説明

清掃装置

【課題】この発明は、簡易な構造により、回転ブラシにより掻き上げられた塵芥の掃除機外部への漏出を抑えつつ塵芥の回収効率を可及的に向上させる清掃装置を得ることを課題とするものである。
【解決手段】この発明は、基台3の進行方向前後に車輪1,2を備え、上部に集塵室4を備え、後部車輪2の近傍に車輪と反対方向に回転し塵芥を前記集塵室4方向へ掻き上げる回転ブラシ5を備えた清掃装置において、前記集塵室4の塵芥回収口の下部に、塵芥誘導部材6が前記基台3に固定して配設され、この塵芥誘導部材6は、その下端と清掃面8との間に所定間隔の間隙9を有し、掻き上げられた塵芥を前記集塵室に案内すべく下端から上端に向けて前記基台3の進行方向に傾斜した塵芥案内壁61と、下端が清掃面に接し塵芥の清掃装置内への進入を許容しつつ清掃装置外への漏出を防止する可撓性のある漏出防止壁62とで構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、台車を走行させながら回転ブラシを回転させ、その回転により塵芥を掻き上げて集塵室に回収する清掃装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、台車を走行させながら回転ブラシを回転させ、その回転により塵芥を掻き上げて集塵室に回収する清掃装置においては、集塵室の開口側下部に、回転ブラシにより掻き上げられた塵芥の回収を容易に行うべく、集塵室側に傾斜した塵芥案内板が設けられていた。
塵芥の回収を確実に行おうとする場合、塵芥案内板の先端と清掃面との間の隙間は極力狭くするのがよいが、この隙間を狭くすると、回転ブラシによって掻き上げられる塵芥の回収率は高まるものの、この隙間よりも大きな塵芥が隙間を通過することができず、塵芥案内板の先端と清掃面との間の隙間で目詰まりを起こしてしまうという問題がある。
【0003】
かかる問題点を解決するものとして、例えば、特公平7−67430号公報に記載された発明が提案されている。
この発明は、回転ブラシAとダストケースBとの間に、床面から所定の大きさの隙間を空けつつダストガイドCを設けるとともに、このダストガイドCの前方に先端が床面に接する柔軟シートDを設けた掃除機として構成されている。
この発明によれば、ダストガイド前方に配設された柔軟シートは可撓性を有するので、塵芥と接触した場合にはシートが撓って塵芥を通過させる。そして、ダストガイド先端と床面との間には所定間隔の隙間が設けられているので、シートを通過した塵芥がこの隙間大まで大きさの塵芥であれば、この隙間をも通過して回転ブラシによって掻き上げられてダストケースに回収され、隙間が目詰まりを起こすことはない。
一方、回転ブラシにより掻き上げられた塵芥の一部はダストガイド先端と床面との間の隙間を通過するが、ダストガイド前方に配設された柔軟シートによって掃除機外部への漏出を防ぐことができる。
すなわち、この発明によれば、回転ブラシにより掻き上げられた塵芥の掃除機外部への漏出を極力抑えながら、ある程度の大きさの塵芥を回収することができる。
【特許文献1】特公平7−67430号公報
【0004】
しかしながら、この発明のダストガイドは床面から所定間隔の隙間を空けて設けられ、ダストガイドとは別部品として構成された柔軟シートがダストガイド前方に所定間隔をもって配設されていることから、回転ブラシにより掻き上げられた塵芥の掃除機外部への漏出を抑えることはできるものの、ダストガイドと床面との間には所定間隔の隙間が存在することから、回転ブラシによって掻き上げられた塵芥の一部は依然としてこの隙間から漏出し、塵芥の回収効率そのものが向上するものではない(図9参照)。
また、ダストガイドと床面との隙間よりも大きな塵芥はこの隙間を通過することができず、この隙間が目詰まりを生じる可能性がある。
加えて、上記のような構造であるから、構造が複雑で、製造コストもかかるものとなっている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
この発明は、簡易な構造により、回転ブラシにより掻き上げられた塵芥の掃除機外部への漏出を抑えつつ塵芥の回収効率を可及的に向上させる清掃装置を得ることを課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明の清掃装置は、基台の進行方向前後に車輪を備え、上部に集塵室を備え、後部車輪の近傍に車輪と反対方向に回転し塵芥を前記集塵室方向へ掻き上げる回転ブラシを備えた清掃装置において、前記集塵室の塵芥回収口の下部に、塵芥誘導部材が前記基台に固定して配設され、この塵芥誘導部材は、その下端と清掃面との間に所定間隔の間隙を有し、掻き上げられた塵芥を前記集塵室に案内すべく下端から上端に向けて前記基台の進行方向に傾斜した塵芥案内壁と、下端が清掃面に接し塵芥の清掃装置内への進入を許容しつつ清掃装置外への漏出を防止する可撓性のある漏出防止壁とで構成されている。
塵芥誘導部材は、集塵室の回転ブラシと接する側の幅全体に亘って設けるのが好ましく、塵芥案内壁及び漏出防止壁全体をゴムや樹脂などの素材で一体成形により構成してもよいし、柔軟なシートの基部を塵芥案内壁に取り付け、このシートの端部を前記塵芥案内壁から突出させて漏出防止壁を構成してもよい。
また、塵芥誘導部材は、取付軸を介して回動可能に基台に取り付けるものとすれば、塵芥誘導部材下端と清掃面との間の間隙よりも大きな塵芥に接触した場合に塵芥誘導部材が塵芥に触れて上方に回動し、塵芥の清掃装置内への進入を許容することができる(請求項4)。
【発明の効果】
【0007】
この発明によれば、集塵室の塵芥回収口の下方に配設される塵芥誘導部材は、その下端と清掃面との間に所定間隔の間隙を有し、掻き上げられた塵芥を前記集塵室に案内すべく下端から上端に向けて前記基台の進行方向に傾斜した塵芥案内壁と、下端が清掃面に接し塵芥の清掃装置内への進入を許容しつつ清掃装置外への漏出を防止する可撓性のある漏出防止壁とで構成されているので、清掃作業時、塵芥が清掃装置に進入する際に漏出防止壁が一時的に撓って塵芥を通過させつつ、回転ブラシによって掻き上げられた塵芥が清掃装置外へ漏出することを防止することができると共に、掻き上げられた塵芥が漏出防止壁によって塵芥案内壁へ案内され、次いで塵芥案内壁によって集塵室へと案内することができる。
すなわち、漏出防止壁は清掃作業中、塵芥が清掃装置外へ漏出することを防止するだけでなく、塵芥案内壁としての機能も果たすこととなり、塵芥の回収効率を向上させることができる。
【0008】
塵芥誘導部材は、取付軸を介して回動可能に基台に取り付けるものとすれば、塵芥誘導部材下端と清掃面との間の間隙よりも大きな塵芥に接触した場合に塵芥誘導部材が塵芥に触れて上方に回動し、塵芥の清掃装置内への進入を許容することができるので、大きな塵芥への対応が可能となり、塵芥の回収効率を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、この発明の実施例を説明する。
【実施例1】
【0010】
図1は、この発明の第1の実施例を示す図である。
前車輪1及び後車輪2が取り付けられた基台3の上方には、進行方向(図中矢示方向)前方側に集塵室4が備えられ、後車輪2の近傍には回転ブラシ5が取り付けられている(後車輪2は上下に移動し、集塵作業時は接地し、作業時以外は上方に待避する。図1は上方に位置している状態を示す。)。この回転ブラシ5は車輪と逆方向に回転するように、ギヤによって後車輪2に連動させてある。集塵室4は回転ブラシ5側に塵芥回収口を有し、この集塵室4の開口面下部には塵芥誘導部材6が配設されている。符号7はハンドルである。
【0011】
図2は塵芥誘導部材6の基台3への取付状態を示す図である。塵芥誘導部材6の下面にはアングル63が取り付けられており、基台側に設けられた取付ブラケット31と取付軸64を介して回動可能に取り付けてある。ここで、塵芥誘導部材6の重心は取付軸64よりも回転ブラシ側になるように取り付けてある。
この塵芥誘導部材6は、ゴム又は樹脂製であり、塵芥案内壁61と、これと一体に構成された漏出防止壁62とで構成されており、塵芥案内壁61の一端には「く」字状の屈曲部61aが設けられている。
この塵芥案内壁61は集塵室4に向かって高くなるように傾斜して基台3に取り付けられており、屈曲部61aが集塵室4の開口面前壁41に掛け渡されるように配設されている。
前記漏出防止壁62は塵芥案内壁61の上下中間部の下面から下方に向けられている。そして、この漏出防止壁62は可撓性を有する。
前記塵芥案内壁61の下端は、清掃面8との間に塵芥が通過するための間隙9が形成される位置であり、前記漏出防止壁62の下端は清掃面に接する位置としてある。
漏出防止壁62と塵芥案内壁61の分岐部には、漏出防止壁62の付け根のへたりを防止するために補強部を設けるものとしてもよい。
塵芥誘導部材の漏出防止壁を含む先端部分は図3bに示すように別部材として分離可能基端部分に連結する構成とすれば、摩耗した場合などに先端部分のみを交換できし、メンテナンスを容易かつ低コストに行うことができる。
【0012】
図2において、実線で記した状態は塵芥誘導部材6の下限位置(通常状態)を示すものであるが、下限位置において清掃面8と塵芥案内壁61との間には所定間隔の間隙9が設けられており、これ以上塵芥誘導部材6が下側に回動することはない。破線で記した状態は塵芥誘導部材6の上限位置を示すものであり、通常状態における間隙9の間隔よりも大きな塵芥に塵芥誘導部材6が接触した場合に塵芥誘導部材6が回動可能な最大限の位置を示すものである。
すなわち、塵芥誘導部材6の通常状態において塵芥案内壁61と清掃面8との間隙9を通過することができない大きさの塵芥であっても、この塵芥に塵芥誘導部材6が接触した場合、取付軸64を中心として塵芥誘導部材6が回動して間隙9の間隔が拡がるので(図中符号9’)、この塵芥を通過させることができる。そして、塵芥誘導部材6の重心が取付軸64よりも回転ブラシ側になるように取り付けられているので、塵芥通過後、塵芥誘導部材6は自然に元の位置(通常状態)に戻る。
【0013】
図4は、この発明の清掃装置を使用して清掃面の塵芥を回収する状態を示す図である。
ハンドル7を押してこの清掃装置を前進させると、図4に示すように後車輪2が矢示方向に回転し、回転ブラシ5は後車輪2とは反対方向に回転する。回転ブラシ5はその下端が清掃面8に接しており、回転ブラシ5が回転すると清掃面上の塵芥を集塵室4方向に掻き上げる。掻き上げられた塵芥は塵芥誘導部材6に誘導されて集塵室4に回収される。
【0014】
ここで、可撓性を有する漏出防止壁62は清掃装置の進行方向とは逆方向に撓り、塵芥案内部61と清掃面8との間の間隙9を擬似的に塞ぐ形となる。清掃装置の進行に伴い回転ブラシ5は図中矢示方向に回転し、清掃面上にある塵芥を掻き上げる。このとき、間隙9が漏出防止壁62によって擬似的に塞がれているから、掻き上げられた塵芥が間隙9を通過することが抑えられる。
また、同時に回転ブラシの回転によって生じた空気の流れが塵芥案内壁61方向に沿って上昇する(図中破線矢示)。掻き上げられた塵芥はこの気流に乗って塵芥案内壁61方向に巻き上げられ、集塵室4へと案内される。
すなわち、回転ブラシ5によって掻き上げられた塵芥は清掃装置外部に漏出せず、塵芥案内壁61に案内されて集塵室4へ回収されることとなるので、間隙9を通過することが可及的に抑えられ、回収効率を向上することができる。
【0015】
また、漏出防止壁62は可撓性を有するので、清掃面8の塵芥に接触した場合には撓って塵芥を通過させる。
塵芥案内壁61の下端と清掃面8との間には間隙9が設けられているので、漏出防止壁62を通過した塵芥はこの間隙9を通り抜け、回転ブラシ5によって掻き上げられる。
この間隙9は、その大きさに応じて回収可能な塵芥の大きさが決まるので、塵芥案内部材6の基台3への取り付け高さを調節することにより清掃面8の塵芥の状況に応じて適宜適当な大きさの間隔を選択することができる。清掃面8に大きめの塵芥が多い場合には間隙9を広くし、小さめの塵芥が多い場合には間隙9を狭く設定することができる。
さらに、清掃面上の塵芥が間隙9よりも大きなものであっても、塵芥誘導部材6は取付軸64を中心として回動して間隙9の間隔が拡がるので(図2中符号9’)、ある程度の大きさまでの塵芥を通過させることができる。
【0016】
図5は塵芥誘導部材の漏出防止壁の別の実施例を示すものである。すなわち、塵芥案内壁61の上部に柔軟なシートの基部が埋設固着してあり、その端部が塵芥案内壁61の上下中間部の下面から突出し、その突出部が漏出防止壁62を構成している。なお、前記シート製漏出防止壁の塵芥案内壁61への取り付け方法は、塵芥案内壁の下面とシートの基部に面ファスナーを取り付け、面ファスナーを介して着脱自在に取り付けることも可能である。また、塵芥誘導部材の漏出防止壁を含む先端部分は、図5bに示すように分離可能にして摩耗した場合などに交換できるものとし、メンテナンス性を向上させることもできる。
【実施例2】
【0017】
図6は、この発明の第2の実施例における塵芥誘導部材6を示す拡大図である。
塵芥誘導部材6の漏出防止壁62が塵芥案内壁61の先端に連設されている以外は、実施例1と同様の構成である。すなわち、ゴム又は樹脂で塵芥案内壁61は肉厚に、漏出防止壁62は肉薄にして一体成形され、漏出防止壁62は可撓性を有している。塵芥案内壁61の下端と清掃面8との間には、清掃面8の塵芥が通り抜けるための間隙9が設けられ、この間隙9は清掃面8の塵芥の状況に応じて適宜適当な大きさの間隔を選択することができる。また、塵芥誘導部材の漏出防止壁を含む先端部分は、メンテナンス性を考慮して、図6bに示すように分離可能にすることもできる。
この実施例において、漏出防止壁62は、シート製とし、その基部を塵芥案内壁61に埋設固着し、その端部を塵芥案内壁61の下端から突出させる構成とすることも可能である(図7参照)。
【0018】
図8は、第2の実施例の清掃装置を使用して清掃面の塵芥を回収する状態を示す拡大図である。
清掃装置を図の右方向に進行させると回転ブラシ5は図中矢示方向に回転し、清掃面上にある塵芥を掻き上げる。このとき、間隙9が漏出防止壁62によって塞がれているから、掻き上げられた塵芥が間隙9を通過することが抑えられる。
清掃面8の塵芥が清掃装置の進行方向前方から漏出防止壁62に接触すると、清掃面8と塵芥案内壁61との間には間隙9が設けられているから、漏出防止壁62が撓ってこの塵芥を通過させる。塵芥が間隙9を通過すると漏出防止壁62が間隙9を再び塞ぐので、回収すべき塵芥を通過させつつ、回転ブラシによって掻き上げられた塵芥の清掃装置外への漏出を防止することができる。
そして、清掃作業中に間隙9は塞がれているから、回転ブラシの回転によって生じた空気の流れが塵芥案内壁61方向に沿って上昇する(図中破線矢示)。掻き上げられた塵芥はこの気流に乗って塵芥案内壁61方向に巻き上げられ、集塵室4へと案内される。
すなわち、回転ブラシ5によって掻き上げられた塵芥は清掃装置外部に漏出せず、塵芥案内壁61に案内されて集塵室4へ回収されることとなるので、間隙9を通過することが可及的に抑えられ、回収効率を向上することができる。
上記各実施例においては塵芥案内壁61に屈曲部壁61aを形成したが、屈曲部は設けなくともよい。
【産業上の利用可能性】
【0019】
この発明は、台車を走行させながら回転ブラシを回転させ、その回転により塵芥を掻き上げて集塵室に回収する清掃装置に関するものであり、産業上の利用可能性を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】この発明の清掃装置を示す概要図(一部を切り欠いた状態)
【図2】この発明の第1の実施例における塵芥誘導部材の基台への取付状態を示す図
【図3】塵芥誘導部材を示す拡大図
【図4】同じく塵芥を回収する状態を示す図
【図5】同じく漏出防止壁をシート素材で構成した塵芥誘導部材を示す拡大図
【図6】この発明の第2の実施例における塵芥誘導部材を示す拡大図
【図7】同じく漏出防止壁をシート素材で構成した塵芥誘導部材を示す拡大図
【図8】同じく塵芥を回収する状態を示す図
【図9】従来の清掃装置の使用時の塵芥誘導部材の状態を示す拡大図
【符号の説明】
【0021】
1 前輪
2 後輪
3 基台
31 取付ブラケット
4 集塵室
5 回転ブラシ
6 塵芥誘導部材
61 塵芥案内壁
62 漏出防止壁
63 アングル
64 取付軸
7 ハンドル
8 清掃面
9,9’ 間隙


【特許請求の範囲】
【請求項1】
基台の進行方向前後に車輪を備え、上部に集塵室を備え、後部車輪の近傍に車輪と反対方向に回転し塵芥を前記集塵室方向へ掻き上げる回転ブラシを備えた清掃装置において、
前記集塵室の塵芥回収口の下部に、塵芥誘導部材が前記基台に固定して配設され、
この塵芥誘導部材は、
その下端と清掃面との間に所定間隔の間隙を有し、掻き上げられた塵芥を前記集塵室に案内すべく下端から上端に向けて前記基台の進行方向に傾斜した塵芥案内壁と、下端が清掃面に接し塵芥の清掃装置内への進入を許容しつつ清掃装置外への漏出を防止する可撓性のある漏出防止壁とで構成された、
清掃装置。
【請求項2】
漏出防止壁は、塵芥案内壁の上下中間位置から下向きに突出させた、
請求項1記載の清掃装置。
【請求項3】
漏出防止壁は、塵芥案内壁の下端から突出させた、
請求項1記載の清掃装置。
【請求項4】
塵芥誘導部材は、取付軸を介して回動可動に基台に取り付けられた、
請求項1ないし3の何れか記載の清掃装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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