清掃体
【課題】 効率的に清掃するための清掃体の提供。
【解決手段】 帯状の基材3と、基材3に立設して設けられるブラシ状の芯材5と、芯材5を覆うように設けられ、基材3に超音波溶着される拭き部材7を備える。基材3と芯材5はパイル織りにより一体的に形成されており、拭き部材7は、綿などの天然繊維またはポリエステルなどの化学繊維により形成された織物、編物、または不織布などとされ、拭き部材7を構成する素材は、芯材5を構成する素材より帯電順位がマイナス側とされる。
【解決手段】 帯状の基材3と、基材3に立設して設けられるブラシ状の芯材5と、芯材5を覆うように設けられ、基材3に超音波溶着される拭き部材7を備える。基材3と芯材5はパイル織りにより一体的に形成されており、拭き部材7は、綿などの天然繊維またはポリエステルなどの化学繊維により形成された織物、編物、または不織布などとされ、拭き部材7を構成する素材は、芯材5を構成する素材より帯電順位がマイナス側とされる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、塵埃を除去・回収する際に使用される清掃体に関するものであり、特に掃除機のヘッドの吸込口や、エアコンの内部に設けられる清掃体に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、掃除機のヘッドの吸込口には、ブラシが回転可能に設けられており、このブラシにより床面のゴミをかき出して吸い込むことが行われている。掃除機のヘッドの吸込口にブラシを設けることで、ブラシが無い場合に比べて、効率的に清掃することができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、床面を構成する木材や硝子はプラスに帯電し易く、マイナスに帯電した塵埃は床面に電気的に引き合って付着する。このように、床面に塵埃が電気的に引き合って付着している場合、ブラシにより塵埃を床面から浮き上がらせて除去しようとしても塵埃が床面から浮き上がらない、または浮き上がってもすぐに床面に付着してしまい、塵埃を取り除けないおそれがある。
【0004】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、効率的に清掃するための清掃体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、前記課題を解決するためになされたものであり、請求項1に記載の発明は、帯状の基材と、前記基材に立設されるブラシ状または板状の芯材と、シート状に形成され、その幅方向中央部で折り返されて、前記芯材を覆うように配され、幅方向両端部が前記基材に固定される拭き部材とを備え、前記拭き部材を構成する素材は、前記芯材を構成する素材より帯電順位がマイナス側とされることを特徴とする清掃体である。
【0006】
請求項2に記載の発明は、前記拭き部材の幅方向両端部は、前記基材に溶着されることを特徴とする請求項1に記載の清掃体である。
【0007】
請求項3に記載の発明は、弾性材を押出成形して、前記基材と前記芯材を一体形成したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の清掃体である。
【0008】
請求項4に記載の発明は、パイル織りにより前記基材と前記芯材が形成されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の清掃体である。
【0009】
さらに、請求項5に記載の発明は、請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の清掃体を少なくとも一つ備え、この清掃体は、その基材が棒状の回転体の周側面に保持されることで、前記拭き部材が回転体から突出して設けられ、前記回転体がヘッドの吸込口に回転可能に設けられたことを特徴とする掃除機である。
【発明の効果】
【0010】
本発明の清掃体によれば、効率的に清掃することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の清掃体の実施例1を示す斜視図である。
【図2】図1の縦断面図である。
【図3】図1の清掃体が適用される掃除機の一例を示す図である。
【図4】図1の清掃体が装着された回転体を示す斜視図である。
【図5】図4のA−A断面図である。
【図6】図3の掃除機のヘッドを裏側から見た概略図である。
【図7】図3の掃除機のヘッドの概略断面図である。
【図8】図3の掃除機により清掃している状態を示す概略図である。
【図9】本発明の清掃体の実施例2を示す断面図である。
【図10】本発明の清掃体の実施例3を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の清掃体の実施例について図面に基づいて具体的に説明する。
【実施例1】
【0013】
図1は、本発明の清掃体の実施例1を示す斜視図であり、図2は、図1の縦断面図である。
【0014】
清掃体1は、細長い長方形状の基材3と、この基材3に立設して設けられる芯材5と、この芯材5を覆うように配され、基材3に固定される拭き部材7とを主要部に備える。
【0015】
本実施例1では、基材3および芯材5は、パイル織りにより一体的に形成されている。
具体的には、たて糸とよこ糸にパイル糸が織りこむように配されて、パイル織物が形成される。この内、パイル糸により構成されるブラシ状の部分が芯材5とされ、その芯材5の根元の基布が基材3とされ、ブラシ状の芯材5が基材3に立設されている。
【0016】
本実施例1では、基材3の幅方向中央部に、長手方向に沿って直線状にブラシ状の芯材5が設けられる。また、基材3を構成するたて糸およびよこ糸は、綿などの天然繊維、またはポリエステルなどの化学繊維が使用される。
芯材5を構成するパイル糸は、綿などの天然繊維、または、ナイロン、ポリエステル、アクリル、ポリプロピレン(PP)などの化学繊維が使用される。
芯材5が設けられた基材3は、その裏面にアクリル系、ウレタン系またはSBR系のコーティング剤が塗布されて硬化されている。
【0017】
拭き部材7は、長方形状の細長いシート状とされる。拭き部材7には、綿などの天然繊維またはポリエステルなどの化学繊維により形成された織物、編物または不織布、あるいは合成樹脂製のシートが使用される。
本実施例1では、拭き部材7は、芯材5を構成する素材より帯電順位がマイナス側の素材により形成される。
たとえば、芯材5がナイロンで形成される場合には、拭き部材7は木綿、ポリエステルまたは塩化ビニールなどで形成される。
【0018】
拭き部材7は、芯材5を覆うように配置されて、その幅方向両端部7a,7aが基材3に固定される。具体的には、拭き部材7は、その幅方向中央部7bで折り返されて、芯材5を覆うように配置される。そして、拭き部材7は、その幅方向両端部7a,7aが基材3の板面の幅方向両端部に重ね合わされて溶着される。本実施例1では、超音波溶着により、拭き部材7が基材3に固定される。このように、拭き部材7は、その幅方向両端部7a,7aが、基材3の上面に重ね合わされて、長手方向に沿って直線状に基材3に超音波溶着される。この際、超音波溶着は、連続的に行ってもよいし、離隔的に行ってもよい。
【0019】
このような構成の清掃体1は、たとえば掃除機の柄の先に設けられるヘッドの吸込口に設けられる。
図3は、本実施例1の清掃体が適用される掃除機の一例を示す図である。
【0020】
掃除機21は、図3に示すように、掃除機本体23に蛇腹状のホース25の基端部が着脱可能に接続されて、このホース25の先端部に円筒状の柄27が接続される。そして、この柄27の先端部にヘッド29が着脱可能に設けられ、このヘッド29に、本実施例の清掃体1が装着された回転体31が回転可能に取り付けられる。
【0021】
図4は、本実施例の清掃体が装着された回転体を示す斜視図であり、図5は、図4のA−A断面図である。
【0022】
回転体31は、細長い円柱状とされ、その外周面には、周方向等間隔4箇所に、軸方向一端部から軸方向他端部へ行くに従って周方向一方側へ緩やかにねじれた溝33が形成されている。
【0023】
回転体31の各溝33は、回転体31の外周面への開口部33aに対して底部33bが幅広に形成されており、断面略T字形に形成されている。清掃体1は、回転体31の溝33の底部33bに基材3が配置される一方、拭き部材7および芯材5が、溝33の開口部33aから径方向外側へ突出して設けられるように、回転体31の溝33に、回転体31の軸方向一端部から軸方向他端部側へ押し込まれて回転体31に装着される。
【0024】
基材3が溝33の開口部33aより幅広とされることで、回転体31に清掃体1が装着された状態において、清掃体1の溝33からの回転体31の径方向外側への抜けが防止される。また、回転体31に清掃体1が取り付けられた状態では、清掃体1の長手方向の寸法は、回転体31の軸方向の寸法より若干短く、回転体31の軸方向両端部が残されるように、回転体31に清掃体1が装着される。
本実施例1では、回転体31の4つの溝33にそれぞれ清掃体1が装着される。
【0025】
清掃体1が取り付けられた回転体31の両端部に、保持具37が取り付けられる。
保持具37は、軸方向内側へ開口する円筒状とされ、回転体31の外径に対応した内径とされる。保持具37は、その開口側端部の周側壁に、周方向等間隔4箇所に矩形状の溝37aが形成されており、この各溝37aは保持具37の開口側端面に開口している。そして、この各溝37aに、清掃体1の拭き部材7および芯材5の下端部がはめ込まれて保持具37が回転体31の軸方向両端部にはめ込まれる。
このように回転体31の両端部に、保持具37が取り付けられることで、清掃体1の長手方向の移動が規制される。
また、保持具37の閉塞側端部39は、その外周面が歯車状に形成されている。さらに、保持具37には、その閉塞側端面の中央部から軸方向外側へ延出して軸部41が設けられており、この軸部41には、矩形状のベース43が回転可能にはめ込まれて設けられている。
【0026】
図6は、図3の掃除機のヘッドを裏側から見た概略図である。
図7は、ヘッドの概略断面図である。
【0027】
ヘッド29は、下方へ開口する長方形状の凹部51が形成された長方形状の箱体53と、この箱体53に設けられ、前記柄27が着脱可能にはめ込まれる円筒部55とを有する。箱体53は、その基端側中央部が基端側へ矩形状に突出しており、この突出部に円筒部55が設けられている。
また、箱体53の先端部には、円柱状のローラrが回転可能に設けられており、基端部には突出部を挟んだ2箇所に車輪wが設けられている。
【0028】
箱体53の凹部51は、円筒部55の内穴と連通しており、円筒部55に柄27が取り付けられた状態において、箱体53の凹部51は円筒部55の内穴を介して柄27の内穴と連通する。そして、掃除機21により清掃する際、箱体53の凹部51が塵埃を吸いこむ吸込口として機能する。
【0029】
また、ヘッド29の凹部51には、長手方向両端部にそれぞれ一対の矩形板状の取付片56,56が設けられている。清掃体1が装着された回転体31は、ヘッド29の凹部51内に配置され、各軸部41に取り付けられたベース43が、取付片56,56間にはめ込まれて、ヘッド29に回転可能に保持される。
【0030】
ヘッド29には、モータ57が内蔵されており、モータ57の回転軸には、環状のベルト59がかけ回されている。このベルト59は、一方の保持具37の歯車状の閉塞側端部39にもかけ回されており、モータ57の回転に伴って回転体31が回転するよう構成されている。なお、回転体31の回転の有無および回転速度などは、掃除機21のホース25の先端部に設けられるスイッチ部Sなどで操作される。
【0031】
掃除機21で清掃する際、回転体31を回転させることで、回転体31に設けられた清掃体1の拭き部材7が順次床面に当接して床の汚れを取り除く。このように、シート状の拭き部材7が床面に当接してすれることで、拭き掃除を行うことになり、効率的に掃除を行うことができる。
また、拭き部材7の内部に芯材5が収容されていることで、拭き部材7が床面に押し当てられながら回転し、床面の清掃が適切に行われる。
【0032】
しかも、掃除機21で清掃する際、回転体31を回転させることで、回転体31に設けられた清掃体1の拭き部材7と芯材5が擦れあって摩擦帯電がおこることで効率よく塵埃を除去回収することができる。
図8は、本実施例1の清掃体1が装着された掃除機により清掃している状態を示す概略図である。
【0033】
具体的には、床面を構成する木材や硝子はプラスに帯電し易く、アクリルやポリエステルなどの繊維で構成される塵埃はマイナスに帯電し易いため床面に電気的に引き合って付着する場合がある。
そして、本実施例1では、拭き部材7は、芯材5より帯電順位がマイナス側の素材により形成されていることで、回転体31が回転することで拭き部材7と芯材5とが擦れあって拭き部材7がマイナスに帯電する。拭き部材7がマイナスに帯電することで、床面に付着しているマイナスに帯電した塵埃は拭き部材7と反発しあい、床面から浮き上がり易くなり、掃除機本体の吸引力によりヘッド29の吸込口51を介して掃除機本体のごみ回収部へ送られる。
なお、ナイロンなどのプラスに帯電し易い塵埃は、拭き部材7がマイナスに帯電することで拭き部材7側へ誘導され、掃除機本体の吸引力によりヘッドの吸込口を介して掃除機本体のごみ回収部へ送られる。
このように、本実施例では、拭き部材7がマイナスに帯電することで、床面に付着した塵埃を効率よく回収することができる。
【0034】
本実施例1では、拭き部材7が基材3に超音波溶着で固定されることで、製造が容易とされる。また、小ロットに対応することができる。しかも、本実施例1では、基材3と芯材5をパイル織りにより一体的に形成することで、さらに製造が容易となっている。
なお、芯材5を構成するパイル糸は、直毛または縮毛どちらでもよいが、縮毛とすることで、芯材5を包む拭き部材7を、膨らみをもった構成とすることができる。
【実施例2】
【0035】
次に、本発明の清掃体の実施例2について説明する。
図9は、本発明の清掃体の実施例2を示す図である。
本実施例2の清掃体は、基本的には実施例1の清掃体と同様の構成であるので、以下においては異なる部分を中心に説明し、同一の箇所には同一の符号を付して説明する。
【0036】
上記実施例1では、基材3と芯材5をパイル織りにより一体的に形成したが、本実施例2では、基材71と芯材73は、ポリプロピレン(PP)などの熱可塑性をもつ合成樹脂を押出成形して一体形成されている。
具体的には、矩形板状の基材71の幅方向中央部から上方へ延出するように、矩形板状の芯材73が設けられ、基材71と芯材73は、断面略逆T字形に一体形成されている。
そして、上記実施例1と同様に、芯材73を覆うように拭き部材7が設けられる。つまり、シート状の拭き部材7は、その幅方向中央部7bで折り返されて、幅方向両端部7a,7aが、基材71の幅方向両端部の上面に重ね合わされて超音波溶着される。
【0037】
本実施例2においても、拭き部材7は、芯材73を構成する素材より帯電順位がマイナス側の素材により形成される。
たとえば、芯材73がポリプロピレンにより形成される場合には、拭き部材7は、塩化ビニール、ポリエチレンまたはアクリルなどにより形成される。
【0038】
本実施例2の清掃体も実施例1と同様に回転体31に装着されて掃除機に適用される。
この際、本実施例2の清掃体は、芯材73が弾性力を有する板状とされることで、拭き部材7を床面に押し付ける力が強くなり、床面の汚れをより効率的に除去することができる。さらに、上記実施例1と同様に、拭き部材7がマイナスに帯電することで、床面に付着しているマイナスに帯電した塵埃が床面から浮き上がり易くなり、掃除機本体のごみ回収部に回収され易くなる。
【実施例3】
【0039】
次に、本発明の清掃体の実施例3について説明する。
なお、本実施例3の清掃体は、基本的には、実施例1と同様の構成であるので、以下においては、異なる部分を中心に説明し、同一の箇所には同一の符号を付して説明する。
【0040】
図10は、本発明の清掃体の実施例3を示す斜視図である。
【0041】
上記実施例1では、ブラシ状の芯材5を覆うように拭き部材7が設けられたが、本実施例3では、芯材5の片側にのみ拭き部材が設けられる。
【0042】
具体的には、本実施例3の清掃体は、実施例1と同様に、パイル織りにより基材3および芯材5が一体的に形成される。そして、ブラシ状の芯材5の片側に隣接して、拭き部材91が基材3に固定される。
【0043】
拭き部材91は、細長い長方形のシート状とされ、綿などの天然繊維またはポリエステルなどの化学繊維により形成された織物、編物、または不織布、あるいは合成樹脂製のシートが使用される。本実施例3においても、拭き部材91は、芯材5を構成する素材より帯電順位がマイナス側の素材により形成される。
拭き部材91は、その下端部が直角に折り返されて、基材3の上面の幅方向一方側に芯材5に沿って設けられる。そして、拭き部材91は、その下端部が基材3の上面に重ね合わされて超音波溶着により基材3に固定される。
【0044】
拭き部材91は、基材3に固定された状態において芯材5の半分より長く、芯材5と同じかそれより短く構成されるのが好ましく、図示例では、拭き部材91は、基材3に立設された状態において芯材5より若干低く設けられている。
【0045】
このような構成の実施例3の清掃体は、実施例1と同様に、回転体に装着されて掃除機に適用される。なお、本実施例3では、回転体の回転方向側に拭き部材91が配されるようにヘッドに回転体が取り付けられる。本実施例3では、上記実施例1と同様に、拭き部材91がマイナスに帯電することで、床面に付着しているマイナスに帯電した塵埃を効率よく回収することができると共に、ブラシ状の芯材5により床面の塵をかき出すことが可能となる。
【0046】
なお、本実施例3では、基材3と芯材5をパイル織りにより形成したが、実施例2と同様に、熱可塑性をもつ合成樹脂を押出成形して一体に形成してもよい。
【0047】
本発明の清掃体は、上記各実施例の構成に限らず、適宜変更可能である。
上記実施例1では、基材3と芯材5とをパイル織りにより一体的に形成したが、矩形帯状の基材に多数の毛を植毛してブラシ状の芯材を構成してもよい。
また、上記実施例2では、基材71と芯材73とを押出成形により一体形成したが、矩形板状の基材に、矩形板状の芯材を接着剤などで固定する構成としてもよい。
【0048】
また、上記各実施例では、清掃体1が装着された回転体31をモータにより回転させたが、モータを設けずに、掃除機本体の吸引力による風力により回転体を回転させるようにしてもよい。
【0049】
また、上記実施例1および実施例2では、拭き部材7の幅方向両端部を基材の上面に重ね合わせて超音波溶着したが、拭き部材7の幅方向両端部を、基材の幅方向両端部の下面に当接させて超音波溶着してもよい。同様に、上記実施例3において、拭き部材91の直角に折り返された下端部を基材の下面に当接させて超音波溶着してもよい。また、上記各実施例では、超音波溶着により拭き部材7,91を基材3,71に固定したが、熱溶着、高周波溶着、または振動溶着により拭き部材7,91を基材3,71に固定してもよい。
【0050】
さらに、上記各実施例では、清掃体1が掃除機のヘッドの吸引口に適用される場合について説明したが、他の場所に適用したり、エアコンなどのフィルターを自動的に清掃する箇所に適用したり、他の機器などに適用してもよい。
【符号の説明】
【0051】
1 清掃体
3 基材
5 芯材
7 拭き部材
【技術分野】
【0001】
本発明は、塵埃を除去・回収する際に使用される清掃体に関するものであり、特に掃除機のヘッドの吸込口や、エアコンの内部に設けられる清掃体に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、掃除機のヘッドの吸込口には、ブラシが回転可能に設けられており、このブラシにより床面のゴミをかき出して吸い込むことが行われている。掃除機のヘッドの吸込口にブラシを設けることで、ブラシが無い場合に比べて、効率的に清掃することができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、床面を構成する木材や硝子はプラスに帯電し易く、マイナスに帯電した塵埃は床面に電気的に引き合って付着する。このように、床面に塵埃が電気的に引き合って付着している場合、ブラシにより塵埃を床面から浮き上がらせて除去しようとしても塵埃が床面から浮き上がらない、または浮き上がってもすぐに床面に付着してしまい、塵埃を取り除けないおそれがある。
【0004】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、効率的に清掃するための清掃体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、前記課題を解決するためになされたものであり、請求項1に記載の発明は、帯状の基材と、前記基材に立設されるブラシ状または板状の芯材と、シート状に形成され、その幅方向中央部で折り返されて、前記芯材を覆うように配され、幅方向両端部が前記基材に固定される拭き部材とを備え、前記拭き部材を構成する素材は、前記芯材を構成する素材より帯電順位がマイナス側とされることを特徴とする清掃体である。
【0006】
請求項2に記載の発明は、前記拭き部材の幅方向両端部は、前記基材に溶着されることを特徴とする請求項1に記載の清掃体である。
【0007】
請求項3に記載の発明は、弾性材を押出成形して、前記基材と前記芯材を一体形成したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の清掃体である。
【0008】
請求項4に記載の発明は、パイル織りにより前記基材と前記芯材が形成されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の清掃体である。
【0009】
さらに、請求項5に記載の発明は、請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の清掃体を少なくとも一つ備え、この清掃体は、その基材が棒状の回転体の周側面に保持されることで、前記拭き部材が回転体から突出して設けられ、前記回転体がヘッドの吸込口に回転可能に設けられたことを特徴とする掃除機である。
【発明の効果】
【0010】
本発明の清掃体によれば、効率的に清掃することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の清掃体の実施例1を示す斜視図である。
【図2】図1の縦断面図である。
【図3】図1の清掃体が適用される掃除機の一例を示す図である。
【図4】図1の清掃体が装着された回転体を示す斜視図である。
【図5】図4のA−A断面図である。
【図6】図3の掃除機のヘッドを裏側から見た概略図である。
【図7】図3の掃除機のヘッドの概略断面図である。
【図8】図3の掃除機により清掃している状態を示す概略図である。
【図9】本発明の清掃体の実施例2を示す断面図である。
【図10】本発明の清掃体の実施例3を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の清掃体の実施例について図面に基づいて具体的に説明する。
【実施例1】
【0013】
図1は、本発明の清掃体の実施例1を示す斜視図であり、図2は、図1の縦断面図である。
【0014】
清掃体1は、細長い長方形状の基材3と、この基材3に立設して設けられる芯材5と、この芯材5を覆うように配され、基材3に固定される拭き部材7とを主要部に備える。
【0015】
本実施例1では、基材3および芯材5は、パイル織りにより一体的に形成されている。
具体的には、たて糸とよこ糸にパイル糸が織りこむように配されて、パイル織物が形成される。この内、パイル糸により構成されるブラシ状の部分が芯材5とされ、その芯材5の根元の基布が基材3とされ、ブラシ状の芯材5が基材3に立設されている。
【0016】
本実施例1では、基材3の幅方向中央部に、長手方向に沿って直線状にブラシ状の芯材5が設けられる。また、基材3を構成するたて糸およびよこ糸は、綿などの天然繊維、またはポリエステルなどの化学繊維が使用される。
芯材5を構成するパイル糸は、綿などの天然繊維、または、ナイロン、ポリエステル、アクリル、ポリプロピレン(PP)などの化学繊維が使用される。
芯材5が設けられた基材3は、その裏面にアクリル系、ウレタン系またはSBR系のコーティング剤が塗布されて硬化されている。
【0017】
拭き部材7は、長方形状の細長いシート状とされる。拭き部材7には、綿などの天然繊維またはポリエステルなどの化学繊維により形成された織物、編物または不織布、あるいは合成樹脂製のシートが使用される。
本実施例1では、拭き部材7は、芯材5を構成する素材より帯電順位がマイナス側の素材により形成される。
たとえば、芯材5がナイロンで形成される場合には、拭き部材7は木綿、ポリエステルまたは塩化ビニールなどで形成される。
【0018】
拭き部材7は、芯材5を覆うように配置されて、その幅方向両端部7a,7aが基材3に固定される。具体的には、拭き部材7は、その幅方向中央部7bで折り返されて、芯材5を覆うように配置される。そして、拭き部材7は、その幅方向両端部7a,7aが基材3の板面の幅方向両端部に重ね合わされて溶着される。本実施例1では、超音波溶着により、拭き部材7が基材3に固定される。このように、拭き部材7は、その幅方向両端部7a,7aが、基材3の上面に重ね合わされて、長手方向に沿って直線状に基材3に超音波溶着される。この際、超音波溶着は、連続的に行ってもよいし、離隔的に行ってもよい。
【0019】
このような構成の清掃体1は、たとえば掃除機の柄の先に設けられるヘッドの吸込口に設けられる。
図3は、本実施例1の清掃体が適用される掃除機の一例を示す図である。
【0020】
掃除機21は、図3に示すように、掃除機本体23に蛇腹状のホース25の基端部が着脱可能に接続されて、このホース25の先端部に円筒状の柄27が接続される。そして、この柄27の先端部にヘッド29が着脱可能に設けられ、このヘッド29に、本実施例の清掃体1が装着された回転体31が回転可能に取り付けられる。
【0021】
図4は、本実施例の清掃体が装着された回転体を示す斜視図であり、図5は、図4のA−A断面図である。
【0022】
回転体31は、細長い円柱状とされ、その外周面には、周方向等間隔4箇所に、軸方向一端部から軸方向他端部へ行くに従って周方向一方側へ緩やかにねじれた溝33が形成されている。
【0023】
回転体31の各溝33は、回転体31の外周面への開口部33aに対して底部33bが幅広に形成されており、断面略T字形に形成されている。清掃体1は、回転体31の溝33の底部33bに基材3が配置される一方、拭き部材7および芯材5が、溝33の開口部33aから径方向外側へ突出して設けられるように、回転体31の溝33に、回転体31の軸方向一端部から軸方向他端部側へ押し込まれて回転体31に装着される。
【0024】
基材3が溝33の開口部33aより幅広とされることで、回転体31に清掃体1が装着された状態において、清掃体1の溝33からの回転体31の径方向外側への抜けが防止される。また、回転体31に清掃体1が取り付けられた状態では、清掃体1の長手方向の寸法は、回転体31の軸方向の寸法より若干短く、回転体31の軸方向両端部が残されるように、回転体31に清掃体1が装着される。
本実施例1では、回転体31の4つの溝33にそれぞれ清掃体1が装着される。
【0025】
清掃体1が取り付けられた回転体31の両端部に、保持具37が取り付けられる。
保持具37は、軸方向内側へ開口する円筒状とされ、回転体31の外径に対応した内径とされる。保持具37は、その開口側端部の周側壁に、周方向等間隔4箇所に矩形状の溝37aが形成されており、この各溝37aは保持具37の開口側端面に開口している。そして、この各溝37aに、清掃体1の拭き部材7および芯材5の下端部がはめ込まれて保持具37が回転体31の軸方向両端部にはめ込まれる。
このように回転体31の両端部に、保持具37が取り付けられることで、清掃体1の長手方向の移動が規制される。
また、保持具37の閉塞側端部39は、その外周面が歯車状に形成されている。さらに、保持具37には、その閉塞側端面の中央部から軸方向外側へ延出して軸部41が設けられており、この軸部41には、矩形状のベース43が回転可能にはめ込まれて設けられている。
【0026】
図6は、図3の掃除機のヘッドを裏側から見た概略図である。
図7は、ヘッドの概略断面図である。
【0027】
ヘッド29は、下方へ開口する長方形状の凹部51が形成された長方形状の箱体53と、この箱体53に設けられ、前記柄27が着脱可能にはめ込まれる円筒部55とを有する。箱体53は、その基端側中央部が基端側へ矩形状に突出しており、この突出部に円筒部55が設けられている。
また、箱体53の先端部には、円柱状のローラrが回転可能に設けられており、基端部には突出部を挟んだ2箇所に車輪wが設けられている。
【0028】
箱体53の凹部51は、円筒部55の内穴と連通しており、円筒部55に柄27が取り付けられた状態において、箱体53の凹部51は円筒部55の内穴を介して柄27の内穴と連通する。そして、掃除機21により清掃する際、箱体53の凹部51が塵埃を吸いこむ吸込口として機能する。
【0029】
また、ヘッド29の凹部51には、長手方向両端部にそれぞれ一対の矩形板状の取付片56,56が設けられている。清掃体1が装着された回転体31は、ヘッド29の凹部51内に配置され、各軸部41に取り付けられたベース43が、取付片56,56間にはめ込まれて、ヘッド29に回転可能に保持される。
【0030】
ヘッド29には、モータ57が内蔵されており、モータ57の回転軸には、環状のベルト59がかけ回されている。このベルト59は、一方の保持具37の歯車状の閉塞側端部39にもかけ回されており、モータ57の回転に伴って回転体31が回転するよう構成されている。なお、回転体31の回転の有無および回転速度などは、掃除機21のホース25の先端部に設けられるスイッチ部Sなどで操作される。
【0031】
掃除機21で清掃する際、回転体31を回転させることで、回転体31に設けられた清掃体1の拭き部材7が順次床面に当接して床の汚れを取り除く。このように、シート状の拭き部材7が床面に当接してすれることで、拭き掃除を行うことになり、効率的に掃除を行うことができる。
また、拭き部材7の内部に芯材5が収容されていることで、拭き部材7が床面に押し当てられながら回転し、床面の清掃が適切に行われる。
【0032】
しかも、掃除機21で清掃する際、回転体31を回転させることで、回転体31に設けられた清掃体1の拭き部材7と芯材5が擦れあって摩擦帯電がおこることで効率よく塵埃を除去回収することができる。
図8は、本実施例1の清掃体1が装着された掃除機により清掃している状態を示す概略図である。
【0033】
具体的には、床面を構成する木材や硝子はプラスに帯電し易く、アクリルやポリエステルなどの繊維で構成される塵埃はマイナスに帯電し易いため床面に電気的に引き合って付着する場合がある。
そして、本実施例1では、拭き部材7は、芯材5より帯電順位がマイナス側の素材により形成されていることで、回転体31が回転することで拭き部材7と芯材5とが擦れあって拭き部材7がマイナスに帯電する。拭き部材7がマイナスに帯電することで、床面に付着しているマイナスに帯電した塵埃は拭き部材7と反発しあい、床面から浮き上がり易くなり、掃除機本体の吸引力によりヘッド29の吸込口51を介して掃除機本体のごみ回収部へ送られる。
なお、ナイロンなどのプラスに帯電し易い塵埃は、拭き部材7がマイナスに帯電することで拭き部材7側へ誘導され、掃除機本体の吸引力によりヘッドの吸込口を介して掃除機本体のごみ回収部へ送られる。
このように、本実施例では、拭き部材7がマイナスに帯電することで、床面に付着した塵埃を効率よく回収することができる。
【0034】
本実施例1では、拭き部材7が基材3に超音波溶着で固定されることで、製造が容易とされる。また、小ロットに対応することができる。しかも、本実施例1では、基材3と芯材5をパイル織りにより一体的に形成することで、さらに製造が容易となっている。
なお、芯材5を構成するパイル糸は、直毛または縮毛どちらでもよいが、縮毛とすることで、芯材5を包む拭き部材7を、膨らみをもった構成とすることができる。
【実施例2】
【0035】
次に、本発明の清掃体の実施例2について説明する。
図9は、本発明の清掃体の実施例2を示す図である。
本実施例2の清掃体は、基本的には実施例1の清掃体と同様の構成であるので、以下においては異なる部分を中心に説明し、同一の箇所には同一の符号を付して説明する。
【0036】
上記実施例1では、基材3と芯材5をパイル織りにより一体的に形成したが、本実施例2では、基材71と芯材73は、ポリプロピレン(PP)などの熱可塑性をもつ合成樹脂を押出成形して一体形成されている。
具体的には、矩形板状の基材71の幅方向中央部から上方へ延出するように、矩形板状の芯材73が設けられ、基材71と芯材73は、断面略逆T字形に一体形成されている。
そして、上記実施例1と同様に、芯材73を覆うように拭き部材7が設けられる。つまり、シート状の拭き部材7は、その幅方向中央部7bで折り返されて、幅方向両端部7a,7aが、基材71の幅方向両端部の上面に重ね合わされて超音波溶着される。
【0037】
本実施例2においても、拭き部材7は、芯材73を構成する素材より帯電順位がマイナス側の素材により形成される。
たとえば、芯材73がポリプロピレンにより形成される場合には、拭き部材7は、塩化ビニール、ポリエチレンまたはアクリルなどにより形成される。
【0038】
本実施例2の清掃体も実施例1と同様に回転体31に装着されて掃除機に適用される。
この際、本実施例2の清掃体は、芯材73が弾性力を有する板状とされることで、拭き部材7を床面に押し付ける力が強くなり、床面の汚れをより効率的に除去することができる。さらに、上記実施例1と同様に、拭き部材7がマイナスに帯電することで、床面に付着しているマイナスに帯電した塵埃が床面から浮き上がり易くなり、掃除機本体のごみ回収部に回収され易くなる。
【実施例3】
【0039】
次に、本発明の清掃体の実施例3について説明する。
なお、本実施例3の清掃体は、基本的には、実施例1と同様の構成であるので、以下においては、異なる部分を中心に説明し、同一の箇所には同一の符号を付して説明する。
【0040】
図10は、本発明の清掃体の実施例3を示す斜視図である。
【0041】
上記実施例1では、ブラシ状の芯材5を覆うように拭き部材7が設けられたが、本実施例3では、芯材5の片側にのみ拭き部材が設けられる。
【0042】
具体的には、本実施例3の清掃体は、実施例1と同様に、パイル織りにより基材3および芯材5が一体的に形成される。そして、ブラシ状の芯材5の片側に隣接して、拭き部材91が基材3に固定される。
【0043】
拭き部材91は、細長い長方形のシート状とされ、綿などの天然繊維またはポリエステルなどの化学繊維により形成された織物、編物、または不織布、あるいは合成樹脂製のシートが使用される。本実施例3においても、拭き部材91は、芯材5を構成する素材より帯電順位がマイナス側の素材により形成される。
拭き部材91は、その下端部が直角に折り返されて、基材3の上面の幅方向一方側に芯材5に沿って設けられる。そして、拭き部材91は、その下端部が基材3の上面に重ね合わされて超音波溶着により基材3に固定される。
【0044】
拭き部材91は、基材3に固定された状態において芯材5の半分より長く、芯材5と同じかそれより短く構成されるのが好ましく、図示例では、拭き部材91は、基材3に立設された状態において芯材5より若干低く設けられている。
【0045】
このような構成の実施例3の清掃体は、実施例1と同様に、回転体に装着されて掃除機に適用される。なお、本実施例3では、回転体の回転方向側に拭き部材91が配されるようにヘッドに回転体が取り付けられる。本実施例3では、上記実施例1と同様に、拭き部材91がマイナスに帯電することで、床面に付着しているマイナスに帯電した塵埃を効率よく回収することができると共に、ブラシ状の芯材5により床面の塵をかき出すことが可能となる。
【0046】
なお、本実施例3では、基材3と芯材5をパイル織りにより形成したが、実施例2と同様に、熱可塑性をもつ合成樹脂を押出成形して一体に形成してもよい。
【0047】
本発明の清掃体は、上記各実施例の構成に限らず、適宜変更可能である。
上記実施例1では、基材3と芯材5とをパイル織りにより一体的に形成したが、矩形帯状の基材に多数の毛を植毛してブラシ状の芯材を構成してもよい。
また、上記実施例2では、基材71と芯材73とを押出成形により一体形成したが、矩形板状の基材に、矩形板状の芯材を接着剤などで固定する構成としてもよい。
【0048】
また、上記各実施例では、清掃体1が装着された回転体31をモータにより回転させたが、モータを設けずに、掃除機本体の吸引力による風力により回転体を回転させるようにしてもよい。
【0049】
また、上記実施例1および実施例2では、拭き部材7の幅方向両端部を基材の上面に重ね合わせて超音波溶着したが、拭き部材7の幅方向両端部を、基材の幅方向両端部の下面に当接させて超音波溶着してもよい。同様に、上記実施例3において、拭き部材91の直角に折り返された下端部を基材の下面に当接させて超音波溶着してもよい。また、上記各実施例では、超音波溶着により拭き部材7,91を基材3,71に固定したが、熱溶着、高周波溶着、または振動溶着により拭き部材7,91を基材3,71に固定してもよい。
【0050】
さらに、上記各実施例では、清掃体1が掃除機のヘッドの吸引口に適用される場合について説明したが、他の場所に適用したり、エアコンなどのフィルターを自動的に清掃する箇所に適用したり、他の機器などに適用してもよい。
【符号の説明】
【0051】
1 清掃体
3 基材
5 芯材
7 拭き部材
【特許請求の範囲】
【請求項1】
帯状の基材と、
前記基材に立設されるブラシ状または板状の芯材と、
シート状に形成され、その幅方向中央部で折り返されて、前記芯材を覆うように配され、幅方向両端部が前記基材に固定される拭き部材とを備え、
前記拭き部材を構成する素材は、前記芯材を構成する素材より帯電順位がマイナス側とされる
ことを特徴とする清掃体。
【請求項2】
前記拭き部材の幅方向両端部は、前記基材に溶着される
ことを特徴とする請求項1に記載の清掃体。
【請求項3】
弾性材を押出成形して、前記基材と前記芯材を一体形成した
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の清掃体。
【請求項4】
パイル織りにより前記基材と前記芯材が形成される
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の清掃体。
【請求項5】
請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の清掃体を少なくとも一つ備え、
この清掃体は、その基材が棒状の回転体の周側面に保持されることで、前記拭き部材が回転体から突出して設けられ、
前記回転体がヘッドの吸込口に回転可能に設けられた
ことを特徴とする掃除機。
【請求項1】
帯状の基材と、
前記基材に立設されるブラシ状または板状の芯材と、
シート状に形成され、その幅方向中央部で折り返されて、前記芯材を覆うように配され、幅方向両端部が前記基材に固定される拭き部材とを備え、
前記拭き部材を構成する素材は、前記芯材を構成する素材より帯電順位がマイナス側とされる
ことを特徴とする清掃体。
【請求項2】
前記拭き部材の幅方向両端部は、前記基材に溶着される
ことを特徴とする請求項1に記載の清掃体。
【請求項3】
弾性材を押出成形して、前記基材と前記芯材を一体形成した
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の清掃体。
【請求項4】
パイル織りにより前記基材と前記芯材が形成される
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の清掃体。
【請求項5】
請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の清掃体を少なくとも一つ備え、
この清掃体は、その基材が棒状の回転体の周側面に保持されることで、前記拭き部材が回転体から突出して設けられ、
前記回転体がヘッドの吸込口に回転可能に設けられた
ことを特徴とする掃除機。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【公開番号】特開2011−5184(P2011−5184A)
【公開日】平成23年1月13日(2011.1.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−154126(P2009−154126)
【出願日】平成21年6月29日(2009.6.29)
【出願人】(000228822)日本シール株式会社 (12)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年1月13日(2011.1.13)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年6月29日(2009.6.29)
【出願人】(000228822)日本シール株式会社 (12)
【Fターム(参考)】
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