説明

清掃用部材および清掃用手袋

【課題】高い清掃効果が得られ、さらに可撓性を有することで使用感がよく、かつ低コストで経済性に優れた清掃用部材および清掃用手袋を提供する。
【解決手段】本発明に係る清掃用部材9は、静電気植毛により基材10に繊維11が植毛され、この基材10には繊維11が植毛されていない無毛部分13が設けられる。また本発明に係る清掃用手袋1は、清掃用部材9が清掃部として固定され、この清掃部は、清掃用手袋1の片面または両面の全面に設けられる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、清掃時に用いられる清掃用具の技術に係り、特により高い清掃効果が得られ、使用感のよい清掃用部材および清掃用手袋に関する。
【背景技術】
【0002】
台所や浴室に代表される水場などの清掃を行う際、一般的にはスポンジおよびブラシのような清掃用具が用いられる。この時、清掃を行う者は手にスポンジやブラシのような清掃用具を保持し、被清掃物の清掃を行う。
【0003】
従来このスポンジやブラシのような清掃用具を保持しながら清掃を行うことは疲労感を生じさせるという問題点があった。さらに、細かい場所や隅々まで清掃を行うことや、汚れ落としの感触を十分に実感しながら清掃を行うということに適していないという問題点があった。
【0004】
このような問題点を鑑みて、清掃用具と手袋が一体となった清掃用手袋が提案されている。
【0005】
特許文献1に示す清掃具は、掌部や指部にスポンジやブラシなどの洗浄部分を設け、手と清掃具を一体的なものとして使い勝手を向上させ、さらに汚れを落とす感触を得ながら清掃を行えるようにしたものである。
【0006】
また、特許文献2に示す洗車用手袋は、手袋の少なくとも一つの面に、繊維を静電気植毛した基材を着脱自在に備え、車体等を傷つけることなく洗車を行うことが可能なものである。
【特許文献1】特開平7−327901号公報
【特許文献2】特開2003−52600号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1に示す清掃具および特許文献2に示す洗車用手袋に開示された従来の清掃用手袋は、清掃用具を保持しながら清掃を行うことで生じる疲労感や、汚れ落としの感触を実感することができないなどの問題点は解決できた。しかし、清掃効果を高める清掃用手袋に関しては十分に開示されているとは言い難い。
【0008】
本発明はこのような事情を考慮してなされたもので、高い清掃効果が得られ、さらに可撓性を有することで使用感のよい清掃用部材および清掃用手袋を提供することを目的とする。
【0009】
本発明の他の目的は、低コストで経済性に優れた清掃用部材および清掃用手袋を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明に係る清掃用部材は、上述した課題を解決するために、請求項1に記載したように、静電気植毛により基材に繊維が植毛された清掃用部材において、前記基材には前記繊維が植毛されていない無毛部分を有することを特徴とするものである。
【0011】
また、本発明に係る清掃用手袋は、上述した課題を解決するために、請求項4に記載したように、清掃用部材が清掃部として固定された清掃用手袋において、前記清掃部は、前記清掃用手袋の片面または両面の全面に設けられたことを特徴とするものである。
【0012】
また、本発明に係る清掃用手袋は、上述した課題を解決するために、請求項5に記載したように、清掃用部材が清掃部として固定された清掃用手袋において、前記清掃部は、前記清掃用手袋の五指のうち少なくとも一指の指部および掌部のうち少なくとも一箇所に設けられたことを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0013】
本発明に係る清掃用部材および清掃用手袋によれば、高い清掃効果が得られ、さらに可撓性を有することで使用感よく清掃を行うことができる。また、本発明に係る清掃用部材および清掃用手袋は、低コストで経済性に優れている。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
本発明に係る清掃用手袋の実施形態を添付図面に基づいて説明する。
【0015】
[第1の実施形態]
第1実施形態においては、5本指に分かれた手袋の片面又は両面の全体に、ブラシ状の清掃用部材を固定し、清掃部として構成した清掃用手袋について説明する。この清掃用手袋は片手または両手に装着して使用され、例えば台所や浴室などの水場や、床、窓などの清掃に用いられる。
【0016】
図1および図2は、本発明に係る清掃用手袋1の第1実施形態を示す構成図である。図1は本実施形態における清掃用手袋1の表面、図2はその裏面の構成図である。
【0017】
この清掃用手袋1は、第一指部2a、第二指部2b、第三指部2c、第四指部2dおよび第五指部2eを親指部、人差し指部、中指部、薬指部、小指部に順次構成した5本の指部2と、掌部3および手の甲部4から構成される。また、掌部3側の面を表面、手の甲部4側の面を裏面とする。図1および図2に示す清掃用手袋1は、例示として右手に装着可能な例を示すが、これと対称的な構成とすることで、左手に装着可能とすることができる。
【0018】
清掃用手袋1は、基材10に繊維11が静電気植毛された清掃用部材9を手袋部12に貼着、縫着、溶着などで固定することで構成される。手袋部12には、ゴムや、ラテックス、塩化ビニル、ウレタン、ポリエステルなどの樹脂、また布、皮、不織布などが用いられる。清掃用手袋1を台所や浴室などの水場の清掃に用いる場合には、ウレタン、ゴム、塩化ビニルなどの防水性を有するものを手袋部12に構成し、床や窓などの水場以外の清掃に用いられる場合には、布、不織布などを手袋部12に構成することができる。なお、布、皮、不織布であっても、これらに樹脂をコーティングするなど防水加工を施すことにより防水性を持たせることができる。
【0019】
清掃用部材9の基材10は、静電気植毛を行うのに適した帯電性の材質であればよく、例えば不織布などが用いられる。静電気植毛は、まず予め接着剤が塗布された基材10を帯電させ、別途設けられる所定の面上に用意された繊維11を基材10に近づける。これにより、繊維11が静電気により略垂直状態となるとともに、基材10に緻密に吸着された後、予め塗布された接着剤に固定される。
【0020】
繊維11は、ナイロン、合成繊維、化学繊維などからなる。また、繊維11の繊度はおおむね60デニール以下であるが、好ましくは清掃効果を発揮させることができる40〜60デニール程度である。また、繊維長はおおむね1mm〜5mmであり、好ましくは2.5mm〜3mm程度である。さらに繊維11の植毛密度は、繊維11の繊度および繊維長に依存するが、繊維11に繊度が約45デニール、繊維長が約2.5mmのナイロンを用いた場合には、おおむね1200本/cmの密度で植毛されるのが好ましい。
【0021】
繊維11は、無毛部分13を設けるように基材10に植毛される。繊維11は、四角形、円形などの幾何学的な模様が連続して構成されるように植毛される。図1に示す清掃用手袋1の清掃部は、繊維11が正方形状に連続して植毛された清掃用部材9が固定されている。また、隣接する正方形とは一定間隔を設けるように植毛されており、この一定間隔は格子状の無毛部分13を構成する。無毛部分13は、基材10の表面が露出した状態である。正方形は、一例として8mm四方に、一定間隔は2mm程度に構成することができる。
【0022】
図1に示す清掃用手袋1は、清掃用部材9に格子状あるいは碁盤目状の無毛部分13を構成した例を示したが、これに限らず図3(a)に示すような波状や、図3(b)に示すような同一方向の平行線状に設けてもよい。また、図3(c)に示すように繊維11を円形に植毛し、その他の部分が無毛部分13となるように種々のパターン状に構成してもよい。図3(c)では植毛部分を円形としたが、これを三角形や四角形やその他の形状としてもよい。
【0023】
基材10に植毛される繊維11は、均一長さの繊維11である必要はなく、部分的に長さの異なる繊維11を植毛してもよい。例えば指部2の先端に当たる部分には2mmの繊維11を植毛し、指部の腹に当たる部分には3mmの繊維11を植毛するなど、繊維の長さを部分的に変更することで、被清掃物に応じて清掃機能の異なる清掃部を設けることもできる。
【0024】
基材10に繊維11が静電気植毛された清掃用部材9は、手袋部12と同一の形状に形成された後、手袋部12に固定される。清掃用部材9の手袋部12への固定は、接着剤を用いて貼り付けたり、直接手袋部12に縫い付けたりすることで行われる。接着剤を用いる場合には、清掃用手袋1の使用時に清掃用部材9が手袋部12から剥離しない程度の粘着力を有するものを用いる。図4は、図1に示す清掃用手袋1のA−A線に沿う断面図である。図4に示す本実施形態における清掃用手袋1は、繊維11が略垂直状態で植毛されている清掃用部材9が、手袋部12の表面に接着剤を用いて貼り付けることで固定されている。また図2に示すように、裏面は手袋部12が露出した状態である。
【0025】
次に、本実施形態における清掃用手袋1の作用について説明する。
【0026】
例えば、清掃用手袋1を用いて浴室の清掃を行う場合、使用者が清掃用手袋1を片手もしくは両手に装着することで清掃用具として機能する。洗剤を使用する場合には、清掃用手袋1の繊維11上に洗剤を塗布し、手を握ったり開いたり、また各指部2同士や、指部2と掌部3とをこすり合わせたりすることで洗剤を泡立たせることができる。この際、基材10に格子状の無毛部分13を設けて植毛したことにより、より空気を含ませながら泡立たせることができる。
【0027】
使用者は、繊維11と、被清掃物である浴槽などを接触させ、付着した水垢、湯垢、菌類などの汚れを拭き取ったり、擦り取ったりすることにより浴槽などの清掃を行う。この際、清掃用部材9の基材10に格子状の無毛部分13を設けたことにより、繊維11に付着した汚れが無毛部分13に落とし込まれるようになっている。この結果、繊維11に汚れが付着することで目詰まりを起こす事態を回避できる。
【0028】
この清掃用手袋1によれば、清掃用部材9に無毛部分13を設けたことにより、洗剤などを使用する際にはより空気を含ませることができ洗剤などの泡立ちをよくすることができ、高い清掃効果を得ることができる。さらに清掃時に繊維11に付着した汚れを無毛部分13に落とし込むことにより清掃効果の低減を回避することができ、継続して高い清掃効果を得ることができる。また無毛部分13を設けたことでブラシ状の繊維11同士に一定間隔が設けられ、その結果、繊維11同士のもたれ込みを回避することができることからも、清掃機能の低減を回避することができる。
【0029】
さらに、清掃用部材9の基材10に無毛部分13を設けることで可撓性を向上させることができ、清掃用手袋1の着脱時や使用時に手になじみがよく、使用感を向上させることができる。
【0030】
さらにまた、手袋部12の全面に清掃用部材9からなる清掃部を設けたことにより、大きな面積を有する被清掃物を清掃する場合には指部2および掌部3の全体を用いて清掃することができ、面積の小さい細かい被清掃物には指部2のみを用いて清掃を行うなど、被清掃物に応じて清掃部を使い分けることができる。
【0031】
一方、本発明に係る清掃用部材9および清掃用手袋1は、基材10に無毛部分13を設けて繊維11を植毛するため、基材10全面に植毛する場合に比べて低コストで生産することができ経済性に優れている。また、繊維11に均一長さのナイロン、基材10には不織布などの低コストな材料を用いることで、さらに経済性よく製造することができる。
【0032】
第1実施形態においては、清掃用手袋1の掌部3のみに清掃用部材9からなる清掃部を設けたが、手の甲部4についても同様に清掃部を設けてもよい。これにより、清掃用手袋1を右手用および左手用とこだわらずに両方の手に装着することができる。
【0033】
また、第1実施形態においては手袋部12に清掃用部材9を固定したが、手袋部12に繊維11を直接静電気植毛してもよい。さらに手袋型に形成された清掃用部材9を2枚用い、この2枚を手袋部12として縫い合わせることで清掃用手袋1を構成してもよい。
【0034】
さらに、清掃用手袋1の裾を肘程度まで設けることにより被服の汚れを防ぐことができ、水場などの清掃により適した清掃用手袋1として機能させることができる。
【0035】
さらにまた、清掃用手袋1を5本指に分かれた構成としたが、第一指部2aのみが分かれ、他の第二指部2b、第三指部2c、第四指部2dおよび第五指部2eが一体となったミトン型としてもよい。ミトン型とした場合には、第二指部2b、第三指部2c、第四指部2dおよび第五指部2eの各指部に設けられる清掃部は、一体であっても、各指部に別個に設けてもよい。
【0036】
一方、本発明に係る清掃用手袋1は、例示として台所や浴室などの水場や、床、窓などの清掃に用いられると説明したが、繊維11に繊度が小さく軟性のある材質を有するものを用いることで、例えば漆器やステンレス製品など傷のつきやすい被清掃物にも用いることができる。またシルクなど、軟性の高い材質のものを繊維11に用いることで、顔などのデリケートな部分に用いられる洗顔用のスポンジとしても用いることができる。
【0037】
本発明に係る清掃用部材9は、手袋に清掃部として固定することで清掃用手袋1を構成したが、手袋に限らずモップやブラシなどの様々な清掃用具に取り付けることで清掃効果の高い清掃用具を構成することができる。
【0038】
[第2の実施形態]
第2実施形態においては、5本指に分かれた手袋の掌部3および指部2にブラシ状の清掃用部材9が固定され清掃部として構成された清掃用手袋1について説明する。また、第1実施形態と対応する構成および部分については同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
【0039】
図5は、本発明に係る清掃用手袋1の第2実施形態を示す構成図である。図5(a)は本実施形態における清掃用手袋1の表面、図5(b)は裏面の構成図である。
【0040】
図5(a)に示す清掃用手袋1には、清掃用部材9が、5本の各指部2の先端からおおむね第1関節まで被覆するように固定されており、清掃用部材9は、指部2の表面、裏面、先端および側面を一体として被覆するように固定される。掌部3には、掌部3をほぼ被覆するように、例えば楕円形に構成された清掃用部材9が固定されている。
【0041】
また、図5(b)に示すように、手の甲部4は、手袋部12が露出している。
【0042】
手袋部12への固定は、接着剤を用いて貼り付けたり、直接手袋部12に縫い付けたりすることで行われる。また、基材10に繊維11が静電気植毛された清掃用部材9に無毛部分13が設けられている点は第1実施形態と同様であるため、説明は省略する。
【0043】
第2実施形態における清掃用手袋1の作用は第1実施形態と同様であるため、説明は省略する。
【0044】
この清掃用手袋は、第1実施形態で説明した効果に加え、指部2および掌部3に清掃部としての清掃用部材9が分かれて設けられているため、清掃用手袋1の可撓性がさらに向上し、指部2や掌部3の屈伸運動を容易に行うことができ、清掃時の使用感をさらに向上させることができる。
【0045】
また、指部2の清掃部としての清掃用部材9は、指部2の先端部を被覆するように構成されたため、清掃時に特に強度が求められる指部2の先端部をより強化することができる点で有効である。
【0046】
本実施形態においては、掌部3に設けた清掃用部材9は、掌部3をほぼ被覆するように楕円形の清掃用部材9を固定したが、図6のように掌部3が屈伸運動を行う箇所を避けて清掃用部材9を分割して固定してもよい。これにより清掃用手袋1を装着した手が行う運動に自由度を増すことができ、使用感を向上させることができる。また、清掃用部材9を分割しなくとも、清掃用部材9における掌部3が屈伸運動を行う箇所を無毛部分13としても同様の効果が得られる。
【0047】
また、指部2および掌部3に清掃部としての清掃用部材9を設けたが、指部2または掌部3のみに設けてもよい。さらに指部2の五指全てに清掃部を設けたが、例えば第一指部2a、第二指部2bのみに設けるなど、被清掃物に応じて構成してもよい。
【0048】
さらに、清掃用部材9は、手袋部12に接着剤で貼り付けたり、縫い付けたりして固定したが、清掃用部材9の取替えが自由なように構成してもよい。例えば、清掃用部材9の裏面に塗布する接着剤に、清掃用部材9を取り付けたり剥がしたりを自由自在に行える機能を持つものを用いることで実現される。このような構成とした場合、清掃を繰り返すことで清掃効果が低下した清掃用部材9を、新たな清掃用部材9に適宜とりかえることができ、手袋部12を繰り返し使用できる点で有効である。
【0049】
[第3の実施形態]
第3実施形態においては、5本指に分かれた手袋の掌部3および指部2にブラシ状の清掃用部材9を固定し、清掃部として構成した清掃用手袋1について説明する。また、第1実施形態と対応する構成および部分については同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
【0050】
図7は、本発明に係る清掃用手袋1の第3実施形態を示す構成図である。図7(a)は本実施形態における清掃用手袋1の表面、図7(b)は裏面の構成図である。
【0051】
図7(a)に示す清掃用手袋1には、基材10に繊維11が静電気植毛された清掃用部材9がテープ状に形成され、5本の各指部2の先端から付け根まで螺旋状に固定されている。掌部3には、掌部3の屈伸運動を妨げない位置に、テープ状に形成された清掃用部材9が固定される。
【0052】
図7(b)に示す清掃用手袋1の裏面では、テープ状に形成された清掃用部材9が各指部2の先端部から付け根まで螺旋状に固定されている。また手の甲部4は、手袋部12が露出している。
【0053】
清掃用部材9の手袋部12への固定は、接着剤を用いて貼り付けたり、直接手袋部12に縫い付けたりすることで行われる。また、基材10に繊維11が静電気植毛された清掃用部材9に無毛部分13が設けられている点は第1実施形態と同様であるため、説明は省略する。
【0054】
第3実施形態における清掃用手袋1の作用は第1実施形態と同様であるため、説明は省略する。
【0055】
この清掃用手袋によれば、第1実施形態および第2実施形態で説明した効果に加え、清掃用部材9が固定される面積が少なく、さらに手の運動の自由度が増すため、細かい汚れを落とすなど、精密な清掃作業を行う場合により適している。
【0056】
本実施形態においては、各指部2にテープ状の清掃用部材9を螺旋状に固定したが、螺旋状に限らず、指部2が屈伸運動を行う箇所を避け、かつ指部2の第1関節および第2関節と水平となるように数箇所巻き付ける構成などにしてもよい。
【0057】
また、掌部3にはテープ状の清掃用部材9を平行方向に2本固定したが、固定する本数および向きはこれに限らず任意の位置に設けることができる。
【0058】
さらに、第2実施形態では清掃用部材9が各指部2の先端からおおむね第1関節まで被覆するように固定した清掃用手袋1について説明したが、第3実施形態における清掃用手袋1にこれを組み合わせて構成することもできる。例えば、各指部2の先端からおおむね第1関節までは清掃用部材9で被覆され、各指部2の第1関節から付け根に向けてはテープ状の清掃用部材9を螺旋状や直線状に固定してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0059】
【図1】本発明に係る清掃用手袋の第1実施形態の表面を示す構成図。
【図2】本発明に係る清掃用手袋の第1実施形態の裏面を示す構成図。
【図3】清掃用部材の構成の変形例を示す図。
【図4】図1に示す清掃用手袋のA−A線に沿う断面図。
【図5】(a)は本発明に係る清掃用手袋の第2実施形態の表面、(b)は裏面の構成図。
【図6】本発明に係る清掃用手袋の第2実施形態の変形例を示す構成図。
【図7】(a)は本発明に係る清掃用手袋の第3実施形態の表面、(b)は裏面の構成図。
【符号の説明】
【0060】
1…清掃用手袋、2…指部、3…掌部、4…手の甲部、9…清掃用部材、10…基材、11…繊維、12…手袋部、13…無毛部分。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
静電気植毛により基材に繊維が植毛された清掃用部材において、
前記基材には前記繊維が植毛されていない無毛部分を有することを特徴とする清掃用部材。
【請求項2】
前記繊維は、四角形、三角形、円形、波形などの複数の幾何学的な模様が連続して配置されるように前記基材に植毛され、
前記無毛部分は、前記幾何学的な模様以外の部分によって構成されたことを特徴とする請求項1記載の清掃用部材。
【請求項3】
前記繊維は、繊度が60デニール以下であり、繊維長が1mm乃至5mmであることを特徴とする請求項1記載の清掃用部材。
【請求項4】
請求項1記載の清掃用部材が清掃部として固定された清掃用手袋において、
前記清掃部は、前記清掃用手袋の片面または両面の全面に設けられたことを特徴とする清掃用手袋。
【請求項5】
請求項1記載の清掃用部材が清掃部として固定された清掃用手袋において、
前記清掃部は、前記清掃用手袋の五指のうち少なくとも一指の指部および掌部のうち少なくとも一箇所に設けられたことを特徴とする清掃用手袋。
【請求項6】
前記清掃部は、テープ状に形成された前記清掃用部材が固定されたことを特徴とする請求項5記載の清掃用手袋。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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