0013】
しかしながら、調節メカニズムについて、上述のとおり、流れに依存する形で影響を受ける調節メカニズムとの組み合わせにより、液体流の物理的及び/又は化学的性質に依存した対応する制御がなされるようにすることも可能である。
【0014】
液体に可溶性な調節媒体は、ここでは特に有利であると考えられる。例えば、当初は閉鎖された流路を断面の増加とともに、流れに対する1つ又は可能性としてはそれ以上のパラメータに基づき、動作期間に依存して予め決められ、完全に適用対象に特定した態様により開口することが可能となる。
【0015】
可能性のある応用例としては、バイパス制御手段、付加的又は別の流路に対する切替、及びその類似である。
同じ流入の選択肢は、例えば、収縮可能な調節媒体による直接的な制御に適用される。拡張し又は膨張可能な調節媒体による直接的な制御は、可能性として流れが完全に閉鎖されるまで、液体流を制御するための対応する調節メカニズムの効果的な流れの横断面を減少することを可能にする。ここで実現可能な応用ケースの例は、1つ又はそれ以上のパラメータに依存する特定の流体ラインのブロックとなりうる。
【0016】
特に有利となるものとして推奨されるのは、飲料水の流れに際だった良い効果とする影響を与えることから、食料としても適した調節媒体の使用である。
この飲料水の流れは、例えば、飲料水の供給ラインに、飲料水処理及び/又は供給の設置内、飲料水を使用及び/又は消費する機器内、又は類似するに供給されうる。
提供されうる。
【0017】
同様のものが、例えば、ビタミンC、シリリン塩酸(siliphosphate)、リン酸塩化合物、ポリリン酸塩又は類似するものなどの健康促進栄養剤として及び/又は飲料水添加剤として適切な調節要素に適用される。
【0018】
さらに好ましい実施形態では、例えば、粉、顆粒、結晶又は凝縮物もまた調節媒体として提供されうるものであり、特に特定のこれらの流れの性質は、液体流に使用されうる。特に、ここでは、調節媒体が、例えば、対応する液体流の流れの性質に影響する異なる三次元の幾何学的構造を有することを可能にする。また例えば、当初は、適用対象に依存する態様で影響を受けるべき完全に閉鎖された状態で、わずかな散水通過動作、ゆっくりとした又は可能性として急速に断面が増加を始める。
【0019】
調節媒体内の流れを禁止する及び/又はブロックする部材又は本体を初期に機能不能となるように配置することにより、同様に解放される閉鎖機能を実現することもまた可能である。適切な閉鎖手段としては、例えば、最初は溶解可能な物質に混ぜ合わされ、顆粒の形で、可能性としてふるい又は他の十分に大きな球体と組み合わせられ、そしてこれらいったん解放されたブロック、又は少なくとも調節媒体の開口した流れ断面を顕著に減少させる。
【0020】
調節媒体に影響を与えるために触媒の又はバイオ触媒の/酵素の反応を使うこともまたありうる。例えば、でんぷん、ペクチン又は他のポリマーは、酵素並びに/又はミネラル及び/若しくは、供給水の方法若しくはフィルタの方法により導かれる水イオンなどの水成分の影響の下で反応し、そして濃度を変更し、溶解し、収縮し、拡張し、ゲル溶液にし、及びその類似のことをするのに適切でありうる。
【0021】
さらなる実施形態として、調節媒体として、水と接触し、水の成分、特に供給水又はフィルタの方法により導かれ気体を生成する結果として反応し拡張する水のイオンと結合する例えば重炭酸ナトリウムなどの膨張剤を使うこともありうる。この反応は、とりわけ、導かれた水イオンの量、例えば供給水の硬度のため、脱アルカリ樹脂により比例的に除かれたものに利用しうる。
【0022】
さらに、この反応は、水との接触この反応は、引き続くフィルタにも利用しうる。
さらに、しかしながら、調節媒体としてイオン交換樹脂を使うこともありうる。これは関連した接触によりイオン交換樹脂は量を減少させることが可能であり、そのためそれを備えた調節媒体の流れの断面に影響を与えるものとして適しているためである。
【0023】
特別な実施形態では、例えば、その調節媒体を備えた調節メカニズムについて、開口、閉鎖及び/又は切換のため特に限定した作用曲線を実現するため、組合せ態様の異なる節媒体を提供することもまた可能である。
【0024】
第1の単純な実施形態は、例えば、調節媒体から形成された本体は、それ自体が閉鎖要素を形成する。液体の作用の下で透過性構造を溶解、収縮、発展する調節媒体は、そのため、開口する部材としての機能を果たしうる。拡張又はその構造により透過性が下がる調節媒体は、閉鎖手段として役割を果たしうる。
【0025】
改良された実施態様では、しかしながら、調節媒体は、付加的な閉鎖要素及び/又は開口要素に作用を及ぼすため、好ましくは、逆の動作作用を実現するためにも提供されうる。そのため、特に、流れ作用(開口から閉鎖又はその逆)を交換することにより、すなわち調節媒体が切換作用を果たす部材としての役割を果たすことにより、2つ又はそれ以上の液体流を同時に制御することが可能となりうる。
【0026】
前述の実施形態は、そのため、液体に対して、特に水の供給に対して、完全に自立が可能な及び/又は閉鎖要素としての役割を果たしうる。第1の可能な応用例は、特に交換可能要素の形で設計されたフィルタ内の、水供給及び/又は処理の設置における液体流の制御に関するものとなりうる。調節媒体の能動的な力、好ましくはフィルタ要素の減少状態に対応するこの力は、調節メカニズムを制御する。ユーザフレンドリーな実施形態では、少なくとも減少した調節媒体について、しかし可能性としては付加的な閉鎖及び/又は開口要素についても、交換可能フィルタの形で設計されたフィルタとともに取り外され、そして新しいものに置き換えられることが可能となる。
【0027】
液体流の適切な制御により、調節要素は、例えば内部で減少の程度に依存して液体流の出口が増加することを遮断し、さらに、フィルタ及び/又は調節要素の減少状態を表示する役割さえも果たしうる。単純な実施形態では、調節要素はこの目的のため、もし適切であれば対応した適切な還元要素を利用した閉鎖要素の形で設計されうる。減少の程度の視覚的な表示は、例えば、スライド式、回転要素、シャッター又は類似の表示要素などの対応したシグナル手段の調節によることもまた可能である。
【0028】
表示用及び/又は保護用要素を使うためのさらなる例は、消費装置の流入領域にあるそのような調節メカニズムを使うことがありうる。例えば、スプレーや水道の蛇口は、石灰化から保護され、対応するラインの閉鎖により設置された脱アルカリ手段の減少が示される。
【0029】
上記に説明した実施形態に対応する調節メカニズムは、予め決められたパラメータに特に限定して依存して、フィルタ装置の内部で、特に有利に液体流に影響を自立的に与える。特に、個々の部分及び/又はフィルタ若しくは個々のフィルタ要素の領域を通過する液体流の流れを、フィルタされるべき流れの量並びに/又はその物理的及び/若しくは化学的性質に依存して連絡する又は中止することが可能である。関連するパラメータについて間接的に又は可能であれば直接的に1つ又はそれ以上のフィルタ要素の減少状態を反映させ、そしてフィルタ内部への液体流に対応した影響を与えることが可能である。
【0030】
フィルタ装置内の調節メカニズム及び/又はバイパス部分につき、2つの特に好ましい配置のための位置は、全体又は特定のフィルタセクションの流入部及び/又は流出部としては、フィルタ装置の流入部及び/流出部である。これは、全体として、調節メカニズムを回避する及び/又は調節メカニズムを通過する液体に依存してフィルタ装置内の液体流の直接的な制御を可能にする。この液体は、例えば、フィルタされるべき液体、フィルタされるべきこの液体の支流、フィルタされた液体、又はそれらの支流、又は他の何らかの方法により若しくは他の液体、がありうる。
【0031】
特にここでは、仮にフィルタ装置が、処理されていない又は他の方法により処理された液体をフィルタセクション内の処理された液体と混合させる混合装置を備えていたら、それを通じて流れる液体により動作されることが可能な調節メカニズムの手段により、混合装置の混合比率が調節される。
【0032】
特に好ましい実施形態では、さらに、少なくとも水フィルタ装置の初期動作及び/又はそのような初期動作に続く期間中、フィルタされるべき及び/又は対応する消費装置の要求に応じて水の質に依存して初期の混合比率、特に、フィルタの全体の耐用期間中一定とされる特定の混合比率を設定するように設計された調節メカニズムを提供することも可能である。
【0033】
前述の適用対象の領域では、混合装置は、通常、最初から固定され又は動作の最初から手動により、ショートテストにより知られ又は決定される入力される水のミネラル成分又は硬度成分及び適用対象に要求されるフィルタされた水の質により予め決められた混合比率に固定される。
【0034】
混合比率が当初から固定又は手動で固定可能なこれら伝統的な水フィルタ装置と比較して、例えば、コーヒーの準備又は蒸気の生成といった特別な適用対象に対して、記述された実施形態は、処理されるべき水に対応して広がる現在の品質条件に厳密に調節した態様により、動作の当初から想定される最適に設定できるという有利な点があり、その場合、過度に効果が強いこと及び可能性としてまた過度に水処理の物質の作用が弱いことという両方を避けることができる。これはそれとともに操作されうる機器の耐用期間及び生産過程及び/又は処理された水を利用する過程の結果についての両方で有利な効果を有し、そして入手可能なフィルタ許容限度の最適な利用を可能にする。ここで言及可能な例は、それにより処理された飲み物、例えば、コーヒー、紅茶、類する温かい飲み物の味である。しかしながら、処理された冷たい飲み物について、最適に設定された水の質は、味及び/又は飲料添加物の溶解度について非常に肯定的な効果を有する。
【0035】
さらなる適用対象の例は、例えば、特定の水の硬度の及び/又はさらなる水成分の特定の濃度の場合に、現存する洗浄剤の効率性を最適化するものに関するものでありうる。
水フィルタ装置の動作中における混合比率の再調節は、特に、水フィルタ装置の大部分の動作期間について、改良された水の質を有利に上昇させる可能性がある。これは、上述した典型的な実施形態の広い水の質に依存した水の混合比率の初期設定と特に有利に連動して達成されうる。
【0036】
水フィルタ装置の外でフィルタされるべき物質は、処理されるべき水の質に直接的に依存するものであることから、特に有利な調節媒体として提供されうる。これは、対応する水処理手段の減少に依存した特に厳密な混合の制御を達成することを可能にする。強い処理及び/又はフィルタ作用の場合、対応する調節媒体との強い相互作用があり、水処理作用及び/又はフィルタ手段減少の作用として、好ましくは、同一の特徴的な減少の曲線とともに同様に減少し、そのため依然として受諾できる低い値及び受諾できる高い値の間で極めて長い期間の特徴的な混合曲線を維持することが可能となる。
【0037】
特に洗練された形で、そして特に対応して広がる水の質に対して厳密な態様で、適応可能な水フィルタ装置は、対応する水の流れ並びに/又はフィルタセクション内、フィルタサブセクション内、及び/若しくはバイパスセクション及び/若しくはバイパスサブセクション内の水の支流に影響を与えるために、少なくともさらに1つの調節メカニズム、しかし特に1つ以上の調節メカニズムの提供により達成されうる。一方で、上に既に記載した作用を実現するために、対応する独立した調節メカニズムが厳密に、意図する作用及び/又は特別な調節媒体が提供されるように設計される。他方で、水処理装置に1つの又は同じ態様により影響を与えるための複数の調節メカニズムの提供は、極めて厳密な一致をもたらしうる。特に、対応する手段の動作期間の開始又は終了時点にそれぞれに対応して混合比率を増加又は減少することによる水処理及び/又はフィルタ手段の非線形な減少の挙動を考慮に入れることが可能となる。
【0038】
この目的のため推奨される可能な機能の組合せは、直列的及び並列的な機能の組合せ並びに直列的及び並列的な機能の配置の組合せの両方である。
調節メカニズムの並列的な配列は、この作用段階では比較的高いフィルタの効果を補填するため、例えば、水処理及び/又はフィルタ物質の作用段階の開始点にて増加されたバイパスの断面を提供しうる。いったん、比較的線形な動作曲線に達すると、バイパスセクションは閉鎖されうる。特に、このバイパスセクションについて、処理媒体の減少挙動に対応して断面を適応させうることで有利である。
【0039】
同様に、(さらに可能な)バイパスセクションが閉鎖し、いったん特定の処理媒体の減少状態に至り、そのため(可能性としてさらに)、全体として又は可能性としてそのようなフィルタセクションの特定の部分だけについて、フィルタセクションの減少状態に対応する効果的なバイパス断面に適応することにより、水処理手段の動作期間の終了についてバイパスセクションに対する調節メカニズムの並列的な配置を提供することが可能となる。
【0040】
そのような調節メカニズムの直列的な配置は、例えば、効果的な混合断面及び/又は結果として設定される及び水処理及び/又はフィルタ物質の動作期間中、対応して機能するバイパスセクションに適応する1つ又はそれ以上のさらなる調節メカニズムの混合比率の基本的な設定の組合せについて有利となりうる。
【0041】
そのような調節メカニズムの直列的及び並列的な配列の組合せは、特に全体の想定される動作期間中について、ここで達成される水処理についてできる限り最適化した結果を生成するため、フィルタ装置の1つ又は可能性としてそれ以上の混合比率の減少に依存した態様により、特定の場合に限定的して適応可能であることから特に有利である。
【0042】
特に異なる設計によるフィルタ装置を使用するときは、調節媒体について、許容量及び対応するフィルタの適用対象まで、供給水に厳密に適応させることが必要となる。
前述の調節メカニズムにより制御されるべき液体流もまた、フィルタ装置を通して流れるため及び/又はフィルタ装置に関するその流れの動きは調節メカニズムにより影響を受けるため、上に特定した制御メカニズムはまたフィルタ装置及び/又はそれにより制御されるフィルタサブ要素に作用する。
【0043】
フィルタ効果を構築するため、さらに、基本的にあらゆる種類のフィルタについて混合装置を備えるものとすることが可能である。フィルタ装置に割り当てられた前述の調節メカニズムの手段による動作は、ここで有利にも、フィルタ装置の大部分の動作期間を通じて十分に一定のフィルタを通した液体の流れについてのフィルタの質さえも向上させることを可能にする。これは、上述した内容に従った調節メカニズムについて、そのような調節メカニズムの手段により、開口及び/又は閉鎖の1つ又はそれ以上の供給及び/又は制御ラインによるイオン交換器の消耗の程度及び/若しくはフィルタを通じて流れた液体の流れの量に依存した並びに/又は物理的及び/若しくは化学的性質に依存して、実現することを可能にする。
【0044】
フィルタ装置を通じた液体流の物理的及び/又は化学的性質は、混合装置の混合比率に影響(閉鎖/開口)を与えるため、上に説明した2つの可能性のある選択肢がまたありうる。
【0045】
混合比率は、例えば、管又はタンク内に設置されたラインに依存しないフィルタカートリッジ及びラインに依存するフィルタキャンドルの両方を備える可能性のあるフィルタ装置についての引き続く動作について、フィルタ出口に現存し、実際のフィルタ物質を通してフィルタされていない液体の量は、当初は、フィルタ物質を通じてフィルタされた液体の量よりも大きいという態様にて調節されうる。フィルタ及び/又はフィルタ装置の動作期間中は、混合比率は、フィルタ物質を通して流れる液体を支持して増加する。全体の液体流におけるフィルタされない液体の一部分のこの減少は、通常はフィルタの動作期間を通じて減少するフィルタを通して流れた液体についてのフィルタの作用を確かめることができる。
【0046】
実際のフィルタ物質を通じて流れる液体の量に依存して混合比率が減少するため、もはやフィルタ媒体がなくなった部分を通過又は部部的に減少したフィルタ媒体セクションを通過するように直接向けられた液体の量の増加により、例えば、広範な適用対象領域に渡る十分な質まで、フィルタされるよう設定された液体について可能である。
【0047】
容量可変な調節媒体もまた、特に調節メカニズムを調節するために有利であるとみなされる。そのため、例えば、再び同時に調節媒体の量を減少するため、送り込まれた液体について動作している流れ断面の減少をともなうことも可能となりうる。
【0048】
調節メカニズムの量を減少するのに加えて、しかしながら、例えば、拡張可能な調節媒体を使用し、例えば、調節バルブ又は類似のような適切な手段と連動するなどして量の増加の結果として、同様に、例えば、凝縮された不織布又はスポンジによる態様など、フィルタ物質を経由してガイドされていない液体に対して動作している流れの断面の減少を達成することもまた可能である。
【0049】
調節メカニズムは、基本的に、液体流が特に特定された影響を受けることを可能にするため、制御バルブ、パイロットバルブ又は他の逆流及び/又は切換バルブを形成することができる。フィルタ装置との組合せにおいて、既に上述した流入及び/又は切換バルブによる影響に加えて、1つ又はそれ以上の混合断面及び/又はフィルタ装置内のバイパスセクションを制御することもまた、そのため可能となる。フィルタ装置に関連するそのような調節メカニズムの切換及び/又は逆流作用の利点は、フィルタ装置を通すよう向けられた液体流に対する一定の流れの支援が、その全体の動作期間中、フィルタ装置内で確保されうるという事実に存在する。このことは、同じく、フィルタ内で一定に残存する内圧の条件のため、特にフィルタされるべき液体流の質について安定的な効果が構築される。
【0050】
この目的のため、一例として、通過して流れるフィルタされるべき液体流をフィルタサイクルの開始時点で70%に設定することで、処理部門に同様に送り込まれる可能性のある液体流について30%に設定することが可能になることが示されうる。
【0051】
そのような混合セクションについてのフィルタ部分は、例えば、特定して設計された処理及び/又はフィルタ部分とでき、しかしながら、例えば脱アルカリ部分などフィルタされるべきメインとなる流れに提供されるフィルタの部分とすることもまた極めて可能であり、2つの流がそこで再び統合されうるようにすることが可能である。混合からフィルタ流に対する混合流の比率の切換及び/又は逆流を有する実施形態では、通過して流れる全体の液体流を回避することが可能となる。特に有利な適用対象の場合は、例えば水フィルタである。
【0052】
量が可変な調節媒体の量が減少可能な形の場合、同じく、調節媒体がそれを通過する液体の結果として溶解する、例えば、粉の形をした、錠剤、凝縮体、球体又はそれらに類する形をした調節媒体を使用することが可能である。
【0053】
そのような調節媒体の形及び/又は溶解性に依存して、動作期間を通じてみられるように、混合比率を、大部分が均一な調節から、例えば、粉による利用であれば、可能性として急激な調節に至るまでの範囲で混合比率を制御することが可能であり、その場合、例えば、その基本的な構造を本質的に完全に溶解してしまうまで維持することが可能な調節媒体をともなうこともありうる。そのような調節媒体は、例えばキチン化合物など、内部に至るまで比較的均一に溶解し、しかしながら、その基本的構造が溶解の過程の最終時点についてのみ失われる手段により構成されることが可能である。
【0054】
使用されるフィルタの動作期間を通じて、混合調節の比率を提供するさらに可能な態様は、2つ又はそれ以上の異なる溶解性、収縮性、又は拡張性の調節媒体の組合せにより達成される。そのため、個々の調節媒体の異なる、溶解態様並びに/又は収縮及び/若しくは拡張の比率により混合の切換についての異なる段階を達成することが可能となる。
【0055】
基本的に、フィルタ及び/又は混合セクションを制御する目的で、仮に調節媒体が食料としても適した調節要素であり、その場合、日常的に、特に水について要求される液体をフィルタするフィルタの配置を作用させることも可能となるため、また好ましい。
【0056】
例えば、ビタミンCの粉、ポリリン酸塩、ライムストーン及びドロミテ岩、可能性としてヨウ素又はそれらに類するものといった健康増進栄養剤又は水添加剤としての調節媒体の適合性は、日常で人間、動物又はこのようにフィルタされた液体を消費する植物についての基本的な要求に対して、栄養の供給もまた提供する。調節媒体として味又はにおいを調節する調味料、食料のサプリメント、及び他の物質を使用し、飲み物を作るため供給水に添加する特定した手段を提供することもまた可能である。
【0057】
通過して流れた液に依存した混合装置の混合比率に影響を与える調節媒体の使用は、例えば、調節メカニズムの又は調節メカニズムの要素による特定した圧縮応力とともに実現される。調節メカニズムの又は調節メカニズムの要素の、そのような圧縮応力は、調節媒体の量に依存して、言うなら溶解又は拡張の状態に依存して変化可能である。ここでは、特にそれにより提供される混合比率の制御を支援するため、調節メカニズムが、付加的な還元要素を備えていれば、特に有利であると考えられる。
【0058】
還元要素としては、様々な実施形態がありうる。一方で、そのような還元要素は、通過して流れる液体に依存せずに作用する性質を有する手段の形で設計される。
通過する液体流を還元する性質について、依存しない要素の例としては、スプリング、エラストマー又は類似するものがありうる。還元する性質について、通過して流れる液体に依存する還元要素の例として、例えば、凝縮された不織布又は可能性として同様に収縮されたスポンジ、膨張可能する樹脂、イオン交換樹脂又はそれらの類似など、拡張することが可能な手段がありうる。特に好ましい実施形態として、混合装置を閉鎖するために還元要素もまた提供される。混合セクションは、例えば、2つの補足的な閉鎖要素の交換により閉鎖されうる。可能性のある実施形態は、2つの例えば管状要素を同軸となるように相互に組み合わせたもの、そのため、当初はフィルタの出口の方向に向かっていた液体の流れが、フィルタの動作期間中、完全な閉鎖が実現するまでこれにより減少させることがありうる。
【0059】
2つの同軸の補足的な閉鎖要素に加えて、しかしながら、フィルタされていない流れについてバルブ又はカバー又はそれに類似する形で、例えば、通過経路、開口部の閉鎖により、フィルタの出口に導くという他の実施形態もまたありうる。
【0060】
特に好ましい実施形態では、そのような還元要素の還元する力に対向して混合装置を開口するために、上述した流れに反応する調節媒体が使用されうる。これは混合装置の混合比率に影響を与える付加的な制御作用を達成することを可能にする。
【0061】
還元要素により示される還元の性質に依存して、混合比率の設定が、混合比率について継続的に又は他の可能性として閾値に依存する態様で影響が与えられることを可能にする。例えば、スプリング要素、エラストマー、又はそれに類似するものが継続的な調節に適している。閾値に依存する態様で混合比率に影響を与えるのに適した、特に、急激な調節を伴う手段又は要素の例は、調節経路を通して急激に変化する抵抗値、例えば、距離を離して複数の歯止め点を有する歯止め要素を伴う。
【0062】
特に、上に引用した食料としても適した調節媒体との組合せは、フィルタが水フィルタの形で設計されるならば、特に有利であると考えられる。そのような水フィルタは、例えば、フィルタハウジングに対して開口した入口を有する。そのような入口の実施形態は、例えば、フィルタされるべき液体の特定量を貯蔵するためのタンク溶液を使用するためのものとして適切である。フィルタされた水を排出するための点を提供するため、例えば、負の方向の圧力を生成する吸引ポンプの形の吸引手段に接続することが可能である。本ケースでは、フィルタはいわゆる吸引フィルタとなりうる。
【0063】
そのような吸引手段は、全ての可能な水処理及び/又は水消費の家庭用機器又は商業用機器に統合されうる。これらに限定されないリストとしてここで含む可能性があるのは、例えば、家庭内及び/又は商業用としても使用される機器であり、ドリンクマシーン、特にコーヒーメーカー、飲料水の提供器、料理及び焼き付け装置、蒸気機器、特に、蒸気アイロン、蒸気クリーナー又はそれらに類似するものである。
【0064】
改良された実施形態では、しかしながら、フィルタハウジングとして、閉鎖され及び接続要素が提供されるものとすることもまた可能である。これはいわゆるラインに依存するフィルタシステム、特に、いわゆる「キャンドル溶剤」を形成する。混合装置の混合比率を調節するための調節メカニズムは、好ましくは、同様に、複雑にすることなく、減少したキャンドルとともに、フィルタキャンドル内に統合され、容易に交換されうる。さらにこの実施形態の有利な点は、例えば、フィルタの経過が進行するにともない、調節メカニズムについての混合比率の設定に対する何らかの調節や変更について、消費機器について心配が不要という点である。さらに優位な点は、許容されない操作が不可能という点である。
【0065】
フィルタ装置についてさらに可能な実施形態は、例えば、重量比較フィルタ装置である。そのような装置は、フィルタの上部に位置する液体のレベルにより、液体流、特に水流がフィルタに押し入れられることに特徴がある。典型的な実施形態は、2つの離れた貯蔵容器を有するテーブルトップのフィルタ機器であり、第1は、フィルタされるべき水を収納するためであり、第2は、フィルタされた水を収納するためである。そのようなフィルタについて、原則として、上述に従い、調節メカニズム及び/又は混合配置及び/又は減少表示手段を備えることもまた可能である。
【0066】
また可能な実施形態は、内部で調節メカニズムが付加的な形、例えば、プラグイン及び/又はプッシュインの形で設計される実施形態である。そのような実施形態では、例えば、調節メカニズムについて、比較的多数の交換可能なフィルタキャンドルの混合を制御するため、調節メカニズムそれ自体が減少するまでの長期間のメカニズムとして機能させることが可能である。可能性として有利な点は、少ない対応した調節メカニズムが要求されうることがある。
【0067】
フィルタシステムの対応する処理要素のフィルタ機能の消費に依存した減少を可能にするために、ここでは、上で言及した実施形態に対して、効果的なバイパスの通過断面に影響を与えるため、段階的な制御を提供することが可能でありうる。各場合について、新しいフィルタキャンドルを使用するとき、可能な限り、完全な流れの断面とともに、断面が使い切られる、可能性として完全に閉鎖されるとともに終了されるべきである。新しい交換可能なフィルタ要素が使われるとき、バイパスラインについて、対応して大きく、効果的な断面を再び可能にするため、対応して適切な手段が使われる。これは例えば、使われるべきフィルタキャンドルに関連して調節メカニズムの対応する位置を変更することにより、バイパスラインから来る流れについて、まだ調節メカニズムの消費領域を通らないようにすることを可能にする
さらに好ましい実施形態では、混合装置の混合比率について、異なった調節媒体、特に、そのような調節媒体の複数の種類について個々の調節媒体を組み合わせることにより制御されるようにすることもまた可能である。そのため、例えば、異なる適用対象の目的のため及び/又は成分の濃度が異なるフィルタしている液体に対して、例えば、適用対象の分野に依存して、例えば、ミネラル成分又はフィルタされる水の硬度により、適切な調節についての特徴付けを実現することが可能となる。適用対象の目的により、食料としての処理を予定した機器、例えば、ドリンク機器又はそれに類似するものと食料を扱わない機器、例えば、クリーニング装置とを区別することが可能となる。
【0068】
本発明はまた、特に、家庭用及び/又は商業用の上に引用した水処理及び/又は水処理機器の1つとともに使用するため、上記説明に従って設計され、提供されるフィルタカートリッジを有する水タンクにも関する。
【0069】
加えて、本発明はまた、そのような水タンク及び/又は上述の説明に従ったラインに依存する形態による供給に対して、想定した及び/又は適切な、対応する機器もカバーする。限定されない形のリストとして、上で例として示した機器のリストがここで再び参照される。
【0070】
本発明はまた、ここで、一例として、上に説明した実施形態に対応して、フィルタ挿入の挿入のためのフィルタヘッド及び/又はフィルタハウジングを備えるフィルタ機器をカバーすることも意図している。
[典型例としての実施形態]
本発明は、以下に図面を参照しつつ、さらに詳細に説明される。
【図面の簡単な説明】
【0071】
【図1−4】4つの異なる実施形態又は液体流を制御するための調節メカニズムの動作状態の概略部分図を一例として示す。
【図5】液体流を制御するための統合された調節メカニズムを有するフィルタ装置を示す。
【図6−7】異なる制御位置にある図5による調節メカニズムの詳細に作成された2つの外観図を示す。
【図8−9】図8及び図9は、異なる制御状態にある液体流を制御するための統合された調節メカニズムを有するさらなるフィルタ装置を示す。
【図10】図8に示し液体流の制御を意図した調節メカニズムをよりよく図示するため図8からの詳細を示す。
【図11】配水用及び/又は消費用のタンクを有する機器、フィルタ、及び調節メカニズムを示す。
【図12】減少表示手段を示す。
【発明を実施するための形態】
【0072】
次に図1が一例として詳細に示すのは、液体流7を制御するように意図され、ハウジング2、入口3、及び出口4を有する調節メカニズム1の概略部分図である。調節メカニズム1を通して液体流7を制御する目的のために調節媒体5が備えられ、その量及び/又は構造は、その調節メカニズムを通過して流れた液体6により、特に、調節媒体5を回避して流れた及び/又は調節媒体5を通過した液体6の量に依存して変化する。このような変化は、通過して流れた液体6の物理的及び/又は化学的な特性にも依存する可能性が極めて高い。
【0073】
本ケースでは、調節媒体5は、液体可溶性であり、ハウジング2の内周に沿ってリング8を形成する。そのハウジングは、好ましくは、おおよそ円筒状とすることが可能であり、その場合、リング8は、対応して管状部分の形状をなす構造を有する又は画定する。
【0074】
リング8は、ハウジング2の内部で、ベース9上に、すなわち出口側上に支持された下端側11を有する。そのリングの上端側12上には、通過開口部13が設けられバルブディスク10の形状をした調節要素10が置かれている。
【0075】
液体6は、可溶性の調節媒体5により形成されたリング8が、完全に溶解してしまうまでの時間、又は、少なくともその支持構造が弱められ、バルブディスクの形状をした調節要素10がその密閉領域14につき出口4上で密閉作用をもたらす程度となるまでの時間、液体流7を形成するため、通過開口部13を通過して流れることができる。
【0076】
調節メカニズム全体の構築、特に、バルブディスクの形状をした調節要素10が、ハウジング2の内部で画定された位置を提供可能とするため、リング8の反対側に位置する調節要素10の側のために支持部15が設けられている。この支持部の設計可能性としては、例えば、内周全体、又は可能性として等間隔に途切れた肩の形状として、ハウジング2内部で内側に突出させ、それにバルブディスク10が対向して突当可能とすることができる。調節メカニズム1の新しい状態では、そのため、上述した全ての要素がハウジング2内に固定される。いったんその調節メカニズムが、それを制御する液体流7の作用による影響を受けると、可溶性の調節媒体5はゆっくりと溶解し、その調節媒体により形成されているリング8の支持構造は、入口側上に対する正方向の圧力の結果として液体流内に広がる能動的な力が、調節要素10を出口4方向に完全に密閉となるまで移動させることを可能とする程度まで弱められる。
【0077】
リング8とともに付加的に形成されるリング16は、好ましくは、同様に、可溶性の調節媒体から構成され、その支持構造の崩壊が、付加的な保護をするリング16のようなものが何もない8の領域よりもこのリング16の高さが及ぶ領域の方が比較的よりゆっくりになるという理由で、調節メカニズム1を通過した液体6に対する流れの抵抗が段階的に増大することを可能にする。液体流7に対する増加した流れ抵抗は、調節要素10の移動期間中にひき起こされる調節要素10及び出口4間の容量の大幅減少の結果として達成される。このことは、液体流7の減少が、調節媒体5の消耗を示す望ましい手段となることを可能にする。
【0078】
次に、特に大きな追加の費用が要求されることなく、上述した調節又は無能化メカニズム1の態様による単純な無能化機能に加えて、さらに記述可能なものとして、切換式調節メカニズムの形での更なる機能があり、図1は、一例として外方向の破線を用いた概略図形式でさらに出口17を付加的に示している。この第2の出口17がいったん利用可能とされると、追加的なリング16により形成される調節要素10にかかる抑制力が乗り越えられたことになる。当初は付加的なリング16により支持されており、それまでに残存する内周のリング8の残留物による密閉効果が除去される。このことは、液体6が出口17を通って流出することを可能にする。単に完全性のため、第2の出口はいかなる好ましい効果的な断面、特に、好ましくは、必要的でないが、入口3の効果的な断面と同一である出口4と同じ断面を有し得ることが、ここで指摘されるべきである。
【0079】
いったんリング8又は16の残留物による支持力が崩れてしまうと、出口4は、調節要素10の表面上に作用する圧力のため調節要素10により閉鎖される。この時点から先は、付加的な第2の出口17を有する交換可能調節メカニズムを構成する実施形態では、入口3から第2の出口17への液体流7について液体の流れが可能とされる。この第2の、交換可能調節メカニズムとしての形をとる調節メカニズムの典型的な実施形態は、このように、液体流について第1の出口4から第2の出口17へと、パラメータの操作に従って制御される自立的な切換えを可能にする。
【0080】
液体可溶性の調節媒体5に対する改良として、しかしながら、上述の説明に従って調節要素10を制御するため、収縮性の調節媒体5を提供することもまた可能である。仮に、その調節媒体が食料としても適しており、さらに言えば、健康促進栄養剤として及び/又は飲料水添加剤として適切であれば、特に好ましいとされる。この目的としては、特に、ビタミンC、シリリン酸塩(siliphosphate)、リン酸塩化合物、又はポリリン酸塩が推奨される。この目的として、調節媒体5自体につき、粉、結晶、球体として、又は凝縮した、上述の実施形態(リング8、16)とは異なる違った三次元幾何学的構造を形成することさえも可能である。ここで言及可能な例は、円柱及び/若しくは格子状構造、固体及び/若しくは可能性として多孔性物質、並びに/又はそこから形成される構造などである。
【0081】
図2は、図1に対応して、液体流7を制御する同じ調節メカニズム1を、基本的に調節メカニズムを機能させない(バルブを機能させない)形の状態で、しかしながら、同様に概略的に破線で図示された付加的な第2の出口17を備え、同様に単に一例としてこの出口17が実在する場合のために破線で示された液体流7とともに示している。
【0082】
図3及び図4は、液体流7を制御するためのさらなる調節メカニズム1を示しており、今回は、調節媒体5自体が調節要素10を形成しており、新たに動作状態では、出口4を閉鎖している。その構造及び量は、調節媒体5にあたる液体6の態様により、一例としてストッパーの形で図示される調節要素10が、動作期間の進行とともに、調節要素10を通過する液体流7のための通過路を形成することにより、動作期間の進行を切り換える。このような調節メカニズム1は、例えば、この流路6(流入部19)を流れ去り及び出口18から流出した液体の量に従って出口4を機能させるのに適している。
【0083】
調節要素10の流れ特性は、ここでは例えば、調節要素10の上流となる流入部19の液体6の溶液濃度に影響を与えることにより制御可能である。これは例えば、流入部19及び出口18について2つの液体流部分の濃度を交換することにより実現される。いかなる液体も出口18から出ていくことが不可能な限り、さらに減少し又は特にさらに溶解するストッパー状の所定量の調節媒体5がなくても、流入部19にて飽和溶液が構成される可能性がある。それまでの動作により構成された流れ状態(閉鎖、部分的な開口、開口)は、調節メカニズム1にさらなる液体が通過して流れるまでは変化せず維持される。
【0084】
これは調節要素10の透過性、例えば物理的及び/又は化学的特性に影響を与える他の可能な方法にも適用することができる。
図5は、本発明の第2の局面に対応して、上述の説明に対応する調節メカニズム1内に提供されるフィルタ装置20を示す。フィルタ装置20は、ハウジング21、その内部に配置されるフィルタ物質22、並びに矢印で機能的に図示され、それらを経由することで液体6が方向付けられて液体流7が制御される、液体流入部23及び液体流出部24を備える。
【0085】
液体6は、フィルタ物質22を経由してフィルタ装置20を通過し、そして調節メカニズム1のハウジング32内に下面から入るが、ここで一例として示すように、開口部25を通過して、そして流出部24を経由してハウジングを離れる。開口部25は、例えば、ふるいとして、格子状又は類似物として、複数孔の形で設計することができる。
【0086】
フィルタ装置20の全体としてのフィルタ効果に影響を与えるために、フィルタ装置20はさらに、バイパスライン27を有する混合装置26を備える。このバイパスライン27を通じて、液体流7の一部は、フィルタ物質22を通らず、フィルタされない状態で、調節メカニズム1の内部へと流れる。このフィルタ処理されない液体6の一部は、調節メカニズム1の内部で調節媒体5にあたり、このことにより、この調節媒体は、この目的に使われる物質に依存して、液体流7を制御する目的でその量及び/又は構造を変化させる。
【0087】
図5の例では、この調節媒体5は、好ましくは、再び、溶解の過程によりその量が減少する溶解性の調節媒体とすることが可能である。そのため、調節要素10は、例えば、バルブディスクの形に設計することが可能であり、自由となるに従って、そのため2つの閉鎖要素29及び30を互いの方向にガイドし、液体流出部24が完全に閉鎖されるまで通過開口部28の有効な通過流断面を減少させる。
【0088】
2つの閉鎖要素29、30は、ここでは、一例として、好ましくは管状接続部分の形により、相互にかみ合う2つの同軸の延長部により実現される。それらの間、例えば、2つの閉鎖要素29及び30の対向する表面の間に密閉フィット31が形成されうる。しかしながら、密閉フィット31は、付加的に又は分離して、上部閉鎖要素29の端側、及びその反対側、調節要素10の上表面領域の間に形成されうる。仮に要求されるなら、軸方向及び/又は半径方向で密閉を形成するため、例えば、0リングの形又はその類似の形をした付加的な閉鎖要素を適切な位置に提供することさえも可能である。
【0089】
バルブディスクの形に設計された調節要素10と先端に位置するキャップ33との間にある調節メカニズム1のハウジング32内の量の減少を実現するため改良された実施形態では、可能性としては他の調節媒体5との組合せもありうる、収縮可能な調節媒体5が提供可能である。仮に、これらの調節媒体5が調節要素10と同じ側に配置されたとしたら、特に第1の媒体を、同様に量が減少する及び/又は構造を弱める第2の媒体、例えば溶解媒体及び収縮媒体を組み合わせることが好ましい。対応する適切な形状、構造及び物質、は既に上記に詳細に説明された。
【0090】
さらに、しかしながら、量が増加する調節媒体5を用いることもまた可能であり、その場合、上述と同じ構造を有し、この調節媒体は、調節要素10の下側と調節メカニズム1のハウジング32の底との間に供給されるべきである。この拡張する性質は、さらに、密閉が実現されるまで2つの閉鎖要素29、30を互いに対向する方向にガイドするため、対応する態様による調節要素10の押上げを引き起こす。
【0091】
特定の調節媒体5が、特に好ましくは、フィルタされるべき液体の性質及び/又は構造に従って選択されうる。異なる調節媒体、並びに/又は異なる形及び/若しくは構造の調節媒体を組み合わせることは、バイパス配置の閉鎖動作のために極めて特定の予め決められた曲線特性を実現する。機能的に同一な調節媒体(量が減少又は量が増加)の組合せに加えて、異なる機能の調節媒体(量が増加及び量が減少)の組合せもまた、例えば、均一化並びに/又は第2及び/若しくはさらなる調節媒体の効果によりある1つの調節媒体の効果の向上という優位な制御オプションを提供できる。例えば、他方の側面上に配置された量が減少する調節要素の支援作用により、調節要素10の一方の側面上の量の減少を均一化することが可能となり、そこでは、量が増加する調節要素によりもたらされる圧力が本質的に均一な上昇を与え、溶解する媒体の同一配分をもたらし、そして通過開口部28の予め支配される継続的な閉動作がもたらされる、
改良された実施形態では、そのような組み合わせられた調節媒体5の一方又は双方の形状及び/又は構造について、量の急激な変化を可能にすることもまたありうる。量が減少する媒体としては、例えば、次に続く対応した液体の動きにより弱められ、少なくとも部分的に崩壊し、そしてそのため量が急激に減少する円柱構造又はその類似を形成することも考えられうる。しかしながら、異なる溶解作用を理由として及び/又は異なるサイズ又は寸法及びその類を理由として、調節媒体に高い溶解性の部分及び低い溶解性の部分というような組合せもまたここでは考えられうる。
【0092】
調節要素10の位置を変更させることにより調節メカニズム1の調節作用に影響を与えるさらに可能な態様としては、還元要素34の提供により実現されうる。望ましい機能によって、そのような還元要素は、続いて、引くこと又は押すことにより、調節要素10の調節特性を補助する態様で調節要素10に作用しうる。この還元要素は、例えば、拡張可能及び/又は圧縮可能な充填剤、圧縮可能な若しくは拡張可能なエラストマ、又は応用例に適切な他のいかなる弾性の変形可能な要素という条件をみたすばね要素が可能である。
【0093】
付加的な還元要素34を備える場合及び備えない場合の両方において、例えば、継続的、急激な及び/又は閾値に依存した混合比率の調節といった要求に応じて、実現することが可能である。
【0094】
閉じたバイパスライン27により制御される混合比率に加えて、図5の実施形態を参照してこれまでに記述したように、しかしながら、図3及び図4の形態に従って、液体流7を形成する液体6を制御するためバイパスラインを開くこともまた可能である。液体流の閉じた制御に関係して説明された全ての詳細は、調節メカニズム1の形をとる開いた装置にも対応して当てはまる。ここで図5に単に一例として、そしていかなる図にも言及しないで示される調節要素の反対の作用は、そのような調節メカニズム1の可能な実施形態として言及されうる。この目的のため、量が減少する及び量が増加する調節媒体5の位置、そして仮に現存するなら、付加的な還元要素34の位置が同じように置き換えられるべきである。
【0095】
全てのそのような調節メカニズム1の動作機能に関して、効果的な流れ断面の変化が比較的遅い調節要素に加えて、例えば円柱の支持要素の形をした、その作用抵抗が急激に減少する、上述した媒体の態様により、動作要素を実現することも可能である。
【0096】
上記に説明した調節又は作用要素の全ての実施形態は、基本的に、液体流を制御可能とする対応するバルブの場合にもまた提供される。
そのような制御バルブ又はパイロットバルブは、単に上に例示で説明したように、無能化又は可能化バルブの形だけでなく、上に例示の形で図1及び図2を参照して説明したように切換えバルブの形でもまた設計されうる。
【0097】
そのような制御及び/又はパイロットバルブは、全ての可能性のある液体流に影響を与えるために使われる。それらは特に、好ましくは、例えば、水の蛇口、シャワーのスプレー及び、極めて一般的には、水消費機器及び/又は装置の領域に対する補助的なユニットとしてなどのラインに依存する応用例で水を制御する場合に提案される。そのような制御要素又は調節メカニズムの第1の重要な応用領域は、圧力ライン又は配水ラインとは独立した、例えば水タンクを経由して供給される水処理手段として、である。
【0098】
再び図5の説明図を参照すると、仮にフィルタハウジング21内への入口23が開口されるように設計されるのがここでは好ましい。このような実施形態は、例えば、水処理及び/又は水消費の機器45のために水タンク44内に供給されるプラグイン式フィルタカートリッジとして実現されうる。フィルタの動作期間全体を通じてフィルタの品質をできる限り一定にするため、そのフィルタ20全体の制御手段、例えば上で説明したような、混合装置のためのバイパス制御手段が、付加的な手段なしに、フィルタキャンドとしても言及され、いったんそれらとともに使い尽くされ交換されたフィルタ装置20とともに、ここで提供されうる。
【0099】
例えば、閉じたフィルタハウジング53として、対応するフィルタ47として(図8から図10)、以下さらに詳細に記述される第2の重要な応用ケースは、例えば、圧力ライン又は供給ラインに依存した、いわゆるフィルタカートリッジ47となりうる。適切な接続要素48、49が供給されることで、圧力ライン又は供給ライン、特に、サービス接続水ラインに、それは統合化されうる。
【0100】
再び図5に従ってフィルタカートリッジを参照すると、このフィルタカートリッジは、対照的に、さらなる応用ケースとして、例えば、吸引フィルタ20の形としても設計されうるものであり、その場合、出口24が、例えば水消費機器45(図11)の吸引装置52に接続される。
【0101】
また更に、そのような水フィルタカートリッジとして、重要な応用ケースは、例えば、テーブルトップフィルタ機器又は類似のいわゆる「重量比較フィルタ装置(gravimetrische Filtervorrichtung)」がありうる。この場合、フィルタされるべき液体のレベルが、この液体を第1容器から、そのフィルタを通過して、フィルタされた液体を収納するために提供された第2容器へと、強制的に出される。この目的のため、実施形態によって、フィルタ流入部23が、図5に示されるように、そのフィルタの下部領域又は他のさらなる上側若しくは上端の右側の領域内に設けることが可能である。
【0102】
好ましはそのフィルタ装置の動作期間の大部分について一定で、しかしながら、少なくとも個別の応用ケースについて十分に良いフィルタの品質を供給することを可能にするため、記述された全てのフィルタデバイスは、上述の説明によれば、調節メカニズム1に提供されうる。
【0103】
図5に図示されるバイパスライン27を通過する開いた流れに対する制御位置が、明確にする理由からフィルタ要素20を除いて、図6に示される。
図7は、当初は閉鎖した状態で調節要素10の上部に取り込まれた調節媒体の量が対応して減少するのに引き続く調節メカニズム1を示している。図6の説明図に示されたバイパスライン27を通過する液体流7は、図7では止まっている。2つの閉鎖要素29及び30は相互に対向して突当しており、通過開口部28を閉鎖する。
【0104】
図8及び図9は、一例として、上述した第2の重要なハウジング53を有するフィルタ装置47の実施形態をさらに詳細に示しており、フィルタ装置47は、例えば、そのようなフィルタ挿入機47の挿入のためにフィルタヘッド50を有するフィルタ機器51内に提供されうる。
【0105】
図8に示されるように、フィルタハウジング47内に配置される調節メカニズム1は、新しい状態で図示されている。このケースでは例えば顆粒の形である調節媒体5が、この目的のため、上下に配置された3列の顆粒を含む量として示される。対照的に、図9は、それら顆粒が既に消費された状態、すなわち調節要素の2列の顆粒が減少した量を形成する程度となっている状態を示している。バイパスライン27は、ここでは一例として、2つの流路、左手の流路及び右手の流路により示されている。原理上は、出口ライン24の周囲に同軸状に、より太いラインを走らせることによってこれらを実現することもまた可能である。
【0106】
より良い理解のため図8では、バイパスライン27の右手部には、液体流7を記号として表すため、小さな矢印7が図示されている。それらは、通過開口部28を通して、調節要素10の真下に位置する調節メカニズム1の一部内へと液体流7に水路を連絡しており、その調節要素10の内部には、ここでは一例として顆粒の形で示される調節媒体が取り込まれており、液体流7の液体により量が減少する。
【0107】
対応する量の減少に従って、図9に示されるように、出口28は閉鎖される。さらに何の付加的な手段を採用することなく、その開いたバイパスの配置に関連して量が減少する液体流7が、そしてフィルタ装置47を通じて流れ、さらにその内部に広がる流れの抵抗を変化させうる。これは、さらに、しかしながら、フィルタ作用の品質変化を引き起こす可能性があり、特に、小さいフィルタでは著しく異なる結果がもたらされる可能性がある。
【0108】
フィルタされるべき液体流7の部分が機能不能となることの結果として、そのような反対の効果を回避するため、このフィルタ装置47のこの実施形態としてのケース、及びここで一例として記述された全てのフィルタの実施形態としてのケースは、そのため、さらなる通過開口部35がバイパスライン27の左手側に図示され、この通過開口部は図8では閉鎖されており、図9では調節媒体5の量の減少により開口されている。ここで実現される調節メカニズム1は、そのため、この典型的な実施態様では、混合装置のバイパス流を水路として連結するための逆流又は切換要素として作用する。
【0109】
図9の説明図には、図8では調節媒体5を通じて流れた液体流7の一部がフィルタ区分の終端部に水路が連絡されており、その終端部は、フィルタ物質5の減少が進展した状態にあることから、この下部のフィルタ物質領域、すなわち出口に向いている領域では、入口に向いている上部の領域よりも、より活発でさえある。
【0110】
図8の説明図を参照しつつ図10に一例として液体流7を制御するための拡大した概略図が示されている。通過開口部28は開口しており、液体流7を形成をする液体6は、調節媒体5が配置された又は取り込まれた空間内に通り抜けることが可能であり、そして予測された制御作用に応じて、この調節要素の量を、例えば溶解により又収縮により、減少させることができる。
【0111】
このフィルタセクションを通過した流れに続いて、液体6は、ベース37に配置された孔36を通通過して、フィルタ47の内部へ入り、さらに付加的なフィルタ物質38(例えば、活性化されたカーボン又は類似のものであり他のフィルタされていない混合流をフィルタする目的のもの)を下方向に通過して出口24上まで、流れ続けることが可能である。
【0112】
この説明図の左手側面上の通過開口部35は、図10では閉鎖されている対応したバイパスライン27の外部壁面上に開口部39を有している。調節媒体5の量が減少するのに対応して、調節要素10が下方向にスライドし、その上に形成された管状のカバープレート41が、フィルタ物質22の下部領域内に液体流の一部を導くため、この左手バイパス領域の開口部28を解放する。
【0113】
量が減少する調節要素の代わりに量が増加する調節媒体5が提供されるケースとして、上昇させられる調節要素10、及び、カバープレート41内に設けられ通過開口部35を形成するために開口部39とオーバーラップする付加的な開口部40の作用により、同じ切換機能が実現されうる。
【0114】
管状カバープレート41がバイパスライン27との関係で縦方向に移動されることで2つの開口部42及び43が互いに閉鎖されることによる図面の右手側面のバイパス部27の不能は、2つの相互に関係する開口部42及び43の位置により、調節媒体5の量が減少する場合及び調節媒体5の量が増加する場合のいずれの場合でも機能する。
【0115】
図11は、液体流7の制御を意図し、プラグインフィルタの形で設計された水フィルタ20内に配置された調節メカニズム1を図示することにより、一例としての本発明の図式的な開示を補足する。調節メカニズム1は、タンク44から水が供給される混合装置26のバイパス部分を制御する。このタンク44は、次に、例えばエスプレッソマシンなどの水消費用機器45に割り当てられ、そして吸引装置52の手段によりライン46を介して流出点54を供給する。ライン46の中断は、機器45内にこの態様により供給される水6に対して現存しうるあらゆる種類の処理を表記している。
【0116】
図12は、図式的に、水処理手段の減少状態をウインドウ56に表示するシグナル要素57を有する減少表示手段の典型的な実施形態を示している。減少の状態により、調節部材又はセンサ58は、例えば、上述した形状の1つに従って、拡張及び/又は収縮の動作、溶解の動作、量が減少及び/若しくは量が増加する動作又はその類似した動作とともに、ウインドウ内に見ることができるシグナル要素の外観を変化させる。例えばこのことは、シグナル要素57を矢印60の方向に移動させるため、調節手段59の動作により動作させることにより実現できる。
【符号の説明】
【0117】
1…調節メカニズム、
2…ハウジング、
3…入口、
4…出口、
5…調節媒体、
6…液体、
7…液体流、
8…リング、
9…ベース
10…調節要素、
11…端側、
12…端側
13…通過開口部、
14…密閉領域、
15…支持部、
16…リング、
17…出口、
18…出口、
19…流入部、
20…フィルタ装置、
21…ハウジング、
22…フィルタ物質、
23…流入部、
24…流出部、
25…開口部、
26…混合装置、
27…バイパスライン、
28…通過開口部、
29…閉鎖要素、
30…閉鎖要素、
31…密閉フィット、
32…ハウジング、
33…キャップ、
34…還元要素、
35…通過開口部、
36…孔、
37…ベース、
38…フィルタ物質、
39…開口部
40…開口部、
41…カバープレート、
42…開口部、
43…開口部
44…タンク、
45…機器、
46…ライン、
47…フィルタ、
48…流入部、
49…流出部、
50…ヘッド、
51…フィルタ機器、
52…吸引装置、
53…ハウジング、
55…減少表示手段、
56…ウインドウ、
57…シグナル要素、
58…調節部材/センサ、
59…接続要素、
60…矢印
【図1】

【図2】

【図3】

【図4】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
特にイオン交換による水処理のために1つ又はそれ以上のフィルタセクションと、
前記フィルタセクションにより処理された水、及び、バイパスセクションを経由しフィルタセクションを回避して導かれた処理されていない又は他の態様により処理された水、の間の混合比率を設定する調節メカニズムと、を備える水フィルタ装置であって、
液体(6)が前記調節メカニズム(1)にあたり及び/又は前記調節メカニズム(1)を通過して流れることにより、量及び/又は構造が変化する調節媒体(5)を備えること
を特徴とする水フィルタ装置。
【請求項2】
請求項1記載の水フィルタ装置であって、
前記調節媒体(5)を回避して及び/又は前記調節媒体を通過して流れた液体の量に依存して前記調節媒体(5)の量及び/又は構造が変化されうるものであること
を特徴とする水フィルタ装置。
【請求項3】
請求項1又は請求項2記載の水フィルタ装置であって、
前記調節媒体(5)は、その調節媒体を通過して流れた液体の物理的及び/又は化学的性質により変化されうるものであること
を特徴とする水フィルタ装置。
【請求項4】
請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の水フィルタ装置であって、
液体可溶性の調節媒体(5)が提供されること
を特徴とする水フィルタ装置。
【請求項5】
請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の水フィルタ装置であって、
収縮可能な調節媒体(5)が提供されること
を特徴とする水フィルタ装置。
【請求項6】
請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載のフィルタ装置であって、
拡張及び/又は膨張可能である調節媒体(5)が提供されること
を特徴とするフィルタ装置。
【請求項7】
請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の水フィルタ装置であって、
食料としても適した調節媒体を提供すること
を特徴とする水フィルタ装置。
【請求項8】
請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の水フィルタ装置であって、
前記調節媒体は、健康促進栄養剤として及び/又は食料用サプリメントとして及び/又は飲料水添加剤として適切であること
を特徴とする水フィルタ装置。
【請求項9】
請求項1〜請求項8のいずれか1項記載の水フィルタ装置であって、
前記調節媒体として、ビタミンC、ライムストーン、ドロマイト岩、調味料、食料ベースの材料、シリリン酸塩(siliphosphate)、リン酸塩化合物、又はポリリン酸塩が提供されること
を特徴とする水フィルタ装置。
【請求項10】
請求項1〜請求項9のいずれか1項に記載の水フィルタ装置であって、
前記調節媒体は、粉、顆粒、結晶、又は凝縮体の形で提供されること
を特徴とする水フィルタ装置。
【請求項11】
請求項1〜請求項10のいずれか1項に記載の水フィルタ装置であって、
前記調節媒体の異なる三次元幾何学的構造を提供すること
を特徴とする水フィルタ装置。
【請求項12】
請求項1〜請求項11のいずれか1項に記載の水フィルタ装置であって、
前記調節媒体は、イオン交換樹脂の形で提供されること
を特徴とする水フィルタ装置。
【請求項13】
請求項1〜請求項12のいずれか1項に記載の水フィルタ装置であって、
異なる調節媒体が提供されること
を特徴とする水フィルタ装置。
【請求項14】
請求項1〜請求項13のいずれか1項に記載の水フィルタ装置であって、
前記調節媒体(5)により形成される本体(10)は閉鎖要素の形で設計されること
を特徴とする水フィルタ装置、
【請求項15】
請求項1〜請求項14のいずれか1項に記載の水フィルタ装置であって、
閉鎖要素(10)及び/又は開口要素(10)を操作するため前記調節要素(5)が提供されること
を特徴とする水フィルタ装置。
【請求項16】
請求項1〜請求項15のいずれか1項に記載の水フィルタ装置であって、
還元要素(24)が提供されること
を特徴とする水フィルタ装置。
【請求項17】
請求項1〜請求項16のいずれか1項に記載の水フィルタ装置であって、
前記調節メカニズム(1)は、フィルタ装置(20)の、流入部(23)上及び/又は流出部(24)上に配置されること
を特徴とする水フィルタ装置。
【請求項18】
請求項1〜請求項17のいずれか1項に記載の水フィルタ装置であって、
前記調節メカニズム(1)は、フィルタ装置(20)内の液体流(7)を制御するために提供されること
を特徴とする水フィルタ装置。
【請求項19】
請求項1〜請求項18のいずれか1項に記載の水フィルタ装置であって、
前記混合比率の継続的な調節を提供すること
を特徴とする水フィルタ装置、
【請求項20】
請求項1〜請求項19のいずれか1項に記載の水フィルタ装置であって、
前記混合比率の閾値による調節を提供すること
を特徴とする水フィルタ装置。
【請求項21】
請求項1〜請求項20のいずれか1項に記載の水フィルタ装置であって、
前記還元要素(20)は、前記混合装置を閉鎖及び/又は開口のために提供されること
を特徴とする水フィルタ装置。
【請求項22】
請求項1〜請求項21のいずれか1項に記載の水フィルタ装置であって、
前記調節要素(5)は、前記混合装置(26)を開口及び/又は閉鎖するように、前記還元要素(34)の還元力に抵抗するように提供されること
を特徴とする水フィルタ装置。
【請求項23】
請求項1〜請求項22のいずれか1項に記載の水フィルタ装置であって、
前記調節メカニズムは、少なくとも前記水フィルタ装置の初期動作中及び/又はそれに続く期間中は、フィルタされるべき及び/又は対応する適用対象の水質に依存する混合比率を設定すること
を特徴とする水フィルタ装置。
【請求項24】
請求項1〜請求項23のいずれか1項に記載の水フィルタ装置であって、
前記調節メカニズムは、前記水フィルタ装置の動作中、前記混合比率を変更すること
を特徴とする水フィルタ装置。
【請求項25】
請求項1〜請求項24のいずれか1項に記載の水フィルタ装置であって、
前記水フィルタ装置の外部でフィルタされるべき物質が前記調節要素として提供されること
を特徴とする水フィルタ装置。
【請求項26】
請求項1〜請求項25のいずれか1項に記載の水フィルタ装置であって、
少なくともさらに1つの調節メカニズムが提供されること
を特徴とする水フィルタ装置。
【請求項27】
請求項1〜請求項26のいずれか1項に記載の水フィルタ装置であって、
前記フィルタ媒体が減少した程度を表示する手段が提供されること
を特徴とする水フィルタ装置。
【請求項28】
請求項1〜請求項27のいずれか1項に記載の水フィルタ装置であって、
前記調節メカニズム(1)がバルブであること
を特徴とする水フィルタ装置。
【請求項29】
請求項1〜請求項28のいずれか1項に記載の水フィルタ装置であって、
前記調節メカニズム(1)が制御バルブであること
を特徴とする水フィルタ装置。
【請求項30】
請求項1〜請求項29のいずれか1項に記載の水フィルタ装置であって、
前記調節メカニズム(1)がパイロットバルブであること
を特徴とする水フィルタ装置。
【請求項31】
請求項1〜請求項30のいずれか1項に記載の水フィルタ装置であって、
前記調節メカニズム(1)が前記フィルタ装置のフィルタカートリッジに割り当てられること
を特徴とする水フィルタ装置。
【請求項32】
請求項1〜請求項31のいずれか1項に記載の水フィルタ装置であって、
前記調節メカニズム(1)が前記フィルタ装置のフィルタカートリッジに対する接続要素に割り当てられること
を特徴とする水フィルタ装置。
【請求項33】
請求項1〜請求項32のいずれか1項に記載の水フィルタ装置であって、
フィルタハウジング(21)内への入口(23)が開口して設計されていること
を特徴とする水フィルタ装置。
【請求項34】
請求項1〜請求項33のいずれか1項に記載の水フィルタ装置であって、
フィルタハウジング(20、47)は、閉鎖しており、接続要素(48、49)が提供されていること
を特徴とする水フィルタ装置。
【請求項35】
請求項1〜請求項34のいずれか1項に記載の水フィルタ装置であって、
前記フィルタ装置(25)は、ラインに依存しないフィルタ装置の形で設計されていること
を特徴とする水フィルタ装置。
【請求項36】
請求項1〜請求項35のいずれか1項に記載の水フィルタ装置であって、
フィルタ装置(20)が吸引フィルタの形で設計されていること
を特徴とする水フィルタ装置。
【請求項37】
請求項1〜請求項36のいずれか1項に記載の水フィルタ装置であって、
前記フィルタ装置(20)は、重量比較フィルタ装置の形で設計されること
を特徴とする水フィルタ装置。
【請求項38】
挿入可能なフィルタカートリッジを備えた水タンクであって、
前記フィルタカートリッジ(20、47)は、請求項1〜請求項37のいずれか1項に記載の水フィルタ装置の形で設計されたこと
を特徴とする水タンク。
【請求項39】
水タンクを備えた機器であって、
前記水タンク(44)は、請求項38記載の設計であること
を特徴とする機器。
【請求項40】
フィルタ挿入機(47)の挿入のためのフィルタヘッド(50)を有するフィルタ機器(51)であって、
前記フィルタ挿入機は、請求項1から請求項37のいずれか1項に記載の水フィルタ装置の形に設計されていること
を特徴とする水フィルタ機器。

【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公表番号】特表2010−513003(P2010−513003A)
【公表日】平成22年4月30日(2010.4.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−541913(P2009−541913)
【出願日】平成19年12月21日(2007.12.21)
【国際出願番号】PCT/EP2007/011364
【国際公開番号】WO2008/077622
【国際公開日】平成20年7月3日(2008.7.3)
【出願人】(508298385)アクイス ヴァッサー−ルフト−ジステーメ ゲーエムベーハー, リンダウ,ツヴァイクニーダーラッスング レブシュタイン (7)
【Fターム(参考)】