説明

清掃用具

【課題】タイル床等の周期的な凹凸がある面の清掃に用いられる清掃用具において、清掃対象面の汚れを効果的に除去することを可能とする。
【解決手段】清掃用具10は、モップ糸111を表面に有するモップ布11を保持部12でベルト状に保持し、保持部12は、モップ布11を清掃対象面20に押し当てるための、周期的凹凸が形成された押当面121を有する押当部120を備える。これにより、周期的な凹凸のある清掃対象面20に押当面121の周期的凹凸122を対応させて、清掃対象面20の汚れを効果的に除去することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、タイル床等の周期的な凹凸がある面の清掃に用いられる清掃用具に関する。
【背景技術】
【0002】
複数の角タイルを等間隔に配列して仕上げられたタイル床がトイレの床等に広く使われている。従来から、そのようなタイル床の清掃には、多数のモップ糸を束ねた糸モップが一般的に用いられている。水を含ませた糸モップでタイル床を拭いて汚れを除去した後、水を絞った、又は乾燥した糸モップでタイル床を拭いて汚水を除去する。しかし、トイレ清掃において、糸モップでタイル床を清掃してもタイル床から臭気が発生し、トイレ利用者からの苦情が長年続いていた。その臭気の原因は、除去が困難な尿石の汚れによるものであると考えられていた。
【0003】
本発明者は、トイレ入口での臭気の原因は、便器尿石だけではなく、目地溝に滞留する汚水であることを突きとめた。便器尿石の無いタイル床を清掃しても臭気が発生するのである。タイル床は、タイルが凸、タイル間の目地溝を凹とする凹凸がある。糸モップは、タイルの表面の汚れは除去できるが、モップ糸が目地溝に入り難いために、目地溝内の汚水を吸収することは困難である。そのため、タイル床の清掃において目地溝に汚水が残る。その汚水が臭気の主な原因である。特に、モップ糸を洗浄する時の手間を軽減するために、モップ糸がばらけないように毛足途中をバンド等で拘束した糸モップが用いられることがあり、このような糸モップでは、モップ糸がさらに目地溝に入りにくいため、目地溝の汚水を除去することは極めて困難である(例えば、特許文献1参照)。さらに、タイル床の経年変化により目地材が減耗して目地溝が深くなり、目地溝に汚れや汚水が滞留しやすくなるとともに、深くなった目地溝の汚れや汚水の除去は一層困難になる。そのため、目地汚れが目立つという美観上の問題や、目地溝に滞留する汚水による臭気の問題が悪化する。また、タイル床以外でも、例えば、視覚障害者誘導用ブロック等の表面にも周期的な凹凸があり、このような凹凸のある面は、平らな面と比べると汚れを除去することが困難であった。
【特許文献1】実開平7−24256号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、上記問題を解決するためになされたもので、周期的な凹凸のある清掃対象面の汚れを効果的に除去できる清掃用具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために請求項1に記載の発明は、モップ糸を表面に有するモップ布と、前記モップ布をベルト状に保持する保持部と、を備え、清掃対象面を清掃するための清掃用具であって、前記保持部は、前記モップ布を清掃対象面に押し当てるための、周期的凹凸が形成された押当面を有する押当部を備えるものである。
【0006】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の清掃用具において、前記押当面は、略半円筒面に形成され、前記周期的凹凸は、略平行な複数列に形成されるとともに、前記各列の周期的凹凸は、凹凸の形状又は周期が互いに異なるものである。
【0007】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の清掃用具において、前記保持部は、前記押当部と離間して設けられたローラを有し、前記モップ布は、前記ローラと前記押当部の間にベルト状に巻かれ、前記ローラを回転させることによって循環移動されるものである。
【0008】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の清掃用具において、前記モップ布は、前記ローラと前記押当部の間に巻かれた無端ベルト上に着脱自在に保持されるものである。
【発明の効果】
【0009】
請求項1に記載の発明によれば、周期的凹凸が形成された押当面によってモップ布が清掃対象面に押し当てられるので、周期的な凹凸のある清掃対象面に押当面の周期的凹凸を対応させることによって、周期的な凹凸のある清掃対象面の汚れを効果的に除去することができる。
【0010】
請求項2に記載の発明によれば、押当面が略半円筒面に形成されるので、清掃対象面への接触圧が高くなって、汚れを効果的に除去することができる。また、複数列の押当面の周期的凹凸は、凹凸の形状又は周期が互いに異なるので、凹凸の形状又は周期が異なる複数種類の清掃対象面の汚れを効果的に除去することができる。
【0011】
請求項3に記載の発明によれば、モップ布が循環移動されるので、モップ布の汚れた部分による清掃対象面への2次汚染を防止することができる。また、モップ布がベルト状に巻かれるので、モップ布の面積を大きくでき、清掃作業途中でのモップ布の取替回数を低減することができる。
【0012】
請求項4に記載の発明によれば、モップ布が着脱自在に保持されるので、モップ布を容易に取り替えることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明の一実施形態に係る清掃用具の構成について図1及び図2を参照して説明する。図1は清掃用具10を、図2はその保持部12を示す。清掃用具10は、モップ糸111を表面に有するモップ布11と、モップ布11をベルト状に保持する保持部12とを備える。モップ布11は、汚れを吸着したり、汚水を吸収するものであり、綿布等からなる吸水性のある基布の表面にモップ糸111が多数植毛されている。モップ糸111は、吸水性のある綿又は合成繊維等の撚糸からなり、長さ2cm乃至5cm程度が好ましい。モップ布11は、モップ糸111を密にすることによって吸水量が多くなる。保持部12は、モップヘッドとも呼ばれ、モップ布11を保持するものであり、通常は保持部12の下面側が清掃対象面20と接触する。床を清掃する場合は、保持部12の下面を下に向けるが、壁を清掃する場合は、下面を横に向ける。また、保持部12には柄13が連結されている。柄13は、清掃用具10の使用者が握るための棒状の部材であり、保持部12の上方に伸びている。
【0014】
保持部12は、モップ布11を清掃対象面20に押し当てるための、周期的凹凸122が形成された押当面121を有する押当部120を備える。押当部120は、例えば、合成樹脂製又は金属製の板である。保持部12の下面側に押当部120が位置し、押当部120の下面が押当面121である。
【0015】
押当面121には、周期的凹凸122が形成されており、その周期は、略等間隔である。周期的凹凸122は、例えば、金属板からなる押当部120のプレス成型によって形成される。また、型に樹脂を注入して周期的凹凸122を有する押当部120を形成してもよい。図3は、周期的凹凸122の別の形成例を示す。周期的凹凸122は、例えば、押当面121に突起127を略等間隔に接着等によって突設することによって形成してもよい。各突起127は、頂点が面取りされた円錐又は角錐等の形状である。突起127が周期的凹凸122の凸部を形成し、突起127の間が相対的に周期的凹凸122の凹部となる。モップ布11は、押当面121に当接するように保持され、押当面121によって清掃対象面20に押し当てられる。
【0016】
上記のように構成された清掃用具10は、周期的な凹凸がある清掃対象面20の清掃に用いられる。そのような清掃対象面20は、例えば、視覚障害者誘導用ブロックやタイル床などがある。視覚障害者誘導用ブロック(図示せず)は、規格化された形状の周期的凹凸を有する。図4は、タイル床の断面を示す。タイル床は、タイル21と目地溝22による周期的凹凸を有する。凹部である目地溝22には、汚れや汚水が滞留しやすい。目地溝22は、モルタル等の目地材23が充填されているが、経年変化により、目地材23が減耗し、目地溝22が次第に深くなり、汚れや汚水がさらに滞留しやすくなる。従来の糸モップで目地溝22に滞留した汚れ等を除去することが困難である原因は、糸モップでタイル床を払い拭いても、糸モップのモップ糸が目地溝22にほとんど入らないことである。
【0017】
このようなタイル床等の周期的な凹凸のある清掃対象面20を清掃するため、清掃対象面20の周期的な凹凸に対応する周期的凹凸122が形成された清掃用具10を予め準備しておき、清掃対象面20の凹凸に応じた清掃用具10を使用する。使用者は、柄13を握って、保持部12でモップ布11を押し付けながら前後に動かして清掃対象面20を拭く。清掃対象面20の周期的な凹凸と保持部の周期的凹凸122とを対応させることによって、モップ布11が清掃対象面20に密着し、清掃対象面20の汚れが除去される。特に、周期的凹凸122の凸部によってモップ布11のモップ糸111が清掃対象面20の凹んだ部分に押し込まれ、従来の糸モップでは除去が困難であった凹んだ部分の汚れや汚水が除去される。
【0018】
このように、本実施形態の清掃用具10では、周期的凹凸122が形成された押当面121によってモップ布11が清掃対象面20に押し当てられるので、周期的な凹凸のある清掃対象面20に押当面121の周期的凹凸122を対応させることによって、周期的な凹凸のある清掃対象面20の汚れを効果的に除去することができる。
【0019】
保持部12の押当面121は、略半円筒面に形成されることが好ましい(図2を参照)。押当面121を略半円筒面にするため、押当部120を略円筒形状に形成してもよいが、略円筒形状の上半分を省略し、下半分のみの略半円筒形状とすることで、重量を軽減できる。押当面121には、略半円筒面の円筒軸に略平行な方向に周期的凹凸122が形成される。周期的凹凸122は、例えば、略等間隔の複数の突起127によって形成される(図3を参照)。
【0020】
図5(a)(b)は、押当部120を示す。周期的凹凸122は、1列でもよいが、略平行な複数列122a及び122bに形成するとともに、各列の周期的凹凸は、凹凸の形状又は周期が互いに異なることが好ましい。例えば、2列の突起127aと突起127bとを押当面121に突設して2列の周期的凹凸122a及び122bが形成される。第1列の突起127aと第2列の突起127bは、略平行であり、押当面121の円筒軸とも略平行である。第2列の突起127bは、押当面121の先端に対して第1列の突起127aの反対側に突設される。第1列の突起127aの間隔は、例えば、10cm角のタイルのタイル床の清掃用の約10cmであり、第2列の突起127bの間隔は、5cm角のタイルのタイル床の清掃用の約5cmである。なお、トイレのタイル床には、5cm角又は10cm角のタイルがよく用いられている。
【0021】
使用者は、タイル21の大きさに対応した清掃用具10を用い、柄13を握って保持部12でモップ布11を押し付けながら前後に動かしてタイル床を拭く。モップ布11は、押当面121によってタイル床に押し付けられる。押当面121が略半円筒面に形成されているので、モップ布11のタイル床との接触面積は、押当面121が平面の場合と比べて小さくなり、モップ布11のタイル床への接触圧は高くなる。モップ布11は、高い接触圧によってタイル床に押し付けられ、モップ糸111が突起127によって目地溝22に押し込まれる。目地溝22に入ったモップ糸111が目地溝22に滞留している汚れを除去し、汚水を吸収する。清掃対象面20がタイル床以外の場合も同様であり、モップ糸111は、周期的な凹凸のある清掃対象面20の凹んだ部分に押し付けられて汚れを除去する。
【0022】
使用者は、柄13の上端側が手前側となるように柄13を持つので、保持部12が傾斜し、押当面121に複数列の突起127a及び127bが形成されている場合、手前側の列の突起によってタイル床にモップ布11が押し付けられる。例えば、タイル床のタイルが10cm角の場合、約10cm間隔の突起127aを手前側にすることにより、突起127aの間隔が目地溝22の間隔に対応し、モップ糸111が目地溝22に押し込まれ、汚れを除去する。タイルが5cm角の場合、約5cm間隔の突起127bを手前側にすることにより、突起127bの間隔が目地溝の間隔に対応し、モップ糸111が目地溝に押し込まれ、汚れを除去する。タイル床以外の周期的凹凸がある清掃対象面についても同様である。
【0023】
ここで、清掃用具10の効果確認試験を説明する。図6は、タイル床を模擬した試験設備の断面を示す。タイル24を透明なアクリル板26の上に配列し、目地溝25(タイル溝)をアクリル板26の下から観察した。従来の糸モップでは、モップ糸が目地溝25にほとんど入らなかったが、本実施形態の清掃用具10では、モップ糸111が目地溝25に入ることが確認された。清掃用具10の押当部120は、75mm径のものが、モップ糸111の目地溝25への入りこみが良好であった。それよりも直径の大きな、例えば、110mm径の押当部120では、モップ糸111の毛足が平面に寝てしまって目地溝25への入りこみが良くなかった。また、目地溝25に水を溜めて、その水に対する吸水性を評価したところ、本実施形態の清掃用具10は、目地溝25に溜まった水を吸収することが確認された。清掃用具10のモップ布11は、綿製の基布に長さ2cmの綿製のモップ糸と長さ5cmのポリエステル製のモップ糸とを2段植毛したものが吸水性が良かった。長いほうのモップ糸が目地溝25に沿うように入りこみ、短いほうのモップ糸を経由して基布にも水が吸収された。また、モップ布11として市販の起毛形足拭きマットを加工したものを用いて同様な試験をしたところ、吸水性だけでなく、目地溝25とタイル24上面の水分残りが少なく、試験結果は極めて良好であった。
【0024】
このように、本実施形態の清掃用具10では、押当面121が略半円筒面に形成されるので、清掃対象面20への接触圧が高くなって、汚れを効果的に除去することができる。また、複数列の押当面の周期的凹凸122a及び122bは、凹凸の形状又は周期が互いに異なるので、凹凸の形状又は周期が異なる複数種類の清掃対象面の汚れを効果的に除去することができる。
【0025】
次に、保持部12についてさらに詳述する(図2を参照)。保持部12は、押当部120と離間して設けられたローラ125を有し、モップ布11は、ローラ125と押当部120の間にベルト状に巻かれ、ローラ125を回転させることによって循環移動される。保持部12は、例えは金属製の枠体123を備え、枠体123の下面側に押当部120が固定され、押当部120の上方に離間して回転軸体のローラ125が軸支される。押当部120の円筒軸とローラ125の回転軸は略平行である。枠体123の上側には柄13が連結される。枠体123を、上部枠体123aと下部枠体123bとに分け、ボルト・ナット124等で締結してもよい。押当部120は下部枠体123bに固定されており、ローラ125と柄13は、上部枠体123aの側にある。このように枠体123を分割可能にすることにより、種々の押当面形状を有する複数の押当部120の交換が容易となる。
【0026】
ローラ125の回転軸の一端にはハンドル126が設けられ、ハンドル126を手動で回転することにより、ローラ125が回転し、モップ布11が循環移動され、押当面121に当接する部分が循環移動する。ローラ125には、回り止め(図示せず)が設けられており、モップ布11の循環移動を止めることができる。回り止めは、例えば、枠体123に突設された係止突起と、ハンドル126に形成された係合部とで構成される。係止突起と係合部の係合によって回転が停止し、ハンドル126を軸方向外側にスライドして係合を解くことによって回転可能となる。また、ローラ125又はハンドル126と枠体123との間の摩擦力を利用して回り止めにしてもよい。
【0027】
使用者は、柄13を握って、保持部12の押当部120でモップ布11を清掃対象面に押し付けながら前後左右に動かして清掃対象面20を拭く。清掃対象面20を拭く時は、ローラ125を回転させず、モップ布11を保持部12に対して止めるほうが清掃対象面20の汚れを除去しやすい。押当面121が略半円筒面であるので、押当面が平面の場合と比較してモップ布11の清掃対象面20への接触面積が小さく、モップ布が清掃対象面20に接する部分がその分早く汚れるが、モップ布11の清掃対象面20に接する部分がある程度汚れたら、ローラ125を回転させて、モップ布11を循環移動する。モップ布11の循環移動により、モップ布11の汚れた部分が巻き上げられ、清掃対象面20に接する部分がきれいになる。モップ布11は、1回転循環移動すると、全体が汚れた状態となるので、取り替えによって汚れが清掃対象面20に再付着することを防止する(2次汚染防止)。取り外されたモップ布11は、洗浄乾燥され、再利用に供される。
【0028】
このように、モップ布11が循環移動されるので、モップ布11の汚れた部分による清掃対象面20への2次汚染を防止することができる。また、モップ布11がベルト状に巻かれるので、モップ布11の面積を大きくでき、清掃作業途中でのモップ布11の取替回数を低減することができる。
【0029】
図7は、無端ベルト128を取り付けた保持部12を示す。モップ布11は、ローラ125と押当部120の間に巻かれた無端ベルト128上に着脱自在に保持されることが好ましい。すなわち、保持部12は、押当部120とローラ125との間に巻かれた無端ベルト128を備え、モップ布11は、無端ベルト128に着脱自在に保持される。
【0030】
図8は、無端ベルトを示す。無端ベルト128は、例えば、ベルト状のポリエチレンシートであり、対向する2辺を貼り合わせて無端ベルト状にする。無端ベルト128の幅は、モップ布11の幅と略同じである。ポリエチレンシート等からなる無端ベルト128は、モップ布11と比べて伸びにくいので、押当部120とローラ125との間に張力を掛けて巻くことができる。無端ベルト128は、表面に面ファスナー129を備えており、面ファスナー129によって、モップ布11が無端ベルト128に着脱自在に保持される。モップ布11も、無端ベルト128の面ファスナー129に対応する面ファスナー(図示せず)を裏面に備えている。モップ布11は、無端ベルト128に保持されるので、無端ベルト128上の全周を巻く必要はなく、隙間があってもよい。ポリエチレンシート等からなる無端ベルト128には柔軟性があるので、モップ布11は、無端ベルト128を介し、押当部120の周期的凹凸122によって押し付けられる。
【0031】
ローラ125の表面は粗面となっており、ローラ125を回転すると、ローラ125との間の摩擦力によって無端ベルト128が循環移動する。無端ベルト128は、ポリエチレンシート等であるので、押当部120との間の摩擦が適度に小さく、張力が掛かった状態でもローラ125の回転によって循環移動させることができる。無端ベルト128の循環移動に伴って、モップ布11が循環移動する。
【0032】
このように、モップ布11が着脱自在に保持されるので、モップ布11を容易に取り替えることができる。
【0033】
なお、本発明は、上記の実施形態の構成に限られず、発明の要旨を変更しない範囲で種々の変形が可能である。例えば、清掃用具10を周期的な凹凸のある壁や天井の清掃に用いてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本発明の一実施形態に係る清掃用具の斜視図。
【図2】同清掃用具における保持部の斜視図。
【図3】同清掃用具における保持部の周期的凹凸の形成例を説明する斜視図。
【図4】同清掃用具の清掃対象面の一例としてのタイル床の部分断面図。
【図5】(a)は同清掃用具における押当部の底面図、(b)は同押当部の側面図。
【図6】同清掃用具の効果確認試験に用いたタイル床を模擬した試験設備の部分断面図。
【図7】同清掃用具における無端ベルトを取り付けた保持部の斜視図。
【図8】同無端ベルトの斜視図。
【符号の説明】
【0035】
10 清掃用具
11 モップ布
111 モップ糸
12 保持部
120 押当部
121 押当面
122 周期的凹凸
125 ローラ
127 突起
128 無端ベルト

【特許請求の範囲】
【請求項1】
モップ糸を表面に有するモップ布と、前記モップ布をベルト状に保持する保持部と、を備え、清掃対象面を清掃するための清掃用具であって、
前記保持部は、前記モップ布を清掃対象面に押し当てるための、周期的凹凸が形成された押当面を有する押当部を備えることを特徴とする清掃用具。
【請求項2】
前記押当面は、略半円筒面に形成され、
前記周期的凹凸は、略平行な複数列に形成されるとともに、前記各列の周期的凹凸は、凹凸の形状又は周期が互いに異なることを特徴とする請求項1に記載の清掃用具。
【請求項3】
前記保持部は、前記押当部と離間して設けられたローラを有し、
前記モップ布は、前記ローラと前記押当部の間にベルト状に巻かれ、前記ローラを回転させることによって循環移動されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の清掃用具。
【請求項4】
前記モップ布は、前記ローラと前記押当部の間に巻かれた無端ベルト上に着脱自在に保持されることを特徴とする請求項3に記載の清掃用具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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