説明

清掃用具

【目的】 モップ等の清掃用具として使用する場合は、清掃用具本体に対してハンドルを回動可能として清掃できる。箒として前後方向に掃いて使用する場合には、清掃用具本体に対してハンドルをロック保持でき、清掃用具本体がハンドルに対して回動することを阻止できる。このように、箒としても清掃し易い清掃用具を提供する。
【構成】 清掃用具本体1上に一対の受部5、5が突設され、受部5、5にハンドル6の下端に設けられた継手7が回動可能に嵌合され、清掃用具本体1に対してハンドル6を回動可能とし、受部5、5にキー溝5a、5aが設けられ、他方にキー溝5a、5aに係合可能なキー7aが設けられており、キー5a、5aをキー溝5a、5aに係合することにより、ハンドル6の回動を阻止して箒として使用可能とした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、清掃用具本体に対してハンドルを回動することが可能とともに、清掃用具本体に対してハンドルの回動を阻止することが可能な清掃用具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来のモップは、パイルが植設された清掃部材を把持部に取り付け、この把持部にハンドルの下端の継手を回動可能に装着して、ハンドルを持って清掃部材で床等を清掃するものであった。清掃時に把持部がハンドルに対して回動するから、ハンドルを傾倒制御しながらパイル面を床に常に接触させて効率的に清掃作業を行える。また、従来の箒はハンドルの下端に箒部材を固定的に取り付けた構造であるから、ハンドルを前後に動かすことにより、箒部材を強く床面に押接しながら掃くことが可能であった。この掃き操作はハンドルと箒部材との固定接続により可能となっていた。従って、モップにおいては、把持部に対してハンドルが回動可能となっているから、このモップを箒として使用することには困難がある。また、箒においては、ハンドルの下端に箒部材が固定状態で取り付けられているから、モップとして使用することには不向きである。
【0003】
図14は特開平8−228985により開示される第1従来技術の清掃具等柄のモップを示し、(14A)はその分解斜視図、(14B)はその継手の分解斜視図である。(14A)及び(14B)によって一括して説明すると、この従来の清掃具等柄の継手は、モップ清掃具等の本体部106に基板101が取り付けられている。この基板101の上面から前後方向に間隔をおいて板状の第1軸受け102、102が起立されている。第1軸受け102、102の各内壁面へ球状部材120における球状体121の前後両部に設けた第1垂直面122、122が面接触される。
【0004】
更に、第1軸受け102、102に設けられた第1軸孔103、103内に、球状体121の第1垂直面122、122から突出する第1軸124、124が強制回動可能に嵌合される。また、球状体121の左右両部に設けられた第2垂直面123、123の中央部から第2軸125、125が突出されている。柄140には板状の第2軸受け143、143が設けられ、この第2軸受け143、143に球状体121の第2垂直面123、123が面接触される。上記第2軸受け143、143は柄140の棒部142の基端面の左右両部から二叉状に突出されている。第2軸受け143、143に設けられた第2軸孔144、144内に球状体121の第2軸125、125が強制回動自在に嵌合される。
【0005】
上記構成により、左右方向(A)へは球状部材120が第1軸受け102、102に対して回動する。また、前後方向(B)へは柄140の第2軸受け143、143が球状部材120に対して回動する。更に、第1軸124、124を中心とする回動で柄140を図にて左方へ傾けた状態から第2軸125、125を中心とする回動で柄140を後方へ傾ける。従って、柄140は本体部106に対して左方と後方との中間へ移動させることができ、本体部106に対して球状部材120が、また球状部材120に対して柄140が360°回動する。
【0006】
更に、第1垂直面122、122と第1軸受け102、102の内壁面が面接触するとともに、第2垂直面123、123と第2軸受け143、143の内面が面接触する。この面接触により、接触部に摩擦力が発生し、強制回動することになる。従って、使用時において、柄140に対して本体部106が盲動することなく本体部106の所望の向きを保持することができる。
【0007】
また、図15は特開平9−276195により開示される第2従来技術の箒(清掃具)を示し、(15A)はその正面図、(15B)は拭布を取り付けた状態の清掃具の側面図である。(15A)及び(15B)によって一括して説明すると、この従来の清掃具は、箒状の清掃具主体202Aの弾性プレート205Aが可撓性及び弾性を有する素材により平板状に形成されている。この弾性プレート205Aが柄203の下端に固定された基板204Aに縦向きに取付けられ、この弾性プレート205Aの下面及び前後面を覆うように拭布201が包着される。この状態で、箒と同様に使用することにより、拭布に付着しない大きな塵埃は塵取りで掃き取りながら、微小な塵埃は拭布201に付着させて拭き取ることができる。
【特許文献1】特開平8−228985号公報
【特許文献2】特開平9−276195号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
上記した第1従来技術の清掃具等柄(モップ)の継手は、柄140に対して本体部106が前後方向、左右方向及び前後左右の中間方向に向けて回動するものである。また、強制回動可能に設けたから、使用時において、柄140に対して本体部106が所望の向きを保持することができるものである。しかし、柄140を持って前後方向に強く掃くと、その強く掃く力によって本体部106の強制状態が解除されて本体部106が柄140に対して水平方向へ横向きになったり、斜め向きになってしまう。従って、柄140を持って前後方向に掃く作業が行い難く支障をきたすという問題があった。また、前後方向に回動可能となっているので、柄140を持って前後方向に掃くと、柄140が本体部106に対して前後方向に回動するから、この掃く作業が行い難いという問題があった。
【0009】
また、上記した第2従来技術の清掃具(箒)は、柄203を持って弾性プレート205Aで前後方向に掃くことはできる。しかし、弾性プレート205Aが柄203に対し固定されているために、この弾性プレート205Aを柄203に対して左右向きや斜め向きにして掃くことができなかった。従って、机やベッドの下等の狭い領域に、弾性プレート205Aを入れて清掃することができないという問題があった。このように、弾性プレート205Aを柄203に対して所望の向きにすることが全くできず、場所によっては部屋の隅々まで清掃できない場合があり、使い勝手が悪いという問題があった。
【0010】
本発明は、上記従来の問題に鑑みてなされたものであって、清掃用具本体に対してハンドルを回動可能にして清掃することができる。また、前後方向に掃いて使用する場合には、清掃用具本体に対してハンドルをロック保持でき、清掃用具本体がハンドルに対して回動することを阻止できて清掃し易い清掃用具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は、上記課題を解決するために提案されたものであって、本発明の第1の形態は、清掃用具本体上に一対の受部が突設され、これらの受部にハンドルの下端に設けられた継手が回動可能に嵌合され、前記清掃用具本体に対してハンドルを回動可能とした清掃用具において、前記受部および継手のいずれか一方にキー溝が設けられ、他方に前記キー溝に係合可能なキーが設けられており、前記キーを前記キー溝に係合することにより、前記ハンドルの回動を阻止して使用可能とした清掃用具である。
【0012】
本発明の第2の形態は、前記第1の形態において、前記継手にはロック手段が設けられ、このロック手段は、前記キー溝に前記キーが係合された状態を保持するロック保持手段を有する清掃用具である。
【0013】
本発明の第3の形態は、前記第2の形態において、前記ロック手段には、前記キー溝と前記キーとの係合状態を解除するロック解除手段が付加されている清掃用具である。
【0014】
本発明の第4の形態は、前記第2又は第3の形態において、前記ロック手段が、前記継手に設けられた上下移動可能な回転体と、この回転体の表面に形成されたカム溝と、前記回転体の外側に設けられて前記カム溝に嵌めた突起とを有する清掃用具である。
【0015】
本発明の第5の形態は、前記第4の形態において、前記ロック保持手段が、前記カム溝に形成された頂部凹所を有し、この頂部凹所に前記突起が嵌入することにより前記キーが前記キー溝に係合された状態を保持するようにした清掃用具である。
【0016】
本発明の第6の形態は、前記第4の形態において、前記ロック解除手段が、前記カム溝に形成された下部凹所と、前記継手を上向きに付勢するスプリングとを有し、カム溝に設けられた頂部凹所に前記突起が嵌入されたロック保持状態から前記継手を押入することにより前記回転体を押下して前記突起の嵌入状態を解除し、前記スプリングの付勢力で前記継手が上向きに移動するとともに前記カム溝の下部凹所に前記突起が嵌入することにより、前記キーと前記キー溝のロック保持状態が解除されるようにした清掃用具である。
【0017】
本発明の第7の形態は、前記第6の形態において、前記スプリングが、前記継手の下側に設けられた筒状部の内部と前記継手の底部のバネ受けとの間に配設されている清掃用具である。
【0018】
本発明の第8の形態は、前記第4〜第7のいずれかの形態において、前記カム溝には、上側に波状部が設けられ、前記突起が前記スプリングの付勢力で前記波状部の傾斜部分に当接したときに、その水平分力によって前記回転体が所定の向きに回転されるようにした清掃用具である。
【0019】
本発明の第9の形態は、前記第2又は第3の形態において、前記ロック保持手段が、前記継手から下向きに突設され外向きに付勢される弾性脚部と、前記受部の縦壁部に穿設された係止孔とを有し、前記弾性脚部の下端の突起部がその付勢力で前記係止孔に係入することによりロック保持するようにした清掃用具である。
【0020】
本発明の第10の形態は、前記第9の形態において、前記ロック解除手段が、前記受部の縦壁部の外側からこの縦壁部に設けられた係止孔に挿入される押圧手段と、この押圧手段を前記縦壁部の外方へ付勢する付勢する付勢手段とで構成され、この係止孔に内側から係入する前記弾性脚部の突起部を前記押圧手段で内向きに押し出し可能に構成した清掃用具である。
【0021】
本発明の第11の形態は、前記第9の形態において、前記縦壁部に設けられた係止孔へ係入された弾性脚部の突起部を、前記縦壁部の外側から手動によって縦壁部の内部へ向けて押し出してロック解除可能にした清掃用具である。
【発明の効果】
【0022】
本発明の第1の形態によれば、キーとキー溝の係合を解除している場合には、本来の清掃用具として使用できる。即ち、清掃用具本体に対してハンドルが回動可能となっているので、机やベッドの比較的広い下側を清掃するときに、横向きにした清掃用具本体に対してハンドルを前後方向へ斜め向きにして清掃することができ、狭い隙間に清掃用具本体を挿入して清掃することも可能である。
【0023】
また、キーをキー溝に係合させて清掃用具本体に対してハンドルの回動を阻止することにより、清掃用具本体とハンドルとを一体化して清掃することができる。この場合、ハンドルを前後方向に動かすことにより、清掃用具本体がハンドルと一体的に前後方向に移動して床等の塵埃を清掃することができる。清掃用具本体には、清掃部材と把持部が一体のものや別体のものが含まれる。清掃部材には、パイル状繊維体、クロス状繊維体、スポンジ、ブラシその他の清拭具が含まれる。
【0024】
本発明の第2の形態によれば、キーとキー溝のロック手段において、ロック保持手段を設けることにより、キーがキー溝に係合した状態を保持することができ、清掃中にキーとキー溝の係合状態が解除されることを防止することができる。従って、使用する場合に、係合保持されるから、ハンドルを前後方向に動かし、これに伴って清掃用具本体を回動することなく前後方向に移動させて掃き清掃を可能にする。
【0025】
本発明の第3の形態によれば、ロック解除手段によって、キー溝とキーとの係合状態を解除して、清掃用具本体に対してハンドルを回動可能な状態として、通常の清掃用具として使用できる。この場合、左右方向に向けた清掃用具本体に対してハンドルを前後斜め向きにして、机やベッドの下側の比較的広い領域に清掃用具本体を押し込んで清掃することができる。また清掃用具本体をハンドルに対して前後向きにして狭い隙間に清掃用具本体を押し込んで清掃することも可能である。
【0026】
本発明の第4の形態によれば、ロック手段が上下移動可能な回転体の表面のカム溝に突起を嵌めた構造であるから、キー溝とキーのロック保持とロック解除を正確に行うことができる。即ち、突起がカム溝に嵌められている状態で回転体が下向きに移動し、これに伴って継手が下向きに移動した状態で突起をカム溝に係合する。この状態では、キー溝にキーが係合したロック保持状態となる。また、突起とカム溝の係合状態が解除されると、回転体が上向きに移動し、これに伴って継手が上向きに移動してキー溝とキーの係合状態が解除されてロック解除状態となる。
【0027】
ロック保持するためのカム溝の深さを深く形成すると、このカム溝に突起を確実に保持することができ、ロック保持状態を強固にすることができる。また、カム溝の深さを比較的浅く形成すると、突起をこのカム溝からロック解除するために別に設けたカム溝に容易に移行することができる。従って、ロック保持状態からロック解除状態にスムーズに移行することができる。
【0028】
本発明の第5の形態によれば、ハンドルを下向きに押下すると継手が下向きに移動してカム溝の頂部凹所に突起が嵌入し、この状態でロック保持状態となる。即ち、カム溝の頂部凹所に突起が嵌入すると回転体が下向きに移動した状態となる。これに伴って継手が下向きに移動した状態が保持されてキー溝にキーが係合した状態を保持することができる。即ち、カム溝の頂部凹所に突起が嵌入されると、回転体が下向きに移動した状態を保持することができるので、この回転体の下向きへの移動によって、キーをキー溝に係合することができる。
【0029】
従って、カム溝の頂部凹部に突起が嵌入した状態が確実に保持されることによって、キーとキー溝の係合状態が外れることを阻止でき、ロック保持状態を強固に保つことができる。この状態では、係合状態が保たれることになり、ハンドルを強く押しながら前後させると、清掃用具本体に装着された清掃部材を床面に強く押し付けた状態で前後移動して、床面の清掃を確実に行うことができる。
【0030】
本発明の第6の形態によれば、ハンドルを下向きに更に押下すると継手が下向きに移動して突起がカム溝の頂部凹所に嵌入した状態即ちロック保持状態が解かれる。次に、突起がカム溝の下部凹所に移動する際に、スプリングの付勢力で回転体が継手とともに上向きに移動する。この継手の上向きの移動によってキー溝とキーの係合状態が解除されてロック解除状態とすることができる。このように、ハンドルを更に押入することにより、ロック保持状態からロック解除状態にすることができるから、その操作が簡単である。また、ロック解除状態にすると、清掃用具本体に対してハンドルを回動可能とした清掃用具として使用することができ、床面を隅々まで清掃することができる。
【0031】
本発明の第7の形態によれば、スプリングの付勢力によって継手が上向きに付勢されているから、キー溝とキーのロック保持状態が解除されると、継手は上向きに移動し、自動的にロック解除状態とすることができる。また、ロック解除状態でハンドルを回動する際に、スプリングが継手の底部のバネ受けで受けられているから、スプリングも継手と一緒に回動される。従って、ハンドルの回動による継手の回動に支障をきたすことがない。
【0032】
本発明の第8の形態によれば、ハンドルを継手とともに下向きに押下してカム溝の上側の波状部に突起が当接した際に、この波状部の傾斜部分への突起の当接によって水平分力が生じ、回転体を所定の向きに回転することができる。従って、カム溝の頂部凹所から下部凹所に突起が自動的に移行し、ロック保持状態からロック解除状態に容易に移行することができる。
【0033】
また、ロック解除状態からロック保持状態に移行する際も、ハンドルを継手とともに下向きに押下させると、突起が波状部の傾斜部分に当接して回転体を水平分力によって所定の向きに回転させることができる。従って、カム溝の下部凹所から頂部凹所に突起が自動的に移行し、ロック解除状態からロック保持状態に容易に移行することができる。
【0034】
本発明の第9の形態によれば、ロック手段の別形態が提供される。ハンドルを継手とともに押下すると、継手に突設された弾性脚部が下向きに移動して、受部の縦壁部の係止孔に係入されてロック保持状態となる。従って、部品点数が少なくロック保持手段の構造を極めて簡単化することができる。また、ハンドルを押下だけでロック保持状態にすることができるから、ロック保持状態とする作業を簡単にできる。
【0035】
本発明の第10の形態によれば、第9形態におけるロック解除手段が提供される。受部の縦壁部の係止孔に外側から押圧手段が挿入されているから、この押圧手段を押すことによって、弾性脚部を係止孔から離脱することができる。従って、押圧手段を押す簡単な操作でロック保持状態を解除することができる。また、付勢手段で押圧手段を自動的に外向きに移動させることができる。従って、縦壁部の係止孔の内面側を常時開口状態とすることができ、ロック保持状態とするための弾性脚部を係止孔に係入可能な状態にすることができる。
【0036】
例えば、押圧手段として押しボタンを用い、受部の縦壁部の係止孔に押しボタンの軸部を挿入する。この押しボタンの軸部の挿入によって弾性脚部を係止孔から内側に押入してロック保持状態を解除する。また、付勢手段として縦壁部の外面と押しボタンの頭部との間に介在するスプリングを用いる。このスプリングの付勢力で押しボタンを常時外向きに付勢し、縦壁部の係止孔の内面側を常時開口状態とし、弾性脚部を係止孔に係入可能な状態にすることができる。
【0037】
本発明の第11の形態によれば、縦壁部の係止孔に係入された弾性脚部の突起部を、手動によって縦壁部の内部に向けて押し出してロック保持状態を解除することができる。従って、手動によって弾性脚部の突起部の係入を解除できるから、ロック保持状態を簡単に解除することができる。例えば、キー溝を有する縦壁部に大径の係止孔を穿設し、キーに設けた弾性脚部に突起部を設ける。係止孔に突起部を係合させてロック保持状態とする。
【0038】
次に、大径の係止孔に係合された弾性脚部の突起部を外側から指で押入してキー溝へのキーの係合状態を解除する。即ち、縦壁部の大径の係止孔が縦壁部の表面まで貫通して穿設されており、縦壁部の表面側から弾性脚部の突起部を指で内向きに押入し、突起部を係止孔から外してキーとキー溝の係合状態を解除するように構成するとよい。また、ピン部材を縦壁部の外側から係止孔に挿入し、このピン部材の先端で突起部を縦壁部の係止孔から内側に向けて外してキーとキー溝との係合状態を解除することも可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0039】
以下、本発明に係る清掃用具の実施の形態を、添付する図1〜図11に基づいて詳細に説明する。
【0040】
図1は本発明に係る清掃用具の第1実施形態を示し、ロック解除状態において清掃用具として使用する場合の斜視図である。図1に示すように、第1実施形態の清掃用具は、清掃用具本体1が左右の把持片2a、2bを有する把持部2で構成されている。これらの把持片2a、2bは閉脚可能に構成され、パイル3が植設されたモップ本体4のポケット部4a、4aに挿入されて、このモップ本体4を保持するようになっている。
【0041】
把持部2の上面には左右一対の受部5、5が突設されており、この受部5、5に、ハンドル6の下端に設けられた継手7が回動可能に嵌合されている。また、受部5,5にはその左右にキー溝5a、5aが形成され、継手7にはその左右にキー7a、7aが外向きに突設されている。更に、継手7にはハンドル6の下端の二股状の突片8、8が軸9によって継手7に対して左右に回動可能に取り付けられている。
【0042】
図1の状態は、キー溝5a、5aにキー7a、7aが係合されていない状態を示している。従って、ハンドル6が清掃用具本体1の把持部2に対して前後方向及び左右方向に回動可能な状態となっている。この状態では、机やベッドの下側を清掃するときに、把持部2に対してハンドル6を斜め向きにして清掃することができる。また、狭い隙間に清掃用具本体1の把持部2を挿入して清掃することもできる。
【0043】
図2は同清掃用具をロック保持状態において箒として使用する場合の斜視図である。図2に示すように、ハンドル6を下向きに押すと継手7のキー7a、7aが受部5のキー溝5a、5aに係合する。この状態では、清掃用具本体1の把持部2に対してハンドル6の回動が阻止され、把持部2とハンドル6が一体化される。この状態でハンドル6を前後方向に動かすことにより、把持部2がハンドル6と一体的に前後方向に移動して床等の塵埃を清掃することができる。
【0044】
図3は図1のロック解除状態における要部の縦断面図である。図3に示すように、継手7は上部側の継手本体10と下部側の有底筒状の下部部材11と回転体12とで構成されている。継手本体10の下部には筒状部13が下向きに突設され、この筒状部13の下端には外向きに鍔状部13aが形成されている。鍔状部13aの上に回転体12が回動可能に据置されており、この回転体12には後述するカム溝14が形成されている。回転体12のカム溝14には下部部材11の内周面から内向きに突設された突起15が嵌められている。
【0045】
また、下部部材11の底部の中央に設けられたバネ受け16と筒状部13の内部との間に、継手本体10を上向きに付勢するスプリング17が配設されている。更に、下部部材11の内面上部の左右に縦溝18、18が形成されており、継手本体10の上下方向略中央部の左右に形成された係合片19、19が下部部材11の縦溝18、18に係合されている。この縦溝18、18に対して係合片19、19は上下移動可能に係合されている。
【0046】
また、下部部材11の外面の左右両側には外向きに軸部20、20が突設されている。受部5、5の内側面の左右に形成された軸挿入孔21、21に軸部20、20が挿入され、継手7が受部5,5に対して回動可能となっている。図3の状態では、受部5、5のキー溝5a、5aに継手7のキー7a、7aが係合されずに受部5、5に対して継手7が前後方向に回動可能な状態になっている。この状態では、清掃用具即ちモップとして使用することができる。
【0047】
図4は図2のロック保持状態における要部の縦断面図である。図4に示すように、ハンドル6を押下すると継手7が下向きに移動し、継手7のキー7a、7aが受部5のキー溝5a、5aに係合される。この状態では、継手7が受部5に対して回動を阻止された状態となっている。この状態では、前後向きに掃くことができる。
【0048】
図5は図1、図3のロック解除状態における要部の部分断面斜視図である。図5に示すように、回転体12は円筒形状に形成されており、その外周面にカム溝14が形成されている。このカム溝14は、下側の頂部凹所22と下部凹所23が傾斜面を経て連設され、上側に波状部24が設けられている。図5では突起15がカム溝14の下部凹所23に嵌められており、回転体12は上側に位置している。この状態では、継手7のキー7a、7aが受部5のキー溝5a、5aに係合せずに、継手7は受部5に対して回動可能な状態になっている。
【0049】
図6は図2、図4のロック保持状態における要部の部分断面斜視図である。図6に示すように、ハンドル6を押下すると継手本体10が下側に向けて移動し、後述するように波状部24に突起15が当接し、その水平分力で回転体12が回転する。次に回転体12が若干下向きに移動して突起15がカム溝14の下側の頂部凹所22に嵌入され、継手7のキー7aが受部5のキー溝5aに係合した状態が保持されてロック保持状態となる。この状態で継手7の上側のハンドル6の回動が阻止されて前後方向へ掃くことが可能となる。
【0050】
図7はロック解除状態からロック保持状態に到る過程を示し、(7A)はロック解除状態であり、回転体の下部凹所に突起が嵌入された状態を示す回転体の展開図、(7B)は下部凹所の真上の波状部に突起が当接した状態を示す回転体の展開図、(7C)は波状部の上部凹所に突起が嵌入した状態を示す回転体の展開図、(7D)は頂部凹所の傾斜面に突起が当接した状態を示す回転体の展開図、(7E)は頂部凹所に突起が嵌入したロック保持状態の展開図である。尚、図7においては、便宜上突起が移動しているように図示しているが、実際は突起は静止しており、回転体が回転するものである。
【0051】
(7A)に示すように、回転体12の外周のカム溝14は下部凹所23と次の下部凹所23が90度間隔に形成されている。同様に、下部凹所23と傾斜面を経て連なる頂部凹所22と次の頂部凹所22が形成されている。一方、カム溝14の上側の波状部24は、頂部凹所22の真上位置と下部凹所23の真上位置とが図にて左上がりの傾斜面25、26となっている。また、頂部凹所22の右側は、左下がりの傾斜面22aとなっており、下部凹所23の右側も左下がりの傾斜面23aとなっている。(7A)は、突起15が下部凹所23に嵌入した状態を示しており、ロック解除状態になっている。(7B)に示すように、回転体12が下向きに移動すると、突起15が下部凹所23の真上の傾斜面26に当接する。(7C)に示すように、次に、突起15は波状部24の第1上向き凹所24aに嵌入される。(7D)に示すように、回転体12が上向きに移動すると、突起15が頂部凹所22の傾斜面22aに当接する。更に、(7E)に示すように、突起15が頂部凹所22に嵌入してロック保持状態になる。
【0052】
図8はロック解除状態からロック保持状態に到る過程における回転体の回転状態を示し、(8A)は突起が下部凹所の真上の傾斜面に当接したときの状態を示す回転体の部分拡大展開図、(8B)は突起が頂部凹所の傾斜面に当接したときの状態を示す回転体の部分拡大展開図である。尚、この図8においては、回転体の端部を図7に対してずらした他の位置にしている。(8A)に示すように、回転体12が下向きに移動すると、突起15が下部凹所23の真上の傾斜面26に当接する。この状態では、傾斜面26に対して斜め上向きの作用力Fが作用し、この作用力Fは上向きの垂直分力gと水平分力fに分かれる。この水平分力fによって、回転体12は図にて右向きに回転する。また、(8B)に示すように、回転体12が上向きに移動すると、突起15が頂部凹所22の図にて右側の傾斜面22aに当接する。この状態では、傾斜面22aに対して斜め下向きの作用力Fが作用し、この作用力Fは下向きの垂直分力g1と水平分力fに分かれる。この水平分力fによって、回転体12は図にて右向きに回転する。
【0053】
図9はロック保持状態からロック解除状態に到る過程を示し、(9A)はロック保持状態であり、回転体の頂部凹所に突起が嵌入された状態を示す回転体の展開図、(9B)は頂部凹所の真上の波状部に突起が当接した状態を示す回転体の展開図、(9C)は波状部の上部凹所に突起が嵌入した状態を示す回転体の展開図、(9D)は下部凹所の傾斜面に突起が当接した状態を示す回転体の展開図、(9E)は下部凹所に突起が嵌入したロック解除状態の展開図である。尚、この図9は図7に対して回転体の位置を90度ずらして展開図としている。また、図9においては、便宜上突起が移動しているように図示しているが、実際は突起は静止しており、回転体が回転するものである。
【0054】
(9A)は、突起15が頂部凹所22に嵌入した状態を示しており、ロック保持状態になっている。(9B)に示すように、回転体15が下向きに移動すると、突起15が頂部凹所22の真上の傾斜面25に当接する。(9C)に示すように、次に突起15が波状部24の第2上向き凹所24bに嵌入される。(9D)に示すように、回転体12が上向きに移動すると、突起15が下部凹所23の傾斜面23aに当接する。更に、(9E)に示すように、突起15が下部凹所23に嵌入してロック解除状態になる。
【0055】
図10はロック状態からロック解除状態に到る過程における回転体の回転状態を示し、(10A)は突起が頂部凹所の真上の傾斜面に当接したときの状態を示す部分拡大展開図、(10B)は突起が下部凹所の傾斜面に当接したときの状態を示す部分拡大展開図である。尚、この図10においては、回転体の端部を図9に対してずらした他の位置にしている。(10A)に示すように、回転体12が下向きに移動すると、突起15が頂部凹所22の真上の傾斜面25に当接する。この状態では、傾斜面25に対して斜め上向きの作用力Fが作用し、この作用力Fは上向きの垂直分力gと水平分力fに分かれる。この水平分力fによって、回転体12は図にて右向きに回転する。また、(10B)に示すように、回転体12が上向きに移動すると、突起15が下部凹所23の図にて右側の傾斜面23aに当接する。この状態では、傾斜面23aに対して斜め下向きの作用力Fが作用し、この作用力Fは下向きの垂直分力g1と水平分力fに分かれる。この水平分力fによって、回転体12は図にて右向きに回転する。
【0056】
図11は第2実施形態の清掃用具のロック保持状態の要部の縦断面図である。図11に示すように、この第2実施形態の清掃用具は、清掃用具本体1の把持部2の上面に左右一対の受部5、5が突設されている。この受部5、5にハンドル6の下端の継手7が回動可能に嵌合されている。受部5、5には縦壁部27、27がそれぞれ設けられ、これらの縦壁部27、27にキー溝27a、27aが形成されている。継手7にはその左右にキー7a、7aが外向きに突設されている。
【0057】
また、継手7のキー7a、7aには、その下面から下向きに弾性脚部28、28が外向きに付勢された状態で一体に設けられている。更に、縦壁部27、27には弾性脚部28、28の下端の突起部28a、28aが係入される係止孔27b、27bが穿設されている。係止孔27b、27bは段部を介して外側が小孔27c、27cに形成されており、この小孔27c、27cに外側から押しボタン29、29の軸部29a、29aがそれぞれ挿入されている。押しボタン29、29の軸部29a、29aの先端には雄ネジが形成され、係止孔27b、27bの内部に配設されたナット部材30の雌ネジにこの雄ネジが螺合されている。
【0058】
また、押しボタン29、29の外側端部と縦壁部27、27の外面の間には、スプリング31、31が介在されて押しボタン29、29を外向きに付勢している。図11は弾性脚部28、28の突起部28a、28aが係止孔27b、27bに係入された状態を示し、この状態ではキー7a、7aがキー溝27a、27aに係合されたロック保持状態を示している。この状態では、継手7が受部5,5に対して回動を阻止された状態で前後方向に掃いて使用できる。
【0059】
また、継手7は上部側の継手本体32と下部側の有底筒状の下部部材33とで構成されている。継手本体32の下部には筒状部34が下向きに突設され、この筒状部34内と下部部材33の底部の中央に設けられたバネ受け35との間に、継手本体32を上向きに付勢するスプリング36が配設されている。
【0060】
図12は同清掃用具のロック解除状態に到る途中の状態を示す要部の縦断面図である。図12に示すように、押しボタン29、29を押し込むと弾性脚部28の突起部28aが内向きに押され、突起部28aが係止孔27bから内側に向けて外れる。
【0061】
図13は同清掃用具のロック解除状態における要部の縦断面図である。図13に示すように、弾性脚部28の突起部28aが係止孔27bから外れると、スプリング36の付勢力で継手本体32が上向きに移動する。この状態では、縦壁部27のキー溝27aと継手7のキー7aとの係合状態が解除されて、継手7が受部5に対して回動可能な状態になる。この状態で清掃用具即ちモップとして使用することができる。
【0062】
尚、上記実施形態においては、清掃用具としてモップについて説明したが、これに限らず、清掃部材として細長な布等を用いた各種の清掃用具にも適用できることができる。また、清掃用具本体が把持部からなるものについて説明したが、これに限らず、パイルや細長の布等を清掃用具本体に直接植設したものなどにも適用することができる。
【0063】
本発明は、上記実施形態や変形例に限定されるものではなく、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲における種々変形例、設計変更などをその技術的範囲内に包含するものであることは云うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0064】
この発明に係る清掃用具は、家庭や事務所や工場の床、及び店舗の床などを清掃するときに用いられ、モップ等の清掃部材を取り外し可能なものでは、この清掃部材を定期的に取り替えてメーカーなどからユーザーにレンタルするようにしてもよいものである。
【図面の簡単な説明】
【0065】
【図1】本発明に係る清掃用具の第1実施形態を示し、ロック解除状態において清掃用具として使用する場合の斜視図である。
【図2】同清掃用具をロック保持状態において箒として使用する場合の斜視図である。
【図3】図1のロック解除状態における要部の縦断面図である。
【図4】図2のロック保持状態における要部の縦断面図である。
【図5】図1、図3のロック解除状態における要部の部分断面斜視図である。
【図6】図2、図4のロック保持状態における要部の部分断面斜視図である。
【図7】ロック解除状態からロック保持状態に到る過程を示し、(7A)はロック解除状態であり、回転体の下部凹所に突起が嵌入された状態を示す回転体の展開図、(7B)は下部凹所の真上の波状部に突起が当接した状態を示す回転体の展開図、(7C)は波状部の上部凹所に突起が嵌入した状態を示す回転体の展開図、(7D)は頂部凹所の傾斜面に突起が当接した状態を示す回転体の展開図、(7E)は頂部凹所に突起が嵌入したロック保持状態の展開図である。
【図8】ロック解除状態からロック保持状態に到る過程における回転体の回転状態を示し、(8A)は突起が下部凹所の真上の傾斜面に当接したときの状態を示す回転体の部分拡大展開図、(8B)は突起が頂部凹所の傾斜面に当接したときの状態を示す回転体の部分拡大展開図である。
【図9】ロック保持状態からロック解除状態に到る過程を示し、(9A)はロック保持状態であり、回転体の頂部凹所に突起が嵌入された状態を示す回転体の展開図、(9B)は頂部凹所の真上の波状部に突起が当接した状態を示す回転体の展開図、(9C)は波状部の上部凹所に突起が嵌入した状態を示す回転体の展開図、(9D)は下部凹所の傾斜面に突起が当接した状態を示す回転体の展開図、(9E)は下部凹所に突起が嵌入したロック解除状態の展開図である。
【図10】ロック状態からロック解除状態に到る過程における回転体の回転状態を示し、(10A)は突起が頂部凹所の真上の傾斜面に当接したときの状態を示す部分拡大展開図、(10B)は突起が下部凹所の傾斜面に当接したときの状態を示す部分拡大展開図である。
【図11】第2実施形態の清掃用具のロック保持状態における要部の縦断面図である。
【図12】同清掃用具のロック解除状態に到る途中の状態を示す要部の縦断面図である。
【図13】同清掃用具のロック解除状態の要部の縦断面図である。
【図14】従来の清掃用具等柄の継ぎ手を示し、(12A)はその清掃具等柄の継手を有するモップの分解斜視図、(12B)はその継手の分解斜視図である。
【図15】従来の清掃具を示し、(13A)はその正面図、(13B)は拭布を取り付けた状態の清掃具の側面図である。
【符号の説明】
【0066】
1 清掃用具本体
2 把持部
2a 把持片
2b 把持片
3 パイル
4 モップ本体
4a ポケット部
5 受部
5a キー溝
6 ハンドル
7 継手
7a キー
8 突片
9 軸
10 継手本体
11 下部部材
12 回転体
13 筒状部
13a 鍔状部
14 カム溝
15 突起
16 バネ受け
17 スプリング
18 縦溝
19 係合片
20 軸部
21 軸挿入孔
22 頂部凹所
22a 傾斜面
23 下部凹所
23a 傾斜面
24 波状部
24a 第1上向き凹所
24b 第2上向き凹所
25 傾斜面
26 傾斜面
27 縦壁部
27a キー溝
27b 係止孔
27c 小孔
28 弾性脚部
28a 突起部
29 押しボタン
29a 軸部
30 ナット部材
31 スプリング
32 継手本体
33 下部部材
34 筒状部
35 バネ受け
36 スプリング

【特許請求の範囲】
【請求項1】
清掃用具本体上に一対の受部が突設され、これらの受部にハンドルの下端に設けられた継手が回動可能に嵌合されて、前記清掃用具本体に対してハンドルを回動可能とした清掃用具において、前記受部および継手のいずれか一方にキー溝が設けられ、他方に前記キー溝に係合可能なキーが設けられており、前記キーを前記キー溝に係合することにより、前記ハンドルの回動を阻止して使用可能としたことを特徴とする清掃用具。
【請求項2】
前記継手にはロック手段が設けられ、このロック手段は、前記キー溝に前記キーが係合された状態を保持するロック保持手段を有する請求項1に記載の清掃用具。
【請求項3】
前記ロック手段には、前記キー溝と前記キーとの係合状態を解除するロック解除手段が付加されている請求項2に記載の清掃用具。
【請求項4】
前記ロック手段は、前記継手に設けられた上下移動可能な回転体と、この回転体の表面に形成されたカム溝と、前記回転体の外側に設けられて前記カム溝に嵌めた突起とを有する請求項2又は3に記載の清掃用具。
【請求項5】
前記ロック保持手段は、前記カム溝に形成された頂部凹所を有し、この頂部凹所に前記突起が嵌入することにより前記キーが前記キー溝に係合された状態を保持するようにした請求項4に記載の清掃用具。
【請求項6】
前記ロック解除手段は、前記カム溝に形成された下部凹所と、前記継手を上向きに付勢するスプリングとを有し、カム溝に設けられた頂部凹所に前記突起が嵌入されたロック保持状態から前記継手を押入することにより前記回転体を押下して前記突起の前記頂部凹所への嵌入状態を解除し、前記スプリングの付勢力で前記継手が上向きに移動するとともに前記カム溝の下部凹所に前記突起が嵌入することにより、前記キーと前記キー溝のロック保持状態が解除されるようにした請求項4に記載の清掃用具。
【請求項7】
前記スプリングは、前記継手の下側に設けられた筒状部の内部と前記継手の底部のバネ受けとの間に配設されている請求項6に記載の清掃用具。
【請求項8】
前記カム溝には、上側に波状部が設けられ、前記突起が前記スプリングの付勢力で前記波状部の傾斜部分に当接したときに、その水平分力によって前記回転体が所定の向きに回転されるようにした請求項4〜7のいずれかに記載の清掃用具。
【請求項9】
前記ロック保持手段は、前記継手から下向きに突設され外向きに付勢される弾性脚部と、前記受部の縦壁部に穿設された係止孔とを有し、前記弾性脚部の突起部がその付勢力で前記係止孔に係入することによりロック保持するようにした請求項2又は3に記載の清掃用具。
【請求項10】
前記ロック解除手段は、前記受部の縦壁部の外側からこの縦壁部に設けられた係止孔に挿入される押圧手段と、この押圧手段を前記縦壁部の外方へ付勢する付勢する付勢手段とで構成され、この係止孔に内側から係入する前記弾性脚部の突起部を前記押圧手段で内向きに押し出し可能に構成した請求項9に記載の清掃用具。
【請求項11】
前記縦壁部に設けられた係止孔へ係入された弾性脚部の突起部を、前記縦壁部の外側から手動によって縦壁部の内部へ向けて押し出してロック解除可能にした請求項9に記載の清掃用具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2006−271570(P2006−271570A)
【公開日】平成18年10月12日(2006.10.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−93409(P2005−93409)
【出願日】平成17年3月29日(2005.3.29)
【出願人】(000133445)株式会社ダスキン (119)
【出願人】(391057052)株式会社サンパック (16)
【Fターム(参考)】